JP2017221988A - 取り外し用ねじ回し工具 - Google Patents

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充博 市原
Mitsuhiro Ichihara
充博 市原
和彦 井澤
Kazuhiko Izawa
和彦 井澤
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Abstract

【課題】取り外したボルト21やネジの脱落を防止できる取り外し用ねじ回し工具1を提供する。【解決手段】軸部3によって回転操作される筒状部材2は、六角ボルト21の頭部22が嵌合する六角形断面形状の収容孔4を有する。収容孔4の開口端4aに、収容孔4の内側へ向けてスプリングによって突出するとともに後退可能な一対のストッパ6を備える。筒状部材2をボルト21の頭部22に被せ、緩み方向に連続的に回転操作すると、ボルト21が徐々に突出してくるので、収容孔4内で頭部22がストッパ6を通過する。取り外されたボルト21は、頭部22がストッパ6によって抜け止めされ、筒状部材2に確実に保持される。【選択図】図5

Description

この発明は、ボルト、ナットもしくはネジを取り外すためのねじ回し工具に関する。
例えばエレベータの保守点検作業においては、昇降路内の高所において部品の交換等を行うことがある。このような場合に、作業者が取り外したボルト、ナットやネジを誤って落下させてしまうと、下方にいる作業者にとって危険であるばかりか、落下させたボルトやナット等の回収に手間が掛かってしまう。
特許文献1には、ナットの脱着を行うナットボックスとして、ナットが嵌合する六角形の凹部の内周に、ナットを両側から保持する一対の保持バネを設けた構成が開示されている。このものでは、保持バネを備えた凹部内にナットを保持させることで、ナットの脱落を防止し、螺合作業の容易化を図っている。
実開平3−93077号公報
特許文献1のナットボックスを例えばナットの取り外しに用いた場合、保持バネがナットを保持し続ける構成であるので、ナットボックスを回転操作したときに、ナットが相手側のボルトから外れた瞬間を知覚しにくい。従って、作業者は慎重にナットボックスを回転操作する必要があり、神経を使う作業となる。特に、ナットが相手側のボルトから外れる瞬間に誤ってナットボックスを引いてしまうと、ナットがボルトに引っ張られてナットボックスから外れ、落下してしまう虞がある。
第1の発明に係る取り外し用ねじ回し工具は、頭部が多角形の外形状を有するボルトもしくは多角形のナットの取り外しに適用されるものであって、
多角形のボルトの頭部もしくはナットが嵌合する多角形断面形状の収容孔を有し、かつ回転操作される筒状部材と、
上記収容孔の開口端に該収容孔の内側へ突出して設けられ、かつ上記頭部もしくはナットの通過を許容するように後退可能なストッパと、
を備え、上記収容孔は、上記ストッパを通過した上記頭部もしくはナットを収容可能なように軸方向に長く形成されている、ことを特徴としている。
このねじ回し工具を用いてボルトもしくはナットを取り外すには、筒状部材をボルトの頭部もしくはナットに被せ、筒状部材先端がボルト等の周囲の壁面に当接した状態を保ちつつ、筒状部材を緩み方向に回転操作すればよい。ボルトの頭部もしくはナットは、回転に伴って軸方向に突出してくるので、徐々に収容孔の内部へ進入し、やがて、ストッパを通過する。その後、ボルトもしくはナットが相手側の螺条から完全に外れると、ボルトの頭部もしくはナットは、収容室の内部に保持され、重力等による脱落がストッパによって阻止される。
従って、作業者は、ボルトやナットが相手側の螺条から外れるタイミングを特に考慮することなく単純に筒状部材を回し続ければよく、外れたボルトの頭部やナットが自然に筒状部材の内部に保持されることとなる。
また、第2の発明に係る取り外し用ねじ回し工具は、ドライバによって回転操作される円形の頭部を有するネジの取り外しに適用されるものであって、
円形をなすネジの頭部が挿通可能な円形断面形状の収容孔を有し、かつ一端の底部中心にドライバ挿入孔が開口した筒状部材と、
