JPS6283504A - 構造物解体機の油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンクリート建築物などの構造物を自走式台
車に取付けた圧砕機により圧砕して解体する構造物解体
機、特にその油圧回路に関するものである。

〔従来の技術〕

構造物解体機はクローラなどの走行手段上に旋回自在の
車体を設け、この車体に起伏自在の長いブームを取付け
て、その先端に圧砕機を取付け、この圧砕機の圧砕アー
ムを油圧作動の駆動シリンダにより駆動して構造物を掴
み圧砕し、あるいは引きちぎるなどにより解体していく
ものである。

〔発明が解決しようとする間１照点〕 解体機の圧砕機は上記のような作用を行なうため、頑丈
に作らなければならない。このγこめ、圧砕アームやこ
れを支持するフレームなどの重量は相当に重いものとな
る。しかし、この圧砕機は長いブームの先端に取付けて
自由（こ動かさなければならないのででき得るかぎり小
型で軽いものが好ましい。

ま１こ、圧砕機は負荷が軽いときは速さが要求され、負
荷がかかつてくると速さより力が要求されるため、増圧
器の装着が必要であるが、この増圧器がかなり大きく、
かつ重いため、圧砕機の部分に増圧器を取付けるとさら
に重くなる。

このような重い圧砕機をパワーショベルなどのブームの
先端に取付けた場合、極端に操作性が悪くなるという問
題がある。

〔問題点を解決する１こめの手段〕 上記の問題点を解決するために、この発明は車体上に所
定圧力の油圧を発生する油圧ユニットと、この油圧ユニ
ットで発生した油圧をさらに高める増圧器を取付け、前
記駆動シリンダに対し、圧砕アーム閉鎖方向の油圧を加
える駆動側ポートには前記増圧器の高圧油出口に通じる
可撓性高圧パイプを接続し、同駆動側ポートには高圧パ
イプからの油の逆流を防止するパイロットチェック弁を
介し、可撓性低圧パイプを接続してこれを前記油圧ユニ
ットの一方の圧油出入ポートに接続し、さらに、この一
方のポートにはシーケンス弁を介して前記増圧器の低圧
油入口を接続し、油圧ユニットの他方の圧油出入ポート
と前記駆動シリンダの戻し側のポートを可撓性低圧パイ
プで連通させるとともに、・この戻し側ポートには前記
パイロットチェック弁のパイロット回路を連結し１こも
のである。

〔作用〕

いま、圧砕アームが自由な状態で、油圧ポンプを駆動し
、切換弁を圧砕側へ切換えると油圧ポンプで発生した油
圧は切換弁、低圧パイプを通り逆止弁を押し開いて圧砕
機の駆動シリンダの駆動側ポートから、シリンダの後室
に入り同駆動シリンダの前室（ロッド側）の油は戻し側
ポートから低圧パイプ切換弁を通り油タンクへ戻される
。

この１こめ、圧砕アームは閉じ始めるが、その途中でコ
ンクリートなどの対象物を掴むと圧砕アームの動きに大
きな抵抗が加わるので駆動シリンダの後室の油圧は急上
昇する。

この油圧がシーケンス弁の作動圧に達すると、このシー
ケンス弁が開き、増圧器のブースタシリンダの低圧側に
油圧を加える。

この１こめ、ブースタシリンダ内のブースタピストンが
前進し、ブースタシリンダの高圧室に高い油圧が発生し
てこの油圧により圧砕アームを作動させる。

このとき、パイロットチェック弁が、高圧の油が低圧側
へ流れることを防止して低圧パイプの破損を防止する。

こうして所定の仕事が終ったのち、切換弁を戻し側へ切
換えると、ポンプからの油は駆動シリンダの前室に加わ
り、同時にパイロット回路にも油圧が働いてパイロット
チェック弁が開き、駆動シリンダの後室の油がタックに
戻るから圧砕アームは拡開状態に戻る。

〔実施例〕

第２図のＡはパワーショベルなどの土木工事用車輌であ
る。１はその走行手段の一例としてのクローラであり、
その上に旋回自在の車体２が載っている。３は車体２に
起伏自在に取付けられ、油圧シリンダ４により駆動され
る第１ブーム、５は第１ブーム３の先端そこ起伏自在に
取付は油圧シリンダ６により駆動される第２ブームであ
る。

