JP2550442Y2 - 室内解体機 - Google Patents

室内解体機

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JP2550442Y2
JP2550442Y2 JP1990046361U JP4636190U JP2550442Y2 JP 2550442 Y2 JP2550442 Y2 JP 2550442Y2 JP 1990046361 U JP1990046361 U JP 1990046361U JP 4636190 U JP4636190 U JP 4636190U JP 2550442 Y2 JP2550442 Y2 JP 2550442Y2
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chamber
valve
spool
pressure
cylinder
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邦人 佐伯
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西邦機工株式会社
邦人 佐伯
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、ビルの解体作業などに使用する室内解体機
に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、ビルの解体作業に使用される室内解体機は、機
体前部に圧縮空気にて作動する尖状ブレーカーを連設し
てコンクリート壁を破砕するものが存在する。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記室内解体機のように圧縮空気にてブレ
ーカーを作動させてコンクリート壁を破砕するもので
は、騒音が大きく、また、機体振動が大きいために、例
えば病院などが隣接している場合は使用不可能であっ
た。
また、機体振動が大きいために、コンピュータ機器が
近くに設置されている場所では、同コンピュータ機器が
故障するために使用不可能であった。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案では、機体前方に上下昇降アームを連結して、
同上下昇降アームの先端に、油圧シリンダーにより開閉
作動するクラッシャーを連設すると共に、機体上に、油
圧シリンダーに接続した油圧増圧器を配設し、同油圧増
圧器は、内径が大である一次側シリンダーと、内径が小
である二次側シリンダーとを直列状に配設して、これら
の内部に、前部ピストンロッドと後部ピストンロッドを
有する低圧側ピストン及び高圧側ピストンを一体連結し
て往復摺動自在に配設して、前記一次側シリンダーを前
部室と後部室に区画すると共に、二次側シリンダーを前
部室と後部室に区画し、かつ、流入口から、一次側シリ
ンダーの前部室と後部室への圧油の供給を交互に切換え
る切換弁を設け、同切換弁は、後側壁中に埋設したスプ
ールケース中に左右摺動自在に収納し、両端弁体とした
切換スプールと、切換スプールを常時一側方に押圧付勢
するバネ体と、切換スプールの他側方に一直線上に配設
し圧油により作動して同スプールを押圧するプランジャ
と、スプールケースの内周面に形成し、一次側シリンダ
ーの後部室に連通連結した弁室と、一次側シリンダーの
前部室に連通連結した弁室とより構成し、切換スプール
の摺動により各弁室を介して一次側シリンダーの前部室
又は後部室への圧油の供給を切換可能とし、更には、前
記低圧側ピストンの摺動に連動し前記切換弁を作動させ
るパイロットバルブを後側壁内に設け、同パイロットバ
ルブは、後側壁内に埋設したスプールケース中に左右摺
動自在に収納した筒状のパイロットスプールと、スプー
ルケースの内周面に形成し、流入口に連通連結した弁室
と、プランジャの基端部に形成したプランジャ作動室に
連通連結した弁室と、筒状のパイロットスプールの中途
内周面に形成した小径孔部と、低圧側ピストンの後部に
一体的に延設し先端部を筒状のパイロットスプール中に
挿入した後部ピストンロッドと、同後部ピストンロッド
の後部に突設し先端に鍔部を有したパイロットロッドと
より構成し、低圧側ピストンの摺動により小径孔部の前
後面に、後部ピストンロッドの後端面とパイロットロッ
ドの鍔部とが交互に当接してパイロットスプールの摺動
を行い、各弁室を介してプランジャ作動室へプランジャ
を作動させるための圧油の供給を断続切換可能とし、前
