JP2544786B2 - 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法 - Google Patents

粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法

Info

Publication number
JP2544786B2
JP2544786B2 JP63237863A JP23786388A JP2544786B2 JP 2544786 B2 JP2544786 B2 JP 2544786B2 JP 63237863 A JP63237863 A JP 63237863A JP 23786388 A JP23786388 A JP 23786388A JP 2544786 B2 JP2544786 B2 JP 2544786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roving
residual
bobbin
yarn
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63237863A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0286562A (ja
Inventor
憲吾 大橋
宏明 三納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MURAO ANDO KANPANII KK
Toyota Industries Corp
Original Assignee
MURAO ANDO KANPANII KK
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MURAO ANDO KANPANII KK, Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK filed Critical MURAO ANDO KANPANII KK
Priority to JP63237863A priority Critical patent/JP2544786B2/ja
Publication of JPH0286562A publication Critical patent/JPH0286562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2544786B2 publication Critical patent/JP2544786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粗紡・精紡工程間に架設された搬送レールに
沿って走行する搬送体を移動させて精紡機機台の各粗糸
巻レールへの粗糸巻の搬入あるいは粗紡機機台の粗紡機
内レールへの空ボビンの搬入を行う粗糸搬送システムに
おける残粗糸処理方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、紡績工場においては省力化が進み、各工程内の
自動化から一歩進展して各工程間での連結、搬送の自動
化も実施されており、粗紡・精紡工程間の連結及び粗糸
ボビンの搬送についても自動化の提案がなされている。
例えば、特開昭50-76340号公報には粗紡工程と精紡工程
とを主搬送レールで連結し、粗紡機で玉揚げされた満篠
巻をパレットに吊下してバッテリー車により主搬送レー
ル上を精紡機と対応する位置まで搬送し、精紡機で使用
された後の空篠巻が吊下されたパレットを再びバッテリ
ー車により粗紡機まで搬送するという方法が提案されて
いる。又、特開昭62-110928号公報には、精紡機及び粗
紡機の機台群の外周に沿って主搬送路(主搬送レール)
を設け、多数の粗糸ボビンを吊下して主搬送路、主搬送
路から分岐された予備粗糸巻レール、粗紡機内レール及
び待機レール上を走行する搬送体を牽引して主搬送路に
沿って移動する搬機に、主搬送路と前記各分岐レールと
を接続するブリッジレール及び搬送体の分岐レール内へ
の送り込みあるいは分岐レール内からの送り出し作用を
なす送り装置を設け、主搬送路上を巡回走行する搬機に
より搬送体を介して粗紡・精紡工程間で粗糸ボビンを搬
送する粗糸搬送システムが提案されている。
ところで、粗糸ボビンに巻かれた粗糸は精紡機で全て
消費されるのではなく、一般に一層分程度残粗糸として
粗糸ボビンに残った状態で新な粗糸巻と交換される。従
