JP2550045Y2 - 建設機械の伸縮アーム装置 - Google Patents

建設機械の伸縮アーム装置

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JP2550045Y2
JP2550045Y2 JP10295191U JP10295191U JP2550045Y2 JP 2550045 Y2 JP2550045 Y2 JP 2550045Y2 JP 10295191 U JP10295191 U JP 10295191U JP 10295191 U JP10295191 U JP 10295191U JP 2550045 Y2 JP2550045 Y2 JP 2550045Y2
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JP10295191U
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淳次 小川
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淳次 小川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械本体のブームに
連結して先端の作業アタッチメントで土砂等の深掘り作
業行う伸縮アーム装置に関し、特に、油圧シリンダで駆
動される二系統のワイヤで多段テレスコピックアームに
押込み力と引上げ力を付与させる伸縮アーム装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】内部に一本または複数本の内側アームを
テレスコープ式に嵌装するとともに両端部に滑車を取付
けてなる外筒アームの軸方向に油圧シリンダを固定し、
油圧シリンダのロッドに取付けた二系統の滑車と外筒ア
ームの両端の滑車の間に掛け渡した二系統のワイヤで内
外アームをテレスコープ式に伸縮させるようにした建設
機械の伸縮アームは特公昭63−47849号、特公平
2−13693号公報により知られている。この種の伸
縮アームは二系統のワイヤの一方で伸縮アームを引上げ
るとともに、他方のワイヤによって伸縮アームの伸長方
向に強制的な押込み力が付与されるという利点がある。
【0003】この伸縮アームをさらに改善したものとし
て本考案者は、上記伸縮アームの外筒アームに、建設機
械のブーム連結ステイを一体に取付けた中空筒体の支持
部材を摺動自在に外嵌するとともに、この支持部材に外
筒アームの油圧シリンダのロッド先端部を固定したもの
を開発し、特願昭62−150440号として特許出願
をした。このものは、アーム短縮時にアーム全体が支持
部材の後方に移動することにより、荷重バランスが安定
し、トラック等への積込み際に作業半径を小さくでき、
しかも、伸長時は探掘り長さをより長くできるという優
れた利点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、特願昭62
−150440号のものは中空支持部材を外筒アームの
外周全体に外嵌し、しかも、中空支持部材の軸方向に、
外筒アームの油圧シリンダの通過を許容するための開口
部が形成されているため、建設機械のブームを連結する
ためのステイは油圧シリンダと同じ側面には設けること
ができない。従って、オペレータがシリンダやワイヤロ
ープの状態を目視することができなかった。また、作業
中断時のように、ブームに取付けたまま伸縮アームを地
面上に横たえるときに、油圧シリンダを上側に位置させ
ることが不可能なため、油圧シリンダやワイヤロープの
点検が困難であるとともに、荷重で油圧シリンダを変
形、破損させることがしばしば生じていた。
【0005】さらに、外筒アームの外周全体に中空支持
部材を摺動自在に外嵌するため外筒アームと支持部材間
にがたが生じ騒音が大きくなるとともに、外筒アームの
外周には土砂やコンクリートが付着し易いため円滑に摺
動しなくなるといった不都合があった。
【0006】従って、本考案の第1の目的は作業中にオ
ペレータが油圧シリンダやワイヤロープの状態を監視す
ることができるとともに、伸縮アームをブームに連結し
たまま地面に横たえるときに、油圧シリンダをステイと
ともに上面に位置させることにより油圧シリンダ及びワ
イヤを保護し、点検を容易にすることにある。
【0007】本考案の他の目的は、外筒アームと支持部
材の円滑な摺動を保証することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、内部に一本以上の内側アームと先端アー
ムをテレスコープ式に嵌装するとともに両端部に滑車を
