JP2547255Y2 - フルイディック型ガスメータにおける内外通気構造 - Google Patents

フルイディック型ガスメータにおける内外通気構造

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JP2547255Y2
JP2547255Y2 JP1993019937U JP1993793U JP2547255Y2 JP 2547255 Y2 JP2547255 Y2 JP 2547255Y2 JP 1993019937 U JP1993019937 U JP 1993019937U JP 1993793 U JP1993793 U JP 1993793U JP 2547255 Y2 JP2547255 Y2 JP 2547255Y2
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忠夫 澁谷
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フルイディック型ガ
スメータの内外通気構造、特にケーシングの内部に圧力
センサーを含む内蔵機器を収蔵するものとなされたガス
メータにおいて、器体の内外気圧を常時均衡保持せしめ
るための内外通気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック型ガスメータは、単にガ
スの計量機構とその表示機構だけでなく、各種の安全性
確保のために、例えばガスの異常流量が感知され、ある
いは規定震度以上の地震が感知されたような場合にガス
事故を未然に防止するための流量検出センサー、感震セ
ンサー、圧力検出センサー、遮断弁等の緊急遮断用機器
類が組込まれている。そして又、最近ではこれら機器類
からのリード線をメータケーシングの適所からシール状
態に外部に導出し、これを必要に応じて外部信号回線等
の外部回線に接続して、緊急遮断及び遠隔開閉や自動検
針等を行うシステムが構築されつゝある。
【0003】このようなガスメータにあっては、特に圧
力センサーを含んでいるため、その背圧を大気圧に均衡
せしめることの必要性から、メータケーシングの内気圧
と外気圧を等しく保つべくケーシングに通気構造を付与
することが必要となる。
【0004】従来の通気構造としては、例えばメータケ
ーシングの背面部に凹陥形成されたリード線収納用凹陥
部の内壁部に内側通気孔を形成するとともに、リード線
収納用凹陥部を塞ぐカバーに、リード線引出孔を兼用す
る外側通気孔を形成して、内側通気孔、リード線収納凹
陥部、および外側通気孔からなる通気経路を形成したも
のがある。また、この構造では、通気経路から小さい蟻
とか蜘蛛等の微小虫類が侵入するのを防止するためのフ
ィルターが、内側通気孔に取り付けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ガスメータ
は一般に庭先等の屋外に設置されることが多いが、夏場
にはガスメータ内部が60℃もの高温に達することがあ
り、このような高温状態時においてガスメータ周辺で散
水が行われたり、夕立ちが起って水がかゝると、ガスメ
ータが急冷されて内部空気が収縮し、ガスメータ内が急
激な減圧状態となり、通気経路にケーシング内方に向か
う吸引力が発生する。このとき、従来の通気構造のよう
にケーシング背面等の周囲側面に外側通気孔が形成され
ていると、ガスメータ外表面に付着した水滴が、周囲側
面を伝わって流下していき外側通気孔の周辺を通過する
ときに、その水滴が外側通気孔から通気経路内に吸い込
まれて、ケーシング内に侵入する恐れがある。このよう
に水分がケーシング内に侵入してしまうと、例えば電子
部品に腐食を発生させるとか、プリント基板の機能障害
を惹起するなど、電気的なトラブルを発生させる恐れが
あるので、内蔵機器類の信頼性の面で、いまだ課題が残
されている。
【0006】また、防虫フィルターは、内側通気孔に取
り付けられるため、微小虫類は外側通気孔を通ってリー
ド線収納部に侵入し、内側通気孔まで侵入することがあ
る。この場合、いくらフィルターが取り付けられていよ
うとも、フィルター1枚を隔てたケーシング内側には、
プリント基板等の内蔵機器が配置されているため、内側
通気孔まで侵入した例えば蟻から発生する蟻酸の影響に
より、プリント基板上の電子部品を腐食させて内蔵機器
