JP2000186667A - エアー圧縮装置 - Google Patents

エアー圧縮装置

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JP2000186667A
JP2000186667A JP10363450A JP36345098A JP2000186667A JP 2000186667 A JP2000186667 A JP 2000186667A JP 10363450 A JP10363450 A JP 10363450A JP 36345098 A JP36345098 A JP 36345098A JP 2000186667 A JP2000186667 A JP 2000186667A
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JP
Japan
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air
hydraulic
cylinder
pressure
piston
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JP10363450A
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English (en)
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Nobuhiro Nakamura
信弘 中村
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Osaka Shell Industry Co Ltd
Original Assignee
Osaka Shell Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧と空気圧を共用する装置において、油圧
機構側の余力を利用して空気圧機構の圧縮エアー源を造
り出すエアー圧縮装置を提供すること。 【解決手段】 エアータンク1と、導入した外気を圧縮
してエアータンク1へ送る油空圧変換部2と、油空圧変
換部2へ作動油を供給する油圧ユニット3とを備え、油
空圧変換部2は、同軸状に連設された油圧シリンダ21
とエアーシリンダ22を備え、油圧シリンダ21内のピ
ストン23とエアーシリンダ22内のピストン24とが
ピストンロッド25を介して一体に連結され、油圧ユニ
ット3から供給される作動油による油圧シリンダ側ピス
トン23の往復駆動に伴うエアーシリンダ側ピストン2
4の往復動作により、エアーシリンダ22内に外気を導
入して圧縮し、圧縮エアーをエアータンク1へ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーシリンダ、
空気圧モータ、エアーノズル、エアープレス、各種空力
機械等の圧縮エアー使用部位へ送給する圧縮エアーを効
率よく得るためのエアー圧縮装置、特に油圧と空気圧を
共用する装置やシステムに好適に利用できる該装置に関
する。
【0002】
【従来技術とその課題】近年における大型の工作機械、
成形装置、組立装置等では、非圧縮性流体である油圧と
圧縮性流体である空気の各々の特性を利用して、油圧作
動部と空気圧作動部の両者を組み込んだものが多い。ま
た各種製品や中間品の製造、加工、組立、処理等を連続
的あるいは順次段階的に行うシステムでも、油圧作動部
位と、空気圧作動部位あるいは圧縮エアーを噴射等によ
って直接に使用する部位とが存在する場合が多々ある。
ところが、このように油圧と空気圧を共用する装置やシ
ステムにおいても、油圧機構と空気圧機構は互いに独立
した系統として設備されるのが一般的である。
【0003】しかして、油圧機構側では、油圧ユニット
において油圧を発生させ、この油圧ユニットから油圧制
御機構を介して供給される作動油によって油圧シリンダ
や油圧モータ等の油圧駆動機器を駆動するが、これら機
器の停止中にも油圧ユニットの油圧ポンプを駆動させる
電動機やエンジンを継続的に稼働させ、作動油を切換弁
機構により短絡させた循環流路内で循環流通させておく
のが普通であるため、この間の消費エネルギーが無駄に
なる。