上記収容孔の開口端に該収容孔の内側へ突出して設けられ、かつ上記頭部の通過を許容するように後退可能なストッパと、
を備え、上記収容孔は、上記ストッパを通過した上記頭部を収容可能なように軸方向に長く形成されている、ことを特徴としている。
このねじ回し工具を用いてネジを取り外すには、筒状部材をネジの頭部に被せ、かつ筒状部材先端をネジ周囲の壁面に当接した状態として、ネジに対応したドライバをドライバ挿入孔から差し入れてネジを緩み方向に回転操作すればよい。ネジは、回転に伴って軸方向に突出してくるので、徐々に収容孔の内部へ進入し、やがて、ストッパを通過する。その後、ネジが相手側部材から完全に外れると、ネジの頭部は、収容室の内部に保持され、重力等による脱落がストッパによって阻止される。
従って、作業者は、ネジが相手側部材から外れるタイミングを特に考慮することなく単純にドライバを回し続ければよく、外れたネジの頭部が自然に筒状部材の内部に保持されることとなる。
上記のストッパとしては、少なくとも2個のストッパを備えることが好ましく、これら2個のストッパは、筒状部材の中心を挟んで互いに対向して配置される。なお、3個以上のストッパを設けることも勿論可能である。
本発明の好ましい一つの態様では、上記ストッパは、壁面から先端部が略半球状に突出するストッパ本体と、このストッパ本体を突出方向に付勢するばね部材と、から構成されている。従って、ボルトの頭部やナットあるいはネジの頭部が通過する際に、ストッパ本体が後退し、容易に通過することができる。そして、通過後は、ばね部材により突出するストッパ本体によって、ボルトの頭部等の確実な抜け止めが達成される。
この発明によれば、ボルト、ナットやネジの緩み方向の回転操作に伴う軸方向の移動を利用して、ボルトの頭部等がストッパを通過して収容孔内に進入するので、作業者はボルト等が外れるタイミングを過度に意識する必要なく単純に筒状部材ないしドライバの回転操作を行えばよい。従って、取り外し操作が非常に簡単になる。そして、外れたボルトの頭部等がストッパを越えて収容孔内に保持されるので、重力等に対し、より確実な保持を行うことができる。
この発明に係るねじ回し工具の第1実施例を示す断面図。 同じく正面図。 ストッパの詳細を示す断面図。 ストッパ本体の(a)正面図、(b)側面図および(c)平面図。 第1実施例によるボルトの取り外し工程を示す工程説明図。 取り外したボルトを保持した状態の説明図。 ねじ回し工具の第2実施例を示す断面図。 同じく正面図。 第2実施例によるネジの取り外し工程を示す工程説明図。 取り外したネジを保持した状態の説明図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、六角ボルト21(図5参照)の取り外しに適した第1実施例のねじ回し工具1を示している。このねじ回し工具1は、軸方向の一端が底部2aとして閉塞された略円筒状の筒状部材2と、底部2aの中心に接続された軸部3と、を備えている。軸部3は、筒状部材2の中心線に沿って延びており、図外の部分に、手動で回転操作するための柄あるいは電動工具と接続するための接続部が設けられている。なお、上記筒状部材2と上記軸部3とを金属材料にて一体に形成してもよく、あるいは、筒状部材2とは別に形成した軸部3を筒状部材2に適宜な手段にて取り付けるようにしてもよい。
筒状部材2の内側は、六角ボルト21の頭部22(図5参照)の形状に対応した六角形の断面形状をなす収容孔4として構成されている。この収容孔4は、先端の開口端4aから底部2aに至る全長に亘って、基本的に同一の断面形状を有しており、特に、六角形をなす内壁面の各々が軸方向に段差なく連続したものとなっている。また、好ましくは、収容孔4は、取り外し作業の対象となる六角ボルト21の全長よりも僅かに長い軸方向寸法を有している。
上記収容孔4の開口端4aには、取り外した六角ボルト21を保持するための一対のストッパ6が設けられている。このストッパ6は、収容孔4の開口端4aにおいて、該収容孔4の内側へ向かって突出するとともに、頭部22の通過を許容するように後退可能な構成となっている。一対のストッパ6は、筒状部材2の中心を挟んで互いに対向する位置にあり、つまり、六角形をなす収容孔4の中の互いに対向する2つの面にそれぞれ配置されている。また、上記ストッパ6から収容孔4の端部つまり底部2aまでの軸方向寸法は、少なくとも頭部22の軸方向寸法よりも大きい。つまり、頭部22の軸方向寸法よりも軸方向に長いものとなっている。