の機能障害を惹起する等の電気的なトラブルが発生する
可能性を一切否定することはできず、内蔵機器の信頼性
を低下させるひとつの要因となっている。
【0007】なお、この構造において、外側通気孔にフ
ィルターを取り付けると、リード線をケーシング外に引
き出すことができず、実用的なものでなくなり、好まし
くない。
【0008】一方、このようなガスメータは、実用上、
小型のものが非常に好まれ、ガスメータのコンパクト化
を図る技術の開発も、強く望まれている。
【0009】この考案は、上記従来技術の問題を解消
し、微小虫類や水分等がケーシング内に侵入するのを確
実に防止できるとともに、内蔵機器類の信頼性を充分に
確保でき、しかも装置の小型化を図ることができるフル
イディック型ガスメータにおける内外通気構造を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、ケーシングの内部に、ガス圧測定用の
圧力センサーを含む内蔵機器が収蔵されるとともに、そ
の内蔵機器のほぼ中央部に、デッドスペースが形成され
るフルイディック型ガスメータにおいて、前記デッドス
ペースが閉空間として形成される一方、前記ケーシング
の下壁下面側の前記閉空間に対応する領域に、凹陥部が
形成され、その凹陥部の奥壁に前記閉空間とケーシング
の外部とを連通する外側通気孔が形成されるとともに、
前記閉空間の周壁部における前記ケーシング内のほぼ中
心位置に、前記閉空間とケーシングの内部とを連通する
内側通気孔が形成され、前記閉空間の周壁部に貫通され
る固着具により、その周壁部が前記ケーシングに着脱自
在に取り付けられて、前記内蔵機器が前記ケーシングに
固定され、かつ前記外側通気孔に防虫フィルターが取り
付けられてなることを要旨とするものである。
【0011】
【作用】この考案におけるフルイディック型ガスメータ
によける内外通気構造によれば、ケーシングの下壁下面
側に凹陥部を形成する一方、その凹陥部の奥壁に、内蔵
機器内に設けられた閉空間と連通する外側通気孔を形成
するとともに、閉空間の周壁部におけるケーシング内の
ほぼ中心位置に、ケーシング内と連通する内側通気孔を
形成している。このため、ケーシング内に圧力変動が生
じた際に、ケーシング内における中心位置の内側通気孔
から空気が出入りするので、ケーシング内全域に対しバ
ランス良く空気が出入りする。またケーシングの外表面
に水滴が付着したような場合、その水滴はケーシングの
周囲側面を伝わって流下し落下することにより、ケーシ
ングの下面側まで回り込むようなことはなく、たとえ水
滴がケーシングの下面側に回り込んだとしても、その水
滴が重力に逆らって凹陥部壁面を上昇することはないの
で、水滴が外側通気孔の周辺に到達することはない。
【0012】また、防虫フィルターは、外側通気孔に取
り付けられるため、小さい蟻とか蜘蛛等の微小虫類は、
外側通気孔よりもケーシング内方に侵入することはでき
ず、内蔵機器の近傍まで侵入することはない。
【0013】しかも、ガスメータの構造上存在するデッ
ドスペースを、内外通気路用の閉空間として利用してい
るため、スペースの有効利用を図ることができる。更に
閉空間の周壁部に貫通される固着具により、その周壁部
をケーシングに取り付けて、内蔵機器をケーシングに固
定するものであるため、閉空間を固着具取付スペースと
しても利用でき、より一層、スペースの有効利用を図る
ことができる。
【0014】
【実施例】図1はこの考案の一実施例の内外通気構造が
適用されたフルイディック型ガスメータの一例を分解し
て示す概略斜視図、図2はそのガスメータを示す一部切
欠正面図、図3はそのガスメータを示す下面図、図4は
そのガスメータのケーシング(10)を示す断面図であ
る。
【0015】これらの図に示すように、このガスメータ
は、ケーシング(10)と、組付ユニット(30)とを
備えている。ケーシング(10)は、ケーシング本体
(11)と、そのケーシング本体(11)の背面側開口
部を閉塞するための裏蓋(12)と、ケーシング(1
0)の下壁の主領域を構成し、かつ後述する組付ユニッ
ト(30)の基板部を兼用するケーシング下壁(31)
とを基本構成としている。なお、以下の説明では、「ケ
ーシング下壁(31)」を、必要に応じて「ユニット基
板(31)」とも称す。
【0016】ケーシング(10)の下壁に対応するケー
