JP2546228B2 - 選択回路 - Google Patents
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- H03K17/693—Switching arrangements with several input- or output-terminals, e.g. multiplexers, distributors
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Description
信号を選択する制御信号が確定していなくても、誤動作
することなく、高速動作が可能な選択回路に関するもの
である。
ル信号により選択し、1本の出力線に送り出す選択回路
(あるいは、マルチプレクサ)は、従来より処理装置等
の種々の場所に設けられている(例えば、1963年10月1
日産報出版(株)発行,渡辺弘之著「やさしい電子計算
機(ハードウエア編)」pp.130参照)。このように、複
数個の外部入力信号から1つの信号を選択して出力する
選択回路には、外部入力信号から1つを選択するモード
の他に、何も選択しない(無選択)というモードを持つ
ていることがある。その場合、選択回路の出力の先にラ
ツチ回路等の前周期のデータを保持する回路が存在し、
そのデータを出力しているような回路形態が多数存在し
ている。
あり、第11図は第10図において、誤動作する可能性があ
るタイミングチヤート、第12図は第10図において、誤動
作を防止するためのタイミングチヤートである。第10図
において、104は選択回路、105は選択回路の出力S108の
先に設けられたデータ保持回路を含む回路、106は入力
信号群C110,C111,・・・・・C1nをデコードして、選択
回路104の制御信号C109をクロツク信号CLKで同期して出
力するための理論回路である。
10,C111,・・・C1nの入力時期がクロツク信号CLKと同じ
時期であるとき、回路遅延等の要因によるハザードが制
御信号C109に生じ、これによつて選択回路104は同期の
初期に一時的な誤動作を起こす可能性がある。そのため
に、短期間であるが、誤つた出力201,202が選択出力S10
8と、出力信号 に現われることになる。この誤つた出力は、制御信号C1
09が安定した時点204で、正しい出力によつて通常は打
ち消される。しかし、無選択のモードを持つ選択回路で
は、正しい制御モードが無選択であつた場合には、上述
のような同期初期の誤出力を打ち消す出力がないため、
誤つたデータが保持されたままとなり、前周期の状態を
回復することができない。
うに、論理回路106への入力信号群C110,C111,・・・,C1
1nをクロツクCLKの同期時期より前に入力し、論理回路1
06の遷移が終了してからクロツクCLKで同期し、ハザー
ドの発生を防ぐことにより、選択回路の誤動作を防止し
て、無選択モード時も正しい動作を確保している。
うな問題が発生する。その第1は、前述の対策を実現す
るため、入力信号群C110,C111,・・・C11nをクロツクCL
Kより前に確定させようとすると、これらの入力信号群
を生成する回路を高速に動作させる必要があり、従つて
これらの部分の回路設計の負担が非常に大きくなること
である。また、第2は、クロツク信号CLKの方を入力信
号群より遅延させることで対処しようとすると、他の回
路部との信号周期の関係上、全体のクロツクもそれに合
せて発生させなければならず、クロツクの遅延が不要な
回路部もクロツクの遅延をさせなければならないという
不都合が生ずることである。第3は、入力信号群C110〜
C11nとクロツク信号CLKとの間の時間差は、プロセス、
素子等の遅延のバラツキも見込んで十分な余裕を持たせ
て設計する必要があることである。これらの問題によつ
て、従来の選択回路では、高速動作を目標とした回路設
計が非常に困難となり、設計上の障害となつている。
んな場合にも必ず正しい選択信号を出力させることがで
き、制御のためのデコード信号が確定するための時間を
特に設定する必要がなく、高速動作が可能な選択回路を
提供することにある。
が複数の入力端子(S501〜S504,S701〜S704,S705〜S70
8,S709〜S712)に接続され、他端が共通ノードに接続さ
れた複数のスイッチ手段(TR1〜TR4,CG1〜CG4,TR7〜TR1
0,CG9〜CG12)と、一端(Qm−1)が帰還回路(TR6/N3,