取付けてなる外筒アームの軸方向に油圧シリンダを固定
し、油圧シリンダのロッドに取付けた二系統の滑車と外
筒アームの両端の滑車の間に掛け渡した二系統のワイヤ
で内外アームをテレスコープ式に伸縮させるようにした
建設機械の伸縮アーム装置において、外筒アームの外側
両サイド軸方向に一対のガイドレールを一体に設け、前
部両サイドに外筒アームのガイドレールに係合されるス
ライド係合部を一体に有し、且つ、背面側に建設機械本
体のブームを連結するためのステイを固設した断面コの
字状のスライド支持部材を、外筒アームの油圧シリンダ
をカバーするようにして前記外筒アームに摺動自在に係
合させ、さらに、前記油圧シリンダのロッドの先端付近
を前記スライド支持部材に固定したことを特徴とする。
【0009】
【作用】油圧シリンダが建設機械を連結するステイと同
じ側に配置されているのでシリンダ及びワイヤは作業中
オペレータが正面から目視できる位置にくる。同様に、
ブームで伸縮アームを地表面に横たえたとき、シリンダ
がアームの上側に位置される。
【0010】外筒アームとスライド支持部材はガイドレ
ールを介して摺動自在に係合しているので摩擦抵抗が小
さく、また、ガタが少なくなる。
【0011】
【実施例】以下に本考案の実施例について添付図面を参
照して説明する。伸縮アーム装置1は、外筒アーム2a
の内部に一本以上(図では一本)の中間アーム2bと先
端アーム2cをテレスコープ式に嵌装した伸縮アーム本
体2を有している。伸縮アーム本体2の外筒アーム2a
には上、下両側面に、一対の固定滑車3a,3bを対向
させて取付けてあるとともに、該滑車3a,3b間の側
面軸方向に油圧シリンダ4がブラケット9を介して固定
されている。
【0012】油圧シリンダ4のピストンロッド5は二系
統の可動滑車6a,6bが取付けられており、一方の動
滑車6aと前記外筒アーム2aの一方の固定滑車(図で
は上部固定滑車3a)の間に引上用、すなわちアーム短
縮用のワイヤ7が、また、他方の動滑車6bと他方の固
定滑車(図では下部固定滑車3b)の間に押込み用、す
なわち、アーム伸長用のワイヤ8がそれぞれ掛け渡たさ
れている。
【0013】一端を固定滑車3bの固定ブラケットに係
止させて滑車6b,3b間に掛け渡した押込み用ワイヤ
8の他端は、例えば、図2に示すように、外筒アーム2
aの下端の案内滑車10から中間アーム2bの上部案内
滑車11aを通し、さらに中間アーム2bの下部案内滑
車11bを通して先端アーム2cの上部に固定してあ
る。他方、一端を固定滑車3aの固定ブラケットに係止
させて滑車6a,3a間に掛け渡した引上げワイヤ7の
他端は、外筒アーム2aの上端に取付けた案内滑車12
を通して先端アーム2cの上部に固定されている。
【0014】かくして、油圧シリンダ4のピストンロッ
ド5の作動により滑車3b,6bの間隔が離されると、
押込みワイヤ8が滑車3b,6b間に巻き取られると同
時に、滑車3a,6aの接近により他方の引上げワイヤ
7が繰り出される。その結果、中間アーム2bと先端ア
ーム2cが外筒アーム2aからテレスコープ式に押出さ
れ、伸縮アーム本体2は図2のように最大伸長位置まで
伸びる。他方、ピストンロッド5の逆方向作動により滑
車3a,6aの間隔が離されると、引上げワイヤ7が滑
車3a,6a間に巻き取られると同時に、滑車3b,6
bの接近により押込みワイヤ8が繰り出され、先端アー
ム2cが中間アーム2bを伴って外筒アーム2a内に引
き上げられる。
【0015】もっとも、伸縮アーム本体2を伸縮させる
ためのワイヤ7,8の掛け方は上記の手段に限定される
ものではなく、例えば、中間アーム2bと先端アーム2
cの伸縮作動の連繋は両アーム2b,2c間に掛け渡し
た同調ワイヤ等によって行ってもよい。
【0016】伸縮アーム本体2は図1、図2、図3に示
すように、前記外筒アーム2aの外側左右両サイド軸方
向に、一対のガイドレール14,14を一体に具備して
いるとともに、建設機械本体のブーム15や油圧シリン
ダ16を連結するためのスライド支持部材17が伸縮ア
ーム本体2の上記ガイドレール14,14に摺動自在に
係合されている。このスライド支持部材17は、図3の
ように断面コの字状の中空枠体17aの前面側両サイド
に外筒アーム2aのガイドレール14,14に係合され
る一対のスライド係合部17b,17bを一体に有する
とともに、コの字状枠体17aの背面側に建設機械本体
(図は省略)のブーム15及び油圧シリンダ16を連結
するステイ18を固設してある。
【0017】かくして、スライド支持部材17は油圧シ
リンダ4をカバーするようにしてスライド係合部17
