JPH06199907A - 装置の洗浄方法 - Google Patents

装置の洗浄方法

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JPH06199907A
JPH06199907A JP108693A JP108693A JPH06199907A JP H06199907 A JPH06199907 A JP H06199907A JP 108693 A JP108693 A JP 108693A JP 108693 A JP108693 A JP 108693A JP H06199907 A JPH06199907 A JP H06199907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
cleaning liquid
polymer
coating agent
cleaning
Prior art date
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Pending
Application number
JP108693A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Hosoi
旭 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP108693A priority Critical patent/JPH06199907A/ja
Publication of JPH06199907A publication Critical patent/JPH06199907A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面の洗浄を略完全にすることができ、また
時間的にも短時間の処理で粘着性重合物の洗浄が十分に
できる装置の洗浄方法を提供すること。 【構成】 粘着性の重合物等が用いられる槽或いはタン
クを具えた装置の洗浄方法において、上記槽或いはタン
クに非イオン界面活性剤を含む洗浄液を注入し、次いで
上記重合物のコーティング可能なコーティング剤を添加
し、次いで該洗浄液の温度をコーティング剤の融点以下
に冷却した後、該洗浄液を排液してなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置の洗浄方法に関す
るものであり、より詳細には、疎水性ポリマー等の粘着
性のある重合物、特に壁面に付着し易い樹脂等を使用し
ている装置の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】疎水性ポリマー等が用いられる槽或いは
タンクを具えた装置においては、その槽或いはタンク内
の洗浄に長時間を要することが問題となっている。ま
た、このような装置では、その壁面に疎水性ポリマー等
が固着し、これを洗浄除去しなければ次の反応等に支障
をきたすという問題があった。従来、このような槽或い
はタンクの洗浄方法としては、所定の界面活性剤を用い
てポリマーを溶解或いは乳化させてこれを槽内から排出
する方法、また疎水性ポリマーとの比重差を利用して浮
上洗浄させる方法、更に強アルカリ性剤により疎水性ポ
リマーを分解して洗浄する方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題】しかしながら、従来の
界面活性剤のみを用いた洗浄方法では、洗浄してもその
壁面への再付着があり装置を十分に洗浄できるとはいい
難かった。また、比重差による浮上洗浄方法では、粘着
性のある疎水性ポリマーに対して効果が少なく、完全な
洗浄が出来なかった。更に、アルカリによるポリマーの
分解洗浄では、強アルカリ、高温で処理するため危険で
あり、また洗浄に長時間かかった。例えば、20hr〜
50hrが必要とされた。その上、洗浄排水の処理にも
難しい問題があった。このため、従来の方法では、完全
な洗浄を行うには時間やコストがかかり、また粒子径の
小さいポリマー等については、その回収が難しく、排水
処理での負荷が大きくなる等の解決すべき問題が多々あ
った。従って、本発明の目的は、壁面の洗浄を略完全に
することができ、また時間的にも短時間の処理で粘着性
重合物の洗浄が十分にできる装置の洗浄方法を提供する
ことにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、粘着性の重
合物等が用いられる槽或いはタンクを具えた装置の洗浄
方法において、上記槽或いはタンクに非イオン界面活性
剤を含む洗浄液を注入し、次いで上記重合物のコーティ
ング可能なコーティング剤を添加し、次いで該洗浄液の
温度をコーティング剤の融点以下に冷却した後、該洗浄
液を排液してなる装置の洗浄方法を提供することにより
上記目的を達成したものである。
【0005】
【作用】図1A〜図1Dは、本発明に係る装置の洗浄方
法のラボスケールをモデルにした疎水性ポリマー粒子の
形態図を示したものである。図1A及びBに示す如く、
分散媒中にある疎水性ポリマーAは、配合槽の壁面2に
付着し易い状態となっており、単なる非イオン界面活性
剤の使用では、配合槽等の壁面2に再付着し完全に洗浄
できない状態である。しかし、上記コーティング可能な
コーティング剤を非イオン界面活性剤の存在下で添加す
ると、疎水性ポリマーAの表面にコーティング剤の膜3
が形成され、その後、コーティング剤の融点以下の温度
まで冷却すると、コーティング膜が略完全に形成され、
その疎水性ポリマーAの表面の粘着性は失われる。この
ため、疎水性ポリマーAは配合槽等の壁面2に再付着せ
ず、槽内からの疎水性ポリマーAの除去が略完全に達成
される。
【0006】
【発明の実施態様】以下、本発明に係る装置の洗浄方法
の好ましい態様を詳説する。本発明は、粘着性のポリマ
ー(重合物)等が用いられる槽或いはタンクを具えた装
置の洗浄方法である。粘着性のポリマー等が用いられる
槽或いはタンクとしては、反応槽、配合槽、貯蔵槽であ
ってもよく、又は槽等の材質は、金属、セラミック及び
硝子等の無機材質或いはプラスチック等の有機材質でも
よく、また、壁面に種々の特殊コーティングがなされて
いてもよい。また、反応ポリマーは、塊状重合、懸濁重
合、或いは乳化重合によって得られるもの等が主である
が特にその使用に制限はない。
