JP2547208B2 - オレフイン系重合体およびその製造方法 - Google Patents

オレフイン系重合体およびその製造方法

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JP2547208B2 JP62066650A JP6665087A JP2547208B2 JP 2547208 B2 JP2547208 B2 JP 2547208B2 JP 62066650 A JP62066650 A JP 62066650A JP 6665087 A JP6665087 A JP 6665087A JP 2547208 B2 JP2547208 B2 JP 2547208B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はオレフィン系重合体およびその製造方法に
関し、さらに詳しく言うと、たとえば潤滑剤、粘着剤、
ヒートシール材、樹脂改質剤などに利用することができ
る新規なオレフィン系重合体およびその製造方法き関す
る。
[従来の技術およびその問題点] 一般に、ポリオレフィンは成形性、機械的特性および
電気特性などに優れるとともに、安価であることから、
従来より様々な構造を有する重合体が開発されており、
その用途は拡大の一途をたどってきた。
しかしながら、このような用途の拡大に伴なってポリ
オレフィンに要求される性質が多様化した今日において
は、各種の応用分野に適した性質を有するポリオレフィ
ンの開発が待たれていることも、また現実であり、特
に、潤滑剤、粘着剤などの分野においては従来のポリオ
レフィン以上に弾性あるいは粘着性に優れた新規な重合
体の開発が望まれていた。
[発明の目的] この発明の目的は、前記要請に応え、弾性、粘着性な
どに優れ、たとえば潤滑剤、粘着剤、ヒートシール材、
樹脂改質材などの分野に好適に利用することができる新
規なオレフィン系重合体およびその製造方法を提供する
ことである。
[前記目的を達成するための手段] 前記目的を達成するために、この発明者が鋭意検討を
重ねた結果、特定の繰り返し単位を有する重合体は弾性
および粘着性に優れ、また、このような重合体は、特定
のモノマーおよび触媒を用いることによって製造するこ
とができることを見い出してこの発明に到達した。
すなわち、第1の発明の概要は、 次式[1]; (ただし、式[1]中、mは1以上の整数を表わす。) で表わされ、その重量平均分子量が15,900〜108,000で
あることを特徴とするオレフィン系重合体であり、 第2の発明の概要は、 次式[2]; (ただし、式[2]中、nは1以上の整数を表わす。) で表わされるオレフィン系炭化水素を遷移金属化合物と
周期律表第I族〜第V族の有機金属化合物とを主成分と
する触媒の存在下に重合することを特徴とする、前記式
[1]で表され、その重量平均分子量が15,900〜108,00
0であるオレフィン系重合体の製造方法である。
前記式[1]で表わされる繰り返し単位は、前記式
[2]で表わされるオレフィン系炭化水素から誘導する
ことができる。
前記式[2]で表わされ、分子末端にビニル基を有す
るオレフィン系炭化水素は、たとえば有機アルミニウム
化合物および水の縮合生成物とビス(ペンタメチルシク
ロペンタジエニル)ハフニウムジクロリドやビス(ペン
タメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ドなどのアルキル置換シクロペンタジエニル化合物とか
らなる触媒の存在下にプロピレンを重合して得られるプ
ロピレン低重合体の混合物から2量体以上の生成物を分
離することにより得ることができる。
前記有機アルミニウム化合物としては、特に制限はな
く、一般式、 AlR1 3 AlR2 2Y Al2R3 3Y3 で表わされるものが広く用いられる。
ここで、R1,R2およびR3はシクロアルキル基、アリー
ル基または炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5のア
ルキル基であり、Yは水素原子、塩素、臭素などのハロ
ゲン原子、メトキシ基、エトキシ基などのアルコシキ基
を示す。
前記一般式で示される有機アルミニウム化合物として
は、たとえば、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロ
