JP2545879Y2 - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JP2545879Y2
JP2545879Y2 JP1989012248U JP1224889U JP2545879Y2 JP 2545879 Y2 JP2545879 Y2 JP 2545879Y2 JP 1989012248 U JP1989012248 U JP 1989012248U JP 1224889 U JP1224889 U JP 1224889U JP 2545879 Y2 JP2545879 Y2 JP 2545879Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は、自動車製造用の鋼板等の金属板を圧延す
る装置の構造の技術分野に属する。
〈要旨の概要〉 而して、この考案は自動車製造用の鋼板等の金属板等
を所定厚みに圧延する12段、20段等の多段ロールを有し
ているクラスター型圧延機であって、上下一組の作業ロ
ールとこれらの各作業ロールに圧接する一対の中間ロー
ル、及び、該中間ロールに圧接する一体型形状の複数個
の補強ロールが設けられている圧延機に関する考案であ
り、特に、上記作業ロールと中間ロールのいずれか一
方、又は、双方がロール全長に亘って長手方向に凹凸状
に、即ち、縦断面波型に輪郭が相互に補完し合うように
湾曲した形状を付与され、軸方向にシフト自在であると
共にベンディング自在にされている圧延機に係る考案で
ある。
〈従来の技術〉 周知の如く、各種の工業製品には自動車、電機製品等
にあっては所定厚さの鋼板等の金属板材を用いるものが
多く、したがって、該種金属板材は全面に於いて均一な
厚さであること、及び、省資源、コストダウン等の面か
ら材料歩留り性の向上が厳しく要求されるようになり、
所定の金属板材を製造供給する圧延装置である圧延機に
おいては、その縦横方向に於ける均一な板厚、及び、板
の形状制御に対する技術開発が鋭意なされており、近時
少くとも圧延方向に於ける板厚の均一な精度が得られる
ようにはなってきてはいるが、高頻度に使用される作業
ロールの端部に印加される圧下力等により不可避的にロ
ールに摩耗が生じたり、圧延反力によるロール歪み等に
よって幅方向の板厚精度、及び、板形状が経時的に同一
精度を維持することが出来なくなるという不具合があ
る。
特に、12段、20段等の多段ロールを有する所謂クラス
ター型圧延機にあっては複数段に分割され、各々ラック
・ピニオンで駆動される偏心軸により位置制御される補
強ロールにより中間ロールや作業ロールに対する突出作
用を行い、被圧延板材の板幅方向の形状制御を行った
り、端部における制御を端部にテーパー部を有する中間
ロールの軸方向へのシフトでコントロールするような技
術が、例えば、特公昭29−4761号公報発明に見られるよ
うに案出されてはいる。
〈考案が解決しようとする課題〉 かかる所謂ゼンジミヤタイプの圧延機は補強ロールの
構造が極めて複雑であり、又、分割ロール間の相対位置
の差はベアリングの負荷能力により入力制限があり、制
御機能が不充分であると共に複雑な構成に於ける制御機
構の管理や操作が難しいという難点があり、当然のこと
ながら、保守点検整備や交換等のメンテナンスが著しく
煩瑣で、作業に長時間を要し、装置の稼動時間の停止が
長くかかり、運転効率の低下につながると共に結果的に
コストが高くつくという不利点がある。
これに対処するに、例えば、特公昭60−57402号公報
発明に示されている如く、ロールベンディング機能を付
与し、被圧延板材の端部形状不良を是正して精度を向上
するようにしているが、上述基本的な問題点を解決する
までには至っていない。
〈考案の目的〉 この考案の目的は上述従来技術に基づくクラスター型
圧延機の多段ロールの偏平、及び、分割補強ロールに於
ける各ロール間の相対位置の差がベアリングの負荷能力
に影響を与えて大きくとれなく、板形状制御性が不充分
な点や分割補強ロールによる形状制御のための補強ロー
ル周辺の構造が複雑であり、高コスト、メンテナンスの
長時間、費用的に高くかかり、しかも、ロール交換等に
多くの時間を要し、生産性が低くなの等の問題点を解決
すべき技術的課題とし、各ロールの配列を簡潔にし、各
ロールの支持構造を簡単にし、メンテナンスがし易く、
しかも、補強ロールの一体型により負荷能力を大きくと
れるようにして被圧延板材の幅方向の形状制御性を大幅
に向上させ、低コストで、しかも、ロール交換時間も短
かく、生産性の高い優れた圧延機を提供せんとするもの
である。
〈課題を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を要旨と