って、精紡機で使用された後の粗糸ボビンは残粗糸を処
理した後、粗紡機に供給する必要がある。そこで、前記
従来装置では主搬送レールの途中に残粗糸除去装置を配
設していた。
残粗糸処理装置としては例えば特開昭59-26868号公報
に開示され第7,8図に示す装置のように、ボビンハンガ
ー1に回転自在に吊下されたボビン2の下端部を挾持す
るとともにモータ3の作用によりボビン2を粗糸Rを解
舒する方向に回転させる一対の無端状のベルト4,5と、
ベルト4に沿って延設されるとともに多数の噴出しノズ
ル6aを有する噴出し箱6と、ボビン2の移動通路を挾ん
で噴出し箱6と対向する位置からベルト5の端部まで延
びるように延設され吸引スリット(図示せず)を有する
吸引箱7とを備えている。そして、ボビンガイド8に案
内されて両ベルト4,5に挾持される位置に導かれたボビ
ン2に巻かれている粗糸Rは、噴出しノズル6aから噴出
される噴出し気流の作用により粗糸Rの端部が浮き上が
った状態となり吸引箱7の吸引用スリットに吸引され
る。ボビン2は粗糸Rが解舒される方向に回転されなが
ら移動するので、ボビン2の移動に伴い粗糸Rが円滑に
吸引箱7内に吸引される。
[発明が解決しようとする課題] ところが、残粗糸ボビン2に残った粗糸の量及び粗糸
端の状態は一定ではないため、前記従来の残粗糸除去装
置による残粗糸除去では、巻戻し途中での粗糸切れ、噴
出しノズル6aによる粗糸端の口出し不良等の原因で残粗
糸除去が不完全なボビンが発生する。残粗糸除去が不完
全なボビンを粗紡機に供給した場合には粗紡機による粗
糸の巻取りに支障を来たすため、当該ボビンを人手によ
り空ボビンと交換する必要が生じ、省力化に支障をきた
す。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は精紡機で使用された後の残粗糸ボビンか
ら残粗糸を自動的に確実に除去することができる粗糸搬
送システムにおける残粗糸処理方法を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明においては、粗紡・
精紡工程間に架設された搬送レールに沿って走行する搬
送体を移動させて精紡機機台の各粗糸巻レールへの粗糸
巻の搬入あるいは粗紡機機台の粗紡機内レールへの空ボ
ビンの搬入を行う粗糸搬送システムにおいて、精紡工程
と粗紡工程との間に精紡工程での使用後の残粗糸ボビン
に巻かれている粗糸を除去する作用をなす第1の残粗糸
除去装置を配置し、前記第1の残粗糸除去装置の作業に
支障をきたさない位置に第2の残粗糸除去装置を設け、
第1の残粗糸除去装置による残粗糸除去不良のボビンの
有無を検知するとともに、残粗糸不良ボビンの残粗糸除
去を第2の残粗糸除去装置で行うようにした。
又、第2の残粗糸除去装置としては、残粗糸ボビンに
巻かれている粗糸をボビンの母線方向に移動する切断刃
により切断するとともに、切断後の粗糸をブラシで剥ぎ
取る作用をなす装置が好ましい。
[作用] 本発明においては残粗糸ボビンが吊下された状態で精
紡工程から搬出された搬送体は搬送レールを走行した
後、第1の残粗糸除去装置に搬入される。搬送体に吊下
された残粗糸ボビンに対して、まず第1の残粗糸除去装
置による残粗糸除去作業が行なわれる。そして、第1の
残粗糸除去装置による残粗糸除去作業を受けたボビンに
対して残粗糸除去不良の有無が調べられ、残粗糸除去不
良ボビンの残粗糸除去が第2の残粗糸除去装置により行
われる。第1の残粗糸除去装置による残粗糸除去不良ボ
ビンが生じても、この第2の残粗糸除去装置による作業
により残粗糸が除去される。第1の残粗糸除去装置によ
る残粗糸除去不良ボビンが発生する割合は低いため、第
2の残粗糸除去装置による残粗糸処理時間が粗糸搬送シ
ステムにおける粗糸搬送に支障をきたすことはない。
又、第2の残粗糸除去装置として、残粗糸ボビンに巻
かれている粗糸をボビンの母線方向に移動する切断刃に
より切断するとともに、切断後の粗糸をブラシで剥ぎ取
る作用をなす装置を使用した場合には、残粗糸の除去が
より確実に行われる。
[実施例] 以下本発明を具体化した一実施例を第1〜4図に従っ
て説明する。第1図に示すように精紡機9群及び粗紡機
10群の外周上方には主搬送レール11が天井に架設され、
各精紡機9の左右両側には予備粗糸巻レール12が、粗紡
機10の前面上方には粗紡機内レール13がそれぞれ主搬送
レール11から分岐して配設されている。又、精紡機9群
と粗紡機10群との間には残粗糸処理用レール14が同じく
