JP2544649Y2 - スライドダンプカーの制御装置 - Google Patents

スライドダンプカーの制御装置

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JP2544649Y2
JP2544649Y2 JP1989135566U JP13556689U JP2544649Y2 JP 2544649 Y2 JP2544649 Y2 JP 2544649Y2 JP 1989135566 U JP1989135566 U JP 1989135566U JP 13556689 U JP13556689 U JP 13556689U JP 2544649 Y2 JP2544649 Y2 JP 2544649Y2
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暢長 本多
健一郎 伊藤
義孝 島津
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスライドダンプカーの制御装置に関する。
(従来の技術) スライドダンプカーには、車体に枢支されて傾動自在
な傾動枠を低傾動角に傾動して荷箱をスライド昇降させ
る低傾動角操作と、荷箱を固定した傾動枠を高傾動角ま
で傾動して通常のダンプカーとして使用する高傾動角操
作の2つの用途がある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら低傾動角操作と高傾動角操作が同時に可
能であることから、誤って操作したとき、例えば高傾動
角で荷箱がスライド昇降をすることがあって、極めて危
険であり、しかも、低傾動角操作を行なうとき、運転席
からでは荷箱の昇降など作業状態をはっきり見ることが
できないため作業がしにくいという問題があった。
(課題を解決するための手段) 本考案のスライドダンプカーは、車枠の後部に枢支さ
れて傾動可能な傾動枠と、該傾動枠上をスライド可能な
荷箱と、前記車枠後端部付近に配設されて伸縮可能なジ
ャッキとを有し、前記荷箱は前記傾動枠が所定の低傾動
角のとき傾動枠上をスライド昇降可能で、傾動枠は荷箱
を固定して高傾動角まで傾動可能であるスライドダンプ
カーにおいて、各種動作に関連して作動する検出スイッ
チを所要箇所に設け、傾動枠を高傾動角まで傾動させる
スイッチからなる高傾動角操作を行なう操作盤を運転席
に設け、ジャッキの伸縮と、傾動枠の所定の低傾動角ま
での傾動および荷箱をスライド昇降させる各スイッチか
らなる低傾動角操作を行なう操作盤を車体外部に遠隔操
作可能に設け、ジャッキに設けた前記検出スイッチによ
り択一的に操作可能としたことを特徴としたものであ
る。
また、前記低傾動角の操作は、ジャッキを伸長後、傾
動枠の傾動角増大が可能であり、かつ傾動枠の傾動角を
零とした後ジャッキの短縮が可能なことを特徴としたも
のである。
また、前記低傾動角の操作は、傾動枠を前記所定の低
傾動角まで傾動後、ジャッキの伸長が可能であり、かつ
ジャッキを短縮後傾動枠の傾動角減少が可能な択一操作
を特徴としたものである。
(作用) 低傾動角の遠隔操作は車体外部における遠隔操作で行
なう。
まず、ジャッキを伸長して低傾動角操作を選択した
後、傾動枠を所定の低傾動角まで傾動させ、さらに荷箱
をスライド昇降させ所定の作業を行なう。
また、高傾動角の遠隔操作は、荷箱を傾動枠に固定
し、ジャッキを縮小している状態で既に高傾動角操作が
選択されており、運転席から所定高傾動角操作を行なう
ことができる。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明する。
まず、第1実施例について説明すると、第1図に示す
ようにスライドダンプカー1は、車枠2の後端部に傾動
枠3が傾動可能に枢支5されており、傾動枠3上には傾
動枠3上をスライド可能な荷箱4が搭載され、傾動枠3
の傾動は、車枠2と傾動枠3間に配設されたダンプ用油
圧シリンダ15で行なう。また荷箱4のスライドは傾動枠
3と荷箱4間に配設された荷箱用油圧シリンダ16で行な
う。
このスライドダンプカー1には2つの使用態様があ
る。その1つは傾動枠3を所定の低傾動角Yまで傾動
し、荷箱4を傾動枠3上をスライド下降して積荷の積卸
しを行ない、荷箱をスライド上昇させ油圧を使用してロ
ックし傾動枠3に固定する。
前記作業の際、車枠2の後端の左右両側に配設されて
伸縮可能なジャッキ6の先端を地面近くまで伸長させて
おく。これは作業中重心の変動により前輪が浮いて傾動
枠3から突出した荷箱4の後端が下がるという、不測の
危険を防止するためである。
ジャッキ6はジャッキ用油圧シリンダ14で駆動する。
前記傾動角とは傾動枠3の車枠2に対する傾き角をい
い、所定の低傾動角Yとは本実施例では約12度付近をい
う。
もう1つの使用態様は、荷箱4を傾動枠の上方に固定
