JP2550275B2 - 橋梁ケーブル部材の定着装置 - Google Patents

橋梁ケーブル部材の定着装置

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JP2550275B2
JP2550275B2 JP3706393A JP3706393A JP2550275B2 JP 2550275 B2 JP2550275 B2 JP 2550275B2 JP 3706393 A JP3706393 A JP 3706393A JP 3706393 A JP3706393 A JP 3706393A JP 2550275 B2 JP2550275 B2 JP 2550275B2
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重信 石原
満男 古川
亨 金山
徹郎 江藤
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Mitsui Zosen KK
Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
Mitsui Zosen KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば斜張橋などに
用いられるケーブルを定着するための橋梁ケーブル部材
の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、橋梁計画にとって景観設計は重要
な設計項目になっており、特に、ケーブル部材を用いた
橋梁の場合、その部材断面寸法を小さくして細身で軽快
感を強調する傾向がある。
【0003】図7は、斜張橋の一例を示す側面図であ
る。斜張橋は、2径間または3径間の連続桁橋の中間橋
脚3に主塔1を建てて、主塔1から伸びる複数のケーブ
ル4によって、主桁2を支持する構造を有し、ケーブル
4の両端は定着装置で固定されている。このような斜張
橋は、一般に(a)中央径間長が150m〜600mの
範囲では軽量構造設計が可能である、(b)桁高が低
く、直線的な外観が近代感覚に合致している、(c)荷
重と応力または変形の非線形性が小である、などの特徴
を有する。
【0004】図8は、従来の橋梁ケーブル部材の定着装
置50の一例を示す斜視図であり、図9(a)はその平
面図、図9(b)は図9(a)中のA−A線に沿った断
面図である。主塔1は、中空角柱状の塔壁7の内部に、
ケーブル4の延長方向に沿った2枚の縦シャイベ8が内
設されており、ケーブル4は塔壁7に穿設された穴9を
通って、縦シャイベ8に挟持されるように固定された定
着装置50で支持されている。この定着装置50は、ケ
ーブル4の端部に固定された円柱状のケーブルソケット
55と係合する半割りされた板状の座金51と、座金5
1を担持する断面略H字状の2本の定着梁52,53と
で構成されており、定着梁52,53の両端は縦シャイ
ベ8に対して溶接されて、溶接線54が形成されてい
る。なお、定着装置50の取付角度は、図7に示すよう
に、主塔1での取付け高さに応じて調整される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
定着装置50では、ケーブルソケット55が定着梁5
2,53の担持面より突出しており、図9(b)に示す
ように定着装置50の全長Lが大きくなるため、斜張橋
全体の美観を向上させるために主塔1の幅Wを小さく設
計することが困難であるという課題がある。すなわち、
主塔1の幅Wを小さくするためには、定着梁52,53
の長さDを短くすることも考えられるが、ケーブル4の
張力を縦シャイベ8に伝達するため、長さDは一定値以
上を維持する必要があり、一方、定着梁52と塔壁7ま
での距離Mは、定着梁を縦シャイベに溶接するための作
業空間を必要とするなど、一定限度の余裕を作る必要が
あるため、主塔1の幅Wを小さくすると定着作業が極め
て困難になるという課題がある。
【0006】また、ケーブルソケット55の長さも、ケ
ーブル4の張力を支えるために、一定値以上保つ必要が
ある。したがって、従来の定着装置50では、主塔1の
幅Wを小さくするには、一定の限界があるという課題が
ある。
【0007】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、ケーブル定着強度を保ちつつ、主塔の幅Wを小さ