【0004】一方、空気圧機構側では、往復型や回転型
の電動ポンプによって吸入した外気を圧縮してエアータ
ンク内に貯留し、このエアータンクより圧縮エアーを圧
力制御機構を介して圧縮エアー使用部位へ送給してい
る。しかるに、圧縮エアー使用部位が空間的に離れた複
数個所に存在する場合、一般的には1基のエアータンク
から配管を通して送給することから、送給経路での圧損
が大きくなり、これを補償する上でエアータンク内のエ
アー圧を高く設定せねばならず、それだけエアー圧縮の
ために多くのエネルギーを必要とする上、長い配管とエ
アー圧縮装置の大型化による設備コストの増大を招き、
また工場内や装置周りの限られたスペースでは配管によ
る空間的制約も大きくなるという問題があった。
【0005】本発明は、上述の状況に鑑み、油圧と空気
圧を共用する装置やシステムにおいて、油圧機構側の余
力を利用して空気圧機構の圧縮エアー源を造り出すエア
ー圧縮装置を提供し、もって油圧及び空気圧機構を稼働
させるためのエネルギー効率を高めると共に、両機構を
有機的に関連させてコンパクトにまとめることを可能に
し、エアー配管による圧損の低減と空間的制約の軽減を
図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るエアー圧縮装置は、図面の
参照符号を付して示せば、圧縮エアー使用部位へ送給す
るための圧縮エアーを貯留するエアータンク1と、導入
した外気を圧縮してエアータンク1へ送る油空圧変換部
2と、この油空圧変換部2へ作動油を供給する油圧ユニ
ット3とを備え、前記油空圧変換部2は、同軸状に連設
された油圧シリンダ21とエアーシリンダ22を備え、
油圧シリンダ21内のピストン23とエアーシリンダ2
2内のピストン24とがピストンロッド25を介して一
体に連結され、前記油圧ユニット3から供給される作動
油による油圧シリンダ側ピストン23の往復駆動に伴う
エアーシリンダ側ピストン24の往復動作により、エア
ーシリンダ22内に外気を導入して圧縮すると共に、こ
の圧縮エアーを前記エアータンク1へ送るように構成さ
れてなる。
【0007】このエアー圧縮装置によれば、油圧シリン
ダ21の駆動によってエアーシリンダ22内に外気を導
入して圧縮エアーを造るようにしているから、例えば油
圧ユニット3が油空圧変換部2とは別の油圧作動部に対
する作動油の供給を担うものであっても、その油圧作動
部が停止中、あるいは複数の油圧作動部の一部が休止中
である場合に、該油圧ユニット3による油圧形成の余力
を圧縮エアーを得るのに利用できる。また、このエアー
圧縮装置の利用により、油圧機構と空気圧機構を有機的
に関連させてコンパクトにまとめて配管による空間的制
約が少ない形で配備できるから、特に油圧と空気圧を共
用する装置やシステムにおける油圧作動部位と圧縮エア
ー使用部位とが近在する場合に好適である。
【0008】請求項2の発明では、上記請求項1のエア
ー圧縮装置において、前記油空圧変換部2は、各1基の
油圧シリンダ21とエアーシリンダ22が同軸状に連設
され、エアーシリンダ22内のピストン24を挟む両側
空間22a,22bの一方22a側に、逆止弁41を介
在したエアー導入路4と前記エアータンク1へのエアー
供給路5とが接続されると共に、前記両側空間の他方側
に外部に連通するエアー出入路6が接続されてなる構成
としている。この場合、油圧シリンダ側ピストン23が
往動すると、エアーシリンダ22の空間22a内のエア
ーが圧縮され、この圧縮エアーがエアー供給路5よりエ
アータンク1へ供給されると共に、エアー出入路6より
空間22b内へ外気が流入する。そして、油圧シリンダ
側ピストン23が復動すると、エアーシリンダ22の空
間22aにエアー導入路4より外気が吸入されると共
に、空間22b内のエアーがエアー出入路6より外部へ
放出される。
【0009】請求項3の発明では、上記請求項1のエア
ー圧縮装置において、前記油空圧変換部2は、両ロッド
形である1基の油圧シリンダ21と、その両端に各々同
軸状に連設された2基のエアーシリンダ22A,22B
とからなり、各エアーシリンダ内のピストン23を挟む
両側空間22a,22bの一方22a側に、逆止弁41
を介在したエアー導入路4A,4Bと前記エアータンク
1へのエアー供給路5A,5Bとが接続されると共に、
