JP2545990Y2 - 締付部材の締め具 - Google Patents
締付部材の締め具Info
- Publication number
- JP2545990Y2 JP2545990Y2 JP1930091U JP1930091U JP2545990Y2 JP 2545990 Y2 JP2545990 Y2 JP 2545990Y2 JP 1930091 U JP1930091 U JP 1930091U JP 1930091 U JP1930091 U JP 1930091U JP 2545990 Y2 JP2545990 Y2 JP 2545990Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fastener
- circular hole
- washer
- fastening member
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、締付部材の締め具の改
良に係り、特に、ネジ部材とワッシャとの組を同時に着
脱する締付部材の締め具の改良に関する。
良に係り、特に、ネジ部材とワッシャとの組を同時に着
脱する締付部材の締め具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】機械工場等における製造工程の自動化や
危険作業の代行等のために、産業用ロボットや遠隔操作
のできる高所作業用移動手段等が広く普及しているが、
このような自動機を使用して、締付部材を着脱する場
合、例えばロボットアームの先端に、図6に示すような
締付部材の締め具10をその端部に設けられた係合部101
をもって固着し、上記の締付部材の締め具10の他端に設
けられた凹部102 にボルトまたはナットを嵌入し、ロボ
ットを運転して所定の位置に移動し、締付部材の締め具
10を回転して締付部材の着脱を行っている。この場合、
上記のボルトやナットに付属するワッシャの着脱は、締
め具を交換して別途に行われている。
危険作業の代行等のために、産業用ロボットや遠隔操作
のできる高所作業用移動手段等が広く普及しているが、
このような自動機を使用して、締付部材を着脱する場
合、例えばロボットアームの先端に、図6に示すような
締付部材の締め具10をその端部に設けられた係合部101
をもって固着し、上記の締付部材の締め具10の他端に設
けられた凹部102 にボルトまたはナットを嵌入し、ロボ
ットを運転して所定の位置に移動し、締付部材の締め具
10を回転して締付部材の着脱を行っている。この場合、
上記のボルトやナットに付属するワッシャの着脱は、締
め具を交換して別途に行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記したとおり、自動
機を使用して締付部材を着脱するときに使用される従来
技術に係る締付部材の締め具は、ネジ部材に付随するワ
ッシャの着脱をも同一工程をもってなすと云う技術思想
にもとづいていない。そのため、ワッシャの着脱をネジ
部材着脱とは別途に行わなければならない。したがっ
て、従来技術に係る着脱作業は少なくとも2工程を要す
ると云う欠点を有している。
機を使用して締付部材を着脱するときに使用される従来
技術に係る締付部材の締め具は、ネジ部材に付随するワ
ッシャの着脱をも同一工程をもってなすと云う技術思想
にもとづいていない。そのため、ワッシャの着脱をネジ
部材着脱とは別途に行わなければならない。したがっ
て、従来技術に係る着脱作業は少なくとも2工程を要す
ると云う欠点を有している。
【0004】本考案の目的は、上記の欠点を解消するこ
とにあり、ネジ部材とワッシャとの組を同時に着脱する
ことができ、しかも、移送中に部材を確実に保持でき、
その結果、着脱作業効率の向上を可能とする締付部材の
締め具を提供することにある。
とにあり、ネジ部材とワッシャとの組を同時に着脱する
ことができ、しかも、移送中に部材を確実に保持でき、
その結果、着脱作業効率の向上を可能とする締付部材の
締め具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記いず
れの手段をもっても達成される。
れの手段をもっても達成される。
【0006】第1の手段は、円形状の孔が設けられ、こ
の円形状の孔の円形底面に多角形状の孔が設けられてい
る締め具の、前記の円形状の孔の側面に向って前記の円
形状の孔の側面における開口部近傍部分と前記の多角形
状の孔の側面における円形状の孔の近傍部分とに対応す
る領域に弾性的に出没可能な突起がそれぞれ設けられて
いる締付部材の締め具である。
の円形状の孔の円形底面に多角形状の孔が設けられてい
る締め具の、前記の円形状の孔の側面に向って前記の円
形状の孔の側面における開口部近傍部分と前記の多角形
状の孔の側面における円形状の孔の近傍部分とに対応す
