JP2549670B2 - 回路しゃ断器 - Google Patents
回路しゃ断器Info
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- JP2549670B2 JP2549670B2 JP62224891A JP22489187A JP2549670B2 JP 2549670 B2 JP2549670 B2 JP 2549670B2 JP 62224891 A JP62224891 A JP 62224891A JP 22489187 A JP22489187 A JP 22489187A JP 2549670 B2 JP2549670 B2 JP 2549670B2
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- movable
- contact
- movable contact
- contactor
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H77/00—Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting
- H01H77/02—Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism
- H01H77/10—Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism with electrodynamic opening
- H01H77/102—Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism with electrodynamic opening characterised by special mounting of contact arm, allowing blow-off movement
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、互に平行配置された第1及び第2の可動接
触子を短絡電流等の大電流に基づき両可動接触子間に生
じる電磁反発力により開離させるように構成した回路し
や断器に関する。
触子を短絡電流等の大電流に基づき両可動接触子間に生
じる電磁反発力により開離させるように構成した回路し
や断器に関する。
(従来の技術) この種の回路しや断器の一例を第5図及び第6図に示
す。これら第5図及び第6図において、1は接点1aを有
する第1の可動接触子で、これは図示しない引外し装置
の作動により引外し位置に変位される。2は第1の可動
接触子1に平行に配置された第2の可動接触子で、これ
は第1の可動接触子1の接点1aと接離する接点2aを有す
る。3は支持体たるフレームで、これは軸4により上記
第2の可動接触子2を回動可能に支持している。5は下
端部をフレーム3の下端部に取付け且つ上端部を第2の
可動接触子2に設けられた係合軸6に取付けた引張りコ
イルばねで、これにより第2の可動接触子2が第1の可
動接触子1に接触するように常時付勢されている。尚、
第1の可動接触子1は図示しない負荷端子に接続され、
第2の可動接触子2は図示しない電源端子に接続されて
いる。
す。これら第5図及び第6図において、1は接点1aを有
する第1の可動接触子で、これは図示しない引外し装置
の作動により引外し位置に変位される。2は第1の可動
接触子1に平行に配置された第2の可動接触子で、これ
は第1の可動接触子1の接点1aと接離する接点2aを有す
る。3は支持体たるフレームで、これは軸4により上記
第2の可動接触子2を回動可能に支持している。5は下
端部をフレーム3の下端部に取付け且つ上端部を第2の
可動接触子2に設けられた係合軸6に取付けた引張りコ
イルばねで、これにより第2の可動接触子2が第1の可
動接触子1に接触するように常時付勢されている。尚、
第1の可動接触子1は図示しない負荷端子に接続され、
第2の可動接触子2は図示しない電源端子に接続されて
いる。
このものの場合、短絡電流等の大電流が流れると、引
外し装置の作動による開離に先立って、互に平行配置さ
れた第1及び第2の可動接触子1及び2に反対向きに流
れる電流に基づき両可動接触子1,2間に電磁反発力が生
じ、両可動接触子1,2が第6図に示すように開離し、両
接点1a,2a間にアークが発生し、このアーク抵抗により
