JP2549076B2 - 透明石鹸組成物 - Google Patents

透明石鹸組成物

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JP2549076B2 JP31273888A JP31273888A JP2549076B2 JP 2549076 B2 JP2549076 B2 JP 2549076B2 JP 31273888 A JP31273888 A JP 31273888A JP 31273888 A JP31273888 A JP 31273888A JP 2549076 B2 JP2549076 B2 JP 2549076B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明石鹸組成物に関するものである。
更に詳しくは、 一般式 〔式中R1は炭素数10〜18の直鎖の飽和炭化水素基で、M1
はナトリウム,カリウム,ジエタノールアミン,トリエ
タノールアミンを示す。〕で表される、両性リン酸エス
テル系界面活性剤0.1〜10.0重量%を含有する、透明性
が増大し、製造期間が短縮でき、経日による失透を防止
し、かつ皮膚の美容、保護並びに水分付与効果に、優れ
たことを特徴とする透明石鹸組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来より、透明石鹸は、牛脂、ヤシ油等の混合油脂、
あるいは牛脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等の混合脂肪酸を苛性
ソーダ水溶液で酸化あるいは中和して得られる石鹸生地
を低級アルコールおよび水に溶解し、次いで、透明化剤
として、砂糖、グリセリン、ポリエチレングリコール等
を加えて均一透明に加熱溶解して調製した透明石鹸生地
を、所定の成型枠に流し込み、冷却固化した後、取り出
して、切断、面取り、乾燥の後更に、湯浸、
打型整型、艶出し、乾燥等の製造工程を繰り返して
得られるが、製造に長期間を要し、経日によって失透し
たり、使用時に於ては、皮膚のつっぱり感、皮膚に対す
る刺激等が発生するものもある等の欠点を有している。
即ち、本発明は透明性が増大し、製造期間が短縮で
き、経日による失透を防止し、しかも肌に対して良好な
しっとり感やつやを付与し得る透明石鹸組成物を提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、後記特定の両性リン酸エステル系界面活性
剤0.1〜10.0重量%を含有する透明石鹸組成物である。
本発明に用いる両性リン酸エステル系界面活性剤は、 一般式 〔式中R1は炭素数10〜18の直鎖の飽和炭化水素基で、M1
はナトリウム,カリウム,ジエタノールアミン,トリエ
タノールアミンを示す。〕で表され、2−(N−メチル
−N−デシルアミノ)エチルリン酸エステルカリウム,2
−(N−メチル−N−デシルアミノ)エチルリン酸エス
テルトリエタノールアミン,2−(N−メチル−N−ドデ
シルアミノ)エチルリン酸エステルナトリウム,2−(N
−メチル−N−ドデシルアミノ)エチルリン酸エステル
トリエタノールアミン,2−(N−メチル−N−テトラデ
シルアミノ)エチルリン酸エステルジエタノールアミ
ン,2−(N−メチル−N−テトラデシルアミノ)エチル
リン酸エステルナトリウム,2−(N−メチル−N−テト
ラデシルアミノ)エチルリン酸エステルカリウム,2−
(N−メチル−N−ヘキサデシルアミノ)エチルリン酸
エステルナトリウム,2−(N−メチル−N−ヘキサデシ
ルアミノ)エチルリン酸エステルジエタノールアミン,2
−(N−メチル−N−オクタデシルアミノ)エチルリン
酸エステルジエタノールアミン,2−(N−メチル−N−
オクタデシルアミノ)エチルリン酸エステルナトリウム
などが挙げられる。その配合量は0.1〜10.0重量%であ
り、0.1%重量%未満では透明性等に顕著な効果を認め
にくく、又、10.0重量%を超える場合は透明性が低下す
る傾向が見られる為、透明石鹸の重量に対して通常0.1
〜10.0重量%が適しており、好まくは0.5〜3.0重量%で
ある。
本発明に用いる透明石鹸膠は牛脂、ヤシ油、パーム
油、パーム核油、オリーブ油、ヒマシ油等の動植物油脂
又は、その脂肪酸もしくは、単体脂肪酸とアルカリ水溶
液の反応物に多価アルコール、砂糖等を添加溶解したも
の等である。
本発明の石鹸組成物は、本発明の目的を達成する範囲
でさらに他の成分を配合することができる。
即ち、一般の石鹸に使用されている、保湿剤,過脂肪
剤,増泡剤,酸化防止剤,香料,染料,PH調整剤,金属
イオン封鎖剤,殺菌剤やアニオン界面活性剤(炭素数12
〜28の直鎖状アルファオレフィンスルホン酸塩),両性
界面活性剤(イミダゾリン型,ベタイン型,置換アミノ
酸型),高級脂肪酸アルカノールアミド(高級脂肪酸モ
ノエタノールアミド,高級脂肪酸ジエタノールアミド
等),その他の油性物質(ラノリン,流動パラフィン,
固形パラフィン等)を併用配合することができる。
なお、本発明においては、透明石鹸に用いられている
透明化剤を必ずしも添加する必要はないが、より優れた
透明性を得るためにはこれら透明化剤を配合することが
好ましい。
この透明化剤としては、前述の如く、砂糖、グリセリ
ン、プロピレングリコール等の多糖類またはポリオール
類、もしくはアルコール類等が知られており、これらを