る領域に弾性的に出没可能な突起がそれぞれ設けられて
いる締付部材の締め具である。
【0007】第2の手段は、円形状の孔が設けられ、こ
の円形状の孔の円形底面に多角形状の孔が設けられてい
る締め具の、前記の円形状の孔の側面に向って、前記の
円形状の孔の側面における開口部近傍部分に対応する領
域と前記の多角形状の孔の側面における円形状の孔の近
傍部分に対応する領域とに、弾性的に出没可能な突起が
それぞれ設けられており、前記二つの領域の中間におい
て前記の円形状の孔の側面に磁性体が埋設されている締
付部材の締め具である。
の円形状の孔の円形底面に多角形状の孔が設けられてい
る締め具の、前記の円形状の孔の側面に向って、前記の
円形状の孔の側面における開口部近傍部分に対応する領
域と前記の多角形状の孔の側面における円形状の孔の近
傍部分に対応する領域とに、弾性的に出没可能な突起が
それぞれ設けられており、前記二つの領域の中間におい
て前記の円形状の孔の側面に磁性体が埋設されている締
付部材の締め具である。
【0008】
【作用】本考案に係る締付部材の締め具においては、締
め具内にネジ部材とワッシャとを一組として収容するこ
とゝされており、ネジ部材は多角形状の孔内に収容さ
れ、ワッシャは円形状の孔内に収容される。
め具内にネジ部材とワッシャとを一組として収容するこ
とゝされており、ネジ部材は多角形状の孔内に収容さ
れ、ワッシャは円形状の孔内に収容される。
【0009】締め具内に収容されたネジ部材とワッシャ
は、締め具の孔に弾性的に出没する突起によって拘止さ
れ、締め具から脱落することを阻止される。
は、締め具の孔に弾性的に出没する突起によって拘止さ
れ、締め具から脱落することを阻止される。
【0010】また、ネジ部材とワッシャとを締め具内に
収容したり、離脱するときの上記の拘止状態の解除は、
ネジ部材とワッシャとが締め具内を移動するときに、こ
れらネジ部材とワッシャとが締め具の孔の突起を押して
後退させることによって実現する。
収容したり、離脱するときの上記の拘止状態の解除は、
ネジ部材とワッシャとが締め具内を移動するときに、こ
れらネジ部材とワッシャとが締め具の孔の突起を押して
後退させることによって実現する。
【0011】さらに、締付部材を上方から取り外すとき
には、締め具の磁性体がワッシャを吸引し締め具内に収
容する。
には、締め具の磁性体がワッシャを吸引し締め具内に収
容する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の四つの実施
例に係る締付部材の締め具について説明する。
例に係る締付部材の締め具について説明する。
【0013】第1実施例は請求項1に対応する実施例で
ある。本実施例はネジ部材がナットの場合である。
ある。本実施例はネジ部材がナットの場合である。
【0014】図1(a)は第1実施例に係る締付部材の
締め具の断面図であり、図1(b)は図1(a)のA−
A方向から見た断面図である。図において、1は締付部
材を把持する締め具であり、12はこの締め具1に設けら
れ、ナット3が嵌入される多角形状の孔である。この多
角形状の孔12は、ナット3の六角形が相互に30°偏移
して形成される12個の突起を有する星形である。14は上
記の多角形状の孔12と連通して平ワッシャ4の外接円よ
り僅かに大きい直径を有する円形状の孔であり、ワッシ
ャ4が嵌入される。16はこの円形状の孔14の開口部であ
る。2は、上記の締め具1の外面に設けられる支点23を
中心として回動可能な突起支持用リンクである。この突
起支持用リンク2は、この突起支持用リンク2と締め具
1との外周を締め付けるリングばね5によって上記の孔
12・14に弾性的に出没可能な突起21・22を有している。
突起21はワッシャ拘止用突起であり、締め具1の、上記
の円形状の孔14の端部に対応する領域の一部を切り欠い
て設けられ、突起の先端はワッシャ4の嵌入を容易にす
るため面取りされている。また、上記の突起22はナット
拘止用突起であり、締め具1の、上記の多角形の孔12の
端部に対応する領域に上記の締め具1を貫通して設けら
れ、突起の先端は、この突起がナット3の出入によって
容易に押し動かされるようにテーパ状をなしている。な
お、上記の突起支持用リンク2は締め具1に少なくとも
1組設けられるが、3組であると上記のワッシャ拘止用
突起21による安定したワッシャ拘止が可能である。
締め具の断面図であり、図1(b)は図1(a)のA−
A方向から見た断面図である。図において、1は締付部
材を把持する締め具であり、12はこの締め具1に設けら
れ、ナット3が嵌入される多角形状の孔である。この多
角形状の孔12は、ナット3の六角形が相互に30°偏移
して形成される12個の突起を有する星形である。14は上
記の多角形状の孔12と連通して平ワッシャ4の外接円よ