CG7/N7/CG8,AD18/AD19/NR6/NR7,CG5/N11/CG14)を介し
て上記共通ノードに接続され、他端が上記共通ノードに
接続された他のスイッチ手段(TR5,CG5,TR11,CG13)と
を具備してなり、選択モードにおいては、上記複数のス
イッチ手段(TR1〜TR4,CG1〜CG4,TR7〜TR10,CG9〜CG1
2)は所定の周波数を有する第1のクロック信号(CLK50
1,CLK701,CLK703,CLK705)に同期して上記複数の入力端
子(S501〜S504,S701〜S704,S705〜S708,S709〜S712)
に供給される複数の入力信号のうち制御信号に対応した
所定のひとつの入力信号を選択して上記共通ノードを介
して出力(Qm)に伝達し、上記帰還回路(TR6/N3,CG7/N
7/CG8,AD18/AD19/NR6/NR7,CG5/N11/CG14)は上記第1の
クロック信号(CLK501,CLK701,CLK703,CLK705)に同期
して選択され伝達された上記所定のひとつの入力信号を
上記第1のクロック信号と略等しい周波数で位相の異な
る第2のクロック信号(CLK502,CLK702,CLK704,CLK70
6)に同期して上記他のスイッチ素子(TR5,CG5,TR11,CG
13)の上記一端(Qm−1)に伝達せしめ、 上記第1のクロック信号(CLK501,CLK701,CLK703,CLK
705)に同期して上記複数の入力端子(S501〜S504,S701
〜S704,S705〜S708,S709〜S712)に供給される複数の入
力信号のうちいずれの入力信号も上記複数のスイッチ手
段(TR1〜TR4,CG1〜CG4,TR7〜TR10,CG9〜CG12)によっ
て選択されず上記出力に伝達されない無選択モードにお
いては、上記他のスイッチ素子(TR5,CG5,TR11,CG13)
は上記選択モードにおいて上記帰還回路(TR6/N3,CG7/N
7/CG8,AD18/AD19/NR6/NR7,CG5/N11/CG14)の上記一端
(Qm−1)に伝達された上記所定のひとつの入力信号を
上記第1のクロック信号(CLK501,CLK701,CLK703,CLK70
5)に応答して上記共通ノードを介して出力に伝達する
ことを特徴としている(第2図ないし第6図,および第
9図参照)。
る。第1図は、本発明の一実施例を示す選択回路の概略
構成図である。第1図において、409は(n−1)個の
外部からの入力信号群S401,S402,S403,・・・Sn−1お
よび帰還用論理回路407の出力信号 を入力し、制御信号群C410により上記n個の入力のうち
の1つを毎周期ごとに必ず選択し、出力信号405を供給
する選択回路である。ただし、出力信号 は、出力信号Qm-1の反転信号である。411は外部から入
力される信号群C415をデコードし、クロツクCLK413で同
期して制御信号群C410を出力する論理回路である。ま
た、406は、選択回路409からの出力信号 および帰還用論理回路407への入力信号412を出力する論
理回路である。408は、論理回路406の出力をスタテツク
に保持するために必要な信号であるが、これが不要な場
合もある。また、論理回路407への入力信号412と出力信
号 とが同一の場合もあり、さらに選択回路409の出力405も
同じ場合がある。412,405,出力信号 がすべて同一の場合には、論理回路406は実際には配線
で通過する機能だけしか持たないこともある。論理回路
407は、論理回路406の出力信号412を遅延させて、選択
回路409への帰還入力信号 を出力する遅延回路である。また、この論理回路407
は、論理回路406の前周期の状態を選択回路409に帰還さ
せる他、選択回路409で出力信号 が選択された時、409→406→407→409の経路で信号のレ
ーシングを起こさせない機能を持つている。
力、あるいはその先にある論理回路406の前周期の状態
を外部信号とともに選択回路409の入力信号の1つとし
て、従来の無選択モードの代りにこの前周期の状態入力
を選択するように制御することにより、実質的に無選択
モードを解消するものである。すなわち、n個の選択さ
れるべき入力信号のうち、n−1個を外部からの入力信
号とし、残り1個は選択回路409の出力、あるいはその
先にある論理回路406の出力を帰還させた信号とする。
これらn個の入力信号は、各々選択のための制御信号C4
10により制御される。この制御信号C410は、n−1個の