ピルアルミニウム、トリブチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウム、トリアミルアルミニウム、トリオ
クチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウムおよ
びジエチルアルミニウムモノクロリド、ジイソプロピル
アルミニウムモノクロリド、ジイソブチルアルミニウム
モノクロリド、ジオクチルアルミニウムモノクロリド等
のジアルキルアルミニウムモノハライド、エチルアルミ
ニウムセスキクロライド、ジエチルアルミニウムヒドリ
ド、ジメチルアルミニウムエトキシド、ジエチルアルミ
ニウムメトキシドなどが挙げられる。
前記有機アルミニウム化合物としては、少なくとも一
種のトリアルキルアルミニウムを含有すれば、前記各種
の有機アルミニウム化合物の一種単独を使用することが
できるし、また、その二種以上を併用することもでき
る。
また、前記各種の有機アルミニウム化合物の中でも、
一般式 AlR4 3 (ただし、R4は炭素数が1〜5であるアルキル基を表わ
す。) で示されるトリアルキルアルミニウムが好ましく、特に
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムなど
が好ましい。
前記有機アルミニウム化合物と反応させる水について
は特に制限はなく、反応生成物、すなわちアルミノキサ
ンの生成を妨げない限り、若干の不純物を含むものであ
ってもよい。また、反応させる水としては直接反応させ
る他に、たとえば含水塩中の結晶水を用いることもでき
る。
前記有機アルミニウム化合物と前記水とを縮合させて
得られるアルミノキサンとしては、たとえばメチルアル
ミノキサン、エチルアルミノキサン、プロピルアルミノ
キサン、イソプロピルオアルミノキサン、ブチルアルミ
ノキサン、イソブチルアルミノキサン、アミルアルミノ
キサン等が挙げられる。
この有機アルミニウム化合物と水との縮合生成物は、
その分子量に制限はなく、また調整方法にも特に限定は
ない。たとえば、低重合反応帯域で前記有機アルミニウ
ムと水とを縮合させても良いし、また低重合反応帯域に
供給する以前に有機アルミニウム化合物と水とを反応調
整しても良い。さらに、得られる縮合生成物を固体担体
に担持させて使用しても良いし、縮合生成物に他の有機
アルミニウム化合物を併存させても良い。
前記アルキル置換シクロペンタジエニル化合物(以
下、シクロペンタジエニル化合物と称することがあ
る。)は次式[3]で表わすことができる。
[Rt(C5H5-t)]・M・X4-S[3] ただし、式[3]中、Rは炭素数1〜20のアルキル基
を示し、Rt(C5H5-t)はアルキル置換シクロペンタジエ
ニル基を示し、tは1〜5の整数を示し、Mはジルコニ
ウム原子またはハフニウム原子を示し、Xは、水素原
子、炭素数1〜20のアルキル基またはハロゲンを示す。
また、sは1〜4の実数を示す。) 前記式[3]中のRまたはXで示されるアルキル基は
炭素数が1〜20であり、具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、カプリル基、ウンデシル基、ラウリル
基、トリデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、セ
チル基、ヘプタデシル基、ステアリル基、ノナデシル
基、エイコシル基等を挙げることができる。
前記式[3]中のXで示されるハロゲンとしては特に
制限はないが、好ましいのは塩素である。
前記シクロペンタジエニル化合物と前記有機アルミニ
ウム化合物および水の縮合生成物とを反応させる際の配
合比は、通常、アルミニウム原子/ジルコニウム原子ま
たはハフニウム原子比で10〜5000となるように調整する
のが好ましい。
前記プロピレンは、たとえば石油のクラッキングガ
ス、天然ガスの分留により得られるものを用いることが
できる。
前記プロピレンの低重合反応につき、その反応温度は
特に制限はないが、通常、20〜80℃であり、任意の圧
力、たとえば10kg/cm2G以下の低圧で、あるいは所望に
より常圧下で前記低重合反応を行なうことができる。
前記プロピレンの低重合反応においては溶媒を使用す
ることができる。
