JP2550201B2 - 半導体装置の製造方法及びそれに用いるパターン形成用塗布溶液 - Google Patents
半導体装置の製造方法及びそれに用いるパターン形成用塗布溶液Info
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- JP2550201B2 JP2550201B2 JP2050835A JP5083590A JP2550201B2 JP 2550201 B2 JP2550201 B2 JP 2550201B2 JP 2050835 A JP2050835 A JP 2050835A JP 5083590 A JP5083590 A JP 5083590A JP 2550201 B2 JP2550201 B2 JP 2550201B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 半導体装置の製造方法又はこの製造方法におけるパタ
ーン形成用塗布溶液に関し、 レジストプロセスの工程における現像およびエッチン
グ後にそれぞれ発生するクラック又はしみこみの現像を
防止することを目的とし、 ポジレジスト材料であるα−メチルスチレン・α−ク
ロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロルベンゼン、
ベンゾニトリル等の所定溶媒に溶解した溶液を半導体基
板又は半導体基板上に形成された被エッチング層上に塗
布するように構成し、あるいはまた、前記α−メチルス
チレン・α−クロロアクリル酸メチルコポリマーをブロ
ムベンゼン、ベンゾニトリル等の所定溶媒に溶解してな
るパターン形成用塗布溶液として構成する。
ーン形成用塗布溶液に関し、 レジストプロセスの工程における現像およびエッチン
グ後にそれぞれ発生するクラック又はしみこみの現像を
防止することを目的とし、 ポジレジスト材料であるα−メチルスチレン・α−ク
ロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロルベンゼン、
ベンゾニトリル等の所定溶媒に溶解した溶液を半導体基
板又は半導体基板上に形成された被エッチング層上に塗
布するように構成し、あるいはまた、前記α−メチルス
チレン・α−クロロアクリル酸メチルコポリマーをブロ
ムベンゼン、ベンゾニトリル等の所定溶媒に溶解してな
るパターン形成用塗布溶液として構成する。
本発明は、半導体装置の製造方法及びパターン形成用
塗布溶液に関し、更に詳しくはレジストプロセスにおけ
るクラック等の発生を防止しうるようにした半導体装置
の製造方法及びパターン形成用塗布溶液に関する。
塗布溶液に関し、更に詳しくはレジストプロセスにおけ
るクラック等の発生を防止しうるようにした半導体装置
の製造方法及びパターン形成用塗布溶液に関する。
近年、半導体装置の製造においては、大規模集積回路
に対してのマイクロ電子産業において、電子部品の寸法
の減少並びに解像性の増加が要求されてきている。リソ
グラフィ技術もその一つであり、これらにおいて用いら
れるレジスト材料もその精度を左右する要素となってい
る。このレジスト材料としては高感度、高解像性の他、
プラズマエッチングに対する耐エッチ性も要求されてい
る。これは高解像性のリソグラフィが、プラズマエッチ
ングのようなドライエッチング技術を要求しているから
である。
に対してのマイクロ電子産業において、電子部品の寸法
の減少並びに解像性の増加が要求されてきている。リソ
グラフィ技術もその一つであり、これらにおいて用いら
れるレジスト材料もその精度を左右する要素となってい
る。このレジスト材料としては高感度、高解像性の他、
プラズマエッチングに対する耐エッチ性も要求されてい
る。これは高解像性のリソグラフィが、プラズマエッチ
ングのようなドライエッチング技術を要求しているから
である。
ところで、本出願人はすでに高解像性、耐ドライエッ
チ性に優れたポジレジスト材料として 次式: で表わされる新規α−メチルスチレン・α−クロロアク
リル酸メチルコポリマーを開発している(日本特許公開
公報 昭63−137227号)。
チ性に優れたポジレジスト材料として 次式: で表わされる新規α−メチルスチレン・α−クロロアク
リル酸メチルコポリマーを開発している(日本特許公開
公報 昭63−137227号)。
この新規コポリマーから成るレジストは、高解像性お
よび高コントラストのポジ型レジストであり、該公開公
報の記載からも明らかなように前記レジストは、極めて
