JPWO2017115583A1 - 液体供給ユニット - Google Patents
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Abstract
液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制する。第1の電極(930a)と第2の電極(930b)とを有する液体噴射装置(50)に装着可能な液体供給ユニット(20)は、液体供給ユニット(20)が液体噴射装置(50)に装着された状態において第1の電極(930a)に接触可能な第1の接触部(cpb)と、液体供給ユニットが液体噴射装置(50)に装着された状態において第2の電極(930b)に接触可能な第2の接触部(cpb)と、第1の接触部(cpb)と第2の接触部(cpb)とが配置された壁部(40)と、を備え、第1の接触部(cpb)は壁部(40)の第1の壁面(S1)に配置され、第2の接触部(cpb)は壁部のうち第1の壁面(S1)とは反対側の第2の壁面(S2)に配置されている。
Description
本発明は、液体噴射装置に液体を供給する液体供給ユニットに関する。
インクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」とも呼ぶ)にインクを供給するインクカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ぶ)として、小型の回路基板が搭載されたカートリッジが用いられることがある(特許文献1参照)。かかる回路基板は、インクに関する情報、例えばカートリッジに収容されているインク色に関する情報を記憶し、かかる情報をインクジェットプリンターに通知するために用いられる。また、回路基板は、インクジェットプリンターに設けられたカートリッジホルダー(以下、単に「ホルダー」とも呼ぶ)にカートリッジが装着されたことを、プリンター本体において検出するために用いられる。これらの用途のため、回路基板の表面には、用途の種類に応じた複数の導電性を有する接触部(端子)が設けられている。カートリッジがホルダーに装着されると、回路基板の各接触部は、ホルダー側の対応する各電極と接触して導通する。
いわゆるオンキャリッジタイプのプリンターの場合、カートリッジはキャリッジに搭載される。キャリッジは、走査方向に往復移動して、キャリッジが有する印刷ヘッドからインクを吐出する。このようなオンキャリッジタイプのプリンターでは、キャリッジの加減速の際の振動により、ホルダーの電極に対する回路基板の接触部の位置ずれが生じるおそれがある。他方、いわゆるオフキャリッジタイプのプリンターの場合、カートリッジは、プリンター本体においてキャリッジとは異なる部分に固定装着され、往復移動することはない。しかしながら、印刷に伴う振動、例えばキャリッジの往復移動に伴う振動に起因して、ホルダーの電極に対する回路基板の接触部の位置ずれが生じるおそれがある。これらのように、ホルダーの電極に対する回路基板の接触部の位置ずれが生じた場合、カートリッジとプリンターとの電気的接続の安定性が低下する。このため、インクに関する情報が得られない、或いは、カートリッジの装着有無やインク残量を誤検出するといった問題が生じ得る。加えて、塵等の異物および吐出されたインク滴等が回路基板の接触部に付着して接触部間が短絡した場合にも、カートリッジとプリンターとの電気的接続の安定性が低下する。この場合にも上述した問題が生じ得る。
なお、上述した問題は、プリンターに限らず、液体を噴射する任意の液体噴射装置においても共通する。また、カートリッジに限らず、液体噴射装置に装着可能な任意の液体収容ユニットにおいても共通する。また、回路基板に代えてカートリッジのケース表面に接触部が設けられた構成においても共通する。このため、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、第1の電極と第2の電極とを有する液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第1の電極に接触可能な第1の接触部と;前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第2の電極に接触可能な第2の接触部と;前記第1の接触部と前記第2の接触部とが配置された壁部と、を備え、前記第1の接触部は前記壁部の第1の壁面に配置され、前記第2の接触部は前記壁部のうち前記第1の壁面とは反対側の第2の壁面に配置されている。
この形態の液体収容ユニットによれば、壁部において、第1の接触部と第2の接触部とは、互いに反対の面となる第1の壁面と第2の壁面とに分かれて配置されている。このため、第1の接触部と第2の接触部とが同一面に配置された構成に比べて、第1の接触部および第2の接触部において、第1の電極および第2の電極と接触する面の面積をより大きくできる。このため、液体噴射装置に対する液体供給ユニットの位置ずれが発生した場合においても、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。加えて、第1の接触部と第2の接触部とは、互いに反対の面となる第1の壁面と第2の壁面とに分かれて配置されているため、液体噴射装置から吐出された液体が第1の接触部と第2の接触部との両方に付着して第1の接触部と第2の接触部との短絡を抑制できる。このため、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。
この形態の液体収容ユニットによれば、壁部において、第1の接触部と第2の接触部とは、互いに反対の面となる第1の壁面と第2の壁面とに分かれて配置されている。このため、第1の接触部と第2の接触部とが同一面に配置された構成に比べて、第1の接触部および第2の接触部において、第1の電極および第2の電極と接触する面の面積をより大きくできる。このため、液体噴射装置に対する液体供給ユニットの位置ずれが発生した場合においても、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。加えて、第1の接触部と第2の接触部とは、互いに反対の面となる第1の壁面と第2の壁面とに分かれて配置されているため、液体噴射装置から吐出された液体が第1の接触部と第2の接触部との両方に付着して第1の接触部と第2の接触部との短絡を抑制できる。このため、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。
(2)上記形態の液体収容ユニットにおいて、液体収容部をさらに備え、前記第2の電極は、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記液体収容部と前記壁部との間に位置してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第2の電極は、液体供給ユニットが液体噴射装置に装着された状態において、液体収容部と壁部との間に位置するので、少なくとも第2の接触部は、液体収容部によって液体供給ユニットの外部から隔てられる。このため、吐出された液体や塵等の異物が第2の接触部に付着することを抑制できる。
(3)上記形態の液体収容ユニットにおいて、第1面と;前記第1面に対向する第2面と;前記第1面と前記第2面とに交差する第3面と;前記第1面と前記第2面とに交差し前記第3面と対向する第4面と;前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差する第5面と;前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差し前記第5面と対向する第6面と;前記第1面に形成され、液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と;前記第5面に形成され、前記液体噴射装置に対する前記液体供給ユニットの装着時の姿勢を規制する規制部と;をさらに備え、前記壁部は、前記第5面の少なくとも一部を形成し;前記液体供給ユニットを前記第1面から前記第2面に向かう方向に見たときに、前記液体供給部は前記第6面より前記第5面の近くに位置し、前記第1の接触部と前記第2の接触部とは、いずれも前記液体供給部と前記規制部との間に位置してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、液体供給ユニットを第1面から第2面に向かう方向に見たときに、第1の接触部と第2の接触部とはいずれも液体供給部と規制部との間に位置するので、液体供給部に対して規制部からより遠ざかる位置にこれら接触部が配置された構成に比べて、規制部による位置精度の向上の効果を利用して、第1の接触部と第2の接触部の位置精度をより向上させることができる。
(4)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記第1面から前記第6面までの各面を有するケースを備え、前記ケースは、少なくとも前記第1面に開口し、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第2の電極を収容する収容部を有してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第1面に開口し液体供給ユニットが液体噴射装置に装着された状態において第2の電極を収容する収容部を有するので、液体噴射装置への液体収容ユニットの装着動作と同時に、収容部に第2の電極を収容して、第2の電極と第2の接触部との接触動作を行うことができる。このため、これら2つの動作(装着動作および接触動作)を別動作として行う構成に比べて、液体収容ユニットの装着を容易に又は短時間に行うことができる。
(5)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記収容部は、さらに前記第3面に開口してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、収容部は、第1面とは別に第3面に開口しているので、かかる第3面を利用して、収容部内に付着した異物の除去等のメンテナンスを容易に行なうことができる。
(6)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記収容部は、さらに前記第4面に開口してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、収容部内に付着した異物の除去等のメンテナンスを、より容易に行なうことができる。
(7)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記第3面と前記第4面とのうちの少なくとも一方に形成された前記収容部の開口と、前記第1面に形成された前記収容部の開口と、は連なっていてもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第3面と第4面とのうちの少なくとも一方に形成された開口と、第1面に形成された収容部の開口と、は連なっているため、収容部への第2の電極の挿入を容易に行なうことができると共に、収容部内に付着した異物の除去等のメンテナンスを、より容易に行なうことができる。
(8)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記ケースは、前記第5面に開口して前記収容部と連通する貫通部が形成されて、前記第5面の少なくとも一部を形成する壁を有し;前記壁部は、前記第1の壁面と前記第2の壁面とを有する回路基板により構成され;前記回路基板の厚さ方向の少なくとも一部は、前記貫通部に収容されており;前記第1の壁面は、前記第5面の一部を形成してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、回路基板の厚さ方向の少なくとも一部は貫通部に収容されているので、収容されている部分の位置ずれが貫通孔の内壁部分によって規制される。このため、回路基板の位置ずれを抑制できる。また、回路基板を壁(貫通部)にまったく収容しない構成に比べて、液体収容ユニットを小型化できる。
(9)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記第1の接触部を複数備え、前記第1の接触部の数は、前記第2の接触部の数よりも多くてもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第1の接触部の数は第2の接触部の数よりも多いので、第1の電極から第1の接触部に伝わる力の合計を、第2の電極から第2の接触部に伝わる力の合計に比べて大きくできる。このため、回路基板に加えられる力の方向を、第1の電極から第2の電極に向かう方向とすることができるので、回路基板が壁から外れることを抑制できる。
(10)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記第1の壁面に配置された記憶装置をさらに備え、前記第2の接触部は、前記記憶装置への電源供給に用いられてもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、電源供給用に用いられる第2の接触部を収容部に面するように配置できるので、第2の接触部における短絡を抑制し、電源供給のための回路に過電流が流れてかかる回路が損壊することを抑制できる。
(11)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離と、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離と、は互いに等しくてもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第1の接触部と第1面との間の距離と、第2の接触部と第1面との間の距離と、は互いに等しいので、壁部の厚さ方向と垂直な方向(第1面から第2面に向かう方向)における第1の接触部の位置と第2の接触部の位置とを同じにすることができる。このため、第1の電極から加えられる力の少なくとも一部と、第2の電極から加えられる力の少なくとも一部とを互いにキャンセルでき、これらの力による壁部の位置ずれを抑制できる。