前記溶媒としては、たとえばベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベゼン、クメン、メシチレン、ナフタレ
ン、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロ
ヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼ
ン、ジペンチルベンゼン、ドデシルベンゼン、ビフェニ
ル等の芳香族炭化水素;2−メチルブタン、ヘキサン、2
−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチ
ルブタン、ヘプタン、オクタン、2,2,3−トリメチルペ
ンタン、イソオクタン、イナン、2,2,5−トリメチルヘ
キサン、デカン、ドデカン等の脂肪族炭化水素;その他
シクロヘキサン、デカリン、石油エーテル、石油ベンジ
ン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガソリン、ケロシン
等を挙げることができる。
重合形式としては、溶液重合法、塊状重合法、気相重
合法などのいずれであってもよいが、触媒活性の観点か
らは溶液重合法が好ましい。
前記式[2]で表わされるオレフィン炭化水素は、こ
のようにして得られるプロピレン低重合体の混合物から
二量体以上の生成物を分離することにより得ることがで
きる。
第2の発明においては、前記式[2]で表わされるオ
レフィン炭化水素を、遷移金属化合物と周期律表第I族
〜第V族に属する有機金属化合物とを主成分とする触媒
の存在下に重合する。
前記遷移金属化としては、従来より公知のチーグラー
・ナッタ触媒に用いられる化合物を用いることができ、
具体的には、三塩化チタン、四塩化チタンなどのチタン
化合物;塩化ニッケルなどのニッケル化合物;四塩化ジ
ルコニウム、三塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニ
ウムなどのジルコニウム;ハフニウム化合物;三塩化バ
ナジウム、四塩化バナジウム、オキシ塩化バナジウムな
どのバナジウム化合物;五塩化ニオブ、オキシ塩化ニオ
ブなどのニオブ化合物;塩化モリブテン、五塩化モリブ
テンなどのモリブテン化合物などが挙げられる。
これらは、1種単独で用いることもできるし、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、好ましいのは三塩化チタン、四塩化
チタンなどの化合物であり、特に好ましいのは四塩化チ
タンである。
前記有機金属化合物としては、周期律表第I族〜第V
族に属する金属たとえば、Li、Na、K、Rb、Cs、Be、M
g、Zn、Cd、Hg、Al、Ge、Sn、Pb、Ti、Zr、Hr、Vなど
の化合物を用いることができる。
前記周期律表第I族〜第V族に属する金属の化合物と
しては、たとえば、アルキルナトリウム、アルキルリチ
ウム、アルキルカリウム、アルキルリチウムアルミニウ
ム、ジアルキルベリリウム、ジアルキルマグネシウム、
ジアルキル亜鉛、ジアルキルカドミウム、ジアルキル水
銀、テトラアルキルゲルマニウム、テトラアルキルス
ズ、テトラアルキル鉛、トリハロゲン化メチルチタン、
フェニルトリアルコキシチタン、有機アルミニウム化合
物などの、チーグラー・ナッタ触媒として従来から用い
られているものを挙げることができる。これらの中で
も、特に有機アルミニウム化合物が好ましい。
有機アルニミウム化合物としては、前記オレフィン系
炭化水素の製造に使用した有機アルミニウム化合物を使
用することができる。
好ましい有機アルミニウム化合物は、トリエチルアル
ミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリドなどであ
る。
いずれにしても、前記有機遷移金属化合物は、1種単
独で用いることもできるし、2種以上を組み合わせて用
いることもできる。
第2の発明においては、前記遷移金属化合物と前記有
機金属化合物とから得られる重合触媒の存在下に前記式
[2]で表されるオレフィン系炭化水素の重合反応が進
行する。
重合触媒の調整は、前記オレフィン系炭化水素の製造
に使用した溶媒中に、あるいは前記オレフィン系炭化水
素中に、前記遷移金属化合物と前記有機金属化合物とを
添加し、触媒させることにより行なう。
前記遷移金属化合物と前記有機金属化合物との混合割