く設計することが可能である橋梁ケーブル部材の定着装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、橋梁ケーブル
部材のケーブルソケットと係合する座金と、前記座金を
担持することによって、前記ケーブルソケットを支持す
る荷重支持板と、前記荷重支持板の両端部を支持し、当
該両端部から前記ケーブルソケット側に伸びる2枚の側
壁板と、前記2枚の側壁板の間を連結する横隔壁とを備
え、前記荷重支持板、前記側壁板および前記横隔壁が一
体化した鋳鋼製であることを特徴とする橋梁ケーブル部
材の定着装置である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、橋梁ケーブル部材のケーブル
ソケットを支持する荷重支持板を定着装置全体の前面に
位置させることができるため、ケーブルソケットを定着
装置に内蔵させることが可能となり、定着装置の全長を
小型化することができる。また、荷重支持板の両端部を
支持する2枚の側壁板の間を連結する横隔壁を備えるこ
とによって、ケーブルの張力による側壁板の変形を防止
することができる。さらに、荷重支持板、側壁板および
横隔壁が一体化した鋳鋼製であることによって、成形後
切削加工を施すことが可能で、小型で高精度の定着装置
を得ることができる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である橋梁ケーブ
ル部材の定着装置10を示す斜視図である。この定着装
置10は、ケーブル4の端部に固定された円柱状のケー
ブルソケット17と係合する半割りされた環状の座金1
1と、座金11を担持することによって、ケーブルソケ
ット17を支持する荷重支持板12と、荷重支持板12
の両端部を支持し、この両端部からケーブルソケット1
7側に伸びる2枚の側壁板13と、2枚の側壁板13の
間を連結する2つの横隔壁14と、座金11の上下方向
に伸びる突起片15と荷重支持板12を互いに固定する
断面略L字状の固定金具16などから構成されており、
荷重支持板12、側壁板13および横隔壁14から成る
定着装置本体は、鋳鋼で一体化して形成されている。な
お、ケーブル4と定着装置10との継目には、ケーブル
カバー5が挿着される。
【0011】図2は、図1に示した定着装置本体20の
形状を示すものであり、図2(a)は平面図、図2
(b)は正面図、図2(c)は底面図、図2(d)は右
側面図である。定着装置本体20の中心には、ケーブル
4およびケーブルソケット17が挿通するための穴21
が形成されており、その荷重支持板12の上面には固定
金具16をねじ止めするためのねじ穴23が形成されて
いる。なお、横隔壁14のうち後方の横隔壁の裏面に
は、定着装置本体20を運搬するための吊り金具22が
4カ所設けられる。
【0012】図3は、図1に示した座金11の形状を示
すものであり、図3(a)は正面図、図3(b)は中央
断面図、図3(c)は半割れした左方の右側面図であ
る。座金11の中心にはケーブル4の外径より大きく、
ケーブルソケット17の外径よりも小さい穴27が形成
されており、座金11の突起片15には固定金具16を
ねじ止めするためのねじ穴25が形成されている。
【0013】図4は、図1に示した固定金具16の形状
を示すものであり、図4(a)は正面図、図4(b)は
底面図、図4(c)は右側面図である。固定金具16
は、断面略L字状の部材に2つの補強リブ26が設けら
れたものであり、荷重支持板12および座金11の突起
片15をねじ止めするための穴24が各面に穿設されて
いる。
【0014】図5は、図1に示す定着装置10を主塔1
の縦シャイベ8に取付けた状態を示す斜視図であり、図
6(a)はその平面図、図6(b)は図6(a)中のB
−B線に沿った断面図である。主塔1は、中空角柱状の
塔壁7の内部に、ケーブル4の延長方向に沿った2枚の
縦シャイベ8が内設されており、ケーブル4は、塔壁7
に穿設された穴9を通って、縦シャイベ8に挟持される
ように固定された定着装置10で支持されている。定着
装置10の側壁板13は、縦シャイベ8に対してすみ肉
溶接されて溶接線18が形成されている。また、ケーブ
ル定着強度をさらに向上させるために、縦シャイベ8と
側壁板13との接触面内において、縦シャイベ8に穴や
長穴を設けて、側壁板13との溶接長を増加させること
が可能である。なお、溶接接合を用いる場合、定着装置