記切換弁からの排油の一部を二次側シリンダーの前部室
に送る供給通路の中途に逆止弁を設け、さらに、二次側
シリンダーの前部室から後部室に排油を送る高圧流路の
中途にも逆止弁を配設して、同後部室と高圧吐出口とを
連通してなることを特徴とする室内解体機を提供せんと
するものである。
(ホ)作用 機体上に運転車が搭乗して、同機体をコンクリート壁
の解体現場まで前進させる。そして、上下昇降アームに
連結するクラッシャーを開き状態にしてコンクリート壁
に当接させ、同時に、機体上に設ける油圧増圧器に作動
油を供給して、同油圧増圧器により高圧作動油を作り出
して上記クラッシャーの油圧シリンダーに供給する。
そして、油圧シリンダーによりクラッシャーを閉じ方
向に作動させてコンクリート壁を破砕するものである。
しかも、油圧増圧器においては、一次側シリンダーと
二次側シリンダーを直列状に配設して、これらの内部
に、低圧側ピストンと高圧側ピストンとを一体連結して
往復摺動自在に配設して、各シリンダー内を前部室と後
部室に区画し、吸入口から、一次側シリンダーの前部室
と後部室への圧油の供給を交互に切換える切換弁を一次
側シリンダーの後部に設ける後側壁に設けると共に、前
記低圧側ピストンの摺動に連動して前記切換弁を作動さ
せるパイロットバルブを後側壁内に設けて、同パイロッ
トバルブを低圧側ピストンの後部に突設する後部ピスト
ンロッドにより切換操作自在としている。
したがって、一次側シリンダーの前部室内に作動油が
供給されて低圧側ピストンが後方に移動すると、後部ピ
ストンロッドによりパイロットバルブが後方に作動して
同パイロットバルブを切換える。そして、パイロットバ
ルブに連動する切換弁が切換えられる。
次に、切換弁が切換えられると一次側シリンダーの後
部室に作動油が供給されて低圧側ピストンを前方に向け
て移動させる。
したがって、低圧側ピストンの前後移動によって二次
側シリンダーにおいては、高圧側ピストンが同時に往復
移動し、作動油を高圧で加圧する。
そして、高圧作動油が高圧吐出口より取り出されるも
のである。
また、上記切換弁内の切換スプールは、一側にバネ体
を位置させて押圧付勢させるものであるから、逆方向へ
の切換操作のみをプランジャに圧油をかけて作動させる
ことができるものである。
更には、切換スプールとプランジャとは一直線上に配
設されて、プランジャの作動を直接的に切換スプールに
伝動している。
また、パイロットバルブにおいては、スプールケース
中に筒状のパイロットスプールを収納し、後部ピストン
ロッドの動きに応じて筒状のパイロットスプールを摺動
させて、スプールケースとパイロットスプールとの間に
介設した多数の弁室間の油の流路切換を行うものであ
り、各種の弁室間の流路切換を円滑にかつ確実にし、圧
力変換機能を充分に果すものである。
(ヘ)効果 本考案によれば、機体の前方に昇降アームを連結し
て、同昇降アームの先端に油圧シリンダーにより開閉作
動するクラッシャーを連結すると共に、機体上に油圧増
圧器を配設して、上記油圧シリンダーに接続した室内解
体機であるから、室内解体現場において、機体上にて作
動油を高圧に加圧することができ、この高圧作動油によ
りクラッシャーを作動させるので、機体振動を小さくし
て、かつ、騒音が低い状態でコンクリート壁を破砕する
ことができるものである。また、機体上に油圧増圧器を
載置しているから、機体が順次移動しても、同油圧増圧
器が一体となって移動し、したがって、高圧作動油の供
給が容易である。
また、コンクリート壁の破砕が低騒音状態であるか
ら、病院などが接近している場合であっても解体作業が
でき、さらに、機体の振動が少ないのでコンピュータ機
器への影響を少なくすることができるものである。
そして、全体として構造が簡単でありながらコンクリ
ート壁の破砕が能率的にできるものである。
しかも、一次側シリンダーと二次側シリンダーとを直
列状に配設し、これらの内部に、ピストンロッドにて一
体連結された低圧側ピストンと高圧側ピストンを位置さ
せて、各シリンダーを前部室と後部室に区画し、圧油の
供給を交互に切換える切換弁を一次側シリンダーの後部
に設ける後側壁に設けると共に、低圧側ピストンの摺動
に連動して切換弁を作動させるパイロットバルブを後側
壁内に設け、かつ、同パイロットバルブを低圧側ピスト
ンの後部に突設する後部ピストンロッドにより切換操作
自在としたものであるから、後部ピストンロッドを小径
とすることができ、したがって、一次側シリンダー及び
二次側シリンダーを小形とすることができて油圧増圧器
全体を小形化することができるものである。