したまま傾動枠3を約50〜55度の高傾動角Xまで傾動
し、荷箱4後方の煽戸から荷箱4内に積載した土砂等を
排出するという、通常のダンプカーとしての使用であ
る。
本考案における傾動、スライド等の各種動作は油圧で
駆動され、制御は電気的で行なわれる。第2図は油圧回
路図、第3図は電気回路図であり、何れも作業前の状態
を示している。
スライドダンプカー1は走行状態では、傾動枠3が車
枠2上にあって傾動角を零度としており、荷箱4は傾動
枠3上に固定されており、ジャッキ6は短縮している。
操作用の電源は投入されていないため、傾動その他一切
の動作はできない。
使用可能状態にするには、走行を停止した状態で運転
席7にある操作盤31に設けられたイグニッションスイッ
チSi、およびメインスイッチSW1を投入するとパイロッ
トランプが点灯して使用可能状態となる。
第4図は各種動作に関連して作動する検出スイッチの
配置を示している。前記使用可能状態ではジャッキの格
納状態を検出するジャッキ短縮検出スイッチLS-1、傾動
枠水平検出スイッチLS-3、荷箱固定検出スイッチLS-6の
みが作動位置にあり、ジャッキの張出し状態を検出する
ジャッキ伸長検出スイッチLS-2、低傾動角検出スイッチ
LS-4、高傾動角検出スイッチLS-5は作動前に戻る。よっ
てリレーCR-1、リレーCR-3、リレーCR-6のみが通電し、
リレー接点cr1(cr1a,cr1b…の総称。以下同様)、cr3,
cr6に通電される。
従って、遠隔操作可能表示灯L1、運転席操作可能表示
灯L2が点灯するとともに、運転席にある操作盤31のダン
プ用投入スイッチSW2または車体外部にある遠隔操作盤3
2のジャッキ用投入スイッチSW4が操作可能となる。
次に遠隔操作をする場合について説明する。
操作するスイッチ類は全て遠隔操作盤32に設けられて
いる。
まずジャッキ用投入スイッチSW4をジャッキ伸長側JE
に投入する。そのときリレー接点cr6aおよびcr3bは各検
出スイッチおよびリレーの作動により通電位置にあり閉
じているので、ジャッキソレノイドSOL-dに励磁され、
ジャッキ用切換弁21は上位置となる。従って油圧ポンプ
12からの圧油はダンプ用高圧切換弁17、荷箱用切換弁20
の中立位置を通過した後ジャッキ用切換弁21を経て、左
右のジャッキ用油圧シリンダ14のピストン後部に流入す
るとともにシーケンス弁23bを作動させるので、ジャッ
キ用油圧シリンダ14のピストン前部の油はシーケンス弁
23b、ジャッキ用切換弁21を経てフィルタ13を通り、オ
イルリザーバ11に還流する。従ってジャッキ用油圧シリ
ンダ14のピストンロッドを前進させ、ジャッキ6を伸長
させる。ジャッキ6の伸長は前記のとおり荷箱4スライ
ド時の危険防止である。
ジャッキ6の伸長開始と同時にジャッキ短縮検出スイ
ッチLS-1は作動前に戻るので、リレー接点cr1は非通電
位置となる。
ジャッキ6が伸長状態になるとジャッキ伸長検出スイ
ッチLS-2が作動し、リレーCR-2が通電してリレー接点cr
2も通電位置となる。
またジャッキ用投入スイッチSW4にはエンジンのアク
セル用の連動スイッチSW4aが連動しておりリレー接点cr
3cを通じてソレノイドSOL-rを励磁することによりアク
セルを増速動作させることができる。
ジャッキ用油圧シリンダ14のピストン後部の圧油は逆
止弁24bでロックされ、ジャッキ6は伸長したまま固定
される。
次に傾動枠3を低傾動角Yまで傾動させるため、傾動
枠用投入スイッチSW3を傾動上げ側RUに投入する。する
と、リレー接点cr6a,cr1d,cr2b,傾動枠用投入スイッチS
W3、リレー接点cr4aおよびcr2cを通じてダンプ用高圧切
換弁17のソレノイドSOL-aが励磁され、ダンプ用高圧切
換弁17が左位置になるとともに、ダンプ用低圧切換弁18
のソレノイドSOL-bが励磁され、ダンプ用低圧切換弁18
は右位置となる。従って、ダンプ用油圧シリンダ15が伸
長して傾動枠3を傾動する。
ダンプ用低圧切換弁18には並列にリリーフ弁22aが配
設されており、ダンプ用油圧シリンダ15の油圧が上り過
ぎた場合に作動する。
傾動枠3の傾動開始と同時に傾動枠水平検出スイッチ
LS-3は作動前に戻るため、リレー接点cr3は非通電位置
に戻る。従って、ジャッキ用投入スイッチSW4の前にあ
るリレー接点cr3bも非通電位置となり、もし誤ってジャ
ッキ用投入スイッチSW4をジャッキ短縮側JSに投入する
ことがあっても、ジャッキ用切換弁21はソレノイドSOL-
eに通電しないため、ジャッキ6が短縮することは無
い。
傾動枠3の傾動角が予め設定された所定の低傾動角Y
に達すると低傾動角検出スイッチLS-4が作動し、リレー
CR-4に通電され、リレー接点cr4が通電位置となる。従
って、ダンプ用油圧シリンダ15の動作は停止し、傾動枠
3は低傾動角Y位置で停止する。
次に、この状態で荷箱4のスライド昇降を行なう。こ