10の材質は、溶接構造用鋳鋼であることが好ましい。
さらに、溶接の代わりに高力ボルト接合を用いることも
可能である。
【0015】図6(b)に示すように、定着装置10の
内部にケーブルソケット17が内蔵されているため、定
着装置前面からケーブルソケット後面までの長さLは、
図2の定着装置本体20の長さDとほぼ同じになり、図
8に示した従来の定着装置50の全長Lに比べて大幅に
短小することができる。
【0016】この定着装置10にケーブル4を定着する
手順は、まず、ケーブル4の端部に固定されたケーブル
ソケット17を牽引して塔壁7の穴9および定着装置1
0の中に貫通させた後、半割りの座金11を荷重支持板
12とケーブルソケット17の間にケーブル4を挟持す
るように装着して、固定金具16を座金11または荷重
支持板12にねじ止めすることによって座金11を固定
した後、ケーブル4の牽引を徐々に緩めることによって
ケーブルソケット17が座金11に接触して係止され
る。
【0017】こうして、ケーブル定着強度を十分保ちな
がらも、主塔1の幅Wが従来よりも小さくなり、景観上
優れた斜張橋を実現することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ケ
ーブル定着強度を十分に維持しながら、定着装置の全長
を小型化することができるため、定着作業用の空間を十
分確保することができるとともに、主塔の幅を小さくす
ることによって景観上優れた橋梁を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である橋梁ケーブル部材の定
着装置10を示す斜視図である。
【図2】図1に示した定着装置本体20の形状を示すも
のであり、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図、
図2(c)は底面図、図2(d)は右側面図である。
【図3】図1に示した座金11の形状を示すものであ
り、図3(a)は正面図、図3(b)は中央断面図、図
3(c)は半割れした左方の右側面図である。
【図4】図1に示した固定金具16の形状を示すもので
あり、図4(a)は正面図、図4(b)は底面図、図4
(c)は右側面図である。
【図5】図1に示す定着装置10を主塔1の縦シャイベ
8に取付けた状態を示す斜視図である。
【図6】図6(b)は図5に示す定着装置10の取付状
態を示す平面図、図6(b)は図6(a)中のB−B線
に沿った断面図である。
【図7】斜張橋の一例を示す側面図である。
【図8】従来の橋梁ケーブル部材の定着装置10の一例
を示す斜視図である。
【図9】図9(a)は図8に示した定着装置50を示す
平面図であり、図9(b)は図9(a)中のA−A線に
沿った断面図である。
【符号の説明】
1 主塔 2 主桁 3 橋脚 4 ケーブル 5 ケーブルカバー 7 塔壁 8 縦シャイベ 9 穴 10 定着装置 11 座金 12 荷重支持板 13 側壁板 14 横隔壁 15 突起片 16 固定金具 17 ケーブルソケット 20 定着装置本体 21,24,27 穴 22 吊り金具 23,25 ねじ穴 26 補強リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 亨 大阪府大阪市住之江区柴谷1丁目2番32 号 三井造船株式会社 鉄構土木事業部 鉄構技術部大阪設計課内 (72)発明者 江藤 徹郎 大阪府大阪市住之江区柴谷1丁目2番32 号 三井造船株式会社 鉄構土木事業部 鉄構技術部大阪設計課内 (56)参考文献 特開 昭60−122699(JP,A) 特開 平4−258403(JP,A) 特開 平5−79536(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋梁ケーブル部材のケーブルソケットと
    係合する座金と、 前記座金を担持することによって、前記ケーブルソケッ
    トを支持する荷重支持板と、 前記荷重支持板の両端部を支持し、当該両端部から前記
    ケーブルソケット側に伸びる2枚の側壁板と、 前記2枚の側壁板の間を連結する横隔壁とを備え、 前記荷重支持板、前記側壁板および前記横隔壁が一体化
    した鋳鋼製であることを特徴とする橋梁ケーブル部材の
    定着装置。
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