シング本体(11)の領域には、切欠部(14)が形成
されるとともに、この切欠部(14)の形状に倣って、
ケーシング下壁(31)の形状が形成されており、ケー
シング下壁(31)がケーシング本体(11)の背面方
向から切欠部(14)に適合できるように構成されてい
る。
【0017】ケーシング本体(11)の背面側開口部の
周縁には、複数の裏蓋取付用のねじ穴(15)が形成さ
れるとともに、図4に示すようにケーシング本体(1
1)の前壁内面側には、組付ユニット(30)を取り付
けるためのねじ締凸部(16)(17)が背面側に向け
て突出状に形成されている。このねじ締凸部(16)
(17)は計3個設けられており、そのうち2個はメー
タ表示用窓(18)の両側に配置されるとともに、残り
のひとつが、後述する閉空間(60)に対応して、中央
下側に配置されている。
【0018】組付ユニット(30)は、ガス流路を形成
するガス流路形成体(50)のほか、積算メータ部(4
1)、圧力センサー(42)、遮断弁(43)、プリン
ト基板(44)、フルイディック流体振動素子、流量検
出センサー、感震センサー等の所要の計量及び安全機能
機器類を有している。
【0019】ガス流路形成体(50)は、図5ないし図
8に示すように、前記ケーシング下壁を兼用するユニッ
ト基板(31)に、一体的に形成された本体部(51)
と、本体部(51)の前面側を閉塞するためのガス流路
閉塞カバー(52)とを有している。
【0020】本体部(51)の前面側には、インレット
パイプ(32)からアウトレットパイプ(33)にかけ
てのガス流路位置に沿ってガス流路形成凹部(53)が
形成され、その結果、ガス流路形成凹部(53)に囲ま
れるようにして、本体部(51)の前面側ほぼ中央には
閉空間形成凹部(54)が形成される。そして図5想像
線に示すように、本体部(51)の前面側全域にガス流
路閉塞カバー(52)がねじ止めにより取り付けられ、
このカバー(52)と前記ガス流路形成凹部(53)と
でガス流路が形成されるとともに、カバー(52)と前
記閉空間形成凹部(54)とで閉空間(60)が形成さ
れることとなる。
【0021】閉空間(60)を形成する周壁部のうち、
背壁部の上端には、その背壁部を貫通するようにして、
内側通気孔(61)が形成されるとともに、背壁部のほ
ぼ中央にはねじ挿通孔(62)が形成される。さらに、
そのねじ挿通孔(62)に位置的に対応して、閉空間
(60)の前壁部には、その前壁部を貫通するようにし
て、前記ケーシング本体(11)のねじ締凸部(17)
を挿通可能なねじ締凸部挿通孔(63)が形成されてい
る。
【0022】一方、ユニット基板(31)の下面側にお
いて、その中央領域は、内方に向けて凹陥形成されて、
リセス、即ち凹陥部(70)が形成されており、凹陥部
(70)の奥壁に、凹陥部(70)内と前記閉空間(6
0)とを連通する外側通気孔(71)が形成される。
【0023】外側通気孔(71)には、図9に示すよう
に、防虫フィルター(72)が装着されている。フィル
ター(72)は、ステンレス等の不錆性の金属による金
網からなるものであり、周縁に取付用弾性環(73)が
一体成形され、該弾性環(73)の弾力を利用してこれ
を前記外側通気孔(70)に密嵌することにより、容易
に脱落しない状態に取付けられている。
【0024】なお、フィルター(72)の金網は、40
〜100メッシュ、好適には50〜60メッシュのもの
が用いられる。またこのフィルター(72)の占める通
気孔(71)の面積は、20mm以上が好ましく、更に
フィルター(72)の開口面積率(約52.5%)によ
る実質通気有効面積は10mm以上、特に好適には14
〜26mm程度に設定される。これが小さすぎると、空
気の流通抵抗の増大により、ケーシング内外の圧力均衡
速度の遅延を招き、圧力センサー(42)の誤作動の原
因となるため好ましくない。また逆に大きすぎると、微
小虫類の侵入を防止できなくなってしまい、無益とな
る。
【0025】図11および図12に示すように、ガス流
路形成体(50)およびユニット基板(31)には、先
に述べた積算メータ部(41)、圧力センサー(4
2)、遮断弁(43)、プリント基板(44)、フルイ
ディック流体振動素子、流量検出センサー、感震センサ
ー等の所要の計量及び安全機能機器類が取り付けられ