の状態ではジャッキ伸長検出スイッチLS-2、低傾動角検
出スイッチLS-4、荷箱固定検出スイッチLS-6のみが作動
位置にあり、従ってリレー接点cr2,cr4およびcr6は通電
位置にある。
荷箱用投入スイッチSW5をスライド下降側SDに投入す
ると、荷箱用切換弁20のソレノイドSOL-fが励磁され、
荷箱用切換弁20は上位置となる。圧油は荷箱用油圧シリ
ンダ16のヘッド側に流入し、油圧シリンダ16を伸長させ
る。
22bはジャッキ用切換弁21および荷箱用切換弁20に並
列に配設されたリリーフ弁である。
荷箱4は傾動枠3上をスライドしつつ下降する。荷箱
4の下降開始と同時に荷箱固定検出スイッチLS-6が作動
前に戻り、荷箱固定用のリレー接点cr6も非通電位置と
なる。しかし、荷箱用投入スイッチSW5の前にはリレー
接点cr6が設けられていないので、荷箱4のスライドは
そのまま継続する。
荷箱4がスライド下降して他端が地面付近に達した
ら、荷箱用油圧シリンダ16が最大伸長状態となりスライ
ド下降を終了する。この後、荷箱4の後端と地面との間
に歩み板33を渡し、荷物の積卸しを行なう。
荷箱4のスライド下降は荷箱用油圧シリンダ16のスト
ロークの最大限まで可能であるが、その途中で停止させ
たいときは荷箱用投入スイッチSW5を中立位置にすれば
よい。尚、荷箱4のスライドは安全確保のため、傾動枠
3が予め設定した所定の傾動角Yであるときにのみ可能
であるように設定してある。所定の低傾動角Yに達しな
いうち、またはこれを越えてからは低傾動角検出スイッ
チLS-4が作動しないので、荷箱用投入スイッチSW5の前
にあるリレー接点cr4bが開いたままで通電しないからで
ある。尚、SW3またはSW5の投入時も連動スイッチSW3a,S
W5aを通じて同様にアクセルを増速動作させる。
荷箱4を上昇させるには、荷箱用投入スイッチSW5を
スライド上昇側SUに投入すると、cr2e,cr4bおよびSW5を
通じて荷箱用切換弁20のソレノイドSOL-gに励磁され、
荷箱用切換弁20は下位置となり荷箱用油圧シリンダ16を
短縮させる。
荷箱4は傾動枠3上をスライドしつつ上昇し、傾動枠
3のストッパに当接すると油圧でロックにより固定され
る。このとき荷箱固縛検出スイッチLS-6が作動してリレ
ー接点cr6は通電位置となる。
次に傾動を戻すには、傾動枠用投入スイッチSW3を傾
動下げ側RDに投入すると、ダンプ下降用切換弁19のソレ
ノイドSOL-cに通電され、ダンプ下降用切換弁19は右位
置となる。ダンプ用油圧シリンダ15のピストン後部の油
はオイルリザーバ11に還流可能になるとともに、ダンプ
下降用切換弁19を通過後に、還流する油の1部は分岐し
てダンプ用定圧切換弁18の中立位置を通過して、ダンプ
用油圧シリンダ15のピストンロッド側にオイルリザーバ
11からの補給油とともに流入可能となる。
従って荷箱4を載せた傾動枠3の自重が作用してダン
プ用油圧シリンダ15は短縮し、傾動枠3の傾動角は減少
を始め、低傾動検出スイッチLS-4は作動前に戻り、傾動
角が零となると傾動枠水平検出スイッチLS-3が作動し
て、リレー接点cr3は通電位置になる。
最後に、ジャッキ6を短縮するため、ジャッキ用投入
スイッチSW4をジャッキ短縮側JSに投入するとジャッキ
用切換弁21のソレノイドSOL-eに励磁されジャッキ用切
換弁21は下位置となる。従ってジャッキ用油圧シリンダ
14は短縮する。
ジャッキ用油圧シリンダ14が短縮し始めると、ジャッ
キ伸長検出スイッチLS-2が作動前に戻り、リレー接点cr
2が非通電位置となる。ジャッキ用油圧シリンダ14の短
縮が完了すると、ジャッキ短縮検出スイッチLS-1が作動
し、リレー接点cr1は通電位置になる。ジャッキ用油圧
シリンダ14の短縮完了により、作業開始前の使用可能状
態に戻る。
以上説明したのは、遠隔操作によりジャッキ6の伸
縮、傾動枠3の所定の低傾動角Yまでの傾動、荷箱4の
傾動枠3に対するスライド昇降をする低傾動角での荷箱
スライド昇降の制御操作についてである。
次に、運転席7において傾動枠3を高傾動角Xまで傾
動する高傾動角操作の制御について説明する。
使用可能状態において、まず運転席7にある操作盤31
にあるダンプ用投入スイッチSW2をダンプ上げ側DUに投
入するダンプ用高圧切換弁17がソレノイドSOL-aに通電
し、ダンプ用低圧切換弁18がソレノイドSOL-bに通電
し、夫々が作動位置になってダンプ用油圧シリンダ15が
伸長するが、この動作は遠隔操作において傾動枠用投入
スイッチSW3を傾動上げ側RUに投入した場合と同じであ
る。
ダンプ用油圧シリンダ15が伸長を開始し、傾動枠3が
傾動を開始すると同時に、傾動枠水平検出スイッチLS-3
が作動前に戻るため、リレー接点cr3が非通電位置に戻
る。これは遠隔操作の場合と同じである。
傾動が進行して傾動角が設定した低傾動角Yに達した