(12)上記形態の液体収容ユニットにおいて、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第1の電極に接触可能な第3の接触部をさらに備え;前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離を第1の距離とし、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離を第2の距離とし、前記第3の接触部と前記第1面との間の距離を第3の距離としたときに、前記第2の距離は、前記第1の距離より大きく且つ前記第3の距離より小さくてもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第2の距離は、第1の距離より大きく且つ第3の距離より小さいので、壁部の厚さ方向と垂直な方向(第1面から第2面に向かう方向)において、第1の面から第2の面に向かって、第1の接触部、第2の接触部、第3の接触部の順に配置できる。このため、第1の電極からの力と、第2の電極からの力とが、壁部の厚さ方向と垂直な方向においてバランス良く壁部に加えられ、これら力による壁部の位置ずれを抑制できる。
(13)上記形態の液体収容ユニットにおいて、第1面と;前記第1面に対向する第2面と;前記第1面と前記第2面とに交差する第3面と;前記第1面と前記第2面とに交差し前記第3面と対向する第4面と;前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差する第5面と;前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差し前記第5面と対向する第6面と;前記第1面に形成され、液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と;をさらに備え、前記壁部は、前記第1面に配置され;前記壁部において、前記第1の壁面は、前記第3面から前記第4面に向かう方向に面し、前記第2の壁面は、前記第4面から前記第3面に向かう方向に面してもよい。この形態の液体収容ユニットによれば、第1面から第6面までの各面を有して、壁部が第1面に配置された構成の液体噴射装置において、液体噴射装置と液体収容ユニットとの間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体収容ユニットの製造方法、液体噴射装置の製造方法、インクカートリッジ、インクカートリッジを搭載したプリンター等の態様で実現することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、以下の順序で説明する。
A.第1実施形態:鉛直方向にインクカートリッジを着脱する形態
A1.プリンターの構成:
A2.カートリッジ20の構成:
A3.回路基板40の詳細構成:
A4.キャリッジ60の詳細構成:
A5.第1実施形態の変形例:
B.第2実施形態:水平方向にインクカートリッジを着脱する形態
C.第3実施形態:インクカートリッジを回転着脱する形態
D.各実施形態の変形例:
A.第1実施形態:鉛直方向にインクカートリッジを着脱する形態
A1.プリンターの構成:
A2.カートリッジ20の構成:
A3.回路基板40の詳細構成:
A4.キャリッジ60の詳細構成:
A5.第1実施形態の変形例:
B.第2実施形態:水平方向にインクカートリッジを着脱する形態
C.第3実施形態:インクカートリッジを回転着脱する形態
D.各実施形態の変形例:
A.第1実施形態:
A1.プリンターの構成:
図1は、本発明の一実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジを搭載するプリンターの概略構成を示す斜視図である。図1では、使用状態におけるプリンター50の構成を、一部を破断して内部を明示している。本実施形態において、使用状態とは、プリンター50がインクを吐出して印刷を行なっている状態を意味する。図1では、使用状態において鉛直方向と平行にZ軸が設定されている。また、使用状態においてX−Y平面が水平面と平行となるようにX軸およびY軸が設定されている。+Z方向は鉛直上方であり、−Z方向は鉛直下方である。以降の図面におけるX軸、Y軸およびZ軸は、この図1のX軸、Y軸およびZ軸と同じ方向に沿って設定されている。
A1.プリンターの構成:
図1は、本発明の一実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジを搭載するプリンターの概略構成を示す斜視図である。図1では、使用状態におけるプリンター50の構成を、一部を破断して内部を明示している。本実施形態において、使用状態とは、プリンター50がインクを吐出して印刷を行なっている状態を意味する。図1では、使用状態において鉛直方向と平行にZ軸が設定されている。また、使用状態においてX−Y平面が水平面と平行となるようにX軸およびY軸が設定されている。+Z方向は鉛直上方であり、−Z方向は鉛直下方である。以降の図面におけるX軸、Y軸およびZ軸は、この図1のX軸、Y軸およびZ軸と同じ方向に沿って設定されている。
本実施形態において、プリンター50は、個人向けの小型インクジェットプリンターであり、複数色のインクを吐出して印刷を行なう。具体的には、プリンター50は、ブラック、イエロ、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアンおよびライトシアンの合計6色(6種類)のインクを吐出可能である。なお、6種類に代えて任意の数の種類のインクを吐出可能に構成してもよい。プリンター50へのインクの補充は、各色のインクが収容された後述するインクカートリッジ20(以下、「カートリッジ20」とも呼ぶ)を利用者がプリンター50に着脱自在に取り付けることにより行なわれる。プリンター50は、使用状態において、水平面と平行な面、例えば、机の天面等に載置される。
プリンター50は、キャリッジ60と、搬送ロッド529と、制御部510と、フレキシブルケーブル517と、駆動ベルト524と、キャリッジモーター522と、搬送モーター532と、プラテン534と、6つのカートリッジ20を備える。
キャリッジ60は、ホルダー61と、印刷ヘッド62とを備える。本実施形態において、プリンター50は、いわゆるオンキャリッジタイプのプリンターであり、走査方向に往復移動するキャリッジ60にカートリッジ20が搭載されたタイプのプリンターである。本実施形態では、走査方向はY軸と平行な方向である。ホルダー61には、最大6つのカートリッジ20が装着され得る。なお、図1では、6つのカートリッジ20が装着されている。ホルダー61は装着されたカートリッジ20からインクを印刷ヘッド62に導く。印刷ヘッド62は、使用状態において鉛直下方に開口する図示しない多数のノズルを有し、これらのノズルからインク滴を印刷媒体Pに向けて吐出する。本実施形態において、印刷媒体Pは印刷用紙であるが、印刷用紙に限らず、ラベルや布やなど任意の媒体を印刷媒体Pとして用いてもよい。搬送ロッド529は、細い棒状の外観形状を有し、走査方向と平行に配置されている。搬送ロッド529は、キャリッジ60を走査方向に沿って移動可能に支持する。
制御部510は、プリンター50の各部を制御する。制御部510とキャリッジ60とは、フレキシブルケーブル517により電気的に接続されている。印刷ヘッド62は、制御部510から出力された制御信号に応じてインク滴を吐出することにより、印刷媒体P上に文字や画像を形成する。制御部510は、フレキシブルケーブル517を介してキャリッジ60から受信する信号に基づき、ホルダー61へのカートリッジ20の装着の有無や、ホルダー61に装着されたカートリッジ20内のインクの種類を特定する。
駆動ベルト524は、無端ベルトであり、走査方向と平行に、また、搬送ロッド529と平行に配置されている。駆動ベルト524には、キャリッジ60が取り付けられている。キャリッジモーター522は、駆動ベルト524を駆動させる。駆動ベルト524が駆動することにより、キャリッジ60は走査方向に沿って往復移動する。
搬送モーター532は、プラテン534を回転駆動させる。プラテン534は、円柱状の外観形状を有し、長手方向(軸線方向)が走査方向と平行に配置されている。プラテン534は印刷媒体Pの鉛直下方に位置し、印刷媒体Pと接している。プラテン534が回転駆動することにより、印刷媒体Pは、副走査方向に搬送される。副走査方向は、主走査方向と垂直な方向であり、本実施形態では、X軸と平行な方向である。上述したキャリッジモーター522および搬送モーター532は、制御部510により制御される。
A2.カートリッジ20の構成:
図2は、カートリッジ20の外観斜視図である。図3は、カートリッジ20の底面図である。図2および図3では、使用状態におけるカートリッジ20の姿勢を明らかにするため、X軸、Y軸およびZ軸を表している。カートリッジ20は、インクの消費に伴って間欠的に外部の空気を液体収容部200に導入する、いわゆる半密閉タイプのインクカートリッジである。
図2は、カートリッジ20の外観斜視図である。図3は、カートリッジ20の底面図である。図2および図3では、使用状態におけるカートリッジ20の姿勢を明らかにするため、X軸、Y軸およびZ軸を表している。カートリッジ20は、インクの消費に伴って間欠的に外部の空気を液体収容部200に導入する、いわゆる半密閉タイプのインクカートリッジである。
カートリッジ20の外観形状は、略直方体形状である。カートリッジ20は、外殻28と、液体収容部201と、液体供給部211と、レバー231と、回路基板40とを備える。
外殻28は、外部に露出した6つの面、具体的には、第1面21と、第2面22と、第3面23と、第4面24と、第5面25と、第6面26とを有する。第1面21は、底面に相当する。第2面22は天井面に相当し、第1面21と対向する。第3面23〜第6面26は側面に相当する。第3面23は、第1面21と第2面22とに交差する。「交差する」とは、各面の一部の外縁同士が接する場合や、各面を面と平行に延長(延伸)させて得られる仮想的な面同士が交わる場合を含む広い意味を有する。第4面24は、第1面21と第2面22とに交差し第3面23と対向する。第5面25は、第1面21と第2面22と第3面23と第4面24とに交差する。第6面26は、第1面21と第2面22と第3面23と第4面24とに交差し第5面25と対向する。6つの面21〜26は、概ね平面である。概ね平面とは、面全域が完全に平坦であることと、面の一部に凹凸を有することとを含む広い意味を有する。つまり、面の一部に多少の凹凸があっても、カートリッジ20の外殻28を構成する面や壁が把握できるような場合を含む。第1面21〜第6面26の平面視における外形は、いずれも長方形である。外殻28は、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂により形成されている。なお、外殻28の一部が樹脂製フィルムにより形成されていてもよい。
外殻28には、後述する収容部30が形成されている。収容部30は、第1面21に形成された開口31から鉛直上方(+Z方向)に延びる有底の穴として形成されている。収容部30には、カートリッジ20がホルダー61に装着された状態において、ホルダー61が有する後述の電極部が挿入される。収容部30(空間)の形状は略直方体形状である。
液体収容部201は、外殻28の内部に形成されたインクを収容する部屋として形成されている。液体収容部201は、外殻28内部に設けられた図示しないインク供給路を介して液体供給部211にインクを供給する。また、液体収容部201には、外殻28に設けられた図示しない大気連通孔と連通し、インクの消費に伴って大気が導入される。
液体供給部211は、第1面21から−Z方向に突出した筒状の外観形状を有し、ホルダー61が有する後述するインク導入針95が挿入される。液体供給部211は、液体収容部201から供給されるインクを、ホルダー61を介して印刷ヘッド62に供給する。図2に示すように、液体供給部211は、第1面21において、第5面25と第6面26とのうちの第5面25により近い位置に配置されている。
レバー231は、薄板状体の外観形状を有し、第5面25に接合されて第5面25から+X方向および+Z方向に突出している。レバー231は、略中央部分に+X方向に突出した凸部232を有する。後述するように凸部232は、カートリッジ20がホルダー61に装着された状態(以下、「装着状態」と呼ぶ)においてホルダー61に接触して、ホルダー61からカートリッジ20が外れること、およびホルダー61内におけるカートリッジ20の位置ずれを規制する。ユーザは、ホルダー61からカートリッジ20を取り外す際に、レバー231を第5面25に近づけるように操作して、レバー231とホルダー61との接触を解除することができる。
回路基板40は、表面および裏面に複数の端子が配置された薄板状の部材であり、第5面25の下方に配置され、第5面25の一部を形成する。図3に示すように、回路基板40は、+Z方向および−X方向に見て液体供給部211とレバー231との間に位置する。図2および図3に示すように、回路基板40において外部に露出した面(+X方向の端面に相当する面、以下「表面S1」と呼ぶ)には、7つの端子が配置されている。図2では、表されていないが、表面S1とは反対側の面(−X方向の端面に相当する面、以下「裏面S2」と呼ぶ)にも2つの端子が配置されている。回路基板40および端子の詳細構成については、後述する。
図4は、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20の外観斜視図である。図5は、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20の側面図である。図5では、第5面25から第6面26に向かう方向(−X方向)に見たときのカートリッジ20の側面図を表している。
図4に示すように、外殻28の下方且つ第5面25寄りの位置には、収容部30が形成されている。また、外殻28の一部を形成する+X方向の壁29において、第1面21近傍には、厚さ方向に貫通する貫通孔32が形成されている。このため、第5面25には貫通孔32の一端である開口33が設けられている。回路基板40は、開口33を塞ぐように第5面25に配置されている。このような構成により、回路基板40の裏面S2に配置されている図示しない端子は、収容部30からアクセスされ得る。