り僅かに大きい直径を有する円形状の孔であり、ワッシ
ャ4が嵌入される。16はこの円形状の孔14の開口部であ
る。2は、上記の締め具1の外面に設けられる支点23を
中心として回動可能な突起支持用リンクである。この突
起支持用リンク2は、この突起支持用リンク2と締め具
1との外周を締め付けるリングばね5によって上記の孔
12・14に弾性的に出没可能な突起21・22を有している。
突起21はワッシャ拘止用突起であり、締め具1の、上記
の円形状の孔14の端部に対応する領域の一部を切り欠い
て設けられ、突起の先端はワッシャ4の嵌入を容易にす
るため面取りされている。また、上記の突起22はナット
拘止用突起であり、締め具1の、上記の多角形の孔12の
端部に対応する領域に上記の締め具1を貫通して設けら
れ、突起の先端は、この突起がナット3の出入によって
容易に押し動かされるようにテーパ状をなしている。な
お、上記の突起支持用リンク2は締め具1に少なくとも
1組設けられるが、3組であると上記のワッシャ拘止用
突起21による安定したワッシャ拘止が可能である。
【0015】つぎに本実施例に係る締付部材の締め具の
動作について説明する。まず、ナット3とワッシャ4と
を1組として、ナット3から円形状の孔14から多角形状
の孔12に挿入する。ナット3が挿入されると、ナット3
がナット拘止用突起22の先端を押し戻して、ナットを収
容する。また、続いて平ワッシャがワッシャ拘止用突起
21の先端を押し戻して円形状の孔14に挿入される。その
後、リングばね5の収縮力によって突起支持用リンク2
は当初の位置に復帰し、図2(a)に見られるように、
ナット3とワッシャ4とが締め具1の中に収容され、締
め具1から脱落することが防止される。
動作について説明する。まず、ナット3とワッシャ4と
を1組として、ナット3から円形状の孔14から多角形状
の孔12に挿入する。ナット3が挿入されると、ナット3
がナット拘止用突起22の先端を押し戻して、ナットを収
容する。また、続いて平ワッシャがワッシャ拘止用突起
21の先端を押し戻して円形状の孔14に挿入される。その
後、リングばね5の収縮力によって突起支持用リンク2
は当初の位置に復帰し、図2(a)に見られるように、
ナット3とワッシャ4とが締め具1の中に収容され、締
め具1から脱落することが防止される。
【0016】つぎに、ナットをボルトに取り付ける場
合、締め具1のナット3を植込みボルトに当接させ、締
め具1を回転させると、多角形状の孔12にあるナット3
はボルトに螺合され回転して開口部16の方向に移動す
る。そしてナット拘止用突起22の先端の斜面に当りこれ
を押すので、突起支持用リンク2は支点23を中心として
回動し、拘止が解除される結果、図2(b)に見られる
ように、ワッシャ4を敷いてナット締め付けを行うこと
ができる。
合、締め具1のナット3を植込みボルトに当接させ、締
め具1を回転させると、多角形状の孔12にあるナット3
はボルトに螺合され回転して開口部16の方向に移動す
る。そしてナット拘止用突起22の先端の斜面に当りこれ
を押すので、突起支持用リンク2は支点23を中心として
回動し、拘止が解除される結果、図2(b)に見られる
ように、ワッシャ4を敷いてナット締め付けを行うこと
ができる。
【0017】ナットを植込みボルトから取り外す場合
は、上記の取り付ける場合の逆を行う。
は、上記の取り付ける場合の逆を行う。
【0018】なお、上記の締め具1へのナット3とワッ
シャ4の挿入は人手をもってしても、自動機を使用して
もよい。また、説明図はナットと平ワッシャとスプリン
グワッシャとの組について書かれているが、ナットと平
ワッシャのみの組合わせでも同様である。
シャ4の挿入は人手をもってしても、自動機を使用して
もよい。また、説明図はナットと平ワッシャとスプリン
グワッシャとの組について書かれているが、ナットと平
ワッシャのみの組合わせでも同様である。
【0019】第2実施例は請求項2に対応する実施例で
ある。第2実施例が第1実施例と相違する点は第2実施
例においては磁性体が追加されていることのみである。
ある。第2実施例が第1実施例と相違する点は第2実施
例においては磁性体が追加されていることのみである。
【0020】図3は第2実施例に係る締付部材の締め具
の断面図である。図において、6は締め具1の円形状の
孔14の軸方向中間において、上記の円形状の孔14の側面
に埋設された磁性体である。他の符号の説明は第1実施
例の場合と同一である。
の断面図である。図において、6は締め具1の円形状の
孔14の軸方向中間において、上記の円形状の孔14の側面
に埋設された磁性体である。他の符号の説明は第1実施
例の場合と同一である。
【0021】つぎに第2実施例に係る締付部材の締め具
の動作について説明する。磁性体6の動作以外は第1実
施例の場合と同一であるので磁性体6の動作についての
