JP2545663Y2 - 汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装置 - Google Patents
汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装置Info
- Publication number
- JP2545663Y2 JP2545663Y2 JP6303791U JP6303791U JP2545663Y2 JP 2545663 Y2 JP2545663 Y2 JP 2545663Y2 JP 6303791 U JP6303791 U JP 6303791U JP 6303791 U JP6303791 U JP 6303791U JP 2545663 Y2 JP2545663 Y2 JP 2545663Y2
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- JP
- Japan
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- threshing
- leaking
- unit
- drive shaft
- general
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、刈取った作物の全量を
脱穀部に投入し、脱穀処理する汎用コンバインにおける
脱穀部の排稈装置に関するものである。
脱穀部に投入し、脱穀処理する汎用コンバインにおける
脱穀部の排稈装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】外周に受け網を張着した筒状の漏下体
と、該漏下体の内部に横架した脱穀シリンダーとを互い
に逆方向に回転駆動し、刈取り作物を脱穀シリンダーと
漏下体との間で脱穀しながら脱穀粒を漏下体から漏下さ
せ、廃材等を脱穀部後部の排稈口から排出させる汎用コ
ンバインの脱穀部では、従来、大豆、そば等の濡れ材や
青葉を処理する場合、これらが脱穀部の側壁にこびりつ
いたり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押
出し状態や持回り状態になったり、硬稈が排稈口にひっ
かかったりして、脱穀効率が著しく低下したり、脱穀負
荷が増大したりする問題があった。
と、該漏下体の内部に横架した脱穀シリンダーとを互い
に逆方向に回転駆動し、刈取り作物を脱穀シリンダーと
漏下体との間で脱穀しながら脱穀粒を漏下体から漏下さ
せ、廃材等を脱穀部後部の排稈口から排出させる汎用コ
ンバインの脱穀部では、従来、大豆、そば等の濡れ材や
青葉を処理する場合、これらが脱穀部の側壁にこびりつ
いたり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押
出し状態や持回り状態になったり、硬稈が排稈口にひっ
かかったりして、脱穀効率が著しく低下したり、脱穀負
荷が増大したりする問題があった。
【０００３】
【本考案が解決しようとする課題】本考案は、上記従来
の問題に鑑み、これを改善することを課題としてなされ
たものであって、大豆、そば等の濡れ材や青葉、硬稈等
を処理する場合でも、これらが脱穀部の側壁にこびりつ
いたり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押
出し状態や持回り状態になったり、硬稈が排稈口にひっ
かかったりして、脱穀効率が著しく低下したり、脱穀負
荷が増大したりする不都合を解消できる汎用コンバイン
における脱穀部の排稈装置を提供することを目的として
いる。
の問題に鑑み、これを改善することを課題としてなされ
たものであって、大豆、そば等の濡れ材や青葉、硬稈等
を処理する場合でも、これらが脱穀部の側壁にこびりつ
いたり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押
出し状態や持回り状態になったり、硬稈が排稈口にひっ
かかったりして、脱穀効率が著しく低下したり、脱穀負