外部入力信号のいずれも選択されない場合、必ず前周期
状態の帰還信号を選択する。帰還信号を選択することに
より、無選択モードをなくすことができ、それにより、
選択回路409の出力は毎周期必ず出力されることになる
ため、たとえ周期初期に一時的に誤つた信号が選択され
ても、直ちに正しい選択信号により先の誤つた選択信号
出力を打ち消すことができる。
成した具体的な論理接続図である。第2図において、AN
D回路AD1〜5,NOR回路NR1,デコーダ501が、第1図におけ
る論理回路411に、またトランスフアーゲートTR1〜5が
第1図における選択回路409に、否定論理回路N1〜N2が
第1図における論理回路406に、トランスフアーゲートT
R6,否定論理回路N3が第1図における論理回路407に、そ
れぞれ相当している。デコーダ回路501の出力C502〜C50
5が全て“0"の場合には、C506が“1"となり、前周期の
帰還入力が必ず選ばれるようになつている。
ある。第3図において、時刻601でクロツクCLK501はイ
ネーブル状態(E)に遷移する。第12図の従来例では、
時刻601以前にクロツクCLK501が入力され、入力信号C50
2〜C506も時刻601以前に確立していなければならなかつ
たが、本実施例においては、第2図に示すように、クロ
ツクCLK501は時刻601の時点で入力されてもよいことに
なる。その結果、同期初期には入力信号C502〜C505や出
力信号 には603,604で示すような不安定な状態が現われる場合
があるが、本実施例では、毎周期ごとに必ず入力信号C5
02〜C506のうちの1つが選択されるので、安定出力状態
になれば必ず正しいデータが出力されることになる。
ル状態となり、次周期の選択回路入力としてフイードバ
ツクされる。クロツクCLK502がイネーブルとなる時点60
2では、出力信号 が安定した後のどの時点でもよく、次の周期で再びクロ
ツクCLK501がイネーブル状態になる時、クロツクCLK502
がデイスイネーブル状態になつていれば、レーシングを
引き起こす心配はない。
保持する場合でも、選択回路で が選択されるため、改めて前周期と同じ信号が出力され
るので、同時期に選択回路の制御信号群がまだ確定して
おらず、誤つて他の信号が一時的に選択されても、元の
状態に回復させることができる。その結果、従来のよう
に、同期前に制御信号のデコードを完了させ、確定させ
るための時間を別に設定する必要がなく、入力信号C501
とクロツク501の同期時期を同時にすることができ、高
速な回路を実現できる。また、回路設計上でも、入力選
択信号とクロツク信号の時間差を考慮する必要がなくな
るという利点がある。
あた場合の実施例図である。この回路においては、第2
図のトランスフアーゲートTR1〜6の代りに、トライス
テート出力を持つインバータCG1〜8を用いている。
ンバータCG1〜8の論理記号が意味する回路を示す図で
あり、第8図は第7図の回路の真理値テーブルの図であ
る。第8図における「z」は、出力がハイ・インピーダ
ンス状態であることを意味している。第7図に示すよう
に、このインバータはクロツクCLKが入力するCMOSトラ
ンジスタTR13,14の外側に、それぞれ入力信号INに結合
されたCMOSトランジスタTR12,15が接続された構成を有
している。クロツクCLKが“1"のとき、トランジスタTR1
3,14がオンするため、入力INが“1"のとき、トランジス
タTR15がオンして出力OUTはGNDレベルとなり、また入力
INが“0"のとき、トランジスタTR12がオンして出力OUT
はVccレベルとなる。
図であつて、第4図の回路と機能は同一であるが、構成
要素を変更したものである。すなわち、トライステート
出力を有するインバータCG1〜8の代りに、トランスフ
アーゲートTR7〜11およびANDゲートAD16〜19とNORゲー
トNR4〜7の組合せによるフリツプフロツプを使用して
いる。
の構成図であつて、第4図において、トライステート出
力を持つインバータCG6の機能をトライステート出力を
持つインバータCG13に持たせて、素子の数を低減させて
いる。
ングチヤートである。第4図においては、トライステー
ト出力を持つインバータCG6がクロツクCLKの反転周期に
出力 をフイードバツクさせて、 をスタテイツクに保持しているが、第6図においては、
第9図に示すように、クロツクCLK701の反転周期以前
に、1002の時点で、出力 が素子CG15,N11を通過して素子CG13の入力 に到達していれば、クロツクCLK701の反転周期の期間に
