JP2545116Y2

JP2545116Y2 - パッケージ

Info

Publication number: JP2545116Y2
Application number: JP1990092387U
Authority: JP
Inventors: 和夫伊藤
Original assignee: Japan Absorbent Technology Institute
Current assignee: Japan Absorbent Technology Institute
Priority date: 1990-09-04
Filing date: 1990-09-04
Publication date: 1997-08-25
Anticipated expiration: 2005-09-04
Also published as: JPH0450619U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は紙製のおむつ、ティッシュペーパ、衛生物品
などを直方体形状に包装するパッケージに関するもので
ある。

（従来の技術）この種のパッケージは、内容物がソフトで、十分な保
形性を具備していないので、店頭に重ねて陳列したと
き、あるいは搬送のため積み重ねたとき、下側のものが
変形し、商品価値を低下するという問題がある。特に、
最近は簡易包装が奨励されていて、外装には合成樹脂性
のフレキシブルシートが用いられるので、パッケージの
保形性が期待できない。

そこで、内容物の可圧縮性、弾力性を利用して、フレ
キシブルシートで包装した時、パッケージとしての保形
性を高めることも考えられた。即ち、本考案者は先に直
方体形状に包装するパッケージの両端に位置して厚紙に
よる長方形の保形部材を配置し、これを除く他の四面を
フレキシブルシートで覆うようにした包装の構造を提唱
した。このような構成では直方体形状の両端にある上記
保形部材と内容物の可圧縮性とで十分な保形性を維持で
きる。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、内容物の取出しのためには、上記フレ
キシブルシートで囲まれた面のどれかにミシン目等の切
り取り線を設け、そこに開口を形成できるようにする必
要がある。

この場合、問題になるのは、上記の構成では内容物が
少しずつ取出して使用する時に開口の閉止が十分に行え
ず、パッケージ内に塵埃が侵入するおそれがあることで
ある。そこで、開口を小さくして塵埃の侵入を防止する
ように構成すると、内容物の取出しが不便で、無理をす
るために開口縁を破裂させるおそれがある。

（考案の目的）本考案は、上記事情に基いて成されたもので、内容物
の取出しに便利なように十分な大きさの開口を形成で
き、しかも開封後、その開口を十分閉止でき、塵埃など
の侵入を防止できる、保形性をもったパッケージを提供
しようとするものである。

（課題を解決するための手段）このため、本考案では、図示の実施例でも明らかにし
たように、複数個の扁平な可圧縮性の物品A₁・・・を重
ねて、その重ね方向に圧縮した状態で、フレキシブルシ
ート４によって、全体として直方体形状に包装したパッ
ケージにおいて、可圧縮性の物品A₁・・・の重ね方向両
端に位置するものの外形に相当する長方形の端板となる
部分、および、その端板の頂縁からパッケージの開口面
に向けて、これを覆うように、延出する蓋部分2_aを構成
している、一対の厚紙の保形部材２、２と；上記端板の
下縁、両側縁および上記蓋部分2_aの両側縁に、側縁の接
着代4_aを接着したフレキシブルシート４と；から構成さ
れており、上記フレキシブルシート４は、パッケージの
開口面において、上記可圧縮性の物品を、上記保形部材
２、２の蓋部分2_a、2_aと共々に、覆う折り畳み部分4_b、
4_bを具備しており、また、上記折り畳み部分4_b、4_bには
ミシン目５によって、開封後に上記蓋部分2_aの内側に折
り込まれる折り込み代4_cを具備している。

