JP2548443Y2 - 正面フライス用のチップ - Google Patents
正面フライス用のチップInfo
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- JP2548443Y2 JP2548443Y2 JP7473091U JP7473091U JP2548443Y2 JP 2548443 Y2 JP2548443 Y2 JP 2548443Y2 JP 7473091 U JP7473091 U JP 7473091U JP 7473091 U JP7473091 U JP 7473091U JP 2548443 Y2 JP2548443 Y2 JP 2548443Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- face milling
- cutting edge
- chip
- cutting
- central boss
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、正面フライス用のチッ
プに関し、特に、アルミニウム合金などの軟質金属の切
削に好適させたものである。
プに関し、特に、アルミニウム合金などの軟質金属の切
削に好適させたものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、正面フライスでアルミニウム合金
などを切削する場合、一般的には、切刃における軸方向
および半径方向のすくい角を大きくすることにより対処
している。そして、前述したすくい角は、カッタ本体側
の傾斜角度で得ているため、使用されるチップは、平面
状をなしているものである。
などを切削する場合、一般的には、切刃における軸方向
および半径方向のすくい角を大きくすることにより対処
している。そして、前述したすくい角は、カッタ本体側
の傾斜角度で得ているため、使用されるチップは、平面
状をなしているものである。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た切削では、切刃への切屑溶着、被削材のバリ発生、切
削抵抗から生じる振動が問題点になっていた。
た切削では、切刃への切屑溶着、被削材のバリ発生、切
削抵抗から生じる振動が問題点になっていた。
【０００４】このようなことから、本考案では、チップ
側の形状を変更することにより、上記問題点を解消しよ
うとするものである。
側の形状を変更することにより、上記問題点を解消しよ
うとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の点に鑑
みなされたもので、チャンファおよび全周ブレーカ溝を
備えた正面フライス用のチップを前提に改善したもので
ある。すなわち、前記ブレーカ溝は、辺部分に形成され
る切刃稜を基準にした横断面では、幅狭のランド、傾斜
面、底面および中央ボス面に対する切上り面がそれぞれ
形成されるようにしたものである。この場合、幅狭のラ
ンドは、すくい角α1＝０〜６°，幅Ｌ1＝０．０３〜
０．２ｍｍで、前記傾斜面は、すくい角α2＝８°〜３
０°，幅Ｌ2＝０．４ｍｍ以上に設定し、底面は、中央
ボス面と平行関係にあるものである。また、前記切刃稜
は、チャンファ付近から始まるインクリネーションを付
加すれば、さらに有効である。したがって、この場合に
は、切刃稜は辺の中間部位が低位になるものである。さ
らに、切刃稜は、中央ボス面に対して、芯下り量Ｈ＝
０．０５ｍｍ以上を有することが適切である。
みなされたもので、チャンファおよび全周ブレーカ溝を
備えた正面フライス用のチップを前提に改善したもので
ある。すなわち、前記ブレーカ溝は、辺部分に形成され
る切刃稜を基準にした横断面では、幅狭のランド、傾斜
面、底面および中央ボス面に対する切上り面がそれぞれ
形成されるようにしたものである。この場合、幅狭のラ
ンドは、すくい角α1＝０〜６°，幅Ｌ1＝０．０３〜
０．２ｍｍで、前記傾斜面は、すくい角α2＝８°〜３
０°，幅Ｌ2＝０．４ｍｍ以上に設定し、底面は、中央
ボス面と平行関係にあるものである。また、前記切刃稜
は、チャンファ付近から始まるインクリネーションを付
加すれば、さらに有効である。したがって、この場合に
は、切刃稜は辺の中間部位が低位になるものである。さ
らに、切刃稜は、中央ボス面に対して、芯下り量Ｈ＝
０．０５ｍｍ以上を有することが適切である。
【０００６】
【作用】本考案における正面フライス用のチップは、ブ
レーカ溝の存在によって軸方向および半径方向のすくい
角を大きくするものである。したがって、切刃への切屑
溶着が減少し、仕上げ面粗さが向上するように作用す
る。また、被削材に生じるバリが減少するとともに、切
削抵抗、切削中の振動が減少するように機能する。
レーカ溝の存在によって軸方向および半径方向のすくい
角を大きくするものである。したがって、切刃への切屑
溶着が減少し、仕上げ面粗さが向上するように作用す
る。また、被削材に生じるバリが減少するとともに、切
削抵抗、切削中の振動が減少するように機能する。
【０００７】
【実施例】以下、本考案正面フライス用のチップにおけ
る一実施例について、図を参照しながら説明する。
る一実施例について、図を参照しながら説明する。
【０００８】図１および図２において、１は略正方形板
状をなす正面フライス用のチップであり、切削上のすく