適宜選択して、一種または数種を使用してもよい。
本発明の透明石鹸組成物の製造方法としては、透明石
鹸膠に両性リン酸エステル系界面活性剤と必要に応じて
前述の任意成分とを、加温しながら混合し、枠に流し込
み、冷却固化し、切断、乾燥後、成型する通常の枠練り
製造法である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例に記載した各試験は、下記の通りであ
る。
(1)透明性評価試験 透明性の測定法は特公昭48−42935公報に記載の活字
読取法による。すなわち、30mmの厚さの製品(試料)を
通し、5〜42ポイントの標準印刷活字見本の最小ポイン
ト数を読み取る方法で、そのポイント数が小さいもの程
透明度が良いことを示している。
(2)保存安定性試験 包装しない状態にて、温度45℃の恒温室に放置し、失
透する状態(日数)を観察した(肉眼にて判定した)。
(3)実用試験 女子20人(パネラー)が、洗顔時に使用し、皮膚への
刺激性、使用感(しっとり感)の良否を判断してアンケ
ートに答え、その評価を以下のように判定した。
評価基準 評価記号 良いと答えた人が18人以上の場合 … ◎ 〃 が14人〜17人の場合 … ○ 〃 が8人〜13人の場合 … △ 〃 が7人以下の場合 … × 実施例1 配合油脂(牛脂28.0重量%、ヤシ12.0重量%)40.0重
量%にエタノール20部を鹸化釜中で50℃〜70℃に混合加
温し、これに、別途カセイソーダ6.1重量%を水15.9重
量%に溶解したカセイソーダ水溶液を少しずつ滴下し、
70℃〜75℃に保って鹸化した。鹸化終了後、70℃前後に
保温したまま、砂糖12.0重量%を加え、さらにグリセリ
ン6.0重量%を加え混合溶解して、透明石鹸膠を得た。
この透明石鹸膠97.0重量%と2−(N−メチル−N−
ドデシルアミノ)エチルリン酸エステルトリエタノール
アミン3.0重量%を混合し、枠に流し込み、冷却固化
し、切断、乾燥後、成型して、通常の枠練り方式にて、
本発明の石鹸組成物を得た。
比較例1 次に比較のために2−(N−メチル−N−ドデシルア
ミノ)エチルリン酸エステルトリエタノールアミンは配
合せず、透明石鹸膠100.0重量%使用する他は、実施例
1と同様に行って、比較例1の石鹸組成物を得た。
これらの石鹸組成物について前記の如く各試験した結
果を第1表に示した。
第1表から明らかなように本発明の(実施例1の)石
鹸組成物は透明になる時間が早く、かつ、50日後の透明
度も高く、失透日数(透明石鹸に白い濁りが発生するま
での日数)も54日と優れ、実用試験(刺激性、使用感)
においても比較品(比較例1)よりも優れている。
実施例2〜4及び比較例2〜3 実施例1と同様に行って実施例2〜4及び比較例2〜
3の各石鹸組成物を得た。その試験結果を第2表に示し
た。
第2表から明らかなように、実施例2〜4に示す本発
明の透明石鹸組成物は、透明になる時間が早く、かつ50
日後の透明性が優れ、保存安定性も良好であり、刺激性
及び使用感も優れているのに対し、両性リン酸エステル
系界面活性剤が0.1重量%未満の比較例2および両性リ
ン酸エステル系界面活性剤が10重量%を超過した比較例
3は、透明性及び透明になる時間も劣り、保存安定性も
劣っている。
実施例5及び比較例4〜6 実施例1と同様に行って、実施例5及び比較例4〜6
の各石鹸組成物を得た。その試験結果を第3表に示し
た。
第3表から明らかなように、実施例5に示す本発明の
透明石鹸組成物は、透明になる時間が早く、かつ50日後
の透明性が優れ、保存安定性も良好であり、刺激性、及
び使用感も優れているのに対し、本発明の必須成分であ
る、両性リン酸エステル系界面活性剤を配合せずに、そ
の他の透明化剤としてグリセリンを配合した比較例4お
よび、ポリエチレングリコール600(平均分子量600)を
配合した比較例5および、プロピレングリコールを配合
した比較例6の各石鹸組成物は、透明性及び保存安定
性、刺激性、使用感が劣り、本発明の透明石鹸組成物に
及ばず、本発明の必須成分である両性リン酸エステル系
界面活性剤の作用効果は顕著であることを示している。
実施例6 配合油脂(牛脂26.0重量%、ヒマシ油2.0重量%、パ
ーム核油12.0重量%)40.0重量%にエタノール18.0重量
%を鹸化釜中で50℃〜70℃にて混合加温し、これに、別
途カセイソーダ6.1重量%を水17.9重量%に溶解したカ
セインソーダ水溶液を少しずつ滴下し、70℃〜75℃に保
って鹸化する。終了後、70℃前後に保温したまま、砂糖
12.0重量%を加え、さらにグリセリン6.0重量%を加え
混合溶解して透明石鹸膠を得た。この透明石鹸膠94.4重
量%,2−(N−メチル−N−デシルアミノ)エチルリン
酸エステルカリウム5.0重量%,香料0.5重量%,エデト
酸四ナトリウム四水塩0.1重量%を配合し実施例1と同
様にして本発明の石鹸組成物を得た。
実施例7 配合油脂(牛油20.0重量%、パーム油4.0重量%、ヤ
シ油8.0重量%、パーム核油8.0重量%)40.0重量%にエ
タノール18.0重量%を鹸化釜中で50℃〜70℃にて混合加
温し、これに、別途カセイソーダ6.1重量%を水17.9重
量%に溶解したカセイソーダ水溶液を少しずつ滴下し、
70℃〜75℃に保って鹸化する。終了後、70℃前後に保温
したまま、砂糖12.0重量%を加え、さらにグリセリン6.