高感度であると同時に耐ドライエッチング性に優れた特
性を併有している。
よび高コントラストのポジ型レジストであり、該公開公
報の記載からも明らかなように前記レジストは、極めて
高感度であると同時に耐ドライエッチング性に優れた特
性を併有している。
しかし、この秀れたレジスト材料は、これをモノクロ
ルベンゼンの塗布溶媒を用いて塗布すると第2図A〜第
2図E並びに第3Aおよび第3Bに示すように、現像あるい
はエッチング後にクラック(第3A図)並びに現像液もし
くはエッチング種の基板とレジストとの間のしみこみ
(第3B図)が発生しやすいという問題点があった。
ルベンゼンの塗布溶媒を用いて塗布すると第2図A〜第
2図E並びに第3Aおよび第3Bに示すように、現像あるい
はエッチング後にクラック(第3A図)並びに現像液もし
くはエッチング種の基板とレジストとの間のしみこみ
(第3B図)が発生しやすいという問題点があった。
かかる問題点を更にプロセスに従ってモデル的に説明
する。半導体基板1上に絶縁膜2(例えばPSG)を形成
し(第2図A)、この絶縁膜2上に、前記α−メチルス
チレン・α−クロロアクリル酸メチルコポリマーからな
るレジスト材料を塗布しレジスト層3を形成する(第2
図B)。次いで、プリベーク後にE.B.露光する(第2図
C)。露光後にキシレンを用いて現像する(第2図
D)、現像後のレジストパターンをマスクとしてエッチ
ング(等方性エッチングおよび異方性エッチング)を行
い所望パターンを得る(第2図E)。
する。半導体基板1上に絶縁膜2(例えばPSG)を形成
し(第2図A)、この絶縁膜2上に、前記α−メチルス
チレン・α−クロロアクリル酸メチルコポリマーからな
るレジスト材料を塗布しレジスト層3を形成する(第2
図B)。次いで、プリベーク後にE.B.露光する(第2図
C)。露光後にキシレンを用いて現像する(第2図
D)、現像後のレジストパターンをマスクとしてエッチ
ング(等方性エッチングおよび異方性エッチング)を行
い所望パターンを得る(第2図E)。
しかるに、第3A図および第3B図(それぞれ第2図Eの
拡大図である)に示されるように、レジスト層内に「ク
ラック」Aの発生が認められ(第3A図)、更にまた絶縁
層2とレジスト3間に現像液もしくはエッチング種の
「しみこみ」Bの発生が認められる(第3B図)。
拡大図である)に示されるように、レジスト層内に「ク
ラック」Aの発生が認められ(第3A図)、更にまた絶縁
層2とレジスト3間に現像液もしくはエッチング種の
「しみこみ」Bの発生が認められる(第3B図)。
ところで、特に前記レジストを用いたリソグラフィ技
術をコンタクトホールの形成加工に応用する場合、前記
のクラックやしみこみは、コンタクトホールが接近した
ものである場合素子間のリークをもたらす可能性があり
製品特性の劣化の原因となっていた。
術をコンタクトホールの形成加工に応用する場合、前記
のクラックやしみこみは、コンタクトホールが接近した
ものである場合素子間のリークをもたらす可能性があり
製品特性の劣化の原因となっていた。
本発明の第一の目的は、半導体装置の製造方法におけ
るリソグラフィ工程において、ポジレジスト材料である
α−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチルコポ
リマーを、ブロムベンゼン、ベンゾニトリル等の所定溶
媒に溶解した溶液を被エッチング層(被加工膜)上に塗
布することにより、現像液またはエッチング後の「クラ
ック」や「しみこみ」の発生を防止することにある。
るリソグラフィ工程において、ポジレジスト材料である
α−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチルコポ
リマーを、ブロムベンゼン、ベンゾニトリル等の所定溶
媒に溶解した溶液を被エッチング層(被加工膜)上に塗
布することにより、現像液またはエッチング後の「クラ
ック」や「しみこみ」の発生を防止することにある。
更にまた本発明の第二の目的は、半導体装置の製造に
おけるリソグラフィ工程において、「クラック」や「し
みこみ」の発生が認められないようなパターン形成用塗
布溶液を提供することをその目的とする。
おけるリソグラフィ工程において、「クラック」や「し
みこみ」の発生が認められないようなパターン形成用塗
布溶液を提供することをその目的とする。
尚、本発明において「クラック」とは、エッチングマ
スクとして形成したレジストパターン(窓)の一部から
発生するき裂もしくはひび割れを意味する。