とき、低傾動角検出スイッチLS-4が作動してリレー接点
cr4が通電位置になるが、ダンプ用投入スイッチSW2の前
にはリレー接点cr4は設けられていないので、ダンプ用
油圧シリンダ15の伸長、即ち傾動枠3の傾動はそのまま
継続する。
傾動角が予め設定した高傾動角Xに達したとき高傾動
角検出スイッチLS-5が作動し、リレーCR-5の通電により
リレー接点cr5が通電位置になる。投入スイッチSW2の後
にあるリレー接点cr5aが開くので通電が絶たれてダンプ
用油圧シリンダ15の伸長および傾動枠3の傾動は停止す
る。ダンプ用投入スイッチSW2を通電位置にすればダン
プ用油圧シリンダ15のヘッド側はロックされるので、ダ
ンプ用油圧シリンダ15は短縮せず、傾動枠3も傾動した
位置を保つ。
傾動が始まると荷箱4後端に配置された下開き煽戸が
開くので、積載した土砂等を後下方に排出する。傾動で
きる最大の角度が高傾動角Xであることは前記のとおり
である。傾動の途中ではダンプ用投入スイッチSW2を投
入することにより自由に停止することができる。
荷箱4からの排出作業終了後、傾動枠3の傾動を戻す
ため、ダンプ用投入スイッチSW2をダンプ下げ側DDに投
入する。ダンプ下降用切換弁19はソレノイドSOL-cが励
磁され、荷箱4を載せた傾動枠3の自重によりダンプ用
油圧シリンダ15が短縮して傾動枠3の傾動角が減少する
ことは、遠隔操作の場合と同じである。傾動角が零とな
ると傾動枠水平検知スイッチLS-3が作動してリレー接点
cr3が通電位置になって使用可能状態に戻ることも遠隔
操作の場合と同じである。
以上運転席7における高傾動角操作は、ジャッキ6を
伸長させた場合(ジャッキ伸長検出スイッチLS-2がON状
態となり、リレー接点cr2aが非通電位置になるとき)は
動作しない。
また第3図に示すとおり、ジャッキ6が短縮していな
いときは、ジャッキ短縮スイッチLS-1がOFF状態のため
リレー接点cr1cが非通電位置となって、2重の安全回路
をダンプ用投入スイッチSW2の前に設けている。
前記のとおり、ダンプ用投入スイッチSW2をダンプ上
げ側DUに投入して傾動枠3が傾動を開始すると同時にリ
レー接点cr3非通電位置に戻る。従ってジャッキ用投入
スイッチSW4の前にあるリレー接点cr3bが開くので、ジ
ャッキ用投入スイッチSW4を投入してもジャッキは伸長
しない。従って、ジャッキ伸長検出スイッチLS-2がOFF
状態のままであるため、リレー接点cr2b及びcr2eが非通
電位置になり、傾動枠用投入スイッチSW3及び荷箱用投
入スイッチSW5を入れたとしても低傾動角操作は行われ
ない。即ち、ジャッキ格納状態のときは遠隔操作による
低傾動角操作は不可能となる。
1方、前記のとおり、遠隔操作による低傾動角操作の
最初の操作であるジャッキ用投入スイッチSW4をジャッ
キ伸長側JEに投入すると、リレー接点cr1は非通電位置
となる。その為、運転席7にあるダンプ用投入スイッチ
SW2の前にあるリレー接点cr1cが開くので、ダンプ用投
入スイッチSW2を投入しても動作しない。即ち、ジャッ
キ張出し状態(ジャッキ短縮スイッチLS-1がOFF状態で
リレー接点cr1cが非通電位置の場合)のときは、運転席
7による高傾動角操作は不可能となる。
従って、ジャッキが格納状態であるか、張出し状態で
あるかによって遠隔操作における低傾動角操作と運転席
における高傾動角操作が択一的に選択されるのである。
以上述べた第1実施例ではジャッキ伸縮を荷箱水平状
態で行なっている。以下第2実施例について述べる。第
2実施例ではジャッキ伸縮を荷箱低傾動角状態で行なう
とともに、油圧回路,電気回路を合理化した。第5図は
第2実施例の油圧回路、第6図は第2実施例の電気回路
である。
第7図は第2実施例の各種動作に関連して作動する検
出スイッチの配置を示している。前記使用可能状態では
ジャッキ短縮検出スイッチLS-1、荷箱固定検出スイッチ
LS-6のみが作動している。従って夫々に接続したリレー
接点cr1,cr6が通電位置にある。
よって遠隔操作可能表示灯L1、運転席操作可能表示灯
L2が点灯するとともに、運転席にある操作盤31のダンプ
用投入スイッチSW2または車体外部にある遠隔操作盤32
の傾動枠用投入スイッチSW3が操作可能となる。
最初に遠隔操作をする場合について説明する。
まず、傾動枠3を低傾動角Yまで傾動させるため、傾
動枠用投入スイッチSW3を傾動上げ側に投入する。する
と、リレー接点cr1b,cr2a,cr6a,傾動枠用投入スイッチS
W3、リレー接点cr4aおよびcr5aを通じてダンプ用切換弁
40はソレノイドSOL-aが励磁して左位置になる。
従って油圧ポンプ12からの圧油はダンプ用切換弁40を
経てダンプ用油圧シリンダ15のヘッド側に流入し、ダン
プ用油圧シリンダ15が伸長して傾動枠3を傾動する。
ダンプ用切換弁40の還流側には並列にリリーフ弁44a