い面を構成する多角形状面には、中央ボス面２を残して
ブレーカ溝３が形成されている。また、チップ１のコー
ナ部分には、副切刃を構成するチャンファ４が形成され
ている。
状をなす正面フライス用のチップであり、切削上のすく
い面を構成する多角形状面には、中央ボス面２を残して
ブレーカ溝３が形成されている。また、チップ１のコー
ナ部分には、副切刃を構成するチャンファ４が形成され
ている。
【０００９】しかして、前記ブレーカ溝３は、図３で明
示されているように、切刃稜５から中央ボス面２に向か
う横断面方向には、幅狭のランド６，傾斜面７，底面８
および切上り面９がそれぞれ形成される。この場合、前
記ランド６は、すくい角α1＝０〜６°，幅Ｌ1＝０．０
３〜０．２ｍｍに設定され、傾斜面７は、すくい角α2
＝８°〜３０°，幅Ｌ2＝０．４ｍｍ以上に設定され
る。ランド６における角度および幅は、刃先強度上の理
由からであり、また、傾斜面７における角度および幅
は、主として切屑の流出からの理由である。ブレーカ溝
３の底面８は、中央ボス面２と平行する関係にあるが、
これは、切屑を底面８に衝突させ、切屑の切断を強制す
る拘束面として作用する。また、切刃稜５は、中央ボス
面２に対して芯下り量Ｈを有するものが示されている
が、この芯下り量Ｈは通常０．０５ｍｍ以上が適切であ
る。
示されているように、切刃稜５から中央ボス面２に向か
う横断面方向には、幅狭のランド６，傾斜面７，底面８
および切上り面９がそれぞれ形成される。この場合、前
記ランド６は、すくい角α1＝０〜６°，幅Ｌ1＝０．０
３〜０．２ｍｍに設定され、傾斜面７は、すくい角α2
＝８°〜３０°，幅Ｌ2＝０．４ｍｍ以上に設定され
る。ランド６における角度および幅は、刃先強度上の理
由からであり、また、傾斜面７における角度および幅
は、主として切屑の流出からの理由である。ブレーカ溝
３の底面８は、中央ボス面２と平行する関係にあるが、
これは、切屑を底面８に衝突させ、切屑の切断を強制す
る拘束面として作用する。また、切刃稜５は、中央ボス
面２に対して芯下り量Ｈを有するものが示されている
が、この芯下り量Ｈは通常０．０５ｍｍ以上が適切であ
る。
【００１０】なお、前記傾斜面７は、図４で示されるよ
うにＲ1の曲率半径により形成してもよいものである。
この場合、すくい角α2は、曲率に対する接線により構
成される。
うにＲ1の曲率半径により形成してもよいものである。
この場合、すくい角α2は、曲率に対する接線により構
成される。
【００１１】図５は、本考案正面フライス用のチップ１
を正面フライス本体２０に組込んだ説明図であり、ロケ
ータ２１のチップ座２２内にチップ１が配置され、ねじ
２３を備えた前楔２４によって固定されるようになって
いる。
を正面フライス本体２０に組込んだ説明図であり、ロケ
ータ２１のチップ座２２内にチップ１が配置され、ねじ
２３を備えた前楔２４によって固定されるようになって
いる。
【００１２】図６および図７は、本考案における正面フ
ライス用のチップ１について、他の実施例を示した正面
図および側面図である。このチップ１は、特に、チャン
ファ４付近から始まるインクリネーション１０を付加し
たものである。したがって、辺の中間部位にある切刃稜
５は、チャンファ４部分にある切刃稜５よりも低位にな
る。そして、このインクリネーション１０は、図８およ
び図９に明示されているように曲率半径Ｒ2による円弧
の場合および直線による場合がある。前者の場合は、そ
の傾斜角βは、β＝８°〜３０°，後者の場合は、その
傾斜角β＝６°〜２５°が好適する。これらは、切屑に
くせを与える配慮であり、インクリネーションの始まる
位置ｌはチャンファ４を始点にしてｌ＝０〜１．５ｍｍ
が好適する。
ライス用のチップ１について、他の実施例を示した正面
図および側面図である。このチップ１は、特に、チャン
ファ４付近から始まるインクリネーション１０を付加し
たものである。したがって、辺の中間部位にある切刃稜
５は、チャンファ４部分にある切刃稜５よりも低位にな
る。そして、このインクリネーション１０は、図８およ
び図９に明示されているように曲率半径Ｒ2による円弧
の場合および直線による場合がある。前者の場合は、そ
の傾斜角βは、β＝８°〜３０°，後者の場合は、その
傾斜角β＝６°〜２５°が好適する。これらは、切屑に
くせを与える配慮であり、インクリネーションの始まる
位置ｌはチャンファ４を始点にしてｌ＝０〜１．５ｍｍ
が好適する。
【００１３】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、すくい
面を構成する多角形面には、特定形状のブレーカ溝３を
形成したものであるから、アルミニウム合金などの切削
では、有効な性能を示すものである。すなわち、切削試
験の結果によれば、ブレーカ溝３を形成していない従来
品に対し、図１および図２でみられる本考案品は、切削
抵抗の減少については３〜１０％、被削材のバリ発生を
判定とする切刃寿命については、２０％以上の向上が得
られる。
面を構成する多角形面には、特定形状のブレーカ溝３を
形成したものであるから、アルミニウム合金などの切削
では、有効な性能を示すものである。すなわち、切削試
験の結果によれば、ブレーカ溝３を形成していない従来
品に対し、図１および図２でみられる本考案品は、切削
抵抗の減少については３〜１０％、被削材のバリ発生を
判定とする切刃寿命については、２０％以上の向上が得
られる。
【００１４】また、図６および図７に示されるインクリ
