JP2546375B2 - 振動子 - Google Patents
振動子Info
- Publication number
- JP2546375B2 JP2546375B2 JP14778089A JP14778089A JP2546375B2 JP 2546375 B2 JP2546375 B2 JP 2546375B2 JP 14778089 A JP14778089 A JP 14778089A JP 14778089 A JP14778089 A JP 14778089A JP 2546375 B2 JP2546375 B2 JP 2546375B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating body
- vibrator
- uniform
- vibration
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は振動子に関し、特にたとえば振動ジャイロ
などに用いられる振動子に関する。
などに用いられる振動子に関する。
(従来技術) 第5図はこの発明の背景となる従来の振動子の一例を
示す斜視図である。この振動子1は、4角柱状の振動体
2を含む。振動体2の側面には、振動体2を振動させる
ための圧電素子3が形成される。この圧電素子3に駆動
信号を与えることによって、振動体2は屈曲振動をす
る。
示す斜視図である。この振動子1は、4角柱状の振動体
2を含む。振動体2の側面には、振動体2を振動させる
ための圧電素子3が形成される。この圧電素子3に駆動
信号を与えることによって、振動体2は屈曲振動をす
る。
(発明が解決しようとする課題) このような振動子に用いられる振動体としては、たと
えばエリンバなどの圧縮金属材料が使用される。このよ
うな圧延金属材料は、たとえば第6図に示すように、ロ
ーラで圧延することによって形成される。そして、振動
体は、矢印に示す圧延方向がその長手方向になるように
切断される。
えばエリンバなどの圧縮金属材料が使用される。このよ
うな圧延金属材料は、たとえば第6図に示すように、ロ
ーラで圧延することによって形成される。そして、振動
体は、矢印に示す圧延方向がその長手方向になるように
切断される。
振動体の材料を圧延するとき、ローラで押さえ付ける
圧力をすべての部分で一定にすることが難しく、材料の
圧延方向に直交する部分ではその粒子の分布状態が不均
一となる。そのため、振動体を形成したとき、その長手
方向断面部分においては、第7図に示すように均一な粒
子分布となるが、横断面部分においては、第8図に示す
ように不均一な粒子分布となる。そのため、振動体の幅
方向においては、振動体の粒子分布の粗密状態によっ
て、その部分のヤング率が異なる。したがって、振動体
の屈曲振動の方向によって、共振周波数にばらつきが生
じる。このような振動子をあらゆる方向に振動する振動
ジャイロなどに用いると、振動体の振動方向によって検
出特性が異なり、回転角速度の検出を正確に行うことが
できない。
圧力をすべての部分で一定にすることが難しく、材料の
圧延方向に直交する部分ではその粒子の分布状態が不均
一となる。そのため、振動体を形成したとき、その長手
方向断面部分においては、第7図に示すように均一な粒
子分布となるが、横断面部分においては、第8図に示す
ように不均一な粒子分布となる。そのため、振動体の幅
方向においては、振動体の粒子分布の粗密状態によっ
て、その部分のヤング率が異なる。したがって、振動体
の屈曲振動の方向によって、共振周波数にばらつきが生
じる。このような振動子をあらゆる方向に振動する振動
ジャイロなどに用いると、振動体の振動方向によって検
出特性が異なり、回転角速度の検出を正確に行うことが
できない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、振動体の振動
方向が変わっても、共振周波数のばらつきの少ない振動
子を提供することである。
方向が変わっても、共振周波数のばらつきの少ない振動
子を提供することである。
(課題を解決するための手段) この発明は、振動ジャイロに用いられる振動子であっ
て、圧延材料を用いて形成される長手方向を有する振動
体を含み、前記振動体の長手方向が前記圧延材料の圧延
方向とほぼ直交する、振動子である。
て、圧延材料を用いて形成される長手方向を有する振動
体を含み、前記振動体の長手方向が前記圧延材料の圧延
方向とほぼ直交する、振動子である。
(作用) 振動子に駆動信号を与えると、振動体がその幅方向に
屈曲振動する。圧延材料は、その圧延方向に沿って均一
な粒子分布を得ることができるが、圧延方向に直交する
向きにおいては均一な粒子分布を得ることが難しい。そ
のため、振動体の長手方向と圧延材料の圧延方向とをほ
ぼ直交させることによって、振動体の横断面部分におけ
る粒子分布を均一にすることができる。つまり、屈曲振
動の方向となる幅方向すなわち振動体の横断面部分にお
いては、振動体材料の分布が均一になっており、そのた
め振動体の横断面部分においては均一なヤング率を有す
る。
屈曲振動する。圧延材料は、その圧延方向に沿って均一
な粒子分布を得ることができるが、圧延方向に直交する
向きにおいては均一な粒子分布を得ることが難しい。そ
のため、振動体の長手方向と圧延材料の圧延方向とをほ
ぼ直交させることによって、振動体の横断面部分におけ
る粒子分布を均一にすることができる。つまり、屈曲振
動の方向となる幅方向すなわち振動体の横断面部分にお
いては、振動体材料の分布が均一になっており、そのた
め振動体の横断面部分においては均一なヤング率を有す
る。
(発明の効果) この発明にもれば、振動体の屈曲振動の方向が変わっ
ても、ほぼ同じ振動周波数を得ることができる。そのた
め、この振動子を振動ジャイロなどに用いれば、振動体
の振動方向が変わってもほぼ同じ特性を得ることがで
き、振動ジャイロに加わった回転角速度を正確に検出す
ることができる。
ても、ほぼ同じ振動周波数を得ることができる。そのた
め、この振動子を振動ジャイロなどに用いれば、振動体
の振動方向が変わってもほぼ同じ特性を得ることがで
き、振動ジャイロに加わった回転角速度を正確に検出す
ることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図はこの発明の一実施例を示す斜視図である。こ
の振動子10は振動体12を含む。振動体12は、たとえば4
角柱状に形成される。この振動体12は、たとえばエリン
バなどの圧延金属材料で形成される。振動体12は、この
ような圧延金属材料の圧延方向に直交する向きがその長
手方向になるように切断されて形成される。そして、振
動体12の側面の中央部には、振動体12を振動させるため
の圧電素子14が形成される。この圧電素子14に駆動信号
を与えることによって、駆動体12は屈曲振動する。
の振動子10は振動体12を含む。振動体12は、たとえば4
角柱状に形成される。この振動体12は、たとえばエリン
バなどの圧延金属材料で形成される。振動体12は、この
ような圧延金属材料の圧延方向に直交する向きがその長
手方向になるように切断されて形成される。そして、振
