JP5129540B2 - α−オレフィン重合体及びその製造方法 - Google Patents

α−オレフィン重合体及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、炭素数12〜30のα−オレフィンの重合体及びその製造方法に関し、詳しくは、フィルム、樹脂改質剤及び接着剤などの用途に好適なα−オレフィン重合体及びその製造方法に関する。
従来、ポリエチレンやポリプロピレンについては、100万を超える分子量を有するいわゆる超高分子量体に関する報告はされているが、炭素数12〜30のα−オレフィンの重合体であって、分子量が100万を超えるような超高分子量体の報告はなく、炭素数12〜30のα−オレフィンの重合体としては、分子量が17万程度のものが知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、従来の製造方法で、超高分子量のα−オレフィン重合体を得ようとすると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎるため、攪拌に多量のエネルギーを要したり、除熱が難しくなり、このため重合温度制御が困難になるという問題があった。また、粘度の高い重合溶液は移送が難しいという問題もある
国際公開第2001/081432号パンフレット 国際公開第2004/081064号パンフレット 国際公開第99/16797号パンフレット 米国特許第4,990,424号明細書
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、炭素数12〜30のα−オレフィンを原料とし、特定の性状を有する高分子量のα−オレフィン重合体及びこの重合体を効率良く製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、炭素数12〜30のα−オレフィンを原料とし、特定の製造方法により、特定性状の高分子量のα−オレフィン重合体を効率良く製造し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、未反応モノマーの除去が容易であるため、高分子量ポリマーを製造する際、リアクターの粘度が上昇せずに攪拌が容易となり、その結果、重合温度の制御や重合体の排出や乾燥が容易になるという製造方法を見出し、また、得られた高分子量のα−オレフィン重合体は、高分子量体であるにも関わらず、溶融時の流動性が良好で、これを他の樹脂に添加することにより、この樹脂の成型性を改善し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明は、以下のα−オレフィン重合体及びその製造方法を提供するものである。
1. 炭素数12〜30のα−オレフィン一種以上の重合体であって、メソトリアッド分率[mm]が95モル%以上であり、以下の(1)及び(2)を満たすα−オレフィン重合体。
(1)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1,000,000以上である。
(2)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)から求めた分子量分布(Mw/Mn)が3〜20である。
2. テトラリン中135℃で測定した[η](極限粘度、単位:dl/g)とη0(ゼロせん断粘度、単位:Pa・s)とが、以下の(3)の関係を満たす上記1に記載のα−オレフィン重合体。
(3)[η]≧0.30×η0 0.202
3. 示差走査型熱量計で測定した融解吸熱量(ΔH)が80J/g以下である上記1又は2に記載のα−オレフィン重合体。
. マグネウム化合物及びチタン化合物含有固体触媒成分を含む触媒の存在下、炭素数12〜30のα−オレフィンを40℃以下で重合することを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
. 重合がスラリー重合であり、該重合後、未反応モノマーを有機溶媒にて洗浄し、α−オレフィン重合体の融点以下の温度で減圧乾燥することを特徴とする上記に記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
. 重合に用いられる有機溶媒が炭素数3〜6の炭化水素溶媒である上記に記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
. 上記又はに記載の製造方法で得られた粒子状α−オレフィン重合体。
. 残留モノマー量が10質量%以下である上記に記載の粒子状α−オレフィン重合体。
本発明のα−オレフィン重合体の製造方法によれば、炭素数12〜30のα−オレフィンを原料とし、高分子量の高級α−オレフィン重合体を効率良く製造することができる。すなわち、未反応モノマーの除去が容易であるため、高分子量ポリマーを製造する際、リアクターの粘度が上昇せずに攪拌が容易となり、その結果、重合温度の制御や重合体の排出や乾燥が容易になる。また、この製造方法により得られた本発明のポリα−オレフィンは、高分子量体であるにも関わらず、溶融時の流動性が良好で、これを他の樹脂に添加することにより、この樹脂の成型性を改善し得るものであり、各種用途、例えば、フィルム、樹脂改質剤及び接着剤などの用途に有用である。
本発明のα−オレフィン重合体は、炭素数12〜30のα−オレフィン一種以上の重合体であって、以下の(1)及び(2)を満たす。
(1)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1,000,000以上である。
この重量平均分子量の上限は10,000,000程度である。
(2)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)から求めた分子量分布(Mw/Mn)が3〜20である。
分子量分布が3〜20の範囲にあると、溶融時の流動性、及び成型性が良好となる。この分子量分布は、好ましくは3〜10である。
上記重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)は、触媒成分として用いられる電子供与性化合物の種類や、重合温度、重合時の添加水素量等の重合条件により調節することができる。
炭素数12〜30のα−オレフィンとしては、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−イコセン、1−ドコセン、1−ヘキサコセン及び1−オクタコセンなどが挙げられる。本発明においては、炭素数16〜30のα−オレフィン重合体が好ましい。本発明においては、これらのα−オレフィンはそれぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のα−オレフィン重合体は、上記(1)及び(2)に加えて、テトラリン中135℃で測定した[η](極限粘度、単位:dl/g)とη0(ゼロせん断粘度、単位:Pa・s)とが、以下の(3)の関係を満たすことが好ましい。