したがって、同油圧増圧器の取付位置の選択が容易と
なり、また取付が簡単となるものである。
また、上記の切換弁内の切換スプールの一側に、バネ
体を位置させて常時押圧付勢すると共に、他側には圧油
で作動するプランジャを位置させた構造としたものであ
るから、圧油の供給はプランジャ側にのみでよく、した
がって、切換弁の構造及び油路の加工等が簡単となり、
また、その切換操作が容易で確実に作動するものであ
る。
さらに、切換弁内の切換スプールの一側に、バネ体を
位置させているために、油圧増圧器が停止時には同バネ
体によって切換スプールが移動しており、したがって、
始動が円滑にできるものである。
また、切換弁内において切換スプールとプランジャと
を一直線に配することによりプランジャの作動を直接的
に切換スプールに伝達することができ、切換弁の機能を
向上できる効果を有する。
また、パイロットバルブにおいては、スプールケース
中に筒状のパイロットスプールを摺動自在に収納し、後
部ピストンロッドと、パイロットロッドとの作動によっ
て、筒状のパイロットスプールを摺動させ、各種弁室間
の油路の切換を行うように構成したので、各種弁室間の
油路の切換作動が円滑になされて圧力変換機能を確実に
果すことができる効果がある。
(ト)実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図
及び第2図において、(1)は前方に上下昇降自在の主
ブーム(2)を有する室内解体機(A)の機体で、同主
ブーム(2)の先端には、中間アーム(3)を介して開
閉作動するクラッシャー(4)を連設している。
そして、上記主ブーム(2)と中間アーム(3)によ
り上下昇降アーム(5)を構成している。(6)は主ブ
ーム(2)を昇降作動させる主ブームシリンダー、
(7)は中間アーム(3)を上下作動させるアームシリ
ンダー、(8)はクラッシャー(4)の角度を変更させ
るクラッシャー用シリンダーである。
また、(9)は中間アーム(3)の先端に連結するブ
ラケットで上記クラッシャー(4)を連結している。
(10)はクラッシャー(4)の二又状の爪(11)(1
2)を開閉させる油圧シリンダーで、高圧作動油を油圧
シリンダー(10)に導くことによりクラッシャー(4)
が作動し、同クラッシャー(4)によりコンクリート壁
(13)を挾持して破砕することができるものである。
(14)及び(15)は油圧シリンダー(10)を連結する
取付ピン、(16)は操作盤で、操作レバー(17)(18)
を突設している。
また、(19)は油圧ポンプ(19-1)により作られた高
圧作動油をさらに増圧する油圧増圧器で、上記機体
(1)上に配設されながら前記油圧シリンダー(10)に
接続されている。(20)は走行装置、(21)は排土板、
(22)はエンジン部を覆うボンネット、(23)は運転者
用座席である。
また、第3図は油圧増圧器(19)の側面断面図であっ
て、図中、(30)はシリンダー径が大きく構成された一
次(低圧)側シリンダーで、前部にシリンダー径が小さ
く構成された二次(高圧)側シリンダー(31)を直列状
に連結している。(32)は一次側シリンダー(30)と二
次側シリンダー(31)との間に配設する仕切壁、(33)
は一次側シリンダー(30)の後部に連設する後側壁、同
後側壁の内部で、一次側シリンダー(30)の後方延長位
置にはパイロットバルブ(34)を配設していると共に、
上部にはパイロットバルブ(34)の切換操作により作動
する切換弁(35)を連結している。
(36)は一次側シリンダー(30)内を往復作動する低
圧側ピストンで、同低圧側ピストン(36)により一次側
シリンダー(30)を区切って前後位置に前部室(A′)
及び後部室(B′)を位置させている。(37)は低圧側
ピストン(36)の前部に一体的に形成する前部ピストン
ロッドで、同前部ピストンロッド(37)の先端には二次
側シリンダー(31)内を往復作動する高圧側ピストン
(38)を連結している。
そして、二次側シリンダー(31)は、高圧側ピストン
(38)により前部室(C′)及び後部室(D′)に区切
られているものである。
(39)は低圧側ピストン(36)の後部に一体的に延設
する後部ピストンロッドで、後部に位置するパイロット
バルブ(34)側に向けてパイロットロッド(40)を螺着
して突設せしめている。
(74)は同パイロットロッド(40)の後端に形成する
鍔部で大径となっている。(75)はパイロットロッド
(40)により支持されたパイロットスプールで、同パイ