スクとして形成したレジストパターン(窓)の一部から
発生するき裂もしくはひび割れを意味する。
また、本発明において、「しみこみ」とは、現像後
に、レジストと基板との密着性不良により、レジストと
基板の界面に現像液が侵入し基板からレジストがハクリ
する現象並びにエッチング後にレジストと基板との密着
性不良により、等方性エッチング時に、エッチング種が
レジストと基板の界面に侵入し、横方向のエッチング量
が縦方向のエッチング量よりかなり大となる現象をい
う。
に、レジストと基板との密着性不良により、レジストと
基板の界面に現像液が侵入し基板からレジストがハクリ
する現象並びにエッチング後にレジストと基板との密着
性不良により、等方性エッチング時に、エッチング種が
レジストと基板の界面に侵入し、横方向のエッチング量
が縦方向のエッチング量よりかなり大となる現象をい
う。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、塗布溶媒によって現像性、並びに現像液もしく
はエッチング後のクラックの発生しやすさまた現像後も
しくはエッチング後のしみこみの発生しやすさが異なる
ことを見出し、数種の塗布溶媒を検討した結果、0−ジ
クロロベンゼン、安息香酸エチル、ブロムベンゼン、ベ
ンゾニトリル、ニトロベンゼンが前記クラックおよび基
板とレジストの間のしみこみに対して効果が大となるこ
との知見を得て本発明を完成した。
た結果、塗布溶媒によって現像性、並びに現像液もしく
はエッチング後のクラックの発生しやすさまた現像後も
しくはエッチング後のしみこみの発生しやすさが異なる
ことを見出し、数種の塗布溶媒を検討した結果、0−ジ
クロロベンゼン、安息香酸エチル、ブロムベンゼン、ベ
ンゾニトリル、ニトロベンゼンが前記クラックおよび基
板とレジストの間のしみこみに対して効果が大となるこ
との知見を得て本発明を完成した。
更に本発明者は、前記塗布溶媒の内、特に0−ジクロ
ロベンゼンおよび安息香酸エチルを用いた塗布溶液を被
エッチング層に塗布し、現像およびE.B.露光した場合、
後述のようにクラックや基板とレジストとの間のしみこ
みの発生を極めて効果的に防止しうることを見出したの
である。
ロベンゼンおよび安息香酸エチルを用いた塗布溶液を被
エッチング層に塗布し、現像およびE.B.露光した場合、
後述のようにクラックや基板とレジストとの間のしみこ
みの発生を極めて効果的に防止しうることを見出したの
である。
従って、本発明の半導体装置の製造方法は、次の
(a)〜(d)の工程: (a)基板又は基板上に形成された被エッチング層上
に、ポジレジスト材料であるα−メチルスチレン・α−
クロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロムベンゼ
ン、ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、安息香酸
エチル、およびニトロベンゼン、の群から選ばれる少な
くとも一種の溶媒に溶解した溶液を塗布してレジスト層
を形成する工程; (b)前記工程(a)で得られたレジスト層を電子ビー
ム(E.B.)露光する工程; (c)露光されたレジスト層を現像する工程;および (d)現像して得られたレジストパターン層をマスクと
して用い、基板又は被エッチング層をエッチングする工
程を含んでなる。
(a)〜(d)の工程: (a)基板又は基板上に形成された被エッチング層上
に、ポジレジスト材料であるα−メチルスチレン・α−
クロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロムベンゼ
ン、ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、安息香酸
エチル、およびニトロベンゼン、の群から選ばれる少な
くとも一種の溶媒に溶解した溶液を塗布してレジスト層
を形成する工程; (b)前記工程(a)で得られたレジスト層を電子ビー
ム(E.B.)露光する工程; (c)露光されたレジスト層を現像する工程;および (d)現像して得られたレジストパターン層をマスクと
して用い、基板又は被エッチング層をエッチングする工
程を含んでなる。
更に本発明はまた、かかる半導体装置の製造方法にお
けるパターン形成用塗布溶液であって、ポジレジスト材
料であるα−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メ