図3は、上記ストッパ6の具体的な構成例を示している。このストッパ6は、筒状部材2の側壁7に設けられた段付状のストッパ保持孔8と、このストッパ保持孔8から収容孔4へ先端部が突出するストッパ本体9と、このストッパ本体9を突出方向に付勢するばね部材としてのコイルスプリング10と、から構成されている。ストッパ本体9は、図4にも示すように、ストッパ保持孔8から突出する先端部が略半球状に丸まった円柱形ないし円錐台形をなし、基端周囲に円環状にフランジ部9aが設けられている。このフランジ部9aは、図3に示すように、コイルスプリング10の付勢力を受けてストッパ保持孔8の小径部と大径部との間の段差部に係合し、これによって突出状態におけるストッパ本体9の位置が規定されている。なお、ストッパ保持孔8の筒状部材2外周側の端部は、例えばプラグ11の圧入によって閉塞されている。
また、上記ストッパ本体9は、図4に示すように、略半球状をなす先端部分の周方向の一部に、筒状部材2の中心線と直交する平面に沿った切欠部9bを有している。この切欠部9bは、筒状部材2に組み付けられた状態においては、筒状部材2の底部2aへ向かって位置している。
なお、上記ストッパ本体9は、アルミニウム合金や鋼等の金属から形成することが望ましい。
図5は、上記のように構成されたねじ回し工具1を用いて六角ボルト21を取り外す際の工程の説明図である。なお、六角ボルト21は、六角形の頭部22と、螺条が刻まれたねじ軸部23と、を備えており、図示例では、例えば板状の相手側部材25のねじ孔25aに螺合している。
初めに、工程(a)として示すように、ねじ回し工具1の筒状部材2を頭部22に被せ、収容孔4内に嵌め込みながら、筒状部材2の先端が相手側部材25の壁面に当接するまで筒状部材2を押し込む。このとき、ストッパ6は頭部22に押されて収容孔4の外周側へ後退する。従って、頭部22は収容孔4内に容易に嵌合する。
このように六角ボルト21の頭部22が収容孔4に嵌合した状態において、工程(b)として示すように、筒状部材2の先端が相手側部材25の壁面に当接した状態を保ちつつ、軸部3を介して筒状部材2を六角ボルト21の緩み方向(通常は反時計回り方向)に回転操作する。
この回転操作に伴い、六角ボルト21は徐々に軸方向に突出してくるので、頭部22が徐々に収容孔4の内部へ進入する。やがて、頭部22がストッパ6を通過し、この通過した段階で、ストッパ6がコイルスプリング10の付勢力によって再び収容孔4内周側へ突出する。このとき、ストッパ本体9のフランジ部9aが段付状のストッパ保持孔8の段差部に衝突するので(図3参照)、金属音からなる接触音が発生する。この音によって、作業者は、頭部22がストッパ6を通過したことを知覚することができる。そして、さらに筒状部材2の回転操作を続けることで、工程(c)として示すように、ねじ軸部23とねじ孔25aとの螺合が完全に外れ、六角ボルト21が相手側部材25から離脱する。
このようにして取り外された六角ボルト21は、そのまま収容孔4内に保持される。つまり、頭部22が収容孔4内に嵌合しており、かつストッパ6によって軸方向外側への移動が規制されるため、重力等による脱落が阻止される。例えば、図6のように筒状部材2が下向きとなる姿勢であっても、六角ボルト21は自重により脱落することがない。特に、ストッパ本体9に平坦面として形成された切欠部9b(図4参照)に頭部22の座面が当接するので、六角ボルト21に加わる重力ではストッパ6が後退することがなく、脱落が確実に防止される。
なお、ねじ回し工具1に保持された六角ボルト21は、例えばねじ軸部23を持って強く引き抜いたり、あるいは、図示せぬ治具によりストッパ6を押し込んで後退させるなどして、ねじ回し工具1から取り外すことができる。この取り外しの際に、ストッパ本体9の向き(切欠部9bの方向)を回転させることができるような構成としてもよい。
