JP2544631Y2 - 表面処理装置におけるハンガー移送装置 - Google Patents

表面処理装置におけるハンガー移送装置

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JP2544631Y2
JP2544631Y2 JP1308192U JP1308192U JP2544631Y2 JP 2544631 Y2 JP2544631 Y2 JP 2544631Y2 JP 1308192 U JP1308192 U JP 1308192U JP 1308192 U JP1308192 U JP 1308192U JP 2544631 Y2 JP2544631 Y2 JP 2544631Y2
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JP
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hanger
trapezoidal
inclined surface
processing
passage
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JP1308192U
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秀弘 大橋
敏洋 榊原
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Chuo Seisakusho KK
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Chuo Seisakusho KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ハンガーに吊持される
被処理物を処理槽列に沿って間欠的に移送しながら、各
処理槽でメッキ処理に係る段階的処理を順次施す表面処
理装置におけるハンガー搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】メッキ処理等の表面処理装置において、
間欠走行するキャリアーに装着したハンガーを昇降させ
るいわゆるエレベータ式表面処理装置にあっては、処理
槽列に沿って間欠的に走行するキャリアーに昇降可能に
装着されたハンガーから支持ローラを水平方向に突出
し、該支持ローラを昇降通路板に乗載して、その昇降作
動によりハンガーを昇降させるように構成される。ま
た、上記キャリアーの走行駆動は、左右両側に間隔を置
いて配設した上下一対のスプロケットホイール間に夫々
チェーンを掛け渡し、該チェーンに複数のキャリアーを
一定間隔毎に連結させて、該キャリアーを前記スプロケ
ットホイールの間欠回転によって間欠的に走行させるよ
うにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで前記処理槽列
は、前方から順に例えば前処理槽、洗浄液槽、メッキ処
理槽、水洗槽、乾燥炉等が一列に並べられて構成され、
各処理槽等に対応させてハンガーの適正な停止位置が設
定されている。そしてハンガーに吊持された各被処理物
は該停止位置まで前記キャリアーの走行によって移送さ
れ、スプロケットホイールの回転停止によって所定位置
で停止した後、昇降通路板の下降作動によるハンガーの
下降によって各処理槽に浸漬されるのであるが、前記ハ
ンガーの移送停止はスプロケットホイールの回転停止に
よるキャリアーの自然停止によって行なわれるため、キ
ャリアーの走行速度を速くすると惰性で適正な停止位置
を通過してしまい、正確な停止制御が行なえない。そし
てこれに起因して例えばメッキ処理槽内の両側に対向し
て浸漬配置される陽極間の所定位置から被処理物がずれ
てメッキ不良となったり、或いは各処理槽の外周壁に被
処理物が当接し、騒音が発生したり、傾斜して該被処理
物がハンガーから脱落する等の種々の問題が生じること
となる。
【0004】一方、各処理槽内に所定時間浸漬されて段
階的処理が終了した被処理物は、当該処理槽から引き上
げられ、キャリアーの間欠走行およびハンガーの下降を
介して次の処理槽に浸漬される。このとき被処被物に付
着している前の処理液が次の処理槽の処理液に混入して
該処理液が汚濁するという問題がある。
【0005】本考案は、かかる従来構成の問題に鑑みて
その改善を試みたものであり、本考案の課題はキャリア
ーの走行速度の遅速に拘らず、ハンガーの所定停止位置
