JP3407635B2 - 振動ジャイロ用振動子 - Google Patents

振動ジャイロ用振動子

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JP3407635B2 JP02915098A JP2915098A JP3407635B2 JP 3407635 B2 JP3407635 B2 JP 3407635B2 JP 02915098 A JP02915098 A JP 02915098A JP 2915098 A JP2915098 A JP 2915098A JP 3407635 B2 JP3407635 B2 JP 3407635B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は振動ジャイロ用振
動子に関し、特にたとえば、回転角速度を効率的に検出
するための三角柱状の振動ジャイロ用振動子に関する。 【0002】 【従来の技術】図6は、従来の振動ジャイロ用振動子を
用いた振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図7は
この振動ジャイロを使用するための回路図である。振動
ジャイロ1は、三角柱状の振動ジャイロ用振動子2(以
下、単に「振動子2」という。)を含む。この振動子2
の3つの側面の中央部には、それぞれ圧電素子3a,3
b,3cが形成される。この振動ジャイロ1を用いる場
合、圧電素子3a,3bが発振回路4に接続される。発
振回路4は、加算回路,増幅回路,位相回路などを含
み、発信回路4の出力信号が圧電素子3cに入力され
る。さらに、圧電素子3a,3bは、検出回路5に接続
される。検出回路5は、差動増幅回路,同期検波回路,
平滑回路,直流増幅回路などを含む。 【0003】この振動ジャイロ1では、圧電素子3a,
3bの出力信号が駆動回路4の加算回路で合成され、増
幅回路で増幅されたのち、位相回路で位相補正されて、
駆動信号として圧電素子3cに与えられる。それによ
り、振動子2は、圧電素子3c形成面に直交する向きに
屈曲振動する。このとき、圧電素子3a,3bの屈曲状
態は同じとなるため、圧電素子3a,3bの出力信号は
同じである。そのため、検出回路5の差動増幅回路の出
力は0であり、回転角速度が加わっていないことがわか
る。振動子2の軸を中心として回転すると、コリオリ力
によって、振動子2の屈曲振動の方向が変わる。そのた
め、圧電素子3a,3bの屈曲状態に差が生じ、異なる
信号が出力される。したがって、差動増幅回路からは、
圧電素子3a,3bの出力信号の差に対応した信号が出
力される。この差動増幅回路の出力信号が同期検波回路
で検波され、平滑回路で平滑されたのち、直流増幅回路
で増幅されることにより、回転角速度に対応した直流信
号が得られる。 【0004】このような振動ジャイロ1において、検出
感度を上げるために、振動子2の振幅を大きくすること
が考えられる。振動子2の振幅を大きくすれば、圧電素
子3a,3bの屈曲量が大きくなり、大きい出力信号を
得ることができる。たとえば、振動子を細くすることに
より、振幅を大きくすることができる。しかしながら、
振動子を細くすると、圧電素子を形成する面積が小さく
なり、電気的な検出効率が悪くなる。 【0005】そこで、図8に示すように、振動子2の長
手方向の両端に重り6を形成することによって、振動子
2の振幅を大きくしたものが、特開平8−23258号
公報に示されている。また、図9に示すように、三角柱
状の振動子2の中央部を旋盤などで切削し、円柱状にし
て振幅を大きくしたものが特開平8−29182号公報
に示されている。図9に示す振動ジャイロでは、振動子
2の両端の三角柱状の部分を連結するようにして、圧電
素子3a〜3cが形成される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示す振動子では、たとえば四角柱状の材料の中央部を切
削して三角柱状にする必要があり、振動子の加工が難し
い。また、図9に示す振動子では、圧電素子の中央部が
振動子から離れているため、圧電素子が破損しやすい。 【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、加
工が簡単で、破損しにくく、しかも屈曲振動をさせたと
きに振幅が大きい振動ジャイロ用振動子を提供すること
である。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、断面三角形
の柱状の振動ジャイロ用振動子であって、2つの側面の
それぞれは、全面が同一面上に形成され、他の1つの側
面の長手方向の中央部が両端部より内側に形成された、
振動ジャイロ用振動子である。 【0009】振動ジャイロ用振動子の1つの側面のみに