するこの考案の構成は前述課題を解決するために、12
段、20段等の多段ロールを有するクラスター型圧延機に
おいて、被圧延板材の上下に圧接して圧延する一対の作
業ロール、及び、該各作業ロールを支持する一対の中間
ロールについてそのいずれか一方、或いは、双方がロー
ルの軸方向にシフト自在にされると共にロールベンディ
ング自在にされ、更に、該作業ロールと中間ロールのい
ずれか一方、或いは、双方がロール全長に亘り凹凸形
状、即ち、断面が波型に湾曲形状にされたイニシャルク
ラウンを付与され、所定部位に於いて両者が相互に補完
し合う輪郭形状にされ、その低次成分制御、即ち、板ク
ラウン制御については当該湾曲された断面波型のイニシ
ャルクラウンを有するロールをシフト機能とロールベン
ディング機能を併用することにより可能となるようにさ
れ、したがって、分割補強ロールの必要性がなくなり、
一体型の補強ロールが使用可能となり、ベアリングの負
荷能力に制限されず、大きな入力制御が可能であって、
形状制御性が大幅に向上すると共に、ロール支持ベアリ
ングもその数を大幅に削減され、しかも、位置制御用部
品が不要となり、構造、配置は簡単、簡潔となってコス
トダウンが図れ、メンテナンス性が向上すると共に、メ
ンテナンス時間は短く、メンテナンスコストは安くな
り、ランニングコストも低く、ロール交換も簡単となり
生産性は著しく向上するようにした技術的手段を講じた
ものである。
〈実施例〉 次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明すれば
以下の通りである。
図示実施例は12段の多段ロールを有する所謂クラスタ
ー型圧延機の態様であって、鋼板のストリップ2に対す
る所定の圧延を行うものであり、そのハウジング3の上
下には補強ロール5、5、5に対する支持軸受4が各々
設けられて該各補強ロール5をそれぞれ独立的に支持す
るようにされており、又、該支持軸受4の上下には図示
しない圧下装置が設けられて補強ロール5を介し中間ロ
ール6に所定の押圧力を印加するようにされている。
而して、該各中間ロール6に押圧当接される作業ロー
ル7は軸受箱8に支持されている。
又、ハウジング3の中央にはベンドブロック13が設け
られており中間ロール6の軸受箱11を介して該中間ロー
ル6にベンド作用を付与するロールベンディング装置10
が設けられ、作業ロール7の軸受箱8を介して該作業ロ
ール7にベンド作用dを付与するロールベンディング装
置9が設けられている。
而して、第7図に示す様にベンドブロック13内には、
例えば、作業ロール7の端部の軸受箱8を介し油圧シリ
ンダー等によりロールにベンド作用dを付与するロール
ベンディング装置9が上述の如く設けられており、又、
第8図に示す様に、作業ロール7の端部に対しては同じ
く他の油圧シリンダー等のシフト装置12が所定に連結さ
れて作業ロール7を所定距離だけその軸方向にシフト作
用fを付与することが出来るようにされており、したが
って、第7、8図に示す様に作業ロール7に対してはロ
ールベンディングd、及び、シフトfを相互に独立的に
付与することが出来るようにされている。
尚、かかるロールベンディング作用d、及び、シフト
作用fは同様な機構により中間ロール6に対しても付与
することが可能であるようにされている。
又、ロールベンディング装置9、10とシフト装置12と
は相互独立的に作用するように配設されている。
そして、作業ロール7と中間ロール6とのイニシャル
クラウンの形状により、即ち、ロールの長手方向に凹凸
状に湾曲された断面波型のイニシャルクラウンにより、
しかも、その相対向する部分に於いて所定の位置にて相
互に補完する形状にその輪郭が形成されている作業ロー
ル7、及び、中間ロール6に対しロールベンディング作
用d、及び、シフト作用fにより鋼板2に対し圧延に関
わる低次成分の板クラウン制御がなされる。
而して、第2、3図に示す実施例においては長手方向
に連続的に変化するロールクラウンの輪郭を有するイニ
シャルクラウンが中間ロール6に付与されて該中間ロー
ル6のみが軸方向にシフト作用fを付与されるようにさ
れ、作業ロール7と中間ロール6とは共にロールベンデ
ィング作用dを付与することが出来るようにされてい
る。
第4、5図に示す実施例においては作業ロール7、7
が上記同様のイニシャルクラウンの輪郭を形成されて軸
方向にシフト作用fを付与自在にされ、該作業ロール7
と中間ロール6は共にロールベンディング作用dを受け
るようにされている。
そして、第6図に示す実施例は作業ロール7と中間ロ
ール6とが前記同様のイニシャルクラウンを付与される
と共に相対向する作業ロール7と中間ロール6とが所定
の軸方向位置に於いて互いに補完する輪郭形状にされて
