JP2548454Y2 - 藺草ほぐし機の伝動装置 - Google Patents

藺草ほぐし機の伝動装置

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JP2548454Y2
JP2548454Y2 JP11335191U JP11335191U JP2548454Y2 JP 2548454 Y2 JP2548454 Y2 JP 2548454Y2 JP 11335191 U JP11335191 U JP 11335191U JP 11335191 U JP11335191 U JP 11335191U JP 2548454 Y2 JP2548454 Y2 JP 2548454Y2
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loosening
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cutter
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俊彦 加藤
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Transplanting Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、藺草の苗をテーピング
機によりテープ苗にする前に、塊状に根絡みした藺草の
苗の絡みをほぐす藺草ほぐし機の伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】根が塊状に強く絡んだ藺草苗を、根ほぐ
し装置により搬送しながら引き分けて根ほぐしした後、
テーピング装置により一連の帯状をなすテープ苗に形成
することは既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記ほぐし装置とテー
ピング装置を一体に構成すると全体が極めて大型になっ
て運搬が困難であり、また、それらの装置を別々の原動
機で駆動するため大型化して重量が大になると共にコス
ト高になり、また、ほぐし装置は根切りカッターと茎先
カッターとを有し、これらのカッターは高速回転させる
ことを要するのに対し、根ほぐしするための搬送装置は
高速回転させると多くの根を引きちぎって移植後の活着
が悪くなるので低速回転させてゆっくりほぐす必要があ
るので、従来は主軸として高速と低速の2本の駆動軸を
設けており、それにより伝動装置が著しく複雑になっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、根絡みした藺
草苗を搬送しながら根をほぐすと共に根の一部及び茎先
を切断するほぐし装置と、ほぐされた苗を帯状に接続す
るテーピング装置と受継関係を保持し得るように配設
し、前記テーピング装置の原動軸をほぐし装置の主軸に
着脱可能な継手を介して連動連結し、該ほぐし装置の根
切りカッター及び茎先カッターは減速せずに上記主軸に
連動連結し、搬送装置は減速機構を介して主軸に連動連
繋することにより前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】根が塊状になる如く強く絡まった苗をほぐし装
置に供給すると、該ほぐし装置は、上記苗をゆっくり搬
送しながら根ほぐしし、この搬送中に、根切りカッター
は高速回転しながら長い根の一部を残して切断し、茎先
カッターは高速回転しながら茎先を切断し、それにより
苗をほぼ一定の長さにする。このようにして根ほぐしさ
れた苗は、それに続くテーピング装置に移し替えられ、
そこで、上記苗をほぼ一定の苗密度になるように供給す
ると、テープ状の苗に形成される。
【0006】そして、前記ほぐし装置及びテーピング装
置を移動する時、それらの装置を別々にして移動し、ほ
ぐし装置の主軸の入力部をテーピング装置の原動軸の端
部にワンタッチカプラ等の継手により接続し、テーピン
グ装置に付設されているモーターを駆動するとほぐし装
置の主軸がテーピング装置の原動軸により駆動され、ほ
ぐし装置の根切りカッター及び茎先カッターは上記主軸
により高速回転駆動され、搬送装置は主軸により減速機
構を介して低速回転駆動される。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例を図面について説明する
と、処理前の藺草苗は掘り取単位毎に根が強く絡んで塊
状になっており、この藺草の根をほぐす藺草ほぐし装置
は、左右一対の茎先搬送ベルト1,1及び中間挟持搬送