CG13をオンさせることにより、 がスタテイツクに保持される。なお、第5図の回路につ
いても、第4図、第6図の関係を同じような変更ができ
ることは勿論である。
イナミツク回路では不安が残る場合や、動作の途中で一
時的にクロツク信号が停止するような機能を持つ回路内
にも使用できる。例えば、プロセツサが基本クロツクご
とに信号を選択する際に、次のクロツク時は前と同じ信
号のままに保持することがある場合等には、本実施例の
選択回路を有効に利用できる。
て、第2のクロツク信号により出力信号 を遅延させてフイードバツクする例について述べたが、
このような第2のクロツク信号を用いなくても、出力 が安定してからフイードバツクできれば、どのような回
路構成でもよい。例えば、インバータの縦続接続、抵抗
と容量の組合せによる遅延回路等を用いることもでき
る。また、第2のクロツク信号を用いて遅延回路を構成
する場合でも、選択回路の同期に用いられている第1の
クロツク信号の反転信号を第2のクロツク信号として用
いることも可能である。
力信号に、前周期の状態の帰還信号を加えることによ
り、無選択モードをなくしたので、どの場合にも必ず正
しい選択信号が出力され、制御のためのデコード信号が
確定するための時間を設定する必要がなく、制御信号デ
コード回路の入力時点と出力の同期時点を同時にするこ
とができるので、高速動作が可能である。
2図は第1図をダイナミツク回路で構成した場合の実施
例を示す選択回路の図、第3図は第2図の動作タイムチ
ヤート、第4図,第5図および第6図はいずれもスタテ
イツク回路で構成した場合の実施例を示す選択回路の
図、第7図は第4図、第6図のトライステート出力を持
つインバータCG1〜17の論理記号が表わす回路図、第8
図は第7図の真理値を示す図、第9図は第4図、第5図
および第6図の動作タイミングチヤート、第10図は従来
の選択回路と周辺回路の構成図、第11図,第12図は第10
図で誤動作する可能性がある場合と、誤動作を防止する
場合のタイミングチヤートである。 409,104:選択回路、406:出力信号保持論理回路、407:帰
還用論理回路、106,411:デコーダ、S101〜103,Sn,S401
〜403,Sn-1,S501〜504,S701〜712:選択回路への入力信
号、C1109,C410,C502〜506,C702〜706,C708〜712,C714
〜717:選択回路の制御入力信号、 出力信号、CLK,CLK413〜414,CLK501,502,CLK701〜704:
クロツク信号。
Claims (3)
- 【請求項1】一端が複数の入力端子に接続され、他端が
共通ノードに接続された複数のスイッチ手段と、 一端が帰還回路を介して上記共通ノードに接続され、他
端が上記共通ノードに接続された他のスイッチ手段とを
具備してなり、 選択モードにおいては、上記複数のスイッチ手段は所定
の周波数を有する第1のクロック信号に同期して上記複
数の入力端子に供給される複数の入力信号のうち制御信
号に対応した所定のひとつの入力信号を選択して上記共
通ノードを介して出力に伝達し、上記帰還回路は上記第
1のクロック信号に同期して選択され伝達された上記所
定のひとつの入力信号を上記第1のクロック信号と略等
しい周波数で位相の異なる第2のクロック信号に同期し
て上記他のスイッチ素子の上記一端に伝達せしめ、 上記第1のクロック信号に同期して上記複数の入力端子
に供給される複数の入力信号のうちいずれの入力信号も
上記複数のスイッチ手段によって選択されず上記出力に
伝達されない無選択モードにおいては、上記他のスイッ
チ素子は上記選択モードにおいて上記帰還回路の上記一
端に伝達された上記所定のひとつの入力信号を上記第1
のクロック信号に応答して上記共通ノードを介して出力
に伝達することを特徴とする選択回路。 - 【請求項2】上記帰還回路は上記第2のクロック信号に
応答する正帰還回路を含むことを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の選択回路。 - 【請求項3】上記共通ノードと上記出力との間には上記
第1のクロック信号に応答する正帰還回路が接続されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2
項記載の選択回路。
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