(3)[η]≧0.30×η0 0.202
[η]とη0とが上記関係を満たすと、溶融時の粘性が低く、成型性に優れるという利点がある。好ましくは、
[η]≧0.35×η0 0.202
である。また、[η]の上限は、0.39×η0 0.202 程度である。
上記[η]及びη0は、用いるモノマーの種類や重合温度、重合時の添加水素量等の重合条件により調節することができる。
本発明のα−オレフィン重合体は、マグネシウム化合物及びチタン化合物含有固体触媒成分を含む触媒の存在下、炭素数12〜30のα−オレフィンを40℃以下で重合することにより製造することができる。
上記マグネウム化合物及びチタン化合物含有固体触媒成分としては、マグネシウム化合物、チタン化合物、及び必要に応じて電子供与性化合物を含むオレフィン類重合用固体触媒成分などが挙げられる。また、上記触媒としては、上記固体触媒成分、有機アルミニウム化合物及び有機ケイ素化合物を含む公知のオレフィン類重合用触媒を用いることができる。このような触媒としては、例えば特開平5−271335号公報や特開2001−114848号公報に記載の触媒が挙げられる。
上記マグネシウム化合物の具体例としては、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジイソプロピルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ジオクチルマグネシウム、エチルブチルマグネシウム、ジフェニルマグネシウム、ジシクロへキシルマグネシウム、ブチルオクチルマグネシウム等のアルキルマグネシウムやアリールマグネシウム;ジメトキシマグネシウム、ジエトキシマグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウム、ジヘキシロキシマグネシウム、ジオクトキシマグネシウム、ジフェノキシマグネシウム、ジシクロヘキシロキシマグネシウム等のアルコキシマグネシウムやアリロキシマグネシウム;エチルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシウムクロリド、ヘキシルマグネシウムクロリド、イソプロピルマグネシウムクロリド、イソブチルマグネシウムクロリド、t−ブチルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムブロミド、ベンジルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシウムイオダイド等のアルキルマグネシウムハライドやアリールマグネシウムハライド;ブトキシマグネシウムクロリド、シクロヘキシロキシマグネシウムクロリド、フェノキシマグネシウムクロリド、エトキシマグネシウムブロミド、ブトキシマグネシウムブロミド、エトキシマグネシウムイオダイド等のアルコキシマグネシウムハライドやアリロキシマグネシウムハライド;塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム等のハロゲン化マグネシウムなどを挙げることができる。
これらのマグネシウム化合物の中ではマグネシウムハライド、アルコキシマグネシウム、アルキルマグネシウムハライドが好適に使用できる。なかでも、アルコキシマグネシウムが特に好ましい。
マグネシウム化合物は、シリカ、アルミナ、ポリスチレン等の担体に担持されてもよい。マグネシウム化合物はそれぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、ヨウ素などのハロゲン、珪素、アルミニウム等の他の元素を含有していてもよく、アルコール、エーテル、エステル類などの電子供与体を含有していてもよい。
上記チタン化合物の具体例としては、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン,テトライソプロポキシチタン,テトラ−n−ブトキシチタン,テトライソブトキシチタン,テトラシクロヘキシロキシチタン,テトラフェノキシチタン等のテトラアルコキシチタン;四塩化チタン,四臭化チタン,四ヨウ化チタン等のテトラハロゲン化チタン;メトキシチタントリクロリド,エトキシチタントリクロリド,n−プロポキシチタントリクロリド,n−ブトキシチタントリクロリド,エトキシチタントリブロミド等のトリハロゲン化アルコキシチタン;ジメトキシチタンジクロリド,ジエトキシチタンジクロリド,ジイソプロポキシチタンジクロリド,ジ−n−プロポキシチタンジクロリド,ジエトキシチタンジブロミド等のジハロゲン化ジアルコキシチタン;トリメトキシチタンクロリド,トリエトキシチタンクロリド,トリイソプロポキシチタンクロリド,トリ−n−プロポキシチタンクロリド,トリ−n−ブトキシチタンクロリド等のモノハロゲン化トリアルコキシチタンなどを挙げることができる。これらの中で、高ハロゲン含有チタン化合物、特に四塩化チタンが好ましい。これらのチタン化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
電子供与性化合物としては、エステル化合物やエーテル化合物が挙げられる。エステル化合物としては、安息香酸n−ブチル、安息香酸イソブチル、安息香酸n−ヘプチル、安息香酸エチル、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジ−n−ヘプチル、フタル酸ジエチル等が挙げられる。
エーテル化合物としては、2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−tert−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−クミル−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−フェニルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(ジフェニルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−ナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−フルオロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(1−デカヒドロナフチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−(p−t−ブチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジエチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジクロロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジプロピル−1,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジブチル−1,3−ジエトキシプロパン、2−メチル−2−エチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−プロピル−1,3−ジメトキシプロパン、
