JP2545249Y2 - ミシンの給油装置 - Google Patents

ミシンの給油装置

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JP2545249Y2
JP2545249Y2 JP1990400688U JP40068890U JP2545249Y2 JP 2545249 Y2 JP2545249 Y2 JP 2545249Y2 JP 1990400688 U JP1990400688 U JP 1990400688U JP 40068890 U JP40068890 U JP 40068890U JP 2545249 Y2 JP2545249 Y2 JP 2545249Y2
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lubricating oil
sewing machine
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arm
lubricating
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康男 榊原
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Brother Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ミシンの針棒機構等が
収納されるアームの頭部側に、潤滑油を供給するミシン
の給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンの給油装置においては、油
タンクから潤滑油をポンプで汲み出して、潤滑油の一部
を釜部へ供給することにより、高速で回転する内釜と外
釜との焼き付きや損傷などを防いでおり、また残りの潤
滑油を排油管を介して油タンクに回収することによっ
て、潤滑油を循環させながら給油する様にしている。
【0003】この種のミシンでは、通常、油タンクはベ
ッド下の釜部近傍に配置されているので、油タンクから
アームの頭部側に配設された針棒機構への給油経路が長
くなり、給油機構が複雑になってしまう。そのため、こ
の針棒機構へはポンプによる給油は行わず、油タンクか
らアームの中を通って針棒機構まで組紐を延ばした構成
が採用されており、この組紐の一端を油タンクに浸して
潤滑油を組紐に伝わらせることで、針棒機構に潤滑油を
供給している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ミ
シンでは、その運転速度(針棒機構の上下の運動速度)
に関係なく、常に一定量の潤滑油が組紐を伝わって針棒
機構に供給されるので、低速運転時には給油過剰にな
り、一方高速運転時には給油不足になるといった問題が
あった。また上記ミシンでは、運転停止時にも給油され
るので、潤滑油が縫針の先端から滴下してベッドや布地
を汚すといった問題もあった。
【0005】そこで、この対策として、油タンクの一部
に組紐が浸される補助タンクを設けて、補助タンクに潤
滑油を汲み入れることによって給油量を調節する提案が
なされていたが、この場合にも油タンクがミシンのベッ
ド下に設けられるために、どうしても組紐を長くしなけ
ればならず、給油機構が複雑になって安定して好適に給
油が行えないという問題があった。
【0006】本考案は簡単な機構でミシンの運転速度に
応じて給油量を調節でき、しかも安定して給油が行える
ミシンの給油装置を提供することを目的としてなされ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、ミシンのベッ
ド側に配置された油タンクと、ミシンのベッド側に配置
された釜と、ミシンのベッド側に配置され、上記釜によ
って駆動されて上記油タンクから潤滑油を汲み出すポン
プと、該ポンプによって汲み出された潤滑油を、上記
に供給するとともに上記油タンクに回収する循環手段
と、上記ミシンのアームの頭部側に、毛細管現象を利用
して潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、を備えたミシ
ンの給油装置において、上記循環手段により形成された
潤滑油の循環経路を、上記ミシンのアーム脚柱部とアー
ムの水平部との接続部分内に持ち上げて、上方に凸の逆
U字状となるアーム内循環経路を形成し、該アーム内循
環経路と上記潤滑油供給手段とを接続して、上記潤滑を
上記潤滑油供給手段に供給することを特徴とするミシン
の給油装置を要旨とする。
【0008】
【作用】以上の様に構成された本考案のミシンの給油装
置によれば、ミシンのによって駆動されるポンプは、
ミシンの運転速度の高低に応じて潤滑油の汲み出し量を
増減するので、潤滑油の循環経路を流れる潤滑油の量も
増減し、それに応じて、アーム内循環経路を流れる潤滑
油の量も同様に増減する。
【0009】そして、アーム脚柱部とアームの水平部と
の接続部分内に持ち上げて、上方に凸の逆U字状となる
ように形成されたアーム内循環経路には、潤滑油供給手
段が接続されているので、アーム内循環経路を流れる潤