て、組付ユニット(30)が形成される。
【0026】なお、組付ユニット(30)の上部両側に
は、そのユニット(30)をケーシング本体(11)に
取り付けるためのねじ挿通孔(34)(34)が、前記
したケーシング本体(11)のねじ締凸部(16)に対
応して形成されている。
【0027】そして、この組付ユニット(30)をケー
シング本体(11)に組み付けるには、図1および図2
に示すように、ケーシング本体(11)をその背面側を
上方に向けて作業台上に載置しておいて、組付ユニット
(30)を、ケーシング本体(11)内にその背面側開
口部から収納する。このとき、パッキン(100)を、
ユニット基板(31)の外周端面部に形成されたパッキ
ン収容溝(31a)内に収容するように配置しておき、
パッキン(100)をユニット基板(31)とケーシン
グ本体(11)との間に介在させてその間の密封を図
る。また、ケーシング本体(11)のねじ締凸部(1
7)を、流路形成体(50)のねじ締凸部挿通孔(6
3)に挿通させて閉空間(60)内に配置させる。
【0028】つづいて、ケーシング本体(11)の背面
側から、ねじ(80)をねじ挿通孔(62)に挿通し、
閉空間(60)内において上記ねじ締凸部(17)に締
結するとともに、同じくケーシング本体(11)の背面
側から、ねじ(図示省略)を、図10に示す組付ユニッ
ト(30)側のねじ挿通孔(34)(34)に挿通し
て、図4に示すケーシング本体(11)側のねじ締凸部
(16)に締結する。これにより、組付ユニット(3
0)がケーシング本体(11)に固定される。
【0029】次に図1および図4に示すように、ケーシ
ング本体(11)の背面側開口部を閉塞するように裏蓋
(12)を配置し、ねじ(81)を裏蓋(12)のねじ
挿通孔(12a)にそれぞれ挿通して、ケーシング本体
(11)のねじ穴(15)にそれぞれ締結し、裏蓋(1
2)をケーシング本体(11)に固定する。
【0030】こうしてガスメータが組み付けられる。
【0031】なお、図2において、ケーシング本体(1
1)の一側壁には、内方に凹陥形成されたリード線収納
用凹陥部(90)が形成されるとともに、凹陥部(9
0)にはその開放部を閉塞するためのカバー(91)が
密閉状態で着脱自在に取り付けられている。このリード
線収納用凹陥部(90)内には、上記内蔵機器類からの
リード線がシール状態で引き込まれて収納されており、
緊急遮断及び遠隔開閉や自動検針等を行うシステムを構
築するような場合には、リード線をガスメータの外部に
シール状態で引き出して、外部回線に接続するようにし
ている。
【0032】このガスメータにおいては、内側通気孔
(61)、閉空間(60)および外側通気孔(71)に
より、ケーシング(10)の内外間の通気を図る通気経
路が形成され、この通気経路により、ガスメータの内気
圧と外気圧とを等しく保たれることとなる。
【0033】以上説明したように、このガスメータによ
れば、ケーシング(10)の下面に外側通気孔(71)
が形成されるため、季節的に高温化したガスメータが散
水とか夕立で急激に冷却されて、通気経路に吸引力が発
生したとしても、ケーシング(10)内への水分の侵入
を確実に防止できる。
【0034】すなわち、ケーシング(10)の外表面に
付着した水滴は、周囲側面を伝わって流下し落下するこ
とにより、水滴のほとんどがケーシング(10)の下面
側まで回り込むようなことなない。しかも、外側通気孔
(71)は、ケーシング下壁(31)に形成した凹陥部
(70)の奥壁に形成しているため、たとえ水滴がケー
シング(10)の下面側に回り込んだとしても、その水
滴が重力に逆らって凹陥部(70)壁面を上昇すること
はないので、水滴が外側通気孔(71)の周辺に到達す
ることはない。したがって、外側通気孔(71)の周辺
が減圧状態となっても、その通気孔(71)を介して、
水分がケーシング(10)内に侵入することはなく、電
気的なトラブルの発生が抑制され、内蔵機器類の信頼性
が向上する。
【0035】また、内側通気孔(61)は、閉空間(6
0)の周壁部の上端に形成しているため、外側通気孔
(71)から内側通気孔(61)までの上下長さが長く
なり、水滴がケーシング(10)内に侵入する場合を想
定した際に、水滴が重力に逆らって上昇する距離が長く
なり、この点からも、ケーシング(10)内への水分の
侵入を防止できる。