図6は、図4におけるカートリッジ20のA−A断面を示す断面図である。図7は、回路基板40を取り外した状態のカートリッジ20における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。なお、図7では、外殻28における+Y方向の壁(第4面24を有する壁)を外して内部が見えるような態様で、カートリッジ20を表している。
図6に示すように、収容部30は、カートリッジ20の外殻28内部において、+X方向の端部且つ−Z方向の端部に位置している。図6および図7に示すように、収容部30には、第1面21に設けられた開口31からアクセスできる。図6および図7では、省略されているが、開口33を塞ぐように配置された回路基板40の裏面S2には、収容部30から貫通孔32を通ってアクセスできる。
A3.回路基板40の詳細構成:
図8は、回路基板40の表面S1の詳細構成を示す斜視図である。図9は、回路基板40の裏面S2の詳細構成を示す斜視図である。図8および図9では、使用状態における回路基板40の姿勢を明らかにするために、X軸、Y軸およびZ軸を表している。
図8は、回路基板40の表面S1の詳細構成を示す斜視図である。図9は、回路基板40の裏面S2の詳細構成を示す斜視図である。図8および図9では、使用状態における回路基板40の姿勢を明らかにするために、X軸、Y軸およびZ軸を表している。
図8に示すように、回路基板40の表面S1には、7つの端子(第1端子431,第2端子432,第3端子433,第4端子434,第5端子435,第6端子436,第7端子437)が配置されている。3つの端子431〜433は、Y軸方向と平行に一列に並んで第3の端子列43を形成している。また、残りの4つの端子434〜437は、Y軸方向と平行に所定の間隔だけ空けて一列に並んで第1の端子列41を形成している。本実施形態では、第3の端子列は、第1の端子列に比べて上方(+Z方向)に位置している。
図9に示すように、回路基板40の裏面S2には、2つの端子(第8端子438,第9端子439)と、記憶装置420とが配置されている。2つの端子438,439は、Y軸方向と平行に並んで第2の端子列42を形成している。裏面S2において、上方に記憶装置420が配置され、下方に第2の端子列42が配置されている。記憶装置420は、カートリッジ20に収容されるインクに関する情報、例えばインク種類やインク残量等の情報を記憶する。
各端子431〜439は、いずれも矩形の平面視形状を有し、導電材料により形成されている。本実施形態では、各端子431〜439の表面は、略平面に構成されている。導電材料として、本実施形態では、銅(Cu)に金(Au)めっきを施した材料が用いられる。各端子431〜439は、装着状態において、ホルダー61が備える後述する電極と接する。各端子431〜439とホルダー61との接触態様については、後ほど説明する。
第1端子431および第3端子433は、いずれも短絡検出用の端子であり且つカートリッジ20の着脱検出用の端子である。第1端子431と第3端子433とは回路基板40内部において電気的に接続されている。かかる電気的接続は、例えば、回路基板40の表面や内部に形成された図示しない導電パターンと、その導電パターンと記憶装置420の図示しない端子とを接続するボンディングワイヤとにより形成される導電路によって実現される。第7端子437は、高電圧信号、例えば、カートリッジ20のスロット毎の装着有無を表す信号のやりとりに用いられる端子である。詳細は後述するが、ホルダー61には、Y軸方向に沿って6つのスロット(装着空間)が設けられている(図10を参照)。カートリッジのスロット毎の装着有無とは、これら6つのスロットのうち、いずれかのスロットのカートリッジが抜けていないかどうか、を意味する。
第2端子432、第5端子435、第6端子436、第8端子438、および第9端子439は、いずれも記憶装置420と電気的に接続されており、記憶装置420の動作制御、記憶装置420からのデータの読み出し、記憶装置420へのデータの書き込み等に用いられる。具体的には、第2端子432は、リセット信号を記憶装置420に供給するために用いられる。第5端子435は、記憶装置420でのデータ入力および記憶装置420からのデータ出力に用いられる。第6端子436は、クロック信号を記憶装置420に供給するために用いられる。第8端子438は、記憶装置420にDC電源を供給するための端子である。第9端子439は、接地用の端子(接地電圧の0Vの供給を受ける端子)である。第4端子434は、第7端子437と同様に高電圧信号をやりとりするために用いられる端子である。第4端子434および第7端子437に入力される信号の電圧は、およそ40Vであり、これら2つの端子434,437および第9端子439を除く他の端子に入力される信号の電圧は、およそ3.3Vである。
上述のように、本実施形態の回路基板40では、表面S1と裏面S2とに端子群を分散して配置しているため、一方の面にすべての端子を配置する構成に比べて、各端子の大きさを大きくできる。また、表面S1には、信号用の端子のみが設けられ、インピーダンスの低いパワーラインの端子が存在しないため、外部からの異物によるショートなどの悪影響が緩和される。
A4.キャリッジ60の詳細構成:
図10は、キャリッジ60の詳細構成を示す斜視図である。ホルダー61は、+X方向の壁面S61aと、壁面S61aと直交する−Z方向の底面S61bを含む天井部分が開口した箱状の外観形状を有する。図1に示すように、6つのカートリッジ20は、Y軸方向に一列に並んでホルダー61に収容される。換言すると、6つのカートリッジ20は、隣り合う2つのカートリッジ20が、一方のカートリッジ20の第3面23と他方のカートリッジ20の第4面24とが対面するように、ホルダー61に装着される。このようなカートリッジ20の装着態様を実現するため、ホルダー61には、Y軸方向に沿って6つのスロット(装着空間)が設けられている。図10に示すように、各スロットは、ホルダー側電極部91と、インク導入針95と、仕切り壁96と、突起部97とを備える。
図10は、キャリッジ60の詳細構成を示す斜視図である。ホルダー61は、+X方向の壁面S61aと、壁面S61aと直交する−Z方向の底面S61bを含む天井部分が開口した箱状の外観形状を有する。図1に示すように、6つのカートリッジ20は、Y軸方向に一列に並んでホルダー61に収容される。換言すると、6つのカートリッジ20は、隣り合う2つのカートリッジ20が、一方のカートリッジ20の第3面23と他方のカートリッジ20の第4面24とが対面するように、ホルダー61に装着される。このようなカートリッジ20の装着態様を実現するため、ホルダー61には、Y軸方向に沿って6つのスロット(装着空間)が設けられている。図10に示すように、各スロットは、ホルダー側電極部91と、インク導入針95と、仕切り壁96と、突起部97とを備える。
ホルダー側電極部91は、外側電極ホルダー92と、内側電極ホルダー94とを備える。外側電極ホルダー92は、薄板状の外観形状を有し、壁面S61aの近傍において、ホルダー61の内側の底面から上方に向かって立位して配置されている。外側電極ホルダー92には、後述する7つの電極が収容されており、これら7つの電極の一部が−X方向側に露出している。内側電極ホルダー94は、薄板状の外観形状を有し、外側電極ホルダー92に対して−X方向に所定の距離だけ離れて配置されている。内側電極ホルダー94は、外側電極ホルダー92と同様に、ホルダー61の内側の底面から上方に向かって立位して配置されている。内側電極ホルダー94には、後述する2つの電極が収容されており、これら2つの電極の一部が+X方向側に露出している。
図11は、外側電極ホルダー92の詳細構成を示す正面図である。外側電極ホルダー92は、Z軸方向と平行な方向に延設された7つのスリット921に、7つの外側電極931,932,933,934,935,936,937がはめ込まれた構成を有する。各外側電極931〜937の下方部分は、図示は省略しているが、−X方向に突出するように屈曲している。そして、かかる屈曲部分において最も−X方向に突出した部分は、回路基板40の所定の端子と接触する接点cpaとして機能する。以降においては、外側電極931〜937において、接点cpaを有する屈曲した部分を、単に「屈曲部」とも呼ぶ。外側電極931の接点cpaは、装着状態において、回路基板40の第1端子431と接触する。同様に、装着状態において、外側電極932の接点cpaは第2端子432と、外側電極933の接点cpaは第3端子433と、外側電極934の接点cpaは第4端子434と、外側電極935の接点cpaは第5端子435と、外側電極936の接点cpaは第6端子436と、外側電極937の接点cpaは第7端子437と、それぞれ接触する。このため、3つの外側電極931〜933の3つの接点cpaは、Y軸と平行に一列に並んで配置されている。また、残りの4つの外側電極934〜937の4つの接点cpaは、Y軸と平行に一列に並んで配置されている。以降では、第1の端子列41と接触する接点cpaを有する4つの外側電極934〜935を、まとめて第1の電極930aと呼ぶこともある。また、第3の端子列43と接触する接点cpaを有する3つの外側電極931〜933を、まとめて第3の電極930cと呼ぶこともある。
図12は、内側電極ホルダー94の詳細構成を示す正面図である。内側電極ホルダー94は、Z軸と平行な方向に延設された2つのスリット941に、2つの内側電極938,939がはめ込まれた構成を有する。各内側電極938,939の下方部分は+X方向に突出するように屈曲している。そして、かかる屈曲部分において最も+X方向に突出した部分は、回路基板40の所定の端子と接触する接点cpaとして機能する。以降においては、内側電極938,939において、接点cpaを有する屈曲した部分を、単に「屈曲部」とも呼ぶ。
内側電極ホルダー94は、装着状態において、収容部30に収容され、回路基板40の裏面S2に配置された2つの端子438,439と接触する。具体的には、内側電極938の接点cpaは、装着状態において、第8端子438と接触する。また、内側電極939の接点cpaは、装着状態において、第9端子439と接触する。このため、2つの内側電極938,939の2つの接点cpaは、Y軸と平行に並んで配置されている。以降では、2つの内側電極938,939を、まとめて第2の電極930bとも呼ぶこともある。本実施形態において、内側電極ホルダー94の平面視の幅(Y軸方向と平行な方向の長さ)は、外側電極ホルダー92の平面視の幅よりも小さい。
上述した第1の電極930a、第2の電極930b、および第3の電極930cは、いずれも細い金属製の線材が屈曲した構成を有する。この屈曲部分は、弾性(バネ性)を有し、かかる屈曲部が突出する方向、およびその反対方向に撓むことができる。第1ないし第3の電極930a〜930cの撓みの詳細については後述する。
図10に示すように、インク導入針95は、筒状の外観形状を有し、ホルダー61の内側の底面S61bから上方に向かって立位して配置されている。なお、図示は省略されているが、インク導入針95の先端(+Z方向の端部)は、先細に加工されている。インク導入針95は、装着状態においてカートリッジ20の液体供給部211に挿入される。インク導入針95は、ホルダー61の底部に設けられた図示しないインク供給路と連通しており、かかるインク供給路を介して印刷ヘッド62にインクを供給する。
突起部97は、ホルダー61の−Y方向の壁部の上方部分において、−X方向に突出する突起として構成されている。突起部97は、装着状態において、カートリッジ20のレバー231の凸部232と接触し、カートリッジ20の位置ずれやスロットからの抜け等を規制する。
上述の構成を有するホルダー61の各スロットには、カートリッジ20が鉛直上方から下方に移動(下降)されて収容(装着)される。このとき、カートリッジ20は、自身の液体供給部211がインク導入針95に挿入されるように位置決めされる。また、挿入完了時には、レバー231の凸部232が突起部97の所定部分と接触する。
図13は、装着状態におけるカートリッジ20およびホルダー61の構成を示す断面図である。図13では、図6に示す断面と同じ位置における断面を表している。図13では、ホルダー側電極部91近傍の構成を拡大して示し、カートリッジ20の−X方向の構成の一部、およびホルダー61の+X方向および−Y方向の一部の構成は、それぞれ省略されている。
図13に示すように、装着状態において、回路基板40の記憶装置420および第2の端子列42は、貫通孔32に収容されている。また、内側電極ホルダー94は、収容部30に収容されている。第2の電極930bの屈曲部の先端側(+X方向の端部側)は、貫通孔32に収容され、回路基板40の第2の端子列42と接している。また、第1の電極930aは第1の端子列41と、第3の電極930cは第3の端子列43と、それぞれ接している。
レバー231の凸部232の上端部は、突起部97の下方面の−X方向の端部と接触している。この状態では、カートリッジ20が上方に移動しようとすると、凸部232が突起部97にぶつかるため、かかる移動が規制される。このため、カートリッジ20のホルダー61からの抜けが抑制される。また、各端子431〜439の位置精度が向上する。カートリッジ20をホルダー61から取り外す際に、ユーザは、レバー231の上端部を外殻28に近づける方向(すなわち、−X方向)に近づけることで、凸部232を突起部97から離すことができる。この状態でカートリッジ20を鉛直上方(+Y方向)に持ち上げることで、ユーザは、カートリッジ20をホルダー61から取り外すことができる。