荷が増大したりする不都合を解消できる汎用コンバイン
における脱穀部の排稈装置を提供することを目的として
いる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、内部に脱穀シリンダーを横架した円筒形の漏
下体を、その長さ方向複数の横断面上の複数点に配設し
たローラーで回転可能に支持すると共に、漏下体の下部
一側のローラー列に漏下体の駆動軸を遊嵌し、該駆動軸
に嵌着した駆動スプロケットと、漏下体外周に形成した
被駆動スプロケットに駆動チェーンを掛回して漏下体を
回転駆動するようにした汎用コンバインにおける脱穀部
において、前記漏下体の駆動軸を脱穀部後部の排稈口ま
で延長し、該駆動軸延長部に掻出し体を取付けた汎用コ
ンバインにおける脱穀部の排稈装置を特徴としている。
本考案は、内部に脱穀シリンダーを横架した円筒形の漏
下体を、その長さ方向複数の横断面上の複数点に配設し
たローラーで回転可能に支持すると共に、漏下体の下部
一側のローラー列に漏下体の駆動軸を遊嵌し、該駆動軸
に嵌着した駆動スプロケットと、漏下体外周に形成した
被駆動スプロケットに駆動チェーンを掛回して漏下体を
回転駆動するようにした汎用コンバインにおける脱穀部
において、前記漏下体の駆動軸を脱穀部後部の排稈口ま
で延長し、該駆動軸延長部に掻出し体を取付けた汎用コ
ンバインにおける脱穀部の排稈装置を特徴としている。
【０００５】
【作用】漏下体は、駆動軸に嵌着された駆動スプロケッ
トと漏下体外周に形成した被駆動スプロケットに掛回さ
れた駆動チェーンによって回転されるから、駆動軸と漏
下体とは同方向に回転し、従って、駆動軸延長部に取付
けられた掻出し体と、これに対向する漏下体の外周同士
は互いに逆方向に相対移動することになり、排稈口に臨
む掻出し体の掻出し作用は強力に行われ、側壁にこびり
ついたり、排稈口にひっかかったりする濡れ材や青葉、
硬稈等の廃材は強制的に排稈口から排出され、廃材等の
排出不良による脱穀効率の低下および脱穀負荷の増大が
解消される。
トと漏下体外周に形成した被駆動スプロケットに掛回さ
れた駆動チェーンによって回転されるから、駆動軸と漏
下体とは同方向に回転し、従って、駆動軸延長部に取付
けられた掻出し体と、これに対向する漏下体の外周同士
は互いに逆方向に相対移動することになり、排稈口に臨
む掻出し体の掻出し作用は強力に行われ、側壁にこびり
ついたり、排稈口にひっかかったりする濡れ材や青葉、
硬稈等の廃材は強制的に排稈口から排出され、廃材等の
排出不良による脱穀効率の低下および脱穀負荷の増大が
解消される。
【０００６】
【実施例】以下本考案を図示の一実施例に基いて詳細に
説明する。図１において、１は汎用コンバイン、２は機
体前部に設けられた刈取り搬送部、３は刈取り搬送部２
の後方に設けられた脱穀部、４は脱穀部３の下方に設け
られた選別部である。刈取り搬送部２は、分草体５、刈
刃６、穀稈掻込みリール７、中央掻寄せオーガー８、コ
ンベアによる揚上搬送体９等で構成されている。脱穀部
３は、機体前後方向に前傾された脱穀室１０内に円筒状
の漏下体１１が横架され、該漏下体１１の内部に、外周
面に移送螺旋板１２と多数の脱穀処理刃１３が周設さ
れ、後部に吸引ファン１４が取付けられた脱穀シリンダ
ー１５が、軸心をやや下方に偏位させて横架収容され、
脱穀室１０の後方下部に排稈口１６が開口されている。
選別部４には、上段揺動棚１７、下段揺動棚１８、チャ
フシーブ１９、第一ファン２０、第二ファン２１、第三
ファン２２、第一ラセン２３、第二ラセン２４、等が配
設され、後部に排塵口２５が開口されている。
説明する。図１において、１は汎用コンバイン、２は機
体前部に設けられた刈取り搬送部、３は刈取り搬送部２
の後方に設けられた脱穀部、４は脱穀部３の下方に設け
られた選別部である。刈取り搬送部２は、分草体５、刈
刃６、穀稈掻込みリール７、中央掻寄せオーガー８、コ
ンベアによる揚上搬送体９等で構成されている。脱穀部
３は、機体前後方向に前傾された脱穀室１０内に円筒状
の漏下体１１が横架され、該漏下体１１の内部に、外周
面に移送螺旋板１２と多数の脱穀処理刃１３が周設さ
