JP2549950B2 - イミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体、その製造方法及びその中間体としてのα−ハロケトン誘導体 - Google Patents

イミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体、その製造方法及びその中間体としてのα−ハロケトン誘導体

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JP2549950B2 JP3087143A JP8714391A JP2549950B2 JP 2549950 B2 JP2549950 B2 JP 2549950B2 JP 3087143 A JP3087143 A JP 3087143A JP 8714391 A JP8714391 A JP 8714391A JP 2549950 B2 JP2549950 B2 JP 2549950B2
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一義 宮田
可彦 津田
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英二 上坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なイミダゾ[1,2
−a]ピリジン誘導体、その製造方法及びその中間体と
してのα−ハロケトン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のイミダゾ[1,2−a]ピリジ
ン誘導体及びその中間体としてのα−ハロケトン誘導体
は、いずれも文献未載の新規化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は後記するよう
に医薬品として有用な化合物及びその製造用中間体とし
ての化合物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(1)
【0005】
【化5】 で表わされるイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体が
提供される。
【0006】上記一般式(1)中、R1 及びR2 はそれ
ぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、アルコキシ部分が炭素数1〜6である
ェニルアルコキシ基、炭素数1〜6のアルコキシカル
ボニル基又は炭素数1〜6のハロゲン置換アルキル基を
示し、R3 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は
フェニル基を、R4 は炭素数1〜6のアルキル基をそれ
ぞれ示し、以下、上記炭素数を有する各基を単に「低
級」なる用語にて表示する
【0007】また本発明によれば、一般式(2)
【0008】
【化6】 [式中R3及びR4は上記に同じ。Xはハロゲン原子を
示す。]で表わされる化合物と一般式(3)
【0009】
【化7】 [式中R1及びR2は上記に同じ。]で表わされる化合
物とを縮合反応させることによる上記一般式(1)で表
わされるイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体の製造
方法が提供される。
【0010】更に本発明によれば、上記一般式(1)で
表わされるイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体の製
造に用いられる上記一般式(2)で表わされるα−ハロ
ケトン誘導体が提供される。
【0011】上記一般式(1)〜(3)において示され
る各基としては、具体的にはそれぞれ以下の各基を例示
できる。即ち、低級アルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の直
鎖又は分岐鎖状の低級アルキル基を例示できる。フェニ
ル低級アルコキシ基としては、例えばベンジルオキシ、
1−フェニルエトキシ、2−フェニルエトキシ、3−フ
ェニルプロポキシ、4−フェニルブトキシ、2−フェニ
ルプロポキシ基等を例示できる。低級アルコキシカルボ
ニル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシ
カルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、tert一ブトキシカ
ルボニル基等を例示できる。ハロゲン置換低級アルキル
基としては、例えばトリフルオロメチル、ペンタフルオ
ロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ノナフルオロブチ
ル、ウンデカフルオロペンチル、トリデカフルオロヘキ
シル基等を例示できる。またハロゲン原子には、弗素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が包含される。
【0012】上記一般式(1)で表わされる本発明誘導
体は、優れた脂質低下作用及び虚血再灌流障害改善作用
を有しており、高脂質血症治療剤及び虚血再灌流障害改
善剤として、例えば高コレステロール血症、高トリグリ
セリド血症、高リン脂質血症、高遊離脂肪酸血症等の各
種疾患(高脂質血症)の、また虚血再灌流障害の治療及
び予防に有用である。
【0013】本発明のイミダゾ[1,2−a]ピリジン
誘導体は、各種の方法により製造することができる。そ
の具体例を下記反応工程式−1に示す。 反応工程式−1
【0014】
【化8】 [各式中R1、R2、R3、R4及びXは前記に同
じ。]上記反応工程式に示すα−ハロケトン誘導体
(2)とアミノピリジン誘導体(3)との反応は、反応
に悪影響を及ぼさない不活性溶媒、例えば低級アルコー
ル類、芳香族炭化水素類、1,2−ジメトキシエタン、
1,4−ジオキサン等の鎖状乃至環状エーテル類、アセ
トニトリル等の溶媒中で行なわれる。化合物(2)と化
合物(3)との使用割合は、特に限定されないが、通常
前者に対して後者を等モル量〜過剰量用いるのがよい。
反応は好ましくは上記溶媒の還流温度条件下で行なわ
れ、用いる化合物(2)及び(3)の種類により異なる
が、一般に約1〜20時間程度で終了し、かくして目的
化合物(1)を収得できる。
【0015】尚、上記に示すα−ハロケトン誘導体
(2)は、文献未載の新規化合物であり、例えば下記反
応工程式−2に示す方法により製造できる。 反応工程式−2