動体12の側面の中央部には、振動体12を振動させるため
の圧電素子14が形成される。この圧電素子14に駆動信号
を与えることによって、駆動体12は屈曲振動する。
振動体12の材料となる圧延金属材料は、その圧延方向
に沿ってき一な粒子分布となる。しかし、材料を圧延す
るためのローラに加わる圧力を均一にすることが困難な
ため、圧延方向に直交する方向の粒子分布には粗密が生
じる。この振動子10では、振動体12の長手方向が振動体
材料の圧延方向に直交する向きになるように形成されて
いるため、第2図に示すように、その長手方向断面部分
においては粒子分布に粗密が生じる。しかし、第3図に
示すように、振動体12の横断面部分においては、振動体
材料の粒子分布が均一となる。そのため、振動体12の横
断面部分においては、そのヤング率が均一となる。した
がって、この振動子10では、振動体12の屈曲振動の方向
が変わっても、その振動周波数がほぼ一定となる。その
ため、この振動子10をたとえば振動ジャイロなどに用い
れば、振動体12の振動方向が変わってもほぼ均一な共振
特性を得ることができ、振動ジャイロに加わった回転角
速度を正確に検出することがきる。
に沿ってき一な粒子分布となる。しかし、材料を圧延す
るためのローラに加わる圧力を均一にすることが困難な
ため、圧延方向に直交する方向の粒子分布には粗密が生
じる。この振動子10では、振動体12の長手方向が振動体
材料の圧延方向に直交する向きになるように形成されて
いるため、第2図に示すように、その長手方向断面部分
においては粒子分布に粗密が生じる。しかし、第3図に
示すように、振動体12の横断面部分においては、振動体
材料の粒子分布が均一となる。そのため、振動体12の横
断面部分においては、そのヤング率が均一となる。した
がって、この振動子10では、振動体12の屈曲振動の方向
が変わっても、その振動周波数がほぼ一定となる。その
ため、この振動子10をたとえば振動ジャイロなどに用い
れば、振動体12の振動方向が変わってもほぼ均一な共振
特性を得ることができ、振動ジャイロに加わった回転角
速度を正確に検出することがきる。
なお、上述の実施例では、振動体12を4角柱状に形成
したが、第4図に示すように、振動体12を3角柱状など
他の形状に形成してもよい。この場合も、振動体材料の
圧延方向に直交する向きが振動体の幅方向となるように
形成することによって、振動子の共振特性をほぼ均一な
ものにすることができる。
したが、第4図に示すように、振動体12を3角柱状など
他の形状に形成してもよい。この場合も、振動体材料の
圧延方向に直交する向きが振動体の幅方向となるように
形成することによって、振動子の共振特性をほぼ均一な
ものにすることができる。
第1図はこの発明の一実施例を示す斜視図である。 第2図は第1図に示す振動子の長手方向断面部分を示す
図解図である。 第3図は第1図に示す振動子の横断面部分を示す図解図
である。 第4図はこの発明の他の実施例を示す斜視図である。 第5図はこの発明の背景となる従来の振動子の一例を示
す斜視図である。 第6図は振動体の材料となる圧延金属材料の製造工程の
一例を示す斜視図である。 第7図は第5図に示す従来の振動子の長手方向断面部分
を示す図解図である。 第8図は第5図に示す従来の振動子の横断面部分を示す
図解図である。 図において、10は振動子、12は振動体、14は圧電素子を
示す。
図解図である。 第3図は第1図に示す振動子の横断面部分を示す図解図
である。 第4図はこの発明の他の実施例を示す斜視図である。 第5図はこの発明の背景となる従来の振動子の一例を示
す斜視図である。 第6図は振動体の材料となる圧延金属材料の製造工程の
一例を示す斜視図である。 第7図は第5図に示す従来の振動子の長手方向断面部分
を示す図解図である。 第8図は第5図に示す従来の振動子の横断面部分を示す
図解図である。 図において、10は振動子、12は振動体、14は圧電素子を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−178313(JP,A) 特開 昭62−158505(JP,A) 特開 昭63−119910(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】振動ジャイロに用いられる振動子であっ
て、圧延材料を用いて形成される長手方向を有する振動
体を含み、前記振動体の長手方向が前記圧延材料の圧延
方向とほぼ直交する、振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778089A JP2546375B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14778089A JP2546375B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 振動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312514A JPH0312514A (ja) | 1991-01-21 |
JP2546375B2 true JP2546375B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=15438023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14778089A Expired - Lifetime JP2546375B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546375B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0587576A (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-06 | Akai Electric Co Ltd | 振動子 |
JPH05133752A (ja) * | 1991-11-12 | 1993-05-28 | Akai Electric Co Ltd | 振動子 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60178313A (ja) * | 1984-02-24 | 1985-09-12 | Japan Aviation Electronics Ind Ltd | 振動ジヤイロ用振動子 |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP14778089A patent/JP2546375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0312514A (ja) | 1991-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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