主搬送レール11から分岐して設けられている。前記各レ
ール11〜14はそれぞれ断面状に形成され、粗紡機10で
玉揚げされた満ボビン、精紡機9で使用された後の残粗
糸ボビンを吊下して粗紡・精紡工程間で粗糸ボビンの搬
送行なう搬送体15が各レール上を走行自在に装備されて
いる。搬送体15を牽引して主搬送レール11上を走行する
搬機16は、その後部に前記各レール12,13,14内に進入可
能な連結体16aを装備し、該連結体16aを介して搬送体15
に連結されるようになっている。又、主搬送レール11の
各分岐部には、搬送体15及び連結体16aが搬機16の前進
方向と反対側へ移動する際に搬送体15及び連結体16aを
各レール12,13,14内に誘導する位置に常に付勢されると
ともに、搬機16、搬送体15及び連結体16aが主搬送レー
ル11上を前進(第1図の矢印方向)へ移動する際にはそ
の通過を許容するように構成された切換えレバー(図示
せず)が配設されている。
残粗糸処理用レール14は搬送体15のほぼ2倍の長さを
有する搬入・作業レール14aと、該レール14aから分岐さ
れた搬出・待機レール14bとからなり、両レール14a,14b
にはそれぞれ主搬送レール11に接続された搬送体搬入用
口17と搬送体搬出用口18とが別個に設けられている。搬
入・作業レール14aの中間部には従来装置と同様な構成
の第1の残粗糸除去装置19が配設されるとともに、該第
1の残粗糸除去装置19と対応する搬入・作業レール14a
上には前記主搬送レール11との分岐部からの距離が搬送
体15及び連結体16aの全長よりも短い位置に搬送体送り
装置20が配設されている。搬出・待機レール14bは前記
第1の残粗糸除去装置19による残粗糸除去後の空ボビン
を吊下した搬送体15が前記搬入用口17からの搬送体15の
搬入及び前記第1の残粗糸除去装置19による残粗糸処理
に支障をきたさない状態で待機可能とするため、前記第
1の残粗糸除去装置19が配設された位置より奥側におい
て搬入・作業レール14aから分岐され、該分岐部より奥
寄りの搬入・作業レール14a上及び搬出・待機レール14b
上には搬送体送り装置20が配設されている。
又、両レール14a,14bの分岐部より奥寄りの搬入・作
業レール14aには第2の残粗糸除去装置21が設けられて
いる。この第2の残粗糸除去装置21は第2,3図に示すよ
うに大きく分けてボビン2を所定位置に保持する保持装
置22と、カッタ装置23と、回転ブラシ24とを主要部とし
ており、これらがフレーム25上に一体に組付けられてい
る。保持装置22は搬送体15にボビンハンガ1を介して吊
下されたボビン2の上部フランジ2aと同じ高さ位置とな
るようにベアリングブラケット26a及び取付板26bを介し
てフレーム25に取付けられた固定ローラ26と、フレーム
25にピン27aを介して揺動可能に支持されるとともにエ
アシリンダ28により揺動される揺動ブラケット27に対し
て前記固定ローラ26と対峙可能な位置に固定された2個
の可動ローラ29とを備えている。揺動ブラケット27には
可動ローラ29の中間部に切欠き27bが設けられている。
又、ボビン2の移動経路の下方所定位置にはエアシリン
ダ30が上下方向に延びる状態で配設され、そのピストン
ロッド30aの先端にはスライドガイド31に摺動可能に嵌
挿されるとともにボビン2の底部に挿脱自在の回転ホル
ダ32が連結されている。
カッタ装置23のカッタガイド33は軸34を中心に揺動可
能に支持されるとともに、その上端部においてエアシリ
ンダ35のピストンロッド35aに連結され、エアシリンダ3
5の作動により回転ホルダ32に嵌挿されたボビン2と平
行に延びる位置とボビン2から離れる方向に傾斜した位
置とに移動配置されるようになっている。カッタガイド
33の後側(ボビン2と対向する側と反対側)にはエアシ
リンダ36がカッタガイド33と平行に固定され、そのピス
トンロッド36aの先端にはカッタアッセンブリ37がブラ
ケット38を介して連結されている。カッタアッセンブリ
37はカッタガイド33を挾むように配置された2枚の支持
板39と、カッタガイド33の前後両端面に接して転動する
ように両支持板39間に支持された2対のガイドローラ40
と、支持板39の先端より突出する状態で支持板39に固定
された切断刃41とから構成されている。そして、切断刃
41はエアシリンダ35が突出作動されてカッタガイド33が
垂直姿勢を取る位置に配置された際に、その刃先が回転
ホルダ32に嵌挿支持されたボビン2の周壁にほぼ接する