ロットスプール(75)は、小径孔部(75-1)が後部ピス
トンロッド(39)の後端面(39-1)と、パイロットロッ
ド(40)の鍔部(74)に当接して前後に移動自在となっ
ている。(76)は前部パイロットスプール(75)を内装
するスプールケースで、弁室(a)(b)(c)(d)
を形成している。
そして、パイロットロッド(40)、パイロットスプー
ル(75)、スプールケース(76)などにより前記パイロ
ットバルブ(34)を構成している。
(77)はパイロットスプール(75)の外周に設ける凹
溝である。
また、(41)は高圧側ピストン(38)の先端軸心部に
設ける高圧流路で、後部にはボール(42)とバネ体によ
り逆止体(79)を構成している。
(78)は高圧流路(41)と二次側シリンダー(31)の
後部室(D′)とを接続する接続流路、(46)は上記後
部室(D′)内の高圧作動油を外部に導く高圧吐出流
路、(80)は高圧吐出口である。(81)は二次側シリン
ダー(31)の上部に内装する逆止弁で、下側には二次側
シリンダー(31)の前部室(C′)に作動油を供給する
前部室通路を設けている。(82)は逆止弁(81)のボー
ルである。
また、(43)は一次側シリンダー(30)周壁と、仕切
壁(32)の周壁と、二次側シリンダー(31)周壁並び
に、後側壁(33)を前後方向に貫通状に穿設する供給通
路で、前端は上記逆止弁(81)に連通すると共に、後端
は後側壁(33)に設ける排出通路(48)に接続してい
る。
(44)は一次側シリンダー(30)の前部室(A′)に
連通する前部供給通路で、仕切壁(32)、及び、一次側
シリンダー(30)の周壁を通って切換弁(35)に接続さ
れている。(45)は一次側シリンダー(30)の後部室
(B′)に連通する後部供給通路で、後側壁(33)に設
けられていると共に、切換弁(35)に接続されている。
(47)は切換弁(35)の切換スプールで、両側に弁体
(83)(84)を一体的に設けている。
(90)はスプールケースで、左側より弁室(e)
(f)(g)(h)(i)を設けると共に、右側には切
換スプール(47)を常時左向き付勢して押圧するバネ体
(91)を配設している。
また、切換スプール(47)の左側には切換スプール
(47)と一直線上に位置するようにプランジャ(85)を
配設して、同プランジャ(85)は圧油により作動して切
換スプール(47)を右方向に押圧自在としている。(8
6)はプランジャ作動室である。そして、上記切換弁(3
5)の弁室(e)の一側は通路(E)に接続しており、
同通路(E)の前記排出通路(48)に接続されている。
また、弁室(e)の他側は、排出口(T)に接続され
ている。そして、弁室(f)は通路(F)に接続され、
さらに後部供給通路(45)に連通されていると共に、弁
室(g)の一側は、通路(G)に接続され、さらに、前
記パイロットバルブ(34)の弁室(c)に接続されてい
る。また、弁室(g)の他側は、油圧ポンプ(図示せ
ず)からの圧油を流入する流入口(P)に連通してい
る。
また、弁室(h)は通路(H)と接続しており、さら
に、通路(H)は前部供給通路(44)と連通している。
また、弁室(i)は通路(J)に接続され、さらに、
前記供給通路(43)に連通されている。また、プランジ
ャ作動室(86)の通路(87)は、通路(88)を介してパ
イロットバルブ(34)の弁室(b)と接続している。
(89)は弁室(a)に接続する通路で、通路(E)より
排出口(T)と接続している。
また、第4図は油圧ユニットの油圧回路図を示すもの
であって、図中、(50)はエンジンで油圧ポンプ(19-
1)と連結している。(51)は油圧切換弁、(51-1)は
油圧切換弁(51)の操作レバー、(52)は作動油タンク
である。
(53)は油圧増圧器(19)を接続する油圧ユニット
で、チェック弁(54)、シーケンス弁(55)、シンング
ルパイロットチェック弁(56)、リリーフ弁(57)を配
設している。また、(58)は油圧ポンプ(19-1)と油圧
切換弁(51)とを接続する作動油パイプ、(59)及び
(60)は油圧切換弁(51)と油圧ユニット(53)とを接
続する供給パイプ、(61)及び(62)は供給パイプ(5
9)(60)に接続する接続流路である。
(63)は接続流路(61)と油圧増圧器(19)の流入口
(P)とを接続する流路で途中にシーケンス弁(55)を
介装している。(64)は接続流路(62)と油圧増圧器
(19)の排出口(T)とを接続する流路、(65)は油圧
増圧器(19)の高圧吐出流路(46)と接続する高圧供給
流路である。
