JP2550068Y2 - 水平ジブクレーン - Google Patents
水平ジブクレーンInfo
- Publication number
- JP2550068Y2 JP2550068Y2 JP40722790U JP40722790U JP2550068Y2 JP 2550068 Y2 JP2550068 Y2 JP 2550068Y2 JP 40722790 U JP40722790 U JP 40722790U JP 40722790 U JP40722790 U JP 40722790U JP 2550068 Y2 JP2550068 Y2 JP 2550068Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- load
- horizontal
- horizontal beam
- holding frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水平ジブクレーンの構
造に関するものである。
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水平ジブクレーンの構造は例えば
図3に示すようなものであった。すわなち一定の高さの
支柱Mの両側に水平梁Hを取り付け、この水平梁Hの先
端や中間と支柱Mの最上部とを引張材で連結した構造、
あるいは支柱Mと水平梁H全体とでトラス構造に構成し
た構造である。
図3に示すようなものであった。すわなち一定の高さの
支柱Mの両側に水平梁Hを取り付け、この水平梁Hの先
端や中間と支柱Mの最上部とを引張材で連結した構造、
あるいは支柱Mと水平梁H全体とでトラス構造に構成し
た構造である。
【0003】
【本考案が解決しようとする問題点】こうした従来の構
造の水平ジブクレーンでは、水平梁の長さと、支柱の高
さとが三角形を形成する比例関係にある。したがって次
のような問題があった。 <イ>水平梁を長くしようとすれば、それだけ支柱の高
さを高くしなければならない。したがって上空が広く開
放された場所での使用には特に支障がないが、建設現場
のように上空に他のジブクレーンなどが錯綜していたり
架空線が横断しているような場合には、使用できる水平
梁の長さが大幅に制限されるものであった。 <ロ>支柱の先端と水平梁の両端によってひとつの三角
形を構成するから、その一部を変更すると全体の形状に
影響する。したがって、水平梁だけを延長したり短縮す
ることができず、現場の状況に応じた変更は不可能であ
った。
造の水平ジブクレーンでは、水平梁の長さと、支柱の高
さとが三角形を形成する比例関係にある。したがって次
のような問題があった。 <イ>水平梁を長くしようとすれば、それだけ支柱の高
さを高くしなければならない。したがって上空が広く開
放された場所での使用には特に支障がないが、建設現場
のように上空に他のジブクレーンなどが錯綜していたり
架空線が横断しているような場合には、使用できる水平
梁の長さが大幅に制限されるものであった。 <ロ>支柱の先端と水平梁の両端によってひとつの三角
形を構成するから、その一部を変更すると全体の形状に
影響する。したがって、水平梁だけを延長したり短縮す
ることができず、現場の状況に応じた変更は不可能であ
った。
【0004】
【本考案の目的】本考案はこのような点を改善するため
になされたもので、同じ長さの水平梁を支持するのに、
支柱の高さを従来のものより大幅に低く構成することの
できる、水平ジブクレーンを提供することを目的とす
る。また本考案は、支柱の高さを変更せずに、水平梁の
長さを変更することのできる、水平ジブクレーンを提供
することを目的とする。
になされたもので、同じ長さの水平梁を支持するのに、
支柱の高さを従来のものより大幅に低く構成することの
できる、水平ジブクレーンを提供することを目的とす
る。また本考案は、支柱の高さを変更せずに、水平梁の
長さを変更することのできる、水平ジブクレーンを提供
することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】すなわち本考案は、支
柱の一側に水平梁を張り出し、他側に荷重登載用の梁を
張り出すジブクレーンにおいて、水平梁を多数のブロッ
クに分割し、各ブロックは3本のパイプを平行に並べて
三角断面を形成した荷重支持梁と、その荷重支持梁と底
辺を共通にして頂点を荷重支持梁の上空に位置させて形
成した保持枠と、荷重支持梁の一端と保持枠の他端とを
連結する斜材とによって構成し、このブロックを順次接
続して構成した、ジブクレーンである。
柱の一側に水平梁を張り出し、他側に荷重登載用の梁を
張り出すジブクレーンにおいて、水平梁を多数のブロッ
クに分割し、各ブロックは3本のパイプを平行に並べて
三角断面を形成した荷重支持梁と、その荷重支持梁と底
辺を共通にして頂点を荷重支持梁の上空に位置させて形
成した保持枠と、荷重支持梁の一端と保持枠の他端とを
連結する斜材とによって構成し、このブロックを順次接
続して構成した、ジブクレーンである。
【0006】
【本考案の説明】以下本考案を詳細に説明する。 <イ>全体の構成 支柱Mの一側には水平梁Hを張り出し、他側に荷重や運
転席を搭載するためのバランス梁Bを張り出して、ジブ
クレーンの全体を構成する点は従来と同様である。この
水平梁Hの下面に、横行ウインチを昇降自在に取り付け
て荷物の吊り上げと線上の移動を行う。一方、水平梁H
はその全長を支柱Mを中心に回転して面上の移動を行
う。 <ロ>水平梁 本考案の水平梁Hは、全長を1本の一体ものとはせず、
複数のブロックに分割して構成する。そして各ブロック