2−メチル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−フェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−シクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−メチルシクロヘキシル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(p−クロロフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−フェニルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(2−シクロヘキシルエチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ(2−エチルヘキシル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(p−メチルフェニル)−1,3−ジメトキシプロパン、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジフェニル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−シクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ビス(シクロヘキシルメチル)−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジエトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジブトキシプロパン、2−イソブチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−sec−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ−tert−ブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジネオペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−イソペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−フェニル−2−ベンジル−1,3−ジメトキシプロパン、2−シクロヘキシル−2−シクロヘキシルメチル−1,3−ジメトキシプロパン、2,3−ジフェニル−1,4−ジエトキシブタン、2,3−ジシクロヘキシル−1,4−ジエトキシブタン、2,3−ジベンジル−1,4−ジエトキシブタン、
2,3−ジベンジル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジシクロヘキシル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジイソプロピル−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ジイソプロピル−1,4−ジエトキシブタン、2,2−ビス(p−メチルフェニル)−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ビス(p−クロロフェニル)−1,4−ジメトキシブタン、2,3−ビス(p−フルオロフェニル)−1,4−ジメトキシブタン、2,4−ジフェニル−1,5−ジメトキシペンタン、2,5−ジフェニル−1,5−ジメトキシペンタン、2,4−ジイソプロピル−1,5−ジメトキシペンタン、3−メトキシメチルテトラヒドロフラン、3−メトキシメチルジオキサン、1,1−ジメトキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,1−ジメトキシメチル−デカヒドロナフタレン、1,1−ジメトキシメチルインダン、2,2−ジメトキシメチルインダン、1,2−ジメトキシメチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサン、1,3−ジイソブトキシプロパン、1,2−ジイソブトキシエタン、1,3−ジイソアミルオキシプロパン、1,2−ジイソアミルオキシエタン、1,3−ジネオペントキシプロパン、1,2−ジネオペントキシエタン、2,2−テトラメチレン−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ペンタメチレン−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ヘキサメチレン−1,3−ジメトキシプロパン、1,2−ビス(メトキシメチル)シクロヘキサン、2,8−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,7−ジオキサビシクロ[3.3.1]ノナン、3,7−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、3,3−ジイソブチル−1,5−ジオキソナン、6,6−ジイソブチルジオキセパン、1,1−ジメトキシメチルシクロプロパン、1,1−ビス[メトキシメチル]シクロヘキサン、1,1−ビス[メトキシメチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,1−ジメトキシメチルシクロペンタン、2−メチル−2−メトキシメチル1,3−ジメトキシプロパンなどが挙げられる。これらの電子供与性化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記触媒成分において、マグネシウム化合物とチタン化合物の使用割合は、マグネシウム化合物1molに対して、チタン化合物が通常0.5〜100mol程度、好ましくは1〜50molである。マグネシウム化合物とチタン化合物の使用割合が上記範囲内であると、触媒活性が十分となる。また、電子供与性化合物の使用割合は、マグネシウム化合物のマグネシウム1molに対して、通常0.01〜10mol程度、好ましくは0.05〜1.0molである。この使用割合が上記範囲内であると、触媒活性や立体規則性が十分となる。