また、接続流路(61)の先端は、高圧供給流路(65)
に接続されていると共に、同接続流路(61)の中途には
前記シングルパイロットチェック弁(56)を介装してい
る。
(66)は接続流路(62)とシングルパイロットチェッ
ク弁(56)とを接続する流路、(67)は接続流路(61)
と高圧供給流路(65)とを接続する流路で中途にリリー
フ弁(57)を介装している。(68)は高圧供給流路(6
5)とクラッシャー(4)側の油圧シリンダー(10)と
接続する高圧供給パイプ、(69)は接続流路(62)とク
ラッシャー(4)側の油圧シリンダー(10)と接続する
供給パイプ、(70)は油圧シリンダー(10)のピスト
ン、(71)はピストンロッド、(72)は油圧シリンダー
(10)の左室、(73)は油圧シリンダー(10)の右室で
ある。
本考案の実施例は上記のように構成されており、運転
者が運転者用座席(23)に着席して機体(1)を前進さ
せる。そして、上下昇降アーム(5)に連結するクラッ
シャー(4)を解体するコンクリート壁(13)に接近さ
せる。この場合に、第4図に示す油圧切換弁(51)を右
側に操作すると油圧ポンプ(19-1)から吐出される作動
油は供給パイプ(59)を介して油圧ユニット(53)の接
続流路(61)に導かれる。
そして、流路(63)のシーケンス弁(55)を通って油
圧増圧器(19)の流入口(P)へ入って、第3図に示す
切換スプール(47)を左方向、又は右方向に押圧する。
したがって、作動油が後部供給通路(45)を通って、
一次側シリンダー(30)の後部室(B′)に供給されて
低圧側ピストン(36)を往復動させて繰り返し押圧して
移動させる。そして、二次側シリンダー(31)内の前部
室(C′)内の作動油を高圧側ピストン(38)にて高圧
に加圧し、高圧作動油を高圧流路(41)及び高圧吐出流
路(46)を介して高圧供給流路(65)に導き、さらに、
高圧供給パイプ(68)を介してクラッシャー(4)の油
圧シリンダー(10)の左室(72)に供給する。したがっ
て、ピストン(70)及びピストンロッド(71)が右側に
押圧されるためにクラッシャー(4)の二又状爪(11)
(12)が閉方向に作動してコンクリート壁(13)を破砕
するものである。
次に、油圧切換弁(51)を左側に操作すると油圧ポン
プ(19-1)より吐出される作動油が供給パイプ(60)を
介して油圧ユニット(53)の接続流路(62)に導かれ
る。
そして、供給パイプ(69)を介して油圧シリンダー
(10)の右室(73)に供給され、ピストン(70)及びピ
ストンロッド(71)を左側に移動して二又状爪(11)
(12)を開状態とするものである。
また、第3図において、一次側シリンダー(30)内の
低圧側ピストン(36)が左右方向に往復動すると、同低
圧側ピストン(36)の後部に連設する切換弁(35)が作
動し、切換スプール(47)を左右方向に作動させて切換
操作を行うことができるものである。
以上の如く、本考案によれば、機体(1)の前方に上
下昇降アーム(5)を連結して、同上下昇降アーム
(5)の先端に油圧シリンダー(10)により開閉作動す
るクラッシャー(4)を連結すると共に、機体(1)上
に油圧増圧器(19)を配設して油圧シリンダー(10)に
接続した室内解体機であるから、室内解体現場におい
て、機体上にて作動油を高圧に加圧して、この高圧作動
油によりクラッシャー(4)を作動させて振動を小さく
して、かつ、騒音のない状態で、コンクリート壁(13)
を破砕することができるものである。
また、機体(1)上に油圧増圧器(19)を載置してい
るから、機体が順次移動しても、同油圧増圧器(19)が
一体となって移動し、したがって、高圧作動油の供給が
容易である。
また、コンクリート壁(13)の破砕が低騒音状態にて
可能であるから、病院などが接近している場所であって
も解体作業ができ、さらに、振動が少ないのでコンピュ
ータ機器への影響を少なくすることができるものであ
る。
そして、全体として構造が簡単でありながら、コンク
リート壁(13)の破砕が能率的にできるものである。
しかも、油圧増圧器(19)は、一次側シリンダー(3
0)と二次側シリンダー(31)を直列状に連結して、こ
れらの内部に、後部ピストンロッド(39)により一体連
結された低圧側ピストン(36)と高圧側ピストン(38)
とを往復摺動自在に配設して、各シリンダー(30)(3
1)内を前部室(A′)(C′)と後部室(B′)
(D′)に区画し、一次側シリンダー(30)の前部室
(A′)と後部室(B′)への圧油の供給を交互に切換