チルコポリマーを、ブロムベンゼン、ベンゾニトリル、
0−ジクロロベンゼン、安息香酸エチル、およびニトロ
ベンゼン、の群から選ばれる一種又はそれ以上の溶媒に
溶解してなることを特徴とする。
けるパターン形成用塗布溶液であって、ポジレジスト材
料であるα−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メ
チルコポリマーを、ブロムベンゼン、ベンゾニトリル、
0−ジクロロベンゼン、安息香酸エチル、およびニトロ
ベンゼン、の群から選ばれる一種又はそれ以上の溶媒に
溶解してなることを特徴とする。
このように本発明は、特定の一種類のポジレジスト材
料を所定の溶剤に溶解して半導体装置の製造におけるパ
ターン形成用塗布溶液とすることを最旨とするものであ
るが、用いられる所定の前記溶媒の内、後記するように
特に0−ジクロロベンゼンおよび安息香酸エチルを用い
た塗布溶液は他の溶媒に比較して秀れた効果(パターニ
ング感度および膜厚依存性)を奏する。
料を所定の溶剤に溶解して半導体装置の製造におけるパ
ターン形成用塗布溶液とすることを最旨とするものであ
るが、用いられる所定の前記溶媒の内、後記するように
特に0−ジクロロベンゼンおよび安息香酸エチルを用い
た塗布溶液は他の溶媒に比較して秀れた効果(パターニ
ング感度および膜厚依存性)を奏する。
なお、本発明において被エッチング層とは、半導体装
置の製造工程でエッチングされる全ての層を意味し、例
えば絶縁膜(PSG等)等をいう。更に、本発明は、Si基
板、化合物半導体基板、Al3O3等の絶縁性結晶基板をエ
ッチングする場合にも適用できる。
置の製造工程でエッチングされる全ての層を意味し、例
えば絶縁膜(PSG等)等をいう。更に、本発明は、Si基
板、化合物半導体基板、Al3O3等の絶縁性結晶基板をエ
ッチングする場合にも適用できる。
以下、更に本発明を実施例に基づいて詳しく説明す
る。
る。
実施例1 α−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチル共重
合体の合成: α−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチル共
重合体を次の条件で合成した。
合体の合成: α−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチル共
重合体を次の条件で合成した。
重合開始剤 アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 0.12mol% 溶 媒 1,4−ジオキサン 851.1g モノマー量 α−メチルスチレン 2.8mol α−クロロアクリル酸メチル 1.2mol 反応温度 80℃ 反応時間 25h(窒素雰囲気下) 得られた共重合体は前記式I中l=5,m=5、分子量
3万のコポリマーであった。
3万のコポリマーであった。
実施例2 実施例1で得られたコポリマーをポジ型レジスト材料
として用い、これに対する溶媒としてブロムベンゼン、
ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ン、および安息香酸エチルを用い塗布溶液を作成した。
この塗布溶液は、例えば第1Dないし第1Fに示すパッシベ
ーション形成(コンタクトホールの窓開)工程において
用いられる。
として用い、これに対する溶媒としてブロムベンゼン、
ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ン、および安息香酸エチルを用い塗布溶液を作成した。
この塗布溶液は、例えば第1Dないし第1Fに示すパッシベ
ーション形成(コンタクトホールの窓開)工程において
用いられる。
すなわち、コレクタとしてのN+層4上に、エピタキシ
ャル層5を形成し、次いでエピタキシャル層5の中にP
層6を形成し、更に両サイドにベース領域としてのP+層
7を形成し、更にエミッタ領域としてのN+層8を形成
し、バルク工程を終了する。次いでシリコン酸化膜9を
バルク上に形成し、その上にフォトレジスト10を塗布
し、フォトリソグラフィ技術によりAl配線の電極窓開き
工程を行う(Fig.1A図)。
ャル層5を形成し、次いでエピタキシャル層5の中にP
層6を形成し、更に両サイドにベース領域としてのP+層
7を形成し、更にエミッタ領域としてのN+層8を形成
し、バルク工程を終了する。次いでシリコン酸化膜9を
バルク上に形成し、その上にフォトレジスト10を塗布