が配設されている。
傾動枠3の傾動角が予め設定された所定の低傾動角Y
に達すると低傾動角検出スイッチLS-4が作動し、リレー
接点cr4は通電位置となる。従って傾動枠用投入スイッ
チSW3の後にあるリレー接点cr4aが開き、ダンプ用切換
弁40はソレノイドSOL-a消磁するので、ダンプ用油圧シ
リンダ15の動作は停止し、傾動枠3の傾動が停止する。
ダンプ用油圧シリンダ15のピストン後部の圧油は、逆止
弁46でロックされるので還流することは無く、傾動枠3
は低傾動角Yに固定される。
傾動枠用投入スイッチSW3にはエンジンのアクセル用
の連動スイッチSW3aが連動してソレノイドSOL-rを励磁
してアクセルを増速動作させ、PTOから出力をとる油圧
ポンプ12に対する動力供給に不足の生じないようにして
いる。後記するジャッキ及び荷物用投入スイッチSW6に
ついても同様である。
次に、この状態でジャッキ6の伸長および荷箱4のス
ライド昇降を行なう。低傾動角Yは前記のとおり約12度
であるが、これを或程度越えると安全性に欠けるように
なる。
そこで、所定の低傾動角Yを少し越えた角度である上
限低傾動角Zを設定し、傾動枠3の傾動角が上限低傾動
角Zに達したことを検知したら、次の動作であるジャッ
キ6伸長および荷箱4スライドができなくなるように
し、回路を設定する。
尚、本実施例では上限低傾動角Zを約15度とし、上限
低傾動角Zに達すると、上限低傾動角検出スイッチLS-7
が作動し、ジャッキの伸縮および荷箱スライド用の投入
スイッチSW6より後位置にあるリレー接点cr7bが通電に
より開くので、ジャッキの伸縮および荷箱スライドはで
きなくなる。この状態になったら傾動枠3の傾動角を少
し下げ、スィッチLS-7を非作動位置に戻せばよい。以上
は低傾動角を越えた時の安全対策である。
そして、傾動角3が低傾動角Yを越え、上限低傾動角
Zに達しない状態で、次の動作を行なう。
まず、ジャッキおよび荷箱用投入スイッチSW6をジャ
ッキ伸長側に投入すると、ジャッキ6が伸長し、荷箱4
がスライドして下降し、スライド上昇側へ投入すると荷
箱4スライドが上昇し、ジャッキ6が短縮する。ただし
ジャッキ6と荷箱4は設定された動作順序に従って回路
が開閉するので、同時には作動せず、選択された1方が
作動する。
リレー接点cr4b,cr7bおよびcr2bは何れも閉じている
がcr2cは開いているので、ジャッキ用切換弁42のみがソ
レノイドSOL-eが作動して上位置となる。従って圧油は
ジャッキ用油圧シリンダ14のピストン後部に流入すると
ともに、ピストン前部の油は圧油により開かれたパイロ
ット操作逆止弁47bを経てオイルリザーバ11に還流し、
ジャッキ6を伸長させる。ピストン後部の圧油はパイロ
ット操作逆止弁47aでロックされるので、ジャッキ6は
伸長したまま固定される。
次に、この状態で荷箱4のスライド下降を行なうが、
スイッチSW6を投入したままにしておけば、ジャッキ伸
長停止と同時に荷箱4スライド下降が開始される。
荷箱用切換弁41はリレー接点cr2cが閉じるのでソレノ
イドSOL-cが励磁して右位置となるとともに、切換弁43
はソレノイドSOL-gが励磁して右位置となる。圧油は荷
箱用油圧シリンダ16のピストン後部に流入するととも
に、ピストン前部にあった油はオイルリザーバ11に還流
し、ピストンロッドを伸長させる。44bはジャッキ用切
換弁42および荷箱用切換弁41に並列に配設されたリリー
フ弁である。
荷箱4は傾動枠3上をスライドしつつ下降するが、後
端が地面付近に達したら後端と地面との間に歩み板33を
渡し、積荷の積卸しを行なう。
荷箱4を上昇させるには、ジャッキおよび荷箱用投入
スイッチSW6をスライド上昇側に投入する。荷箱用切換
弁41はSW6およびcr6bを通じてソレノイドSOL-dが励磁し
て下位置となる。圧油は荷箱用油圧シリンダ16のピスト
ン前部に流入し、ピストン後部にあった油はオイルリザ
ーバ11に還流し、ピストンロッドを短縮させる。
荷箱4は傾動枠3上をスライドしつつ上昇し、傾動枠
3のストッパに当接して油圧でロックされて固定され
る。このとき荷箱固定検出スイッチLS-6が作動してリレ
ー接点cr6bが通電により開き、荷箱用油圧シリンダ16の
動作が停止する。
次にジャッキ6を短縮するのであるが、ジャッキおよ
び荷箱用投入スイッチSW6を荷箱スライド上昇側に投入
したままにしておけば、ジャッキ6の短縮は自動的に行
なわれる。即ち、荷箱スライド上昇完了と同時にリレー
接点cr6bが通電により開いて荷箱スライド上昇が停止す
るとともに、リレー接点cr6cが通電により閉じるので、
ジャッキ用切換弁42はソレノイドSOL-fが励磁されて下
位置となる。圧油はジャッキ用油圧シリンダ14のピスト
ン前部に入るとともに、ピストン後部の油は開かれたパ
イロット操作逆止弁47aを経てオイルリザーバ11に還流