上記第２ブーム５の先端には圧砕機１０の取付枠８が揺
動自在に取付けられ、この枠８は油圧シリンダ９により
駆動される。

圧砕機１０は、前記取付枠８（二回動可能に取付ケタフ
レーム１１と、このフレーム１１に開閉自在に取付けた
一対の圧砕アーム１２と、この圧砕アーム１２を開閉さ
せる油圧作動の駆動シリンダ１４で構成されている。

第１図は油圧回路を示すもので、１５は前記駆動シリン
ダ１４内のピストン、１６はそのロッドで、シリンダ１
４の後端を一方の圧砕アーム１２の後端に連結し、シリ
ンダ１４の前端から突出したロッド１６の先端を他方の
圧砕アーム１２の後端に連結してシリンダ１４の後端に
油圧を加えると再圧砕アーム〜１２が閉じるようにする
。

１７は油圧ユニットで、油タンク１８、油圧ポンプ１９
、四方口切換弁２０．’ＪＩＪ−フ弁２０′、それらの
制御手段および駆動手段などからなっている。

上記切換弁２０の二つのポートを油圧ユニットの圧油出
入口ポートとし、この一方の出入口ポートに可撓性の低
圧パイプ２１を連結してこれを前記駆動シリンダ１４の
後室に通じるパイロットチェック弁２３に連結し、同油
圧ユニットの他方の出入口ポートに連結した可撓性の低
圧パイプ２２は駆動シリンダ１４の前室に通じる戻し側
ポートに連結する。

また、前記パイロットチェック弁２３は駆動シリンダ１
４の後室に加わる高圧油が低圧パイプ２１へ逆流するこ
とを防止するもので、同チェック弁２３のパイロット回
路２４は駆動シリンダ１４の前室に通じる戻し側ポート
に連通させる。

２５は増圧器で、ブースタピストン２９を有するブース
タシリンダ２６とシーケンス弁２７などからなり、これ
らは油圧ユニット１７とともに車体２の一部に設ける。

このシーケンス弁２７は前記切換弁２０の低圧パイプ２
１側のポートとブースタシリンダ２６の低圧側の低圧油
入口を結ぶ回路中に挿入されている。

また、ブースタシリンダ２６の高圧室に通じる高圧出口
に可撓性の高圧パイプ２８を接続し、このパイプ２８を
シリンダ１４の後室に連通ずる駆動側ポートに連結する
。

なお、実施例では低圧パイプ２Ｌ　２２は２５０　Ｋｇ
／Ｃｄに耐える太いもの、高圧パイプ２８は７５０　ｂ
／Ｃｔｆｌ　　に耐える細いものを用いている。

上記の実施例において、圧砕アーム１２が自由な状態で
、ポンプ１９を運転し、例えば約２５０Ｋｇ／ｃｄの油
圧を発生させた状態で切換弁２０を圧砕側に切換えると
、ポンプ１９で発生し１こ油圧が低圧パイプ２１を経て
チェック弁２３に達し、このチェック弁２３を押し開い
てシリンダ１４の後室に油圧を加え、シリンダ１４の前
室の油は低圧パイプ２２、切換弁２０を経てタンク１８
に戻る。

このときは無負荷であるから、リリーフ弁２０′、シー
ケンス弁２７が働かない程度の油圧であり、ピストン１
５は前進し、圧砕アーム１２を閉じ方向に動かすが圧力
の低い油が太い低圧パイプ２１．２２を流れるので流量
が大であり、従ってアーム１２は速やかに動く。

こうして圧砕アーム１２が成る程度閉じて対象物を掴む
と、圧砕アーム１２は動かなくなる。この１こめ、シー
ケンス弁２７に加わる油圧が上昇し、この弁２７が開い
てブースタシリンダ２６の低圧室に圧油が流入し、その
内部のブースタピストン２９が前進してその前部の高圧
室に高い油圧が発生し、高圧パイプ２８を介して駆動シ
リンダ１４の後室に高い油圧を加えるから圧砕アーム１
２が強い力で対象物を圧砕し、あるいは強い力で対゛象
物を掴んでブーム３．５などの作用で引きちぎる。