電流が著しく限流されるようになる。ところが、この場
合、第2の可動接触子2が開離する方向への回動に応じ
て引張りコイルばね5が伸長するため、該ばね5のばね
力即ち第2の可動接触子2を第1の可動接触子1に接触
させる方向に付勢するトルクが大きくなり、第2の可動
接触子2の開離抵抗が大きくなってその開離速度が低下
し限流効果が低くなるという欠点があった。
外し装置の作動による開離に先立って、互に平行配置さ
れた第1及び第2の可動接触子1及び2に反対向きに流
れる電流に基づき両可動接触子1,2間に電磁反発力が生
じ、両可動接触子1,2が第6図に示すように開離し、両
接点1a,2a間にアークが発生し、このアーク抵抗により
電流が著しく限流されるようになる。ところが、この場
合、第2の可動接触子2が開離する方向への回動に応じ
て引張りコイルばね5が伸長するため、該ばね5のばね
力即ち第2の可動接触子2を第1の可動接触子1に接触
させる方向に付勢するトルクが大きくなり、第2の可動
接触子2の開離抵抗が大きくなってその開離速度が低下
し限流効果が低くなるという欠点があった。
上記欠点を解決するものとして、実公昭57−56428号
公報に開示されたものがあり、以下これについて第7図
及び第8図を参照して説明する。これら第7図及び第8
図において、7は可動接点7aを有する可動接触子で、こ
れは、軸8を回動支点として回動可能に設けられ、可撓
導体9等を介して図示しない負荷端子に接続されてい
る。10は上記可動接点7aに接離する固定接点10aを有す
る固定接触子で、これは図示しない電源端子に接続され
ている。ここで、可動接触子7には、可動部材たる可動
軸11を可動接触子7の回動支点に体して遠近する方向に
移動可能に案内する長孔7bが設けられている。12は一端
部がフレーム13に取付けられ且つ他端部が上記可動軸11
に取付けられた引張りコイルばねで、これにより可動接
触子7が固定接触子10に接触する方向に常時付勢されて
いる。この場合、可動接触子7と固定接触子10の接触状
態では、可動軸11が長孔7bのうち前記回動支点たる軸8
から遠い側に形成された係合凹部7c内に係合するように
なっている。そして、大電流が流れると、電磁反発力に
より可動接触子7が開離する方向へ回動するが、このと
き、該回動に応じて可動軸11が長孔7b内を軸8に近い側
に移動する(トルクの腕の長さが短くなる)と共に、引
張りコイルばね12は前記接触状態時に比べてそれほど伸
長することもない(第8図参照)。このため、上記ばね
12による可動接触子7を固定接触子10に接触させるよう
に付勢するトルクは前記接触状態時に比べてそれほど大
きくならないから、第6図に示す場合に比較すると、可
動接触子7の開離抵抗が小さくなってその開離速度が低
下することがなくなり十分な限流効果が得られる。
公報に開示されたものがあり、以下これについて第7図
及び第8図を参照して説明する。これら第7図及び第8
図において、7は可動接点7aを有する可動接触子で、こ
れは、軸8を回動支点として回動可能に設けられ、可撓
導体9等を介して図示しない負荷端子に接続されてい
る。10は上記可動接点7aに接離する固定接点10aを有す
る固定接触子で、これは図示しない電源端子に接続され
ている。ここで、可動接触子7には、可動部材たる可動
軸11を可動接触子7の回動支点に体して遠近する方向に
移動可能に案内する長孔7bが設けられている。12は一端
部がフレーム13に取付けられ且つ他端部が上記可動軸11
に取付けられた引張りコイルばねで、これにより可動接
触子7が固定接触子10に接触する方向に常時付勢されて
いる。この場合、可動接触子7と固定接触子10の接触状
態では、可動軸11が長孔7bのうち前記回動支点たる軸8
から遠い側に形成された係合凹部7c内に係合するように
なっている。そして、大電流が流れると、電磁反発力に
より可動接触子7が開離する方向へ回動するが、このと
き、該回動に応じて可動軸11が長孔7b内を軸8に近い側
に移動する(トルクの腕の長さが短くなる)と共に、引
張りコイルばね12は前記接触状態時に比べてそれほど伸
長することもない(第8図参照)。このため、上記ばね
12による可動接触子7を固定接触子10に接触させるよう
に付勢するトルクは前記接触状態時に比べてそれほど大
きくならないから、第6図に示す場合に比較すると、可
動接触子7の開離抵抗が小さくなってその開離速度が低
