JP2550109Y2 - 移動可能な操作部を備えた多チャネル記録計 - Google Patents

移動可能な操作部を備えた多チャネル記録計

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JP2550109Y2
JP2550109Y2 JP1992042230U JP4223092U JP2550109Y2 JP 2550109 Y2 JP2550109 Y2 JP 2550109Y2 JP 1992042230 U JP1992042230 U JP 1992042230U JP 4223092 U JP4223092 U JP 4223092U JP 2550109 Y2 JP2550109 Y2 JP 2550109Y2
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JP
Japan
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operation unit
recorder
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opening
guide
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JP1992042230U
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JPH0594714U (ja
Inventor
誠 酒井
中村慎一
Original Assignee
日本電子科学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の測定データを同
時記録する多チャネル記録計、特に、記録計の操作部が
記録計記録計本体に移動可能に支持された多チャネル記
録計に関する。
【0002】
【従来の技術】図6には、従来より知られた、複数の測
定データを同時記録する多チャネル記録計を示した。図
6に示したように、多チャネル記録計20の略中央部に
は測定データを記録するためのペン21を収容するペン
収容部が備えられ、記録計20の前面には、ペン21を
交換することができるように、ペン収容部に連通する開
口部22が設けられている。そして、記録計20を操作
するための操作ボタン23は開口部22の周囲の壁面に
配置されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
記録計20においては、ペン21の交換を容易にするた
め、開口部22はできる限り大きいほうが好ましい。こ
のため、操作ボタン23を配置するスペースが制限さ
れ、操作ボタン23を一カ所に集中して配置することは
できず、数カ所に分散して配置しなければならなかっ
た。
【0004】しかしながら、操作ボタン23を分散配置
すると、プリント基板、スイッチ類および配線用電線等
の部品点数が増加し、また、これらの部品の取り付けに
要する工程数が増加することによって、記録計の製造コ
ストが増大するという問題を生じていた。また、操作ボ
タン23の分散配置のために記録計の操作性が悪くなる
という欠点があった。さらには、開口部22を大きくす
ると、ペン21を保護するために開口部22にカバーを
取り付ける必要があった。
【0005】したがって、本考案の課題は、十分に大き
な開口部を有しながらも、操作ボタンを一カ所に集中し
て配置することができる操作性の優れた多チャネル記録
計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案は、複数の測定データを同時に記録するべく
複数のペンを備えた多チャネル記録計であって、前面に
開口部を、内部には開口部に連通するペン収容部を有す
る記録計本体と、複数の操作ボタンを備え、記録計本体
の開口部を少なくとも部分的に閉鎖する記録計本体の前
面における第1の位置と、開口部を少なくとも部分的に
解放する記録計本体の上面における第2の位置の2つの
位置の間において移動可能に配置された操作部と、操作
部を第1の位置および第2の位置の間において案内する
ガイド手段とからなっており、ガイド手段は、さらに、
操作部の両側壁に操作部の長さ方向に沿って形成された
互いに平行なガイドスリットと、操作部の両側壁の外面
にガイドスリットに平行に取り付けられたラックと、記
録計本体であって記録計本体の前面と上面の境界領域
に、互いに操作部の両側壁間の幅に対応する間隔をあけ
て固定され、それぞれが操作部の関係するラックに係合
する一対のピニオンと、ピニオンの回転軸から同軸にの
び、操作部の関係するガイドスリット内に突出し、ガイ
ドスリットによって案内されるガイドピンとからなって
いることを特徴とする多チャネル記録計を構成したもの
である。
【0007】
【作用】かかる構成において、測定データ記録時には操
作部は第1の位置にあり、記録計本体の開口部は少なく
とも部分的に閉鎖されている。そして、ペン交換時に
は、操作部が手動によって第1の位置から第2の位置ま
で移動せしめられ、開口部は少なくとも部分的に開放さ
れる。
【0008】操作部の第1の位置および第2の位置の間
における移動は、記録計本体のガイドピンが操作部のガ
イドスリット内に案内されるとともに、操作部のラック
が記録計本体のピニオンと係合しながらスライド運動す
ることによってなされるので、操作部は、極めてスムー
ズに、安定して動かされる。また、記録計の操作ボタン
は操作部に集中的に配置されているので、記録計の操作
を容易に行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本考案の好ま