【0036】さらに、防虫フィルター(72)を外側通
気孔(71)に取り付けているため、蟻とか蜘蛛等の微
小虫類は、外側通気孔(71)よりもケーシング(1
0)内方に侵入することはできず、微小虫類がプリント
基板(44)等の内蔵機器の近傍まで侵入することはな
い。このため、従来のように内蔵機器の近傍まで微小虫
類が侵入する場合と比較すると、微小虫類の影響による
電気的トラブル、故障の発生も抑制でき、内蔵機器の信
頼性を一層向上させることができる。
【0037】また、この実施例のガスメータでは、ガス
流路の形成に伴って形成されるデッドスペースを閉空間
(60)として利用しているため、閉空間を別途設ける
必要がなく、スペースの有効利用が図られて、ガスメー
タをコンパクトに形成することができる。
【0038】しかも、組付ユニット(30)の下部を取
り付けるためのねじ(80)を、閉空間(60)の周壁
部に取り付けるように構成して、つまり閉空間(60)
を利用して、組付ユニット(30)の下部をケーシング
本体(11)に取り付けるようにしているため、ユニッ
ト取付用のねじ取付片を、組付ユニットの例えば外周下
部に形成する必要がなく、その分、ユニット寸法が小さ
くなって、一層、ガスメータをコンパクトに形成するこ
とができる。
【0039】また、この実施例のガスメータでは、ガス
流路形成体(50)や積算メータ部(41)等の内蔵機
器のユニット化を図り、この組付ユニット(30)の取
付によって、内蔵機器の収納を行うようにしているた
め、組付ユニット(30)を取り付けるだけで、内蔵機
器をすべて収納することができ、内蔵機器の収納作業を
簡単に行えて、ガスメータの組付作業を簡単に行える。
【0040】さらに、ケーシング本体(11)の背面方
向から、組付ユニット(30)を組み付けるように構成
するとともに、裏蓋(12)の固定時のねじ止め作業
も、ケーシング本体(11)の背面側から行うように構
成しているため、ガスメータ組付作業を、すべてケーシ
ング本体(11)の背面方向、つまり一方向から行うこ
とができ、この点においても、組付作業を簡単に行うこ
とができる。
【0041】また、閉空間(60)がケーシング(1
0)の略中央部に形成される一方、その閉空間(60)
の周壁部におけるケーシング(10)内のほぼ中心位置
に、内側通気孔(61)を形成しているため、ケーシン
グ内のほぼ中心位置から空気が出入りするので、ケーシ
ング内全域に対しバランス良く空気が出入りするように
なる。従ってメータ内に気圧変動が生じた際に、内外圧
力の均衡化をスムーズに図ることができる。
【0042】
【考案の効果】以上のように、この考案のフルイディッ
ク型ガスメータにおける内外通気構造によれば、ケーシ
ングの下壁下面側に凹陥部を形成する一方、その凹陥部
の奥壁に、内蔵機器内に設けられた閉空間と連通する外
側通気孔を形成するとともに、閉空間の周壁部における
ケーシング内のほぼ中心位置に、ケーシング内と連通す
る内側通気孔を形成している。このため、ケーシング内
に圧力変動が生じた際に、ケーシング内における中心位
置の内側通気孔から空気が出入りするので、ケーシング
内全域に対しバランス良く空気が出入りし、メータ内に
気圧変動が生じた際に内外圧力の均衡化をスムーズに図
ることができる。また季節的に高温化したガスメータが
散水とか夕立等で急激に冷却されて、外側通気孔にケー
シング内方に向かう吸引力が発生するような場合でも、
ケーシング内への水分の侵入を確実に防止できる。すな
わち、ケーシングの外表面に付着した水滴は、ケーシン
グの周囲側面を伝わって流下し落下することにより、水
滴のほとんどがケーシングの下面側まで回り込むような
ことはなく、たとえ水滴がケーシングの下面側に回り込
んだとしても、その水滴が重力に逆らって凹陥部壁面を
上昇することはないので、水滴が外側通気孔の近傍に到
達することはない。したがって、水滴が外側通気孔に吸
い込まれず、ケーシング内への水分の侵入が防止され、
水分の侵入に起因する内蔵機器類のトラブルの発生が確
実に防止され、内蔵機器の信頼性が向上する。
【0043】また、防虫フィルターは、外側通気孔に取
り付けられるため、微小虫類は、外側通気孔よりもケー
シング内方に侵入することはできず、内蔵機器の近傍ま
で侵入することはない。このため、従来のように内蔵機
器の近傍まで微小虫類が侵入する場合と比較すると、虫
