JP2545675Y2 - リッドの開閉装置 - Google Patents
リッドの開閉装置Info
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- JP2545675Y2 JP2545675Y2 JP1991059255U JP5925591U JP2545675Y2 JP 2545675 Y2 JP2545675 Y2 JP 2545675Y2 JP 1991059255 U JP1991059255 U JP 1991059255U JP 5925591 U JP5925591 U JP 5925591U JP 2545675 Y2 JP2545675 Y2 JP 2545675Y2
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- JP
- Japan
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- lid
- elastic arm
- mounting support
- locking
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリッドの開閉装置に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車、鉄道車両、一般の住宅などに
は、内部の要素や収納物などを隠蔽する目的で、各種の
リッドがその開閉装置によって取付けられている。
は、内部の要素や収納物などを隠蔽する目的で、各種の
リッドがその開閉装置によって取付けられている。
【0003】図5はその一例である自動車のフューエル
リッド1aと、その開閉装置2aを示す断面図である。
リッド1aは車外側のアウタパネル3aと車内側のイン
ナパネル4aより成り、リッド1aの基端側が、取付支
持体を構成する車体の外板5aにヒンジ6aを介して枢
支されている。
リッド1aと、その開閉装置2aを示す断面図である。
リッド1aは車外側のアウタパネル3aと車内側のイン
ナパネル4aより成り、リッド1aの基端側が、取付支
持体を構成する車体の外板5aにヒンジ6aを介して枢
支されている。
【0004】図5に実線で示したようにリッド1aが閉
位置にあるとき、該リッド1aは図示していないロック
手段によって外板5aに対して係止される。リッド1a
の開放時にはロック手段による係止が解除され、このと
きリッド1aのインナパネル4aに付設された板ばね7
aがリッド1aを矢印Aで示した開方向に付勢し、該リ
ッド1aは鎖線で示した位置まで回動する。このとき車
外の操作者が、リッド1aの自由端側に指を掛けて楽に
リッド1aを破線で示した全開位置まで開き、リッド1
aの内側に位置するキャップ(図示せず)を開いてガソ
リンを補給することができる。
位置にあるとき、該リッド1aは図示していないロック
手段によって外板5aに対して係止される。リッド1a
の開放時にはロック手段による係止が解除され、このと
きリッド1aのインナパネル4aに付設された板ばね7
aがリッド1aを矢印Aで示した開方向に付勢し、該リ
ッド1aは鎖線で示した位置まで回動する。このとき車
外の操作者が、リッド1aの自由端側に指を掛けて楽に
リッド1aを破線で示した全開位置まで開き、リッド1
aの内側に位置するキャップ(図示せず)を開いてガソ
リンを補給することができる。
【0005】ガソリンの補給後、リッド1aを再び実線
で示した閉位置に回動するが、このとき、その外表面8
aと車体外板5aの外表面9aとがほぼ面一状態となる
ように、リッド1aは外板5aに形成された凹部10a
に配置され、リッド閉鎖時の外観が高められるように構
成されている。
で示した閉位置に回動するが、このとき、その外表面8
aと車体外板5aの外表面9aとがほぼ面一状態となる
ように、リッド1aは外板5aに形成された凹部10a
に配置され、リッド閉鎖時の外観が高められるように構
成されている。
【0006】またヒンジ6aは、リッド1aの基端側に
取付けられた回転中心ピン11aと、このピン11a
を、外板5aに形成された凹部10aの底壁面に支持す
るベース部材12aとを有し、該ベース部材12aの支
持部16aが凹部10aの底壁面に固定されている。ベ
ース部材12aはその全体が金属板や硬質合成樹脂板な