合は、金属に換算して、通常、モル比で1:1〜1:1000で
あり、好ましくは1:5〜1:500である。
前記重合触媒としては、前記遷移金属化合物と前記有
機金属化合物とから得られるものの他に、この触媒成分
をマグネシウム化合物に担持した高活性触媒を用いるこ
とができる。
担体としてのマグネシウム化合物としては、たとえ
ば、MgO、MgCl2、Mg(OR)Cl[Rはアルキル基を示す。
以下、同様。]、Mg(OR)、Mg(OH)Cl、Mg(O
H)、MgR2、Mg(OCOR)などが挙げられる。
高活性触媒の調整は、前記マグネシウム化合物と前記
遷移金属化合物とを、たとえば共粉砕法あるいはスラリ
ー法などにより反応させればよい。
この場合、第3成分としてエーテル、エステル、ケト
ン、アミンなどの電子供与性物質を添加してもよい。
前記重合反応につき、その反応温度は特に制限はない
が、通常、20〜100℃であり、任意の圧力、たとえば常
圧下に前記重合反応を行なうことができる。
重合形式としては、溶液重合法、塊状重合法、気相重
合法などのいずれであってもよいが、触媒活性の観点か
ら溶液重合法が好ましい。
第1の発明でオレフィン系重合体の重合度について
は、2以上であれば特に制限はなく、低分子量物であれ
ば液状のポリマーとして、また、高分子量物であれば粘
着性および柔軟性を有する固体のポリマーまたはエラス
トマーとして、第2の発明の方法により得ることができ
る。
第1の発明のオレフィン系重合体は、弾性、粘着性に
優れた新規な重合体であり、たとえば潤滑剤、粘着剤、
ヒートシール材、樹脂改質剤などに好適に利用すること
ができる。
[発明の効果] この発明によると、特に、弾性や粘着性に優れ、、工
業的に有用性の高い新規なオレフィン重合体を提供する
ことができるとともに、このオレフィン重合体を、それ
ぞれの用途に要求される性質を有する重合体として製造
することができる新規なオレフィン重合体の製造方法を
提供することができる。
[実施例] 次に、この発明の実施例を示し、この発明についてさ
らに具体的に説明する。
オレフィン系炭化水素モノマーの合成 反応容器に、トルエン200mlとトリメチルアルミニウ
ム47.4ml(492ミリモル)および硫酸銅5水塩35.5g(14
2ミリモル)を入れ、アルゴン気流下に、かつ20℃の温
度下に24時間反応を行なった。
得られた生成物から硫酸銅を瀘別してトルエンを留去
し、メチルアルミノキサン12.4gを得た。
ここで、得られたメチルアルミノキサンはベンゼンの
凝固点降下法により測定した分子量が721であった。
次いで、内容積1のオートクレーブに、トルエン40
0mlと、上記メチルアルミノキサン6ミリモル(アルミ
ニウム当量)およびビス(ペンタメチルシクロペンタジ
エニル)ハフニウムジクロリド0.01ミリモルを入れ、50
℃に昇温した。
その後、水素を1kg/cm2・Gとなるように導入してか
ら、さらにプロピレンを連続的に導入し、プロピレン分
圧8kg/cm2を保持しつつ、50℃の温度下に4時間反応を
行なった。
反応終了後、生成物を3N塩酸水溶液150mlを用いて洗
浄し、プロピレン低重合体181.7gを得た。
得られたプロピレン低重合体を蒸留することにより、
純度99%以上の4−メチルペンテン−1からなる2量体
留分[沸点;53.9℃]、4,6−ジメチル−ヘプテン−1か
らなる3量体留分[沸点;129℃]、4,6,8−トリメチル
−ノネン−1からなる4量体留分[沸点;189℃]、4,6,
8,10−テトラメチル−ウンデセン−1からなる5量体留
分[沸点;230℃]および6量体以上の成分に分離した。
(実施例1) 触媒成分の調整 200mlの三ッ口フラスコに、乾燥n−ヘプタン100mlと
マグネシウムジエトキシド2.0g(18ミリモル)を仕込
み、これを撹拌した。
次いで、室温下に、安息香酸エチル0.53g(3.5ミリモ
ル)を加え、さらに四塩化チタン34g(180ミリモル)を
滴下した後、還流下に反応を3時間行なった。
反応終了後、n−ヘプタンを用いた傾斜法による洗浄
を繰り返し、固体触媒成分を得た。
得られた固体触媒成分中のチタン担持量を比色法によ
り測定したところ、40mg−Ti/g−担体であった。
オレフィン系重合体の製造 内容積500mlの反応容器に、n−ヘプタン100ml、トリ
エチルアルミニウム2.5ミリモル、ジエチルアルミニウ
ムモノクロリド2.5ミリモルおよび前記で得られた固