れ、後部に吸引ファン１４が取付けられた脱穀シリンダ
ー１５が、軸心をやや下方に偏位させて横架収容され、
脱穀室１０の後方下部に排稈口１６が開口されている。
選別部４には、上段揺動棚１７、下段揺動棚１８、チャ
フシーブ１９、第一ファン２０、第二ファン２１、第三
ファン２２、第一ラセン２３、第二ラセン２４、等が配
設され、後部に排塵口２５が開口されている。
【０００７】漏下体１１は図２、図３に示すように、高
低２列のフランジを形成した周方向の前部リング枠材２
６1、後部リング枠材２６2、および前部、後部両リング
枠材２６1、２６2の内側に接する低フランジのリング枠
材２６3、２６3、および中間部の低フランジのリング枠
材２６4、２６4と、軸方向の横枠材２７…で形成した円
筒形の漏下体フレームにクリンプ網等の受け網２８が張
着され、この１ユニットの漏下体１１が、外周に被駆動
スプロケット２９を形成した連結リング枠材３０（図５
に図示）によって前後に一体に組付けられている。周方
向の各リング枠材２６1、２６2、２６3、２６4および連
結リング枠材３０はまた周方向に３分割され、１／３周
の分割フレームはヒンジ３１で連結し分割、組立て可能
にしてあり、受け網２８も分割フレームごとに張着され
ている。上記分割フレームへの受け網２８の取付けは、
ヒンジ３１部では図４に示すように、ヒンジ３１の羽根
板３１ａと抑え板３２の間に受け網２８の周方向端部を
挾んでボルト３３で締着し、前部および後部のリング枠
材２６1、２６2の内側に接するリング枠材２６3、２６3
の部では、図５に示すように、リング枠材２６3、２６3
に形成した受けフランジ２６3′の内面に受け網２８の
長さ方向の各端部を当てて１／３周長さの円弧状帯板３
４で止め、中間部のリング枠材２６4の部ではＵ字形の
留め金３５で止め着けてある。上記のごとく漏下体１１
は前後方向および周方向に分割可能になっているため、
組付け時において重量物とならず作業が容易となると共
に、駆動部等を取外さずに部分修理交換も可能となる。
また受け網２８も分割フレームごとに着脱が容易である
ため、作物の種類や収穫時の条件に応じ各種特性の受け
網２８に変更する等して作業効率を上げることができ
る。漏下体１１はより大型化する場合、軸方向および周
方向にさらに複数分割した分割型としてもよい。
低２列のフランジを形成した周方向の前部リング枠材２
６1、後部リング枠材２６2、および前部、後部両リング
枠材２６1、２６2の内側に接する低フランジのリング枠
材２６3、２６3、および中間部の低フランジのリング枠
材２６4、２６4と、軸方向の横枠材２７…で形成した円
筒形の漏下体フレームにクリンプ網等の受け網２８が張
着され、この１ユニットの漏下体１１が、外周に被駆動
スプロケット２９を形成した連結リング枠材３０（図５
に図示）によって前後に一体に組付けられている。周方
向の各リング枠材２６1、２６2、２６3、２６4および連
結リング枠材３０はまた周方向に３分割され、１／３周
の分割フレームはヒンジ３１で連結し分割、組立て可能
にしてあり、受け網２８も分割フレームごとに張着され
ている。上記分割フレームへの受け網２８の取付けは、
ヒンジ３１部では図４に示すように、ヒンジ３１の羽根
板３１ａと抑え板３２の間に受け網２８の周方向端部を
挾んでボルト３３で締着し、前部および後部のリング枠
材２６1、２６2の内側に接するリング枠材２６3、２６3
の部では、図５に示すように、リング枠材２６3、２６3
に形成した受けフランジ２６3′の内面に受け網２８の
長さ方向の各端部を当てて１／３周長さの円弧状帯板３
４で止め、中間部のリング枠材２６4の部ではＵ字形の
留め金３５で止め着けてある。上記のごとく漏下体１１
は前後方向および周方向に分割可能になっているため、
組付け時において重量物とならず作業が容易となると共
に、駆動部等を取外さずに部分修理交換も可能となる。
また受け網２８も分割フレームごとに着脱が容易である
ため、作物の種類や収穫時の条件に応じ各種特性の受け
網２８に変更する等して作業効率を上げることができ
る。漏下体１１はより大型化する場合、軸方向および周