上記触媒成分は、公知の方法により調製することができる。また、上記触媒成分は、あらかじめ炭素数2〜30のα−オレフィンで予備重合を行った後に使用してもよい。
本発明の製造方法においては、触媒として上記固体触媒成分に有機アルミニウム化合物や有機ケイ素化合物を組み合わせたものを用いることができる。有機アルミニウム化合物としてはアルキル基、ハロゲン原子、水素原子、アルコキシ基を含有するアルミニウム化合物、アルミノキサン及びそれらの混合物を好ましく用いることができる。有機アルミニウム化合物として具体的には、トリメチルアルミニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルアルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,トリオクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムモノクロリド,ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド,ジイソブチルアルミニウムモノクロリド,ジオクチルアルミニウムモノクロリド等のジアルキルアルミニウムモノクロリド;エチルアルミニウムセスキクロリド等のアルキルアルミニウムセスキハライド;メチルアルミノキサン等の鎖状アルミノキサン等を挙げることができる。これらの有機アルミニウム化合物の中では、炭素数1〜5個の低級アルキル基を有するトリアルキルアルミニウム、特にトリメチルアルミニウム,トリエチルアルミニウム,トリプロピルアルミニウム及びトリイソブチルアルミニウムが好ましい。また、これらの有機アルミニウム化合物はそれぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機アルミニウム化合物は、アルミニウム/チタン原子の比が、通常1〜3000、好ましくは40〜800になるような量が用いられる。
有機ケイ素化合物として具体的には、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、シクロプロピルイソブチルジメトキシシラン、シクロプロピルイソペンチルジメトキシシラン、シクロプロピル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロプロピルネオペンチルジメトキシシラン、シクロプロピル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、シクロブチルイソブチルジメトキシシラン、シクロブチルイソペンチルジメトキシシラン、シクロブチル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロブチルネオペンチルジメトキシシラン、シクロブチル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、シクロペンチルイソブチルジメトキシシラン、シクロペンチルイソペンチルジメトキシシラン、シクロペンチル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロペンチルネオペンチルジメトキシシラン、シクロペンチル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、シクロヘキシルイソブチルジメトキシシラン、シクロヘキシルイソペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロヘキシルネオペンチルジメトキシシラン、シクロヘキシル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、シクロへプチルイソブチルジメトキシシラン、シクロへプチルイソペンチルジメトキシシラン、シクロへプチル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロへプチルネオペンチルジメトキシシラン、シクロへプチル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、シクロオクチルイソブチルジメトキシシラン、シクロオクチルイソペンチルジメトキシシラン、シクロオクチル−2−メチルブチルジメトキシシラン、シクロオクチルネオペンチルジメトキシシラン、シクロオクチル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、1−ノルボルニルイソブチルジメトキシシラン、1−ノルボルニルイソペンチルジメトキシシラン、1−ノルボルニル−2−メチルブチルジメトキシシラン、1−ノルボルニルネオペンチルジメトキシシラン、1−ノルボルニル−2−メチルへキシルジメトキシシラン、2−ノルボルニルイソブチルジメトキシシラン、2−ノルボルニルイソペンチルジメトキシシラン、2−ノルボルニル−2−メチルブチルジメトキシシラン、2−ノルボルニルネオペンチルジメトキシシラン、2−ノルボルニル−2−メチルへキシルジメトキシシラン等が挙げられる。これらの有機ケイ素化合物の中では、シクロペンチルイソブチルジメトキシシラン及びシクロヘキシルイソブチルジメトキシシランが好ましい。これらの有機ケイ素化合物はそれぞれ単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機ケイ素化合物の使用割合は、上記触媒成分チタン化合物1モルに対して、通常1〜500モル程度、好ましくは5〜100モルである。
本発明のα−オレフィン重合体の製造方法における重合形式については特に制限はなく、スラリー重合法、バルク重合法、気相重合法のいずれの方法でも製造することができる。重合は、無溶媒下でおこなっても有機溶媒中で行ってもよい。有機溶媒中で重合を行う場合、有機溶媒としては、例えば、プロパン、もしくはブタン、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、及びイソオクタンなどの直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素溶媒、シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエン及びキシレンなどの芳香族炭化水素溶媒を用いることができる。α-オレフィン重合体の粒子性状確保のためには、特に、炭素数が6以下の直鎖状炭化水素溶媒が好ましく、より好ましくは、炭素数3〜6の直鎖状炭化水素溶媒である。重合は回分式で行っても連続式で行ってもよい。