ベルト2,2とからなる茎挟持搬送装置Aと、平面視で
ハ字状に拡開していて苗の根部を順次挟み込んで挟持搬
送する左右一対の入口ベルト3,3と、それを受け継い
で挟持搬送しながら帯状のほぐしチェーン5a,5bの
多数のスパイク6・・が突き刺さってほぐし作用をなす
ほぐし部Bと、前記入口ベルト3,3の終端下部に臨ん
でいて外周の一部が重合した左右一対の根切りカッター
7,7及び茎先搬送ベルト1,1の上縁に近接した茎先
カッター8からなる切断部Cと、ほぐされた苗群を引き
伸ばす引伸し部Dとで構成されている。
【0008】前記ほぐしチェーン5,5bは、平面視で
搬送通路側が頂点となるほぼ二等辺三角形状に張設され
ているので、それに突設された多数のスパイク6・・
は、左右のガイド板10,10のスリットから搬送通路
内に侵入して根部に対し斜め方向から無理なく突き刺さ
り、頂点部でガイド輪を中心として旋回しながら絡んだ
根をほぐし、その状態を保持しながらガイド板10,1
0外に退出する。また、引伸し部Dは大プーリー11,
11とその軸に枢支されていて共にスプリングにより搬
送経路に向けて回動付勢された揺動アームの先端の小プ
ーリー12,12に張設された左右一対の送出ベルト1
3,13と、該送出ベルト13,13及びその上手側の
搬送装置よりも周速が大で外周面に多数の突条を有する
ゴムロールからなる引出ロール15,15により構成さ
れており、ほぐし処理された苗群を挟持して高速に引っ
張ることにより引き伸ばす。14はスターホイルであ
る。
【0009】次にテーピングー装置について説明する
と、主フレーム16の作業者が立つ側に向けて傾斜した
供給台17(前述のほぐし装置も同一角度だけ同じ方向
に傾斜している)を設け、その他側には搬送ベルト18
及び苗の根部端面を受けて案内する根受けガイド板19
と株元搬送ベルト20を設け、前記搬送ベルト18の終
端側上面に押え送出ベルト21を対設し、その搬送方向
下手側にはテーピング機22を設けてあり、このテーピ
ング機22は、そのリング23の下部を支持して回転す
る駆動ローラ24,24と、上部を押圧する遊動ローラ
25と、リング23に装着されていて位置を繰り出すニ
ードル26とからなり、前記ほぐし装置から排出される
苗列は下ガイド杆27と上ガイド杆28とにより前記搬
送ベルト18に受け渡されるが、苗の少ない部分が発生
するので、予めほぐし処理された苗を前記供給台17に
載せておき、作業者は、前記供給台17と対面する側に
立って該供給台17上の根ほぐしされた苗を取り出して
搬送ベルト18上に補給し、搬送ベルト18の搬送終端
ではその上面を押え送出ベルト21により押えられて挟
持状態で搬出され、この挟持搬送中にロール状テープ2
9,29から引き出された粘着テープを茎の根株近傍の
上下両面に貼着し、該押え送出ベルト21及び搬送ベル
ト18と挟持ローラ30,30との間で回動しているリ
ング23に装着されているニードル31は、リング23
の回転に伴って、上下のテープに螺旋状に巻き掛け、カ
ッター32は苗が一定寸法になるように茎先を切断して
テープ苗にする。このテープ苗は、その下手側に配設さ
れていて強制回転駆動される巻取ドラム33に巻取られ
る。
【0010】伝動装置について説明すると、原動軸35
に連動連結したモーター36は、機枠の運転者が立つ位
置側に設けたスイッチ37により断続操作され、上記原
動軸35には、2つの変速駆動スプロケット35a,3
5bと茎先を切断するカッター32を駆動する傘歯車3
9を固定し、リング23の一方の駆動ローラ24を遊嵌
してあり、他方の駆動ローラ24は上記一方の駆動ロー
ラ24に連動する。また、前記搬送ベルト18、株元搬
送ベルト20、押え送出ベルト21、挟持ローラ30,
30及び巻取ドラム33に動力を分配するギヤケース4
0の入力軸41はカウンタ軸42により駆動され、該カ
ウンタ軸42には、クラッチ43が介装された大小の変
速スプロケット45,46を遊嵌し、前記入力軸軸41
に伝動するスプロケット47と、一方の前記駆動ローラ
24に伝動するスプロケット48を固定してあり、上記
変速スプロケット45,46は前記変速駆動スプロケッ
ト35a,35bに連動連繋してある。
【0011】更に、前記クラッチ43は供給台17の押
え送出ベルト21側に設けた変速レバー50に連動連繋
されており、該変速レバー50又はレバー規制板51の
基部は弾性板により構成されていて先端部側下面に突起
52を有し、この突起52は変速レバー50を回動する
と、レバー規制板51の高速用、中立用及び低速用の孔
51a・・のいずれかに加圧嵌合されるようになってい
る。
