JP2527657B2 - ケトン誘導体 - Google Patents

ケトン誘導体

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JP2527657B2 JP3118429A JP11842991A JP2527657B2 JP 2527657 B2 JP2527657 B2 JP 2527657B2 JP 3118429 A JP3118429 A JP 3118429A JP 11842991 A JP11842991 A JP 11842991A JP 2527657 B2 JP2527657 B2 JP 2527657B2
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一義 宮田
恭生 小路
可彦 津田
一彦 堤
英二 上坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なケトン誘導体に
関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のケトン誘導体は、文献未載の新
規化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は後記するよう
に医薬品として有用な化合物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1)で表わされるケトン誘導体が提供される。
【0005】
【化2】 〔式中R1 は低級アルキル基、シクロアルキル基、フェ
ニル低級アルキル基、ナフチル基、置換基として低級ア
ルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基及びハロゲン置換低
級アルキル基からなる群から選ばれる基の1〜3個を有
することのあるフェニル基を示し、R2 は低級アルキル
基を、Aは低級アルキレン基を示す。〕
【0006】上記一般式(1)において示される各基と
しては、具体的にはそれぞれ以下の各基を例示できる。
【0007】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の直鎖又は
分岐鎖状アルキル基を例示できる。
【0008】シクロアルキル基としては、例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等を例示でき
る。
【0009】フェニル低級アルキル基としては、例えば
ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、
3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル基等を例示でき
る。
【0010】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えばトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプ
タフルオロプロピル、ノナフルオロブチル、ウンデカフ
ルオロペンチル、トリデカフルオロヘキシル基等を例示
できる。
【0011】低級アルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、トリメチレン、1−メチルメチレン、テ
トラメチレン、2−メチルトリメチレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレン基等の直鎖又は分岐鎖状アルキレン
基を例示できる。
【0012】ハロゲン原子には、弗素原子、塩素原子、
臭素原子、沃素原子が包含される。
【0013】ナフチル基には、α−ナフチル基及びβ−
ナフチル基が包含される。
【0014】置換基として低級アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基及びハロゲン置換低級アルキル基からなる
群から選ばれる基の1〜3個を有することのあるフェニ
ル基としては、フェニル、4−メチルフェニル、3−ト
リフルオロメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニ
ル、3,4,5−トリメチルフェニル、2−エチルフェ
ニル、4−トリクロロメチルフェニル、4−クロロフェ
ニル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニ
ル、3,4−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェ
ニル、3,4,5−トリクロロフェニル、4−ブロモフ
ェニル、3,4−ジブロモフェニル、4−フルオロフェ
ニル、2−フルオロフェニル、2−ヨードフェニル、4
−ヨードフェニル、4−クロロ−2−メチルフェニル、
4−ニトロフェニル、2−ニトロフェニル等を例示でき
る。
【0015】上記一般式(1)で表わされる本発明のケ
トン誘導体は、優れた血糖降下作用を有しており、糖尿
病治療剤として非常に有用である。また該誘導体は脂質
低下作用をも有しており、高脂質血症治療剤として高コ
レステロール血症、高トリグリセリド血症、高リン脂質
血症、高遊離脂肪酸血症等の各種疾患(高脂質血症)の
治療及び予防にも有用である。
【0016】本発明のケトン誘導体は、各種の方法によ
り製造することができる。その具体例を下記反応工程式
に示す。
【0017】<反応工程式−1>
【化3】 〔式中R1 及びR2 は前記に同じ。Xはハロゲン原子を
示す。〕上記反応工程式−1に示すベンジルハライド誘
導体(2)とトリアルキルホスファイト(3)との反応
は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒、例えば低級アルコ
ール類、芳香族ないし脂肪族炭化水素類、ジメチルホル
ムアミド(DMF)等の溶媒中でも行われるが、通常無
溶媒で行うのが好ましい。化合物(3)の使用量は、化
合物(2)に対して等モル〜5倍モル量とするのがよ
い。反応温度は130〜180℃が好ましく化合物
(2)の種類により異なるが、通常0.5−3時間程度
で反応は終了する。
【0018】<反応工程式−2>
【化4】 〔式中R1 、R2 及びAは前記に同じ。〕上記反応工程
式−2に示す亜リン酸ジエステル誘導体(4)と酸塩化
物(5)とのフリーデルークラフツ反応は、ルイス酸の
存在下、不活性溶媒中、0℃〜室温の温度条件下に1〜
10時間程度を要して行われる。ルイス酸としては例え
ば、無水塩化アルミニウム、無水臭化アルミニウム、無
水塩化鉄(III)、四塩化チタン、四塩化スズ、塩化
亜鉛、三弗化ホウ素ジエチルエーテル錯体、無水三塩化
ホウ素等が挙げられる。不活性溶媒としては、ジクロロ
メタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、ニトロベンゼン、二硫化炭素等を使
用できる。該反応においてはルイス酸として無水ハロゲ
ン化アルミニウムを使用するのが好ましく、該ハロゲン
