JP2547928Y2 - マグネットの固定構造 - Google Patents

マグネットの固定構造

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JP2547928Y2
JP2547928Y2 JP9287291U JP9287291U JP2547928Y2 JP 2547928 Y2 JP2547928 Y2 JP 2547928Y2 JP 9287291 U JP9287291 U JP 9287291U JP 9287291 U JP9287291 U JP 9287291U JP 2547928 Y2 JP2547928 Y2 JP 2547928Y2
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眞邦 穴田
弘之 菅野
康弘 鈴木
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東北沖電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、可動マグネット型ア
クチュエータにおける非磁性可動支持体へのマグネット
の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種装置のマグネットの固定構
造としては、図6の要部断面図に示される構成例のもの
が周知である。図6において、1はマグネット、2はマ
グネット1を支持するプラスチックなどの非磁性体で作
られた支持枠、3はマグネット1と支持枠2間に塗布又
は充填される接着剤である。このように、従来から、マ
グネットは支持枠2の内周に接着剤3を塗布し、マグネ
ット1を挿着するか、両者間の隙間に接着剤3を充填し
てマグネット1と支持枠2を固定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな固定構造では、組立に手数と時間がかかり、作業に
熟練者が必要であるほか、環境によって接合力が劣化す
るなど信頼性上の問題がある。
【0004】そこで、これを改良するため、図7の側断
面図に示されるように、マグネット4の外周に凹部4a
を設け、プラスチック支持枠5の内周に設けた突起5a
をマグネット4の凹部4aと嵌着させる方法と、この形
状のマグネット4の外周に樹脂モールドして支持枠5を
形成する方法が試みられたが、前者では、突起5aの高
さに制約を受けるため、余り高くすることができないの
で、大きな固定力が得られないという信頼性上の問題が
ある。また、後者の樹脂モールドする方法は、設備費が
高く、マグネットの磁力安定のため、樹脂モールド後に
マグネットを着磁しなければならず、手数と時間がかか
るといった問題点が残る。
【0005】このため、図8の側断面図に示されるよう
に、マグネット6の外径よりも小さ目の挿着孔7aを有
する非磁性体の支持枠7に、マグネット6を圧入して組
立てる方法も試みられたが、この方法は圧入代(しろ)
の管理のために、高精度の部品寸法が要求されるため、
加工コストが高くなり、また、固定力の方にも、信頼上
の問題点が生ずる。
【0006】本考案は、このような従来の技術の有して
いた問題点、すなわち、高価になる点、熟練者が必要な
点及びマグネットと支持枠間の固定力に余り信頼性がな
いといった問題点を除去するために、分割された複数の
マグネット同士の吸引力を固定力とすることにより、簡
単で高信頼性の非磁性支持枠へのマグネットの固定構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
すると、本考案は、プラスチック成形された支持枠13
と、この支持枠13内に上方、下方から装着され、互い
に吸引し合う片面に段差部のある一対の長方形マグネッ
ト11,12とからなり、対向する2つの長方形マグネ
ットが支持枠13内周に設けられた隆条13b,13c
を挟んで対称に配列され、かつ、この隆条13b,13
cに係止固定されたものである。
【0008】
【作用】本考案によれば、上記のように構成したので、
2つのマグネット11,12同士が吸引し合い、その段
差部11a,12aにて支持枠13の隆条13b,13
cを押圧し、かつ、係止される。すなわち、上方マグネ
ット11は支持枠13の隆条13b,13cに載置され
ると共に、下方マグネット12は上方マグネット11に
吸引され、隆条13b,13cより上方に上れず、すな
わち、両マグネット11,12と支持枠13とは互いに
係止し合うようになる。このため、マグネット同士の吸
引力を固定力とすることにより、簡便で、高信頼性のマ
グネットの固定構造が得られ、前記問題点が除去され
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本考案に係る可動マグネッ
ト型アクチュエータにおける支持枠へのマグネットの固
定構造の実施例(1)を示しており、(A)は側断面図
で、(B)は分解斜視図である。同図において、11,
12は段差部11a,11a及び12a,12aを有す
る同一形状のマグネットで、互いに対称形に配設されて
おり、かつ、互いに吸引し合う方向に着磁されている。
なお、装着時の方向誤りを防止するため、2つのマグネ
ット11,12を異なる形状もしくは異なる寸法に形成
してもよい。また、13は貫通孔13aを有する非磁性
体の例えばプラスチック成形された、マグネット11,
12の支持枠で、貫通孔13aの内周中間位置に対向す
る係合部となる隆条13b,13cを突設してある。次
に、上記構成の部品の組立て並びに作用について説明す
ると、まず、マグネット11を支持枠13の貫通孔13
aに上方から挿入し、隆条13b,13cに衝き当て
る。次に、マグネット12を支持枠13の貫通孔13a
に下方から挿入すると、マグネット12はマグネット1
1と互いに吸引し合い、段差部11a及び12aが支持
枠13の隆条13b,13cに掛着係止されて、支持枠
13から脱落しないようにしっかりと支持固定される。
【0010】また、図2は本考案の実施例(2)を示し
ており、(A)は側断面図、(B)は分解斜視図であ
る。同図において、15,16はそれぞれ直方体のマグ
ネットで、互いに吸引し合う方向に着磁されており、1
7は中間仕切り17aのあるプラスチック成形された非