し、フォトリソグラフィ技術によりAl配線の電極窓開き
工程を行う(Fig.1A図)。
次いで、Al11aを8000Åスパッタ法によりスパッタし
(蒸着法でも可)(Fig.1B図)フォトレジスト12をマス
クとしてベース電極11bおよびエミッタ電極11eの形成を
行う(Fig.1C)。
(蒸着法でも可)(Fig.1B図)フォトレジスト12をマス
クとしてベース電極11bおよびエミッタ電極11eの形成を
行う(Fig.1C)。
次にアルミ配線のパッシベーション膜として、CVD法
によりPSG膜13を10000Åの厚さに被着した。
によりPSG膜13を10000Åの厚さに被着した。
このパッシベーション膜であるPSG膜13上に先に述べ
た塗布溶液を塗布し、厚さ1.5μmのレジスト層14を形
成した。次いで180℃の温度で、20分間ベークした後、
E.B.露光(20kV)し(Fig.1D)キシレンを用いて現像し
コンタクトホールパターン13bを形成した(Fig.1E)。
得られたパターンをマスクとしてエッチング(等方性エ
ッチングおよび異方性エッチング)を行い、レジスト層
を除去して第二層内のAl配線のためのコンタクトホール
を形成した(Fig.1F)。
た塗布溶液を塗布し、厚さ1.5μmのレジスト層14を形
成した。次いで180℃の温度で、20分間ベークした後、
E.B.露光(20kV)し(Fig.1D)キシレンを用いて現像し
コンタクトホールパターン13bを形成した(Fig.1E)。
得られたパターンをマスクとしてエッチング(等方性エ
ッチングおよび異方性エッチング)を行い、レジスト層
を除去して第二層内のAl配線のためのコンタクトホール
を形成した(Fig.1F)。
次いでコレクタとしてのN+層1の背面にAuを蒸着して
コレクタ電極15を形成する(Fig、1G)。再たび前記の
工程をくりかえし第2層のアルミ層16を形成し(Fig.1
H)Al配線(16b,16e)を形成し半導体装置の製造を完成
する。
コレクタ電極15を形成する(Fig、1G)。再たび前記の
工程をくりかえし第2層のアルミ層16を形成し(Fig.1
H)Al配線(16b,16e)を形成し半導体装置の製造を完成
する。
実施例3〜7および比較例1〜3 次に実施例2で用いられる塗布溶液並びに本発明で用
いられる溶媒以外を用いた塗布溶液の各々を用い、前記
の実施例におけると同様のコンタクトホールの形成およ
びエッチング処理を行った。
いられる溶媒以外を用いた塗布溶液の各々を用い、前記
の実施例におけると同様のコンタクトホールの形成およ
びエッチング処理を行った。
これら現像およびエッチング後の加工された膜内のク
ラックおよび基板とレジストとの間のしみこみの発生を
光学顕微鏡で観察した。
ラックおよび基板とレジストとの間のしみこみの発生を
光学顕微鏡で観察した。
その結果を第1表に示す。
なお、このクラックおよび基板とレジストとの間のし
みこみの発生および未発生に関する評価は、次のように
して行った。
みこみの発生および未発生に関する評価は、次のように
して行った。
1チップ内に20×5μm、3.5μm×3.5μm、28μm
×12μm、5×20μmの孤立ホールパターンと1μm×
1μmの密集ホールパターンが存在するパターンを形成
し、光学顕微鏡で観察した場合に先に定義した「クラッ
ク」または「しみこみ」が幾分でも認められる場合、
「クラック」または「しみこみ」の発生ありとし(第1
表中、×で表示)、認められない場合、「クラック」ま
たは「しみこみ」の発生なしとした(第1表中、○で表
示)。
×12μm、5×20μmの孤立ホールパターンと1μm×
1μmの密集ホールパターンが存在するパターンを形成
し、光学顕微鏡で観察した場合に先に定義した「クラッ
ク」または「しみこみ」が幾分でも認められる場合、
「クラック」または「しみこみ」の発生ありとし(第1
表中、×で表示)、認められない場合、「クラック」ま
たは「しみこみ」の発生なしとした(第1表中、○で表
示)。
実施例8 次に本発明における各種の塗布溶媒に対してクラック
および基板とレジスト間のしみこみの発生状態のパター
ニング露光量を測定した。
および基板とレジスト間のしみこみの発生状態のパター
ニング露光量を測定した。
結果を第2表に示す。
この第2表は、それぞれの塗布溶媒に対する使用可能
(クラック、しみこみなし)なパターニング露光量を示
す。
(クラック、しみこみなし)なパターニング露光量を示
す。
この第2表からも明らかなように0−ジクロロベンゼ