位置に配置されるようになっており、エアシリンダ36の
作動によりカッタアッセンブリ37が下降移動することに
よりボビン2の周面に巻かれている残粗糸を切断するよ
うになっている。
回転ブラシ24はフレーム25に対して上下方向に延びる
状態で固定された支軸42に回動可能に支持された支持ブ
ラケット43の先端部に回転自在に支持されるとともに、
支持ブラケット42に固定されたモータ44にベルト45を介
して連結されている。支持ブラケット43はエアシリンダ
46のピストンロッド46aに連結されるとともに、エアシ
リンダ46の作動により支持ブラケット43が揺動されて回
転ブラシ24が回転ホルダ32に装着されたボビン2と接す
る位置に配置可能となっている。回転ブラシ24の周囲に
は図示しないサクション装置に接続されたダクト47の先
端開口部に設けられたカバーダクト48が配設されてい
る。
前記残粗糸処理用レール14の搬入・作業レール14aに
配置された第2の残粗糸除去装置21より若干奥寄りの所
定位置には、搬送体15に吊下されたボビン2の下部と対
応する位置にボビン2上の残粗糸の有無を検知するセン
サ49が設置されている。センサ49は第4図に示すよう
に、ボビン2の下部に装着された粗糸先端係着部材50が
裸の状態にある時の色と粗糸Rが巻付けられている時の
色を識別する機能を有するセンサが使用されている。す
なわち、前記係着部材50は黒色をしており、粗糸Rが白
色であるので、係着部材50に粗糸Rが巻付いてる場合に
はセンサ49により検知される係着部材50の色が黒色では
なくなり、粗糸Rの有無がセンサ49により識別される。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
搬機16は主搬送レール11上を第1図の矢印方向へ移動し
て粗紡工程から精紡工程へ、精紡工程から残粗糸処理工
程へ又残粗糸処理工程から粗紡工程へと搬送体15を牽引
してあるいは単独で走行する。精紡工程の予備粗糸巻レ
ール12から残粗糸ボビンが吊下された搬送体15を搬出し
た搬機16は、搬送体15を残粗糸処理用レール14の搬入・
作業レール14aへその搬入用口17から搬入するととも
に、連結体16aと搬送体15との連結が図示しない連結解
除装置の作用により切り離された後、主搬送レール11上
を次の作業を必要とする位置へと移動する。搬入・作業
レール14a内に搬入された搬送体15に吊下された残粗糸
ボビンは搬送体送り装置20の作用により順次搬入・作業
レール14aの奥側へ移動されるとともに、第1の残粗糸
除去装置19により残粗糸除去作用を受ける。第1の残粗
糸除去装置19による残粗糸除去作用を受けた残粗糸ボビ
ンは搬送体15の移動により順次搬入・作業レール14aの
奥側へ移動され、第2の残粗糸除去装置21を通過してさ
らに搬入・作業レール14aの奥側へと移動される。この
時点では第2の残粗糸除去装置21は不作動状態に保持さ
れている。
第1の残粗糸除去装置19による残粗糸除去作用を受け
たボビン2を吊下した搬送体15が第2の残粗糸除去装置
21より奥側に配設された搬送体送り装置20の作用により
移動され、第1の残粗糸除去装置19による作用を最後に
受けたボビン2がセンサ49と対応する位置を通過して搬
送体送り装置20と対応する位置まで移動した時点で、第
2の残粗糸除去装置21が作動可能状態に切換えられると
ともに搬送体送り装置20が逆転駆動されて搬送体15が搬
出・待機レール14bへと送り出される。搬送体15が搬出
・待機レール14bへと向かって移動する際に、搬送体15
に吊下されたボビン2の残粗糸の有無がセンサ49により
判別され、センサ49が残粗糸のあるボビン2を検知する
と第2の残粗糸除去装置21により当該ボビンの残粗糸除
去が行われる。
精紡機における粗糸の巻取りは粗糸の先端が係着部材
50に係着された状態で開始されるため、前記第1の残粗
糸除去装置19による除去作用すなわちボビン2を回転さ
せながら粗糸を解舒して残粗糸を除去する作用を受けた
場合には、最後に除去が行われるのは係着部材50に付着
している部分であるので、係着部材50上の粗糸Rの有無
により残粗糸の除去が完全であるか不完全であるかの判
別が確実に行われる。
センサ49が残粗糸のあるボビン2を検知するとその検
知信号が図示しない制御装置に入力されるとともに、当
該ボビン2が第2の残粗糸除去装置21の回転ホルダ32と
対応する位置で搬送体送り装置20が停止するように作動
される。搬送体15が停止するとエアシリンダ30が突出作
動されて回転ホルダ32の先端に残粗糸のあるボビン2の