える切換弁(35)を一次側シリンダー(30)の後部に設
ける後側壁(33)に設けると共に、前記低圧側ピストン
(36)の摺動に連動して前記切換弁(35)を作動させる
パイロットバルブ(34)を後側壁(33)内に設けて、同
パイロットバルブ(34)を低圧側ピストン(36)の後部
に突設する後部ピストンロッド(39)により切換操作自
在としており、一次側シリンダー(30)の前部室
(A′)内に作動油が供給されて低圧側ピストン(36)
が後方に移動すると後部ピストンロッド(39)によりパ
イロットバルブ(34)が後方に作動して同パイロットバ
ルブ(34)を切換える。したがって、パイロットバルブ
(34)に連動する切換弁(35)が切換えられる。
次に、切換弁(35)が切換えられると一次側シリンダ
ー(30)の後部室(B′)に作動油が供給されて低圧側
ピストン(36)を前方に向けて移動させる。
したがって、低圧側ピストン(36)の前後移動によっ
て二次側シリンダー(31)においては、高圧側ピストン
(38)が同時に往復移動して作動油が加圧される。
そして、高圧作動油が高圧吐出口(80)より取り出さ
れるものである。
また、上記切換弁(35)内の切換スプール(47)は、
一側にバネ体(91)を位置させて押圧付勢させるもので
あるから、逆方向への切換操作のみを油圧にて作動する
プランジャ(85)にて行うことができるものである。
以上の如く、一次側シリンダー(30)と二次側シリン
ダー(31)とを直列状に配設し、これらの内部に低圧側
ピストン(36)と高圧側ピストン(38)を位置させて、
各々前部室(A′)(C′)と後部室(B′)(D′)
に区画し、圧油の供給を交互に切換える切換弁(35)を
一次側シリンダー(30)の後部に設ける後側壁(33)に
設けると共に、低圧側ピストン(36)の摺動に連動して
切換弁(35)を作動させるパイロットバルブ(34)を後
側壁(33)内に設け、かつ、同パイロットバルブ(34)
を低圧側ピストン(36)の後部に突設する後部ピストン
ロッド(39)により切換操作自在としたものであるか
ら、後部ピストンロッド(39)を小径とすることがで
き、したがっって、一次側シリンダー(30)及び二次側
シリンダー(31)を小形とすることができて油圧増圧器
(19)を小形化することができるものである。
したがって、同油圧増圧器(19)の取付位置の選択が
容易となり、また取付が簡単となるものである。
また、上記の切換弁(35)内の切換スプール(47)の
一側にバネ体(91)を位置させて、常時押圧付勢すると
共に、他側には圧油で作動するプランジャ(85)を位置
させた構造としたものであるから、圧油の供給はプラン
ジャ(85)側にのみでよく、したがって、切換弁(35)
の構造及び油路の加工が簡単となり、また、その切換操
作が容易で確実に作動するものである。
さらに、切換弁(35)内の切換スプール(47)の一側
に、バネ体(91)を位置させているために、油圧増圧器
(19)が停止時には同バネ体(91)によって切換スプー
ル(47)が左側に移動しており、したがって、始動が円
滑にできるものである。
さらに、切換スプール(47)とプランジャ(85)とを
一直線上に配したので、プランジャ(85)の動きがプラ
ンジャ摺動方向で直接的に切換スプール(47)に迅速に
伝達させるため切換弁の機能を更に向上できる効果を有
する。
また、パイロットバルブ(34)においては、スプール
ケース(76)中に筒状のパイロットスプール(75)を摺
動自在に収納し、パイロットスプール(75)を後部ピス
トンロッド(39)の作動により摺動せしめることによ
り、パイロットスプール(75)外周に設けた各種弁室間
の油路切換を行うものであるため、油路の切換が円滑
に、かつ確実に行われ、圧力変換の機能を更に確実に果
しうる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る室内解体機の全体斜視図、第2図
はクラッシャー部の斜視図、第3図は油圧増圧器の側面
断面図、第4図は油圧ユニット回路図である。 (A′):前部室 (B′):後部室 (C′):前部室 (D′):後部室 (P):流入口 (1):機体 (4):クラッシャー (5):上下昇降アーム (10):油圧シリンダー (19):油圧増圧器 (30):一次側シリンダー (31):二次側シリンダー (33):後側壁 (34):パイロットバルブ (35):切換弁 (36):低圧側ピストン (37):前部ピストンロッド (38):高圧側ピストン (39):後部ピストンロッド (41):高圧流路 (43):供給通路 (47):切換スプール (79):逆止弁 (81):逆止弁 (85):プランジャ (91):バネ体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体(1)前方に上下昇降アーム(5)を