滑油は、潤滑油供給手段の毛細管現象を利用して速やか
にアームの頭部側に供給される。つまり、供給される潤
滑油の量はミシンの運転速度に応じて適切に増減され、
しかも潤滑油供給手段による短い経路で潤滑油が供給さ
れるので、その供給が安定化される。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面と共に説明す
る。図1は本考案を適用したミシンの給油装置の部品配
置を表す斜視図である。
【0011】図に示す様に、本実施例のミシン1のアー
ム3には、その頭部3a側に針棒機構5が配設され、ベ
ッド部7には釜部9が配設されている。更にこのミシン
1には、針棒機構5や釜部9に潤滑油を供給する給油装
置11が配設されている。
【0012】針棒機構5は、モータ(図示略)により駆
動される上軸20の回転運動を上下運動に変換する天秤
クランク22・針棒クランク24・針棒連杆組26や、
針棒連杆組26に支持されながら上下に運動する縫針2
8・針棒メタル30・針棒32・針棒抱き34・針棒メ
タル36などの周知の組み合わせ部品で構成されてい
る。
【0013】針棒クランク24には、回動可能に天秤支
え38が取り付けられ、天秤支え38には中空の天秤支
え軸40が嵌装され、縫針28や針棒32などとともに
天秤支え38が上下動することができる様に構成されて
いる。
【0014】釜部9は、ベッド部7の下面の針落ち位置
に配設され、釜軸50に連結された外釜54が内釜52
の外周を高速で回転する様に構成されている。この釜軸
50は、上軸20の回転が伝えられて上軸20に同期し
て回転し、針棒機構5の上下運動に対応して外釜54が
回転することで加工布(図示略)に縫目を形成する様に
されている。
【0015】そして、上記給油装置11は、釜部9に連
結された油タンク60と、油タンク60に接続された給
油ポンプ62と、油タンク60及び給油ポンプ62に連
結された潤滑油供給路64とを主要部として構成されて
いる。
【0016】油タンク60は、ベッド部7内の給油ポン
プ62の近傍に配設されており、潤滑油供給路64の戻
し通路64aが接続されているとともに、給油管66及
び排油管67によって給油ポンプ62に接続されてい
る。
【0017】給油ポンプ62は、図2に示す様に、釜軸
50に嵌装されたポンプメタル70と、釜軸50の回転
により駆動されるプランジャ71と、潤滑油が流れるポ
ンプ内経路72等とから構成されている。
【0018】このポンプ内経路72は、給油管66に接
続された給油路72aからシリンダ74に到り、シリン
ダ74から潤滑油供給路64の送り通路64bと浸透部
材75側の経路72bとの二つに分岐し、この経路72
bは環状の溝部76を経て排油路72c及び排油管67
に到っている。また、上記釜軸50のプランジャ71が
当接する部分50aは、一方の側が削られてやや薄肉と
され、釜軸50とシリンダ74とによって断面が三日月
状の送り用空間74a(図3)が形成されている。
【0019】潤滑油供給路64は、図1に示す様に、潤
滑油が還流する経路として、給油ポンプ62に接続され
る送り通路64bと、アーム3の脚柱部3b内で上方に
U字状伸びるアーム内循環経路64cと、アーム内循環
経路64cを油タンク60に接続する戻し通路64aと
を備えている。
【0020】このアーム内循環経路64cの上部には、
図4に示す様に、アーム3の水平部分3cに配置されて
針棒機構5に到るチューブ80が接続され、更にチュー
ブ80内及びその接続部80aには、毛細管現象によっ
て潤滑油を供給する組紐81が配設されている。そし
て、チューブ80の終端は、針棒機構5の天秤支え軸4
0に挿入されており、組紐81を伝わって来た潤滑油が
針棒機構5に供給される様にされている。
【0021】次に、上記構成を備えた本実施例のミシン
の給油装置11の動作について、図1ないし図3を参照
して説明する。まず、上記ミシン1が運転され、上軸2
0が回転して縫針28が上下に運動すると、釜軸50が
回転して外釜54が回転するとともに給油ポンプ62も
作動する。
【0022】この給油ポンプ62は、図3に示す様に駆
動される。即ち、図3(A)のプランジャ71が送り用
空間74aを塞いでいる状態から、釜軸50の矢印A方
向の回転に伴って図3(B)に示す状態に変化すると、
油タンク60から給油管66を介して汲み上げられた潤
滑油は、給油路72aから送り用空間74aに吸い込ま
れる。続いて図3(C)に示す様に、矢印A方向の回転
によって、潤滑油は送り用空間74aからポンプ内経路
72に、即ち図2の浸透部材75側の経路72bと送り
通路64bとに送り出される。
【0023】そして、浸透部材75側の経路72bから
溝部76に供給された潤滑油の一部は、図2に示す浸透
部材75の連通孔75aを介して浸透部材75の貫通孔
75bから内釜52に供給され、供給された潤滑油は内
釜52と外釜54との摺動面を潤して滑りを良くし、両
釜52、54が焼き付くのを防ぐ。尚、その潤滑油の残
りは、排油路72c及び排油管67を介して油タンク6
0に戻される。
【0024】一方、送り通路64bに送られた潤滑油
は、給油ポンプ62の圧力によってアーム内循環経路6