どの剛体により形成されている。
取付けられた回転中心ピン11aと、このピン11a
を、外板5aに形成された凹部10aの底壁面に支持す
るベース部材12aとを有し、該ベース部材12aの支
持部16aが凹部10aの底壁面に固定されている。ベ
ース部材12aはその全体が金属板や硬質合成樹脂板な
どの剛体により形成されている。
【0007】上述のように、開閉装置2aは、ロック手
段によるリッド1aの係止を解除し、該リッド1aを、
回転中心ピン11aのまわりに回動させてその全開位置
へ開放させるように構成されている。そしてリッド1a
が閉位置にあるとき、そのリッド1aは外板5aの凹部
10aに配置され、ヒンジ6aを介して回動可能に支持
されているが、かかるヒンジ6aを車体に組付けると
き、その組付位置が多少ばらつくことは一般に避けられ
ない。ところがこのようなばらつきを生じると、リッド
1aの開閉操作時に、該リッド1aが外板側に干渉する
恐れがある。
段によるリッド1aの係止を解除し、該リッド1aを、
回転中心ピン11aのまわりに回動させてその全開位置
へ開放させるように構成されている。そしてリッド1a
が閉位置にあるとき、そのリッド1aは外板5aの凹部
10aに配置され、ヒンジ6aを介して回動可能に支持
されているが、かかるヒンジ6aを車体に組付けると
き、その組付位置が多少ばらつくことは一般に避けられ
ない。ところがこのようなばらつきを生じると、リッド
1aの開閉操作時に、該リッド1aが外板側に干渉する
恐れがある。
【0008】すなわち、リッド1aの開閉時にその基端
側の基端縁13aは図5に鎖線Xで示した軌跡を描きな
がら移動するが、このときこの基端縁13aが外板5a
に形成された凹部10aの立壁面14aに近づくので、
リッド1aがその組付時のばらつきによって図5の状態
よりも左方の位置に組付けられていたとすると、リッド
1aの基端縁13aが立壁面14aに当る恐れがある。
特にリッドのコーナ部(図4に符号Sを付した部分)が
干渉しやすい。
側の基端縁13aは図5に鎖線Xで示した軌跡を描きな
がら移動するが、このときこの基端縁13aが外板5a
に形成された凹部10aの立壁面14aに近づくので、
リッド1aがその組付時のばらつきによって図5の状態
よりも左方の位置に組付けられていたとすると、リッド
1aの基端縁13aが立壁面14aに当る恐れがある。
特にリッドのコーナ部(図4に符号Sを付した部分)が
干渉しやすい。
【0009】このような不具合を阻止するため、従来は
外板5aの立壁面14aとリッド1aの基端縁13aと
の間に大きな隙間Wを形成し、かつ凹部10aの深さD
を大きく形成していた。ところが隙間Wが大きいと、リ
ッド1aの外表面8aと外板5aの外表面9aとの連続
感が失われ、その外観意匠が低下する。また凹部10a
の深さDを大きくすると、外板成形時の成形性が低下
し、凹部10aの成形が難しくなる。
外板5aの立壁面14aとリッド1aの基端縁13aと
の間に大きな隙間Wを形成し、かつ凹部10aの深さD
を大きく形成していた。ところが隙間Wが大きいと、リ
ッド1aの外表面8aと外板5aの外表面9aとの連続
感が失われ、その外観意匠が低下する。また凹部10a
の深さDを大きくすると、外板成形時の成形性が低下
し、凹部10aの成形が難しくなる。
【0010】また従来の開閉装置2aは、リッド1aの
開放時にこれを付勢する板ばね7aを有しているが、独
立した部材である板ばね7aを設けることは、それだけ
部品点数が増大し、コストの上昇を招く。
開放時にこれを付勢する板ばね7aを有しているが、独
立した部材である板ばね7aを設けることは、それだけ
部品点数が増大し、コストの上昇を招く。
【0011】上述の不具合はフューエルリッドに限ら
ず、他の各種のリッドにおいても生じるものである。
ず、他の各種のリッドにおいても生じるものである。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上記
従来の欠点を全て除去したリッドの開閉装置を提供する
ことにある。
従来の欠点を全て除去したリッドの開閉装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、リッドの基端側を取付支持体に枢支するヒン
ジと、リッドが閉位置にあるとき、該リッドを取付支持
体に対して係止し、リッドの開放時に該係止を解除する