下することがなくなり十分な限流効果が得られる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来構成では、第8図に示す開離
状態において、大電流が流れなくなって可動接触子7及
び固定接触子10との間に電磁反発力が作用しなくなる
と、引張りコイルばね12のばね力により可動接触子7が
接触方向に回動して接触状態に復帰するが、このとき、
可動軸11は同図から明らかなように長孔7b内の軸8に近
い側に位置したままとなり軸8に遠い側の係合凹部7cに
戻ることはないから、可動接触子7を固定接触子10に接
触させる接触圧力が第7図に示す初期の接触状態に比べ
て小さくなる不具合があった。このため、例えば手動操
作により可動軸11を長孔7bの係合凹部7c内に戻されなけ
ればならず、従って遮断後における初期状態復帰が円滑
に行なわれないという問題点があった。
状態において、大電流が流れなくなって可動接触子7及
び固定接触子10との間に電磁反発力が作用しなくなる
と、引張りコイルばね12のばね力により可動接触子7が
接触方向に回動して接触状態に復帰するが、このとき、
可動軸11は同図から明らかなように長孔7b内の軸8に近
い側に位置したままとなり軸8に遠い側の係合凹部7cに
戻ることはないから、可動接触子7を固定接触子10に接
触させる接触圧力が第7図に示す初期の接触状態に比べ
て小さくなる不具合があった。このため、例えば手動操
作により可動軸11を長孔7bの係合凹部7c内に戻されなけ
ればならず、従って遮断後における初期状態復帰が円滑
に行なわれないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、可動接触子の開離速度の低
下を防止できると共に、遮断後におる初期状態復帰が円
滑に行なわれる回路しや断器を提供するにある。
下を防止できると共に、遮断後におる初期状態復帰が円
滑に行なわれる回路しや断器を提供するにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の回路しや断器は、引外し装置の作動により引
外し位置に変位される第1の可動接触子を設け、この第
1の可動接触子に平行して配置された第2の可動接触子
を設け、この第2の可動接触子を回動可能に枢支する支
持体を設けると共に、前記第2の可動接触子を前記第1
の可動接触子に接触させるように常時付勢し一端部が前
記支持体に取付けられ且つ他端部が可動部材に取付けら
れた引張りコイルばねを設け、更に、前記第2の可動接
触子に前記可動部材のその第2の可動接触子の回動支点
に対して遠近する方向に移動可能に配置すると共に前記
引張りコイルばねにより常には上記可動部材が上記回動
支点から遠い側に付勢されるように案内する長孔を設
け、加えて、前記支持体に前記第2の可動接触子の開離
する方向への回動に応じて前記可動部材を前記長孔の前
記回動支点に近い側へ移動させるように案内するガイド
部を設けたところに特徴を有する。
外し位置に変位される第1の可動接触子を設け、この第
1の可動接触子に平行して配置された第2の可動接触子
を設け、この第2の可動接触子を回動可能に枢支する支
持体を設けると共に、前記第2の可動接触子を前記第1
の可動接触子に接触させるように常時付勢し一端部が前
記支持体に取付けられ且つ他端部が可動部材に取付けら
れた引張りコイルばねを設け、更に、前記第2の可動接
触子に前記可動部材のその第2の可動接触子の回動支点
に対して遠近する方向に移動可能に配置すると共に前記
引張りコイルばねにより常には上記可動部材が上記回動
支点から遠い側に付勢されるように案内する長孔を設
け、加えて、前記支持体に前記第2の可動接触子の開離
する方向への回動に応じて前記可動部材を前記長孔の前
記回動支点に近い側へ移動させるように案内するガイド
部を設けたところに特徴を有する。
(作用) 大電流が流れて第1及び第2の可動接触子間に電磁反
発力が生じ、第2の可動接触子が開離する方向へ回動す
ると、支持体のガイト部によりその回動に応じて可動部
材が第2の可動接触子の長孔の回動支点に近い側へ案内
されて移動する。これによって、該可動部材及び支持体
に取付けられた引張りコイルばねによる第2の可動接触
子を接触する方向へ付勢するトルクが従来に比べて小さ
くなるから、第2の可動接触子の開離速度が低下するこ
とが防止され、限流性能が向上する。一方、遮断後にお
いて接触状態に復帰する場合、引張りコイルばねによ
り、常時第2の可動接触子が第1の可動接触子に接触す
