JP2548964B2 - ウレタン樹脂成形用モールド型の洗浄方法 - Google Patents

ウレタン樹脂成形用モールド型の洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「利用分野」 本発明は、ウレタン樹脂成形用モールド型の洗浄方法
に関する。
「従来の技術及びその問題点」 従来、ウレタン樹脂を用いて様々な成形品が製造され
ているが、その中でウレタン樹脂製レンズは、軽量であ
り、また、耐衝撃性や染色性に優れているため、ますま
す需要が増大している。レンズの成形には、ガラスモー
ルドとポリオレフィン系樹脂性またはフッ素ゴム系から
成るモールド型中に、各種の成分を含むモノマー混合物
を注入し重合される注型法が用いられている。この方法
で成形を行う場合、ウレタン樹脂は高い接着性を有する
ので、モールド型にはウレタン樹脂が付着し、その除去
が不充分であると、モールド型を反復使用する際に、成
形品に傷を生じる原因となる。また、酸性物質やアルカ
リ性物質が付着していると、レンズに染色むらを生じ
る。
付着したウレタン樹脂を除去するには、有機溶媒で除
去する方法があるが、ウレタン樹脂を完全に洗浄除去す
ることは困難であることや経済性を考慮して、従来は、
モールド型を予め離型剤で処理しておき、樹脂の付着を
予防する方法が研究されてきた。ところが、モールド型
に塗布した離型剤がレンズを白濁させる等の問題を引き
起こすことがある。
「発明の目的」 本発明は、モールド型に付着したウレタン樹脂を容易
に完全に除去しうるモールド型の洗浄方法を提供するこ
とを目的とする。
「発明の構成」 本発明のモールド型の洗浄方法は、ウレタン樹脂が付
着したモールド型を有機溶媒、アルカリ液及び酸性液で
洗浄して、モールド型を中性にすることを特徴とする。
本発明方法において、有機溶媒としては、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソル
ブ等のエステル類、塩化メチレン、トリクロルエチレン
等の塩素化炭化水素を使用することができ、これらのう
ち特に塩化メチレンが好ましい。
本発明方法においては、まず、上記のような有機溶媒
でモールド型に付着したウレタン樹脂を溶解させて除去
するが、その際に、ギ酸あるいは酢酸のような有機酸を
1〜30%、好ましくは5〜10%添加した有機溶媒で洗浄
して付着樹脂を溶解させるのが好ましい。この場合に、
有機酸を加えることにより、型付着物の膨潤・離脱効果
を高め、有機溶媒の作用を補助する。
前記のように有機酸を含む有機溶媒で洗浄した後、界
面活性剤を含む有機溶媒を用いて洗浄を行うのが好まし
い。界面活性剤は、有機溶媒によって溶解された付着樹
脂を該溶媒中に良好に分散させ、付着物の除去を促進す
るため、使用するのが好ましい。使用しうる界面活性剤
としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系あるい
は両性界面活性剤が挙げられ、有機溶媒中に0.1〜5
%、好ましくは0.1〜1.0%添加する。
カチオン系界面活性剤としては、ラウリルアミンアセ
テート、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミ
ン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロリド等の第四級アン
モニウム塩等がある。
アニオン系界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステ
ル、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン
酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタリンスルホン
酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
エステル塩等がある。
ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセ
リン、脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピ
レンブロックポリマー等がある。
更に、両性イオン界面活性剤としては、ドデシルージ
(アミノエチル)−グリシン、ヒドロキシエチルイミダ
ゾリン硫酸エステル等がある。
こうして有機溶媒を用いて洗浄したモールド型を次
に、水洗する。この場合、ため水で洗浄してもよい。
次いで、モールド型をアルカリ液で洗浄する。アルカ
リ液としては、苛性アルカリ、例えば水酸化ナトリウム
あるいは水酸化カリウムの5〜25重量%、好ましくは5
〜15重量%水溶液を用いる。アルカリの作用は、先の有
機溶媒と有機酸の混合液での洗浄後に残存する膨潤され
た付着物を完全に離脱させることである。また、先の洗
浄での有機酸が残存すると、染色むらを発生しやすいた
め、このアルカリ洗浄は、有機酸の中和作用の点でも重
要である。
このアルカリ液洗浄の際にも、界面活性剤を添加して
モールド型の濡れ及び溶解した付着物の分散を促進する
のが好ましい。この場合に使用しうる界面活性剤は、前
記のものと同じである。
前記のようにしてアルカリ液で洗浄したモールド型
を、再び水洗してアルカリを除去するが、更に酢酸、プ
ロピオン酸等の有機酸、好ましくは酢酸で洗浄して、な
お残留していたアルカリを中和する。使用する有機酸の
濃度は、残留するアルカリの量等により変動するが、通
常は1〜15%、好ましくは3〜10%とする。
最後に、過剰の酸を水洗により除去し、モールド型を
中性にする。
こうして中性にしたモールド型を再び使用してウレタ
ン樹脂を傷や染色むらの発生なく成形することができ
る。
本発明方法は、各種のウレタン樹脂の成形の際に適用
することができ、例えば、ジイソシアネートと、3価以
上のポリオールのメルカプトアルキルエステルとを開始
剤の存在で、−NCO基/−OH基及び−SH基の和=0.5〜1.