ロック手段とを有し、前記リッドが閉位置にあるとき、
その外表面と取付支持体の外表面がほぼ面一状態となる
ように、該リッドが取付支持体に形成された凹部に配置
され、前記ヒンジが、リッドの基端側に取付けられた回
転中心ピンと、該ピンを、取付支持体に形成された前記
凹部の底壁面に支持するベース部材とを有し、前記ロッ
ク手段によるリッドの係止を解除し、該リッドを、前記
回転中心ピンのまわりに回動させてその全開位置へ開放
させるリッドの開閉装置において、前記ベース部材が、
前記凹部の底壁面に固定された支持部と、該支持部に一
体に形成された弾性アームとを有し、該弾性アームは、
その基端部が前記支持部に一体に連結されて当該支持部
から立上った片持梁状に形成され、該弾性アームの自由
端部に前記回転中心ピンが保持され、前記リッドがロッ
ク手段によって閉位置に係止されているとき、前記弾性
アームが、リッドから受ける加圧力によって、当該弾性
アームの基端部を支点として、リッドの自由端側と反対
側の向きに弾性的に曲げ変形し、ロック手段によるリッ
ドの係止を解除して当該リッドによる弾性アームに対す
る拘束を解除したとき、該弾性アームが、その弾性によ
って、当該弾性アームの基端部を支点としてリッドの自
由端側へ回動し、前記回転中心ピンとリッドを、該リッ
ドの自由端側の向きで、かつ前記凹部の底壁面から離れ
る向きに移動させるように、前記支持部に対する弾性ア
ームの立上り姿勢を設定したことを特徴とする開閉装置
を提案する。
するため、リッドの基端側を取付支持体に枢支するヒン
ジと、リッドが閉位置にあるとき、該リッドを取付支持
体に対して係止し、リッドの開放時に該係止を解除する
ロック手段とを有し、前記リッドが閉位置にあるとき、
その外表面と取付支持体の外表面がほぼ面一状態となる
ように、該リッドが取付支持体に形成された凹部に配置
され、前記ヒンジが、リッドの基端側に取付けられた回
転中心ピンと、該ピンを、取付支持体に形成された前記
凹部の底壁面に支持するベース部材とを有し、前記ロッ
ク手段によるリッドの係止を解除し、該リッドを、前記
回転中心ピンのまわりに回動させてその全開位置へ開放
させるリッドの開閉装置において、前記ベース部材が、
前記凹部の底壁面に固定された支持部と、該支持部に一
体に形成された弾性アームとを有し、該弾性アームは、
その基端部が前記支持部に一体に連結されて当該支持部
から立上った片持梁状に形成され、該弾性アームの自由
端部に前記回転中心ピンが保持され、前記リッドがロッ
ク手段によって閉位置に係止されているとき、前記弾性
アームが、リッドから受ける加圧力によって、当該弾性
アームの基端部を支点として、リッドの自由端側と反対
側の向きに弾性的に曲げ変形し、ロック手段によるリッ
ドの係止を解除して当該リッドによる弾性アームに対す
る拘束を解除したとき、該弾性アームが、その弾性によ
って、当該弾性アームの基端部を支点としてリッドの自
由端側へ回動し、前記回転中心ピンとリッドを、該リッ
ドの自由端側の向きで、かつ前記凹部の底壁面から離れ
る向きに移動させるように、前記支持部に対する弾性ア
ームの立上り姿勢を設定したことを特徴とする開閉装置
を提案する。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。
る。
【0015】図1は自動車の外観を示し、図2はそのI
I−II線拡大断面図であって、図5に対応する図であ
る。また図3はフューエルリッド1とその開閉装置2の
要素とを車内側から見た状態で、これらを分解して示し
た斜視図である。
I−II線拡大断面図であって、図5に対応する図であ
る。また図3はフューエルリッド1とその開閉装置2の
要素とを車内側から見た状態で、これらを分解して示し
た斜視図である。
【0016】ここに示したフューエルリッド1も、これ
を閉じたときに車外側に位置するアウタパネル3と、車
内側に位置するインナパネル4とを有し、両パネル3,
4はその周縁部にてヘミング加工により一体化されてい
る。
を閉じたときに車外側に位置するアウタパネル3と、車
内側に位置するインナパネル4とを有し、両パネル3,
4はその周縁部にてヘミング加工により一体化されてい
る。
【0017】リッド1は、図1並びに図2に実線で示す
ようにこれが閉位置にあるとき、その外表面8と、リッ
ドの取付支持体を構成する車体外板5の外表面9とがほ
