JPS5917274Y2 - ミシンの還油装置 - Google Patents

ミシンの還油装置

Info

Publication number
JPS5917274Y2
JPS5917274Y2 JP5498977U JP5498977U JPS5917274Y2 JP S5917274 Y2 JPS5917274 Y2 JP S5917274Y2 JP 5498977 U JP5498977 U JP 5498977U JP 5498977 U JP5498977 U JP 5498977U JP S5917274 Y2 JPS5917274 Y2 JP S5917274Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
oil
upper shaft
bearing
pump body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5498977U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53148862U (ja
Inventor
稔夫 山野
Original Assignee
三菱電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱電機株式会社 filed Critical 三菱電機株式会社
Priority to JP5498977U priority Critical patent/JPS5917274Y2/ja
Publication of JPS53148862U publication Critical patent/JPS53148862U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5917274Y2 publication Critical patent/JPS5917274Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ミシンにおいて昇降する針棒および布押え
棒等を装着した顎部の廃油溜に溜った過剰の潤滑油を油
槽に返戻する還油装置の改良に関するものである。
従来、ミシンにおけるこの種還油装置は、ミシン内の被
潤滑各部に潤滑油を強制送給するためのポンプの負圧を
利用して顎部の廃油溜に溜った潤滑油を吸引するように
なされているが、このような手段では吸引力が弱く廃油
が充分に油槽へ返戻されないため、ミシンアーム外部へ
漏洩流下して縫製布を汚損することが多い。
この考案は、かかる点に着目してなされたもので、簡単
な構成により組み込まれた強力なポンプによりミシンの
顎部に溜った過剰の潤滑油を確実に油槽に返戻して外部
に漏洩しないようにした還油装置を提供しようとするも
のである。
すなわち、第1図〜第7図は何れもこの考案の一実施例
を示すもので、1はベッド2と一体をなすミシンアーム
で、ミシンアーム内には上軸3が軸受4により回転自在
に支承され、この上軸3の外方突出端部にはモーター(
図示せず)によってこの上軸を回転駆動するためのベル
ト掛は用のプーリー5が装着されている。
なお、この上軸3には、油槽12内の潤滑油に浸漬され
たポンプ11に直結する竪軸6の傘歯車10に噛合して
上記ポンプ11を駆動する傘歯車7が固定されており、
またこの上軸によりミシンアーム1の自由端顎部(図示
せず)に設けられた針棒装置、および布送り装置等を駆
動するようになされていることは従来周知の通りである
しかして、上軸ポンプ11は、ミシンの運転時にベット
2の下部に形成された油槽12内の潤滑油を給油パイプ
13を介してまず軸受4の油入14に所定圧力で送り込
み、この油入から上軸3の小穴15および中空穴16を
経て潤滑を必要とするミシンの各摺動部に送油するよう
になされている。
17は油入14を有する上記軸受4の端面に常時摺接す
る摺接端面19を有し、止めねじ28により上軸3に固
定されたスラスト止め環からなるポンプ本体で、このポ
ンプ本体17の摺接端面19には第5図にも示すように
上記上軸3と同心的な円弧状を呈し、しかも中間部の深
さを最も深くした円弧状のカム面を有する所定長さのカ
ム溝18が形成されている。
22は上記軸受4の端面所定位置にあけられた小孔に進
退自在に挿入され圧縮ばね23により回転する上記ポン
プ本体]7の摺接端面19と上記カム溝18のカム面と
に交互に所定圧で圧接する弁体、21は上記軸受4の端
面所定位置に設けられ回転するポンプ本体17のカム溝
18内に吸引されて運ばれてきた潤滑油を排出する排出
溝、20は上記軸受4の端面所定位置に設けられ回転す
るポンプ本体17のカム溝18が通過するときに、弁体
22によって仕切られたカム溝18の容積増加に伴なう
負圧によりミシンアーム1の顎部(図示せず)に溜った
排油を吸引管25を介して吸引し上記カム溝18内に送
り込む吸入孔である。
なお、上記軸受4の端面に常時摺接するポンプ本体17
は別個に設けたものではなく、上軸3のスラスト方向の
移動を阻止するために通常のミシンに設けられているス
ラスト止め環を使用したものであり、また上記カム溝1
8は上述した一実施例のように角溝でなく、円弧溝であ
ってもよい。
この考案は上記のように構成されているので、いま、第
3図および第7図において、上軸3と共にポンプ本体1
7が矢印方向に回転すると、次゛に述べる原理によって
ミシンアーム1の顎部(図示せず)に溜った排油が吸引
され油槽12に還油される。
すなわち、第6図においてポンプ本体17が矢印方向に
回転すると、摺接する弁体22によって仕切られたカム
溝18の一方の室Aの容積が増大するため、この室Aは
必然的に負圧となるため、吸入孔20および吸引管25
を介してミシンアーム1の顎部(図示せず)に溜った排
油が吸引されこのカム溝18内に充填される。
そして、排油の満されたカム溝18が第8図に示すよう
に排出溝21に到達すると、かム溝18内の油は流下し
て油槽12に環油される。
したがって、ミシンの稼動中は上述した動作を繰り返し
てミシンアーム1の顎部に溜った排油を連続的に吸引し
て油槽に環油させるものである。
この考案におけるポンプ装置は、別個に設けるものでな
く、上軸3を支承する既設の軸受4と、この軸受の端面
と常時摺接して上軸3のスラスト方向の移動を阻止する
既設のスラスト止め環をポンプ本体17として利用する
ようにしたので、狭隘なミシン内にことさらポンプを収
納するためのスペースを選択する煩わしさがなく、シか
もポンプとしての構成はきわめて簡単であるから、従来
のミシンにも容易に組み込むことができ、しかも安価に
実施し得られる優れた実用的効果を有するものである。
また、この考案のポンプ装置は、軸受4とこれの端面に
摺接するポンプ本体17との摺接面を使用してポンプを
構成するようにしたから小形でしかも部品点数がきわめ
て少ない効果もあり、又、軸受と上軸等の摺接面を使用
してポンプを構成する構造のもののように、上軸等に油
戻し作用を行うための切欠きゃ羽根等を設ける必要がな
く、従来のミシンに組み込む場合、上軸等を部品変更し
たり、新たな加工を施す必要がなく利用性が高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を要部に断面にして示す正
面図、第2図は要部を拡大断面図、第3図は第2図のI
■−■■線における断面図、第4図は第2図の■■−I
V線における断面図、第5図は軸受とポンプ本体の斜視
図、第6図〜第8図は動作説明図である。 図面中、1はミシンアーム、3は上軸、4は軸受、17
はポンプ本体、18はカム溝、19は摺接端面、20は
排油吸入孔、21は排出溝、22は弁体である。 なお、図中同一符号は同一部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ミシンアーム内において上軸を回転自在に支承し端面所
    定位置に排油吸入孔と排出溝とを形成した軸受、上記上
    軸と一体に回転し上記軸受の端面と常時摺接して上軸の
    スラスト方向の移動を阻止するスラスト止め環からなる
    ポンプ本体、このポンプ本体の摺接端面に設けられ上記
    軸受の端面から突出する弁体と常時摺接することによっ
    て生じる負圧により上記排油吸入孔がら排油を吸引し、
    そして上記排出溝から排出するカム溝を備えてなるミシ
    ンの還油装置。
JP5498977U 1977-04-28 1977-04-28 ミシンの還油装置 Expired JPS5917274Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5498977U JPS5917274Y2 (ja) 1977-04-28 1977-04-28 ミシンの還油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5498977U JPS5917274Y2 (ja) 1977-04-28 1977-04-28 ミシンの還油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53148862U JPS53148862U (ja) 1978-11-22
JPS5917274Y2 true JPS5917274Y2 (ja) 1984-05-19