み説明する。植込みボルトが上方を向いている場合のナ
ット取り外しにおいては、締め具1の開口部からボルト
を挿入し終わった状態は図2(b)と同様の状態であ
り、この状態から締め具1を回転して、ナット3を多角
形の孔12に移動させ拘止を解除するとき磁性体6によっ
てワッシャ4が吸引されて、ワッシャを孔14に収容する
ことができる。
の動作について説明する。磁性体6の動作以外は第1実
施例の場合と同一であるので磁性体6の動作についての
み説明する。植込みボルトが上方を向いている場合のナ
ット取り外しにおいては、締め具1の開口部からボルト
を挿入し終わった状態は図2(b)と同様の状態であ
り、この状態から締め具1を回転して、ナット3を多角
形の孔12に移動させ拘止を解除するとき磁性体6によっ
てワッシャ4が吸引されて、ワッシャを孔14に収容する
ことができる。
【0022】上記したとおり、第2実施例に係る締付部
材の締め具は、特に上方から締付部材を取り外す場合に
効果が著しい。
材の締め具は、特に上方から締付部材を取り外す場合に
効果が著しい。
【0023】第3実施例は請求項1に対応する実施例で
あり、締付部材がボルトの場合である。
あり、締付部材がボルトの場合である。
【0024】第3実施例が第1実施例と相違する点は、
第1実施例におけるナットが本実施例ではボルトである
点のみである。その他の構成および動作はおゝむね第1
実施例と同一であるので説明は省略する。図4(a)は
ボルト7とワッシャ4とが締め具1の中に収容された状
態を示す説明図であり、図4(b)はボルト7の締付け
が完了した状態を示す説明図である。他の符号の説明は
第1実施例の場合と同一である。
第1実施例におけるナットが本実施例ではボルトである
点のみである。その他の構成および動作はおゝむね第1
実施例と同一であるので説明は省略する。図4(a)は
ボルト7とワッシャ4とが締め具1の中に収容された状
態を示す説明図であり、図4(b)はボルト7の締付け
が完了した状態を示す説明図である。他の符号の説明は
第1実施例の場合と同一である。
【0025】なお、本実施例に係る締付部材の締め具
に、第2実施例の場合と同様に、磁性体を締め具1の、
円形状の孔14の側面における開口部近傍部分と多角形
状の孔12の側面における円形状の孔の近傍部分とに対
応する2つの領域の中間において、上記の円形状の孔1
4の側面に埋設すれば、第2実施例で述べたとおり、ボ
ルトを上方から取り外す場合に効果は著しい。
に、第2実施例の場合と同様に、磁性体を締め具1の、
円形状の孔14の側面における開口部近傍部分と多角形
状の孔12の側面における円形状の孔の近傍部分とに対
応する2つの領域の中間において、上記の円形状の孔1
4の側面に埋設すれば、第2実施例で述べたとおり、ボ
ルトを上方から取り外す場合に効果は著しい。
【0026】第4実施例は請求項1に対応する実施例で
ある。
ある。
【0027】図5は第4実施例に係る締付部材の締め具
の断面図である。図に示すとおり、本実施例において
は、締め具1の円形状の孔14の側面における開口部近
傍部分と多角形状の孔12の側面における円形状の孔の
近傍部分とに対応する領域に、上記の孔のそれぞれの側
面に向って弾性的に出没可能な突起21・22は、スプ
リングと球状体との組よりなる。この球状体は上記のス
プリングの反発力によって常時は締め具1の内面から上
記の孔12・14に向って突出しており、ナット3とワ
ッシャ4とを上記の締め具1内に収容したり、着脱する
ときナット3またはワッシャ4が上記の球状体の設けら
れている領域を通過するときには、上記の球状体が押さ
れ上記のスプリングが圧縮されて、ナット3またはワッ
シャ4の通過が可能となる。ナット3またはワッシャ4
が通過した後は、上記の球状体は上記のスプリングの反
発力によって当初の位置に復帰し、上記のナット3また
はワッシャ4を拘止する。
の断面図である。図に示すとおり、本実施例において
は、締め具1の円形状の孔14の側面における開口部近
傍部分と多角形状の孔12の側面における円形状の孔の
近傍部分とに対応する領域に、上記の孔のそれぞれの側
面に向って弾性的に出没可能な突起21・22は、スプ
リングと球状体との組よりなる。この球状体は上記のス
プリングの反発力によって常時は締め具1の内面から上
記の孔12・14に向って突出しており、ナット3とワ
ッシャ4とを上記の締め具1内に収容したり、着脱する
ときナット3またはワッシャ4が上記の球状体の設けら
れている領域を通過するときには、上記の球状体が押さ
れ上記のスプリングが圧縮されて、ナット3またはワッ
シャ4の通過が可能となる。ナット3またはワッシャ4
が通過した後は、上記の球状体は上記のスプリングの反
発力によって当初の位置に復帰し、上記のナット3また
はワッシャ4を拘止する。
【0028】なお、本実施例におけるナットはボルトで