前記両側空間22a,22bの他方22b側に外部に連
通するエアー出入路6A,6Bが接続されてなるものと
している。この構成では、油圧シリンダ側ピストン23
の往動と復動のいずれの動作においても、2基のエアー
シリンダ22A,22Bの一方では空間22a内のエア
ーが圧縮され、他方では同空間22a内に外気が吸入さ
れるから、請求項2の構成に比較し、油圧シリンダ側ピ
ストン23の1往復動作によるエアータンクへの圧縮エ
アー供給量は2倍になる。
【0010】請求項4の発明では、上記請求項1のエア
ー圧縮装置において、前記油空圧変換部2は、各1基の
油圧シリンダ21とエアーシリンダ22が同軸状に連設
され、エアーシリンダ22内のピストン24を挟む両側
空間22a,22bの各々に、逆止弁41を介在したエ
アー導入路4と前記エアータンク1へのエアー供給路5
とが接続されてなるものとしている。この構成では、油
圧シリンダ側ピストン23の往動と復動のいずれの動作
においても、エアーシリンダ22の両側空間22a,2
2bの一方ではエアーが圧縮され、他方では外気が吸入
されるから、請求項2の構成に比較し、両シリンダ2
1,22の構成は同じであっても、油圧シリンダ側ピス
トン23の1往復動作によるエアータンクへの圧縮エア
ー供給量は略2倍になる。
【0011】請求項5の発明では、上記請求項1〜4の
いずれかのエアー圧縮装置において、前記油圧ユニット
3は、前記油空圧変換部2に対して作動油を供給する油
路7a,7bと、他の油圧作動部に対して作動油を供給
する油路8a,8bとを有してなる構成としている。こ
の場合、油圧ユニット3は、該油圧ユニット3から油路
7a,7bを介した油空圧変換部2の稼働と、油路8
a,8bに接続する油圧作動部の稼働とを共に担うこと
できる。
【0012】請求項6の発明では、上記請求項1〜5の
いずれかのエアー圧縮装置において、前記エアータンク
1に圧力スイッチ9が付設されると共に、前記油圧ユニ
ット3と前記油空圧変換部2との間の油路7a,7bに
開閉弁10が介挿され、エアータンク1内のエアー圧が
設定下限値まで下降した際に、前記圧力スイッチ9を介
して前記開閉弁10が開作動して油空圧変換部2による
エアー圧縮を開始する一方、エアータンク1内の圧力が
設定上限値まで上昇した際に、前記圧力スイッチ9を介
して前記開閉弁10が閉作動して油空圧変換部2による
エアー圧縮を停止するように構成されてなるものとして
いる。この場合、エアータンク1内の圧力に応じて油空
圧変換部2が自動的に稼働・停止するから、該エアータ
ンク1内の圧縮エアーは常に一定範囲の圧力を保つこと
になる。
【0013】請求項7の発明では、上記請求項1〜6の
いずれかのエアー圧縮装置において、前記エアーシリン
ダ22と前記エアータンク1との間のエアー供給路5
に、エアータンク1側への流入のみを許容する逆止弁5
1と、この逆止弁51よりも上流側に配置してエアーシ
リンダ22内で圧縮されたエアー圧が設定値以上に達し
た際に開作動する圧力制御弁11とが介挿されてなる構
成としている。この場合、エアーシリンダ22内で圧縮
されたエアーは、所要圧力に達した段階で一挙に効率的
にエアータンク1へ送給されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエアー圧縮装
置の実施例について、図面を参照して具体的に説明す
る。
【0015】図1は第一実施例のエアー圧縮装置の流体
回路図を示し、図中の1はエアータンク、2は油空圧変
換部、3は油圧ユニットである。
【0016】油空圧変換部2は、油圧シリンダ21と、
これよりも内側断面積の大きい(例えば面積比5倍)の
エアーシリンダ22とが同軸状に連設され、油圧シリン
ダ21内のピストン23と、エアーシリンダ22内のピ
ストン24とが両シリンダ21,22を貫通するピスト
ンロッド25を介して一体に連結された構成となってい
る。そして、油圧シリンダ21のヘッド側室21aとロ
ッド側室21bには、油圧ユニット3から供給される作
動油の油路7a,7bがそれぞれ接続されている。ま
た、エアーシリンダ22のヘッド側室22aには、エア
ーフィルタ42及び流入用逆止弁41を介して外気を導
入するエアー導入路4が接続されると共に、エアータン
ク1へのエアー供給路5が該エアータンク1側への流入
