JP2548577Y2 - 垂れ壁パネルの下端支持構造 - Google Patents

垂れ壁パネルの下端支持構造

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JP2548577Y2
JP2548577Y2 JP5302291U JP5302291U JP2548577Y2 JP 2548577 Y2 JP2548577 Y2 JP 2548577Y2 JP 5302291 U JP5302291 U JP 5302291U JP 5302291 U JP5302291 U JP 5302291U JP 2548577 Y2 JP2548577 Y2 JP 2548577Y2
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JP5302291U
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Inventor
秀機 福永
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ミサワセラミックス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建物開口部上方の壁、す
なわち垂れ壁パネルの下端を支持する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物をコンクリート系パネルで構築する
場合は、外壁パネルは鉄骨躯体に各種の取り付け金物を
介して支持される。斯かる鉄骨躯体は適宜間隔に立設さ
れた支柱間に対して躯体梁を当該建物の概略天井の高さ
に位置合わせし、架設してなるものであり、したがって
通常壁パネルは上記躯体梁の上下間に亘って支持され
る。しかしながら窓,出入口部の様な天井高とならない
開口部上方の壁パネル(以下このパネルを「垂れ壁パネ
ル」という)は、その配置位置によって短尺となる為そ
の下端を直接躯体梁によって支持できない場合がある。
斯かる場合には躯体梁の下に補強鋼材を組み込んで当該
垂れ壁パネルの下端を支持することが行われている。
【0003】図3は上記垂れ壁パネルの支持構造を示す
要部斜視図であり、また図4は同側面概略図である。図
において1は鉄骨躯体を成す躯体梁でありこの躯体梁1
は図示しない支柱間でかつ建物の上下方向適宜間隔にて
架設されている。そしてこの躯体梁1と他の躯体梁(図
示せず)間に壁パネルP1が取り付けられる。壁パネル
P1は、その下方内面側に取り付けた支持金具21を躯
体梁1のフランジ上面に取り付けたファスナ11に対し
取着することで取り付けられる。一方壁パネルP1の下
部には垂れ壁パネルP2が取り付けられる。この垂れ壁
パネルP2は、その上方内面側にボルトV1を介して取
り付けた上部取り付け金具31を、前記支持金具21内
に挿入しかつ躯体梁1のフランジ上に取り付けたファス
ナ11に対し当接させている。さらに垂れ壁パネルP2
の下端は躯体梁1の下方に設けた補強鋼材を介して支持
される。
【0004】補強鋼材としては図例の如く躯体梁1の下
面フランジから所定数の補強竪材12,12を適宜間隔
で垂設し、この補強竪材12,12間の下部に補強横材
13を架設し(組込み)、そしてこの補強横材13に対
し適宜間隔で複数のアングルピース14,14…を固着
するとともにこのアングルピース14,14間に、その
内角を垂れ壁パネルP2側に向けて通し受けアングル材
15を固定する。そして通し受けアングル材15上に上
記垂れ壁パネルP2の下端面を載置するとともに、該垂
れ壁パネルP2の下方内面側に取り付けた下部取り付け
金物32を前記補強横材13と通し受けアングル材15
の成す間隙h内へ挿入する。斯かる垂れ壁パネルP2
は、その面外方向からの外力に対して補強鋼材にて支持
され又面内方向の力に対しては通し受けアングル材15
にて支持されることになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記の如く通し受けア
ングル材15によって支持される垂れ壁パネルP2は地
震等によって躯体自体が揺動すれば、当該垂れ壁パネル
P2の下端面と通し受けアングル材15との間で相対的
な位置ずれが生じ、強度的に弱い垂れ壁パネルP2の下
端面が割れたり亀裂を生じたりし、かつ又ズレ易い等の
問題がある。特にこれらの垂れ壁パネルを軽量気泡コン
クリート材によって形成した場合は、上記パネル自体の
欠落も生じやすい。
【0006】さらに垂れ壁パネルP2の下端面を躯体梁
1の下部に組み込まれた補強鋼材を介して通し受けアン
グル材にて支持するため、補強鋼材の組み立て精度誤差
や通し受けアングル材15の取り付け誤差等が生じる
と、通し受けアングル材15上に垂れ壁パネルP2の下
端を確実に載置させることができない場合がある。本考
案は上記の各問題点に鑑み案出されたものであって、そ
の目的とするところは垂れ壁パネルの下端支持構造を改
良して該垂れ壁パネルの上記欠落等を防止し、かつまた
補強鋼材の組み込み誤差等をも吸収できる支持構造を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案に係わる支持構造は、壁パネルの下部と該壁
パネルの下方に配置した垂れ壁パネルの上部とを躯体梁
に取り付け、この躯体梁の下方に組み込んだ補強鋼材で
垂れ壁パネルの下端を支持するものにおいて、補強鋼材
の下部に固定したアングルピースを介して通し受けアン
グル材を取り付け、垂れ壁パネルの下端面から高さ調整
可能に突出したボルト頭をこの通し受けアングル材に当
接させるとともに、垂れ壁パネルの下方内面側に設けた
下部取り付け金物を前記通し受けアングル材に取着した