ネーション１０を付加した本考案は、切削抵抗の減少に
ついては、５〜１３％、被削材のバリ発生を判定とする
切刃寿命については、２５％以上の向上が得られた。
ネーション１０を付加した本考案は、切削抵抗の減少に
ついては、５〜１３％、被削材のバリ発生を判定とする
切刃寿命については、２５％以上の向上が得られた。
【図１】本考案正面フライス用のチップにおける一実施
例を示す正面図ある。
例を示す正面図ある。
【図２】側面図である。
【図３】図１中のＡ−Ａ線に沿って得られる一部拡大断
面図である。
面図である。
【図４】図３に対する変形例を示す要部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図５】本考案正面フライス用のチップを正面フライス
に組込んだ一部正面図である。
に組込んだ一部正面図である。
【図６】本考案正面フライス用のチップにおける他の実
施例を示す正面図ある。
施例を示す正面図ある。
【図７】側面図である。
【図８】一部拡大側面図である。
【図９】図８に対する変形例を示す要部の拡大断面図で
ある。
ある。
１ 正面フライス用のチップ ２ 中央ボス面 ３ ブレーカ溝 ４ チャンファ ５ 切刃稜 ６ ランド ７ 傾斜面 ８ 底面 ９ 切上り面 １０ インクリネーション
Claims (3)
- 【請求項１】 多角形板状をなし、そのコーナー部分に
は、チャンファ４を備えるとともに、切削上のすくい面
を構成する多角形面には、中央ボス面２を残存させるよ
うにブレーカ溝３が形成されている正面フライス用のチ
ップにおいて、 前記ブレーカ溝３は、辺部分に形成される切刃稜５を基
準にした横断面では、すくい角α1＝０〜６°，幅Ｌ1＝
０．０３〜０．２ｍｍからなる幅狭のランド６およびす
くい角α2＝８°〜３０°，幅Ｌ2＝０．４ｍｍ以上から
なる傾斜面７が中央ボス面２に対して切上り面９を介し
て切上る平行関係にある底面８に接続されていることを
特徴とする正面フライス用のチップ。 - 【請求項２】 請求項１に記載された切刃稜５は、チャ
ンファ４付近から始まるインクリネーション１０を付加
することにより、辺の中間部位が低位になっている正面
フライス用のチップ。 - 【請求項３】 請求項１および請求項２に記載された切
刃稜５は、前記中央ボス面２に対し、Ｈ＝０．０５ｍｍ
以上の芯下り量を構成している正面フライス用のチッ
プ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7473091U JP2548443Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 正面フライス用のチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7473091U JP2548443Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 正面フライス用のチップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0516034U JPH0516034U (ja) | 1993-03-02 |
| JP2548443Y2 true JP2548443Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13555638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7473091U Expired - Fee Related JP2548443Y2 (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 正面フライス用のチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2548443Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007021622A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Tungaloy Corp | チップおよび転削工具 |
| JP5768971B2 (ja) * | 2011-09-28 | 2015-08-26 | トヨタ自動車株式会社 | 刃具及び刃具の刃先形成方法 |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP7473091U patent/JP2548443Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0516034U (ja) | 1993-03-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970422 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
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| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
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