このように、上記のねじ回し工具1によれば、六角ボルト21が相手側部材25のねじ孔25aから外れる瞬間を特に意識する必要がなく、六角ボルト21が完全に外れるまで単純にねじ回し工具1を回し続ければよい。そして、取り外された六角ボルト21は、ねじ回し工具1に確実に保持され、落下の懸念がない。従って、六角ボルト21の取り外し作業が極めて容易なものとなる。
なお、上記のねじ回し工具1は、六角ボルト21の頭部22と同様の外形状をなすナットの取り外しにも用いることができる。このナットの場合には、収容孔4の中に複数個のナットを収容し得るので、複数個のナットの取り外し作業を連続的に行うことができる。
上記実施例では、頭部22の形状に対応して収容孔4を断面六角形のものとしたが、頭部が四角形のボルトなどに対しても、収容孔4の断面形状を対応した形状とすることで、同様に適用が可能である。
次に、図7〜図10は、円形の頭部52を有するネジ51の取り外しに適した第2実施例のねじ回し工具31を示している。なお、頭部52は、ドライバ58によって回転操作可能なように例えば十字穴52aを有している(図9参照)。
このねじ回し工具31は、汎用のドライバ58と組み合わせて用いられる略円筒状の筒状部材32からなる。筒状部材32は、一端が底部32aとして閉塞されており、この底部32aの中心に、ドライバ58を挿通させるためのドライバ挿入孔33が貫通形成されている。このドライバ挿入孔33の内周面には、ドライバ58を締まりばめ状態で保持するための円筒状のゴムスリーブ35が取り付けられている。
筒状部材32の内側は、第2実施例においては、ネジ51の頭部52が挿通可能な内径を有する円形断面形状の収容孔34として構成されている。この収容孔34は、先端の開口端34aから底部32aに至る全長に亘って、基本的に同一の断面形状を有しており、特に、その内周面が軸方向に段差なく連続したものとなっている。また、好ましくは、収容孔34は、取り外し作業の対象となるネジ51の全長よりも僅かに長い軸方向寸法を有している。
上記収容孔34の開口端34aには、取り外したネジ51を保持するために、前述した第1実施例と同様に一対のストッパ6が設けられている。このストッパ6は、前述した第1実施例のストッパ6と同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。一対のストッパ6は、筒状部材32の中心を挟んで互いに対向する位置にあり、つまり、180°離れた2箇所に位置している。また、上記ストッパ6から収容孔34の端部つまり底部32aまでの軸方向寸法は、少なくともネジ51の頭部52の軸方向寸法よりも大きい。つまり、頭部52の軸方向寸法よりも軸方向に長いものとなっている。
図9は、上記のように構成されたねじ回し工具31を用いてネジ51を取り外す際の工程の説明図である。図示例のネジ51は、頭部52と、螺条が刻まれたねじ軸部53と、を備えており、例えば板状の相手側部材55のねじ孔55aに螺合している。なお、図示例では、頭部52が丸型ないしなべ型の形状をなしているが、本発明が対象とするネジは、このような形状に限定されるものではない。
初めに、工程(a)として示すように、ねじ回し工具31の筒状部材32をネジ51の頭部52に被せ、収容孔34内に嵌め込みながら、筒状部材32の先端が相手側部材55の壁面に当接した状態として、手指により保持する。このとき、頭部52がストッパ6と干渉する場合には、ストッパ6は頭部52に押されて収容孔34の外周側へ後退する。そして、ネジ51に対応したドライバ58をドライバ挿入孔33から差し入れて、先端を頭部52の十字穴52aに係合させる。なお、予めドライバ58を筒状部材32と組み合わせておき、ドライバ58とともにネジ51に被せるようにしてもよい。
このように筒状部材32をネジ51の頭部52に被せた状態において、工程(b)として示すように、筒状部材32を手指により相手側部材55に押し付けつつ、ドライバ58を緩み方向(通常は反時計回り方向)に回転操作する。