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】垂れ壁パネルの下端面にはボルト頭を突出させ
た状態にボルトが設けられているため、通し受けアング
ル材は直接下端面を圧接することなくボルト頭と当接す
る。よって当該下端面と通し受けアングル材との間で摩
損が生じない。その結果垂れ壁パネルの欠落等も生じな
い。またこのボルト頭は高さ調整可能なため、垂れ壁パ
ネルの下端面と通し受けアングル材との位置に誤差が生
じてもボルト頭自体を上下動させることによってその誤
差を吸収できる。
【0009】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。尚、従来例と特に相違ない構成物品については同一
の番号を付して説明する。図1は躯体梁に取り付けられ
た垂れ壁パネルP2を示す側面概略図であり、図2は図
1のX部すなわち本考案の要部拡大図である。図中1は
H型鋼材からなる躯体梁で、この躯体梁1は図示しない
支柱間でかつその上下方向所定の間隔にて架設されてい
る。そしてこの躯体梁1の上方には軽量気泡コンクリー
トからなる壁パネルP1が取り付けられている。
【0010】この壁パネルP1は、躯体梁1の上部フラ
ンジ上に固着したファスナ11に対してパネルの下方内
面側に取り付けた支持金具21を装着する。一方壁パネ
ルP1の下方には軽量気泡コンクリートパネル等からな
る垂れ壁パネルP2が配置される。前記垂れ壁パネルP
2の上方内面側にボルトV1を介して短冊状の上部取り
付け金物31が取り付けられ、この上部取り付け金物3
1を前記ファスナ11と支持金具21との間に挿入す
る。又当該垂れ壁パネルP2の下端面には、図例の如く
ボルトV2が平座金gを介して螺設されている。このボ
ルトV2はパネル内の配筋用アングル材33に固着した
埋め込み長ナットN1にそのボルト部を螺合させてお
り、よってボルト頭Vhを回動させることでこのボルト
頭Vh自体を端面から所望量突出させ得る。一方躯体梁
1の下方には垂れ壁パネルを補剛する為の補強鋼材が構
成されている。
【0011】前記補強鋼材は躯体梁1の下部フランジか
ら垂設した複数本の補強竪材12,12と斯かる補強竪
材12,12の下端に架設した補強横材13からなる。
補強竪材12,12と補強横材13は、例えば軽量H型
鋼材からなるものである。そして上記補強横材13の下
部フランジ13aにはアングルピース14,14が適宜
間隔で固着される。またこの各アングルピース14を介
して通し受けアングル材15がその内角を垂れ壁パネル
P2側に向けた状態で固着される。斯かる通し受けアン
グル材15上に、上述の垂れ壁パネルP2が載置され
る。これにより後述の如く通し受けアングル材15上に
は下端面から突出したボルト頭Vhが当接した状態とな
る。
【0012】また垂れ壁パネルP2の下方内面側には下
部取り付け金物32が取り付けられる。この下部取り付
け金物32は、パネル内に設けた配筋用アングル材34
に固着した埋め込みナットN2に対してボルトV3を螺
着することで取り付けられる。そして斯かる下部取り付
け金物32は、補強横材13と通し受けアングル材15
がなす間隙に挿入した状態で取着される。以上によって
垂れ壁パネルP2はその下端面が直接通し受けアングル
材15に圧接されることなく、隙間Hをもって補強鋼材
に支持されることになる。
【0013】
【考案の効果】以上の如く本考案の支持構造によれば、
垂れ壁パネルはその下端面で直接支持されることなく、
下端面から突出させたボルトのボルト頭を介して通し受
けアングル材に載置され、支持されることになる。よっ
て地震等の外力で垂れ壁パネルが揺動しても垂れ壁パネ
ルの下端面に摩損が生じたりかつまた亀裂が生じたりす
ることはない。すなわち機械的強度並びに信頼性の高い
パネルの支持構造となる。さらにまたボルト頭の高さ位
置が調整できるため、この調整量によって補強鋼材等の
誤差を吸収でき、現場施工の能率を大幅に向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の支持構造を説明する概略図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】従来の支持構造を説明する一部省略斜視図であ
る。
【図4】同側面概略図である。
【符号の説明】
1 躯体梁 12 補強竪材 13 補強横材 14 アングルピース 15 通し受けアングル材 P1 壁パネル P2 垂れ壁パネル V2 ボルト Vh ボルト頭

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの下部と、該壁パネルの下方に
    配置した垂れ壁パネルの上部とを躯体梁に取り付け、該
    躯体梁の下方に組み込んだ補強鋼材で前記垂れ壁パネル
    の下端を支持するものにおいて、前記補強鋼材の下部に
    固定したアングルピースを介して通し受けアングル材を
    取り付け、前記垂れ壁パネルの下端面から高さ調整可能
    に突出したボルト頭を、前記通し受けアングル材に当接
    させるとともに、該垂れ壁パネルの下方内面側に設けた
    下部取付金物を前記通し受けアングル材に取着したこと
    を特徴とする垂れ壁パネルの下端支持構造。
JP5302291U 1991-06-12 1991-06-12 垂れ壁パネルの下端支持構造 Expired - Lifetime JP2548577Y2 (ja)

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JPH04137114U JPH04137114U (ja) 1992-12-21
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