もよく、また、本実施例の場合においても第2実施例の
場合のように、磁性体を締め具1の、円形状の孔14の
側面における開口部近傍部分と多角形状の孔12の側面
における円形状の孔の近傍部分とに対応する2つの領域
の中間において、上記の円形状の孔14の側面に埋設す
れば、締付部材を上方から取り外す場合に、上記の磁性
体がワッシャを吸引するので締付部材とワッシャとの組
を同時に確実に締め具1内に収容した状態で締付部材を
取り外すことができ効果が著しい。
もよく、また、本実施例の場合においても第2実施例の
場合のように、磁性体を締め具1の、円形状の孔14の
側面における開口部近傍部分と多角形状の孔12の側面
における円形状の孔の近傍部分とに対応する2つの領域
の中間において、上記の円形状の孔14の側面に埋設す
れば、締付部材を上方から取り外す場合に、上記の磁性
体がワッシャを吸引するので締付部材とワッシャとの組
を同時に確実に締め具1内に収容した状態で締付部材を
取り外すことができ効果が著しい。
【0029】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案は、円形状
の孔とこの円形状の孔の円形底面に多角形状の孔とが設
けられており、上記の円形状の孔の側面における開口部
近傍部分と上記の多角形状の孔の側面における円形状の
孔の近傍部分とに対応する締め具の領域に、上記の孔の
側面に向って弾性的に出没可能な突起が設けられている
か、さらに、上記に加えて上記の2つの領域の中間にお
いて上記の円形状の孔の側面に磁性体が埋設されている
ので、締め具内にネジ部材とワッシャとの組を同時に収
容して同時に着脱することができ、しかも作業中には部
材を確実に保持することができる。その結果、着脱作業
効率の向上が可能となる締付部材の締め具を提供するこ
とができる。
の孔とこの円形状の孔の円形底面に多角形状の孔とが設
けられており、上記の円形状の孔の側面における開口部
近傍部分と上記の多角形状の孔の側面における円形状の
孔の近傍部分とに対応する締め具の領域に、上記の孔の
側面に向って弾性的に出没可能な突起が設けられている
か、さらに、上記に加えて上記の2つの領域の中間にお
いて上記の円形状の孔の側面に磁性体が埋設されている
ので、締め具内にネジ部材とワッシャとの組を同時に収
容して同時に着脱することができ、しかも作業中には部
材を確実に保持することができる。その結果、着脱作業
効率の向上が可能となる締付部材の締め具を提供するこ
とができる。
【図1】本考案の第1実施例に係る締付部材の締め具の
断面図である。
断面図である。
【図2】本考案の第1実施例に係る締付部材の締め具の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図3】本考案の第2実施例に係る締付部材の締め具の
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案の第3実施例に係る締付部材の締め具の
動作説明図である。
動作説明図である。
【図5】本考案の第4実施例に係る締付部材の締め具の
断面図である。
断面図である。
【図6】従来技術に係る締付部材の締め具の斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 締め具 12 多角形状の孔 14 円形状の孔 2 突起支持用リンク 21・22 突起 6 磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 望月 一寿 東京都調布市西つつじヶ丘二丁目4番1 号 東京電力株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 実開 平2−117835(JP,U) 実開 昭61−175326(JP,U) 実開 昭62−181376(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 円形状の孔が設けられ、該円形状の孔の
円形底面に多角形状の孔が設けられてなる締め具の、前
記円形状の孔の側面における開口部近傍部分と前記多角
形状の孔の側面における円形状の孔の近傍部分とに対応
する領域に、前記二つの孔のそれぞれの側面に向って弾
性的に出没可能な突起がそれぞれ設けられてなることを
特徴とする締付部材の締め具。 - 【請求項2】 円形状の孔が設けられ、該円形状の孔の
円形底面に多角形状の孔が設けられてなる締め具の、前
記円形状の孔の側面における開口部近傍部分に対応する
領域と前記多角形状の孔の側面における円形状の孔の近
傍部分に対応する領域とに、前記二つの孔のそれぞれの
側面に向かって弾性的に出没可能な突起がそれぞれ設け
られてなり、前記二つの領域の中間において前記円形状
の孔の側面に磁性体が埋設されてなることを特徴とする