4c内を還流し、接続部80aの組紐81を浸した後
に、戻し通路64aを介して油タンク60に回収され
る。そして、組紐81に浸された潤滑油が毛細管現象に
よってアーム3の頭部3a側に導かれることにより、針
棒機構5に潤滑油が供給される。
【0025】この様に、潤滑油供給路64に供給される
潤滑油の量は、給油ポンプ62の給油動作の速度によっ
て、即ち、給油ポンプ62を駆動するミシン1の運転速
度によって決まる。従って、ミシン1が高速運転されれ
ば、潤滑油の流量は多くなるので、組紐81を伝わって
針棒機構5に供給される潤滑油の量も多くなり、一方低
速運転されれば、逆に潤滑油の流量及び供給量は少なく
なる。つまり、ミシン1の運転速度に応じて、針棒機構
5に供給される潤滑油が増減する。
【0026】以上説明した様に、本実施例では、潤滑油
の循環経路が、油タンク60→給油管66→給油ポンプ
62→送り通路64b→アーム内循環経路64c→戻し
通路64a→油タンク60となる様に構成され、更にこ
のアーム内循環経路64cの上部には、針棒機構5まで
延びる組紐81を内蔵したチューブ80が接続されてい
る。それによって、アーム内循環経路64cを流れる潤
滑油は、組紐81に吸収されて伝わり針棒機構5に供給
される。従って、この様な構成によって、ミシン1の運
転速度に応じて針棒機構5への給油量を増減することが
でき、常に適量の潤滑油を供給することができる。
【0027】また、潤滑油の循環するアーム内循環経路
64cは、アーム3の脚柱部3b内に持ち上げられて配
設されており、それによって、接続部80aから針棒機
構5に到る経路及び潤滑油を垂直方向に吸い上げる距離
が短くて済むので、潤滑油の供給が安定化し、針棒機構
5に供給される潤滑油が不足することがない。
【0028】更に、ミシン1の停止時には、アーム内循
環経路64cを潤滑油が流れないので、新たに組紐81
に潤滑油が吸収されず、その結果、針棒機構5への潤滑
油の供給が停止される。この様に、ミシン1の停止後一
定時間経過すると給油が停止するので、潤滑油でベッド
部7や加工布が汚れることがない。
【0029】その上、本実施例は、潤滑油の循環する経
路をアーム3の脚柱部3bに伸ばしただけの簡単な構成
なので、油タンク60等の構造も単純であり、既設の給
油機構を大きく変えることなく、簡単な改良でミシン1
の運転速度に応じた給油量の調節が可能となる。
【0030】
【考案の効果】以上説明した様に、本考案によれば、潤
滑油の循環経路をアーム内に持ち上げてアーム内循環経
路を形成し、この経路に潤滑油供給手段を接続して潤滑
油を頭部側に供給するので、潤滑油の供給が安定化し、
しかもミシンの運転速度に応じて適切に給油量を増減す
ることができる。それゆえ、常に適量の潤滑油を供給す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給油装置の部品配置を表す斜視図である。
【図2】給油ポンプを一部を破断して示す説明図であ
る。
【図3】給油ポンプの動作を示す説明図である。
【図4】アーム内循環経路とチューブの接続部分を一部
破断して示す説明図である。
【符号の説明】
1…ミシン 3…アーム 3a
…頭部,60…油タンク 62…給油ポンプ 64…潤滑油供給路 64c…アーム内循環経路 80…チューブ 81
…組紐

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンのベッド側に配置された油タンク
    と、 ミシンのベッド側に配置された釜と、 ミシンのベッド側に配置され、上記釜によって駆動され
    て上記 油タンクから潤滑油を汲み出すポンプと、 該ポンプによって汲み出された潤滑油を、上記に供給
    するとともに上記油タンクに回収する循環手段と、 上記ミシンのアームの頭部側に、毛細管現象を利用して
    潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、 を備えたミシンの給油装置において、 上記循環手段により形成された潤滑油の循環経路を、上
    記ミシンのアーム脚柱部とアームの水平部との接続部分
    内に持ち上げて、上方に凸の逆U字状となるアーム内循
    環経路を形成し、該アーム内循環経路と上記潤滑油供給
    手段とを接続して、上記潤滑を上記潤滑油供給手段に供
    給することを特徴とするミシンの給油装置。
JP1990400688U 1990-12-14 1990-12-14 ミシンの給油装置 Expired - Lifetime JP2545249Y2 (ja)

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JPH0489279U JPH0489279U (ja) 1992-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1542197B (zh) * 2003-05-02 2011-04-06 重机公司 缝纫机的润滑液供给装置

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