おいて、長手方向の中央部が両端部より内側に形成され
ているため、三角柱状の材料の1つの側面部分を切削す
ることにより、振動ジャイロ用振動子を形成することが
できる。また、振動ジャイロ用振動子の両端部が重りと
して働き、振動ジャイロ用振動子を屈曲振動させたとき
に、その振幅を大きくすることができる。さらに、振動
ジャイロ用振動子の両端部が重りとして働くことによ
り、振動ジャイロ用振動子の振幅を大きくすることがで
きるため、振動ジャイロ用振動子の中央部を極端に細く
する必要がなく、圧電素子を形成するのに必要な面積を
確保することができる。 【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は、この発明の振動ジャイロ
用振動子を示す斜視図であり、図2はその断面図であ
る。振動ジャイロ用振動子10(以下、単に「振動子1
0」という。)は断面正三角形の柱状であり、その2つ
の側面のそれぞれは、その全面が同一面上に形成され
る。また、振動子10の他の1つの側面においては、振
動子10の長手方向の中央部12が、両端部14より内
側となるように形成される。したがって、振動子10の
他の1つの側面には段差部が形成され、振動子10の両
端部14は、中央部12より大きい断面形状を有してい
る。 【0012】この振動子10は、たとえばエリンバ,鉄
−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラミックな
ど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形成される。
この振動子10を形成するためには、たとえば正三角柱
状の材料の長手方向の中央部において、材料の1つの側
面部分を切削することによって形成することができる。
そして、正三角柱状の材料の切削された部分が、振動子
10の中央部12における1つの側面となる。 【0013】この振動子10を振動ジャイロに使用する
場合、図3および図4に示すように、振動子10の中央
部12の第1の側面12aに、圧電素子16aが形成さ
れる。また、中央部12の第2の側面12bに、圧電素
子16bが形成される。さらに、中央部12の第3の側
面12cに、圧電素子16cが形成される。これらの圧
電素子16a〜16cは、それぞれ振動子10の長手方
向の中心部に形成される。 【0014】圧電素子16aは、たとえば圧電セラミッ
クなどで形成される圧電層18aを含む。圧電層18a
の両面には、それぞれ電極20a,22aが形成され
る。そして、一方の電極22aが、振動子10の中央部
12の第1の側面12aに貼着される。同様に、圧電素
子16b,16cは圧電層18b,18cを含み、これ
らの圧電層18b,18cの両面に、電極20b,22
bおよび電極20c,22cが形成される。そして、圧
電素子16b,16cの一方の電極22b,22cが、
振動子10の中央部12の第2の側面12bおよび第3
の側面12cに貼着される。 【0015】振動子10の中央部12の第1の側面12
aおよび第2の側面12bで挟まれた稜線部には、2つ
の支持部材24が取り付けられる。支持部材24は、た
とえばコ字状にした金属線で形成される。これらの支持
部材24は、振動子10の屈曲振動のノード点付近で、
半田付けなどによって振動子10の稜線部に取り付けら
れる。さらに、支持部材24の端部は、支持基板26に
固定される。 【0016】この振動ジャイロを用いる場合、図5に示
すように、圧電素子16a,16bと圧電素子16cと
の間に、発振回路30が接続される。発振回路30は、
加算回路32を含み、この加算回路32に圧電素子16
a,16bが接続される。加算回路32は増幅回路34
に接続され、さらに増幅回路34は位相回路36に接続
される。そして、位相回路36の出力端が、圧電素子1
6cに接続される。 【0017】さらに、圧電素子16a,16bは、検出
回路40に接続される。検出回路40は差動増幅回路4
2を含み、この差動増幅回路42に圧電素子16a,1
6bが接続される。差動増幅回路42は同期検波回路4
4に接続され、同期検波回路44において、加算回路3
2の信号に同期して差動増幅回路42の出力信号が検波
される。さらに、同期検波回路44は平滑回路46に接
続され、平滑回路46は直流増幅回路48に接続され
る。 【0018】この振動ジャイロでは、圧電素子16a,
16bの出力信号が、加算回路32で合成される。加算
回路32の出力信号は増幅回路34で増幅され、位相回
路36で位相補正される。このようにして得られた駆動
信号は、圧電素子16cに入力される。この駆動信号に
より、圧電素子16cは拡張および収縮を繰り返す。そ
れによって、振動子10は、圧電素子16c形成面に直