ンと安息香酸エチルは、他の溶媒に比較してパターニン
グ露光量が広い(50μC/cm2)。このことは、プロセス
マージンが大きくとれることを意味し、スループットの
向上を意味する。
ンと安息香酸エチルは、他の溶媒に比較してパターニン
グ露光量が広い(50μC/cm2)。このことは、プロセス
マージンが大きくとれることを意味し、スループットの
向上を意味する。
なお、上記使用可能な露光量の上限を超えるとしみこ
みが発生しやすく、またその下限未満ではクラックが発
生しやすい。
みが発生しやすく、またその下限未満ではクラックが発
生しやすい。
次に、本発明における各種の塗布溶媒に対する膜厚依
存性を測定した。
存性を測定した。
その結果を第3表に示す。
次に、各種溶媒に対する使用可能な膜厚の範囲を第3
表に示す。
表に示す。
この表から明白なように、0−ジクロロベンゼンと安
息香酸エチルは、他の溶媒に比較して使用可能な膜厚の
範囲が広い。このことは、上記二種の溶媒は、他の溶媒
に比し、クラックや基板とレジストとの間のしみこみの
発生確率が少ないことを意味する。
息香酸エチルは、他の溶媒に比較して使用可能な膜厚の
範囲が広い。このことは、上記二種の溶媒は、他の溶媒
に比し、クラックや基板とレジストとの間のしみこみの
発生確率が少ないことを意味する。
なお、実際のプロセスの工程上、膜厚は0.5μm以上
必要であり、1.7μmの膜厚まで使用可能である。しか
し、1.7μm厚を超えると使用が困難となる。これは余
り厚すぎるとレジストの解像力が悪くなるからである。
必要であり、1.7μmの膜厚まで使用可能である。しか
し、1.7μm厚を超えると使用が困難となる。これは余
り厚すぎるとレジストの解像力が悪くなるからである。
なお、本発明におけるパターン形成用塗布溶液の濃度
は、10重量%〜25重量%の範囲内である(この濃度はポ
リマー100重量部に対し、溶剤300〜900重量部に相当す
る)。
は、10重量%〜25重量%の範囲内である(この濃度はポ
リマー100重量部に対し、溶剤300〜900重量部に相当す
る)。
このような溶液濃度範囲が採用される理由は次の如く
である。すなわち、10重量%未満の濃度の場合は、所望
の均一な膜厚が得られない。一方、25重量%を超える場
合、粘性が高すぎ溶液がひろがらず均一な膜が得られな
い。また、ポリマーが析出する場合もある。
である。すなわち、10重量%未満の濃度の場合は、所望
の均一な膜厚が得られない。一方、25重量%を超える場
合、粘性が高すぎ溶液がひろがらず均一な膜が得られな
い。また、ポリマーが析出する場合もある。
実施例9 次に本発明における所定の溶媒を混合して用いた例に
ついて説明する。
ついて説明する。
実施例3〜7でもちいたレジスト材料である分子量3
万のα−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチル
共重合体を0−ジクロロベンゼン:安息香酸エチル(2:
1)の混合溶液でレジスト溶液を調整した。実施例2で
説明したと同様にPSG膜上で1.5μm厚に塗布し、180
℃、20分ベーク後、E.B.露光(20kV)、キシレン現像で
コンタクトホールパターンを形成した。コンタクトホー
ルパターン形成後はエッチングも行なった。
万のα−メチルスチレン・α−クロロアクリル酸メチル
共重合体を0−ジクロロベンゼン:安息香酸エチル(2:
1)の混合溶液でレジスト溶液を調整した。実施例2で
説明したと同様にPSG膜上で1.5μm厚に塗布し、180
℃、20分ベーク後、E.B.露光(20kV)、キシレン現像で
コンタクトホールパターンを形成した。コンタクトホー
ルパターン形成後はエッチングも行なった。
光学顕微鏡による観察の結果、現像後においてもエッ
チング後においても、クラックおよびしみこみの発生は
認められなかった。
チング後においても、クラックおよびしみこみの発生は
認められなかった。
このようにクラック、しみこみに対して効果がある塗
布溶媒には、混合系で用いた場合にも同様な効果がある
ことが判明した。
布溶媒には、混合系で用いた場合にも同様な効果がある
ことが判明した。
以上発明したように本発明は、特定のポジ型レジスト
材料に対し選択的に特定の溶剤を用いた塗布溶液を作成
するように構成したものであり、あるいはこの塗布溶液
を用いてレジストプロセスおよびエッチングプロセスを
行って半導体装置を製造するように構成したものである
から、1.5μm厚以上のレジスト膜に対して、現像後あ
るいはエッチング後のクラックおよびしみこみの双方の