【0016】
【化9】 [各式中R3、R4及びXは前記に同じ。Yはハロゲン
原子を示す。]上記において、化合物(4)のハロゲン
化反応は、ベンゼン、四塩化炭素等の不活性溶媒中、過
酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、t−ブ
チルハイドロパーオキシド等の触媒の存在下、N−プロ
ムコハク酸イミド、N−クロルコハク酸イミド、臭素等
のハロゲン化剤と処理することにより行なわれる。ハロ
ゲン化剤の使用量は化合物(4)に対して等モル量〜小
過剰モル量程度とするのが好ましい。反応は約50℃〜
溶媒の沸点の範囲の加熱条件下に実施され、一般に5〜
20時間程度で完結する。
【0017】次に、上記ハロゲン化反応により得られる
化合物(5)をトリアルキルホスファイト(6)と反応
させることにより化合物(7)を収得できる。該反応は
無溶媒で又はエタノール、ベンゼン、N,N−ジメチル
ホルムアミド等の不活性溶媒中で、化合物(6)を化合
物(5)に対して1〜5倍モル量程度用いて行なわれ
る。反応温度は無溶媒の場合は130〜180℃程度、
溶媒を用いる場合は溶媒の沸点温度程度とするのがよ
く、通常0.5〜3時間程度で反応は終了する。
【0018】続いて、上記により得られた化合物(7)
をハロゲン化することにより、化合物(4)を収得でき
る。ここでハロゲン化剤としては従来公知の各種のもの
を広く使用でき、これには具体的には臭素、塩素、塩化
スルフリル、塩化銅(II)、臭化銅(II)、N−ク
ロロ琥珀酸イミド、N−ブロモ琥珀酸イミド、ジオキサ
ンジブロミド、テトラブチルアンモニウムトリブロミ
ド、フェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド、ピ
リジニウムヒドロブロミドペルブロミド、ピリドンヒド
ロトリブロミド等が包含される。之等の内では、テトラ
ブチルアンモニウムトリブロミド、フェニルトリメチル
アンモニウムトリブロミド等が有利に用いられる。之等
ハロゲン化剤の使用量は、化合物(7)に対して等モル
量〜少過剰量の範囲から選ばれるのが好ましい。反応溶
媒としては、用いるハロゲン化剤の種類により異なる
が、通常、水、メタノール、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、酢酸等を用いるのがよい。反応は、冷却下、室温
下及び加熱下のいずれでも進行するが、通常0℃〜室温
の温度条件を採用するのがよく、一般に0.5〜20時
間程度で終了し、かくして目的化合物(2)を収得でき
る。
【0019】上記各工程における目的化合物は、通常の
分離手段により容易に単離精製することができる。該分
離手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、吸着クロマ
トグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー
等を例示できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため実施
例を挙げる。
【0021】
【実施例1】2−ブロモ−4′−ジエトキシホスホリル
メチルアセトフェノンの製造 4′−メチルアセトフェノン74g(0.55モル)、
N−ブロムコハク酸イミド97.9g(0.55モル)
及び過酸化ベンゾイル0.05gをベンゼン400ml
に加えて15時間加熱還流した。反応混合液に水を加
え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、溶媒を留去して、粗製の4′−ブロ
ムメチルアセトフェノンを得た。次に、これを亜リン酸
トリエチル200ml(1.5モル)と共に、160℃
で1時間加熱攪拌した。反応終了後、過剰の亜リン酸ト
リエチルを減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:1で溶
出)で精製して、油状の4′−ジエトキシホスホリルメ
チルアセトフェノン97gを得た。
【0022】得られた4′−ジエトキシホスホリルメチ
ルアセトフェノン24.0g(88.7ミリモル)をジ
クロロメタン100mlとメタノール40mlとの混合
溶媒に溶解させ、これに室温攪拌下にフェニルトリメチ
ルアンモニウムトリブロミド33.3g(88.7ミリ
モル)を加えた。室温で20時間撹拌後、反応混合物中
に水250mlを加え、クロロホルムで抽出した。芒硝
上で乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム−酢酸エチル=
1:2で溶出)に付して、油状の標記化合物24.6g
を得た。このもののH−NMR分析結果を第2表に示
す。
【0023】
【実施例2及び3】実施例1と同様にして第1表に示す
構造の各化合物を得た。第1表には実施例1の化合物も
併記する。
【0024】また、各化合物のH−NMR分析結果を
第2表に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【実施例4】6−ブロモ−2−(4−ジエトキシホスホ
リルメチルフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
の製造 2−アミノ−5−ブロモピリジン1.73g(10ミリ
モル)と、実施例1で得た化合物1.75g(5ミリモ
ル)とを、1,4−ジオキサン30mlに溶解させ、1
20℃で17時間加熱攪拌した。反応混合物に10%炭
酸カリウム水溶液50mlを加え、クロロホルムで抽出
した。芒硝上で乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−酢
酸エチル=1:2で溶出)に付して標記化合物を得た。
これをベンゼン−n−へキサンより再結晶して、無色結
晶0.70gを得た。融点=160−161℃
【0028】
【実施例5〜14】実施例4と同様にして、第3表に示
す構造の各化合物を得た。尚、第3表には実施例4の化
合物も併記する。また該表には性状の項に融点(℃)と
再結晶溶媒の種類を挙げるか又は油状物の場合はその
H−NMR(CDCl、内部標準TMS)分析結果
(δppm値)を挙げる。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
フロントページの続き (72)発明者 上坂 英二 鳴門市鳴門町高島字中島161 (72)発明者 井上 泰秀 鳴門市大津町矢倉字参の越35 矢倉市営 C−15