（作用）従って、開封前には蓋を含めて開口面を覆うようにフ
レキシブルシートが設けてあり、十分確実な密封構造を
保つとともに、保形部材の一部が開口に対する蓋を構成
するから、開封後も、内部への塵埃の侵入を防止でき、
しかも、内容物の取出しに便利なように上記開口を、例
えば、直方体の一面を全て開放するような大きさに形成
することができる。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面を参照して具体的に説明
する。図において、符号A₁、A₂、A₃・・・は例えば紙製
のおむつであり、パッケージ１で被包される。上記パッ
ケージ１は直方体形状であり、その直方体形状の両端
に、即ち、上記おむつの重ね合せ方向の両端に位置され
る保形部材２、２を除き、予定された開口３を含む上記
直方体の他の四面で、上記おむつを被包するフレキシブ
ルシート４とより構成される。上記フレキシブルシート
４は紙あるいはラミネート紙であって、上記保形部材
２、２の周辺外側に折り曲げられて、接着剤により接着
される接着代4_a、4_aを両側に形成している。

そして、上記保形部材２、２は開口３に向けて折り曲
げ延長された蓋部分2_a、2_aを一体に形成している。ま
た、上記フレキシブルシート４には上記蓋部分を含ん
で、開口３を覆う折畳部分4_bが延設してあり、ここに開
口のためのミシン目５による開封部６が形成してあっ
て、開封後に開口の縁より上記蓋部分内側に折り込まれ
る折り込み代4_c、4_cが残されるようになっている。

このような構成では、例えば、パッケージ１の底側に
おいて、上記保形部材２、２を上記フレキシブルシート
４に接着代4_aを介して接続しておいて、上記保形部材間
に可圧縮性のおむつA₁、A₂、A₃…を重ねて配置し、両保
形部材で挟んだ状態で、上記フレキシブルシート４をそ
の接着代4_aを介して接続することにより、上記おむつ
を、上記蓋部分とともに開口３を含めて、被包するので
ある（第２図参照）。その後、折畳部分4_bを折畳み、上
記開口を封止するのである（第３図参照）。

従って、使用に際して、ミシン目５を破って開封部６
を取り除くと、第２図のようにパッケージの上方全体が
開放され、内容物、即ち、おむつを容易に取出すことが
できる。しかも、上記蓋部分2_a、2_aは、折り込み代4_c、
4_cを内側に折り込みながら、繰返し、開口３の閉止に使
用できるので、おむつを少しずつ取出して使用する場合
でも、塵埃の侵入を防止できる。

なお、上記実施例では、蓋部分2_a、2_aが互いに重なり
合わないように保形部材２、２からの延出長さを設定し
ているが、若干重なるようにしてもよい。

（考案の効果）本考案は以上詳述したようになり、フレキシブルシー
トで開口を含めて封止することで、開封前の完全な被包
状態を得ることができ、また、保形部材の一部が蓋とし
て使用されるため、パッケージとしての保形性を確保し
ながら、開封に際して開口部を十分に大きく開いて、内
容物の取出しを容易にすることができ、しかも開封後に
おける塵埃の侵入を防止できるという実用上の効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第２図は
開封状態の斜視図、第３図は蓋を閉じた状態の斜視図、
第４図は開封前の状態の斜視図である。１……パッケージ２……保形部材 2_a……蓋部分３……開口４……フレキシブルシート 4_a……接着代５……ミシン目６……開封部

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数個の扁平な可圧縮性の物品A₁・・・を
重ねて、その重ね方向に圧縮した状態で、フレキシブル
シート４によって、全体として直方体形状に包装したパ
ッケージにおいて、可圧縮性の物品A₁・・・の重ね方向
両端に位置するものの外形に相当する長方形の端板とな
る部分、および、その端板の頂縁からパッケージの開口
面に向けて、これを覆うように、延出する蓋部分2_aを構
成している、一対の厚紙の保形部材２、２と；上記端板
の下縁、両側縁および上記蓋部分2_aの両側縁に、側縁の
接着代4_aを接着したフレキシブルシート４と；から構成
されており、上記フレキシブルシート４は、パッケージ
の開口面において、上記可圧縮性の物品を、上記保形部
材２、２の蓋部分2_a、2_aと共々に、覆う折り畳み部分
4_b、4_bを具備しており、また、上記折り畳み部分4_b、4_b
にはミシン目５によって、開封後に上記蓋部分2_aの内側
に折り込まれる折り込み代4_cを具備していることを特徴
とするパッケージ。