締付部材の締め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1930091U JP2545990Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 締付部材の締め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1930091U JP2545990Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 締付部材の締め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115542U JPH04115542U (ja) | 1992-10-14 |
JP2545990Y2 true JP2545990Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=31905607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1930091U Expired - Lifetime JP2545990Y2 (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 締付部材の締め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545990Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3660262B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2005-06-15 | 未来工業株式会社 | ナット回転具 |
JP2015039757A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | Tone株式会社 | ソケット及びこれを装着した動力工具 |
JP2017221988A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 日本オーチス・エレベータ株式会社 | 取り外し用ねじ回し工具 |
CN113878545A (zh) * | 2020-07-02 | 2022-01-04 | 国家电网有限公司 | 一种电力导流排专用螺母拆装装置 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP1930091U patent/JP2545990Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04115542U (ja) | 1992-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR910003263B1 (ko) | 고정구조 | |
JP2545990Y2 (ja) | 締付部材の締め具 | |
JPH09109045A (ja) | ソケットレンチ | |
JP3859242B2 (ja) | 外装部品の取付具の構造 | |
JPH0744403Y2 (ja) | 治工具等の着脱装置 | |
JPH0430414Y2 (ja) | ||
JP3414641B2 (ja) | チャック | |
JPH02138512A (ja) | ねじ付ファスナの緩み止め装置 | |
JP2004345011A (ja) | ラチェットレンチ | |
JP2000264557A (ja) | エレベータ主ロープエンドの調整治具 | |
JPH0632497Y2 (ja) | ねじ部品の緩み止め装置 | |
KR200210009Y1 (ko) | 회전손잡이를 갖는 렌치 | |
JPH0753957Y2 (ja) | 射出装置のスクリュヘッド交換工具 | |
KR19980062919A (ko) | 너트 | |
JP2003094348A (ja) | ボルト用ソケット | |
JPH0648054Y2 (ja) | コンクリート壁形成用型枠保持部材の脱着工具 | |
JPH0248590Y2 (ja) | ||
JPH0727085Y2 (ja) | ベアリングプーラ | |
KR19980040154U (ko) | 너트의 구조 | |
KR200364011Y1 (ko) | 렌치용 복스 | |
JPH0212054Y2 (ja) | ||
JP3040148U (ja) | ボルト、小ねじ等保持具 | |
JPH0135813Y2 (ja) | ||
KR0137405Y1 (ko) | 스크류볼트 분리용 치공구 | |
KR200152837Y1 (ko) | 스패너 |