方向にさらに複数分割した分割型としてもよい。
【０００８】漏下体１１は、その前部および後部の各リ
ング枠材２６1、２６2を通る横断面上の略正三角形の各
頂点に配設された頂部ローラー３６1…、および左右の
下部ローラー３６2…、３６3…に前部および後部の各リ
ング枠材２６1、２６2の高フランジ部が夫々嵌合支持さ
れ、下部右側のローラー３６3…列の軸孔に遊嵌され、
モーター３７よりスプロケット３８を介して駆動される
漏下体駆動軸３９に嵌着された漏下体駆動スプロケット
４０と、前記漏下体被駆動スプロケット２９に掛回され
た漏下体駆動チェーン４１によって漏下体１１が回転駆
動されるようになっている。なお、漏下体１１の横断面
上の支持点は実施例のごとく三点に限らず、必要により
さらに複数の支持点で支持してもよい。
ング枠材２６1、２６2を通る横断面上の略正三角形の各
頂点に配設された頂部ローラー３６1…、および左右の
下部ローラー３６2…、３６3…に前部および後部の各リ
ング枠材２６1、２６2の高フランジ部が夫々嵌合支持さ
れ、下部右側のローラー３６3…列の軸孔に遊嵌され、
モーター３７よりスプロケット３８を介して駆動される
漏下体駆動軸３９に嵌着された漏下体駆動スプロケット
４０と、前記漏下体被駆動スプロケット２９に掛回され
た漏下体駆動チェーン４１によって漏下体１１が回転駆
動されるようになっている。なお、漏下体１１の横断面
上の支持点は実施例のごとく三点に限らず、必要により
さらに複数の支持点で支持してもよい。
【０００９】前記漏下体駆動軸３９は脱穀部３後部の排
稈口１６まで延長され、この延長部に掻出し体４２が組
付けられている。図２、図３に示す掻出し体４２は羽根
車形のものであるが、図６に示すような棒状剛体の放射
櫛刃状掻出し体４２′でもよく、また鋼線入りナイロン
繊維等のロープによるはたき状のものとしてもよい。
稈口１６まで延長され、この延長部に掻出し体４２が組
付けられている。図２、図３に示す掻出し体４２は羽根
車形のものであるが、図６に示すような棒状剛体の放射
櫛刃状掻出し体４２′でもよく、また鋼線入りナイロン
繊維等のロープによるはたき状のものとしてもよい。
【００１０】図７は漏下体駆動軸３９に漏下体１１の目
詰りを防止する回転ブラシ４３を形成した案を示したも
ので、この組付けは図８に一例を示すように、漏下体駆
動軸３９に沿って軸両側にフランジ４３ａを設け、この
フランジ４３ａに所定長さに切断した鋼線入りナイロン
繊維等のロープ４３ｂを押え板４３ｃで挾込み、ボルト
４３ｄで締着してある。漏下体駆動軸３９両側のロープ
４３はピッチＰを１／２ピッチずらし、ブラシの密植効
果を与えてある。この回転ブラシ４３は前記掻出し体４
２、４２′と同様、これに対向する漏下体１１の外周と
互いに逆方向に相対移動するから、漏下体１１の受け網
２８の目詰りや稈のひっかかりに対して強力な掃除作用
が発揮される。
詰りを防止する回転ブラシ４３を形成した案を示したも
ので、この組付けは図８に一例を示すように、漏下体駆
動軸３９に沿って軸両側にフランジ４３ａを設け、この
フランジ４３ａに所定長さに切断した鋼線入りナイロン
繊維等のロープ４３ｂを押え板４３ｃで挾込み、ボルト
４３ｄで締着してある。漏下体駆動軸３９両側のロープ
４３はピッチＰを１／２ピッチずらし、ブラシの密植効
果を与えてある。この回転ブラシ４３は前記掻出し体４
２、４２′と同様、これに対向する漏下体１１の外周と
互いに逆方向に相対移動するから、漏下体１１の受け網
２８の目詰りや稈のひっかかりに対して強力な掃除作用
が発揮される。
【００１１】上記汎用コンバインは収穫作業において、
刈取り搬送部２で刈取られ揚上搬送された穀稈はそのま
ま全量が脱穀室１０に供給され、互いに逆方向に回転す
る脱穀シリンダー１５と漏下体１１との間で脱穀処理さ
れつつ移送螺旋板１２によって後方に移送され、最後ま
で漏下体１１から漏下しない穀稈等の廃材は吸引ファン
１４の風力によって排稈口１６から排出される。この
時、脱穀部の側壁にこびりついたり、脱穀シリンダーの
移送螺旋板や脱穀処理刃で押出し状態や持回り状態にな