図14は、装着状態における回路基板40、外側電極ホルダー92、および内側電極ホルダー94の詳細構成を示す説明図である。図14では、カートリッジ20の外殻28、およびホルダー61の下方部分を省略している。図14に示すように、第1の電極930aは、複数個所で屈曲して外側電極ホルダー92のスリット921に収容されており、屈曲部が本体表面から−X方向に露出している。外側電極ホルダー92の各スリット921には支持台部922が設けられており、第1の電極930aは、支持台部922に沿って屈曲して配置されている。第1の電極930aの屈曲部は、屈曲点RPを基点として−X方向に突出して、支持台部922から離れて配置されている。このため、かかる屈曲部は、支持台部922による支持がないため、−X方向または+X方向に撓むことができる。第3の電極930cにおいても、第1の電極930aと同様に、屈曲部は、屈曲点RPを基点として−X方向に突出して、−X方向または+X方向に撓むことができる。カートリッジ20がホルダー61に装着されていない状態において、第1の電極930aおよび第3の電極930cの屈曲部は、図14に示す装着状態に比べてより−X方向(支持台部922から離れる方向)に位置する。
第2の電極930bは、複数個所で屈曲して内側電極ホルダー94のスリット941に収容されており、屈曲部が本体表面から露出している。内側電極ホルダー94の各スリット941には支持台部942が設けられており、第2の電極930bは、支持台部942に沿って屈曲して配置されている。第2の電極930bの屈曲部は、屈曲点RPを起点として+X方向に突出して、支持台部942から離れて配置されている。このため、屈曲部は、支持台部942による支持がないため、+X方向または−X方向に撓むことができる。カートリッジ20がホルダー61に装着されていない状態において、第2の電極930bの屈曲部は、図14に示す装着状態に比べてより+X方向(支持台部942から離れる方向)に位置する。
カートリッジ20がホルダー61に装着される際、回路基板40は、外側電極ホルダー92と内側電極ホルダー94との間に、下方から上方に向かう方向(+Y方向)に挿入されることとなる。上述のように、第1ないし第3の電極930a〜930cにおいて屈曲部は弾性を有するため、回路基板40の挿入の際にそれぞれ支持台部922,942に向かう方向に撓み、回路基板40の挿入を妨げない。そして、図14に示す装着状態になると、第1の電極930aの接点cpaは、第1の端子列41と接することとなる。このとき、第1の電極930aの屈曲部は+X方向に戻ろうとするので、第1の端子列41には、−X方向の力F1が加えられる。第3の電極930cにおいても同様に、装着状態において、接点cpaは第3の端子列43と接することとなり、第3の端子列43には、第3の電極930cにより−X方向の力F3が加えられる。また、第2の電極930bにおいても同様に、装着状態において、接点cpaは第2の端子列42と接することとなり、第2の端子列42には、第2の電極930bにより+X方向の力F2が加えられる。このように、第1の端子列41、第2の端子列42、および第3の端子列43には、端子と垂直な方向に力が加えられるので、各端子列41〜43と、各電極930a〜930cとの電気的接続の安定性が向上する。
図15は、装着状態における回路基板40とホルダー側電極部91との接触状態を模式的に示す説明図である。図15では、回路基板40の表面S1が正面となるようにして、回路基板40を表している。また、図15では、裏面S2側の構成を破線で示している。
図15に示すように、各端子において各接点cpaと接触する接触部cpbは、各端子の略中央に位置している。このため、第1の端子列41の4つの接触部cpbは、仮想直線L41上に位置する。同様に、第2の端子列42の2つの接触部cpbは、仮想直線L42上に位置する。同様に、第3の端子列43の3つの接触部cpbは、仮想直線L43上に位置する。そして、これら3つの仮想直線L41〜L43は、互いに平行であり(Y軸方向と平行であり)、互いに重なっていない。
図15に示すように、第1面21と各仮想直線L41〜L43との間の距離に関しては、第1面21と仮想直線L41との間の距離d1が最も小さく、第1面21と仮想直線L42との間の距離d2が2番目に小さく、第1面21と仮想直線L43との間の距離d3が最も大きい関係となっている。これは、各端子列41〜43と第1面21との間の距離に関して、第1の端子列41と第1面21との間の距離が最も小さく、第2の端子列42と第1面21との間の距離が2番目に小さく、第3の端子列43と第1面21との間の距離が最も大きい関係となっていることに起因する。このような距離の関係により、図13および図14に示すように、回路基板40の有する端子431〜439を、第1面21から第2面22に向う方向に沿って、第1の端子列41、第2の端子列42、第3の端子列43の順に配置できる。このため、外側電極ホルダー92からの−X方向の力F1,F3と、内側電極ホルダー94からの+X方向の力F2とを、バランスよく回路基板40に加えることができ、これら力F1〜F3による回路基板40の位置ずれや歪みの発生を抑制できる。
以上説明した第1実施形態のカートリッジ20では、回路基板40において、第1の端子列41および第3の端子列43と、第2の端子列42とは、互いに反対となる表面S1と裏面S2とに分かれて配置されている。このため、これら3つの端子列41〜43が、表面S1又は裏面S2のいずれか一方の面に配置された構成に比べて、各端子の大きさ(面積)をより大きくできる。このため、プリンター50(ホルダー61)に対するカートリッジ20の位置ずれが発生した場合においても、カートリッジ20とプリンター50(ホルダー61)との電気的接続の安定性の低下を抑制できる。加えて、第1の端子列41および第3の端子列43と、第2の端子列42とは、互いに反対となる表面S1と裏面S2とに分かれて配置されているので、印刷ヘッド62から吐出されたインクが第1の端子列41と第2の端子列42との両方に付着してこれら2つの端子列間の短絡が生じること、或いは、かかるインクが第3の端子列43と第2の端子列42との両方に付着してこれら2つの端子列間の短絡が生じることを抑制できる。このため、プリンター50とカートリッジ20との間の電気的接続の安定性の低下を抑制できる。
また、内側電極ホルダー94が備える内側電極938,939は、装着状態において、収容部30の内部に位置する。換言すると、内側電極938,939は、装着状態において、液体収容部201と回路基板40との間に位置する。このため、内側電極938,939にインクや塵等の異物が付着することを抑制できると共に、内側電極938,939と接する第2の端子列42にインクや異物が付着することを抑制できる。
また、カートリッジ20を第1面21から第2面22に向かう方向(+Y方向)に見たときに、3つの端子列41〜43は、いずれも液体供給部211とレバー231との間に位置している。このため、3つの端子列41〜43が液体供給部211に対してレバー231から遠ざかる方向(−X方向)に配置された構成に比べて、レバー231(凸部232)による位置精度の向上の効果を利用して、3つの端子列41〜43の位置精度をより向上できる。
また、カートリッジ20の外殻28は、表面S1に開口し、装着状態において内側電極ホルダー94を収容する収容部を有するので、プリンター50(ホルダー61)へのカートリッジ20の装着動作と同時に、収容部30に内側電極ホルダー94を収容して、第2の電極930bと第2の端子列42との接触動作を行うことができる。このため、これら2つの動作を別動作として行う構成に比べて、カートリッジ20の装着を容易に又は短時間に行なうことができる。
また、回路基板40において、表面S1に配置された端子数(7つ)は、裏面S2に配置された端子数(2つ)に比べて多い。このため、第1の電極930aおよび第3の電極930cから表面S1(第1の端子列41および第3の端子列43)に加えられる合計力(力F1+力F3)は、第2の電極930bから裏面S2(第2の端子列42)に加えられる合計力(力F2)よりも大きい。このため、回路基板40に加えられる力の合計(力F1+力F2+力F3)の方向を、第1の電極930aおよび第3の電極930cから第2の電極930bに向かう方向(−X方向)にすることができ、回路基板40がカートリッジ20の第5面25から外れることを抑制できる。
また、回路基板40の裏面S2に配置される第2の端子列42は、記憶装置420への電源供給に用いられる端子である。インクや異物の付着等によりこれら2つの端子の短絡が発生した場合、図示しない電源回路に過電流が流れて、電源回路が損傷するおそれがある。ところが、第1実施形態のカートリッジ20では、第2の端子列42は、収容部30に面して配置されるため、カートリッジ20の外部に面して配置される構成に比べて、インクや異物の付着を抑制でき、電源回路の損傷を抑制できる。
また、各端子列41〜43と第1面21との間の距離に関して、第1の端子列41と第1面21との間の距離d1が最も小さく、第2の端子列42と第1面21との間の距離d2が2番目に小さく、第3の端子列43と第1面21との間の距離d3が最も大きくなるように設定されているので、第1の電極930aから加えられる力F1および第3の電極930cから加えられる力F3と、第2の電極930bから加えられる力F2とを、鉛直方向(Z軸に沿った方向)においてバランス良く回路基板40に加えることができ、これら力F1〜F3による回路基板40の位置ずれを抑制できる。
また、第1の端子列41および第3の端子列43と、第2の端子列42とが、互いに反対となる表面S1と裏面S2とに分かれて配置されているので、回路基板40の表面S1および裏面S2の面積をそのままにして各端子431〜439の大きさを小さくしつつ、各端子間の距離を大きくすることもできる。このような構成により、各端子間での短絡の発生を抑制でき、電気的接続の信頼性を向上できる。また、各端子431〜439の大きさを小さくしつつ、各端子間の距離を保ったまま表面S1および裏面S2の面積を小さくすることもできる。このような構成により、回路基板40の小型化を実現でき、カートリッジ20の小型化に貢献できる。
第1実施形態において、第1の電極930aは、請求項における第1の電極の下位概念に相当する。また、第2の電極930bは請求項における第2の電極の下位概念に、第3の電極930cは請求項における第3の電極の下位概念に、プリンター50は請求項における液体噴射装置の下位概念に、カートリッジ20は請求項における液体収容ユニットの下位概念に、第1の電極930aにおける接触部cpbは請求項における第1の接触部の下位概念に、第2の電極930bにおける接触部cpbは請求項における第2の接触部の下位概念に、第3の電極930cにおける接触部cpbは請求項における第3の接触部の下位概念に、回路基板40は請求項における壁部の下位概念に、レバー231(凸部232)は請求項における規制部に、外殻28は請求項におけるケースの下位概念に、貫通孔32は請求項における貫通孔の下位概念に、壁29は請求項における壁の下位概念に、表面S1は請求項における第1の壁面に、裏面S2は請求項における第2の壁面に、それぞれ相当する。
A5.第1実施形態の変形例:
A5−1.第1の態様:
図16は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第1の態様を示す側面図である。図16では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20aの側面を表している。図17は、変形例の第1の態様におけるカートリッジ20aの断面の一部を示す断面図である。図17では、図6と同様な位置での断面を示す。図18は、変形例の第1の態様におけるカートリッジ20aにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
A5−1.第1の態様:
図16は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第1の態様を示す側面図である。図16では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20aの側面を表している。図17は、変形例の第1の態様におけるカートリッジ20aの断面の一部を示す断面図である。図17では、図6と同様な位置での断面を示す。図18は、変形例の第1の態様におけるカートリッジ20aにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
第1実施形態の変形例の第1の態様のカートリッジ20aは、貫通孔32に代えて切り欠き部34が形成されている点において、第1実施形態のカートリッジ20と異なる。カートリッジ20aにおけるその他の構成は、第1実施形態のカートリッジ20と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図16から図18までに示すように、第5面25には、開口33に代えて開口33aが形成されている。この開口33aは、開口33とは異なり、第5面25の下端に達している。また、第1面21には、開口31に代えて開口31aが形成されている。この開口31aは、開口31とは異なり、+X方向の端部に達している。そして、開口33aおよび開口31aが連なるように切り欠き部34が形成されている。
以上の構成を有する変形例の第1の態様のカートリッジ20aは、第1実施形態のカートリッジ20と同様の効果を有する。加えて、カートリッジ20aは、切り欠き部34を備えており、回路基板40が取り付けられた状態において、回路基板40の下方には、外殻28の壁29が存在しない。このため、カートリッジ20aがホルダー61に装着される際に、内側電極ホルダー94の第2の電極930bがかかる壁をこすって第2の端子列42に至ることを抑制できる。したがって、第2の電極930bの損傷や壁29の損傷の発生を抑制できる。
A5−2.第2の態様:
図19は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第2の態様を示す側面図である。図19では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20bの側面を表している。図20は、第1実施形態の変形例の第2の態様におけるカートリッジ20bの断面の一部を示す断面図である。図20では、図6と同様な位置での断面を示す。図21は、第1実施形態の変形例の第2の態様におけるカートリッジ20bにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
