JP2548772Y2 - 車輌用木製床 - Google Patents

車輌用木製床

Info

Publication number
JP2548772Y2
JP2548772Y2 JP1988041736U JP4173688U JP2548772Y2 JP 2548772 Y2 JP2548772 Y2 JP 2548772Y2 JP 1988041736 U JP1988041736 U JP 1988041736U JP 4173688 U JP4173688 U JP 4173688U JP 2548772 Y2 JP2548772 Y2 JP 2548772Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
floor
wooden floor
impregnated laminate
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988041736U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01144285U (ja
Inventor
洋二 花井
Original Assignee
日進木材工業 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日進木材工業 株式会社 filed Critical 日進木材工業 株式会社
Priority to JP1988041736U priority Critical patent/JP2548772Y2/ja
Publication of JPH01144285U publication Critical patent/JPH01144285U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548772Y2 publication Critical patent/JP2548772Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はトラックの荷台やバスの床等に用いられる車
輌用木製床の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、トラックの荷台等の木製床は、縦根太と呼ばれ
る車輌の長手方向に延びる桁材に横根太と呼ばれる木製
の横桁材を一定間隔で取付け、この横根太の上面に木製
の床板を釘で固定したものが普通であった。ところがト
ラックの荷台等は走行中に車輪によって跳ね上げられる
雨水や砂ぼこりを下面から受け易く、積荷を濡らしたり
積荷をいためることがあった。またこの雨水によって床
板を固定している釘が腐食して床板が緩んだり、横根太
の上端面と床板との間に入った雨水によって横根太の上
面が腐り床面が次第に変形を生ずる等の欠点があり、短
期間のうちに荷台を修理しなければならない問題があっ
た。またこのような問題を解決するために、床板の下面
に鋼板やアルミニウム板やビニールシート等を下貼りし
たものもあるが、このような下貼材の一部がくぼんでそ
の上面に水が溜まると積荷を濡らしたり却って床板の腐
りを早めるという欠点があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記したような従来の問題点を解決して、床
板、横根太、釘等の腐食を防止して長期間使用しても床
板に緩みやがたつきを生ずることがなく、また積荷を濡
らしたりすることがなくしかも軽量化と防音特性の向上
をも図ることができる車輌用木製床を目的として完成さ
れたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、グラスウール、紙、木粉、スライスド単
板、ロータリーレース単板等の基材に熱硬化性樹脂を含
浸させ熱圧成型した樹脂含浸積層板を車輌ボデーの横根
太の上面に下貼りし、この樹脂含浸積層板の上面に木製
の床板を敷詰めて隣接する床板との接合面を互いに組合
わせ、釘又はビスにより横根太に固定したことを特徴と
するものである。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例とともに更に詳細に説明す
ると、図中(1)はトラックやバス等の車輌ボデーの縦
根太、(2)、(2)はこの縦根太(1)上に一定間隔
でボルト等によって固定された木製の横根太である。
(3)はこれらの横根太(2)、(2)の上面に下貼り
された樹脂含浸積層板である。本考案において用いられ
る樹脂含浸積層板(3)はグラスウール、紙、木粉、ス
ライスド単板、ロータリーレース単板のような基材に熱
硬化性樹脂を含浸させたうえで熱圧成型して得られたも
のであって、熱硬化性樹脂としてはメラミン樹脂、フェ
ノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂等を用いることができる。このような樹脂含浸積
層板(3)はその積層構造によって木材と同等あるいは
それ以上の曲げ強度と剛性とを有するものであり、また
樹脂を含浸させてあるために完全な防水性を持つ。更に
密度も1.09g/cm3と小さく、例えば板厚を1.65mmとした
場合には1m2当たりの重量は約1.8kg程度のものであ
る。
本考案においては、このような樹脂含浸積層板(3)
の上面にフローリング材又は合板からなる床板(4)が
敷詰められる。床板(4)は第2図にも示されるように
隣接する床板(4)との接合面を互いに組合わせ、釘又
はビスによって横根太(2)に固定される。床板(4)
としては強度を得るために従来は厚さ18mm程度のものが
使用されていたのであるが、本考案においては上記のよ
うに木材と同等以上の曲げ強度を持つ樹脂含浸積層板
(3)が下貼りされているために床板(4)の厚さを15
mm程度まで薄くすることができ、従来の下貼り入りの木
製床に比較して全体の重量を軽量化することができる。
(作用) このように構成された本考案の車輌用木製床は、完全
な防水性を持つ樹脂含浸積層板(3)が横根太(2)と
床板(4)との間を遮断しているため、車輌走行時に車
輪によって下面から跳ね上げられる雨水が床板(4)や
床板(4)を固定している釘に達するおそれがなく、こ
れらの部分の腐食が確実に防止されるとともに積荷を濡
らしたり積荷をいためたりすることを防止できる。また
樹脂含浸積層板(3)は強度と剛性に優れたものである
ためにその上面は常に平滑な状態に保たれており、荷台
の上面から進入した雨水が床板(4)と樹脂含浸積層板
(3)との間に溜まることもない。しかも樹脂含浸積層
板(3)は木材と同等以上の強度を持つにもかかわらず
木材よりも軽量であるから従来の下貼り入りの床に比較
して床構造の軽量化を図ることができる。
なお以上の説明は本考案をトラックの荷台に適用した
実施例を中心としてなされたが、本考案はバスの床にも
適用することができ、この場合には樹脂含浸積層板
(3)の優れた遮音特性によって路面からの騒音を低減
し、乗員に快適な乗心地を提供できる効果が付加される
こととなる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明からも明らかなように、樹脂含浸
積層板を床板の下側に下貼りすることによって、床板、
横根太、釘等の腐食を防止するとともに積荷の損傷を防
止したものであり、従って長期間使用しても床板ががた
ついたり傷んだりすることがなく、荷台等の修理回数を
大幅に削減することができる。また本考案によれば荷台
等の強度を落とすことなく重量を軽減することができ、
例えば荷台面積が7m2の2トン積みトラックにおいては
重量を数kg軽量化でき、燃費の向上にも大きく寄与する
ことができる。更に本考案の床は防音性にも優れたもの
であり、バスに用いれば騒音防止効果を発揮させること
もできる。よって本考案は従来の問題点を一掃した車輌
用木製床として、その実用的価値は極めて大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視図、第2図
は要部の拡大断面図である。 (2):横根太、(3):樹脂含浸積層板、(4):床