する。従ってジャッキ用油圧シリンダ14は短縮する。ジ
ャッキ用油圧シリンダ14の短縮が完了すると、ジャッキ
短縮検出スイッチLS-1が作動する。
最後に傾動を戻すため、傾動枠用投入スイッチSW3を
傾動下げ側に投入する。ダンプ下降用切換弁40はソレノ
イドSOL-bが励磁して右位置となる。ダンプ用油圧シリ
ンダ15のピストン後部の油はオイルリザーバ11に還流可
能になるとともに前部には油圧ポンプ12から圧油が供給
される。従って、後部の油がオイルリザーバ11に還流す
るのが促進され、ダンプ用油圧シリンダ15は急速に短縮
し、傾動枠3の下降時間が短縮される。傾動角が零とな
ると、使用可能状態に戻る。
尚、ジャッキ6を短縮後傾動枠3の傾動角を減少する
ので、ジャッキ6を伸長したまま走行するという運転ミ
スを防止することができる。
次に、運転席7において傾動枠3を高傾動角Xまで傾
動する高傾動角操作の制御について説明する。
使用可能状態において、まず運転席7にあるダンプ用
投入スイッチSW2をダンプ上げ側に投入する。ダンプ用
切換弁40はソレノイドSOL-aが励磁して左位置になりダ
ンプ用油圧シリンダ15が伸長するが、この動作は遠隔操
作において傾動枠用投入スイッチSW3を傾動上げ側に投
入した場合と同じである。
傾動角が予め設定した高傾動角Xに達したとき高傾動
角検出スイッチLS-5が作動し、リレー接点cr5aが通電し
て開くのでダンプ用油圧シリンダ15の伸長および傾動枠
3の傾動は停止する。ダンプ用投入スイッチSW2を中立
位置にすればダンプ用油圧シリンダ15のピストン後部の
圧油はロックされる。
傾動枠3の傾動を戻すには、ダンプ用投入スイッチSW
2をダンプ下げ側に投入する。ダンプ用切換弁40はソレ
ノイドSOL-bが励磁して右位置となり、ダンプ用油圧シ
リンダ15が短縮して傾動枠3の傾動角が減少すること
は、遠隔操作の場合と同じである。
前記のとおり、遠隔操作による低傾動角操作におい
て、ジャッキおよび荷箱用投入スイッチSW6をジャッキ
伸側に投入すると、まずジャッキ短縮検出スイッチLS-1
が作動前に戻りリレー接点cr1bが非通電により開き、続
いてジャッキ伸長検出スイッチLS-2が作動してリレー接
点cr2aが通電により開く。その為、運転席7にあるダン
プ用スイッチSW2を投入しても動作しない。即ち低傾動
角操作においてジャッキ6を伸長したままにしておく
と、運転席7による高傾動角操作はできなくなる。一
方、運転席7における高傾動角操作において、ダンプ用
投入スイッチSW2をダンプ上げ側に投入し荷箱をダンプ
させるには、ジャッキを格納しジャッキ短縮検出スイッ
チLS-1をON状態にしリレー接点cr1bを閉じておく必要が
ある。その為、低傾動角操作をするためにジャッキ及び
荷箱用投入スイッチSW6を入れたとしても、リレー接点c
r1cが開いているため荷箱をスライドさせることは不可
能となる。即ち、ジャッキを格納した状態では、遠隔操
作による低傾動角操作は不可能となる。
従って、ジャッキが格納状態であるか、張出し状態で
あるかによって遠隔操作における低傾動角操作と運転席
における高傾動角操作が択一的に選択されるのである。
以上述べたように第2実施例ではジャッキ伸縮を荷箱
低傾動角状態でのみ行なえるようにしている。以下第3
実施例について述べる。第3実施例は第2実施例の電気
回路を更に合理化したのもで、油圧回路は第5図で第2
実施例と同一である。第8図は第3実施例の電気回路図
であり、中立位置を示している。
第9図は第3実施例の各種動作に関連して作動する検
出スイッチの配置を示している。前記使用可能状態では
ジャッキ短縮検出スイッチLS-1、荷箱固定検出スイッチ
LS-6のみが作動している。
また、ジャッキ短縮検出スイッチLS-1およびジャッキ
伸長検出スイッチLS-2は、車両の左右で地面との距離に
差異があることを考慮し、夫々車両の左右に設ける。従
ってLS-1はLS-1(L)とLS-1(R)の直列とし、LS-2は
LS-2(L)とLS-2(R)の直列とする。
尚、本実施例ではリレーおよびリレー接点は使用せ
ず、各検出スイッチ(LS-1,LS-2,…)から直接各ソレノ
イド(SOL-a,LOL-b,…)に通電する。
最初に遠隔操作をする場合について説明する。
まず、傾動枠3を低傾動角Yまで傾動させるため、傾
動枠用投入スイッチSW3を傾動上げ側に投入する。荷箱
固定検出スイッチLS-6a、ジャッキ伸長検出スイッチLS-
2a(L),LS-2a(R)、傾動枠用投入スイッチSW3、低
傾動角検出スイッチLS-8aを通じてダンプ用切換弁40は
ソレノイドSOL-aが励磁して左位置になる。
従って、油圧ポンプ12からの圧油によりダンプ用油圧
シリンダ15のピストンロッドが伸長して傾動枠3を傾動
することは前記第2実施例と同様である。
リリーフ弁44aについても同様である。
傾動枠3の傾動角が予め設定された所定の低傾動角Y