体触媒成分1ミリモル(Ti原子換算)を添加した。
次いで、前記オレフィン系炭化水素モノマーの合成で
得られた4,6−ジメチル−ヘプテン−1からなるプロピ
レン3量体留分10mlを加え、50℃の温度下に2時間反応
を行なった。
反応終了後、生成物を塩酸メタノール混合液で洗浄す
ることにより触媒成分を分解除去した後、これを乾燥さ
せて重合体を得た。(収率94.9%)。
得られた重合体につき、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー法(GPC法)により重量平均分子量を測定
したところ、その重量平均分子量は79200であった。
また、この重合体につき、13C−NMR分析を行なったと
ころ、下記式中のメチル基による吸収が20.4ppm、2
2.6ppm、23.1ppm、メチン基による吸収が25.5ppm、
28.3ppm、30.7ppm、メチレン基による吸収が41.8
ppm、44.0ppm、48.5ppmにそれぞれ認められた。
(実施例2) 前記実施例1のにおいて、トリエチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムモノクロリドおよび固体触媒
成分の使用量を、トリエチルアルミニウム1.25ミリモ
ル、ジエチルアルミニウムモノクロリド1.25ミリモル、
固体触媒成分0.5ミリモル(Ti原子換算)としたほか
は、前記実施例1と同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状重合体であり、
収率79.8%、重量平均分子量66000であった。
(実施例3) 前記実施例1のにおいて、トリエチルアルミニウム
2.5ミリモル、ジエチルアルミニウムモノクロリド2.5ミ
リモルおよび固体触媒成分1ミリモル(Ti原子換算)に
代えて、三塩化チタン1ミリモルおよびジエチルアルミ
ニウムモノクロリド2ミリモルを用いたほかは、前記実
施例1と同様にして実施した。
得られた重合体は柔軟性のある固体であり、収率59.8
%、重量平均分子量108000であった。
(実施例4) 前記実施例1のにおいて、4,6−ジメチル−ヘプテ
ン−1からなるプロピレン3量体留分に代えて同留分と
同様に前記オレフィン系炭化水素モノマーの合成で得ら
れた4,6,8−トリメチル−ノネン−1からなるプロピレ
ン4量体留分を用いたほかは、前記実施例1と同様にし
て実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状であり、収率8
2.5%、重量平均分子量35700であった。
また、この重合体につき、13C−NMR分析を行なったと
ころ、下記式中のメチル基による吸収が20.2ppm、2
0.7ppm、22.6ppm、23.2ppm、メチン基による吸収が
25.5ppm、28.5ppm、28.5ppm、30.6ppm、メチレ
ン基による吸収が41.4ppm、44.6ppm、47.3ppm、
48.1ppmにそれぞれ認められた。
(実施例5) 前記実施例4において、トリエチルアルミニウム2.5
ミリモル、ジエチルアルミニウムモノクロリド2.5ミリ
モルおよび固体触媒成分1ミリモル(Ti原子換算)に代
えて、三塩化チタン1ミリモルおよびジエチルアルミニ
ウムモノクロリド2ミリモルを用いたほかは、前記実施
例4と同様にして実施した。
得られた重合体は、粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率31.8%、重量平均分子量44200であった。
(実施例6) 前記実施例1のにおいて、4,6−ジメチル−ヘプテ
ン−1からなるプロピレン3量体留分に代えて同留分と
同様に前記オレフィン系炭化水素モノマーの合成で得ら
れた4,6,8,10−テトラメチル−ウンデセン−1からなる
プロピレン5量体留分を用いたほかは、前記実施例1と
同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率68.4%、重量平均分子量33900であった。
また、この重合体につき、13C−NMR分析を行なったと
ころ、下記式中のメチル基による吸収が19.8ppm、2
0.1ppm、20.5ppm、22.5ppm、23.1ppm、メチン基
による吸収が26.1ppm、28.3ppm、28.3ppm、28.