0重量%を加え混合溶解して透明石鹸膠を得た。この透
明石鹸膠92.3重量%,2−(N−メチル−N−テトラデシ
ルアミノ)エチルリン酸エステルジエタナールアミン5.
0重量%,ソルビトール2.0重量%,ヤシ油アルキルN−
カルボキシエチルN−ヒドロキシエチルイミダゾリウム
ベタイン−ナトリウム0.5重量%,染料0.1重量%,香料
0.1重量%を配合し実施例1と同様にして本発明の石鹸
組成物を得た。
実施例8 配合油脂(牛油20.0重量%、オリーブ油4.0重量%、
ヤシ油16.0重量%)40.0重量%にエタノール18.0重量%
を鹸化釜中で50℃〜70℃にて混合加温し、これに、別途
カセイソーダ6.1重量%を水17.9重量%に溶解したカセ
イソーダ水溶液を少しずつ滴下し、70℃〜75℃に保って
鹸化する。終了後、70℃前後の保温したまま、砂糖12.0
重量%を加え、さらにグリセリン6.0重量%を加え混合
溶解して透明石鹸膠を得た。この透明石鹸膠93.8重量
%,2−(N−メチル−N−ドデシルアミノ)エチルリン
酸エステルトリエタノールアミン5.0重量%,N−混合脂
肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム0.5重量%,3,4,4−
トリクロロカルバニリド0.1重量%,香料0.5重量%,エ
デト酸四ナトリウム四水塩0.1重量%を配合し実施例1
と同様にして本発明の石鹸組成物を得た。
実施例9 配合油脂(牛油28.0重量%、ヤシ油12.0重量%)40.0
重量%にエタノール18.0重量%を鹸化釜中で50℃〜70℃
にて混合加温し、これに、別途カセイソーダ6.1重量%
を水17.9重量%に溶解したカセイソーダ水溶液を少しず
つ滴下し、70℃〜75℃に保って鹸化する。終了後、70℃
前後に保温したまま、砂糖12.0重量%を加え、さらにグ
リセリン6.0重量%を加え混合溶解して透明石鹸膠を得
た。この透明石鹸膠94.09重量%、2−(N−メチル−
N−ヘキサデシルアミノ)エチルリン酸エステルナトリ
ウム5.0重量%,ドデシル酸0.1重量%,ドデシル酸ジエ
タノールアミド0.1重量%,1,3−ブチレングリコール0.1
重量%,香料0.5重量%,染料0.01重量%,エデト酸四
ナトリウム四水塩0.1重量%を配合し、実施例1と同様
にして本発明の石鹸組成物を得た。
(特性) 実施例6〜9は、前記各試験に於いて総て良好な結果
となり、本発明の目的とする透明性が良好であり、製造
期間が短縮でき経日による失透を防止し、かつ皮膚の美
容、保護及び水分付与効果に優れた透明石鹸組成物を得
た。
〔発明の効果〕
以上記載のごとく、本発明の透明石鹸組成物は、透明
になるのが速く、透明性も良好で、失透日数が遅く、肌
に対してしっとり感を与える等、いずれも優れており、
有用なる透明石鹸組成物を提供することが出来る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中R1は炭素数10〜18の直鎖の飽和炭化水素基で、M1
    はナトリウム,カリウム,ジエタノールアミン,トリエ
    タノールアミンを示す。〕で表される、両性リン酸エス
    テル系界面活性剤0.1〜10.0重量%を含有する、透明石
    鹸組成物。
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