JP2544788Y2 - プレス機械のブレークスルー緩衝装置 - Google Patents

プレス機械のブレークスルー緩衝装置

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JP2544788Y2
JP2544788Y2 JP1990405308U JP40530890U JP2544788Y2 JP 2544788 Y2 JP2544788 Y2 JP 2544788Y2 JP 1990405308 U JP1990405308 U JP 1990405308U JP 40530890 U JP40530890 U JP 40530890U JP 2544788 Y2 JP2544788 Y2 JP 2544788Y2
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JP
Japan
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die
punch
cushion
punched
press machine
Prior art date
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Application number
JP1990405308U
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JPH0494196U (ja
Inventor
賢二 西川
聞夫 江嶋
滋樹 本多
一哉 今村
泰郎 鮫島
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレス機械による材料
のブレークスルー時に生じる振動、騒音を緩衝して低減
するためのブレークスルー緩衝装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の緩衝装置としては、例え
ば特公昭59−45448号に示されたように、ボルス
タとスライド間に、金型とは別に緩衝装置を付加するも
のがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の手段では、
フレーム及びスライド等の駆動系を歪ませていた負荷が
一挙に開放されることを防ぐ効果はあるが、緩衝されて
いる地点よりパンチ先端側に対しては全く効果が及ばな
かった。また、従来の緩衝装置は油圧を利用するなど複
雑な構成であった。
【0004】本考案は上記のことにかんがみなされたも
ので、ブレークスルーの緩衝をさせる位置をパンチの先
端側にすることにより、従来のボルスタとスライド間の
緩衝に比べてより大きな振動、騒音の防止効果を得るこ
とができ、また上記パンチにて打抜かれた被打抜材を、
その打抜き動作ごとに下型の上面より浮上させることが
できて、この被打抜材の搬出の容易化を図ることができ
るプレス機械のブレークスルー緩衝装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るプレス機械のブレークスルー緩衝装置
は、下型に固着したダイと、上型に固着したパンチと、
上記ダイの上側に位置するストリッパとを有し、パンチ
の下降により、ダイ上の材料を打抜き、かつこの打抜き
時にパンチの肩部に当接してストリッパが下降するよう
にしたプレス機械において、上記パンチによる打抜き時
のブレークスルーの前に被打抜材を介してパンチの先端
に当接する粘弾性体からなるクッション部材を、上記下
型の上面で、かつ上記ダイの内側の上記被打抜材を受け
る位置に配置すると共に、上記ダイの内側の被打抜材を
受ける位置に上記クッション部材に干渉しないようにし
て、上記被打抜材を下型の上面より浮上させる持ち上げ
手段を設けた構成となっている。
【0006】
【作 用】上記の構成では、パンチが下降してダイ上
の材料を打抜くときに、このパンチの肩部がクッション
を介してストリッパに当接し、このクッションにより上
記打抜き時に生じる衝撃力が緩衝される。そしてこのと
きの被打抜材は持ち上げ手段にて打抜き動作ごとに下型
の上面より浮上される。
【0007】
【実 施 例】本考案の実施例を説明する前に、本考案
に係るプレス機械のブレークスルー緩衝装置の参考例を
図1から図6にて説明する。図中1はボルスタ、2はス
ライド、3はボルスタ1に固着された下型、4はスライ
ド2に固着された上型であり、下型3にはダイ5が、ま
た上型4にはパンチ6がそれぞれ固着されている。また
ボルスタ1にはダイ5の上方に位置され、かつ上方へば
ね付勢されてストリッパ7が設けてある。そしてこのス
トリッパ7の上面に粘弾性体からなるクッション8が接
着等にて固着してある。
【0008】上記構成において、板状の材料9をストリ
ッパ7の下側でダイ5上に載置してスライド2を下動す
ることにより、パンチ6が下動して材料9に当接し、つ
いでこれを打抜く。このとき、図2に示すように、打抜
きの少し手前で、パンチ6の肩部6aがストリッパ7上
のクッション8に当接し、これを圧縮しながらパンチ6
が下動し、打抜いた状態では図示してないが、このクッ
ション8を介してストリッパ7を押圧する。上記材料9
の打抜き時にはパンチ6に作用する負荷が急激に減少
(除荷)し、パンチ6は極めて大きな加速度で運動しよ
うとするが、この加速度はクッション8にて吸収され
る。すなわち、除荷衝撃がクッション8にて緩和され
る。図3、図4はクッション8の固着のやり方を示すも
ので、ストリッパ7にクッション8をボルト10にて固
着(図3)、あるいは固定用治具11にて固着(図4)
する。また上記説明ではクッション8をストリッパ7側
に固着した例を示したが、図5に示すように、パンチ6
の肩部6aにクッション8を固着し、板材9の打抜き時
に、このクッション8がストリッパ7に当接する場合も
ある。
【0009】また図6に示したものは、下型3′に固着
されるダイ5の内側に、パンチ6による打抜き時のブレ
ークスルーの前に材料9を介して当接するクッション
8′が下型3′上に載置して設けてある。
【0010】上記構成において、スライド2が下降する
とパンチ6は材料9を変形させダイ5に押し込むと同時