を、荷重を直接に支持する荷重支持梁1と、その上部に
配置して荷重支持梁1の形状を保持する保持枠とによっ
て構成する。 <ハ>荷重支持梁 荷重支持梁1は、荷重支持を3本のパイプによって構成
する。すなわち、3本のパイプを平行に並べて、2本の
底辺パイプ11と、その上部空間に位置する頂点パイプ
12とによって三角断面を形成する。そして各パイプ間
を斜材13によって連結し、長い梁体の一部を構成す
る。 <ニ>保持枠 この荷重支持梁1よりも大きい三角形を有する保持枠2
を配置する。すなわち荷重支持梁1の断面の三角形の底
辺パイプ11を共通にした三角形を、パイプによって構
成しこれを保持枠2とする。そのためにこの保持枠2の
頂点は、荷重支持梁1の頂点パイプ12の上部空間に平
行に位置させる。そしてこの頂点に位置する上辺材21
と、荷重支持梁1の底辺パイプ11との間を、やはり等
辺パイプ22によって連結して二等辺三角形を構成す
る。この上辺材21はパイプによってもあるいは鋼材
(テンションバー)によっても構成することができる。 <ホ>斜材 こうして形成した保持枠2によって、荷重支持梁1の重
量を負担する。そのために荷重支持梁1の一端と、保持
枠2の他端とをワイヤーなどの斜材3によって連結す
る。この斜材3の連結方向は、荷重支持梁1を水平梁H
として組み立てた場合における先端側(支柱Mと反対
側)と、保持枠2における支柱M側とを連結する方向に
構成する。
転席を搭載するためのバランス梁Bを張り出して、ジブ
クレーンの全体を構成する点は従来と同様である。この
水平梁Hの下面に、横行ウインチを昇降自在に取り付け
て荷物の吊り上げと線上の移動を行う。一方、水平梁H
はその全長を支柱Mを中心に回転して面上の移動を行
う。 <ロ>水平梁 本考案の水平梁Hは、全長を1本の一体ものとはせず、
複数のブロックに分割して構成する。そして各ブロック
を、荷重を直接に支持する荷重支持梁1と、その上部に
配置して荷重支持梁1の形状を保持する保持枠とによっ
て構成する。 <ハ>荷重支持梁 荷重支持梁1は、荷重支持を3本のパイプによって構成
する。すなわち、3本のパイプを平行に並べて、2本の
底辺パイプ11と、その上部空間に位置する頂点パイプ
12とによって三角断面を形成する。そして各パイプ間
を斜材13によって連結し、長い梁体の一部を構成す
る。 <ニ>保持枠 この荷重支持梁1よりも大きい三角形を有する保持枠2
を配置する。すなわち荷重支持梁1の断面の三角形の底
辺パイプ11を共通にした三角形を、パイプによって構
成しこれを保持枠2とする。そのためにこの保持枠2の
頂点は、荷重支持梁1の頂点パイプ12の上部空間に平
行に位置させる。そしてこの頂点に位置する上辺材21
と、荷重支持梁1の底辺パイプ11との間を、やはり等
辺パイプ22によって連結して二等辺三角形を構成す
る。この上辺材21はパイプによってもあるいは鋼材
(テンションバー)によっても構成することができる。 <ホ>斜材 こうして形成した保持枠2によって、荷重支持梁1の重
量を負担する。そのために荷重支持梁1の一端と、保持
枠2の他端とをワイヤーなどの斜材3によって連結す
る。この斜材3の連結方向は、荷重支持梁1を水平梁H
として組み立てた場合における先端側(支柱Mと反対
側)と、保持枠2における支柱M側とを連結する方向に
構成する。
【0007】<組み立て方法> 以上のように構成した1ブロックを、順次接続して行く
ことによって、長い水平梁Hを構成することができる。
水平梁Hのブロックの接続は、荷重支持梁1と保持枠2
を構成するパイプの端を、接続プレートや接続パイプを
利用して連結してゆけばよい。そして最先端のブロック
のみは、荷重支持梁1のみによって構成し、支柱M側の
隣接ブロックの保持枠2の上辺材21と、最先端ブロッ
クの底辺パイプ11とを斜材3によって連結する。こう
して構成した水平梁Hを支柱Mに固定する。支柱Mにお
いては水平梁Hとは反対側にカウンターウエイトや運転
席を登載するバランス梁Bを延長する。さらに荷重支持
梁1の底辺部分には走行(横行)自在にウインチを設け
て吊り上げ、吊り降ろしに使用する。
ことによって、長い水平梁Hを構成することができる。
水平梁Hのブロックの接続は、荷重支持梁1と保持枠2
を構成するパイプの端を、接続プレートや接続パイプを
利用して連結してゆけばよい。そして最先端のブロック
のみは、荷重支持梁1のみによって構成し、支柱M側の
隣接ブロックの保持枠2の上辺材21と、最先端ブロッ
クの底辺パイプ11とを斜材3によって連結する。こう
して構成した水平梁Hを支柱Mに固定する。支柱Mにお
いては水平梁Hとは反対側にカウンターウエイトや運転
席を登載するバランス梁Bを延長する。さらに荷重支持
梁1の底辺部分には走行(横行)自在にウインチを設け
て吊り上げ、吊り降ろしに使用する。
【0008】
【本考案の効果】本考案のジブクレーンは上記したよう
になるから、次のような効果を期待できる。 <イ>1本の支柱Mによって水平梁Hの先端までの重量
を支持するのではなく、各ブロックごとに斜材3によっ
て荷重の支持を行っている。したがって支柱Mの高さを
大幅に低く抑えることができ、クレーン上空を開放空間
として使用できるようになった。反対に建設現場のよう
に上空に他の構造物などが位置してその制約を受ける場
合でも、十分に大きな吊り上げ能力を有するジブクレー
ンを設置することができる。 <ロ>水平梁Hを上記したような構造のブロックの組み
合わせで構成することができる。したがって必要に応じ
て水平梁Hの長さを延長したり解体して短くすることが
容易であり現場に最適な状況のもとに使用することがで
きる。 <ハ>ブロックの組み合わせであるから、解体も容易で