る方向へ付勢されていると共に、常に可動部材が長孔内
における第2の可動接触子の回動支点に遠い側に付勢さ
れているから、大電流が流れなくなって電磁反発力がな
くなると、第2の可動接触子が第1の可動接触子に接触
すると共に、可動部材が長孔内の回動支点に遠い側に移
動するようになり、引張りコイルばねによる第2の可動
接触子を接触する方向へ付勢するトルクが初期状態と同
じになり、従来とは異なり円滑に初期状態に復帰する。
発力が生じ、第2の可動接触子が開離する方向へ回動す
ると、支持体のガイト部によりその回動に応じて可動部
材が第2の可動接触子の長孔の回動支点に近い側へ案内
されて移動する。これによって、該可動部材及び支持体
に取付けられた引張りコイルばねによる第2の可動接触
子を接触する方向へ付勢するトルクが従来に比べて小さ
くなるから、第2の可動接触子の開離速度が低下するこ
とが防止され、限流性能が向上する。一方、遮断後にお
いて接触状態に復帰する場合、引張りコイルばねによ
り、常時第2の可動接触子が第1の可動接触子に接触す
る方向へ付勢されていると共に、常に可動部材が長孔内
における第2の可動接触子の回動支点に遠い側に付勢さ
れているから、大電流が流れなくなって電磁反発力がな
くなると、第2の可動接触子が第1の可動接触子に接触
すると共に、可動部材が長孔内の回動支点に遠い側に移
動するようになり、引張りコイルばねによる第2の可動
接触子を接触する方向へ付勢するトルクが初期状態と同
じになり、従来とは異なり円滑に初期状態に復帰する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例につき第1図乃至第4図を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
まず第1図において、21は本体ケースで、この本体ケ
ース21の図示右側部分には周知の引外し装置22が設けら
れ、左側部分は消弧室23とされて内部に多数のグリッド
板24を備えてなるいわゆるデアイオン形の消弧装置25が
配設されている。26は引外し装置22から消弧室23内に向
けて延びるように配設された第1の可動接触子で、これ
の先端部には接点27が固着されている。この第1の可動
接触子26は、事故電流検出時に第4図に示す引外し位置
に回動変位されるようになっている。一方、28は支持体
たるフレームで、これは、本体ケース21の図示底部にね
じ止めにより固定されている。29は第2の可動接触子
で、これは回動支点たる軸30を介してフレーム28に回動
可能に枢支されている。この第2の可動接触子29は、先
端側を消弧室23内に延出すると共に、前記第1の可動接
触子26と平行するように配置されており、その先端部に
第1の可動接触子26の接点27に接離する接点31が固着さ
れている。
ース21の図示右側部分には周知の引外し装置22が設けら
れ、左側部分は消弧室23とされて内部に多数のグリッド
板24を備えてなるいわゆるデアイオン形の消弧装置25が
配設されている。26は引外し装置22から消弧室23内に向
けて延びるように配設された第1の可動接触子で、これ
の先端部には接点27が固着されている。この第1の可動
接触子26は、事故電流検出時に第4図に示す引外し位置
に回動変位されるようになっている。一方、28は支持体
たるフレームで、これは、本体ケース21の図示底部にね
じ止めにより固定されている。29は第2の可動接触子
で、これは回動支点たる軸30を介してフレーム28に回動
可能に枢支されている。この第2の可動接触子29は、先
端側を消弧室23内に延出すると共に、前記第1の可動接
触子26と平行するように配置されており、その先端部に
第1の可動接触子26の接点27に接離する接点31が固着さ
れている。
ここで、第2図乃至第4図にも示すように、第2の可
動接触子29には、軸30に対して遠近する方向に沿って長
孔29aが設けられており、この長孔29a内に可動部材たる
可動軸32が軸30に対して遠近する方向に移動可能に案内
され配置されている。33は引張りコイルばねで、これ
は、その一端部が前記フレーム28の下端部に取付けられ
て且つ他端部が上記可動軸32に取付けられ、以て前記第
2の可動接触子29を第1の可動接触子26に接触させるよ
うに常時付勢している。そして、第2図に示すように、
この引張りコイルばね33により、常には可動軸32が長孔
29a内の軸30から遠い側に付勢されるようになってい
る。また、フレーム28には、例えば弧状をなすガイド部