ったり、排稈口にひっかかった濡れ材や青葉、硬稈等は
漏下体の外周に対して逆方向に相対移動する掻出し体に
よって強力に排稈口から排出される。移送途中漏下体１
１から漏下した穀粒と混在する夾雑物は次の選別部４の
上段揺動棚１７に落ち、穀粒と混在する夾雑物は上段揺
動棚１７による揺動選別と第一ファン２０による風選作
用を受けて穀粒と夾雑物とに選別され、穀粒は下段揺動
棚１８に漏下し、夾雑物は後部の排塵口２５から排出さ
れる。下段揺動棚１８に漏下した穀粒は、ここで揺動選
別と第二ファン２１による風選作用を受けて穀粒と、な
おも混在する夾雑物とに選別され、穀粒は下方の第一ラ
セン２３に漏下して集められ、夾雑物は排塵口２５から
排出される。また漏下体１１後部から漏下した夾雑物
や、上段揺動棚１７、下段揺動棚１８の後端部に送られ
た夾雑物は、下段揺動棚１８後方のチャフシーブ１９に
受止められてここで揺動選別と第三ファン２２による風
選作用を受け、穀粒は第二ラセン２４に集められて脱穀
部３に還元されて穀粒と稈屑類とに選別され、穀粒を含
まない稈屑等は排塵口２５から排出される。
刈取り搬送部２で刈取られ揚上搬送された穀稈はそのま
ま全量が脱穀室１０に供給され、互いに逆方向に回転す
る脱穀シリンダー１５と漏下体１１との間で脱穀処理さ
れつつ移送螺旋板１２によって後方に移送され、最後ま
で漏下体１１から漏下しない穀稈等の廃材は吸引ファン
１４の風力によって排稈口１６から排出される。この
時、脱穀部の側壁にこびりついたり、脱穀シリンダーの
移送螺旋板や脱穀処理刃で押出し状態や持回り状態にな
ったり、排稈口にひっかかった濡れ材や青葉、硬稈等は
漏下体の外周に対して逆方向に相対移動する掻出し体に
よって強力に排稈口から排出される。移送途中漏下体１
１から漏下した穀粒と混在する夾雑物は次の選別部４の
上段揺動棚１７に落ち、穀粒と混在する夾雑物は上段揺
動棚１７による揺動選別と第一ファン２０による風選作
用を受けて穀粒と夾雑物とに選別され、穀粒は下段揺動
棚１８に漏下し、夾雑物は後部の排塵口２５から排出さ
れる。下段揺動棚１８に漏下した穀粒は、ここで揺動選
別と第二ファン２１による風選作用を受けて穀粒と、な
おも混在する夾雑物とに選別され、穀粒は下方の第一ラ
セン２３に漏下して集められ、夾雑物は排塵口２５から
排出される。また漏下体１１後部から漏下した夾雑物
や、上段揺動棚１７、下段揺動棚１８の後端部に送られ
た夾雑物は、下段揺動棚１８後方のチャフシーブ１９に
受止められてここで揺動選別と第三ファン２２による風
選作用を受け、穀粒は第二ラセン２４に集められて脱穀
部３に還元されて穀粒と稈屑類とに選別され、穀粒を含
まない稈屑等は排塵口２５から排出される。
【００１２】
【考案の効果】以上要するに本考案は、内部に脱穀シリ
ンダーを横架した円筒形の漏下体を、その長さ方向複数
の横断面上の複数点に配設したローラーで回転可能に支
持すると共に、漏下体の下部一側のローラー列に漏下体
の駆動軸を遊嵌し、該駆動軸に嵌着した駆動スプロケッ
トと、漏下体外周に形成した被駆動スプロケットに駆動
チェーンを掛回して漏下体を回転駆動するようにした汎
用コンバインにおける脱穀部において、前記漏下体の駆
動軸を脱穀部後部の排稈口まで延長し、該駆動軸延長部
に掻出し体を取付けたから、脱穀部の側壁にこびりつい
たり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押出
し状態や持回り状態になったり、排稈口にひっかかった
濡れ材や青葉、硬稈等は漏下体の外周に対して逆方向に
相対移動する掻出し体によって強力に排稈口から排出さ
れ、廃材等の排稈口からの排出不良による脱穀効率の低
下および脱穀負荷の増大が解消され、しかも、この排稈
装置は漏下体の駆動軸を利用するものであるから、装置
費は僅かで場所もとらない、等の効果を奏するものであ
る。
ンダーを横架した円筒形の漏下体を、その長さ方向複数
の横断面上の複数点に配設したローラーで回転可能に支
持すると共に、漏下体の下部一側のローラー列に漏下体
の駆動軸を遊嵌し、該駆動軸に嵌着した駆動スプロケッ
トと、漏下体外周に形成した被駆動スプロケットに駆動