おり、作業ロール7、及び、中間ロール6の双方が共に
軸方向シフト作用fとロールベンディング作用dが付与
されるようにされている。
上述構成において、中間ロール6に対し、補強ロール
5、及び、支持軸受4を介し所定の圧下力を印加し、作
業ロール7により鋼板2に対し所定の圧延作用を行う
に、低次成分、即ち、板クラウン制御は作業ロール7、
及び、中間ロール6の相互に補完し合うイニシャルクラ
ウンの軸方向の輪郭形状により所定になされると共に軸
方向へのシフト作用f、及び、所定のロールベンディン
グ作用dにより行われる。
尚、この考案の実施態様は上述各実施例に限るもので
ないことは勿論であり、例えば、圧延機としてはその多
段ロールは12段のみならず、6段、20段等のクラスター
型圧延機にも適用出来る等の種々の態様が採用可能であ
る。
〈考案の効果〉 以上、この考案によれば、基本的に12段、20段等の多
段ロールを有するクラスター型圧延機において、作業ロ
ールと中間ロールの各一対の少くともいずれか一方が軸
方向にシフト自在にされ、更に、ロールベンディング自
在にされており、又、作業ロールと中間ロールの少くと
もいずれか一方がロールの全長に亘り凹凸形状、即ち、
断面波型に湾曲された相互に補完し合う輪郭形状を付与
されていることが相俟って低次成分制御、即ち、板クラ
ウン制御が行われ、しかも、分離型補強ロールによる板
クラウン制御が不要となり、一体型補強ロールが使用可
能となり、ベアリングの負荷能力に制限されずに大きな
入力制御が可能となって形状制御性が大幅に向上し、製
品精度に対する信頼感が向上するという優れた効果が奏
される。
又、作業ロールと中間ロールのロールベンディング装
置、及び、シフト装置が各々相互独立的に作用するよう
に配設されていることにより、補強ロールの位置制御が
不要となり、一体型補強ロールが使用出来、大幅に部品
削減が可能となり、保守、点検、整備、交換等に際し作
業がスムーズに行われ、しかも、メンテナンス費用等も
低減されると共に各ロールの交換が機械的に簡単に行え
るようになり圧延機の稼動効率が向上し、生産性が高ま
り、時間的にもコスト的にも大いにプラスするという効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例の説明図であり、第1図は基本
的実施例の全体概略正面図、第2図は中間ロールをシフ
トする場合のロール配列の側面図、第3図は同正面図、
第4図は作業ロールをシフトする場合のロール配列の側
面図、第5図は同正面図、第6図は中間、及び、作業ロ
ールをシフトする場合のロール配列の側面図、第7図は
同ロールベンディングの部分断面図、第8図はシフト装
置の部分断面図である。 5、6、7……ロール、1……クラスター型圧延機 7……作業ロール、f……シフト作用 d……ベンド作用、5……補強ロール 6……中間ロール、9、10……ロールベンディング装置 12……シフト装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−244501(JP,A) 特開 昭62−282710(JP,A) 特開 昭63−60006(JP,A) 特開 昭62−50003(JP,A) 特開 昭63−101010(JP,A) 特開 平1−154807(JP,A) 特開 平1−157703(JP,A) 特開 平2−59104(JP,A) 特開 平1−313102(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段ロールを有するクラスター型圧延機で
    あって、一対の各作業ロールに圧接する一対の中間ロー
    ル、及び、該中間ロールに圧接する一体型形状の複数個
    の補強ロール群を有する圧延機において、上記作業ロー
    ルと中間ロールの各組の少くともいずれか一組がロール
    の全長に亘り縦断面波型で凹凸状に湾曲し相互に補完し
    合うようにした輪郭形状を有しており、軸方向にシフト
    自在なシフト装置に連係されると共にベンド自在なロー
    ルベンディング装置に連係され、更に該シフト装置とロ
    ールベンディング装置とが相互独立に作用するように配
    設されていることを特徴とする圧延機。
JP1989012248U 1989-02-06 1989-02-06 圧延機 Expired - Lifetime JP2545879Y2 (ja)

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JPH02104101U (ja) 1990-08-20

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