図19は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第2の態様を示す側面図である。図19では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20bの側面を表している。図20は、第1実施形態の変形例の第2の態様におけるカートリッジ20bの断面の一部を示す断面図である。図20では、図6と同様な位置での断面を示す。図21は、第1実施形態の変形例の第2の態様におけるカートリッジ20bにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
第1実施形態の変形例の第2の態様のカートリッジ20bは、貫通孔32に代えて貫通孔32aを備える点において、第1実施形態のカートリッジ20と異なる。カートリッジ20bにおけるその他の構成は、第1実施形態のカートリッジ20と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
貫通孔32aは、深さ方向(X軸方向)の略中央部分に、段部321を備える。段部321は、−Z方向に見て、開口33aの縁から開口の中心に向かって張り出した枠状の外観形状を有する。但し、−Z方向の縁からは張り出していない。すなわち、−X方向に見て下方が欠けて上方において折り返された外観形状を有する。開口33aは、第1実施形態のカートリッジ20における開口33に比べて大きい。具体的には、−X方向に回路基板40を収容可能な大きさを有する。回路基板40は、貫通孔32aに収容され、その周縁部のうち、+Y方向の縁部と、+Z方向の縁部と、−Y方向の縁部とが段部321の+X方向の面に接する。ここで、段部321の+X方向の面から第5面25までの長さは、回路基板40の厚さ(X軸方向の長さ)と一致する。このため、図20に示すように、回路基板40が貫通孔32aに収容された状態において、回路基板40の表面S1のX軸方向の位置と、第5面25のX軸方向との位置とが一致する。したがって、回路基板40において第1の端子列41および第3の端子列43のみが、第5面25に対して+X方向に突出する。
図20に示すように、外殻28の壁29において、回路基板40の鉛直下方に位置する部分(以下、「下方部291」と呼ぶ)は、その厚さ(X軸方向の長さ)が、壁29における他の部分の厚さ(X軸方向の長さ)よりも小さい。下方部291の厚さは、回路基板40の厚さと同じ厚さに形成されている。このため、図20に示すように、下方部291の内側の面(−X方向の面)のX軸方向の位置と、回路基板40の裏面S2のX軸方向の位置とは一致する。
以上の構成を有する変形例の第2の態様のカートリッジ20bは、第1実施形態のカートリッジ20と同様の効果を有する。加えて、回路基板40の表面S1の軸方向の位置と第5面25とX軸方向の位置とが一致するため、カートリッジ20bがホルダー61に装着される際に、第1の電極930aおよび第3の電極930cは、回路基板40の厚さ分の段差を越えて第1の端子列41および第3の端子列43に至ることがない。このため、第1の電極930aおよび第3の電極930cが段差を越える際の衝撃により、2つの端子列41,43および回路基板40が損傷することを抑制できる。同様に、回路基板40の裏面S2のX軸方向の位置と、下方部291の−X方向の面のX軸方向の位置とが一致するため、カートリッジ20bがホルダー61に装着される際に、第2の電極930bは、下方部291から回路基板40に移動する際に段差を越えることがない。このため、そのような段差を越える構成に比べて第2の電極930bおよび回路基板40の損傷を抑制できる。
A5−3.第3の態様:
図22は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第3の態様を示す側面図である。図22では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20cの側面を表している。図23は、第1実施形態の変形例の第3の態様におけるカートリッジ20cの断面の一部を示す断面図である。図23では、図6と同様な位置での断面を示す。図24は、変形例の第3の態様におけるカートリッジ20cにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
図22は、第1実施形態の変形例におけるインクカートリッジの第3の態様を示す側面図である。図22では、図5と同様に、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20cの側面を表している。図23は、第1実施形態の変形例の第3の態様におけるカートリッジ20cの断面の一部を示す断面図である。図23では、図6と同様な位置での断面を示す。図24は、変形例の第3の態様におけるカートリッジ20cにおいて、回路基板40を取り外した状態における収容部30の近傍の構成を拡大して示す斜視図である。
第1実施形態の変形例の第3の態様のカートリッジ20cは、切り欠き部34に代えて切り欠き部34aを備える点において、上述した第1実施形態の変形例の第1の態様のカートリッジ20aと異なる。カートリッジ20cにおけるその他の構成は、変形例の第1の態様のカートリッジ20aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
切り欠き部34aは、段部321aを備える。段部321aは、+Y方向の張り出し部分と、−Y方向の張り出し部分とが、いずれも第5面25の下端に至っている点において、上述した変形例の第2の態様のカートリッジ20bと異なる。また、切り欠き34aの+X方向の開口33b(第5面25に形成された開口33b)は、変形例の第1の態様の開口33aに比べて大きい。具体的には、−X方向に回路基板40を収容可能な大きさを有する。そして、回路基板40は、切り欠き部34aに配置され、その周縁部のうち、+Y方向の縁部と、+Z方向の縁部と、−Y方向の縁部とが段部321aの+X方向の面に接する。
以上の構成を有する変形例の第3の態様のカートリッジ20cは、変形例の第1の態様のカートリッジ20aと同様の効果を有すると共に、変形例の第2の態様のカートリッジ20bと同様の効果を有する。
B.第2実施形態:
図25は、本発明の第2実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジを搭載するプリンターの概略構成を示す斜視図である。図25では、図1と同様に、プリンター50aの一部を破断して、内部を明示している。
図25は、本発明の第2実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジを搭載するプリンターの概略構成を示す斜視図である。図25では、図1と同様に、プリンター50aの一部を破断して、内部を明示している。
第2実施形態のプリンター50aは、オフキャリッジタイプのプリンターであり、オフキャリッジを実現するための構成要素を有する点と、カートリッジ20aの具体的な構成と、カートリッジ20aの装着方向および取り外し方向が水平方向である点と、吐出可能なインクの種類が4種類である点とにおいて、図1に示す第1実施形態のプリンター50と異なる。プリンター50aにおけるその他の構成は、プリンター50と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図25では、図1に表されている搬送ロッド529やプラテン534など、一部の構成要素が省略されている。
オフキャリッジを実現するための構成要素として、プリンター50aは、ホルダー61に代えてホルダー61aを備える。また、プリンター50aは、キャリッジ60に代えてヘッドユニット60aを備える。ヘッドユニット60aは、ホルダー61を備えていない点と、後述するチューブ539に接続されている点において、第1実施形態のキャリッジ60と異なる。第2実施形態において、ホルダー61aは、ヘッドユニット60aに搭載されておらず、プリンター50aの筐体に固定設置されている。また、ホルダー61aとヘッドユニット60aとは、インク色ごとに用意された複数のチューブ539により互いに接続されている。プリンター50aの図示しないポンプ機構によってカートリッジ20d内のインクが吸引されて、ユニット60aに供給される。ホルダー61aは、4つのカートリッジ20dを装着可能に構成されている。
図26は、第2実施形態のカートリッジ20dの外観斜視図である。図26では、使用状態におけるカートリッジ20dの姿勢を明らかにするために、X軸、Y軸およびZ軸を表している。カートリッジ20dは、第1実施形態のインクカートリッジ20と同様に、いわゆる半密閉タイプのインクカートリッジである。
カートリッジ20dの外観形状は、略直方体形状である。カートリッジ20dは、外殻28Aと、液体収容部201Aと、液体供給部212と、回路基板40とを備える。回路基板40は、第1実施形態の回路基板40と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
外殻28Aは、外部に露出した6つの面、具体的には、第1面21A、第2面22A、第3面23A、第4面24A、第5面25A、および第6面26Aを有する。各面同士の位置関係は、第1実施形態のプリンター50における6つの面21〜26と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
液体収容部201Aは、外殻28Aの内部に形成され、インクを収容する。液体供給部212は、供給部配置孔219内およびその奥側に配置された筒状の部材であり、ホルダー61aが有する後述のインク導入針622が挿入される。液体供給部212は、液体収容部201Aから供給されるインクを、ホルダー61aおよびチューブ539を介してヘッドユニット60aに供給する。外殻28Aには、厚さ方向に貫通する供給部配置孔219が形成されている。液体供給部212は、−X方向に見て、自身の軸線が供給部配置孔219の中心を通る態様で配置されている。
外殻28Aには、第1面21Aと第5面25Aとの交差部分近傍に、収容部30Aが形成されている。収容部30Aは、第1実施形態のカートリッジ20における収容部30と同じ機能を有する。収容部30Aは、第1面21Aに形成された開口31Aから水平方向(−X方向)に延びる有底孔として形成されており、カートリッジ20dがホルダー61aに挿入された状態において、ホルダー61aが有する後述の電極部691が挿入される。
図27は、回路基板40を取り外した状態におけるカートリッジ20dの外観斜視図である。図27に示すように、外殻28Aの+Z方向の壁(第5面25Aを含む壁)には、厚さ方向に貫通し、収容部30Aと連通する貫通孔32Aが形成されている。第5面25Aには、貫通孔32Aの端部を形成する開口33Aが形成されており、回路基板40は、かかる開口33Aを塞ぐように第5面25Aに配置されている。このような構成により、回路基板40の裏面S2に配置されている第2の端子列42には、収容部30からアクセスできる。
図28は、ホルダー61aの構成を示す断面図である。図28では、図25におけるB−B断面を示している。但し、図28では、カートリッジ20dは、ホルダー61aに装着されていない。
ホルダー61aは、壁部62Aと、壁部62Aに対してそれぞれ直交すると共に互いに対向する2つの壁部64A,65Aとを有し、−X方向に開口する箱状の外観形状を有する。壁部64Aは、ホルダー61aの底(鉛直下方の部分)に相当する。壁部65Aは、ホルダー61aの天井(鉛直上方の部分)に相当する。各カートリッジ20dは、ホルダー61a(各スロット)に+X方向に装着され、−X方向に取り外される。
図25に示すように、4つのカートリッジ20dは、Y軸方向に一列に並んでホルダー61aに収容されている。換言すると、4つのカートリッジ20dは、隣り合う2つのカートリッジ20dが、一方のカートリッジ20dの第3面23Aと他方のカートリッジ20dの第4面24Aとが対面するように、ホルダー61aに装着されている。このようなカートリッジ20dの装着態様を実現するため、ホルダー61aには、Y軸方向に沿って4つのスロット(装着空間)が設けられている。B−B断面は、これらの4つのスロットのうちの1つのスロットのY軸方向の中央位置でのX−Z平面と平行な断面である。
図28に示すように、各スロットは、インク導入針622と、電極部691とを備える。インク導入針622は、装着状態において、カートリッジ20dの液体供給部212に挿入される。インク導入針622は、先細の筒状の外観形状を有し、内部にインクが流通するための軸孔623が形成されている。インク導入針622は、壁部62Aから−X方向に向かって立位するように配置されている。インク導入針622の+X側の端部、すなわち、壁部62Aと接する部分は、チューブ539と接続するための図示しないコネクタと接続され、かかるコネクタにおいて、軸孔623とチューブ539とが連通する。
電極部691は、壁部62Aと壁部65Aとの交差する部分に配置されている。電極部691は、外側電極ホルダー692と、内側電極ホルダー694とを有する。外側電極ホルダー692は、壁部65Aの内側面(スロットの天井面)および壁部62Aの内側面に接して配置されている。内側電極ホルダー694は、外側電極ホルダー692に対して−Z方向に所定の距離だけ離れて配置されている。内側電極ホルダー694は、壁部62Aの内側面から−X方向に立位するように配置されている。外側電極ホルダー692の詳細構成は、第1実施形態における外側電極ホルダー92と同様である。外側電極ホルダー692は、第1の電極930aに対応する第1の電極693aを備える。また、外側電極ホルダー692は、第3の電極930cに対応する第3の電極693cを備える。内側電極ホルダー694の詳細構成は、第1実施形態における内側電極ホルダー94と同様である。内側電極ホルダー694は、第2の電極930bに対応する第2の電極693bを備える。
図29は、装着状態におけるカートリッジ20dおよびホルダー61aの構成を示す断面図である。図29では、図28に示す断面と同じ位置における断面を表している。なお、図29では、液体供給部212の−X方向側の構成は省略されている。装着状態では、インク導入針622が液体供給部212に挿入されている。このとき、インク導入針622の中心軸CTと液体供給部212の中心軸とは互いに一致する。
