JP2544969Y2 - 薄型ブラシレスモータ - Google Patents
薄型ブラシレスモータInfo
- Publication number
- JP2544969Y2 JP2544969Y2 JP1990111658U JP11165890U JP2544969Y2 JP 2544969 Y2 JP2544969 Y2 JP 2544969Y2 JP 1990111658 U JP1990111658 U JP 1990111658U JP 11165890 U JP11165890 U JP 11165890U JP 2544969 Y2 JP2544969 Y2 JP 2544969Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- brushless motor
- rotor yoke
- magnet
- thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Brushless Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は薄型ブラシレスモータに係わり、特にロータ
ヨークの構造に特徴をもった薄型ブラシレスモータに関
する。
ヨークの構造に特徴をもった薄型ブラシレスモータに関
する。
従来の薄型ブラシレスモータは、第2図に示すよう
に、磁性材薄板の外周部を90°折り曲げた部材を背中合
わせに配置した鉄心1と、放射状に延設されたヨーク部
に施された駆動巻線2と、この駆動巻線2の外周に位置
するリング状のマグネット3と、このマグネット3を抱
持するよう形成されかつ回転自在に支持された磁性材か
ら成るロータヨーク4を具備した構成となっている。
に、磁性材薄板の外周部を90°折り曲げた部材を背中合
わせに配置した鉄心1と、放射状に延設されたヨーク部
に施された駆動巻線2と、この駆動巻線2の外周に位置
するリング状のマグネット3と、このマグネット3を抱
持するよう形成されかつ回転自在に支持された磁性材か
ら成るロータヨーク4を具備した構成となっている。
このような構成において、駆動巻線2に通電すること
により生じる磁束5は、鉄心1に収束され、鉄心端表面
の磁極6からの磁束は、エアギャップ7を介して対向す
るマグネット磁束との相互作用によって回転力を得てい
た。
により生じる磁束5は、鉄心1に収束され、鉄心端表面
の磁極6からの磁束は、エアギャップ7を介して対向す
るマグネット磁束との相互作用によって回転力を得てい
た。
さらに、鉄心1を90°に折り曲げた鉄心端1aとロータ
ヨーク4とのエアギャップ8は薄型化を図るため狭くす
る必要があった。
ヨーク4とのエアギャップ8は薄型化を図るため狭くす
る必要があった。
しかるに、従来の薄型ブラシレスモータでは、ロータ
ヨーク4と鉄心1aとのギャップ8が、薄型化のため狭く
なるため、鉄心端1aから出る磁束5がマグネット3に作
用する他に、磁性体から成るロータヨーク4へ磁路を形
成する。このため、ロータヨーク4にヒステリシスブレ
ーキと渦電流ブレーキが作用しモータ効率の低下とな
る。特に、起動時には駆動巻線2への突入電流が大きく
なり、駆動巻線2から発生する磁束が鉄心端1aに集中
し、ロータヨーク4を吸引する力が発生することにより
駆動回転力を妨げ、著しく起動トルクを低下させるとい
う問題があった。
ヨーク4と鉄心1aとのギャップ8が、薄型化のため狭く
なるため、鉄心端1aから出る磁束5がマグネット3に作
用する他に、磁性体から成るロータヨーク4へ磁路を形
成する。このため、ロータヨーク4にヒステリシスブレ
ーキと渦電流ブレーキが作用しモータ効率の低下とな
る。特に、起動時には駆動巻線2への突入電流が大きく
なり、駆動巻線2から発生する磁束が鉄心端1aに集中
し、ロータヨーク4を吸引する力が発生することにより
駆動回転力を妨げ、著しく起動トルクを低下させるとい
う問題があった。
本考案の目的は上述した問題に鑑みなされたもので、
ヒステリシス損失と渦電流損失を著しく減少でき、効率
の良い薄型ブラシレスモータを提供するにある。
ヒステリシス損失と渦電流損失を著しく減少でき、効率
の良い薄型ブラシレスモータを提供するにある。
本考案では、外周部を90°折り曲げた磁性材薄板を背
中合わせに配置することによって作製される鉄心と、こ
の鉄心の放射状に延設されたヨーク部に巻装される駆動
巻線と、この駆動巻線の外周に位置するリング状のマグ
ネットと、このマグネットを抱持しかつ回転自在に支持
された磁性体から成り、鉄心の端部とのエアーギャップ
が所定長以上確保されるようにこの鉄心の端部と対向す
る箇所が窪んだ形状となったロータヨークとを薄型ブラ
シレスモータに具備させる。
中合わせに配置することによって作製される鉄心と、こ
の鉄心の放射状に延設されたヨーク部に巻装される駆動
巻線と、この駆動巻線の外周に位置するリング状のマグ
ネットと、このマグネットを抱持しかつ回転自在に支持
された磁性体から成り、鉄心の端部とのエアーギャップ
が所定長以上確保されるようにこの鉄心の端部と対向す
る箇所が窪んだ形状となったロータヨークとを薄型ブラ
シレスモータに具備させる。
このように本考案によれば、鉄心の端部とのエアーギ
ャップが所定長以上確保されるようにロータヨークにお