3ppm、30.6ppm、メチレン基による吸収が41.9ppm、
44.7ppm、、47.3ppm、47.3ppm、48.0ppmにそれ
ぞれ認められた。
(実施例7) 前記実施例6において、重合温度を50℃から20℃に代
えるとともに、重合時間を2時間から8時間に代えたほ
かは前記実施例6と同様にして実施した。
得られた重合体の収率は73.4%、重量平均分子量は45
000であった。
(実施例8) 前記実施例1のにおいて、4,6−ジメチル−ペプテ
ン−1からなるプロピレン3量体留分に代えて同留分モ
ル%と4,6,8−トリメチル−ノネン−1からなるプロピ
レン4量体留分50モル%との混合物を用いたほかは、前
記実施例1と同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率65.1%、重量平均分子量22300であった。
(実施例9) 前記実施例8において、重合温度を50℃から20℃に代
えるとともに、重合時間を2時間から8時間に代えたほ
かは前記実施例8と同様にして実施した。
得られた重合体は柔軟性を有する固体であり、収率6
2.5%、重量平均分子量56700であった。
(実施例10) 前記実施例9において、4,6−ジメチル−ヘプテン−
1からなるプロピレン3量体留分50モル%と4,6,8−ト
リメチル−ノネン−1からなるプロピレン4量体留分50
モル%との混合物に代えてプロピレン4量体留分50モル
%と4,6,8,10−テトラメチル−ウンデセン−1からなる
プロピレン5量体留分50モル%との混合物を用いたほか
は、前記実施例9と同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率72.3%、重量平均分子量50300であった。
(実施例11) 前記実施例8において、4,6−ジメチル−ヘプテン−
1からなるプロピレン3量体留分50モル%と4,6,8−ト
リメチル−ノネン−1からなるプロピレン4量体留分50
モル%との混合物に代えて4,6−ジメチル−ヘプテン−
1からなるプロピレン3量体留分50モル%と6量体以上
の低重合体50モル%との混合物を用いたほかは、前記実
施例8と同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率32.5%、重量平均分子量15900であった。
(実施例12) 前記実施例1のにおいて、4,6−ジメチル−ペプテ
ン−1からなるプロピレン3量体留分に代えて同留分と
4,6,8−トリメチル−ノネン−1からなる4量体留分と
4,6,8,10−テトラメチル−ウンデセン−1からなるプロ
ピレン5量体留分と6量体以上の低重合体との等量混合
物を用いるとともに、重合時間を2時間から3時間とし
たほかは前記実施例1と同様にして実施した。
得られた重合体は粘着性を有する液状の重合体であ
り、収率67.7%、重量平均分子量38400であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−128504(JP,A) 特開 昭55−90514(JP,A) 特開 昭57−137306(JP,A) 特開 昭61−233032(JP,A) 米国特許4658078(US,A) 英国特許2027730(GB,A) 英国特許903014(GB,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式[1]; (ただし、式[1]中、mは1以上の整数を表わす。) で表わされ、その重量平均分子量が15,900〜108,000で
    あることを特徴とするオレフィン系重合体。
  2. 【請求項2】次式[2]; (ただし、式[2]中、nは1以上の整数を表わす。) で表わされるオレフィン系炭化水素を遷移金属化合物と
    周期律表第I族〜第V族の有機金属化合物とを主成分と
    する触媒の存在下に重合することを特徴とする、 次式[1]; (ただし、式[1]中、mは1以上の整数を表わす。) で表わされ、その重量平均分子量が15,900〜108,000で
    あるオレフィン系重合体の製造方法。
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