のみを許容する逆止弁51を介して接続される一方、同
ロッド側室22bにはマフラー61を設けたエアー出入
路6が接続されている。
【0017】油圧ユニット3は、既存の油圧機構に一般
的に採用される油圧発生装置であり、図示を省略してい
るが、油圧を発生させる油圧ポンプ、この油圧ポンプを
駆動する電動機又はエンジン、油タンク、濾過器、圧力
計等を備える。しかして、この油圧ユニット3は、油路
7a,7bより分岐した油路8a,8bを介して油空圧
変換部2以外の他の油圧作動部70へ作動油を供給する
機能を具備している。なお、12は油路8a,8bの開
閉及び流れ方向転換を担う電磁弁である。
【0018】油圧ユニット3と油空圧変換部2の油圧シ
リンダ21との間の油路7a,7bには、油圧ユニット
3側から順次、開閉用電磁弁10、流れ方向転換用電磁
弁13、絞り弁14,14が介装されている。そして、
エアータンク1には圧力スイッチ9が付設されており、
該エアータンク1内のエアー圧が設定下限値まで降下し
た際に、該圧力スイッチ9を介して開閉用電磁弁10が
開作動し、油圧ユニット3より供給される作動油が油路
7a,7bを流通すると共に、該エアー圧が設定上限値
まで上昇した際に、該圧力スイッチ9を介して開閉用電
磁弁10が閉作動して油路7a,7bを遮断するように
構成されている。
【0019】エアータンク1には、例えばエアーシリン
ダ、空気圧モータ、エアーノズル、エアープレス、各種
空力機械等の圧縮エアー使用部位80へ圧縮エアーを送
給する複数本のエアー送給管15…が接続されている。
そして、各エアー送給管15には、送給エアーを対応す
る圧縮エアー使用部位80で必要とするエアー圧に設定
するための減圧弁16が介挿されている。例えば鋳造用
等に用いる型砂製の中子の製造装置にあっては、中子を
形成するための金型の移動は油圧シリンダで行い、型砂
を金型内に供給するために圧縮エアーノズルからのエア
ー噴出圧を利用しているが、このような中子製造装置
に、本発明に係る装置を付設することよって、前記油圧
作動部70と圧縮エアー使用部位80を有効に利用する
ことができる。なお、17はエアータンク1に付設され
た圧力計、18は安全弁、19は水抜き用のドレンであ
る。
【0020】上記構成のエアー圧縮装置では、油圧ユニ
ット3の稼働状態において、エアータンク1内のエアー
圧が設定範囲にある間は、開閉用電磁弁10は閉状態に
あり、油圧ユニット3から供給される作動油は該電磁弁
10のリターン回路を通る短絡流路を還流し、油空圧変
換部2は停止している。しかして、該エアー圧が設定下
限値に達した際、圧力スイッチ9を介して開閉用電磁弁
10が開作動し、作動油が油路7a,7bを流通し、流
れ方向転換用電磁弁13が一定時間間隔で切り替わるこ
とにより、油空圧変換部2の油圧シリンダ21のピスト
ン23が往復駆動すると共に、これと一体にエアーシリ
ンダ22のピストン24が往復動作して圧縮エアーの補
給を開始する。
【0021】すなわち、エアーシリンダ22のピストン
24がロッド側へ復動する過程では、エアー導入路4よ
り外気がエアーフィルタ42及び逆止弁41を介してヘ
ッド側室22a内に導入され、次いで該ピストン24が
ヘッド側へ往動する過程で、ヘッド側室22a内のエア
ーが圧縮され、この圧縮エアーがエアー供給路5より逆
止弁51の開放を伴ってエアータンク1内へ供給され
る。なお、ロッド側室22bでは、ピストン24の往復
に伴う容積変化に応じてエアー出入路6を通してエアー
が出入りする。なお、油路7a,7bに介挿された絞り
弁14,14にて作動油の流量調整を行うことにより、
油圧シリンダ21ひいてはエアーシリンダ22の作動速
度が変化するから、これによってエアータンク1への圧
縮エアーの時間当たりの供給量を任意に設定できる。
【0022】かくして、油空圧変換部2の稼働によって
エアータンク1のエアー圧が設定上限値に達すれば、圧
力スイッチ9を介して開閉用電磁弁10が閉状態に戻
り、油路7a,7bが遮断されるために油空圧変換部2
は停止状態となる。従って、エアータンク1内のエアー
圧は、常に一定の圧力範囲に保たれる。
【0023】このようなエアー圧縮装置によれば、油圧
ユニット3による油圧形成の余力を圧縮エアーを得るた