類の影響による電気的トラブル、故障の発生も抑制で
き、内蔵機器の信頼性を一層向上させることができる。
【0044】しかも、ガスメータの構造上存在するデッ
ドスペースを、内外通気路用の閉空間として利用してい
るため、スペースの有効利用を図ることができ、メータ
の小型化を図ることができる。更に閉空間の周壁部に貫
通される固着具により、その周壁部をケーシングに取り
付けて、内蔵機器をケーシングに固定するものであるた
め、閉空間を固着具取付スペースとしても利用でき、
り一層、スペースの有効利用を図ることができ、一段と
メータの小型化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である内外通気構造が適用
されたフルイディック型ガスメータの一例を分解して示
す概略斜視図である。
【図2】実施例のガスメータを示す一部切欠正面図であ
る。
【図3】実施例のガスメータを示す下面図である。
【図4】実施例のガスメータのケーシングを示す断面図
である。
【図5】実施例のガスメータの流路形成体を示す正面図
である。
【図6】実施例の流路形成体を示す背面図である。
【図7】実施例の流路形成体を示す下面図である。
【図8】実施例の流路形成体を示す要部断面図である。
【図9】実施例の外側通気孔部分をフィルターを分離し
て示した斜視図である。
【図10】実施例のガスメータの組付ユニットを示す正
面図である。
【図11】実施例のガスメータの組付ユニットを示す背
面図である。
【符号の説明】
10…ケーシング 11…ケーシング下壁 42…圧力センサー 60…閉空間 61…内側通気孔 70…凹陥部 71…外側通気孔 80…ねじ(固着具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 000156813 関西ガスメータ株式会社 大阪府大阪市東成区東小橋2丁目10番16 号 (73)実用新案権者 000222211 東洋ガスメーター株式会社 富山県新湊市本江2795番地 (72)考案者 岡村 繁憲 大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 木村 幸雄 愛知県東海市新宝町507ー2 東邦瓦斯 株式会社総合技術研究所内 (72)考案者 神田 廣一 愛知県名古屋市熱田区千年1ー2ー70 愛知時計電機株式会社内 (72)考案者 澁谷 忠夫 大阪市東成区東小橋2丁目10番16号 関 西ガスメータ株式会社内 (72)考案者 水越 靖 富山県新湊市本江2795番地 東洋ガスメ ーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−181122(JP,A) 実開 平4−120330(JP,U) 実開 平4−41629(JP,U) 実開 平2−14030(JP,U) 実開 昭62−106116(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に、ガス圧測定用の圧
    力センサーを含む内蔵機器が収蔵されるとともに、その
    内蔵機器のほぼ中央部に、デッドスペースが形成される
    フルイディック型ガスメータにおいて、 前記デッドスペースが閉空間として 形成される一方、 前記ケーシングの下壁下面側の前記閉空間に対応する領
    域に、凹陥部が形成され、その凹陥部の奥壁に前記閉空
    間とケーシングの外部とを連通する外側通気孔が形成さ
    れるとともに、前記閉空間の周壁部における前記ケーシ
    ング内のほぼ中心位置に、前記閉空間とケーシングの内
    部とを連通する内側通気孔が形成され、 前記閉空間の周壁部に貫通される固着具により、その周
    壁部が前記ケーシングに着脱自在に取り付けられて、前
    記内蔵機器が前記ケーシングに固定され、 かつ前記外側通気孔に防虫フィルターが取り付けられて
    なることを特徴とするフルイディック型ガスメータにお
    ける内外通気構造。
JP1993019937U 1993-04-19 1993-04-19 フルイディック型ガスメータにおける内外通気構造 Expired - Lifetime JP2547255Y2 (ja)

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