底部が嵌挿されるとともに、エアシリンダ28が作動され
て揺動ブラケット27が固定ローラ26側へと回動されてボ
ビン2のフランジ2aが固定ローラ26と可動ローラ29とに
挾持された状態となる。次にエアシリンダ35が突出作動
されて待機位置に保持されていたカッタガイド33が第3
図に示す作業位置に配置され、切断刃41の刃先がボビン
2の周壁とほぼ接する位置に配置される。次にエアシリ
ンダ36が作動されてカッタアセンブリ37とともに切断刃
41がボビン2の母線方向に沿って下降移動され、ボビン
2に巻付いている粗糸Rが切断刃41により切断される。
次にエアシリンダ35が作動されてカッタガイド33が第3
図の時計方向に回動されて待機位置に配置された後、エ
アシリンダ46が作動されて回転ブラシ24がボビン2に圧
接される位置に配置されるとともにモータ44が駆動され
る。これにより回転ブラシ24がボビン2に接しながら回
転し、ボビン2の残粗糸が連続的に剥ぎ取られる。ボビ
ン2上の残粗糸は切断刃41によりその1周長毎に切断さ
れており、しかもボビン2が回転ブラシ24により強制的
に回転されるため残粗糸の剥ぎ取り除去は極めて円滑に
行われる。又、切断刃41により切断されなかった最下層
部に残った残粗糸も回転ブラシ24にその糸端が捕捉され
て確実に除去される。ボビン2から除去された残粗糸は
ダクト47を経て図示しない集綿装置に集積される。回転
ブラシ24による残粗糸除去に必要な所定時間経過後モー
タ44が停止し、次いでエアシリンダ28,30が作動されて
固定ローラ26及び可動ローラ29によるボビン2のフラン
ジ2aの把持が解除されるとともに、回転ホルダ32がボビ
ン2の底部から離脱してボビン2が保持装置22から解放
される。以下同様にしてセンサ49により残粗糸が検知さ
れたボビン2についてのみ第2の残粗糸除去装置21によ
る残粗糸除去作業が行われる。
第1の残粗糸除去装置19による残粗糸の除去が不完全
となる残粗糸ボビンの数は全体の本数のほぼ0.3%以下
であるので、第2の残粗糸除去装置21による残粗糸処理
時間が粗糸搬送システムの粗糸搬送に支障をきたすこと
はない。又、第2の残粗糸除去装置21により除去された
残粗糸は切断刃41により短く切断されているため開繊が
困難である。そのため第2の残粗糸除去装置21で除去さ
れた残粗糸のみを集めて再使用綿として使用することは
できないが、前記のように第1の残粗糸除去装置19によ
る残粗糸除去が不完全な残粗糸ボビンの数が全体の0.3
%以下であるため、第2の残粗糸除去装置21で除去され
た残粗糸を特に開繊せずに混打綿に混合して使用しても
差支えはない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、第2の残粗糸除去装置21を残粗糸処理用レ
ール14内に設置する代わりに、第5図に示すように残粗
糸処理工程と粗紡工程との間の主搬送レール11と対応す
る位置に設置したり、第6図に示すように精紡機9群と
粗紡機10群とを搬送レール51で連結するとともに、搬送
レール51から分岐されたバイパス52に第1の残粗糸除去
装置19及び第2の残粗糸除去装置21を設置してもよい。
又、搬送体15を牽引して移動する搬機16として特開昭61
-194228号公報に開示された装置のように搬機自身がブ
リッジレールと搬送体送り装置を装備したものを採用し
たり、搬送体15を搬機16で牽引して移動する構成に代え
て特開昭61-89333号公報に開示された装置のように主搬
送レール11あるいは分岐レールとしての各レール12,13,
14に配設された複数組の移送装置により搬送体15を移動
させる構成を採用してもよい。又、第1の残粗糸除去装
置19としては吸引箱7の吸引作用により粗糸を吸引除去
する構成の装置に代えて、同じく従来公知の植毛ベルト
により残粗糸ボビンから残粗糸を除去する構成の装置を
採用してもよい。又、第2の残粗糸除去装置21として第
1の残粗糸除去装置19と同様な構成の装置を採用しても
よい。又、精紡機機台の予備粗糸巻レールに粗糸巻を搬
入するシステムに代えて、本粗糸巻レールに直接、粗糸
巻を搬入するシステムに本発明を採用してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば精紡工程で使用
された後の残粗糸ボビンが粗紡工程に搬入される前に残
粗糸ボビンに巻かれている粗糸を第1の残粗糸除去装置
により除去するとともに、該残粗糸除去装置により除去