めに利用することから、油圧及び空気圧機構を稼働させ
るためのエネルギー消費が少なくて済み、もって油圧及
び空気圧機構の運転コストを低減できる上、油圧機構と
空気圧機構を有機的に関連させてコンパクトにまとめて
配管による空間的制約が少ない形で配備でき、特に油圧
と空気圧を共用する装置やシステムにおける油圧作動部
位と圧縮エアー使用部位とが近在する場合に好適であ
り、エアー配管による圧損の低減が可能になると共に設
備コストも低減される。特に前述の鋳造用中子製造装置
に有効に利用することができる。
【0024】図2は第二実施例のエアー圧縮装置の要部
における流体回路図を示す。このエアー圧縮装置では、
油空圧変換部2におけるエアーシリンダ22のヘッド側
室22aとエアータンク1とを接続するエアー供給路5
に、逆止弁51よりも上流側に圧力制御弁としての開閉
用電磁弁11が介挿されると共に、この電磁弁11の開
閉作動をエアーシリンダ22に付設された圧力センサ2
6にて検出されるヘッド側室22a内の圧力値によって
制御するものとしているが、それ以外は前記第一実施例
と同様の構成である。この場合、開閉用電磁弁11は常
時は閉状態にあり、エアータンク1への圧縮エアーの補
給のために油空圧変換部2が稼働した際、エアーシリン
ダ22のヘッド側室22a内が充分に高い設定圧力値に
達した段階で該電磁弁11を開作動させ、もって高圧の
圧縮エアーを一挙にエアータンク1へ流入させる。
【0025】なお、エアーシリンダ22のヘッド側室2
2a内の圧力が設定圧力値に達したことを検出するに
は、前記の圧力センサ26のような直接的に圧力を測定
する手段以外に、ピストン23の位置から間接的に圧力
を検知する手段も採用できる。この後者の検知手段とし
ては、タッチセンサーの如き接触型のリミットスイッ
チ、近接スイッチや光電スイッチの如き電磁的あるいは
光学的に位置検出を行う非接触型のリミットスイッチ等
を用いることができる。また、開閉用電磁弁11の代わ
りにシーケンス弁を用いれば、これら圧力検出手段を省
略できる。
【0026】また圧力制御弁として、例えば安全弁やリ
リーフ弁と略同一構造の制御弁11A(例えば、商品名
Bー10A型空気用トラップ、フシマン株式会社製)を
図1のエアー供給路5中の逆止弁51の上流側に介在さ
せるようにしてもよい。エアーシリンダ22のヘッド側
室22aの圧力が例えば5kg /cm2 以上になれば該圧力
制御弁11Aが作動して該圧縮エアーをエリー供給路5
に開放して一挙にエアータンク1内に送給するようにし
てもよい。このように、圧力制御弁11又は11Aによ
ってエアーシリンダ22のヘッド側室22aの圧力が一
定圧に達した時点で一挙に放出することによって、圧縮
エアーが一種の塊となってエアータンク1に送給され、
エアーシンリダ22内の残留圧力が極力少なくなり、効
率的に圧縮エアーを造成することができる。
【0027】図3は第三実施例のエアー圧縮装置の要部
における流体回路図を示す。このエアー圧縮装置におけ
る油空圧変換部2は、両ロッド形である1基の油圧シリ
ンダ21と、その両端に各々同軸状に連設された2基の
エアーシリンダ22A,22Bとからなり、油圧シリン
ダ21のピストン23と両エアーシリンダ22A,22
Bのピストン24,24とがピストンロッド25にて一
体に連結されている。そして、両エアーシリンダ22
A,22Bのヘッド側室22aに、エアーフィルタ42
及び逆止弁41を介在したエアー導入路4A,4Bと、
逆止弁51を介在したエアータンク1へのエアー供給路
5A,5Bとが接続されると共に、ロッド側室22bに
外部に連通するマフラー61付きのエアー出入路6A,
6Bが接続されている。なお、他の構成は前記第一実施
例と同様である。
【0028】この第三実施例のエアー圧縮装置では、油
圧シリンダ側ピストン23の往動と復動のいずれの動作
においても、2基のエアーシリンダ22A,22Bの一
方ではヘッド側室22a内のエアーが圧縮され、他方で
は同ヘッド側室22a内に外気が吸入されるから、前記
第一及び第二実施例のものに比較し、油圧シリンダ側ピ
ストン23の1往復動作によるエアータンクへの圧縮エ
アー供給量は2倍になる。なお、この第三実施例のよう
に油空圧変換部2が1基の油圧シリンダ21と2基のエ
アーシリンダ22A,22Bとからなる構成において