しい実施例について説明する。図1は、本考案の多チャ
ネル記録計の1実施例の正面図であり、図2は、図1に
示した多チャネル記録計の右側面図である。図1および
図2に示すように、本考案の多チャネル記録計1は、前
面に開口部3を、内部には開口部3に連通するペン収容
部を有する記録計本体4と、複数の操作ボタン5および
データ表示用のディスプレイ7を備えた操作部6を有し
ている。
【0010】図3は図1のA部分の一部破断拡大図であ
り、図4は図3のB−B’線に沿った断面図であり、図
5は図1に示した実施例の操作部の移動方法を示す右側
面図である。図5に示すように、操作部6は、後述する
ガイド手段によって案内されて、記録計本体4の開口部
3の上部を閉鎖する記録計本体4の前面における第1の
位置と、開口部3を解放する記録計本体4の上面におけ
る第2の位置の2つの位置の間において移動可能になっ
ている。
【0011】図3および図4に示すように、ガイド手段
は、操作部6の両側壁15に操作部6の長さ方向に沿っ
て形成された互いに平行なガイドスリット16と、操作
部6の両側壁15の外面にガイドスリット16に平行に
取り付けられたラック17と、記録計本体4であって記
録計本体4の前面と上面の境界領域に、互いに操作部6
の両側壁間の幅に対応する間隔をあけて固定され、それ
ぞれが操作部の関係するラック17に係合する一対のピ
ニオン9と、ピニオン9の回転軸9aから同軸にのび、
操作部6の関係するガイドスリット16内に突出し、ガ
イドスリット16によって案内されるガイドピン10か
らなっている。
【0012】ピニオン9は、図3および図4に示すよう
に、記録計本体4の側端部4aに固定され、支持されて
いる。側端部4aには本体の幅方向内側にボス4bが突
設され、ボス4bには、ギヤ取付板8がネジによって固
定されている。ギヤ取付板8には、ピニオン9、ピニオ
ン9に係合する第1駆動ギヤ10、および第1駆動ギヤ
10に係合する第2駆動ギヤ11が取り付けられてい
る。また、軸13が記録計本体4の上部を記録計本体の
幅方向に貫通し、両側端部4aの内側にこれに平行に配
置された内壁4cに回動可能に支持されている。軸13
の両端には第3駆動ギヤ14が取り付けられており、第
3駆動ギヤ14は第2駆動ギヤ12に係合している。
【0013】本考案による多チャネル記録計1におい
て、測定データ記録時には、操作部6は第1の位置にあ
る。このとき、記録計本体4のガイドピン10が、操作
部6のガイドスリット16の一端16aに当接すること
により、操作部6は第1の位置に位置決めされる。操作
部6が第1の位置にあるとき、開口部3の下部は開放さ
れているので、ペン2が測定データを記録している状態
を確認することができる。また、記録計1の操作は、操
作部6に集中配置された操作ボタン2を操作することに
よって簡単になされる。
【0014】ペン2を交換する際には、操作部6は第2
の位置まで移動せしめられる。この移動は次のようにし
てなされる。すなわち、操作部6の下端が、手動によっ
て図5に示すように矢印の方向に持ち上げられると、操
作部6は軸9aおよびガイドピン10を支点にして回動
する。操作部6は、記録計本体4の上面に平行になるま
で回動せしめられた後、記録計本体4の後方に向かって
押される。
【0015】このとき、操作部6のガイドスリット16
によって記録計本体4のガイドピン10が案内されると
ともに、操作部6のラック17が記録計本体4のピニオ
ン9を回転させながらスライド運動する。このピニオン
9の回転にともなって、第1駆動ギヤ11、第2駆動ギ
ヤ12および第3駆動ギヤ14が回転する。そして、操
作部6は第2の位置に向かって、極めてスムーズに、左
右に傾くことなく安定して後方に移動する。ガイドスリ
ット16の他端16bがガイドピン10に当接すると操
作部6は停止する。これによって、操作部6は第2の位
置に位置決めされる。
【0016】このように、本考案の多チャネル記録計に
よれば、記録計本体4の開口部3を開閉自在なカバーと
して機能する操作部6に操作ボタンを集中的に配置する
構成としたので、操作部を構成する部品の点数を従来よ
り大幅に削減することができ、製造コストを低減するこ
とができる。しかも、開口部3は十分大きくとることが
できるので、容易にペンの交換を行うことができる。ま
た、操作ボタンを一か所に集中して配置したことによっ
て記録計の操作性が向上する。加えて、かかる構成とす
ることよってデザイン上の制限が無くなり、従来にない
斬新なデザインの多チャネル記録計を提供することがで
きる。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、記録計
本体の開口部を開閉自在なカバーとして機能する操作部
に操作ボタンを集中的に配置する構成としたので、操作
部を構成する部品点数を従来より大幅に削減することが
でき、製造コストの低減を図ることができる。しかも、
記録計本体の開口部は十分大きくとれるので、ペンの交
換も容易に行うことができる。加えて、操作ボタンを一
か所に集中的に配置したことによって記録計の操作性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多チャネル記録計の正面図である。
【図2】図1に示した多チャネル記録計の右側面図であ
る。
【図3】図1のA部分の一部を破断した拡大図である。
【図4】図3のB−B’線に沿った断面図である。
【図5】図1に示した多チャネル記録計の操作部の移動
方法を示す右側面図である。
【図6】従来の多チャネル記録計の斜視図である。
【符号の説明】
1 多チャネル記録計 2 ペン 3 開口部 4 記録計本体 5 操作ボタン 6 操作部 8 ギヤ取付板 9 ピニオン 10 ガイドピン 16 ガイドスリット 17 ラック