ぼ面一状態となるように、取付支持体の一例である外板
5に形成された凹部10に配置される。かかるリッド1
の開閉装置2は、リッド1の基端側をリッドの取付支持
体である外板5に枢支するヒンジ6と、リッド1が閉位
置にあるとき、そのリッドを取付支持体、すなわち外板
5に対して係止し、リッド1の開放時にその係止を解除
するロック手段19とを有している。
ようにこれが閉位置にあるとき、その外表面8と、リッ
ドの取付支持体を構成する車体外板5の外表面9とがほ
ぼ面一状態となるように、取付支持体の一例である外板
5に形成された凹部10に配置される。かかるリッド1
の開閉装置2は、リッド1の基端側をリッドの取付支持
体である外板5に枢支するヒンジ6と、リッド1が閉位
置にあるとき、そのリッドを取付支持体、すなわち外板
5に対して係止し、リッド1の開放時にその係止を解除
するロック手段19とを有している。
【0018】ヒンジ6は、図3に明示するように、リッ
ド1の回転中心となる回転中心ピン11と、該ピン11
を、外板5より成る取付支持体に形成された凹部10の
底壁面に支持するベース部材12とを有している。回転
中心ピン11は、その両端部が、リッド1の基端側のイ
ンナパネル部分に形成された取付孔15(図2には示さ
ず)に嵌着固定されている。このように、回転中心ピン
11はリッド1の基端側に取付けられている。
ド1の回転中心となる回転中心ピン11と、該ピン11
を、外板5より成る取付支持体に形成された凹部10の
底壁面に支持するベース部材12とを有している。回転
中心ピン11は、その両端部が、リッド1の基端側のイ
ンナパネル部分に形成された取付孔15(図2には示さ
ず)に嵌着固定されている。このように、回転中心ピン
11はリッド1の基端側に取付けられている。
【0019】またベース部材12は、凹部10の底壁面
に、ねじ又は溶接などによって固定された支持部16
と、この支持部16に一体に形成された一対の弾性アー
ム17とを有している。弾性アーム17は、その基端部
が支持部16に一体に連結されて、その支持部16から
立上った片持梁状に形成され、かかる弾性アーム17の
自由端部に回転中心ピン11が保持されている。すなわ
ち各弾性アーム17の自由端部に形成されたカール部1
8に、リッド1の基端側に取付けられた回転中心ピン1
1の中央部が回転可能に保持されている。弾性アーム1
7の作用については後に詳しく説明する。
に、ねじ又は溶接などによって固定された支持部16
と、この支持部16に一体に形成された一対の弾性アー
ム17とを有している。弾性アーム17は、その基端部
が支持部16に一体に連結されて、その支持部16から
立上った片持梁状に形成され、かかる弾性アーム17の
自由端部に回転中心ピン11が保持されている。すなわ
ち各弾性アーム17の自由端部に形成されたカール部1
8に、リッド1の基端側に取付けられた回転中心ピン1
1の中央部が回転可能に保持されている。弾性アーム1
7の作用については後に詳しく説明する。
【0020】リッド1が図1並びに図2に実線で示す閉
位置にあるとき、該リッド1はロック手段19によっ
て、次のように外板5に対して係止される。すなわち、
凹部10の底壁中央部に形成された開口20には、外板
5と共にリッド1の取付支持体を構成するインレットボ
ックス21が配置され、このボックス21は外板5に一
体に固着されている。かかるボックス21に、ロック手
段19のロックピン22をその軸線方向にスライド可能
に保持するホルダ23が固着され、リッド1のインナパ
ネル4にはリッドロックリテーナ24がねじ25とナッ
トとによって固着されている。
位置にあるとき、該リッド1はロック手段19によっ
て、次のように外板5に対して係止される。すなわち、
凹部10の底壁中央部に形成された開口20には、外板
5と共にリッド1の取付支持体を構成するインレットボ
ックス21が配置され、このボックス21は外板5に一
体に固着されている。かかるボックス21に、ロック手
段19のロックピン22をその軸線方向にスライド可能
に保持するホルダ23が固着され、リッド1のインナパ
ネル4にはリッドロックリテーナ24がねじ25とナッ
トとによって固着されている。
【0021】リッド1が閉位置にあるとき、図示してい
ないばねによってロックピン22が図2に実線で示す位
置まで突出し、該ピン22がリッドロックリテーナ24