重合圧は、特に制限はなく、通常、大気圧〜8MPa(Gauge)程度、好ましくは0〜5MPa(Gauge)である。α-オレフィン重合体の粒子性状確保のためには、重合温度は低いほどよいが、あまり低いと触媒活性が著しく低下するため、重合は40℃以下の温度において行い、通常−50〜40℃程度、好ましくは−30〜35℃の範囲において適宜選ばれる。重合時間は、通常5分〜20時間程度、好ましくは、10分〜10時間である。
α−オレフィン重合体の分子量は、連鎖移動剤の添加、好ましくは水素ガスを添加することによって調節することができる。また、窒素等の不活性ガスを存在させてもよい。
本発明のα−オレフィン重合体の製造をスラリー重合法によって行い、スラリー重合後、未反応モノマーを有機溶媒にて洗浄・除去し、得られたα−オレフィン重合体を、その融点以下の温度で減圧乾燥することにより、粒子状のα−オレフィン重合体を得ることができる。有機溶媒としては、上記と同様のものを用いることができる。粒子状のα−オレフィン重合体における未反応モノマーの残留量は、通常10質量%以下であるが、残留モノマー量を1質量%以下とするために、このα−オレフィン重合体を融点以上で減圧乾燥してもよい。
本発明のα−オレフィン重合体には、所望に応じて各種添加剤をブレンドし、α−オレフィン重合体組成物として使用することができる。添加剤としては核剤、酸化防止剤、中和剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤及び帯電防止剤など挙げられる。
本発明のα−オレフィン重合体は、立体規則性指標であるメソトリアッド分率[mm]が、通常90モル%以上であり、好ましくは92モル%以上、より好ましくは95モル%以上である。また、本発明のα−オレフィン重合体は、示差走査型熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、通常30℃以上であり、好ましくは40℃以上、より好ましくは50℃以上である。
メソトリアッド分率[mm]は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルを測定し、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのメソ分率[mm]を求めた。メソトリアッド分率[mm]が大きくなると、立体規則性が高くなる。13C−NMRスペクトルの測定法については後述する。
本発明のα−オレフィン重合体は、DSCで測定した融解吸熱量(ΔH)が90J/g以下であると柔軟性が優れ好ましい。ΔHは好ましくは80J/g以下である。ΔHは、軟質であるか否かを表す指標であり、この値が大きくなると弾性率が高く、軟質性が低下していることを意味する。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。各例において得られたα−オレフィン重合体について、下記の方法により物性を測定した。
(1)融点(Tm)及び融解吸熱量(ΔH)
示差走査型熱量計(株式会社パーキンエルマー製、DSC7)を用い、試料を窒素雰囲気下90℃で5分保持した後、−10℃まで、5℃/分で降温させ、−10℃で5分保持した後、190℃まで10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブから、融点(Tm)を求めた。また、融点(Tm)の測定において得られる融解ピークの面積から、融解吸熱量(ΔH)を計算した。
(2)重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)
下記のゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)装置により、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)測定し、分子量分布(Mw/Mn)を求めた。重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)は、ポリスチレン換算分子量を対応するポリマーの分子量に換算するため、Mark-Houwink-桜田の式の定数K及びαを用いてUniversal Calibration法により求めた。具体的には「「サイズ排除クロマトグラフィー」森定雄著、P67〜69、1992年、共立出版」に記載の方法によって決定した。なお、K及びαは、「「Polymer Handbook」 John Wiley&Sons, Inc.」に記載されている。
GPC測定装置
検出器 :液体クロマトグラフィー用RI検出器 ウオーターズ 150C
カラム :TOSO GMHHR−H(S)HT
測定条件
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
測定温度 :145℃
流速 :1.0ml/分
試料濃度 :0.3質量%
(3)極限粘度
(株)離合社のVMR−053型自動粘度計を用い、テトラリン溶媒中135℃において測定した。
(4)メソトリアッド分率[mm]
エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルを測定し、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのメソ分率[mm]を求めた。すなわち、試料220mgを10mm径のNMR試料管に採取し、1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの90:10(容量比)混合溶媒3mlを添加した。アルミブロックヒーターを用いて140℃にて均一に溶解した後、下記の装置及び条件にて13C−NMRスペクトルを測定した。
装置:日本電子(株)製JNM−EX400型13C−NMR装置(400MHz)
温度:130℃
パルス幅:7.5μs(45°)
パルス繰り返し時間:4秒
積算:10000回
(5)パウダーモルホロジー
重合終了後、重合体が粒子性状を維持しているかどうかについて、下記の2つの基準で評価した。
〈パウダーモルホロジー1〉
メタノールを投入して重合を停止させた重合体について、
○:攪拌を停止した状態で粒子状ポリマー成分の沈降が確認できる。
×:粒子状成分が溶媒に完全に溶解しており、粒子状成分の沈降が全く確認できない。