この回転操作に伴い、ネジ51は徐々に軸方向に突出してくるので、頭部52が徐々に収容孔34の内部へ進入する。やがて、頭部52がストッパ6を通過し、この通過した段階で、ストッパ6がコイルスプリング10の付勢力によって再び収容孔34内周側へ突出する。このとき、ストッパ本体9のフランジ部9aが段付状のストッパ保持孔8の段差部に衝突するので(図3参照)、金属音からなる接触音が発生する。この音によって、作業者は、頭部52がストッパ6を通過したことを知覚することができる。そして、さらにドライバ58の回転操作を続けることで、工程(c)として示すように、ねじ軸部53とねじ孔55aとの螺合が完全に外れ、ネジ51が相手側部材55から離脱する。
このようにして取り外されたネジ51は、そのまま収容孔34内に保持される。つまり、頭部52が収容孔34内に嵌合し、かつストッパ6によって軸方向外側への移動が規制されるため、重力等による脱落が阻止される。例えば、図10のように筒状部材32が下向きとなる姿勢であっても、ネジ51は自重により脱落することがない。特に、ストッパ本体9に平坦面として形成された切欠部9b(図4参照)に頭部52の座面が当接するので、ネジ51に加わる重力ではストッパ6が後退することがなく、脱落が確実に防止される。図10の状態において、ドライバ58と筒状部材32とはゴムスリーブ35の締まりばめによって互いに結合されているので、ドライバ58に対し筒状部材32が抜け落ちることもない。
なお、ねじ回し工具31に保持されたネジ51は、やはりねじ軸部53を持って強く引き抜いたり、あるいは、図示せぬ治具によりストッパ6を押し込んで後退させるなどして、ねじ回し工具31から取り外すことができる。この取り外しの際に、ストッパ本体9の向き(切欠部9bの方向)を回転させることができるような構成としてもよい。
このように、上記の第2実施例のねじ回し工具31によれば、第1実施例のねじ回し工具1と同様に、ネジ51が相手側部材55のねじ孔55aから外れる瞬間を特に意識する必要がなく、ネジ51が完全に外れるまで単純にドライバ58を回し続ければよい。そして、取り外されたネジ51は、ねじ回し工具31に確実に保持され、落下の懸念がない。従って、ネジ51の取り外し作業が極めて容易なものとなる。
なお、ストッパ6のばね部材としては、上記実施例のようなコイルスプリング10に限らず、板ばね等であってもよく、あるいはゴム等をばね部材として用いることを可能である。
1…ねじ回し工具
2…筒状部材
3…軸部
4…収容孔
6…ストッパ
9…ストッパ本体
10…コイルスプリング
21…六角ボルト
22…頭部
31…ねじ回し工具
32…筒状部材
33…ドライバ挿入孔
34…収容孔
35…ゴムスリーブ
51…ネジ
52…頭部

Claims (4)

  1. 多角形のボルトの頭部もしくはナットが嵌合する多角形断面形状の収容孔を有し、かつ回転操作される筒状部材と、
    上記収容孔の開口端に該収容孔の内側へ突出して設けられ、かつ上記頭部もしくはナットの通過を許容するように後退可能なストッパと、
    を備え、上記収容孔は、上記ストッパを通過した上記頭部もしくはナットを収容可能なように軸方向に長く形成されている、ことを特徴とする取り外し用ねじ回し工具。
  2. 円形をなすネジの頭部が挿通可能な円形断面形状の収容孔を有し、かつ一端の底部中心にドライバ挿入孔が開口した筒状部材と、
    上記収容孔の開口端に該収容孔の内側へ突出して設けられ、かつ上記頭部の通過を許容するように後退可能なストッパと、
    を備え、上記収容孔は、上記ストッパを通過した上記頭部を収容可能なように軸方向に長く形成されている、ことを特徴とする取り外し用ねじ回し工具。
  3. 少なくとも2個のストッパを備え、これら2個のストッパは、筒状部材の中心を挟んで互いに対向して配置されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の取り外し用ねじ回し工具。
  4. 上記ストッパは、壁面から先端部が略半球状に突出するストッパ本体と、このストッパ本体を突出方向に付勢するばね部材と、から構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の取り外し用ねじ回し工具。
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