に形成されたロック溝26に係合する。これによってリ
ッド1がその閉位置に係止される。リッド1を開くとき
は、例えば自動車の車室内に設けられた図示していない
操作ノブを引き、これに連結された伝動ワイヤ(図示せ
ず)を介して、ロックピン22を矢印C方向にスライド
させる。これによってロックピン22はリッドロックリ
テーナ24のロック溝26から外れ、リッド1に対する
係止が解除されるので、操作者は車外からリッド1を図
2に破線で示した全開位置まで開くことができる。この
ように、開閉装置2は、ロック手段19によるリッド1
の係止を解除し、該リッド1を、回転中心ピン11のま
わりに回動させて、その全開位置へ開放させるように構
成されている。
ないばねによってロックピン22が図2に実線で示す位
置まで突出し、該ピン22がリッドロックリテーナ24
に形成されたロック溝26に係合する。これによってリ
ッド1がその閉位置に係止される。リッド1を開くとき
は、例えば自動車の車室内に設けられた図示していない
操作ノブを引き、これに連結された伝動ワイヤ(図示せ
ず)を介して、ロックピン22を矢印C方向にスライド
させる。これによってロックピン22はリッドロックリ
テーナ24のロック溝26から外れ、リッド1に対する
係止が解除されるので、操作者は車外からリッド1を図
2に破線で示した全開位置まで開くことができる。この
ように、開閉装置2は、ロック手段19によるリッド1
の係止を解除し、該リッド1を、回転中心ピン11のま
わりに回動させて、その全開位置へ開放させるように構
成されている。
【0022】上述のようにリッド1を開くと、インレッ
ドボックス21に螺着されたキャップ27が外部に露出
するので、これを回わして該キャップ27を離脱し、図
示していないインレットパイプを通して、ガソリンをガ
ソリンタンク(図示せず)に補給することができる。
ドボックス21に螺着されたキャップ27が外部に露出
するので、これを回わして該キャップ27を離脱し、図
示していないインレットパイプを通して、ガソリンをガ
ソリンタンク(図示せず)に補給することができる。
【0023】ガソリンの補給後、キャップ27を閉じて
から、リッド1を、回転中心ピン11のまわりに図1並
びに図2に実線で示した位置まで回動させて閉位置にも
たらし、その内部のキャップ27などを隠蔽する。
から、リッド1を、回転中心ピン11のまわりに図1並
びに図2に実線で示した位置まで回動させて閉位置にも
たらし、その内部のキャップ27などを隠蔽する。
【0024】ここで、前述のようにヒンジ6を構成する
ベース部材12は、支持部16と、これに一体に形成さ
れた弾性アーム17とを有しているが、かかるヒンジ6
は、その少なくともアーム17がばね鋼などのスプリン
グ材や弾性を有する合成樹脂などの弾性材料から成る。
図2に実線で示すようにリッド1が閉じられ、ロック手
段19によってリッド1が閉位置に係止されていると
き、弾性アーム17が矢印Pで示す方向に弾性変形させ
られている。弾性アーム17が、リッド1から受ける加
圧力によって、その弾性アーム17の基端部を支点とし
て、リッド1の自由端側と反対側の向きに弾性的に曲げ
変形しているのである。このため、各弾性アーム17は
矢印Pと反対方向への弾性復帰力によって、リッド1
を、その自由端側へ向けて付勢する。
ベース部材12は、支持部16と、これに一体に形成さ
れた弾性アーム17とを有しているが、かかるヒンジ6
は、その少なくともアーム17がばね鋼などのスプリン
グ材や弾性を有する合成樹脂などの弾性材料から成る。
図2に実線で示すようにリッド1が閉じられ、ロック手
段19によってリッド1が閉位置に係止されていると
き、弾性アーム17が矢印Pで示す方向に弾性変形させ
られている。弾性アーム17が、リッド1から受ける加
圧力によって、その弾性アーム17の基端部を支点とし
て、リッド1の自由端側と反対側の向きに弾性的に曲げ
変形しているのである。このため、各弾性アーム17は
矢印Pと反対方向への弾性復帰力によって、リッド1
を、その自由端側へ向けて付勢する。
【0025】リッド1を開放すべく、前述のようにロッ
ク手段19のロックピン22をロック溝26から外し、
リッド1に対する係止を解除すると、弾性アーム17
は、リッド1による拘束を解除されるため、弾性アーム
17は、その弾性によって、当該弾性アーム17の基端