〈パウダーモルホロジー2〉
得られた重合体を減圧、乾燥させた後の重合体について、
○:凝集パウダーが観察されない。
△:一部凝集パウダーが観察される。
×:パウダー形状を維持していない。
(6)残留モノマー量
試料5gを150℃、133Pa以下の環境下で6時間乾燥させ、[(減少した質量)/(乾燥前の質量)]×100を残留モノマー量とした。
(7)メルトフローレート(MFR)
JIS−K7210に準拠し、230℃、21.16Nにて測定した。
(8)引張弾性率
重合体をプレス成形して試験片(2号ダンベル、厚み1mm)を作製し、JIS−K7113に準拠した引張試験により測定した。測定は、クロスヘッド速度50mm/分、ロードセル100kgの条件で行った。
(9)内部ヘイズ
重合体をプレス成形して厚さ1mmの試験片を作製し、表面の散乱を除去するために、試験片表面にシリコーンオイル(信越シリコーン社製、KF56)を塗布した後、JIS−K7105に準拠して測定した。
(10)ゼロせん断粘度(η0
レオメトリックス社製のRMS800(コーンプレート型回転式レオメータ、直径25mm、コーン角度0.1ラジアン)を用い、温度180℃において角周波数ω=0.01〜100ラジアン/秒の範囲で正弦的な20%のせん断ひずみを加え、得られた複素粘度の絶対値|η*|をω=0ラジアン/秒に外挿してゼロせん断粘度η0を算出した。
なお、[η]≧0.30×η0 0.202の関係は、実施例1〜8及び比較例1〜4の[η]とη0を、[η](dl/g)を縦軸、η0(Pa・s)を横軸とした表にし、その表から導き出されたものである。
実施例1
(1)固体触媒成分の調製
窒素で置換した内容積500mlの攪拌機付三つロフラスコにジエトシマグネシウム16gを投入し、次いで脱水処理したオクタン80mlを加えた。40℃に加熱し、四塩化珪素2.4mlを加え、20分間攪拌し、フタル酸−ジ―n−ブチル(DNBP)を3.4ml加えた。溶液を80℃まで昇温し、引き続き摘下ロートを用いて四塩化チタン77mlを滴下した。内温を125℃として2時間接触させた。その後、攪拌を停止して固体を沈降させ、上澄みを抜き出した。脱水オクタン100mlを加え、攪拌しながら125℃まで昇温し、1分間保持した後、攪拌を停止して固体を沈降させ、上澄みを抜き出した。この洗浄操作を7回繰り返した。次いで、四塩化チタン122mlを加え、内温を125℃とし、2時間接触させた。その後、125℃の脱水オクタンによる洗浄を6回繰り返し、固体触媒成分を得た。
(2)ヘキサデセンの重合
充分乾燥され、乾燥窒素にて置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルヘプタン300mlを投入し、攪拌しながら25℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、ヘキサデセン(出光興産(株)製、リニアレン16)200ml、上記(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、4時間30分間その温度を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルヘプタン100mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりヘキサデセン重合体144gを得た。
得られたヘキサデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたヘキサデセン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表1〜3に示す。
実施例2
充分乾燥され、乾燥窒素にて十分に置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルヘプタン300mlを投入し、攪拌しながら20℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、オクタデセン(出光興産(株)製、リニアレン18)200ml、実施例1(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、ただちに30℃まで昇温し、30分間その温度を保持した。その後、5分間かけて35℃まで昇温し、そのまま2時間30分その温度を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルヘプタン100mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりオクタデセン重合体134gを得た。
得られたオクタデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたオクタデセン重合体について、上記の方法で物性を測定した。結果を表1〜3に示す。
実施例3
充分乾燥され、乾燥窒素にて置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルヘプタン300mlを投入し、攪拌しながら25℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、混合α−オレフィン(出光興産(株)製、リニアレン2024(オクタデセン、イコセン、ドコセン及びテトラコセンの混合物))200ml、実施例1(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、ただちに30℃まで昇温し、30分間その温度を保持した。その後、5分間かけて40℃まで昇温し、そのまま1時間その温度を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルヘプタン100mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりα−オレフィン重合体125gを得た。
得られたα−オレフィン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたα−オレフィン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表1〜3に示す。
実施例4
実施例3において重合温度40℃を30℃に変更した以外は同様にして、α−オレフィン重合体19.6gを得た。
得られたα−オレフィン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたα−オレフィン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表1及び表3に示す。