28aが設けられており、このガイド部28aは、第2の可動
接触子29の開離する方向への回動(図中下方向の回動)
に応じて、第2図乃至第4図に示すように、可動軸32を
上記長孔29aの軸30に近い側へ移動させるようになって
いる。
動接触子29には、軸30に対して遠近する方向に沿って長
孔29aが設けられており、この長孔29a内に可動部材たる
可動軸32が軸30に対して遠近する方向に移動可能に案内
され配置されている。33は引張りコイルばねで、これ
は、その一端部が前記フレーム28の下端部に取付けられ
て且つ他端部が上記可動軸32に取付けられ、以て前記第
2の可動接触子29を第1の可動接触子26に接触させるよ
うに常時付勢している。そして、第2図に示すように、
この引張りコイルばね33により、常には可動軸32が長孔
29a内の軸30から遠い側に付勢されるようになってい
る。また、フレーム28には、例えば弧状をなすガイド部
28aが設けられており、このガイド部28aは、第2の可動
接触子29の開離する方向への回動(図中下方向の回動)
に応じて、第2図乃至第4図に示すように、可動軸32を
上記長孔29aの軸30に近い側へ移動させるようになって
いる。
尚、第1図において、34は一端部が第2の可動接触子
29に接続された可撓導体で、これの他端部が本体ケース
21に固定された電源端子35に接続されている。また、36
は一端部で第1の可動接触子26に接続された可撓導体
で、これの他端部が前記引外し装置22の一部をなす熱応
動部材等を介して本体ケース21に固定された負荷端子37
に接続されている。
29に接続された可撓導体で、これの他端部が本体ケース
21に固定された電源端子35に接続されている。また、36
は一端部で第1の可動接触子26に接続された可撓導体
で、これの他端部が前記引外し装置22の一部をなす熱応
動部材等を介して本体ケース21に固定された負荷端子37
に接続されている。
次に、上記構成の作用を説明する。短絡電流等の大電
流が流れると、互に平行配置された第1及び第2の可動
接触子26及び29間に電磁反発力が生じ、第2の可動接触
子29が開離する方向へ回動する。このとき、第3図及び
第4図に示すように、フレーム28のガイド部28aが、上
記回動に応じて可動軸32を第2の可動接触子29の長孔29
aの軸30に近い側へ移動させるように案内する。ここ
で、接触状態(第2図)及び開離状態(第4図)におい
て、引張りコイルばね33の作動長をLB及びLC,該ばね
33により第2の可動接触子29に作用する回転力即ちトル
クの腕の長さをHB及びHCとすると共に、従来構成の開
離状態(第6図)において、引張りコイルばね5の作動
長をLA,該ばね5により第2の可動接触子2に作用す
るトルクの腕の長さをHAとすると、下記の関係式が成
立する。
流が流れると、互に平行配置された第1及び第2の可動
接触子26及び29間に電磁反発力が生じ、第2の可動接触
子29が開離する方向へ回動する。このとき、第3図及び
第4図に示すように、フレーム28のガイド部28aが、上
記回動に応じて可動軸32を第2の可動接触子29の長孔29
aの軸30に近い側へ移動させるように案内する。ここ
で、接触状態(第2図)及び開離状態(第4図)におい
て、引張りコイルばね33の作動長をLB及びLC,該ばね
33により第2の可動接触子29に作用する回転力即ちトル
クの腕の長さをHB及びHCとすると共に、従来構成の開
離状態(第6図)において、引張りコイルばね5の作動
長をLA,該ばね5により第2の可動接触子2に作用す
るトルクの腕の長さをHAとすると、下記の関係式が成
立する。
LB<LC,HB>Hc LC<LA,HC>HA K×HC(LC−L)<K×HA(LA−L) (但し、K及びLは引張りコイルばね33,5のばね定数及
び自然長) これによって、第2の可動接触子29の開離する方向へ
の回動に応じて、引張りコイルばね33による第2の可動
接触子29を接触する方向へ付勢するトルクが従来(第5
図及び第6図参照)に比べて小さくなるから、第2の可
動接触子29の開離速度が低下することが防止されて限流
性能が向上する。
び自然長) これによって、第2の可動接触子29の開離する方向へ
の回動に応じて、引張りコイルばね33による第2の可動
接触子29を接触する方向へ付勢するトルクが従来(第5
図及び第6図参照)に比べて小さくなるから、第2の可
動接触子29の開離速度が低下することが防止されて限流