部を支点としてリッド1の自由端側へ回動する。これに
より、回転中心ピン11とリッド1が、該リッド1の自
由端側の向きで、かつ凹部10の底壁面から離れる向き
に移動する。リッド1が、弾性アーム17の弾性によっ
て、その自由端側に押圧され、図2に矢印Qで示した向
きに移動するのである。このとき、リッド1の基端縁1
3は、図2に矢印xを付した軌跡を描き、またリッド1
の自由端側の先端縁28は図2に符号yを付した軌跡を
描きながら作動し、図2に鎖線で示した位置に至って停
止する。このように、リッド1が閉位置から図2に鎖線
で示した位置まで移動するとき、該リッド1の基端縁1
3は凹部10の立壁面14から離れながら移動するの
で、リッド1が図2の鎖線の位置に至ったとき、その基
端縁13は立壁面14から大きく離間している。
ク手段19のロックピン22をロック溝26から外し、
リッド1に対する係止を解除すると、弾性アーム17
は、リッド1による拘束を解除されるため、弾性アーム
17は、その弾性によって、当該弾性アーム17の基端
部を支点としてリッド1の自由端側へ回動する。これに
より、回転中心ピン11とリッド1が、該リッド1の自
由端側の向きで、かつ凹部10の底壁面から離れる向き
に移動する。リッド1が、弾性アーム17の弾性によっ
て、その自由端側に押圧され、図2に矢印Qで示した向
きに移動するのである。このとき、リッド1の基端縁1
3は、図2に矢印xを付した軌跡を描き、またリッド1
の自由端側の先端縁28は図2に符号yを付した軌跡を
描きながら作動し、図2に鎖線で示した位置に至って停
止する。このように、リッド1が閉位置から図2に鎖線
で示した位置まで移動するとき、該リッド1の基端縁1
3は凹部10の立壁面14から離れながら移動するの
で、リッド1が図2の鎖線の位置に至ったとき、その基
端縁13は立壁面14から大きく離間している。
【0026】このあと、操作者がリッド1の先端縁28
に指を掛けてこれを破線で示した全開位置まで開く。す
なわち、リッド1は、その基端縁13が図2に符号Xを
付した軌跡を描きつつ、回転中心ピン11のまわりを回
動して全開位置に至るのであるが、このとき、上述のよ
うに基端縁13は立壁面14から大きく離れているの
で、基端縁13が立壁面14に干渉することはない。
に指を掛けてこれを破線で示した全開位置まで開く。す
なわち、リッド1は、その基端縁13が図2に符号Xを
付した軌跡を描きつつ、回転中心ピン11のまわりを回
動して全開位置に至るのであるが、このとき、上述のよ
うに基端縁13は立壁面14から大きく離れているの
で、基端縁13が立壁面14に干渉することはない。
【0027】このため、リッド1を車体に組付けると
き、その組付位置が多少ばらつきはするが、リッド1
と、凹部10の立壁面14との間の隙間W(図4も参
照)を従来より狭くすることができる。これによりリッ
ド1の外表面8と外板5の外表面9との連続感を高め、
その外観意匠を向上させることができる。のみならず、
凹部10の深さDも図2に示す如く浅くすることができ
る。これにより外板5の成形性を高めることができる。
き、その組付位置が多少ばらつきはするが、リッド1
と、凹部10の立壁面14との間の隙間W(図4も参
照)を従来より狭くすることができる。これによりリッ
ド1の外表面8と外板5の外表面9との連続感を高め、
その外観意匠を向上させることができる。のみならず、
凹部10の深さDも図2に示す如く浅くすることができ
る。これにより外板5の成形性を高めることができる。
【0028】以上の説明から了解されるように、リッド
1がロック手段19によって閉位置に係止されていると
き、弾性アーム17が、リッド1から受ける加圧力によ
って、当該弾性アーム17の基端部を支点として、リッ
ド1の自由端側と反対側の向きに弾性的に曲げ変形し、
ロック手段19によるリッド1の係止を解除して当該リ
ッド1による弾性アーム17に対する拘束を解除したと
き、該弾性アーム17が、その弾性によって、当該弾性
アーム17の基端部を支点としてリッド1の自由端側へ
回動し、前記回転中心ピン11とリッド1を、該リッド
1の自由端側の向きで、かつ前記凹部10の底壁面から
離れる向きに移動させるように、支持部16に対する弾
性アーム17の立上り姿勢が設定されているのである。
1がロック手段19によって閉位置に係止されていると
