JP2548375Y2 - アルミニウム製二重管型オイルクーラ - Google Patents

アルミニウム製二重管型オイルクーラ

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JP2548375Y2
JP2548375Y2 JP5605191U JP5605191U JP2548375Y2 JP 2548375 Y2 JP2548375 Y2 JP 2548375Y2 JP 5605191 U JP5605191 U JP 5605191U JP 5605191 U JP5605191 U JP 5605191U JP 2548375 Y2 JP2548375 Y2 JP 2548375Y2
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pipe
double
oil cooler
aluminum
oil
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克司 真汐
和茂 奈良
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カルソニック株式会社
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用ラジエ−タ等
のタンク内に装着されるアルミニウム製二重管型オイル
クーラに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭57−90594号公報に開示さ
れるように、従来、この種のアルミニウム製二重管型オ
イルクーラは、トルクコンバータの作動油やエンジンの
潤滑油を冷却するものである。
【0003】これを図3に基づいて説明すると、二重管
型オイルクーラ1は、アルミニウム製の二重管3と、ア
ルミニウム製のシート5と、アルミニウム製のイン・ア
ウトパイプ7とを一体にロー付けすることによって構成
されている。
【0004】二重管3は、アウタパイプ9とインナパイ
プ11とからなり、両パイプ9,11間に油路13を形
成し、アウタパイプ9の外側部9aとインナパイプ11
の内側部11aが、ラジエ−タのタンク15内を流通す
る冷却水と接触するようになっている。
【0005】又、上記シート5は、O−リング17を装
着するための環状溝19と、オイルの流出入部となる貫
通孔21と、ナット23等の締結部材を螺着するための
螺子部25と、二重管3のインナパイプ11を貫通させ
る貫通孔27と、アウタパイプ9の端部を嵌合させる段
部29とを有する。そして、上記シート5と二重管3と
は、ロー材を介してロー付部31が形成され、又、イン
・アウトパイプ7は、螺子部25に設けた取付孔33に
嵌入されてロー付けされており、当該取付33は上記貫
通孔21と連通した構造となっている。
【0006】斯くして構成された二重管型オイルクーラ
1は、シート5の環状溝19にO−リング17を装着し
た後、タンク15の内側からイン・アウトパイプ7を先
にして、タンク15に設けた孔35にイン・アウトパイ
プ7を挿入し乍ら装着し、タンク15の内壁面37にO
−リング17が密着した状態で、ナット23等の締結部
材によって固定される。
【0007】そして、トルクコンバータ等とホース39
を介してイン・アウトパイプ7が接続されるようになっ
ており、エンジンが始動すると、一方のイン・アウトパ
イプ7からオイルが二重管型オイルクーラ1内に流入
し、そして、オイルは二重管3の油路13を通過する間
にタンク15内の冷却水と熱交換されて、他方のイン・
アウトパイプ7から流出されることとなる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】而して、従来、上記イ
ン・アウトパイプ7は、JIS3003のアルミニウム
芯材とその外表面のJIS4343のロー材とで成形さ
れ、又、シート5はJIS3003のアルミニウム材で
成形されているが、上記ホース39とシート5の螺子部
25との接続部は、自動車が濡れた路面を走行した際
に、銅や鉄等を含んだ雨水や泥水がかかり易い位置にレ
イアウトされているのが現状である。
【0009】そのため、雨水や泥水がホース39と螺子
部25との隙間に付着すると、イン・アウトパイプ7の
金属が銅や鉄によりイオン化され、これに伴いイン・ア
ウトパイプ7に腐食が発生して二重管型オイルクーラ1
の耐久性を著しく低下させてしまう虞があった。
【0010】又、斯かる対策としては、イン・アウトパ
イプ7の板厚を厚くすることが考えられるが、斯かる構
造を採用するとコストが高くなってしまう欠点がある。
本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、コストを
上げずにイン・アウトパイプの耐食性を向上させたアル
ミニウム製二重管型オイルクーラを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、アウタパイプとインナパイプとからな
り、両パイプ間に油路を形成した二重管と、二重管の両
端部にロー付けされ、二重管内部の油路を流通するオイ
ルの流出入部を形成する貫通孔を螺子部に設けると共
に、インナパイプ内を流通する冷却水の流出入部を形成
する貫通孔を設けたシートと、シートの螺子部に設けた
取付孔に嵌入,ロー付けされ、JIS3003のアルミ
ニウム芯材とその外表面のJIS4343のロー材とで
成形されたイン・アウトパイプ、を有するアルミニウム
製二重管型オイルクーラに於て、上記イン・アウトパイ
プの外周に、JIS3003の芯材の外側にJIS70
72の犠牲材をクラッドしてなるカラーを一体ロー付し
たものである。
【0012】
【作用】本考案によれば、ホースをイン・アウトパイプ