上記の際、高圧の油は高圧パイプ２８内のみに流れ、チ
ェック弁２３により低圧パイプ２１には流れない。

上記のような破砕などの作業ののち、切換弁２０を戻し
側へ切換えると、油圧ポンプ１９からの油圧が切換弁２
０、低圧パイプ２２を経て駆動シリンダ１４の前室に加
わると同時にパイロット回路２４によってチェック弁２
３が開放されるので、シリンダ１４の後室の油は低圧パ
イプ２１、切換弁２０を経てタンク１８に戻るからピス
トン１５は速やかに後退し、圧砕アーム１２を開放する
。

なお、増圧器２５は実際には本出頭人が特願昭５９−８
３２４４号および特願昭５９−２２１６７８号として出
願した増圧式シリンダ装置のようにブースタピストンの
往行時と復行時の両方において、増圧部が働いて増圧室
内の高圧の油をシリンダの一端内に供給するものを用い
る。

〔効果〕

この発明は上記のように油圧ユニットと増圧器を車体に
設け、ブーム先端の圧砕機の取付部には圧砕アームの駆
動シリンダとパイロットチェック弁のみを設けたから圧
砕機は小型で軽量となり、作業性が向上して高い個所に
ある構造物の解体がきわめて容易であり、かつ、増圧器
を車体側に設けたので、作業中に圧砕機を構築物に衝突
させたときなどの、衝撃による損傷や故障もなくなる。

ま１こ、油圧ユニットで発生させた通常圧力の圧油は低
圧パイプを用いて駆動シリンダに送られるので低圧パイ
プとして太いパイプを用いて、負荷が小さい場合におい
てはこの低圧パイプを通る流量の大きい比較的圧力の低
い圧油で圧砕アームを作動させるものであるから負荷の
小さいときの圧砕アームの動きはきわめて迅速である。

さらに、増圧器の作動により発生した高圧の油は流量は
大きくとる必要がないので細くて高圧に耐える高圧パイ
プで駆動シリンダに送ればよく、そのさいパイロットチ
ェック弁の作用で通常圧の油を通す低圧パイプの方へ圧
力が働かないようにしであるため、低圧パイプを破損さ
せるおそれはなく、圧砕アームが開くさいは、パイロッ
トチェック弁が開いて駆動シリンダ後室の油を大径の低
圧パイプでタンクへ戻すので圧砕アームの復帰はきわめ
て迅速であるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の一例を示す油圧回路の概略を示
す回路図、第２図はこの発明装置を実施し１こ構造物解
体機の一例を示す側面図である。 ２・・・車体、３・・・第１ブーム、５・・・第２ブー
ム、１０・・・圧砕機、１２・・・圧砕アーム、１４・
・駆動シリンダ、１７・・・油圧ユニット、２１．２２
・・・低圧パイプ、２３・・・パイロットチェック弁、
２４・・・パイロット回路、２５・・・増圧器、２７・
・・シーケンス弁、２８・・高圧パイプ、２９・・ブー
スタピストン。 ”’：ｌｊｊ願入　　　日本ニューマチツク工業株式会
社同　代理人　　　　　　　鎌　　１）　文　　二第１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 土木工事用車輌の車体に取付けたブームの先端に、駆動
   シリンダにより開閉する圧砕アームを有する圧砕機を取
   付けた構造物解体機において、車体上に所定圧力の油圧
   を発生する油圧ユニツトと、この油圧ユニツトで発生し
   た油圧をさらに高める増圧器を取付け、前記駆動シリン
   ダに対し、圧砕アーム閉鎖方向の油圧を加える駆動側ポ
   ートには前記増圧器の高圧油出口に通じる可撓性高圧パ
   イプを接続し、同駆動側ポートには高圧パイプからの油
   の逆流を防止するパイロツトチエツク弁を介し、可撓性
   低圧パイプを接続してこれを前記油圧ユニツトの一方の
   圧油出入ポートに接続し、さらに、この一方のポートに
   はシーケンス弁を介して前記増圧器の低圧油入口を接続
   し、油圧ユニツトの他方の圧油出入ポートと前記駆動シ
   リンダの戻し側のポートを可撓性低圧パイプで連通させ
   るとともに、この戻し側ポートには前記パイロツトチエ
   ツク弁のパイロツト回路を連結したことを特徴とする構
   造物解体機の油圧回路。