発生を有効に防止する効果を奏する。従って膜厚アージ
ンを大とすることができ、良好な製品歩留りを得ること
ができる。
材料に対し選択的に特定の溶剤を用いた塗布溶液を作成
するように構成したものであり、あるいはこの塗布溶液
を用いてレジストプロセスおよびエッチングプロセスを
行って半導体装置を製造するように構成したものである
から、1.5μm厚以上のレジスト膜に対して、現像後あ
るいはエッチング後のクラックおよびしみこみの双方の
発生を有効に防止する効果を奏する。従って膜厚アージ
ンを大とすることができ、良好な製品歩留りを得ること
ができる。
特に、本発明における特定の溶剤の内、0−ジクロロ
ベンゼンおよび安息香酸エチルを用いて作成したパター
ン形成用塗布溶液は、他の溶剤を用いて作成した塗布溶
液よりも秀れたパターニング感度依存性を有する。更に
使用可能な膜厚範囲が広くクラックや基板とレジストと
の間のしみこみの発生が他の溶媒に比し確率が極めて少
ない等の別段の効果を奏する。
ベンゼンおよび安息香酸エチルを用いて作成したパター
ン形成用塗布溶液は、他の溶剤を用いて作成した塗布溶
液よりも秀れたパターニング感度依存性を有する。更に
使用可能な膜厚範囲が広くクラックや基板とレジストと
の間のしみこみの発生が他の溶媒に比し確率が極めて少
ない等の別段の効果を奏する。
第1A図ないし第1I図は、本発明方法の一実施例の各工程
を示す断面図であり、 第2A図ないし第2E図は、従来方法による半導体装置の製
造工程の概略を示す斜視図であり、 第3A図および第3B図は、それぞれ第2E図の拡大斜視図で
ある。 4……基板、9……酸化膜、 10……フォトレジスト、11b……ベース電極、 11e……エミッタ電極、14……レジスト層、 15……コレクタ電極。
を示す断面図であり、 第2A図ないし第2E図は、従来方法による半導体装置の製
造工程の概略を示す斜視図であり、 第3A図および第3B図は、それぞれ第2E図の拡大斜視図で
ある。 4……基板、9……酸化膜、 10……フォトレジスト、11b……ベース電極、 11e……エミッタ電極、14……レジスト層、 15……コレクタ電極。
Claims (5)
- 【請求項1】半導体装置の製造方法であって、以下の
(a)〜(d)の工程: (a)基板又は基板上に形成された被エッチング層上
に、ポジレジスト材料であるα−メチルスチレン・α−
クロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロムベンゼ
ン、ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、安息香酸
エチル、およびニトロベンゼン、の群から選ばれる少な
くとも一種の溶媒に溶解した溶液を塗布してレジスト層
を形成する工程; (b)前記工程(a)で得られたレジスト層を電子ビー
ム(E.B.)露光する工程; (c)露光されたレジスト層を現像する工程; および (d)現像して得られたレジストパターン層をマスクと
して用い、基板又は被エッチング層をエッチングする工
程 を含んでなる前記半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】前記工程(a)において、0−ジクロロベ
ンゼン又は安息香酸エチルの塗布溶液を0.5〜1.65μm
の膜厚に塗布する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】前記工程(b)において、0−ジクロロベ
ンゼン又は安息香酸エチルの塗布溶液を0.5〜1.65μm
の膜厚に塗布したレジスト層を50〜64μC/cm2の露光量
でE.B.露光を行う、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】ポジレジスト材料であるα−メチルスチレ
ン・α−クロロアクリル酸メチルコポリマーを、ブロム
ベンゼン、ベンゾニトリル、0−ジクロロベンゼン、安
息香酸エチル、およびニトロベンゼン、の群から選ばれ
る一種又はそれ以上の溶媒に溶解してなる半導体装置の
製造方法におけるパターン形成用塗布溶液。 - 【請求項5】100重量部のα−メチルスチレン・α−ク
ロロアクリル酸メチルコポリマーを、300〜900重量部の
割合の0−ジクロロベンゼン、または安息香酸エチル溶
媒に溶解してなる請求の範囲第4項記載のパターン形成