実施例5
充分乾燥され、乾燥窒素にて十分に置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルヘキサン300mlを投入し、攪拌しながら20℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、オクタデセン(出光興産(株)製、リニアレン18)200ml、実施例1(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、ただちに35℃まで昇温し、60分間その温度を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルヘキサン200mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりオクタデセン重合体146gを得た。
得られたオクタデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたオクタデセン重合体のモルホロジー1及び2について表3に示す。
実施例6
実施例5においてノルマルヘキサンをノルマルペンタンに変更した以外は同様にして、オクタデセン重合体140gを得た。
得られたオクタデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたオクタデセン重合体のモルホロジー1及び2について表3に示す。
実施例7
充分乾燥され、乾燥窒素にて十分に置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルペンタン300mlを投入し、攪拌しながら25℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、ヘキサデセン(出光興産(株)製、リニアレン16)200ml、実施例1(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、60分間、25℃を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルペンタン200mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりヘキサデセン重合体85gを得た。
得られたオクタデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたヘキサデセン重合体のモルホロジー1及び2について表3に示す。
実施例8
充分乾燥され、乾燥窒素にて十分に置換された内容積1Lの攪拌装置付きステンレス製オートクレーブに乾燥ノルマルヘプタン300mlを投入し、攪拌しながら20℃に保った。次いで、トリエチルアルミニウム1.0mmol、オクタデセン(出光興産(株)製、リニアレン18)200ml、実施例1(1)で調製した固体触媒成分16.3mg、ジシクロペンチルジメトキシシラン50μmolをオートクレーブに投入した。その後、水素を0.01MPaまで投入後、ただちに35℃まで昇温し、60分間その温度を保持した。次にメタノール5mlを投入し、重合を停止させ、パウダー状の重合体を含んだスラリーを得た。このスラリーにノルマルヘプタン200mlを加え、ろ過後、減圧乾燥することによりオクタデセン重合体146gを得た。
得られたオクタデセン重合体は、均一な粒子状であった。得られた粒子状重合体を減圧下、30℃にて4時間かけて乾燥させた。得られたオクタデセン重合体のモルホロジー1及び2について表3に示す。
比較例1
十分に窒素置換した500mlの攪拌付き三つロフラスコを氷浴に浸し、攪拌しながらトルエン85ml、1−イコセン25ml、ジエチルアルミニウムジクロライドの25質量%トルエン希釈液11.9g、三塩化チタン4.02gの順に添加した。25℃にて16時間重合した後、反応器を氷浴に浸し、メタノール5mlを滴下して重合を停止した。この時、α−オレフィン重合体は、完全に溶媒に溶解しており、粒子性状を全く保っていなかった。その後、1mol/L塩酸20mlとメタノール200mlの混合液を反応器に投入して脱灰処理し、この脱灰処理により析出した固体をろ過し、減圧下、150℃にて乾燥することによりα−オレフィン重合体18gを得た。
得られたα−オレフィン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表1及び表4に示す。
比較例2
(1)錯体の合成
(a)(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(インデン)の合成
窒素気流下、1Lの三つ口フラスコにTHF(テトラヒドロフラン)50mlとMg2.5g(41mmol)を加えた。ここに1,2−ジブロモエタン0.1mlを加えて攪拌し、Mgを活性化した。30分間攪拌した後、溶媒を抜き出し、新たにTHF50mlを添加した。ここに2−ブロモインデン5.0g(25.6mmol)のTHF(200ml)溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、室温で2時間攪拌した後、−78℃に冷却し、ジクロロジメチルシラン3.1ml(25.6mmol)のTHF(100ml)溶液を1時間かけて滴下した。15時間攪拌した後、溶媒を留去した。残渣をヘキサン200mlで抽出した後、溶媒を留去することにより、2−クロロメチルシリルインデンを6.6g(24.2mmol)得た(収率94%)。窒素気流下、1Lの三つ口フラスコにTHF400mlと2−クロロメチルシリルインデン8gを加え−78℃に冷却した。ここへLiN(トリメチルシリル)2のTHF溶液(1.0mol/L)を38.5ml(38.5mmol)滴下した。室温で15時間攪拌した後溶媒を留去し、ヘキサン300mlで抽出した。溶媒を留去することにより(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(インデン)2.2g(6.4mmol)得た(収率33.4%)。
1H−NMR(90MHz、THF−d8)による測定の結果は、以下のとおりである。
δ:-0.69,0.73(12H,ジメチルシリレン),3.66(4H,-CH2-),7.17(8H,Ar-H)
(b)(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライドの合成
シュレンク瓶に(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(インデン)のリチウム塩3.0g(6.97mmol)をTHF50mlに溶解し−78℃に冷却した。ヨードメチルトリメチルシラン2.1ml(14.2mmol)をゆっくりと滴下し室温で12時間撹拌した。