不良が生じた残粗糸ボビンについてのみ残粗糸ボビンに
巻かれている粗糸を第2の残粗糸除去装置により除去す
るので、粗紡工程に残粗糸除去が不良のボビンが供給さ
れることがなくなり、残粗糸ボビンが粗紡工程へ誤って
送られることによる粗紡機での巻付け不良、フライヤの
破損、玉揚げ作業時のトラブル等を確実に回避すること
ができ結果として生産性を向上することができる。又、
第2の残粗糸除去装置による残粗糸除去の割合は極めて
少なく(ほぼ0.3%以下)第2の残粗糸除去装置による
作業が粗糸搬送システムに支障を与えることはない。
又、第2の残粗糸除去装置としてのボビンの母線方向
に移動する切断刃により粗糸を切断するとともに切断後
の粗糸をブラシで剥ぎ取る作用をなす装置を使用するこ
とにより、残粗糸の除去がより確実に行われ、かつ第2
の残粗糸除去装置で除去された開繊の困難な残粗糸も量
が少ないため混打綿に混入して再利用が可能であるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明を具体化した一実施例を示すもので
あって、第1図は精紡機、粗紡機、主搬送レール、残粗
糸処理用レール等の配置関係を示す概略平面図、第2図
は第2の残粗糸除去装置の要部分解斜視図、第3図は同
じく一部破断側面図、第4図はセンサとボビンの関係を
示す側面図、第5,6図は変更例の部分平面図、第7図は
従来装置の正面図、第8図は同じく平面図である。 ボビン2、精紡機9、粗紡機10、主搬送レール11、予備
粗糸巻レール12、粗紡機内レール13、残粗糸処理用レー
ル14、搬入・作業レール14a、搬出・待機レール14b、搬
送体15、第1の残粗糸除去装置19、搬送体送り装置20、
第2の残粗糸除去装置21、回転ブラシ24、切断刃41、セ
ンサ49、粗糸R。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗紡・精紡工程間に架設された搬送レール
    に沿って走行する搬送体を移動させて精紡機機台の各粗
    糸巻レールへの粗糸巻の搬入あるいは粗紡機機台の粗紡
    機内レールへの空ボビンの搬入を行う粗糸搬送システム
    において、精紡工程と粗紡工程との間に精紡工程での使
    用後の残粗糸ボビンに巻かれている粗糸を除去する作用
    をなす第1の残粗糸除去装置を配置し、前記第1の残粗
    糸除去装置の作業に支障をきたさない位置に第2の残粗
    糸除去装置を設け、第1の残粗糸除去装置による残粗糸
    除去不良のボビンの有無を検知するとともに、残粗糸除
    去不良ボビンの残粗糸除去を第2の残粗糸除去装置で行
    う粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法。
  2. 【請求項2】前記第2の残粗糸除去装置は、残粗糸ボビ
    ンに巻かれている粗糸をボビンの母線方向に移動する切
    断刃により切断するとともに、切断後の粗糸をブラシで
    剥ぎ取る作用をなす装置である第1請求項記載の粗糸搬
    送システムにおける残粗糸処理方法。
JP63237863A 1988-09-22 1988-09-22 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法 Expired - Lifetime JP2544786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63237863A JP2544786B2 (ja) 1988-09-22 1988-09-22 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63237863A JP2544786B2 (ja) 1988-09-22 1988-09-22 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0286562A JPH0286562A (ja) 1990-03-27
JP2544786B2 true JP2544786B2 (ja) 1996-10-16

Family

ID=17021535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63237863A Expired - Lifetime JP2544786B2 (ja) 1988-09-22 1988-09-22 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2544786B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585767U (ja) * 1991-07-01 1993-11-19 村田機械株式会社 パッケージ検査装置