に、材料9を介してクッション8′をも圧縮変形させて
いく。やがて材料9が破断するが、パンチ6の先端は打
抜いた材料を介してクッション8′で押さえられている
ので、下方向へは急激な変位を生じることがなく、これ
により除荷衝撃が緩和される。
【0011】しかし、上記図6に示した参考例にあって
は、ブレースルー時における緩衝をパンチ6の先端部で
行なうことができて、材料の打抜き時における除荷衝撃
が緩和されるが、このときに打抜かれた被打抜材がダイ
5の内側でクッション8′上に残ったままになってしま
うという問題が生じた。
【0012】本考案は、上記図6に示した参考例におけ
るこの問題点を解決すべくなされたもので、その実施例
を図7を参照して説明する。
【0013】ダイ5の外側にリフタ12をばね13にて
支持して設け、またダイ5の内側にはクッション8″と
並列にして、かつ、このクッション8″と干渉しないよ
うにしてばね14を設けた構成となっている。この実施
例において、パンチ6が下降して材料9に当接すると、
この材料9はリフタ12と共に下降していく。材料9が
ダイ5に当接すると、以後は、パンチ6が材料9に押し
込まれて材料9の変形が始まり、ダイ5内のクッション
8″とばね14を圧縮変形していく。打抜き後、パンチ
6が上昇していくと、ダイ5内のばね14の復元力にて
打抜かれた部材がダイ5より上方へ浮上される。一方残
りの材料はパンチ6と共に上昇してストリッパ7により
はずされるが、リフタ12にて支持された状態になる。
また打抜かれた部材は空気圧や機械的手段により横方向
へ排出される。なお上記実施例において、打抜き部材を
ダイ5の内側から浮上させる手段としては下型3′内
に、及びあるいはボルスタ内にノックアウト装置を内装
し、これのノックアウトピンをクッションを貫通して設
け、このノックアウトピンにて打抜き部材を突き上げる
ようにしてもよく、このノックアウトピンまたは上記ば
ねにて被打抜材を持ち上げる持ち上げ手段が構成され
る。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、ブレークスルーの緩衝
をパンチ6の先端部で行なうことができることにより、
従来のボルスタとスライド間で緩衝を行なうものに比べ
てより大きな振動及び騒音の防止効果を得ることができ
る。またこれと共に、このとき打抜かれた被打抜材は持
ち上げ手段にて打抜き動作ごとに下型の上面より浮上さ
れるため、この被打抜材の搬出を容易に行うことができ
る。さらに、本考案では、粘弾性体よりなるクッション
部材を、下型の上面で、かつダイの内側の被打抜材を受
ける位置に配置する構成であるため、パンチによる打抜
き時のブレークスルー発生前に打抜かれた部材を介して
パンチの先端が粘弾性体からなるクッション部材に当接
し、このため、材料の板厚、材質、及びパンチ先端部の
形状、パンチとダイとの隙間に関係なく、ブレークスル
ー時における緩衝防止を図ることができ、いちいち調整
する必要がなく、作業能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の参考例の要部を示す断面図である。
【図2】参考例の作用説明図である。
【図3】クッションの固着構成の参考例の他例の示す断
面図である。
【図4】クッションの固着構成の参考例の他例を示す断
面図である。
【図5】本考案の他の参考例を示す断面図である。
【図6】他の参考例を示す断面図である。
【図7】本考案の実施例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
3,3′…下型、4…上型、5…ダイ、6…パンチ、7
…ストリッパ、8,8′,8″…クッション、9…材
料、12…リフタ、13,14…ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 今村 一哉 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (72)考案者 鮫島 泰郎 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松 製作所 研究所内 (56)参考文献 実開 昭52−139584(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型に固着したダイと、上型に固着した
    パンチと、上記ダイの上側に位置するストリッパとを有
    し、パンチの下降により、ダイ上の材料を打抜き、かつ
    この打抜き時にパンチの肩部に当接してストリッパが下
    降するようにしたプレス機械において、上記パンチによ
    る打抜き時のブレークスルーの前に被打抜材を介してパ
    ンチの先端に当接する粘弾性体からなるクッション部材
    を、上記下型の上面で、かつ上記ダイの内側の上記被打
    抜材を受ける位置に配置すると共に、上記ダイの内側の
    被打抜材を受ける位置に上記クッション部材に干渉しな
    いようにして、上記被打抜材を下型の上面より浮上させ
    る持ち上げ手段を設けたことを特徴とするプレス機械の
    ブレークスルー緩衝装置。
JP1990405308U 1990-12-28 1990-12-28 プレス機械のブレークスルー緩衝装置 Expired - Lifetime JP2544788Y2 (ja)

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JPH0494196U JPH0494196U (ja) 1992-08-14
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JPS52114187A (en) * 1976-03-23 1977-09-24 Komatsu Ltd Stamping method for materials in press machine
GB2011272A (en) * 1977-12-28 1979-07-11 Boc Ltd Air separation by adsorption

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