    連結して、同上下昇降アーム(5)の先端に、油圧シリ
    ンダー(10)により開閉作動するクラッシャー(4)を
    連設すると共に、機体(1)上に、油圧シリンダー(1
    0)に接続した油圧増圧器(19)を配設し、 同油圧増圧器(19)は、 内径が大である一次側シリンダー(30)と、内径が小で
    ある二次側シリンダー(31)とを直列状に配設して、こ
    れらの内部に、前部ピストンロッド(37)と後部ピスト
    ンロッド(39)を有する低圧側ピストン(36)及び高圧
    側ピストン(38)を一体連結して往復摺動自在に配設し
    て、前記一次側シリンダー(30)を前部室(A′)と後
    部室(B′)に区画すると共に、二次側シリンダー(3
    1)を前部室(C′)と後部室(D′)に区画し、か
    つ、流入口(P)から、一次側シリンダー(30)の前部
    室(A′)と後部室(B′)への圧油の供給を交互に切
    換える切換弁(35)を設け、 同切換弁(35)は、 後側壁(33)中に埋設したスプールケース(90)中に左
    右摺動自在に収納し、両端弁体(83)(84)とした切換
    スプール(47)と、 切換スプール(47)を常時一側方に押圧付勢するバネ体
    (91)と、 切換スプール(47)の他側方に一直線上に配設し圧油に
    より作動して同スプール(47)を押圧するプランジャ
    (85)と、 スプールケース(90)の内周面に形成し、一次側シリン
    ダー(30)の後部室(B′)に連通連結した弁室(f)
    と、一次側シリンダー(30)の前部室(A′)に連通連
    結した弁室(h)とより構成し、 切換スプール(47)の摺動により各弁室(f)(h)を
    介して一次側シリンダー(30)の前部室(A′)又は後
    部室(B′)への圧油の供給を切換可能とし、 更には、前記低圧側ピストン(36)の摺動に連動し前記
    切換弁(35)を作動させるパイロットバルブ(34)を後
    側壁(33)内に設け、 同パイロットバルブ(34)は、 後側壁(33)内に埋設したスプールケース(76)中に左
    右摺動自在に収納した筒状のパイロットスプール(75)
    と、 スプールケース(76)の内周面に形成し、流入口(P)
    に連通連結した弁室(c)と、プランジャ(85)の基端
    部に形成したプランジャ作動室(86)に連通連結した弁
    室(b)と、 筒状のパイロットスプール(75)の中途内周面に形成し
    た小径孔部(75-1)と、低圧側ピストン(36)の後部に
    一体的に延設し先端部を筒状のパイロットスプール(7
    5)中に挿入した後部ピストンロッド(39)と、 同後部ピストンロッド(39)の後部に突設し先端に鍔部
    (74)を有したパイロットロッド(40)とより構成し、 低圧側ピストン(36)の摺動により小径孔部(75-1)の
    前後面に、後部ピストンロッド(39)の後端面(39-1)
    とパイロットロッド(40)の鍔部(74)とが交互に当接
    してパイロットスプール(75)の摺動を行い、各弁室
    (b)(c)を介してプランジャ作動室(86)へプラン
    ジャ(85)を作動させるための圧油の供給を断続切換可
    能とし、 前記切換弁(35)からの排油の一部を二次側シリンダー
    (31)の前部室(C′)に送る供給通路(43)の中途に
    逆止弁(81)を設け、さらに、二次側シリンダー(31)
    の前部室(C′)から後部室(D′)に排油を送る高圧
    流路(41)の中途にも逆止弁(79)を配設して、同後部
    室(D′)と高圧吐出口(80)とを連通してなることを
    特徴とする室内解体機。
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JPS6283504A (ja) * 1985-10-09 1987-04-17 Nippon Pneumatic Kogyo Kk 構造物解体機の油圧回路

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