も、エアータンク1に接続するエアー供給路5A,5B
に前記第二実施例のような圧力検出手段を介して制御さ
れる開閉用電磁弁やシーケンス弁を介挿し、エアーシリ
ンダ22A,22B内の圧縮エアーが設定値以上の高圧
に達した段階でエアータンク1内へ送給されるように設
定してもよい。
【0029】図4は第四実施例のエアー圧縮装置の要部
における流体回路図を示す。このエアー圧縮装置におけ
る油空圧変換部2は、前記第一実施例と同様に各一基の
油圧シリンダ21とエアーシリンダ22とが同軸状に連
接され、両者のピストン23,24がピストンロッド2
5を介して一体化した構成であるが、エアーシリンダ2
2のヘッド側室22aとロッド側室22bにはそれぞ
れ、エアーフィルタ42及び逆止弁41を介在したエア
ー導入路4と、逆止弁51を介在したエアータンク1へ
のエアー供給路5とが接続されている。
【0030】この第四実施例のエアー圧縮装置では、油
圧シリンダ側ピストン23の往動と復動のいずれの動作
の際でも、エアーシリンダ22のヘッド側室22aとロ
ッド側室22bの一方において外気を吸入すると共に、
他方において内部のエアーが圧縮され、この圧縮エアー
がエアータンク1へ送給されることになる。従って、前
記第一及び第二実施例のものに比較し、油圧シリンダ側
ピストン23の1往復動作によるエアータンクへの圧縮
エアー供給量は略2倍になる。なお、この第四実施例の
ようにエアーシリンダ22の両室22a,22bをエア
ー圧縮部とする構成においても、エアータンク1に接続
するエアー供給路5に前記第二実施例のような圧力検出
手段を介して制御される開閉用電磁弁やシーケンス弁を
介挿し、エアーシリンダ22内の圧縮エアーが設定値以
上の高圧に達した段階でエアータンク1内へ送給される
ように設定することが可能である。
【0031】本発明に係るエアー圧縮装置は、油圧側回
路及び空気圧側回路の開閉機構、流量又は圧力の調整機
構、これらの制御機構、エアーフィルタやマフラー等の
付設物の種類、油圧ユニット3における他の油圧作動部
への油路の構成と数、エアータンク1に接続するエアー
送給管15の数等、細部構成については上記第一〜第四
実施例で例示した以外に種々設計変更可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、エアー圧縮装
置として、油圧と空気圧を共用する装置やシステムにお
いて、油圧機構側の余力を利用して空気圧機構の圧縮エ
アー源を造り出すことができ、もって油圧及び空気圧機
構を稼働させるためのエネルギー効率を高め得ると共
に、両機構を有機的に関連させてコンパクトにまとめる
ことを可能にし、それだけ運転コスト及び設備コストを
低減でき、またエアー配管による圧損の低減と空間的制
約の軽減を図り得るものが提供される。
【0033】請求項2の発明によれば、上記のエアー圧
縮装置として、特に構成的に簡素なものが提供される。
【0034】請求項3及び請求項4の発明によれば、上
記のエアー圧縮装置において、特に圧縮エアーの供給量
を増大できるという利点がある。
【0035】請求項5の発明によれば、上記のエアー圧
縮装置として、圧縮エアーを造り出す油空圧変換部の稼
働と、他の油圧作動部の稼働とを共に担える油圧ユニッ
トを具備するものが提供される。
【0036】請求項6の発明によれば、上記のエアー圧
縮装置として、圧縮エアーを貯留するエアータンク内の
圧力に応じて、圧縮エアーを造り出す油空圧変換部を自
動的に稼働・停止させることができ、もって該エアータ
ンク内の圧縮エアーを常に一定範囲の圧力を保ち得るも
のが提供される。
【0037】請求項7の発明によれば、上記のエアー圧
縮装置として、油空圧変換部にて圧縮されるエアーが所
要の高圧に達した段階で一挙に効率的にエアータンクへ
送給されるものが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係るエアー圧縮装置の
流体回路図である。
【図2】 同第二実施例に係るエアー圧縮装置の要部の
流体回路図である。
【図3】 同第三実施例に係るエアー圧縮装置の要部の
流体回路図である。
【図4】 同第四実施例に係るエアー圧縮装置の要部の
流体回路図である。
【符号の説明】