き、弾性アーム17が、リッド1から受ける加圧力によ
って、当該弾性アーム17の基端部を支点として、リッ
ド1の自由端側と反対側の向きに弾性的に曲げ変形し、
ロック手段19によるリッド1の係止を解除して当該リ
ッド1による弾性アーム17に対する拘束を解除したと
き、該弾性アーム17が、その弾性によって、当該弾性
アーム17の基端部を支点としてリッド1の自由端側へ
回動し、前記回転中心ピン11とリッド1を、該リッド
1の自由端側の向きで、かつ前記凹部10の底壁面から
離れる向きに移動させるように、支持部16に対する弾
性アーム17の立上り姿勢が設定されているのである。
【0029】実験によると、従来の開閉装置2aの場合
には、隙間Wを3.4mm以上に設定し、凹部10aの
深さDを16mm以上に設定する必要があったが、本例
のリッド開閉装置2によると、隙間Wを2.3mm、深
さDを12mmに設定すれば、リッド1の組付位置のば
らつきがあるにもかかわらず、リッド1と外板5との干
渉を確実に阻止できた。
には、隙間Wを3.4mm以上に設定し、凹部10aの
深さDを16mm以上に設定する必要があったが、本例
のリッド開閉装置2によると、隙間Wを2.3mm、深
さDを12mmに設定すれば、リッド1の組付位置のば
らつきがあるにもかかわらず、リッド1と外板5との干
渉を確実に阻止できた。
【0030】またリッド1を開放すべく、ロック手段1
9による係止を解除すると、リッド1は前述のようにヒ
ンジ6の弾性アーム17の付勢力によって、図2に鎖線
で示した位置まで移動するので、従来のように独立した
板ばね7a(図5参照)を設ける必要はなく、開閉装置
2の部品点数を減少でき、そのコストを低減できる。
9による係止を解除すると、リッド1は前述のようにヒ
ンジ6の弾性アーム17の付勢力によって、図2に鎖線
で示した位置まで移動するので、従来のように独立した
板ばね7a(図5参照)を設ける必要はなく、開閉装置
2の部品点数を減少でき、そのコストを低減できる。
【0031】なお、リッド1が図2に実線で示した閉位
置から、鎖線で示した位置まで移動するとき、該リッド
1の各端縁13,28が図2に符号x,yを付して示し
た軌跡を確実に描くように、リッド1用のガイドを設け
ることが望ましい。図示した実施例では、インレットボ
ックス21の面30をガイド面とし、リッド1の開閉時
に、リッド1に固定されたリッドロックリテーナ24の
面31をガイド面30に摺接させ、リッド1が上述の軌
跡を確実に描いて作動するように構成されている。
置から、鎖線で示した位置まで移動するとき、該リッド
1の各端縁13,28が図2に符号x,yを付して示し
た軌跡を確実に描くように、リッド1用のガイドを設け
ることが望ましい。図示した実施例では、インレットボ
ックス21の面30をガイド面とし、リッド1の開閉時
に、リッド1に固定されたリッドロックリテーナ24の
面31をガイド面30に摺接させ、リッド1が上述の軌
跡を確実に描いて作動するように構成されている。
【0032】本考案は、自動車のフューエルリッド以外
の各種のリッド用の開閉装置にも広く適用できるもので
ある。
の各種のリッド用の開閉装置にも広く適用できるもので
ある。
【0033】
【考案の効果】本考案によれば、リッドとこれが配置さ
れる凹部の立壁面との間の隙間、及びこの凹部の深さを
従来よりも小さくでき、リッドの外観を向上させること
ができる。しかもリッドの取付支持体の成形性を高める
ことができ、またリッド開放時に該リッドを回動させる
独立した板ばねを省略でき、開閉装置のコストを低減で
きる。
れる凹部の立壁面との間の隙間、及びこの凹部の深さを
従来よりも小さくでき、リッドの外観を向上させること
ができる。しかもリッドの取付支持体の成形性を高める
ことができ、またリッド開放時に該リッドを回動させる
独立した板ばねを省略でき、開閉装置のコストを低減で
きる。
【図1】フューエルリッドを有する自動車の外観を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】図IのII−II線拡大断面図である。
【図3】リッドとその開閉装置の要素を車内側から見た
状態で、これらを分解して示した斜視図である。
状態で、これらを分解して示した斜視図である。
【図4】フューエルリッドとそのまわりの隙間を示す図
である。
である。