に達すると低傾動角検出スイッチLS-8aが作動して開と
なる。従って、ダンプ用切換弁40のソレノイドSOL-aの
作動が停止し、ダンプ用切換弁40は中立位置になるの
で、ダンプ用油圧シリンダ15の動作は停止し、傾動枠3
の傾動が停止する。ダンプ用油圧シリンダ15のピストン
後部の圧油は、逆止弁46でロックされるので還流するこ
とは無く、傾動枠3は低傾動角Yに固定される。
しかし、第2実施例で述べたように、傾動枠3は実際
は動作遅れのため、所定の低傾動角Yを少し越えたとこ
ろで停止することが多い。低傾動角Yは前記のとおり約
12度付近がよいが、これを或程度越えると安全性に欠け
るようになる。そこで、第2実施例と同様に所定の低傾
動角Yを少し越えた角度である上限低傾動角Zを設定
し、Zを第2実施例と同様に約15度とした。ただし、本
実施例では、第2実施例と異なり、カムを併用すること
により、低傾動角検出スイッチLS-8が作動する角度を低
傾動角Yから上限低傾動角Zまでの範囲とする。
この範囲を越えたことを検知したら低傾動角検出スイ
ッチLS-8bが再び開くので、ジャッキおよび荷箱用投入
スイッチSW7をジャッキ伸側に投入してもジャッキ6は
伸長しない。その為ジャッキ伸長検出スイッチLS-2bが
閉じないので、荷箱4はスライド下降できない。
この状態になったら傾動角を少し下げ、スイッチLS-8
を移動させればよいことは第2実施例と同様である。
傾動枠用投入スイッチSW3,ジャッキおよび荷箱用投入
スイッチSW7には夫々エンジンのアクセル用の連動スイ
ッチSW3a,SW7aが連動してソレノイドSOL-rを励磁してア
クセルを増速動作することも第2実施例と同様である。
次にこの状態でジャッキ6の伸長および荷箱4のスラ
イド昇降を行なう。まずジャッキおよび荷箱用投入スイ
ッチSW7をジャッキ伸側に投入する。
スイッチSW7はジャッキ6の伸縮と荷箱4のスライド
昇降を行なう。設定された動作順序に従って択一的に作
動することは第2実施例と同様である。
低傾動角検出スイッチLS-8bは閉じているので、ジャ
ッキ用切換弁42はソレノイドSOL-eが励磁して上位置と
なる。従って油圧ポンプ12からの圧油がジャッキ用油圧
シリンダ14のピストンロッドを前進させ、ジャッキ6を
伸長させることは第2実施例と同様である。
ジャッキ6が伸長するとジャッキ伸長検出スイッチLS
-2bが閉じてソレノイドSOL-cが励磁し、荷箱用切換弁41
が上位置となる。ジャッキ用油圧シリンダ14のピストン
後部の圧油はパイロット操作逆止弁47aでロックされ、
ジャッキ6は伸長したまま固定される。
次に、この状態で荷箱4のスライド昇降を行なう。こ
の状態ではジャッキ伸長スイッチLS-2b、低傾動角検出
スイッチイLS-8b、荷箱固定検出スイッチLS-6bのみが作
動している。
ジャッキおよび荷箱用投入スイッチSW7をスライド下
降側に投入すると、ジャッキ伸長検出スイッチLS-2bを
通して荷箱用切換弁41はソレノイドSOL-cが励磁して上
位置となり、切換弁43はソレノイドSOL-gの励磁により
右位置となる。圧油により荷箱用油圧シリンダ16のピス
トンロッドが伸長して荷箱4が傾動枠3上をスライド下
降することは、第2実施例と同様である。リリーフ弁44
bについても同様である。
荷箱4を上昇させるには、ジャッキおよび荷箱用投入
スイッチSW7をスライド上昇側に投入すると荷箱用切換
弁41はソレノイドSOL-dが励磁して下位置となる。圧油
により荷箱用油圧シリンダ16のピストンロッドが短縮
し、荷箱4が傾動枠3をスライド上昇することも第2実
施例と同様である。
荷箱4の上昇終了が検出されると荷箱検出スイッチLS
-6bが閉じるので、ジャッキおよび荷箱用投入スイッチS
W7をスライド上昇側に投入したままにしておけば、ジャ
ッキ用切換弁42はソレノイドSOL-fの励磁により下位置
となる。これによりジャッキ用油圧シリンダ14が短縮
し、ジャッキ6が短縮することは前記第2実施例と同様
である。
最後に傾動を戻すため、傾動枠用投入スイッチSW3を
傾動下げ側に投入する。ジャッキ短縮検出スイッチLS-1
bは閉じているので、ダンプ用切換弁40はソレノイドSOL
-bの励磁により右位置となる。ダンプ用油圧シリンダ15
のピストンロッドが短縮し、傾動枠3が下降して水平に
戻ることは第2実施例と同様である。
次に、運転席7において傾動枠3を高傾動角Xまで傾
動する高傾動角操作の制御について説明する。
使用可能状態において、荷箱固定検出スイッチLS-6a,
ジャッキ伸長検出スイッチLS-2aおよびジャッキ短縮検
出スイッチLS-1aは閉じている。ダンプ用投入スイッチS
W2をダンプ上げ側に投入する。ダンプ用切換弁40はソレ
ノイドSOL-aが励磁して左位置になってダンプ用油圧シ
リンダ15が伸長するが、この動作は遠隔操作において傾