b,17bをガイドレール14,14に抱き合せ、伸縮
アーム本体2に摺動自在に組付けられているとともに、
他方、スライド支持部材17の中空枠体17aを貫通す
る前記油圧シリンダ4のピストンロッド5の先端付近が
該支持部材17の枠体17aの一端に固定部19を介し
て一体に結合されている。
【0018】尚、このように油圧シリンダ4のピストン
ロッド5とスライド支持部材17が一体結合されている
ことにより、伸縮アーム本体2が引き上げられた位置で
は、図1のように、外筒アーム2a自体が相対的にスラ
イド支持部材17の上方、すなわち、後方へ移動するの
で旋回時のバランスが安定し、旋回作業半径を小さくで
きる。他方、図2のように伸縮アーム本体2が伸長され
た位置では、外筒アーム2aがスライド支持部材17の
下方すなわち前方へ移動するのでストローク分だけ、深
堀りができるとともに、ダンプへの積み込み作業半径を
大きくできる。
【0019】油圧シリンダ4がブーム15の取付ステイ
18側に付いているので、図4のように掘削作業を中断
して伸縮アーム装置1を地面に横たえると、油圧シリン
ダ4は伸縮アーム本体2の上側に位置される。
【0020】尚、図中、20は先端アーム2cに連結さ
れる掘削バケットなどの作業アタッチメント、21は建
設機械本体である。
【0021】
【効果】以上のように、本考案は油圧シリンダが支持部
材のステイと同じ側に配置されているので作業中、油圧
シリンダやワイヤの状態を監視でき、作業がし易くな
る。また、アームを横たえたときに油圧シリンダがアー
ムの上側になるので点検が容易になり、荷重による損傷
のおそれもなくなる。
【0022】スライド支持部材と伸縮アーム本体がガイ
ドレールに沿って摺動するので円滑な作動が保証され、
騒音が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施例による伸縮アーム装置の短縮時
の側面図、
【図2】 本考案実施例による伸縮アーム装置の伸長時
の側面図、
【図3】 図1のA−A線断面図、
【図4】 伸縮アーム装置を横たえたときの状態図、
【符号の説明】
2…伸縮アーム本体、 3a,3b…固定滑車、 4…
油圧シリンダ、 5…ピストンロッド、 6a,6b…
可動滑車、 7…引上げワイヤ、 8…押込みワイヤ、
10,11a,11b,12…案内滑車、 14…ガ
イドレール、15…ブーム、 17…スライド支持部
材、 17a…中空枠体、 18…ステイ、 19…固
定部、 20…作業アタッチメント。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一本以上の中間アーム2bと先端
    アーム2cをテレスコープ式に嵌装するとともに両端部
    に滑車3a,3bを取付けてなる外筒アーム2aの軸方
    向に油圧シリンダ4を固定し、油圧シリンダのロッド5
    に取付けた二系統の滑車6a,6bと外筒アーム2aの
    両端滑車3a,3bの間に掛け渡した二系統のワイヤ
    7,8で内外アームをテレスコープ式に伸縮させるよう
    にした建設機械の伸縮アーム装置において、外筒アーム
    2aの外側両サイド軸方向に一対のガイドレール14,
    14を一体に設け、前部両サイドに外筒アーム2aのガ
    イドレール14,14に係合されるスライド係合部17
    b,17bを一体に有し、且つ、背面側に建設機械本体
    のブームを連結するためのステイ18を固設した断面コ
    の字状のスライド支持部材17を、外筒アーム2aの油
    圧シリンダ4をカバーするようにして前記外筒アーム2
    aに摺動自在に係合させ、さらに、前記油圧シリンダ4
    のロッド5の先端付近を前記スライド支持部材17に固
    定したことを特徴とする建設機械の伸縮アーム装置
JP10295191U 1991-11-19 1991-11-19 建設機械の伸縮アーム装置 Expired - Lifetime JP2550045Y2 (ja)

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JPH0547053U JPH0547053U (ja) 1993-06-22
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JP5816225B2 (ja) * 2013-06-13 2015-11-18 日立建機株式会社 多段伸縮アーム装置および多段伸縮アーム装置を備えた深掘り掘削機

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