けるこの鉄心の端部と対向する箇所を窪ませた。ロータ
ヨークに形成される磁極は、エアギャップの距離の2乗
に比例して減衰されるので、これによってヒステリシス
損失と渦電流損失を著しく減少させることができ、効率
のよい薄型ブラシレスモータの製作が可能になる。ま
た、ロータヨークの一部を単に窪ませることにし、穴を
開けるといった手法を採らなかったので、穴の部分から
塵が侵入するといったおそれがなく、塵の侵入を送出す
るカバー等の他の部品を使用する必要もない。また、こ
のような穴を設けない構成としたので、マグネットやス
テータから生じる漏れ磁束が増加するといったおそれも
なく、このための磁気シールドを取り付ける必要もない
ので、薄型ブラシレスモータの薄さを確保する上で極め
て実用上の効果が大きい。
ャップが所定長以上確保されるようにロータヨークにお
けるこの鉄心の端部と対向する箇所を窪ませた。ロータ
ヨークに形成される磁極は、エアギャップの距離の2乗
に比例して減衰されるので、これによってヒステリシス
損失と渦電流損失を著しく減少させることができ、効率
のよい薄型ブラシレスモータの製作が可能になる。ま
た、ロータヨークの一部を単に窪ませることにし、穴を
開けるといった手法を採らなかったので、穴の部分から
塵が侵入するといったおそれがなく、塵の侵入を送出す
るカバー等の他の部品を使用する必要もない。また、こ
のような穴を設けない構成としたので、マグネットやス
テータから生じる漏れ磁束が増加するといったおそれも
なく、このための磁気シールドを取り付ける必要もない
ので、薄型ブラシレスモータの薄さを確保する上で極め
て実用上の効果が大きい。
次に本考案について図面を参照して説明する。
第1図は本考案に係る薄型ブラシレスモータの一実施
例を示す要部断面図である。本薄型ブラシレスモータ
は、磁性材薄板の外周部を90°折り曲げた部材を背中合
わせに配置することによって作製される鉄心10と、この
鉄心10の放射状に延設されたヨーク部に巻装される駆動
巻線11と、この駆動巻線11の外周に位置しかつ多極着磁
されたリング状のマグネット12と、このマグネット12を
抱持するよう形成されかつ回転駆動力を伝達する回転自
在な磁性体から成るロータヨーク13とを備えた構成とな
っている。
例を示す要部断面図である。本薄型ブラシレスモータ
は、磁性材薄板の外周部を90°折り曲げた部材を背中合
わせに配置することによって作製される鉄心10と、この
鉄心10の放射状に延設されたヨーク部に巻装される駆動
巻線11と、この駆動巻線11の外周に位置しかつ多極着磁
されたリング状のマグネット12と、このマグネット12を
抱持するよう形成されかつ回転駆動力を伝達する回転自
在な磁性体から成るロータヨーク13とを備えた構成とな
っている。
また、駆動巻線11に通電することにより生じる磁束14
は、鉄心10に収束され、鉄心端表面の磁極15からの磁束
は、エアギャップ16を介して対向するマグネット磁束と
の相互作用によって回転力を得るようになっている。
は、鉄心10に収束され、鉄心端表面の磁極15からの磁束
は、エアギャップ16を介して対向するマグネット磁束と
の相互作用によって回転力を得るようになっている。
以上のような構成において、本実施例の薄型ブラシレ
スモータは、ロータヨーク13と鉄心端10a間のエアギャ
ップ17を従来より拡くするため、ロータヨーク13の鉄心
端10aと対向する位置に凹部18を設け、このロータヨー
ク13の鉄心端10aと対向する部分13aを他の部分13bより
板厚が薄くなるよう形成したものである。
スモータは、ロータヨーク13と鉄心端10a間のエアギャ
ップ17を従来より拡くするため、ロータヨーク13の鉄心
端10aと対向する位置に凹部18を設け、このロータヨー
ク13の鉄心端10aと対向する部分13aを他の部分13bより
板厚が薄くなるよう形成したものである。
このようにロータヨーク13と鉄心端10aとのエアギャ
ップ17を拡げることにより、ロータヨーク13に形成され
る磁極はエアギャップ17の距離の2乗に比例して減衰さ
れることになるので、これによってヒステリシス損失と
渦電流損失を著しく減少することができる。
ップ17を拡げることにより、ロータヨーク13に形成され
る磁極はエアギャップ17の距離の2乗に比例して減衰さ
れることになるので、これによってヒステリシス損失と
渦電流損失を著しく減少することができる。
なお、上述した実施例構成の他に鉄心端10aと近接す
るロータヨーク13の材質を非磁性材料によって形成し、
マグネット12の外周部に磁性体から成るリングを配置し
た構成としてもよい。このような構成とすれば、ヒステ
リシス損失と渦電流損失の防止を図ることができるばか
りか、鉄心端10aとロータヨーク13の吸入力をなくし、
起動特性の良いブラシレスモータを提供することができ
るという効果を有する。
るロータヨーク13の材質を非磁性材料によって形成し、
マグネット12の外周部に磁性体から成るリングを配置し
た構成としてもよい。このような構成とすれば、ヒステ
リシス損失と渦電流損失の防止を図ることができるばか
りか、鉄心端10aとロータヨーク13の吸入力をなくし、
起動特性の良いブラシレスモータを提供することができ
るという効果を有する。
以上説明したように本考案に係る薄型ブラシレスモー
タによれば、ロータヨークの鉄心端と対向する部分の板