装着状態において、内側電極ホルダー694は、収容部30Aに収容されている。内側電極ホルダー694の第2の電極693bは、第2の端子列42と接している。また、第1の電極693aは、第1の端子列41と接している。第3の電極693cは、第3の端子列43と接している。
以上説明した第2実施形態のカートリッジ20dは、第1実施形態のカートリッジ20と同様な効果を有する。
C.第3実施形態:
図30は、本発明の第3実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジ20eを示す斜視図である。図31は、カートリッジ20eの側面図である。図32は、カートリッジ20eの底面図である。
図30は、本発明の第3実施形態としての液体供給ユニットを適用したインクカートリッジ20eを示す斜視図である。図31は、カートリッジ20eの側面図である。図32は、カートリッジ20eの底面図である。
第3実施形態におけるプリンターは、キャリッジの詳細構成およびカートリッジの詳細構成において、図1に示す第1実施形態のプリンター50と異なる。第3実施形態のプリンターにおけるその他の構成は、第1実施形態のプリンター50と同じであるので、同一の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図30では、使用状態におけるカートリッジ20eの姿勢を明らかにするために、X軸、Y軸およびZ軸を表している。カートリッジ20eは、第1実施形態のインクカートリッジ20と同様に、いわゆる半密閉タイプのインクカートリッジである。
カートリッジ20eの外観形状は、略直方体形状である。カートリッジ20eは、外殻28Bと、液体収容部201Bと、液体供給部280と、第1規制部210と、第2規制部220と、操作突起260と、回路基板40aとを備える。
外殻28Bは、外部に露出した6つの面、具体的には、第1面21Bと、第2面22Bと、第3面23Bと、第4面24Bと、第5面25Bと、第6面26Bを有する。各面同士の位置関係は、第1実施形態のプリンター50における6つの面21〜26と同様であるので、その詳細な説明を省略する。但し、第1面21Bの構成は、第1実施形態の第1面21とは異なる。すなわち、第1面21Bの+X方向の端部は、+Z方向に向かう斜面21Cとして形成されている。第1面21Bは、この斜面21Cにおいて第5面25Bと交わる。
液体収容部201Bは、外殻28Bの内部に形成され、インクを収容する。液体供給部280は、液体収容部201Bから供給されるインクを、後述するホルダー61bに供給する。液体供給部280は、第1面21Bに接した円筒状の供給開口部288を有する。図32に示すように、供給開口部288の内側の+Z方向の端部には、平面視形状が略矩形である薄板部材284が配置されている。薄板部材284は、発泡体樹脂からなる。薄板部材284は、液体収容部201Bと連通するインク供給路に接しており、液体収容部201Bから供給されるインクを保持する。
第1規制部210は、装着状態において、後述するホルダー61bのレバー800と接し、カートリッジ20eのZ方向への移動を規制する。第1規制部210は、第5面25Bにおいて下方側、より具体的には、第5面25Bと斜面21Cとの交差部分近傍に配置され、から+X方向に突出している。第2規制部220は、装着状態において、後述するホルダー61bの貫通孔620に挿入される。第2規制部220は、第6面26BにおけるZ軸方向の略中央部分に配置され、第6面26Bから−X方向に突出している。操作突起260は、カートリッジ20eの装着および取り外しの際に、ユーザによって操作される部分である。操作突起260は、第5面25Bにおいて、+Z方向の端部(すなわち、第5面25Bと第2面22Bとの交差部分)に配置され、+X方向に突出している。
回路基板40aは、斜面21Cに端面が接続されている点と、表面S1および裏面S2がいずれもカートリッジ20eの外部に露出している点とにおいて、第1実施形態の回路基板40と異なる。回路基板40aのその他の構成は、第1実施形態の回路基板40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図32に示すように、回路基板40aは、厚さ方向がY軸方向と平行となるように、また、表面S1および裏面S2が、+Z方向に見たときのカートリッジ20eの中心軸CXと平行となるように、また、回路基板40aの厚さ方向(Y軸方向)の中央が中心軸CX上に存在するように、斜面21Cに配置されている。中心軸CXは、+Z方向に見たときのカートリッジ20eの長手方向、すなわち、X軸方向と平行な軸であって、カートリッジ20eの短手方向(Y軸方向)の中央を通る軸である。回路基板40aの表面S1は、−Y方向を向き、回路基板40aの裏面S2は、+Y方向を向いている。
図33は、第3実施形態のキャリッジ60bの構成を示す斜視図である。第3実施形態におけるキャリッジ60bは、ホルダー61に代えてホルダー61aを備える点において、第1実施形態のキャリッジ60と異なる。キャリッジ60bにおける他の構成は、キャリッジ60と同じであるので、同一の構成要素(印刷ヘッド62)には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。ホルダー61bは、壁部601と、壁部601に対してそれぞれ直交すると共に互いに対向する2つの壁部602,603とを有し、+Z方向(鉛直上方)に開口する箱状の外観形状を有する。壁部601は、ホルダー61bの底に相当する。壁部602はホルダー61bの+X方向の端に、壁部603はホルダー61bの−X方向の端に、それぞれ配置されている。
ホルダー61bには、図10に示す第1実施形態のキャリッジ60と同様に、Y軸方向に並ぶ6つのスロットが形成されている。壁部603において各スロットに対応する位置には、壁部603を厚さ方向(X軸方向)に貫通する貫通孔620が形成されている。貫通孔620の平面視形状は、矩形である。貫通孔620には、装着状態において、上述したカートリッジ20eの第2規制部220が挿入される。各スロットは、第1仕切り壁660と、第2仕切り壁661と、インク受入管640と、弾性部材648と、レバー800と、ホルダー側電極部100とを備える。
第1仕切り壁660は、各スロットの境界部分に配置され、隣接するスロット同士を仕切る。第1仕切り壁660は、壁部601の−X方向の端部に配置され、+Z方向に立位する薄板状の外観形状を有する。第2仕切り壁661も同様に、各スロットの境界部分に配置され、隣接するスロット同士を仕切る。第2仕切り壁661は、壁部601の+X方向の端部に配置され、+Z方向に立位する薄板状の外観形状を有する。
インク受入管640は、各スロットの壁部603近傍において、壁部601に配置されている。インク受入管640は、筒状の外観形状を有し、壁部601から+Z方向に突出するように配置されている。インク受入管640は、装着状態において、上述のカートリッジ20eの供給開口部288の内部に収容され、薄板部材284と接する。
弾性部材648は、弾性を有し、インク受入管640を取り囲むように配置されている。弾性部材648は、装着状態において、液体供給部280の周囲を密閉して、液体供給部280からインクが漏れ出ることを抑制する。弾性部材648は、カートリッジ20eに対して+Z方向の成分を含む付勢力を加える。
レバー800は、各スロットの壁部602近傍に配置されている。レバー800は、カートリッジ20eの装着および取り外しの際に、ユーザにより操作される部位である。後述するように、レバー800は、装着状態においてカートリッジ20eの第1規制部210と接する。
ホルダー側電極部100は、壁部601において、各スロットの壁部602近傍に配置されている。ホルダー側電極部100は、装着状態において、回路基板40aの各端子列41〜43と接して電気的に接続する。ホルダー側電極部100は、凹状の断面形状を有し、装着状態において、回路基板40aを挟み込む。
図34は、図33に示すホルダー側電極部100の詳細構成を示す斜視図である。ホルダー側電極部100は、第1電極ホルダー192と、第2電極ホルダー194と、接続部196とを備える。
第1電極ホルダー192は、第1実施形態の外側電極ホルダー92と同様に、装着状態において回路基板40aの第1の端子列41および第3の端子列43と接する電極群を収容している。具体的には、第1の端子列41と接する第1の電極130aと、第3の端子列43と接する第3の電極130cとを、スリット121に収容している。第1の電極130aは、第1実施形態における第1の電極930aと同様な構成を有する。第3の電極130cは、第1実施形態における第3の電極930cと同様な構成を有する。スリット121は、第1実施形態におけるスリット921と同様の構成を有する。第1電極ホルダー192の天井面S92は、+X方向に向かうにつれて+Z方向に位置するようなスロープ状に形成されている。
第2電極ホルダー194は、第1実施形態の内側電極ホルダー94と同様に、装着状態において回路基板40aの第2の端子列42と接する第2の電極130bを収容している。第2の電極130bは、第1実施形態の第2の電極930bと同様な構成を有する。第2電極ホルダー194の天井面S94は、S92と同様なスロープ状に形成されている。
2つの電極ホルダー192,194は、Y軸方向に所定の距離だけ離れて配置され、それぞれのホルダーが有する電極が、他方のホルダーが有する電極と対向するように配置されている。上述の所定の距離は、回路基板40aの厚さ方向の長さとほぼ等しい。接続部196は、2つの電極ホルダー192,194の−Z方向の一部を互いに接続する。接続部196において、2つの電極ホルダー192,194と接していない中央部分には、天井面S96が露出している。天井面S96は、上述の天井面S92,S94と同様なスロープ状に形成されている。この天井面S96は、装着状態において、回路基板40aの端面と対面する。
図35は、カートリッジ20eが装着される際のカートリッジ20eおよびホルダー61aの断面を示す第1の断面図である。図36は、カートリッジ20eが装着される際のカートリッジ20eおよびホルダー61aの断面を示す第2の断面図である。図37は、カートリッジ20eが装着される際のカートリッジ20eおよびホルダー61aの断面を示す第3の断面図である。カートリッジ20eが装着される際のカートリッジ20eやホルダー61bの構成要素の姿勢の経時変化を、図35、図36、図37の順序で表している。
図35〜図37に示すように、ホルダー61bにおいて、インク受入管640の先端(+Z方向の端部)には、多孔体フィルタ644が配置されている。多孔体フィルタ644は多数の微細な孔が設けられており、かかる孔によりインクを保持する。多孔体フィルタ644は、装着時において、薄板部材284と接する。
図35〜図37に示すように、ホルダー61bにおいて、レバー800は、操作部830と、ホルダー側規制部810と、軸800cとを備える。操作部830は、レバー800において最も+Z方向に位置し、ユーザにより操作される部位である。ホルダー側規制部810は、レバー800に設けられた溝状の外観形状を有し、装着状態においてカートリッジ20eの第1規制部210と接する。軸800cは、軸800cが回転動作する際の軸として機能する。
カートリッジ20eの装着時には、カートリッジ20eは、先ずスロットに向かって下方に移動され、第2規制部220が貫通孔620に挿入されるように+X方向が若干上方に位置するような傾いた姿勢で位置決めされ、図35に示す姿勢となる。この段階では、ホルダー61bのインク受入管640は、未だ液体供給部280(供給開口部288)内部に挿入されていない。また、回路基板40aは、ホルダー側電極部100と接していない。
続いて、図36に示すように、第2規制部220が貫通孔620に挿入されて、カートリッジ20e全体が時計回りに回動される。この段階において、インク受入管640の上方の一部は、液体供給部280(供給開口部288)の内部に収容される。また、回路基板40aの下方の一部は、ホルダー側電極部100における第1電極ホルダー192と第2電極ホルダー194との間の空隙に挿入されている。
続いて、図37に示すように、装着がほぼ完了した段階では、第2規制部220は、完全に貫通孔620に挿入されている。また、インク受入管640はほぼ完全に供給開口部288に収容されている。インク受入管640の先端の多孔体フィルタ644は、カートリッジ20eの薄板部材284と接している。第1規制部210は、ホルダー側規制部810と接して係合している。第1規制部210がホルダー側規制部810と係合することにより、カートリッジ20eの位置ずれ、特に+Z方向の位置ずれが抑制される。このため、スロットからのカートリッジ20eの抜けも抑制される。
図37に示すように、装着がほぼ完了した段階で、回路基板40aにおいて、第2の端子列42が配置されている部分および図37では現れていない第1の端子列41および第3の端子列43が配置されている部分は、ホルダー側電極部100における第1電極ホルダー192と第2電極ホルダー194との間の空隙に挿入されている。そして、第2の端子列42は、第2の電極130bと接している。また、第1の端子列41は第1の電極130aと、第3の端子列43は第3の電極130cと、それぞれ接している。
装着状態からカートリッジ20eを取り外す場合、ユーザは、レバー800の操作部830を+X方向に移動させる。そうすると、レバー800は、軸800cを回転軸として時計回りに回動し、第1規制部210はホルダー側規制部810により下方から上方へと持ち上げられる。このため、回路基板40aは、ホルダー側電極部100から離れ、カートリッジ20eは、第2規制部220を支点として+X方向側が上方に向かうように回動して、スロットから外れる。
以上説明した第3実施形態のカートリッジ20eも、第1実施形態のカートリッジ20と同様な効果を有する。
D.各実施形態の変形例:
D1.変形例1:
各実施形態において、各端子431〜439の表面は、略平面に構成されていたが、本発明はこれに限定されない。図38は、変形例における回路基板40bの構成を示す説明図である。図38では、図15と同様に、回路基板40bの表面S1が正面となるようにして回路基板40を表している。また、図15では、裏面S2側の構成を破線で示している。
D1.変形例1:
各実施形態において、各端子431〜439の表面は、略平面に構成されていたが、本発明はこれに限定されない。図38は、変形例における回路基板40bの構成を示す説明図である。図38では、図15と同様に、回路基板40bの表面S1が正面となるようにして回路基板40を表している。また、図15では、裏面S2側の構成を破線で示している。
変形例1の回路基板40bは、端子431〜439に代えて端子431a〜439aを備えている点において、第1,2実施形態の回路基板40と異なる。回路基板40bにおけるその他の構成は、回路基板40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。回路基板40bの導電体部である各端子431a〜439aは中央に貫通孔thが形成されている。この貫通孔thは、回路基板40bの基板に達している。
図39は、装着状態における端子431aと外側電極931との接触部分を拡大して示す断面図である。図39では、端子431aの貫通孔thを通る位置でのX−Z平面と平行な断面を示している。
図39に示すように、外側電極931の屈曲部の先端部分(−X方向の端部分)は、貫通孔thに挿入されている。そして、端子431aは、2つの接触点P1,P2において、外側電極931と接触している。これら2つの接触点P1,P2は、貫通孔thの表面側の開口の周縁上の点である。なお、外側電極931は、Y軸方向の厚さがあるため、接触点P1,P2は、実際には、Y軸方向と平行な線または領域を意味する。なお、他の端子432a〜439aも同様に、2つの接触点を有する。
このような回路基板40bを有するカートリッジは、各実施形態と同様な効果を有する。なお、第3実施形態の回路基板40aにおいても同様に、各端子431〜439が貫通孔thを備える構成としてもよい。上記変形例の構成において、2つの接触点P1,P2は、請求項における第1の接触部および第2の接触部の下位概念に相当する。
D2.変形例2:
各実施形態の回路基板40,40aおよび上記変形例1の回路基板40bにおける各端子の配置態様は、上記実施形態および変形例1の配置態様に限定されない。図40は、変形例2における回路基板40cの構成を示す説明図である。図40では、図15および図39と同様に、回路基板40cの表面S1が正面となるようにして回路基板40cを表している。また、図40では、裏面S2側の構成を破線で示している。
各実施形態の回路基板40,40aおよび上記変形例1の回路基板40bにおける各端子の配置態様は、上記実施形態および変形例1の配置態様に限定されない。図40は、変形例2における回路基板40cの構成を示す説明図である。図40では、図15および図39と同様に、回路基板40cの表面S1が正面となるようにして回路基板40cを表している。また、図40では、裏面S2側の構成を破線で示している。
変形例2の回路基板40cは、第8端子438および第9端子439の配置位置において、第1,2実施形態の回路基板40と異なる。回路基板40cにおけるその他の構成は、回路基板40と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図40に示すように、変形例2の回路基板40cにおける第2の端子列42(2つの端子438,439)の位置は、回路基板40における第2の端子列42の位置に比べて下方に位置している。具体的には、変形例2における第2の端子列42の回路基板40cにおけるZ軸方向の位置は、第1の端子列41の回路基板40cにおけるZ軸方向の位置と一致している。このため、変形例2において第2の端子列42の2つの接触部cpbを結ぶ仮想直線L42aは、第1の端子列41の4つの接触部cpbを結ぶ仮想直線L41と一致する。したがって、第1面21と仮想直線L41との間の距離d1と、第1面21と仮想直線L42aとの間の距離d2aとは等しい。
このような構成においては、−Y方向に見て、第1の電極930aと第2の電極930bとは、Z軸方向における同じ位置において、回路基板40を挟んで互いに逆方向に回路基板40cに力を加えることとなる。このため、回路基板40cにおいて、これらの力の少なくとも一部をキャンセルでき、これらの力による回路基板40cの位置ずれや変形を抑制できる。なお、第3実施形態の回路基板40aおよび変形例1の回路基板40bにおいても同様に、第8端子438および第9端子439の位置を変更してもよい。
D3.変形例3:
図41は、カートリッジの形状についての変形例を示す概念図である。図41は、一例として第1実施形態のカートリッジ20の変形例を示している。各実施形態ではカートリッジ20,20a〜20eの外殻28,28A,28Bは、略直方体形状であったが(図2,図26,図30)、形状はこれに限定されるものではなく、対応するホルダー61,61a,61bに装着可能な形状であれば他の形状であっても良い。図41には、第1実施形態における外殻28を破線で示している。
図41は、カートリッジの形状についての変形例を示す概念図である。図41は、一例として第1実施形態のカートリッジ20の変形例を示している。各実施形態ではカートリッジ20,20a〜20eの外殻28,28A,28Bは、略直方体形状であったが(図2,図26,図30)、形状はこれに限定されるものではなく、対応するホルダー61,61a,61bに装着可能な形状であれば他の形状であっても良い。図41には、第1実施形態における外殻28を破線で示している。
例えば、図41に示すように、外殻28Cは、楕円形又は長円形の側面を有している。カートリッジ20fを+X方向に見ると、Y軸方向に沿って一定の幅を有している。外殻28Cの底のレバー231寄りの位置には、液体供給部211が配置されている。外殻28Cにおいて−X方向の端部よりも若干−Z方向の位置には、回路基板40が配置されている。外殻28Cにおいて、液体供給部211と回路基板40との間には、表面に開口する収容部30Bが形成されている。外殻28Cにおいて−X方向の端部よりも若干+Z方向の位置には、レバー231が配置されている。
このように、カートリッジ20,20a〜20eと互換性を確保できれば、外殻の形状は、各実施形態の外殻28,28A,28Bの形状に限定されない。
D4.変形例4:
各実施形態では、本発明の液体収容ユニットをインクカートリッジに適用した例を示したが、インクカートリッジに限らず、インクを収容してインクを供給可能な任意の液体収容ユニットに本発明を適用できる。図42は、変形例における液体供給ユニットの構成を示す説明図である。各実施形態では、カートリッジ20,20a〜20eは、外殻28,28A,28Bの内側に液体収容部201,201A,201Bを備えていたが、液体収容部201,201A,201Bの位置はこれに限定されるものではない。例えば、図42に示す液体供給ユニット20gのように、外殻28の外側に液体収容部としてのタンク80が配置されていても良い。タンク80は、チューブ82を介して液体供給部212に接続されている。
各実施形態では、本発明の液体収容ユニットをインクカートリッジに適用した例を示したが、インクカートリッジに限らず、インクを収容してインクを供給可能な任意の液体収容ユニットに本発明を適用できる。図42は、変形例における液体供給ユニットの構成を示す説明図である。各実施形態では、カートリッジ20,20a〜20eは、外殻28,28A,28Bの内側に液体収容部201,201A,201Bを備えていたが、液体収容部201,201A,201Bの位置はこれに限定されるものではない。例えば、図42に示す液体供給ユニット20gのように、外殻28の外側に液体収容部としてのタンク80が配置されていても良い。タンク80は、チューブ82を介して液体供給部212に接続されている。
D5.変形例5:
各実施形態および各変形例では、ホルダー61,61a,61bの電極と接する接触部(端子)は、回路基板40,40a〜40cに配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、外殻28,28A,28B,28Cの表面に、接触部(端子)を直接形成してもよい。このような接触部(端子)は、例えば、外殻28,28A,28B,28Cの表面に、スパッタリングやスクリーン印刷等により薄い導電材層を形成することにより構成できる。このような構成においては、第1実施形態のカートリッジ20の貫通孔32等の裏面S2の第2の端子列42にアクセスするための厚さ方向の貫通孔を省略できる。すなわち、かかる部分に貫通孔を設けず、かかる部分の外側表面に第1の端子列41および第3の端子列43を形成し、かかる部分の収容部30側表面に第2の端子列42を形成することができる。すなわち、一般には、第1の接触部と第2の接触部とが配置された任意の構成の壁部を、本発明の液体供給ユニットに適用できる。
各実施形態および各変形例では、ホルダー61,61a,61bの電極と接する接触部(端子)は、回路基板40,40a〜40cに配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、外殻28,28A,28B,28Cの表面に、接触部(端子)を直接形成してもよい。このような接触部(端子)は、例えば、外殻28,28A,28B,28Cの表面に、スパッタリングやスクリーン印刷等により薄い導電材層を形成することにより構成できる。このような構成においては、第1実施形態のカートリッジ20の貫通孔32等の裏面S2の第2の端子列42にアクセスするための厚さ方向の貫通孔を省略できる。すなわち、かかる部分に貫通孔を設けず、かかる部分の外側表面に第1の端子列41および第3の端子列43を形成し、かかる部分の収容部30側表面に第2の端子列42を形成することができる。すなわち、一般には、第1の接触部と第2の接触部とが配置された任意の構成の壁部を、本発明の液体供給ユニットに適用できる。
D6.変形例6:
第1実施形態において収容部30にアクセス可能な開口は、回路基板40が取り付けられた状態において、開口31のみであったが、開口31に加えて、第3面23と第4面24Aとのうちの少なくとも一方に開口を設けてもよい。このような構成とすることにより、追加した開口を利用して、収容部30内に付着した塵等の異物やインクの除去等のメンテナンスを容易にできる。なお、第2実施形態においても同様に、第3面23Aと第4面24Aとのうちの少なくとも一方に開口を設けてもよい。また、これら追加して設けた開口を、外殻28,28Aの下端まで延伸させて、開口31,31Aと連通してスリット状としてもよい。このような構成により、収容部30,30A内に付着した塵等の異物やインクをより容易に除去できる。
第1実施形態において収容部30にアクセス可能な開口は、回路基板40が取り付けられた状態において、開口31のみであったが、開口31に加えて、第3面23と第4面24Aとのうちの少なくとも一方に開口を設けてもよい。このような構成とすることにより、追加した開口を利用して、収容部30内に付着した塵等の異物やインクの除去等のメンテナンスを容易にできる。なお、第2実施形態においても同様に、第3面23Aと第4面24Aとのうちの少なくとも一方に開口を設けてもよい。また、これら追加して設けた開口を、外殻28,28Aの下端まで延伸させて、開口31,31Aと連通してスリット状としてもよい。このような構成により、収容部30,30A内に付着した塵等の異物やインクをより容易に除去できる。
D7.変形例7:
各実施形態および変形例の回路基板40,40aが備える端子の数は7つに限らず2以上の任意の数であってもよい。例えば、第8端子438を表面S1に移動させて、表面S1に8つの端子を配置し、裏面S2に1つの端子(第9端子439のみ)を配置してもよい。この構成においては、裏面S2に配置された唯一の端子である第9端子439を、裏面S2全体に形成してもよい。接地される電極は電気抵抗が小さい方が好ましいため、このような構成とすることで、かかる要請に応えることができる。加えて、第9端子439(接地用端子)が電磁シールドとして機能させて高周波の影響を抑制することができる。また、各実施形態では、表面S1に配置された端子の数は、裏面S2に配置された端子の数以下であってもよい。また、各実施形態における端子位置に、各実施形態における用途とは異なる用途の端子が配置されてもよい。また、表面S1および裏面S2に配置される端子列の数を、それぞれ任意の数にしてもよい。
各実施形態および変形例の回路基板40,40aが備える端子の数は7つに限らず2以上の任意の数であってもよい。例えば、第8端子438を表面S1に移動させて、表面S1に8つの端子を配置し、裏面S2に1つの端子(第9端子439のみ)を配置してもよい。この構成においては、裏面S2に配置された唯一の端子である第9端子439を、裏面S2全体に形成してもよい。接地される電極は電気抵抗が小さい方が好ましいため、このような構成とすることで、かかる要請に応えることができる。加えて、第9端子439(接地用端子)が電磁シールドとして機能させて高周波の影響を抑制することができる。また、各実施形態では、表面S1に配置された端子の数は、裏面S2に配置された端子の数以下であってもよい。また、各実施形態における端子位置に、各実施形態における用途とは異なる用途の端子が配置されてもよい。また、表面S1および裏面S2に配置される端子列の数を、それぞれ任意の数にしてもよい。
D8.変形例8:
