JP2544829B2 - 地下空洞の構築方法 - Google Patents

地下空洞の構築方法

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JP2544829B2 JP2241112A JP24111290A JP2544829B2 JP 2544829 B2 JP2544829 B2 JP 2544829B2 JP 2241112 A JP2241112 A JP 2241112A JP 24111290 A JP24111290 A JP 24111290A JP 2544829 B2 JP2544829 B2 JP 2544829B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、地下空洞の構築方法に関し、特に空洞の外
周壁をシールド掘進機で構築する方法に関する。
《従来の技術》 近時、都市部などの土地を有効利用するために、地下
に大容量の空洞部を形成することが提案されている。
このような地下空洞の構築方法として、例えば、特開
昭64−43699号公報には、空洞の側壁部分をトンネルで
形成する方法が提案されている。
同号報に開示されている空洞の構築方法は、地中にお
いて構築しようとする空洞の壁面に相当する部分に曲線
状のトンネルを掘削し、この掘削部をコンクリートで補
強して補強リングとし、複数の補強リングを上下方向に
隣接させて形成し、しかる後に補強リングの内部を掘削
するものであるが、この方法には、以下に説明する技術
的課題があった。
《発明が解決しようとする課題》 すなわち、上記公報に記載されている空洞の構築方法
では、環状ないし螺旋状に形成されるトンネルは、コン
クリートが充填されて補強されているが、上下方向に位
置する補強リングは、相互に隣接して配置されるもの
の、これらの間は一体性がない。
従って、構築される空洞の止水性や強度面で問題があ
った。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、止水性や強度
上の問題が解決される地下空洞の構築方法を提供するこ
とにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明は、地上に繋がっ
た立坑からシールド掘進機を発進し、このシールド掘進
機の後部側に順次セグメントを組立てて環状ないしは螺
旋状のトンネル壁を形成し、この後に前記トンネル壁の
内部を掘削する地下空洞の構築方法において、前記環状
ないしは螺旋状に形成されたトンネル壁は、上下方向に
隣接するトンネル壁間で相互に連通させられ、この後に
前記トンネル壁内にコンクリートを充填して相互に連結
することを特徴とする。
上記トンネル壁は、上下方向に所定の間隔をおいて形
成される先行トンネル壁と、この先行トンネル壁間に形
成される後行トンネル壁とから構成することができる。
上記トンネル壁の連通させられる部分には、予め切断
可能な鋼製セグメントが用いることが望ましい。
上記後行トンネル壁と上記先行トンネル壁とを連通さ
せる前に、これらのトンネル壁の外周間に内部から止水
グラウトが注入してもよい。
《発明の作用効果》 上記構成の地下空洞の構築方法によれば、空洞の側壁
となるトンネル壁は、上下方向に隣接するものが相互に
連通した状態で、その内部にコンクリートが充填されて
連結されるので、止水性が向上するとともに、その強度
も大きくなる。
請求項2の構成によれば、先行トンネル壁の間に後行
トンネル壁が形成されるので、特に、後行トンネル壁を
形成する際には、その上下に先行トンネル壁が位置して
いて、土圧のバランスを保つことができる。
請求項3の構成によれば、トンネル壁間の連通させる
部分に鋼製セグメントが用いられているので、そのスキ
ンプレートを切断すると、トンネル壁間を簡単に連通さ
せることができる。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参
照にして詳細に説明する。
第1図および第2図は、この発明にかかる地下空洞の
構築方法の一実施例を示している。
同図に示す構築方法は、第1図に示すように、ドーム
型の上部壁と、この上部壁の下方に一体に形成される円
筒状の側部壁とからなる空洞10を構築する方法を示して
おり、上部壁の上端には、地上に繋がる立坑12が設けら
れている。
この実施例では、構築される空洞10の上部および側部
壁は、立坑12から発進されるシールド掘進機により螺旋
状に掘削,構築されるものであり、掘進に伴なってシー
ルド掘進機の後部側に順次セグメントを組立ててトンネ
ル状の壁とされる。
なお、この場合、空洞10の上部壁の頂部近傍では、シ
ールド掘進機による掘削が急角度となることが予測され
るので、頂部近傍はシールド掘進機の掘削によらず、別
の手段、例えば、在来の山岳トンネル掘削工法などによ
り形成することもできる。
また、この実施例では、トンネル壁は、一対のシール
ド掘進機を用いて構築され、まず、先行トンネル壁14が
上下方向に所定の間隔をおいて形成され、その後に先行
トンネル壁14間に後行トンネル壁16が形成される。
第2図はこの状態を示しており、同図では、18が先行
トンネル壁14のセグメント、20が後行トンネル壁16のセ
グメントである。
各トンネル壁14,16は、これらが相互に上下方向に対
向する部分に、予め切断可能な鋼製セグメント22,24が
全長に亘って用いられており、これ以外の部分は鉄筋コ