厚を他の部分の板厚より薄く形成したことにより、ロー
タヨークと鉄心端との間のエアギャップを従来より拡げ
ることが可能となった。このため、ロータヨークに形成
される磁極がエアギャップの距離の2乗に比例して減衰
される。したがって、本考案の薄型ブラシレスモータに
よれば、従来に比べてヒステリシス損失と渦電流損失を
著しく減少することができ、モータ効率の大幅な向上を
図ることができるという優れた効果を奏する。
タによれば、ロータヨークの鉄心端と対向する部分の板
厚を他の部分の板厚より薄く形成したことにより、ロー
タヨークと鉄心端との間のエアギャップを従来より拡げ
ることが可能となった。このため、ロータヨークに形成
される磁極がエアギャップの距離の2乗に比例して減衰
される。したがって、本考案の薄型ブラシレスモータに
よれば、従来に比べてヒステリシス損失と渦電流損失を
著しく減少することができ、モータ効率の大幅な向上を
図ることができるという優れた効果を奏する。
第1図は本考案に係る薄型ブラシレスモータの一実施例
を示す要部断面図、第2図は従来の薄型ブラシレスモー
タの一例を示す一部断面図である。 10……鉄心、10a……鉄心端、11……駆動巻線、12……
マグネット、13……ロータヨーク、13a……鉄心端と対
向する部分、17……エアギャップ。
を示す要部断面図、第2図は従来の薄型ブラシレスモー
タの一例を示す一部断面図である。 10……鉄心、10a……鉄心端、11……駆動巻線、12……
マグネット、13……ロータヨーク、13a……鉄心端と対
向する部分、17……エアギャップ。
Claims (1)
- 【請求項1】外周部を90°折り曲げた磁性材薄板を背中
合わせに配置することによって作製される鉄心と、 この鉄心の放射状に延設されたヨーク部に巻装される駆
動巻線と、 この駆動巻線の外周に位置するリング状のマグネット
と、 このマグネットを抱持しかつ回転自在に支持された磁性
体から成り、前記鉄心の端部とのエアーギャップが所定
長以上確保されるようにこの鉄心の端部と対向する箇所
が窪んだ形状となったロータヨーク とを具備することを特徴とする薄型ブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990111658U JP2544969Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 薄型ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990111658U JP2544969Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 薄型ブラシレスモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468477U JPH0468477U (ja) | 1992-06-17 |
JP2544969Y2 true JP2544969Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31859128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990111658U Expired - Lifetime JP2544969Y2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 薄型ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544969Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4648654B2 (ja) * | 2004-06-29 | 2011-03-09 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | モータおよび記録媒体駆動装置 |
JPWO2017115583A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2018-10-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液体供給ユニット |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6146856U (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-28 | 三相電機株式会社 | 薄型コイル巻鉄心 |
JPS6437369U (ja) * | 1987-08-28 | 1989-03-07 |
-
1990
- 1990-10-26 JP JP1990111658U patent/JP2544969Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468477U (ja) | 1992-06-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
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