に接続してその先端をカラーの先端に当接させればよ
く、JIS3003の芯材に比しJIS7072の犠牲
材は電位が低いために、雨水や泥水がホースとカラーと
の隙間に付着すると、雨水や泥水中の銅や鉄により犠牲
材の犠牲腐食が進み、イン・アウトパイプ7の腐食の発
生を防止する。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。尚、考案部分を除く構成については図3に
示す二重管型オイルクーラ1と同様の構成とされている
ため、ここではそれらについての説明は省略し、専ら考
案部分について説明する。そして、斯かる従来例と同一
のものは同一符号を以って表示する。
【0014】図1に於て、41は本考案の一実施例に係
るアルミニウム製二重管型オイルクーラで、当該二重管
型オイルクーラ41は、図3の二重管型オイルクーラ1
と同様、アルミニウム製の二重管3と、アルミニウム製
のシート5と、アルミニウム製のイン・アウトパイプ7
とを一体にロー付けすることによって構成されている。
【0015】而して、本実施例は斯かる二重管型オイル
クーラ1の構成に加えて、図2に示すように、イン・ア
ウトパイプ7の外周に、JIS3003の芯材の外側に
JIS7072の犠牲材をクラッドして成形したカラー
43を一体ロー付し、そして、イン・アウトパイプ7を
螺子部25に設けた取付孔33に嵌入して、カラー43
を当該螺子部25の先端に更にロー付けしたものであ
る。
【0016】本実施例はこのように構成されているか
ら、従来と同様、シート5の環状溝19にO−リング1
7を装着した後、タンク15の内側からイン・アウトパ
イプ7を先にして、タンク15に設けた孔35にイン・
アウトパイプ7を挿入し乍ら装着し、タンク15の内壁
面37にO−リング17が密着した状態で、ナット23
等の締結部材によって固定すればよい。そして、図1に
示すように、ホース39をイン・アウトパイプ7に接続
してその先端をカラー43の先端に当接させればよく、
エンジンが始動すると、一方のイン・アウトパイプ7か
らオイルが二重管型オイルクーラ1内に流入し、オイル
は二重管3の油路13を通過する間にタンク15内の冷
却水と熱交換されて、他方のイン・アウトパイプ7から
流出されることとなる。
【0017】又、上記ホース39と螺子部25との接続
部は、従来と同様、自動車が濡れた路面を走行した際に
雨水や泥水がかかり易い位置にレイアウトされている
が、JIS3003の芯材に比しJIS7072の犠牲
材は電位が低いために、雨水や泥水がホース39とカラ
ー43との隙間に付着すると、雨水や泥水中の銅や鉄に
より犠牲材の犠牲腐食が進み、イン・アウトパイプ7の
腐食の発生を防止する。
【0018】従って、本実施例によれば、簡単な構造で
雨水や泥水によるイン・アウトパイプ7の腐食を防止す
ることができ、その結果、長期に亘り二重管型オイルク
ーラ41の機能を良好に維持することが可能となると共
に、腐食によるイン・アウトパイプ7の損傷を防ぐため
にイン・アウトパイプ7の板厚を厚くする必要がなくな
った。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、簡
単な構造で雨水や泥水によるイン・アウトパイプの腐食
を防止することができ、その結果、長期に亘り二重管型
オイルクーラの機能を良好に維持することが可能となる
と共に、腐食によるイン・アウトパイプの損傷を防ぐた
めにイン・アウトパイプの板厚を厚くする必要がなくな
り、コストの上昇を来すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る二重管型オイルクーラ
の要部を示す断面図である。
【図2】イン・アウトパイプにロー付けしたカラー斜視
図である。
【図3】従来の二重管型オイルクーラの要部を示す断面
図である。
【符号の説明】
3 二重管 5 シート 7 イン・アウトパイプ 9 アウタパイプ 11 インナパイプ 13 油路 15 タンク 21,27 貫通孔 25 螺子部 33 取付孔 39 ホース 41 二重管型オイルクーラ 43 カラー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパイプ(9)とインナパイプ(1
    1)とからなり、両パイプ(9,11)間に油路(1
    3)を形成した二重管(3)と、二重管(3)の両端部
    にロー付けされ、二重管(3)内部の油路(13)を流
    通するオイルの流出入部を形成する貫通孔(21)を螺
    子部(25)に設けると共に、インナパイプ(11)内
    を流通する冷却水の流出入部を形成する貫通孔(27)
    を設けたシート(5)と、シート(5)の螺子部(2
    5)に設けた取付孔(33)に嵌入,ロー付けされ、J
    IS3003のアルミニウム芯材とその外表面のJIS
    4343のロー材とで成形されたイン・アウトパイプ
    (7)、を有するアルミニウム製二重管型オイルクーラ
    に於て、上記イン・アウトパイプ(7)の外周に、JI
    S3003の芯材の外側にJIS7072の犠牲材をク
    ラッドしてなるカラー(43)を一体ロー付したことを
    特徴とするアルミニウム製二重管型オイルクーラ。
JP5605191U 1991-07-18 1991-07-18 アルミニウム製二重管型オイルクーラ Expired - Lifetime JP2548375Y2 (ja)

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JPH058280U JPH058280U (ja) 1993-02-05
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