あり、しかも各ブロックの重量が小さいから解体用のク
レーンも小型のもので可能でありきわめて経済的であ
る。さらに軽量であることから解体時にバランスを崩す
危険性が少なく安全な作業を行うことができる。
になるから、次のような効果を期待できる。 <イ>1本の支柱Mによって水平梁Hの先端までの重量
を支持するのではなく、各ブロックごとに斜材3によっ
て荷重の支持を行っている。したがって支柱Mの高さを
大幅に低く抑えることができ、クレーン上空を開放空間
として使用できるようになった。反対に建設現場のよう
に上空に他の構造物などが位置してその制約を受ける場
合でも、十分に大きな吊り上げ能力を有するジブクレー
ンを設置することができる。 <ロ>水平梁Hを上記したような構造のブロックの組み
合わせで構成することができる。したがって必要に応じ
て水平梁Hの長さを延長したり解体して短くすることが
容易であり現場に最適な状況のもとに使用することがで
きる。 <ハ>ブロックの組み合わせであるから、解体も容易で
あり、しかも各ブロックの重量が小さいから解体用のク
レーンも小型のもので可能でありきわめて経済的であ
る。さらに軽量であることから解体時にバランスを崩す
危険性が少なく安全な作業を行うことができる。
【図1】 本考案のジブクレーンの全体の構成の説明図
【図2】 水平梁Hを分割したブロックの斜視図
【図3】 従来のジブクレーンの説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中田 康雄 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)考案者 岡野 茂 東京都千代田区神田小川町1丁目1番地 石川島輸送機株式会社内 (72)考案者 角 忍 東京都千代田区神田小川町1丁目1番地 石川島輸送機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】支柱の一側に水平梁を張り出し、他側に荷
重搭載用の梁を張り出すジブクレーンにおいて、 水平梁を多数のブロックに分割し、 各ブロックは、荷重支持梁と、保持枠と、斜材によって
構成する。 荷重支持梁は、 同一の長さの2本の底辺パイプを平行に配置し 、その上部空間に底辺パイプと同一長さの1本の頂点パイ
プを、底辺パイプと平行に配置し 、頂点パイプと底辺パイプの間を、斜め方向の部材で連結
することによって構成する。 保持枠は、 頂点パイプのさらに上部空間に頂点パイプと平行に、か
つ頂点パイプと同一の長さの上辺材を配置し、 この上辺材と前記した各底辺パイプの間を等辺パイプに
よって連結して構成する。 斜材は、 その一端を、上辺材のクレーンの支柱側に固定し、 その他端を、底辺パイプのクレーン先端側に固定して構
成する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40722790U JP2550068Y2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 水平ジブクレーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40722790U JP2550068Y2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 水平ジブクレーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081439U JPH081439U (ja) | 1996-10-01 |
JP2550068Y2 true JP2550068Y2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18516844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40722790U Expired - Fee Related JP2550068Y2 (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 水平ジブクレーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550068Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009149438A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-07-09 | Manitowoc Crane Companies Ltd | クレーンブームセグメント用の接続システム |
JP5243650B1 (ja) * | 2012-08-07 | 2013-07-24 | 株式会社アクティオ | 排土クレーン |
JP7039291B2 (ja) * | 2017-12-27 | 2022-03-22 | 清水建設株式会社 | 水平ジブを備えた揚重装置 |
CN111531331A (zh) * | 2020-05-08 | 2020-08-14 | 上海振华重工(集团)股份有限公司 | 一种大梁空中加长方法及大梁、起重机 |
-
1990
- 1990-12-11 JP JP40722790U patent/JP2550068Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH081439U (ja) | 1996-10-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |