JP2548038B2 - 往復式電気かみそり - Google Patents

往復式電気かみそり

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JP2548038B2
JP2548038B2 JP1192244A JP19224489A JP2548038B2 JP 2548038 B2 JP2548038 B2 JP 2548038B2 JP 1192244 A JP1192244 A JP 1192244A JP 19224489 A JP19224489 A JP 19224489A JP 2548038 B2 JP2548038 B2 JP 2548038B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、防振対策を構じた往復式電気かみそりに関
する。
[従来の技術] 従来の往復式電気かみそりは、内刃を駆動する方式に
ついて種々提案され、例えば実公昭57-57650、特公昭56
-16311のような内刃駆動方式が知られており、内刃を駆
動する時の反作用力をモーター軸が受け結果的に本体を
振動させるという欠点があった。そこで特公昭57-24150
のように振動子の慣性により発生する振動をバランサー
によって打ち消す方式のものもある。バランサーとクラ
ンク軸の結合部の変換機構において、バランサーの組立
性を考慮しクランク軸をバランサーの貫通孔に円滑に挿
入するためには、突起部のないクランク軸でなければな
らない。そこで、バランサーを揺動させる第二偏心軸径
は、第一偏心軸と逆位相に偏心しているため振動子を揺
動させる第一偏心軸の回転軌跡外径よりはるかに大きい
径のものが必要であった。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の防振対策を構じた往復式電気かみそり
は、第二偏心軸径が大きいため貫通孔とのすべり速度が
大きくなり耐摩耗性の劣化及び摺動抵抗の向上という問
題点があった。そこで本発明では、バランサー貫通孔の
耐摩耗性・摺動抵抗の改善、及び振動の低減を第二偏心
軸径を第一偏心軸の回転軌跡外径より小さくすることに
よって従来の問題点を解消せんとすることを目的とする
ものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の往復式電気かみそりは、モーター軸に固着し
たクランク軸の振動子を揺動する第一偏心軸の回転軌跡
外径よりもバランサーを揺動する第二偏心軸径を小さく
して成るてなることを特徴とする。
以下、実施例により本発明の詳細を示す。
[実施例] 第1図は本発明の実施例における内刃駆動部の断面図
である。振動子1の両側に延出した弾性を有する振動板
2と、その先に形成してある端部3はケース4に固定さ
れている。振動板2は幅広の薄い弾性を有する板より成
っており、第2図に示す矢印方向には変形して振動子1
が動くがこの矢印と直角方向には変形しがたいものであ
る。振動子1の下面には、第一偏心軸5が挿入されるト
ラック穴7が形成してある。バランサー8には中央部に
トラック状孔9が穿孔してあり、バランサー8の両側に
延出した弾性を有する弾性板10を形成してあり、弾性板
10の終端11はケース4に固定されている。バランサー8
の下面にはおもり12をバランサー8より突設したピン13
により固着してある。バランサー8とおもり12の総重量
は、振動子1へ押上ばね25、内刃取り付け具26、Eリン
グ27、内刃14を装着して成る振動子ブロック28と略同重
量になるようにしてある。クランク軸15は、第3図に示
すように軸ベース16と、振動子1を揺動する第一偏心軸
5と、バランサー8を揺動する第二偏心軸6、と第一偏
心軸5と第二偏心軸6をつなぐ連結部22から成る駆動軸
17が、軸ベース16の下面にあるモーター軸穴19に対し、
第一偏心軸5と第二偏心軸6が略同偏心量でしかも略18
0°の位相を持つように固着されている。
第6図の従来例では、回転中心32に対して第一偏心軸
5の中心33と第二偏心軸6の中心34は等距離で第二偏心
軸6上に第一偏心軸5を構成するためには、第一偏心軸
5の回転軌跡外径Aよりもはるかに大きな径が必要とな
り、耐摩耗性の劣下と摺動抵抗の向上により要求品質を
満たさなかった。
要求品質を確保するには、組立性と性能面から駆動軸
17はバランサー8の貫通孔(本実施例ではトラック状孔
9)を通り抜けられ且つ、第一偏心軸5・第二偏心軸6
の軸径が細いことが摺動抵抗軽減と耐摩耗性向上の両面
より要求される。
かかるに本実施例では第一偏心軸5の軸径は第二偏心
軸6の軸径と同じもしくは細く、連結部22の幅も同様に
第二偏心軸6の軸径と同じもしくは小さいものである。
また、第4図に示す実施例ではバランサー8の軸29に
クランクアーム30を回動自在に固定し、貫通孔の側方を
C字状に開放したC字孔31は、バランサー8の振動方向
と略直角方向に開口しており第二偏心軸へ側方より押し
込めば簡単に組たたり且つバランサー8の揺動時には外
れないようになている。この様な実施例でも、前記実施
例同様の効果があり、組立性向上と摺動抵抗軽減及び耐
摩耗性向上がはかれる。
次に動作を説明すると、第5図において(a)のクラ
ンク軸15の位置では振動板2と弾性板10は変形せず、
(b)の状態へ回転するに従って振動板2と弾性板10は
除々に反対方向に変形しながら振動子1とバランサー8
は移動し死点に達する。(c)の状態に回転するに従い
振動板2と弾性板10の変形は除々に減少して行き、今度
は振動板2と弾性板10の変形は逆向きに変形し、(d)
の死点まで振動子1とバランサー8はちょうど反対方向
に移動する。つまり振動子ブロック28とバランサーブロ
ック(バランサー8とおもり12)は、偏心量と重量が略
同一であるからモーター軸18にかかる慣性力が同じで方
向が逆向きとなる。よって、モーター軸18にかかる慣性
力は相殺でき、振動を少なくできる。
以上実施例を述べたが、本発明は以上の実施例のみな
らず、回転運動を往復運動に変換する機構を用いた電気
製品などに応用が可能である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、第二偏心軸6の軸
径を小さくすることによりバランサー8の駆動抵抗の減
少と耐摩耗性の向上が計れ、且つ振動を軽減できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の内刃駆動部の一実施例を表す主要断
面図。 第2図は同上の分解斜視図。 第3図は本発明の一実施例におけるクランク軸の説明
図。 第4図は他実施例のバランサー駆動機構部の斜視図。 第5図は振動子とバランサーとクランク軸の動作説明
図。 第6図は従来のクランク軸の説明図。 1……振動子 2……振動板 5……第一偏心軸 6……第二偏心軸 7……トラック穴 8……バランサー 9……トラック状孔 10……弾性板 12……おもり 14……内刃 15……クランク軸 22……連結部 23……モーター 24……外刃 28……振動子ブロック 30……クランクアーム 31……C字孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に内刃を装着せる振動子と、前記振動
    子の下方に略180°位相をずらして揺動するバランサー
    を備えた往復式電気かみそりにおいて、モーター軸に固
    着したクランク軸の振動子を揺動する第一偏心軸の回転
    軌跡外径よりもバランサーを揺動する第二偏心軸径を小
    さくして成ることを特徴とする往復式電気かみそり。
  2. 【請求項2】前記第一偏心軸と第二偏心軸の連結部の幅
    を第二偏心軸径と同じもしくは狭くしてなることを特徴
    とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
  3. 【請求項3】前記バランサーより突設した軸にクランク
    アームの一方の貫通孔を回動自在に固定し、他方の貫通
    孔を第二偏心軸に遊嵌せしめるよう側方をC字状に開放
    したことを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
    り。
  4. 【請求項4】前記バランサーには、振動子ブロックと略
    同重量になるようおもりを固着したことを特徴とする請
    求項1記載の往復式電気かみそり。
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