ンクリート製となっていて、その下部側にはグラウト注
入孔26が設けられている。
各鉄鋼セグメント22,24は、外周に配置されたスキン
プレート22a,24a、スキンプレート22a,24aの内面側に設
けられた補強用の桁材22b,24bとから構成されている。
以上の構成からなる先行および後行トンネル壁14,16
が、構築しようとする空洞10の側壁下端まで形成される
と、各トンネル壁14,16間の連結工程が行われる。
この連結工程は、まず、グラウト注入孔26にグラウト
28を注入し、グラウト28を先行および後行トンネル壁1
4,16の外周部間に排出して、これを硬化させることによ
り、止水性が確保される。
次いで、先行ないしは後行トンネル壁14,16の対向す
る部分において、その長さ方向に沿って順次上部側に位
置する鋼製セグメント22,24の桁材22b,24bを残して、そ
のスキンプレート22a,24aのみが切断される。
そして、トンネル壁14,16間の土砂が掘削除去され、
その後先行ないしは後行トンネル壁14,16の下部側に位
置する鋼製セグメント22,24の桁材22b,24bを残して、そ
のスキンプレート22a,24aが切断され、これにより先
行,後行トンネル壁14,16間が連通されることになる。
先行および後行トンネル壁14,16間が連通させられる
と、この部分を貫通するようにして鉄筋30が組立てら
れ、その後トンネル壁14,16内にコンクリートが充填さ
れ、コンクリートが硬化することにより、トンネル壁1
4,16が連結されると、その内部の掘削が行われて空洞10
が構築される。
上記構成の地下空洞の構築方法によれば、空洞10の側
壁となるトンネル壁14,16は、上下方向に隣接するもの
が相互に連通した状態で、その内部に鉄筋30を組立てて
コンクリートが充填されて連結されるので、止水性が向
上するとともに、その強度も大きくなる。
また、先行トンネル壁14を形成した後に、その間に後
行トンネル壁16が形成されるので、特に、後行トンネル
壁16を形成する際には、その上下に先行トンネル壁14が
位置していて、土圧のバランスを保つことができる。
さらに、トンネル壁14,16間の連通させる部分に鋼性
セグメント22,24が用いられいるので、その桁部22b,24b
を残して、スキンプレート22a,24aだけを切断すると、
トンネル壁14,16間を簡単かつ安全に連通させることが
できる。
第3図は、この発明の他の実施例を示しており、この
実施例では、立坑12aが構築しようとする空洞10aの側方
に設けられ、この立坑12aから発進されたシールド掘進
機は周回して再び立坑12aに戻り、立坑12a内で下方ない
しは上方に移動させられて、別のトンネル壁部を掘削す
る。
つまり、この実施例ではトンネル壁が環状に形成さ
れ、上下方向に位置するトンネル壁は上記実施例と同様
な工程により相互に連結されることになる。
なお、この実施例の場合には、空洞10aの上端は、例
えば、在来の山岳トンネル掘削工法などにより形成され
る。
このように構成された空洞10aの構築方法でも上記実
施例と同様な作用効果が得られる。
なお、上記実施例では、先行および後行トンネル壁1
4,16をすべて形成した後に、鋼製セグメント22,24の切
断作業およびトンネル壁14,16間の連結作業を行うこと
で説明したが、例えば、第1図に仮想線で示すように、
各トンネル壁14,16内に点検用の小トンネルを設けれ
ば、形成されたトンネル壁の部分から順に前述した作業
を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる地下空洞の構築方法の一実施例
を示す全体図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図は
同構築方法の他の実施例を示す全体図である。 10,10a……空洞 12,12a……立坑 14,16……トンネル壁 22,24……鋼製セグメント 28……グラウト

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地上に繋がった立坑からシールド掘進機を
    発進し、このシールド掘進機の後部側に順次セグメント
    を組立てて環状ないしは螺旋状のトンネル壁を形成し、
    この後に前記トンネル壁の内部を掘削する地下空洞の構
    築方法において、前記環状ないしは螺旋状に形成された
    トンネル壁は、上下方向に隣接するトンネル壁間で相互
    に連通させられ、この後に前記トンネル壁内にコンクリ
    ートを充填して相互に連結することを特徴とする地下坑
    道の構築方法。
  2. 【請求項2】上記トンネル壁は、上下方向に所定の間隔
    をおいて形成される先行トンネル壁と、この先行トンネ
    ル壁間に形成される後行トンネル壁とからなることを特
    徴とする請求項1記載の地下空洞の構築方法。
  3. 【請求項3】上記トンネル壁の連通させられる部分に
    は、予め切断可能な鋼製セグメントが用いられることを
    特徴とする請求項1または2記載の地下空洞の構築方
    法。
  4. 【請求項4】上記後行トンネル壁と上記先行トンネル壁
    とを連通させる前に、これらのトンネル壁の外周間に内
    部から止水グラウトが注入されることを特徴とする請求
    項2または3記載の地下空洞の構築方法。
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