【0012】また、ほぐし装置の入力軸となる主軸53
は前記原動軸35の端部に嵌合させて伝動する継ぎ手と
なるカプラ55を有し、その他端のギヤケース56及び
チェーン56a,56bを介して茎先カッター8及び根
切りカッター7,7を駆動し、これらの根切りカッター
7,7の周速は茎先カッター8のそれより高速であり、
一方の根切りカッター7は他方の根切りカッター7より
も更に高速に回転駆動され、主軸53の中途部のスプロ
ケット54はウォームウォームギヤを内装した減速ケー
ス57及びほぐし駆動軸58を介して左右のほぐしチェ
ーン5,5を低速回転駆動し、上記ほぐし駆動軸58に
より4段のギヤ59・・を介して駆動される駆動軸60
は、一方でチェーンケース61、軸62及びチェーン6
2aを介して入口駆動軸3aを駆動するので一方の入口
ベルト3が回動し、他方の入口ベルト3は入口駆動軸3
aにより4段のギヤ3b・・介して駆動され、他方でチ
ェーン64を介して茎先搬送ベルト1,1、中間挟持搬
送ベルト2,2、送出ベルト13,13及び引き出しロ
ール15,15を駆動し、上記主軸53は中途部に自在
継ぎ手65を有し、それより送込側の軸保持筒66は連
結板67を介し送込部に接近するように斜めに支持され
ている。このような伝動装置において、前記主軸53及
び原動軸35はテーピング機の供給側、つまり、作業者
が立つ位置と反対側に配設されているので、作業者が巻
き込まれる等の危険性がない。
【0013】そして、前記ほぐし装置及びテーピング機
はそれぞれキャスター68を有していて自在に移動する
ことができるので、それらを移動して作業場所を変更す
るような時、ほぐし装置の排出側に突設した位置決めピ
ン69を、テーピング機の壁部に設けた受金の孔に貫挿
して両者の位置決めを行い、この状態で前記原動軸35
と主軸53をカプラ55によりワンタッチで極めて容易
に接続することができ、作業準備時間を著しく短くする
ことができる。70は前記継ぎ手近傍の自在継手であ
る。
【0014】
【考案の効果】本考案は前述のように構成したので、ほ
ぐし装置とテーピング装置とを移動して作業を行う場
合、両装置の原動軸35と主軸53との継ぎ手を外すこ
とにより簡単に分離して別々に容易に移動することがで
き、移動後は上記継ぎ手を結合することにより作業準備
を迅速に行うことができる。また、原動機により駆動さ
れる前記テーピング装置の原動軸35によりほぐし装置
の主軸53を駆動することが可能で、しかも、主軸によ
り茎先又は根の切断部を高速に駆動し、ほぐし部の搬送
装置は減速機57を介して主軸により駆動することでほ
ぐし及び切断に適した回転を簡単な伝動装置により容易
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ほぐし機の斜視図である。
【図2】要部の平面図である。
【図3】ほぐし機及びテーピング機の斜視図である。
【図4】同上正面図である。
【図5】同上伝動系統図である。
【図6】ほぐし機伝動機構の横断面図である。
【図7】同上縦断面図である。
【図8】テーピング機の側面図である。
【図9】同上正面図である。
【符号の説明】
1 茎先搬送ベルト 2 中間挟持搬送ベルト 5 ほぐしチェーン 7 根切カッター 8 茎先カッター 13 送出ベルト 15 引出ロール 35 原動軸 53 主軸 55 カプラ 57 減速ケース 63 位置決めピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根絡みした藺草苗を搬送しながら根をほ
    ぐすと共に根の一部及び茎先を切断するほぐし装置と、
    ほぐされた苗を帯状に接続するテーピング機22と受継
    関係を保持し得るように配設し、前記テーピング機22
    の原動軸35をほぐし装置の主軸53に着脱可能な継手
    を介して連動連結し、該ほぐし装置の根切りカッター7
    及び茎先カッター8は減速せずに上記主軸53に連動連
    結し、搬送装置は減速機構を介して主軸53に連動連繋
    したことを特徴とする藺草ほぐし機の伝動装置。
JP11335191U 1991-12-31 1991-12-31 藺草ほぐし機の伝動装置 Expired - Lifetime JP2548454Y2 (ja)

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JPH0555820U JPH0555820U (ja) 1993-07-27
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