5の比率で反応させてウレタン樹脂を注型法で製造する
場合に適用することができる。更に具体的には、m−キ
シリレンジイソシアネートとペンタエリトリットテトラ
キス(3−メルカプトプロピオネート)から注型法でウ
レタン樹脂を製造する場合に本発明方法を好適に適用す
ることができる。
「実施例」 次に、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に詳し
く説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
実施例1 m−キシリレンジイソシアネート80g、ペンタエリト
リットテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)10
4g及びジブチル錫ジラウレート0.2gを混合し、室温付近
で攪拌し、均一にした後、冷却しながら脱気した。次い
で、ガラスモールドとポリオレフィン系樹脂性またはフ
ッ素ゴム系から成るレンズモールド型中に注入し、30℃
で8時間、40℃で5時間、更に110℃で8時間重合を行
った。
次いで、こうした注型された直径7cmのレンズを分散
染料を85℃に加熱した染色浴に5分間浸漬して染色し
た。
レンズを取り出したモールド型を、まず、5%のギ酸
を含む塩化メチレン1000mlで3分間洗浄した。その後、
界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル
を0.1%含む塩化メチレン1000mlで1分間洗浄した後、
ため水中で洗浄した。次いで、界面活性剤としてポリオ
キシエチレンアルキルエーテルを0.5%含む10%苛性ソ
ーダ水溶液1000mlで1分間洗浄した後、再び水洗した。
充分に水洗した後、さらに5%酢酸水溶液で洗浄し、モ
ールド型が中性になるまで水洗する。
モールド型が中性になった後、このモールド型を用い
て再び上記のレンズの注型操作及びレンズの染色を行っ
たところ、傷や染色むらは発生しなかった。
比較例 実施例1に記載したのと同様にしてレンズの注型操作
及び染色を行った後、モールド型を塩化メチレンで5分
間洗浄後、水洗を行い、次いで10%苛性ソーダ液中で1
分間洗浄した。その後水洗を行った。
上記のようにして洗浄したモールド型を用いて再び上
記のレンズの注型操作及びレンズの染色を行ったとこ
ろ、レンズには傷や染色むらが生じていた。
「発明の効果」 本発明の洗浄方法によれば、モールド型に付着したウ
レタン樹脂を容易に完全に除去することができる。従っ
て、成形品に傷や染色むらを発生することなく、モール
ド型を反復使用してウレタン樹脂成形品を製造すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 敏晴 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−122116(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウレタン樹脂が付着したモールド型を有機
    溶媒、アルカリ液及び酸性液で洗浄して、モールド型を
    中性にすることを特徴とするウレタン樹脂成形用モール
    ド型の洗浄方法。
  2. 【請求項2】有機溶媒がケトン類、エステル類又は塩素
    化炭化水素である請求項1記載のモールド型の洗浄方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のモールド型を、有機酸を含
    む有機溶媒、界面活性剤を含む有機溶媒、水、界面活性
    剤を含む苛性アルカリ液、水、有機酸水溶液及び水で順
    次洗浄して中性にする請求項1記載のモールド型の洗浄
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のモールド型を、ギ酸を含む
    塩化メチレン、界面活性剤を含む塩化メチレン、水、界
    面活性剤を含む苛性アルカリ液、水、酢酸水溶液及び水
    で順次洗浄して中性にする請求項1記載のモールド型の
    洗浄方法。
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