動枠用投入スイッチSW3を傾動上げ側に投入した場合と
同様である。
傾動角が予め設定した高傾動角Xに達したとき高傾動
角検出スイッチLS-5が作動して開くので、ダンプ用油圧
シリンダ15の伸長および傾動枠の傾動は停止する。
傾動枠3の傾動を戻すには、ダンプ用投入スイッチSW
2をダンプ下げ側に投入する。ダンプ用切換弁40はソレ
ノイドSOL-bが励磁して右位置となり、ダンプ用油圧シ
リンダ15が短縮して傾動枠3の傾動角が減少すること
は、第2実施例の場合と同様である。
遠隔操作による低傾動角操作においてジャッキおよび
荷箱用投入スイッチSW7をジャッキ伸長側に投入する
と、まずジャッキ短縮検出スイッチLS-1aが作動を停止
して開き、続いてジャッキ伸長検出スイッチLS-2aが開
く。その為、運転席7にあるダンプ用投入スイッチSW2
を投入しても動作しない。即ち低傾動角操作においてジ
ャッキ6を伸長したままにしておくと、運転席7により
高傾動角操作はできなくなる。一方、運転席7における
高傾動角操作においてダンプ用投入スイッチSW2をダン
プ上げ側に投入し、荷箱をダンプさせるには、ジャッキ
を格納しジャッキ短縮検出スイッチLS-1a及びジャッキ
伸長検出スイッチLS-2aを閉じておく必要がある。その
ため、低傾動角操作をするためのジャッキ及び荷箱用投
入スイッチ7を入れたとしてもリレー接点LS-2bが開い
ているため荷箱をスライドさせることは不可能となる。
即ち、ジャッキを格納した状態では、遠隔操作による低
傾動角操作は不可能となる。
従って、ジャッキが格納状態であるか、張出し状態で
あるかによって遠隔操作における低傾動角操作と運転席
における高傾動角操作が択一的に選択されるのである。
(考案の効果) 高傾動角操作は、傾動枠に荷箱が固定され、ジャッキ
が縮小している状態で既に高傾動角操作に選択されてお
り、そのため高傾動角操作は運転席から所定の操作を行
うだけでよく、誤操作は確実に解消される。
また、傾動角操作は車体外部から遠隔操作で行なうた
め、荷箱の昇降を近くから見ながら操作でき、作業を円
滑、確実に行うことができるとともに、遠隔操作は低傾
動角操作にしか使用できず、またジャッキを伸長するこ
とで高傾動角操作は不能となるため間違って誤操作して
も作動しないので安全が確実に守られ、危険を防止する
ことができる。
また、低傾動角操作においてジャッキを短縮後に傾動
枠の傾動角を減少するようにしたので、作業者がジャッ
キを格納することを忘れジャッキを張り出したまま走行
するというような作業者の不注意による事故を確実に防
止することができ安全性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はスライドダンプカーの側面図、第2図,第5図
は油圧回路図、第3図,第6図,第8図は電気回路図、
第4図,第7図,第9図は検出スイッチの配置説明図で
ある。 1……スライドダンプカー、2……車枠、3……傾動
枠、4……荷箱、5……枢支、6……ジャッキ、7……
運転席、X……高傾動角、Y……低傾動角。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車枠の後部に枢支されて傾動可能な傾動枠
    と、該傾動枠上をスライド可能な荷箱と、前記車枠後端
    部付近に配設されて伸縮可能なジャッキとを有し、前記
    荷箱は前記傾動枠が所定の低傾動角のとき傾動枠上をス
    ライド昇降可能で、傾動枠は荷箱を固定して高傾動角ま
    で傾動可能であるスライドダンプカーにおいて、各種動
    作に関連して作動する検出スイッチを所要適所に設け、
    傾動枠を高傾動角まで傾動させるスイッチからなる高傾
    動角操作を行なう操作盤を運転席に設け、ジャッキの伸
    縮と、傾動枠の所定の低傾動角までの傾動および荷箱を
    スライド昇降させる各スイッチからなる低傾動角操作を
    行なう操作盤を車体外部に遠隔操作可能に設け、ジャッ
    キに設けたジャッキの格納及び張り出し状態を検出する
    スイッチにより前記高傾動角操作及び低傾動角操作を択
    一的に操作可能としたことを特徴としたスライドダンプ
    カーの制御装置。
  2. 【請求項2】前記低傾動角の操作は、ジャッキを伸長
    後、傾動枠の傾動角増大が可能であり、かつ傾動枠の傾
    動角を零とした後ジャッキの短縮が可能なことを特徴と
    した請求項1記載のスライドダンプカーの制御装置。
  3. 【請求項3】前記低傾動角の操作は、傾動枠を前記所定
    の低傾動角まで傾動後、ジャッキの伸長が可能であり、
    かつジャッキを短縮後傾動角減少が可能なことを特徴と
    した請求項1記載のスライドダンプカーの制御装置。
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