性能が向上する。
一方、遮断後において接触状態に復帰する場合は、引
張りコイルばね33により、常時第2の可動接触子29が第
1の可動接触子26に接触する方向へ付勢されていると共
に、常に可動軸32が長孔29a内における第2の可動接触
子29の軸30に遠い側に移動するように付勢されているか
ら、大電流が流れなくなって電磁反発力がなくなると、
第2の可動接触子29が第4図中上方向へ回動して第1の
可動接触子26に接触すると共に、可動軸32が長孔29a内
の軸30に遠い側に移動し、第2図に示す初期状態に復帰
する。従って、引張りコイルばね33による第2の可動接
触子29を接触する方向へ付勢するトルクの大きさは初期
状態のものと同じ大きさになることから、従来(第7図
及び第8図参照)とは異なり円滑に初期状態に復帰する
ようになる。
張りコイルばね33により、常時第2の可動接触子29が第
1の可動接触子26に接触する方向へ付勢されていると共
に、常に可動軸32が長孔29a内における第2の可動接触
子29の軸30に遠い側に移動するように付勢されているか
ら、大電流が流れなくなって電磁反発力がなくなると、
第2の可動接触子29が第4図中上方向へ回動して第1の
可動接触子26に接触すると共に、可動軸32が長孔29a内
の軸30に遠い側に移動し、第2図に示す初期状態に復帰
する。従って、引張りコイルばね33による第2の可動接
触子29を接触する方向へ付勢するトルクの大きさは初期
状態のものと同じ大きさになることから、従来(第7図
及び第8図参照)とは異なり円滑に初期状態に復帰する
ようになる。
[発明の効果] 本発明は以上の説明から明らかなように、引外し装置
の作動により引外し位置に変位される第1の可動接触子
を設け、この第1の可動接触子に平行して配置された第
2の可動接触子を設け、この第2の可動接触子を回動可
能に枢支する支持体を設けると共に、前記第2の可動接
触子を前記第1の可動接触子に接触させるように常時付
勢し一端部が前記支持体に取付けられ且つ他端部が可動
部材ち取付けられた引張りコイルばねを設け、更に、前
記第2の可動接触子に前記可動部材をその第2の可動接
触子の回動支点に対して遠近する方向に移動可能に配置
すると共に前記引張りコイルばねにより常には上記可動
部材が上記回動支点から遠い側に付勢するように案内す
る長孔を設け、加えて、前記支持体に前記第2の可動接
触子の開離する方向への回動に応じて前記可動部材を前
記長孔の前記回動支点に近い側へ移動させるように案内
するガイド部を設ける構成としたので、可動接触子の開
離速度の低下を防止できると共に、遮断後における初期
状態復帰が円滑に行なわれるという優れた効果を奏す
る。
の作動により引外し位置に変位される第1の可動接触子
を設け、この第1の可動接触子に平行して配置された第
2の可動接触子を設け、この第2の可動接触子を回動可
能に枢支する支持体を設けると共に、前記第2の可動接
触子を前記第1の可動接触子に接触させるように常時付
勢し一端部が前記支持体に取付けられ且つ他端部が可動
部材ち取付けられた引張りコイルばねを設け、更に、前
記第2の可動接触子に前記可動部材をその第2の可動接
触子の回動支点に対して遠近する方向に移動可能に配置
すると共に前記引張りコイルばねにより常には上記可動
部材が上記回動支点から遠い側に付勢するように案内す
る長孔を設け、加えて、前記支持体に前記第2の可動接
触子の開離する方向への回動に応じて前記可動部材を前
記長孔の前記回動支点に近い側へ移動させるように案内
するガイド部を設ける構成としたので、可動接触子の開
離速度の低下を防止できると共に、遮断後における初期
状態復帰が円滑に行なわれるという優れた効果を奏す
る。
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は全体の縦断面図、第2図及び第3図は夫々接触状
態及び開離途中状態を示す第2の可動接触子部分の側面
図、第4図は開離状態を示す要部の側面図である。ま
た、第5図及び第6図は従来構成の夫々接触状態及び開
離状態を示す要部の側面図、第7図は異なる従来構成の
第5図相当図、第8図は同部分側面図である。 図面中、22は引外し装置、26は第1の可動接触子、28は
フレーム(支持体)、28aはガイド部、29は第2の可動
接触子、29aは長孔、30は軸(回動支点)、32は可動軸
(可動部材)、33は引張りコイルばねを示す。
1図は全体の縦断面図、第2図及び第3図は夫々接触状