Family

ID=28950271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5498977U Expired JPS5917274Y2 (ja) 1977-04-28 1977-04-28 ミシンの還油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5917274Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5524677B2 (ja) * 2010-03-31 2014-06-18 ペガサスミシン製造株式会社 ミシンの給油装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53148862U (ja) 1978-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60216187T2 (de) Schmierungsvorrichtung für Seitenkanalvakuumpumpen
JPS5917274Y2 (ja) ミシンの還油装置
CN1782167B (zh) 上弯针机构的防漏油装置
CN106436076B (zh) 缝纫机上弯针机构的排油结构
CN102587051B (zh) 缝纫机和油箱
US6912964B2 (en) Oil discharge device of upper looper mechanism in overlock sewing machine
CN1077625C (zh) 缝纫机润滑装置
US2237273A (en) Sewing machine
JP2000167286A (ja) ミシン
CN1796637B (zh) 缝纫机
JP2001314683A (ja) ミシン
US2530860A (en) Sewing machine
JP2545249Y2 (ja) ミシンの給油装置
JP2012205857A (ja) 給油潤滑装置及び給油潤滑装置を備えたミシン
JPH09168688A (ja) ミシンの給油装置
JPS62186894A (ja) 軸支持機構の潤滑油回収装置
US2280198A (en) Lubricating system
JPH0610955Y2 (ja) 強制給油式オーバーロックミシン
JPS624311Y2 (ja)
JP3005327U (ja) 回転釜の潤滑油供給装置
JPS5911745Y2 (ja) ミシンの潤滑油密封装置
JPH0520305Y2 (ja)
JP2668594B2 (ja) グリース潤滑構造
JP3318377B2 (ja) ミシンの針棒給油方法および装置
US3933107A (en) Sewing machines