溶媒を留去し、エーテル50mlを加えて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄した。分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去して(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデン)3.04g(5.88mmol)を得た(収率84%)。
次に、窒素気流下においてシュレンク瓶に上記で得られた(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデン)3.04g(5.88mmol)とエーテル50mlを入れた。−78℃に冷却し、n−BuLiのヘキサン溶液(1.54mol/L、7.6ml(1.7mmol))を滴下した。室温に上げ12時間撹拌後、エーテルを留去した。得られた固体をヘキサン40mlで洗浄することによりリチウム塩をエーテル付加体として3.06g(5.07mmol)を得た(収率73%)。
1H−NMR(90MHz、THF−d8)による測定の結果は、以下のとおりである。
δ:0.04(s,18H,トリメチルシリル),0.48(s,12H,ジメチルシリレン),1.10(t,6H,メチル),2.59(s,4H,メチレン),3.38(q,4H,メチレン),6.2-7.7(m,8H,Ar-H)
窒素気流下で、上記で得られたリチウム塩をトルエン50mlに溶解した。−78℃に冷却し、ここへ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g(5.1mmol)のトルエン(20ml)懸濁液を滴下した。滴下後、室温で6時間撹拌した。その反応溶液の溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメタンにより再結晶化することにより、(1,2’−ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロライド0.9g(1.33mmol)を得た(収率26%)。
1H−NMR(90MHz、CDCl3)による測定の結果は、以下のとおりである。
δ:0.0(s,18H,トリメチルシリル),1.02,1.12(s,12H,ジメチルシリレン),2.51(dd,4H,メチレン),7.1-7.6(m,8H,Ar-H)
(2)プロピレンの重合
加熱乾燥した1Lオートクレーブにノルマルヘプタン(400ml)、トリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)、アルベマール社製メチルアルミノキサン(0.4mmol)、上記(1)で製造した錯体(1,2’―ジメチルシリレン)(2,1’−ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリルインデニル)ジルコニウムジクロリド(0.4μmol)を加え、水素0.08MPa導入した。その後、攪拌しながらプロピレンをゆっくりと0.6MPaまで導入するとともに温度を60℃に昇温した。1時間攪拌した後、プロピレンの供給を停止しメタノール3mlを加え脱圧後、重合溶液を80℃にて減圧乾燥することによりプロピレン重合体を得た。
得られたプロピレン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表2及び表4に示す。
比較例3
比較例2において水素導入圧力を0.06MPaにした以外は同様にしてプロピレン重合体を得た。得られたプロピレン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表2及び表4に示す。
比較例4
比較例2において水素導入圧力を0.03MPaにした以外は同様にしてプロピレン重合体を得た。得られたプロピレン重合体について、上記の方法により物性を測定した。結果を表2及び表4に示す。
Figure 0005129540
Figure 0005129540
Figure 0005129540
Figure 0005129540
本発明のα−オレフィン重合体は、フィルム、樹脂改質剤及び接着剤などの用途に好適であり、本発明のα−オレフィン重合体の製造方法によれば、炭素数12〜30のα−オレフィンを原料として用い、高分子量で流動性や透明性に優れた高級α−オレフィン重合体を効率良く製造することができる。

Claims (8)

  1. 炭素数12〜30のα−オレフィン一種以上の重合体であって、メソトリアッド分率[mm]が95モル%以上であり、以下の(1)及び(2)を満たすα−オレフィン重合体。
    (1)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1,000,000以上である。
    (2)ゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)法により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)から求めた分子量分布(Mw/Mn)が3〜20である。
  2. テトラリン中135℃で測定した[η](極限粘度、単位:dl/g)とη0(ゼロせん断粘度、単位:Pa・s)とが、以下の(3)の関係を満たす請求項1に記載のα−オレフィン重合体。
    (3)[η]≧0.30×η0 0.202
  3. 示差走査型熱量計で測定した融解吸熱量(ΔH)が80J/g以下である請求項1又は2に記載のα−オレフィン重合体。
  4. マグネシウム化合物及びチタン化合物含有固体触媒成分を含む触媒の存在下、炭素数12〜30のα−オレフィンを40℃以下で重合することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
  5. 重合がスラリー重合であり、該重合後、未反応モノマーを有機溶媒にて洗浄・除去し、得られたα−オレフィン重合体を、その融点以下の温度で減圧乾燥することを特徴とする請求項に記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
  6. 重合に用いられる有機溶媒が炭素数3〜6の炭化水素溶媒である請求項に記載のα−オレフィン重合体の製造方法。
  7. 請求項又はに記載の製造方法で得られた粒子状α−オレフィン重合体。
  8. 残留モノマー量が10質量%以下である請求項に記載の粒子状α−オレフィン重合体。
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