DE102009049390A1 (de) * 2009-10-14 2011-04-21 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Betreiben einer Kreuzspulen herstellenden Textilmaschine und Kreuzspulen herstellende Textilmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0286562A (ja) 1990-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4587316B2 (ja) 綾巻きパッケージを製作する繊維機械の作業位置の糸捕集ノズルにおける負圧を制御するための装置
US4535945A (en) Method and device for locating and holding a thread end
EP0069087B1 (en) Method and apparatus for loading a creel and linking more than one fibre processing machines
US4616789A (en) Yarn end readying device in winder
EP0539983B1 (en) Device for changing web rolls automatically
EP0721910B1 (en) System for handling and distributing spools to the coning stations of an automatic coning machine
JPH03223073A (ja) ワインダの巻成部における糸結合並びにコツプ交換を自動的に行うための装置
JP5840421B2 (ja) 巻返し機及び巻返し機を運転する方法
JP2544786B2 (ja) 粗糸搬送システムにおける残粗糸処理方法
US6511013B2 (en) Device for starting a work station of a cheese-producing textile machine
US5996182A (en) Process and device for the automatic introduction of a fiber silver
KR940010637B1 (ko) 직기용 급사 시스템
EP0401828A1 (en) Roving Bobbin Carrier System including a Residual Roving Removing Device
EP0721911A1 (en) Device for automatic spool handling on an automatic coning machine
US5010724A (en) Method and apparatus for producing packages
JP3720911B2 (ja) 糸端探索装置
JPH0881840A (ja) オープンエンド紡績機の紡績部にスライバを供給するための方法及び装置
JPH08175763A (ja) ワインダの口出しシステム及び口出し装置
JPH0859086A (ja) 自動ワインダーの玉揚げ方法
US6167595B1 (en) Method and device for automatically replacing the lap, preparing and joining its edges and restarting it in a combing machine
JPS6149217B2 (ja)
CN115258830A (zh) 筒管准备装置、纱线卷绕系统以及筒管准备方法
EP0440213B1 (en) Roving chip collecting system for roving bobbin replacing apparatus
KR100761719B1 (ko) 스트립의 톱부 인출구간 스크렛치 방지장치
JPH03279425A (ja) 粗糸ボビン搬送システム