チェーンを掛回して漏下体を回転駆動するようにした汎
用コンバインにおける脱穀部において、前記漏下体の駆
動軸を脱穀部後部の排稈口まで延長し、該駆動軸延長部
に掻出し体を取付けたから、脱穀部の側壁にこびりつい
たり、脱穀シリンダーの移送螺旋板や脱穀処理刃で押出
し状態や持回り状態になったり、排稈口にひっかかった
濡れ材や青葉、硬稈等は漏下体の外周に対して逆方向に
相対移動する掻出し体によって強力に排稈口から排出さ
れ、廃材等の排稈口からの排出不良による脱穀効率の低
下および脱穀負荷の増大が解消され、しかも、この排稈
装置は漏下体の駆動軸を利用するものであるから、装置
費は僅かで場所もとらない、等の効果を奏するものであ
る。
【００１３】
【図１】汎用コンバインの全体概要図である。
【図２】漏下体の全体斜視図である。
【図３】同漏下体の側面図である。
【図４】漏下体分割フレームのヒンジ部の受け網の取付
け構造を示す図である。
け構造を示す図である。
【図５】漏下体分割フレームのリング枠材部の受け網の
取付け構造を示す図である。
取付け構造を示す図である。
【図６】放射櫛刃状の掻出し体の他の実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図７】漏下体駆動軸を利用した漏下体の目詰り防止の
回転ブラシ部の平面図である。
回転ブラシ部の平面図である。
【図８】同回転ブラシの組立て斜視図である。
【００１４】
１ 汎用コンバイン ３ 脱穀部 １１ 漏下体 １５ 脱穀シリンダー １６ 排稈口 ３６1 頂部ローラー ３６2 下部左側ローラー ３６3 下部右側ローラー ２９ 漏下体被駆動スプロケット ３９ 漏下体駆動軸 ４０ 漏下体駆動スプロケット ４１ 漏下体駆動チェーン ４２、４２′ 掻出し体
Claims (1)
- 【請求項１】 内部に脱穀シリンダーを横架した円筒形
の漏下体を、その長さ方向複数の横断面上の複数点に配
設したローラーで回転可能に支持すると共に、漏下体の
下部一側のローラー列に漏下体の駆動軸を遊嵌し、該駆
動軸に嵌着した駆動スプロケットと、漏下体外周に形成
した被駆動スプロケットに駆動チェーンを掛回して漏下
体を回転駆動するようにした汎用コンバインにおける脱
穀部において、前記漏下体の駆動軸を脱穀部後部の排稈
口まで延長し、該駆動軸延長部に掻出し体を取付けたこ
とを特徴とする汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6303791U JP2545663Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6303791U JP2545663Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH054846U JPH054846U (ja) | 1993-01-26 |
| JP2545663Y2 true JP2545663Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13217734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6303791U Expired - Lifetime JP2545663Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 汎用コンバインにおける脱穀部の排稈装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545663Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP6303791U patent/JP2545663Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH054846U (ja) | 1993-01-26 |
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