【0007】上記槽或いはタンクに注入する非イオン界
面活性剤を含む洗浄液としては、分散溶媒(洗浄液)に
対し、非イオン界面活性剤が0.1〜5重量%の範囲で
添加されていることが望ましい。分散溶媒としては、主
に精製水又はアルコール等の水系溶媒が用いられるが、
特に制限されることはなく、その他の有機溶媒を用いて
もよい。非イオン界面活性剤としては、それ自体公知の
ものでよく特にその使用に制限されないが、例えば、ポ
リエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル
等を主に用いることができる。
【0008】粘着性ポリマーの表層でのコーティング可
能なコーティング剤は、槽内の残留ポリマーに対して6
0乃至200重量部の範囲で添加することが望ましく、
具体的には、上記洗浄液の1〜10重量%であることが
望ましい。コーティング剤は、ポリマーの表面に融点以
下で非粘着性の膜を形成するものであれば、その使用に
特に制限されないが、その融点は70〜30℃の範囲に
あることが望ましく、このようなコーティング剤として
は炭素数が12以上の脂肪酸、例えば、ラウリン酸等の
ような融点が室温より少し高い高級脂肪酸等を挙げるこ
とができる。
【0009】以上の如く構成された洗浄液で装置の洗浄
を行うには、槽或いはタンク内に該洗浄液を注入してポ
リマーと混合し、次いでコーティング剤を添加し、一定
時間攪拌した後、該洗浄液の温度をコーティング剤の融
点以下に冷却し、その後排液する。洗浄液の注入から攪
拌冷却の開始に至る所要時間は粘着性ポリマーの種類に
もよるが通常5時間以内で十分であり、また、攪拌時の
温度は、コーティング剤の種類にもよるが通常90〜7
0℃であることが望ましい。具体的な一例としては、配
合槽或いは貯蔵槽等に温水(80℃)と非イオン界面活
性剤を入れ、攪拌しながらコーティング剤を添加し、コ
ーティング剤を完全に溶解させる。その後、攪拌を停止
して10〜20分間程度静置し、再度攪拌を行いながら
コーティング剤の融点以下まで冷却し洗浄液を排水す
る。
【0010】本発明の装置の洗浄方法においては、ポリ
マーを少量のコーティング剤と活性剤で容易にコーティ
ングする事が出来る。また、このようなコーティング処
理を行う事により、ポリマー表面の物性をコーティング
剤の物性へと置き換える事が容易に出来る。このため、
ポリマーの粘着性を除去する事が出来、短時間での洗浄
が可能であり、活性剤の少量使用によりコストも他の洗
浄方法と比較しても割安となり、その排液処理も問題が
ない。また、柔らかいポリマー等では、その回収が困難
であったが、上記コーティング効果により、ポリマーの
表面を硬くする事が出来き、濾過回収が可能になり、排
水処理での負荷を非常に低減できる。更に、コーティン
グ剤の添加量を調製することにより、コーティング部分
の厚みや、ポリマーの二次凝集をコントロールする事が
出来る。このような性質を利用して粒子を大きくし、洗
浄後の排出時にストレーナーによる濾過回収が容易に出
来るので、排水処理場の負荷を低減する事が可能であ
る。
【0011】
〔洗浄液の配合量〕
・精製水:200g、 ・コーティング剤:ラウリン酸 12g(融点44
℃)、 ・ポリマー:(架橋アクリル酸ラウリル−酢酸ビニル共
重合体)10g、 ・非イオン界面活性剤:モノステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン0.5g
【0012】〔実施方法〕 :装置Aに精製水、ポリマー、活性剤を投入して攪拌
しながら80℃まで加熱する。 :にコーティング剤を添加して80℃で20分間攪
拌する。 :コーティング剤が完全溶解した事を確認後30℃ま
で冷却し終了とする。 :冷却終了後は、テストピースを徐々に持ち上げテス
トピースに付着したポリマーの数をカウントする。 尚、比較例としては、上記〜の操作をコーティング
剤を入れないで比較を行い、ポリマーの数を比べる。 〔評価結果〕テストピースの付着ポリマー数の結果を表
1に示した。
【0013】
【表1】 <評価基準>テストピース1cm2 あたりのビーズの個数
【0014】
【発明の効果】本発明の装置の洗浄方法は、壁面の洗浄
を略完全にすることができ、また時間的にも短時間の処
理で粘着性重合物の洗浄が十分にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A〜図1Dは、本発明に係る装置の洗浄方
法における粘着性の重合物の粒子の形態図である。
【図2】本実施例に係る装置のラボケースでの説明図で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性の重合物等が用いられる槽或いは
    タンクを具えた装置の洗浄方法において、上記槽或いは
    タンクに非イオン界面活性剤を含む洗浄液を注入し、次
    いで上記重合物のコーティング可能なコーティング剤を
    添加し、次いで該洗浄液の温度をコーティング剤の融点
    以下に冷却した後、該洗浄液を排液してなる装置の洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 非イオン界面活性剤が洗浄液の0.1〜
    5重量%である請求項1記載の装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 コーティング剤が洗浄液の1〜10重量
    %である請求項1又は2記載の装置の洗浄方法。
JP108693A 1993-01-07 1993-01-07 装置の洗浄方法 Pending JPH06199907A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112808685A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 江苏亚电科技有限公司 一种用于硅料的清洗装置及其使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112808685A (zh) * 2020-12-30 2021-05-18 江苏亚电科技有限公司 一种用于硅料的清洗装置及其使用方法

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