態及び開離途中状態を示す第2の可動接触子部分の側面
図、第4図は開離状態を示す要部の側面図である。ま
た、第5図及び第6図は従来構成の夫々接触状態及び開
離状態を示す要部の側面図、第7図は異なる従来構成の
第5図相当図、第8図は同部分側面図である。 図面中、22は引外し装置、26は第1の可動接触子、28は
フレーム(支持体)、28aはガイド部、29は第2の可動
接触子、29aは長孔、30は軸(回動支点)、32は可動軸
(可動部材)、33は引張りコイルばねを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】引外し装置の作動により引外し位置に変位
される第1の可動接触子と、この第1の可動接触子に平
行して配置された第2の可動接触子と、この第2の可動
接触子を回動可能に枢支する支持体と、前記第2の可動
接触子を前記第1の可動接触子に接触させるように常時
付勢し一端部が前記支持体に取付けられ且つ他端部が可
動部材に取付けられた引張りコイルばねと、前記第2の
可動接触子に設けられ前記可動部材をその第2の可動接
触子の回動支点に対して遠近する方向に移動可能に配置
すると共に前記引張りコイルばねにより常には上記可動
部材が上記回動支点から遠い側に付勢されるように案内
する長孔と、前記支持体に設けられ前記第2の可動接触
子の開離する方向への回動に応じて前記可動部材を前記
長孔の前記回動支点に近い側へ移動させるように案内す
るガイド部とを具備してなる回路しや断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62224891A JP2549670B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 回路しゃ断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62224891A JP2549670B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 回路しゃ断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6467837A JPS6467837A (en) | 1989-03-14 |
JP2549670B2 true JP2549670B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=16820777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62224891A Expired - Lifetime JP2549670B2 (ja) | 1987-09-08 | 1987-09-08 | 回路しゃ断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549670B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486746B1 (ko) * | 2002-04-20 | 2005-05-03 | 엘에스산전 주식회사 | 배선용 차단기의 한류기구 |
JP5370020B2 (ja) * | 2009-09-07 | 2013-12-18 | 富士電機機器制御株式会社 | 回路遮断器 |
JP7062872B2 (ja) * | 2016-06-10 | 2022-05-09 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 樹脂製密閉容器 |
CN106710983B (zh) * | 2016-12-22 | 2018-09-04 | 上海电器股份有限公司人民电器厂 | 一种低压断路器的操作机构 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338844Y2 (ja) * | 1971-03-17 | 1978-09-20 |
-
1987
- 1987-09-08 JP JP62224891A patent/JP2549670B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6467837A (en) | 1989-03-14 |
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