交する向きに屈曲振動する。 【0019】無回転時においては、圧電素子16a,1
6bの屈曲状態は同じであり、その出力信号も同じであ
る。したがって、検出回路40の差動増幅回路42から
は信号が出力されない。振動子10の軸を中心にして回
転すると、コリオリ力によって、振動子10の振動方向
が変わる。それにより、圧電素子16a,16bの屈曲
状態に差が生じ、圧電素子16a,16bからは異なる
信号が出力される。そのため、差動増幅回路42から
は、圧電素子16a,16bの出力信号の差に対応した
信号が出力される。差動増幅回路42の出力信号は、同
期検波回路44において、加算回路32の信号に同期し
て検波される。それによって、同期検波回路44から
は、差動増幅回路42の出力信号の正部分のみまたは負
部分のみ、または正負いずれかを反転した信号が出力さ
れる。同期検波回路44の出力信号は平滑回路46で平
滑され、さらに直流増幅回路48で増幅される。 【0020】振動子10の振動方向の変化量は、コリオ
リ力に対応しており、コリオリ力は回転角速度に対応し
ているため、圧電素子16a,16bの出力信号の変化
は、回転角速度に対応したものとなる。したがって、直
流増幅回路48の出力信号を測定することにより、振動
ジャイロに加わった回転角速度を検出することができ
る。また、回転角速度の向きが変われば、コリオリ力の
向きも逆になる。そのため、振動子10の振動方向の変
化も逆となり、差動増幅回路42から出力される信号の
位相が逆となる。それにより、同期検波回路44から出
力される信号の極性が逆となり、最終的に直流増幅回路
48から出力される直流信号の極性が逆となる。したが
って、直流増幅回路48の出力信号の極性から、回転角
速度の向きを知ることができる。 【0021】この振動子10では、三角柱状の材料の1
つの面を切削することにより、振動子10を製造するこ
とができ、複雑な加工をする必要がない。そのため、量
産性に優れ、安価に製造することができる。また、振動
子10の中央部12部分を細くして、その両端に中央部
12の断面より大きい断面を有する両端部14が形成さ
れているため、この振動子10を屈曲振動させたとき
に、振幅を大きくすることができる。 【0022】さらに、振動子10の両端部14が大きく
形成されていることにより、振動子10の振幅を大きく
することができるため、振動子10の中央部12を極端
に細くする必要がなく、従来の振動子を用いた振動ジャ
イロと同じ大きさの圧電素子を貼着することができる。
そのため、この振動子10を振動ジャイロに応用すれ
ば、圧電素子の検出効率が従来のものと変わらず、しか
も振動子10の振幅を大きくすることができるために、
加わった回転角速度に対応した大きい出力信号を得るこ
とができ、回転角速度の検出感度を高めることができ
る。しかも、圧電素子16a〜16cの全面を振動子1
0に貼着することができるため、圧電素子が破損しにく
い。 【0023】 【発明の効果】この発明によれば、簡単に製造すること
ができ、破損しにくく、しかも屈曲振動させたときに振
幅の大きい振動子を得ることができる。そのため、この
振動子を振動ジャイロに応用すれば、加わった回転角速
度に対応した大きい出力信号を得ることができ、回転角
速度の検出感度を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の振動ジャイロ用振動子の一例を示す
斜視図である。 【図2】図1に示す振動ジャイロ用振動子の断面図であ
る。 【図3】図1に示す振動ジャイロ用振動子を用いた振動
ジャイロの一例を示す斜視図である。 【図4】図3に示す振動ジャイロの断面図である。 【図5】図3に示す振動ジャイロを使用するための回路
図である。 【図6】従来の振動ジャイロ用振動子を用いた振動ジャ
イロを示す斜視図である。 【図7】図6に示す従来の振動ジャイロを使用するため
の回路図である。 【図8】振動ジャイロ用振動子の振幅を大きくして検出
感度を良好にした従来の振動ジャイロの一例を示す斜視
図である。 【図9】振動ジャイロ用振動子の振幅を大きくして検出
感度を良好にした従来の振動ジャイロの他の例を示す斜
視図である。 【符号の説明】 10 振動ジャイロ用振動子 12 中央部 14 両端部 16a,16b,16c 圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 断面三角形の柱状の振動ジャイロ用振動
    子であって、 2つの側面のそれぞれは、全面が同一面上に形成され、 他の1つの側面の長手方向の中央部が両端部より内側に
    形成された、振動ジャイロ用振動子。
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