1 エアータンク 2 油空圧変換部 21 油圧シリンダ 22 エアーシリンダ 22a ヘッド側室(一方の空間) 22b ロッド側室(他方の空間) 23 ピストン 24 ピストン 25 ピストンロッド 3 油圧ユニット 4 エアー導入路 41 逆止弁 5 エアー供給路 51 逆止弁 6 エアー出入路 7a 油路 7b 油路 8a 油路 8b 油路 9 圧力スイッチ 10 開閉用電磁弁(開閉弁) 11 開閉用電磁弁(開閉弁)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮エアー使用部位へ送給するための圧
    縮エアーを貯留するエアータンクと、導入した外気を圧
    縮してエアータンクへ送る油空圧変換部と、この油空圧
    変換部へ作動油を供給する油圧ユニットとを備え、 前記油空圧変換部は、同軸状に連設された油圧シリンダ
    とエアーシリンダを備え、油圧シリンダ内のピストンと
    エアーシリンダ内のピストンとがピストンロッドを介し
    て一体に連結され、前記油圧ユニットから供給される作
    動油による油圧シリンダ側ピストンの往復駆動に伴うエ
    アーシリンダ側ピストンの往復動作により、エアーシリ
    ンダ内に外気を導入して圧縮すると共に、この圧縮エア
    ーを前記エアータンクへ送るように構成されてなるエア
    ー圧縮装置。
  2. 【請求項2】 前記油空圧変換部は、各1基の油圧シリ
    ンダとエアーシリンダが同軸状に連設され、エアーシリ
    ンダ内のピストンを挟む両側空間の一方側に、逆止弁を
    介在したエアー導入路と前記エアータンクへのエアー供
    給路とが接続されると共に、前記両側空間の他方側に外
    部に連通するエアー出入路が接続されてなる請求項1記
    載のエアー圧縮装置。
  3. 【請求項3】 前記油空圧変換部は、両ロッド形である
    1基の油圧シリンダと、その両端に各々同軸状に連設さ
    れた2基のエアーシリンダとからなり、各エアーシリン
    ダ内のピストンを挟む両側空間の一方側に、逆止弁を介
    在したエアー導入路と前記エアータンクへのエアー供給
    路とが接続されると共に、前記両側空間の他方側に外部
    に連通するエアー出入路が接続されてなる請求項1記載
    のエアー圧縮装置。
  4. 【請求項4】 前記油空圧変換部は、各1基の油圧シリ
    ンダとエアーシリンダが同軸状に連設され、エアーシリ
    ンダ内のピストンを挟む両側空間の各々に、逆止弁を介
    在したエアー導入路と前記エアータンクへのエアー供給
    路とが接続されてなる請求項1記載のエアー圧縮装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧ユニットは、前記油空圧変換部
    に対して作動油を供給する油路と、他の油圧作動部に対
    して作動油を供給する油路とを有してなる請求項1〜4
    のいずれかに記載のエアー圧縮装置。
  6. 【請求項6】 前記エアータンクに圧力スイッチが付設
    されると共に、前記油圧ユニットと前記油空圧変換部と
    の間の油路に開閉弁が介挿され、エアータンク内のエア
    ー圧が設定下限値まで下降した際に、前記圧力スイッチ
    を介して前記開閉弁が開作動して油空圧変換部によるエ
    アー圧縮を開始する一方、エアータンク内の圧力が設定
    上限値まで上昇した際に、前記圧力スイッチを介して前
    記開閉弁が閉作動して油空圧変換部によるエアー圧縮を
    停止するように構成されてなる請求項1〜5のいずれか
    に記載のエアー圧縮装置。
  7. 【請求項7】 前記エアーシリンダと前記エアータンク
    との間のエアー供給路に、エアータンク側への流入のみ
    を許容する逆止弁と、この逆止弁よりも上流側に配置し
    てエアーシリンダ内で圧縮されたエアー圧が設定値以上
    に達した際に開作動する圧力制御弁とが介挿されてなる
    請求項1〜6のいずれかに記載のエアー圧縮装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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