化アルミニウムは化合物(4)に対して1.5〜3.0
倍モル量程度用いるのがよい。かくして目的化合物
(1)を得ることができる。
【0019】尚、上記反応工程式−1において原料とし
て用いる化合物(1)は、公知化合物及び新規化合物の
両者を包含し、之等は例えば下記反応工程式−3に示す
方法により製造することができる。
【0020】<反応工程式−3>
【化5】 〔式中R1 及びXは前記に同じ。〕上記反応工程式−3
に示すように、化合物(5)をトルエンとフリーデルク
ラフツ反応させた後、得られる化合物(6)をハロゲン
化することにより、化合物(2)を収得できる。該フリ
ーデルクラフツ反応は、反応工程式−2の反応と同様の
条件下に実施できる。ここでルイス酸、その使用量、反
応温度、反応時間等は上述した範囲より適宜決定でき
る。尚、本反応はトルエンが溶媒をも兼ねるため、特に
他の溶媒を用いる必要はない。
【0021】次に、化合物(6)のハロゲン化反応は、
例えばベンゼン、四塩化炭素等の不活性溶媒中、過酸化
ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、tert−ブチ
ルハイドロパーオキシド等の触媒の存在下、N−ブロム
コハク酸イミド、N−クロルコハク酸イミド、臭素等の
ハロゲン化剤を用いて実施できる。之等ハロゲン化剤の
使用量は、化合物(6)に対して通常等モル量〜約.
1.1倍モル量程度とされ、反応は一般に約50℃〜溶
媒の沸点の加熱条件下、約5〜20時間程度を要して行
なわれる。
【0022】上記それぞれの工程における目的化合物
は、通常の分離手段により容易に単離精製できる。かか
る分離手段としては例えば、溶媒抽出、再結晶、吸着ク
ロマトグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグラフ
ィー等を例示できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明化合物の製造例を実施例として挙げる。
【0024】
【実施例1】4−ジエトキシホスホリルメチルデオキシ
ベンゾインの製造 4−ブロモメチルデオキシベンゾイン28.9g(0.
1モル)を亜リン酸トリエチル43ml(0.25モ
ル)に懸濁させ、160℃で1時間加熱撹拌した。過剰
の亜リン酸トリエチルを減圧留去した後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−酢酸エ
チル=1:1で溶出)に付し、4−ジエトキシホスホリ
ルメチルデオキシベンゾインを得た。ベンゼン−n−ヘ
キサンより再結晶して、無色結晶14.8gを得た。m
p91−93℃
【0025】
【実施例2−7】上記実施例1と同様にして下記第1表
に記載の各化合物を得た。尚第1表中、性状の項には融
点(℃)と再結晶溶媒とを掲げるか、油状のものでは 1
H−NMR(CDCl3 、内部標準TMS)分析結果
(δ値;ppm)を掲げる。また第1表には、上記実施
例1で得た化合物をも併記する。
【0026】
【実施例8】2′,4′−ジクロロ−4−ジエトキシホ
スホリルメチルデオキシベンゾインの製造 無水塩化アルミニウム9.8g(73ミリモル)をトル
エン100mlに懸濁させ、これに氷冷攪拌下、2,4
−ジクロロフェニルアセチルクロリド10.9g(49
ミリモル)をゆっくり滴下し、氷冷下で1時間撹拌した
後、室温で24時間撹拌した。反応混合物を氷水150
ml中にゆっくりと注ぎ込み、クロロホルムで抽出し、
クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃
縮し、残渣をジエチルエーテル−n−ヘキサンより再結
晶して、2′,4′−ジクロロ−4−メチルデオキシベ
ンゾインの無色結晶12.9gを得た。次に、得られた
結晶の5.6g(20ミリモル)を、N−ブロムコハク
酸イミド3.9g(22ミリモル)及び過酸化ベンゾイ
ル50mgと共に、ベンゼン50ml中に懸濁させ、1
2時間加熱還流した。反応混合物中に水150mlを加
えてクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧濃縮して、4−ブロモメチル−
2′,4′−ジクロロデオキシベンゾインの粗結晶6.
5gを得た。
【0027】上記で得られた粗結晶を用いて、実施例1
と同様にして目的化合物を得た。このものの構造及び性
状(融点)を第1表に併記する。
【0028】
【実施例9〜16】実施例8と同様にして、第1表に記
載の各化合物を得た。之等の構造及び性状を第1表に併
記する。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【実施例17】4′−クロロ−4−(2−ジエトキシホ
スホリルエチル)デオキシベンゾインの製造 無水塩化アルミニウム3.99g(30ミリモル)を乾
燥ジクロロメタン30mlに懸濁させ、これに氷冷攪拌
下、4−クロロフェニルアセチルクロリド3.78g
(20ミリモル)の乾燥ジクロロメタン10ml溶液を
ゆっくり滴下した。無水塩化アルミニウムが溶解するま
で、氷冷下で撹拌した後、ジエチル 2−フェニルエチ
ルホスホナート4.84g(20ミリモル)の乾燥ジク
ロロメタン10ml溶液を反応混合物中に滴下した。室
温で10時間撹拌した後、反応混合物を氷水100ml
中に注加した。クロロホルムで抽出し、芒硝上で乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム−酢酸エチル=1:1で溶
出)に付して、4′−クロロ−4−(2−ジエトキシホ
スホリルエチル)デオキシベンゾインを得た。ベンゼン
−n−ヘキサンより再結晶し、無色結晶0.34gを得
た。mp107−110.5℃
【0033】
【実施例18〜19】上記実施例17と同様にして下記
第2表に記載の各化合物を得た。第2表における性状の
項の記載方法は第1表のそれと同様とする。また第2表
には、上記実施例17で得た化合物をも併記する。
【0034】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 英二 徳島県鳴門市鳴門町高島字中島161 (72)発明者 井上 泰秀 徳島県鳴門市大津町矢倉字参の越35 矢 倉市営C−15

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 は低級アルキル基、シクロアルキル基、フェ
    ニル低級アルキル基、ナフチル基又は置換基として低級
    アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基及びハロゲン置換
    低級アルキル基からなる群から選ばれる基の1〜3個を
    有することのあるフェニル基を示し、R2 は低級アルキ
    ル基を、Aは低級アルキレン基を示す。〕で表わされる
    ケトン誘導体。
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