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 及びR2 はそれぞれ水素原子、炭素数1〜6
    アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ部
    分が炭素数1〜6であるフェニルアルコキシ基、炭素数
    1〜6のアルコキシカルボニル基又は炭素数1〜6の
    ハロゲン置換アルキル基を示し、R3 は水素原子、炭素
    数1〜6のアルキル基又はフェニル基を、R4 は炭素数
    1〜6のアルキル基をそれぞれ示す。〕で表わされるイ
    ミダゾ〔1,2−a〕ピリジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 [式中R3及びR4は上記に同じ。Xはハロゲン原子を
    示す。]で表わされる化合物と 【化3】 [式中R1及びR2は上記に同じ。]で表わされる化合
    物とを縮合反応させることを特徴とする請求項1に記載
    のイミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式 【化4】 [式中R3、R4及びXは上記に同じ。]で表わされる
    α−ハロケトン誘導体。
JP3087143A 1991-01-24 1991-01-24 イミダゾ[1,2−a]ピリジン誘導体、その製造方法及びその中間体としてのα−ハロケトン誘導体 Expired - Fee Related JP2549950B2 (ja)

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ES2141830T3 (es) * 1993-08-20 2000-04-01 Otsuka Pharma Co Ltd Derivado de diester fosfonico.
AU6691798A (en) * 1997-03-07 1998-09-22 Metabasis Therapeutics, Inc. Novel indole and azaindole inhibitors of fructose-1,6-bisphosphatase

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