用塗布溶液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2050835A JP2550201B2 (ja) | 1989-03-03 | 1990-03-03 | 半導体装置の製造方法及びそれに用いるパターン形成用塗布溶液 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5015789 | 1989-03-03 | ||
JP1-50157 | 1989-03-03 | ||
JP2050835A JP2550201B2 (ja) | 1989-03-03 | 1990-03-03 | 半導体装置の製造方法及びそれに用いるパターン形成用塗布溶液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0339964A JPH0339964A (ja) | 1991-02-20 |
JP2550201B2 true JP2550201B2 (ja) | 1996-11-06 |
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ID=26390608
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JP2050835A Expired - Fee Related JP2550201B2 (ja) | 1989-03-03 | 1990-03-03 | 半導体装置の製造方法及びそれに用いるパターン形成用塗布溶液 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180127974A (ko) * | 2016-03-25 | 2018-11-30 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 공중합체의 제조 방법 |
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TWI281101B (en) * | 2000-02-28 | 2007-05-11 | Mitsubishi Electric Corp | Developing process, process for forming pattern and process for preparing semiconductor device using same |
JP3779882B2 (ja) * | 2000-02-28 | 2006-05-31 | 三菱電機株式会社 | 現像方法、パターン形成方法およびこれらを用いたフォトマスクの製造方法、半導体装置の製造方法 |
WO2018155214A1 (ja) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | 日本ゼオン株式会社 | 重合体およびポジ型レジスト溶液 |
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JPS60257445A (ja) * | 1984-06-01 | 1985-12-19 | Kuraray Co Ltd | ポジ型放射線レジスト材料 |
JPS6136741A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-21 | Toshiba Corp | 感光性組成物 |
JPH083636B2 (ja) * | 1986-11-29 | 1996-01-17 | 富士通株式会社 | 電子線ポジレジスト |
-
1990
- 1990-03-03 JP JP2050835A patent/JP2550201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180127974A (ko) * | 2016-03-25 | 2018-11-30 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 공중합체의 제조 방법 |
KR102217181B1 (ko) | 2016-03-25 | 2021-02-17 | 니폰 제온 가부시키가이샤 | 공중합체의 제조 방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339964A (ja) | 1991-02-20 |
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