各実施形態におけるインクカートリッジ、およびプリンターの構成は、あくまでも一例であり、上記変形例1〜7以外にも種々変更可能である。例えば、第1実施形態において、内側電極ホルダー94の平面視の幅(Y軸方向と平行な方向の長さ)は、外側電極ホルダー92の平面視の幅よりも小さかったが、これに代えて、内側電極ホルダー94の平面視の幅が、外側電極ホルダー92の平面視の幅以上であってもよい。なお、第2,3実施形態においても同様にしてもよい。また、第1実施形態において、外側電極ホルダー92と内側電極ホルダー94とは、別部材で構成されていたが、これらを第3実施形態と同様に1つの部材(ユニット)によって構成してもよい。また、収容部30の形状は略直方体形状であったが、これに代えて他の任意の形状にしてもよい。この場合、内側電極ホルダー94の挿入方向に垂直な方向の断面の大きさが、開口31に近いほど大きくなるような形状としてもよい。このようにすることで、内側電極ホルダー94を収容部30内部に導き易くできる。また、第1実施形態の変形例における第2の態様および第3の態様では、回路基板40の表面S1のZ軸方向の位置と、第5面25のX軸方向の位置とは一致していた。換言すると、回路基板40は、X軸方向(厚み方向)において、貫通孔32aまたは切り欠き部34aに収容されていた。しかしながら、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、回路基板40のX軸方向の一部が貫通孔32aまたは切り欠き部34aから露出してもよい。すなわち、回路基板40の厚さ方向の少なくとも一部が貫通孔32aまたは切り欠き部34aに収容される任意の構成を採用してもよい。
各実施形態におけるインクカートリッジ、およびプリンターの構成は、あくまでも一例であり、上記変形例1〜7以外にも種々変更可能である。例えば、第1実施形態において、内側電極ホルダー94の平面視の幅(Y軸方向と平行な方向の長さ)は、外側電極ホルダー92の平面視の幅よりも小さかったが、これに代えて、内側電極ホルダー94の平面視の幅が、外側電極ホルダー92の平面視の幅以上であってもよい。なお、第2,3実施形態においても同様にしてもよい。また、第1実施形態において、外側電極ホルダー92と内側電極ホルダー94とは、別部材で構成されていたが、これらを第3実施形態と同様に1つの部材(ユニット)によって構成してもよい。また、収容部30の形状は略直方体形状であったが、これに代えて他の任意の形状にしてもよい。この場合、内側電極ホルダー94の挿入方向に垂直な方向の断面の大きさが、開口31に近いほど大きくなるような形状としてもよい。このようにすることで、内側電極ホルダー94を収容部30内部に導き易くできる。また、第1実施形態の変形例における第2の態様および第3の態様では、回路基板40の表面S1のZ軸方向の位置と、第5面25のX軸方向の位置とは一致していた。換言すると、回路基板40は、X軸方向(厚み方向)において、貫通孔32aまたは切り欠き部34aに収容されていた。しかしながら、本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば、回路基板40のX軸方向の一部が貫通孔32aまたは切り欠き部34aから露出してもよい。すなわち、回路基板40の厚さ方向の少なくとも一部が貫通孔32aまたは切り欠き部34aに収容される任意の構成を採用してもよい。
D9.変形例9:
プリンター50,50aは、インクジェットプリンターであったが、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置を用いてもよい。例えば、以下のような各種の液体噴射装置が該当する。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
プリンター50,50aは、インクジェットプリンターであったが、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置を用いてもよい。例えば、以下のような各種の液体噴射装置が該当する。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
なお、上述の「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20,20a〜20f…インクカートリッジ、20g…液体供給ユニット、21,21A,21B…第1面、21C…斜面、22,22A,22B…第2面、23,23A,23B…第3面、24,24A,24B…第4面、25,25A,25B…第5面、26,26A,26B…第6面、28,28A,28B,28C…外殻、29…壁、30,30A,30B…収容部、31,31a,31A…開口、32,32a,32A…貫通孔、33,33a,33b,33A…開口、34,34a…切り欠き部、40,40a,40b,40c…回路基板、41…第1の端子列、42…第2の端子列、43…第3の端子列、50,50a…プリンター、60,60b…キャリッジ、60a…ヘッドユニット、61,61a,61b…ホルダー、62…印刷ヘッド、62A…壁部、64A…壁部、65A…壁部、80…タンク、82…チューブ、91…ホルダー側電極部、92…外側電極ホルダー、94…内側電極ホルダー、95…インク導入針、96…壁、97…突起部、100…ホルダー側電極部、121…スリット、130a…第1の電極、130b…第2の電極、130c…第3の電極、192…第1電極ホルダー、194…第2電極ホルダー、196…接続部、200,201,201A,201B…液体収容部、210…第1規制部、211…液体供給部、212…液体供給部、219…供給部配置孔、220…第2規制部、231…レバー、232…凸部、260…操作突起、280…液体供給部、284…薄板部材、288…供給開口部、291…下方部、321,321a…段部、420…記憶装置、431〜439,431a〜439a…端子(第1〜第9端子)、510…制御部、517…フレキシブルケーブル、522…キャリッジモーター、524…駆動ベルト、529…搬送ロッド、532…搬送モーター、534…プラテン、539…チューブ、601…壁部、602…壁部、603…壁部、620…貫通孔、622…インク導入針、623…軸孔、640…インク受入管、644…多孔体フィルタ、648…弾性部材、660…壁、661…壁、691…電極部、692…外側電極ホルダー、693a…第1の電極、693b…第2の電極、693c…第3の電極、694…内側電極ホルダー、800…レバー、800c…軸、810…ホルダー側規制部、830…操作部、921…スリット、922…支持台部、930a…第1の電極、930b…第2の電極、930c…第3の電極、931〜939…外側電極、941…スリット、942…支持台部、CT…中心軸、CX…中心軸、F1,F2,F3…力、L41,L42,L42a,L43…仮想直線、P…印刷媒体、P1…接触点、RP…屈曲点、S1…表面、S2…裏面、S61a…壁面、S61b…底面、S92…天井面、S94…天井面、S96…天井面、cpa…接点、cpb…接触部、d1…距離、d2…距離、d2a…距離、d3…距離、th…貫通孔
Claims (17)
- 第1の電極と第2の電極とを有する液体噴射装置に装着可能な液体供給ユニットであって、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第1の電極に接触可能な第1の接触部と、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第2の電極に接触可能な第2の接触部と、
前記第1の接触部と前記第2の接触部とが配置された壁部と、を備え、
前記第1の接触部は前記壁部の第1の壁面に配置され、前記第2の接触部は前記壁部のうち前記第1の壁面とは反対側の第2の壁面に配置されている、
液体供給ユニット。 - 請求項1に記載の液体供給ユニットにおいて、
液体収容部をさらに備え、
前記第2の電極は、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記液体収容部と前記壁部との間に位置する、
液体供給ユニット。 - 請求項1または請求項2に記載の液体供給ユニットにおいて、
第1面と、
前記第1面に対向する第2面と、
前記第1面と前記第2面とに交差する第3面と、
前記第1面と前記第2面とに交差し前記第3面と対向する第4面と、
前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差する第5面と、
前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差し前記第5面と対向する第6面と、
前記第1面に形成され、液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と、
前記第5面に形成され、前記液体噴射装置に対する前記液体供給ユニットの装着時の姿勢を規制する規制部と、
をさらに備え、
前記壁部は、前記第5面の少なくとも一部を形成し、
前記液体供給ユニットを前記第1面から前記第2面に向かう方向に見たときに、前記液体供給部は前記第6面より前記第5面の近くに位置し、前記第1の接触部と前記第2の接触部とは、いずれも前記液体供給部と前記規制部との間に位置する、
液体供給ユニット。 - 請求項3に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第1面から前記第6面までの各面を有するケースを備え、
前記ケースは、少なくとも前記第1面に開口し、前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第2の電極を収容する収容部を有する、
液体供給ユニット。 - 請求項4に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記収容部は、さらに前記第3面に開口する、
液体供給ユニット。 - 請求項5に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記収容部は、さらに前記第4面に開口する、
液体供給ユニット。 - 請求項6に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第3面と前記第4面とのうちの少なくとも一方に形成された前記収容部の開口と、前記第1面に形成された前記収容部の開口と、は連なっている、
液体供給ユニット。 - 請求項4から請求項7までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記ケースは、前記第5面に開口して前記収容部と連通する貫通部が形成されて、前記第5面の少なくとも一部を形成する壁を有し、
前記壁部は、前記第1の壁面と前記第2の壁面とを有する回路基板により構成され、
前記回路基板の厚さ方向の少なくとも一部は、前記貫通部に収容されており、
前記第1の壁面は、前記第5面の一部を形成する、
液体供給ユニット。 - 請求項4から請求項8までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第1の接触部を複数備え、
前記第1の接触部の数は、前記第2の接触部の数よりも多い、
液体供給ユニット。 - 請求項4から請求項9までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第1の壁面に配置された記憶装置をさらに備え、
前記第2の接触部は、前記記憶装置への電源供給に用いられる、
液体供給ユニット。 - 請求項3から請求項10までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離と、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離と、は互いに等しい、
液体供給ユニット。 - 請求項3から請求項10までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第1の電極に接触可能な第3の接触部をさらに備え、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離を第1の距離とし、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離を第2の距離とし、前記第3の接触部と前記第1面との間の距離を第3の距離としたときに、前記第2の距離は、前記第1の距離より大きく且つ前記第3の距離より小さい、
液体供給ユニット。 - 請求項1に記載の液体供給ユニットにおいて、
第1面と、
前記第1面に対向する第2面と、
前記第1面と前記第2面とに交差する第3面と、
前記第1面と前記第2面とに交差し前記第3面と対向する第4面と、
前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差する第5面と、
前記第1面と前記第2面と前記第3面と前記第4面とに交差し前記第5面と対向する第6面と、
前記第1面に形成され、液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と、
をさらに備え、
前記壁部は、前記第1面に配置され、
前記壁部において、前記第1の壁面は、前記第3面から前記第4面に向かう方向に面し、前記第2の壁面は、前記第4面から前記第3面に向かう方向に面する、
液体供給ユニット。 - 請求項13に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第1の接触部を複数備え、
前記第1の接触部の数は、前記第2の接触部の数よりも多い、
液体供給ユニット。 - 請求項13または請求項14に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記第1の壁面に配置された記憶装置をさらに備え、
前記第2の接触部は、前記記憶装置への電源供給に用いられる、
液体供給ユニット。 - 請求項13から請求項15までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離と、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離と、は互いに等しい、
液体供給ユニット。 - 請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において前記第1の電極に接触可能な第3の接触部をさらに備え、
前記液体供給ユニットが前記液体噴射装置に装着された状態において、前記第1の接触部と前記第1面との間の距離を第1の距離とし、前記第2の接触部と前記第1面との間の距離を第2の距離とし、前記第3の接触部と前記第1面との間の距離を第3の距離としたときに、前記第2の距離は、前記第1の距離より大きく且つ前記第3の距離より小さい、
液体供給ユニット。
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