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の測定データを同時に記録するべく
    複数のペンを備えた多チャネル記録計であって、 前面に開口部を、内部には前記開口部に連通するペン収
    容部を有する記録計本体と、 複数の操作ボタンを備え、前記記録計本体の開口部を少
    なくとも部分的に閉鎖する前記記録計本体の前面におけ
    る第1の位置と、前記開口部を少なくとも部分的に解放
    する前記本体の上面における第2の位置の2つの位置の
    間において移動可能に配置された操作部と、 前記操作部を前記第1の位置および第2の位置の間にお
    いて案内するガイド手段とからなっており、 前記ガイド手段は、さらに、 前記操作部の両側壁に前記操作部の長さ方向に沿って形
    成された互いに平行なガイドスリットと、 前記操作部の両側壁の外面に前記ガイドスリットに平行
    に取り付けられたラックと、 前記記録計本体であって前記記録計本体の前面と上面の
    境界領域に、互いに前記操作部の両側壁間の幅に対応す
    る間隔をあけて固定され、それぞれが前記操作部の関係
    する前記ラックに係合する一対のピニオンと、 前記ピニオンの回転軸から同軸にのび、前記操作部の関
    係する前記ガイドスリット内に突出し、前記ガイドスリ
    ットによって案内されるガイドピンとからなっているこ
    とを特徴とする多チャネル記録計。
JP1992042230U 1992-05-26 1992-05-26 移動可能な操作部を備えた多チャネル記録計 Expired - Lifetime JP2550109Y2 (ja)

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JPH0594714U JPH0594714U (ja) 1993-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS608825U (ja) * 1983-06-29 1985-01-22 株式会社東芝 記録計

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