磁性支持枠で、中間仕切り17aによって上下にマグネ
ット15,16の装着穴18,19が形成されている。
まず、マグネット15を装着穴18に挿入し、中間仕切
り17aに当接させる。次に、マグネット16を下方か
ら装着穴19に挿入すると、マグネット15,16は互
いに吸引し合い、マグネット15は中間仕切り17aに
載置されると共に、マグネット16はマグネット15に
吸引されて、脱落のおそれはない。
【0011】さらに、図3は、本考案の実施例(3)を
示すもので、(A)は側断面図で、(B)は分解斜視図
である。図3において、21,22はそれぞれ下面に溝
21a,22aを有するマグネットで、互いに対称に配
設されており、溝21a,22aのある面に対して垂直
方向の互いに吸引し合う方向に着磁されている。23は
プラスチック成形された非磁性支持枠で、内側に貫通孔
23aが形成され、内周壁の中間位置に梁23bが架橋
されている。まず、マグネット21を支持枠23の貫通
部23aの上方からマグネット21を挿入し、その溝2
1aを支持枠23の梁23bに当接させ嵌合させる。次
に、マグネット22を下方から挿入すると、マグネット
22の溝22aが支持枠23の梁23bに嵌合し、マグ
ネット21,22は互いに吸引し合い、梁23bに嵌合
し支持されているマグネット21によって、マグネット
22は吸着固定されて脱落することがない。
【0012】さらにまた、図4は本考案の実施例(4)
を示すもので、(A)は平面図、(B)は分解斜視図で
ある。図中、24,25はそれぞれ直方体の一方の対角
に切欠部24a,24a及び25a,25aを有してお
り、互いに逆方向に着磁されて図示のように、マグネッ
ト25は着磁方向をマグネット24に合わせるため、1
80度回転して裏返えしに配置されており、マグネット
24の切欠部24a,24aに対応して支持枠26の貫
通孔26aの上半部にはそれぞれ段差部26b,26b
(後述する26cと同形)が設けられ、また、下半部に
は切欠部のない対角部に段差部26c,26c(一方は
図示せず)が設けられている。したがって、マグネット
24を支持枠26の貫通孔26aの上方から挿入し、対
角24a,24aを段差部26c,26c(一方は図示
せず)に当接させ、次に、マグネット25を支持枠26
の下方からその貫通孔26aに挿入して段差部26b,
26bと当接させると、マグネット24,25は吸引し
合い、共に支持枠26の段差部26cに係着して、脱落
しないように固定される。
【0013】さらにまた、図5は本考案の実施例(5)
を示すもので、(A)は側断面図、(B)は分解斜視図
である。同図において、27,28は直方体のマグネッ
トで、互いに吸引し合う方向に着磁されている。29は
プラスチックなどの非磁性体で作られた支持枠で、マグ
ネット27,28が互いに90度ずれた方向に装着され
る開口部29a,29bを上部、下部に有しており、2
9c,29cは段差部である。したがって、一方のマグ
ネット27を支持枠29の上方から開口部29aに挿入
すれば、段差部29c,29cに当接し、他方のマグネ
ット28を支持枠29の下方から挿入すると、マグネッ
ト27,28は互いに吸引し合い、マグネット27が段
差部に係着されて、開口部29a,29bから脱落しな
いように固定される。
【0014】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、次に記載するような効果を奏する。支持枠に挿着
したマグネット同士の吸引力で支持枠の一部分と係着さ
せ固定する構造にしたので、高精度寸法の支持枠を必要
としなくなり、マグネットを非磁性部材に簡単に取り付
けることが可能になり、組立作業の能率が向上し、コス
トダウンが図れる。更に、マグネットの磁力が固定力を
失なうほど低下する前に、これらを要素の一部として使
用している装置の方にその特性に及ぼす悪影響が現われ
るから、マグネットの固定力が装置への第1の障害とは
なり得ず、高信頼性が得られる。なお、実施例(2),
(5)はマグネットが直方体であるから、他の実施例に
比べて加工が容易である利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例(1)を示す側断面図及び分解
斜視図。
【図2】本考案の実施例(2)を示す側断面図及び分解
斜視図。
【図3】本考案の実施例(3)を示す側断面図及び分解
斜視図。
【図4】本考案の実施例(4)を示す平面図及び分解斜
視図。
【図5】本考案の実施例(5)を示す側断面図及び分解
斜視図。
【図6】従来例(1)を示す側断面図。
【図7】従来例(2)を示す側断面図。
【図8】従来例(3)を示す側断面図。
【符号の説明】
11,12 マグネット 15,16 マグネット 21,22 マグネット 24,25 マグネット 27,28 マグネット 13,17,23,26,29 支持枠

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体の支持枠と、この支持枠内に上
    下両方向から装着され、互いに吸引し合う複数のマグネ
    ットからなり、該マグネットが前記支持枠内周に設けら
    れた係合部と係合することにより、支持枠に係止固定さ
    れることを特徴とするマグネットの固定構造。
  2. 【請求項2】 対向する2つの直方体マグネットが、支
    持枠内周に設けられた係合部を挟んで対称に配設された
    ことを特徴とする請求項1記載のマグネットの固定構
    造。
  3. 【請求項3】 対向する2つの長方形マグネットが、そ
    れぞれ反対の対角に切欠部を有し、支持枠係合部として
    マグネット装着孔の切欠部のない対角に段差部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のマグネットの固定構
    造。
  4. 【請求項4】 2つの直方体マグネットが互いに直角方
    向に配設され、支持枠係合部として、マグネット装着孔
    下部に段差部を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    マグネットの固定構造。
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