【図5】従来のリッドの開閉装置を示す、図2と同様な
断面図である。
断面図である。
1 リッド 2 開閉装置 6 ヒンジ 8 外表面 9 外表面 10 凹部 11 回転中心ピン 12 ベース部材 16 支持部 17 弾性アーム 19 ロック手段
Claims (1)
- 【請求項1】 リッドの基端側を取付支持体に枢支する
ヒンジと、リッドが閉位置にあるとき、該リッドを取付
支持体に対して係止し、リッドの開放時に該係止を解除
するロック手段とを有し、前記リッドが閉位置にあると
き、その外表面と取付支持体の外表面がほぼ面一状態と
なるように、該リッドが取付支持体に形成された凹部に
配置され、前記ヒンジが、リッドの基端側に取付けられ
た回転中心ピンと、該ピンを、取付支持体に形成された
前記凹部の底壁面に支持するベース部材とを有し、前記
ロック手段によるリッドの係止を解除し、該リッドを、
前記回転中心ピンのまわりに回動させてその全開位置へ
開放させるリッドの開閉装置において、 前記ベース部材が、前記凹部の底壁面に固定された支持
部と、該支持部に一体に形成された弾性アームとを有
し、該弾性アームは、その基端部が前記支持部に一体に
連結されて当該支持部から立上った片持梁状に形成さ
れ、該弾性アームの自由端部に前記回転中心ピンが保持
され、 前記リッドがロック手段によって閉位置に係止されてい
るとき、前記弾性アームが、9ッドから受ける加圧力に
よって、当該弾性アームの基端部を支点として、リッド
の自由端側と反対側の向きに弾性的に曲げ変形し、ロッ
ク手段によるリッドの係止を解除して当該リッドによる
弾性アームに対する拘束を解除したとき、該弾性アーム
が、その弾性によって、当該弾性アームの基端部を支点
としてリッドの自由端側へ回動し、前記回転中心ピンと
リッドを、該リッドの自由端側の向きで、かつ前記凹部
の底壁面から離れる向きに移動させるように、前記支持
部に対する弾性アームの立上り姿勢を設定した ことを特
徴とする開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059255U JP2545675Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リッドの開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991059255U JP2545675Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リッドの開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053019U JPH053019U (ja) | 1993-01-19 |
JP2545675Y2 true JP2545675Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13108095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991059255U Expired - Lifetime JP2545675Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | リッドの開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545675Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60101691A (ja) * | 1983-11-08 | 1985-06-05 | 株式会社東芝 | 貴重品類保全装置 |
JPS6244816U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-18 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP1991059255U patent/JP2545675Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053019U (ja) | 1993-01-19 |
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