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラスウール、紙、木粉、スライスド単
    板、ロータリーレース単板等の基材に熱硬化性樹脂を含
    浸させ熱圧成型した樹脂含浸積層板(3)を車輌ボデー
    の横根太(2)の上面に下貼りし、この樹脂含浸積層板
    (3)の上面に木製の床板(4)を敷詰めて隣接する床
    板(4)との接合面を互いに組合わせ、釘又はビスによ
    り横根太(2)に固定したことを特徴とする車輌用木製
    床。
JP1988041736U 1988-03-29 1988-03-29 車輌用木製床 Expired - Lifetime JP2548772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988041736U JP2548772Y2 (ja) 1988-03-29 1988-03-29 車輌用木製床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988041736U JP2548772Y2 (ja) 1988-03-29 1988-03-29 車輌用木製床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01144285U JPH01144285U (ja) 1989-10-03
JP2548772Y2 true JP2548772Y2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=31268167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988041736U Expired - Lifetime JP2548772Y2 (ja) 1988-03-29 1988-03-29 車輌用木製床

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548772Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5912188Y2 (ja) * 1978-12-25 1984-04-13 積水化学工業株式会社 トラツク荷台材
JPS57165576U (ja) * 1981-04-10 1982-10-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01144285U (ja) 1989-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6558766B2 (en) Composite wood flooring
CA2224213C (en) Composite wood flooring
CA2678118C (en) Panels utilizing a precured reinforced core and method of manufacturing the same
CA2615783C (en) Fire retardant panel apparatus and method of making and using same
US5475959A (en) Floor construction
US4106258A (en) Mobile building floor joist assembly
US4849269A (en) Subflooring composite
JP2548772Y2 (ja) 車輌用木製床
JPH11131683A (ja) 複合パネル
JPH0610036Y2 (ja) 防音床材
JPS5912188Y2 (ja) トラツク荷台材
JPS6325145B2 (ja)
JPS6322268Y2 (ja)
JPH0329467Y2 (ja)
JPH0722380Y2 (ja) 自動車用ブロック床板
JPS5821823Y2 (ja) 貨物自動車用荷台
JPH0326843Y2 (ja)
JPH0428363Y2 (ja)
JPH0355694Y2 (ja)
JPH0258542U (ja)
JP2023016386A (ja) 耐火床下地構造及び耐火木製床ユニット
JP2533754Y2 (ja) 木質系防音床板
JPH0531153Y2 (ja)
JPH07588Y2 (ja) 木質系防音床板
JPS6140832Y2 (ja)