における停止制御を可能とするとともに、移送過程で被
処理物を振動させて処理液を滴下させることが出来るよ
うにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、一定間隔で配
設され、処理槽列に沿って間欠的に走行する複数のキャ
リアーに昇降可能に装着されたハンガーから夫々支持ロ
ーラを水平方向に突出し、該支持ローラを昇降通路板に
乗載して、その昇降作動によりハンガーの昇降を制御す
るようにした表面処理装置において、前記昇降通路板上
に、上り勾配傾斜面と下り勾配傾斜面を前後に有する台
形通路部を支持ローラの移動方向に沿って二個一対とし
て設け、ハンガー進行方向後方の台形通路部はその上り
勾配傾斜面を各処理槽に設定されるハンガーの所定停止
位置に対応する支持ローラの停止位置に配置する一方、
前方の台形通路部はその上り勾配傾斜面と後方の台形通
路部の下り勾配傾斜面との間隔が前記各支持ローラの取
付けピッチとほぼ同一となる位置に配置するように構成
される。
【0007】
【作用】ハンガーの停止時にあっては、後方の台形通路
部の上り勾配傾斜面に支持ローラが衝当して止まるた
め、惰性によるハンガーの所定停止位置の通過が防止さ
れる。ハンガーの移送時にあっては、支持ローラが台形
通路部を通過するときの上下動による振動によって、被
処理物に付着している処理液を滴下させることができ
る。また、後方の台形通路部の下り勾配傾斜面と前方の
台形通路部の上り勾配傾斜面を相前後する各支持ローラ
がほぼ同時に通過するため、下り勾配傾斜面で生じる加
速力と上り勾配傾斜面で生じる制動力を相殺させること
ができる。
【0008】
【実施例】添付図面について本考案の一実施例を説明す
る。図2において1は機枠であって、支柱2によって支
持された台枠3と、該台枠3上に所定間隔を置いて配設
された上枠4によって構成されている。前記機枠1の周
囲には、前処理槽5a、洗浄処理槽5b、メッキ処理槽
5c、水洗槽5d、乾燥炉5e等が列設され、処理槽列
5が構成される。また機枠1の長手方向両側部には前記
台枠3及び上枠4によって、上下一対のスプロケットホ
イール6,6が支持され(図1参照)、該スプロケット
ホイール6,6に掛渡されたチェーン7,7は、前記両
枠3,4に設けられた走行ガイド9,9に沿って、該ス
プロケットホイール6,6の駆動とともに処理槽列5に
沿って走行する。チェーン7,7間には、複数のキャリ
アー10が等間隔で配設され、該キャリアー10はスプ
ロケットホイール6,6の間欠回転により間欠的に走行
する。
【0009】前記キャリアー10は断面コ字状の案内枠
11,11を間隔をおいて対向させ、その上下端を連結
して構成される。このキャリアー10には矩形板12か
ら前方へ被処理物wを吊持する水平杆12’を突出させ
たハンガー13が装着され、該ハンガー13は前記矩形
板12に軸支される走行輪14,14を前記案内枠1
1,11に内嵌させて昇降可能としている。
【0010】前記ハンガー13の後面からは、水平方向
へ、支持ローラ15が突設されている。前記支持ローラ
15は、前記処理槽列5に沿って配設された昇降台17
の昇降通路板16に乗載され、而てハンガー13の荷重
は昇降通路板16により支えられる。このため前記昇降
通路板16が昇降すると、各ハンガー13はキャリアー
10内を摺動して従動する。この昇降通路板16が上部
位置にあるときにハンガー13に吊持された被処理物w
は処理槽列5上に位置する。そこで上部位置にあるとき
にのみスプロケットホイール6,6がモータ駆動で回動
され、各ハンガー13はキャリアー10とともに昇降通
路板16に沿って移動する。かかる移動が終了すると昇
降通路板16は下降し、ハンガー13がこれに追従して
被処理物wを各処理槽5a〜5d等に浸漬する。
【0011】このようにキャリアー10の間欠走行及び
昇降通路板16の昇降作動によって各被処理物wが一律
に移動することとなり、所要の浸漬処理時間毎に、この
動きを繰り返すことにより処理槽列5内で各段階的処理
が順次行なわれる。また、メッキ処理槽5c内の停止処
理位置の両側には陽極25が浸漬配置される一方、該メ
ッキ処理槽5cの側傍には陰極電流の給電バー22が配
設され、ハンガー13の下降に伴って、該ハンガー13
に設けられた集電子21を前記給電バー22に乗載させ
て被処理物wに通電し、電解によるメッキ処理を施すよ
うにしている。
【0012】一方、図1,図3,図4に示すように、前
記昇降通路板16上には上り勾配傾斜面18aと下り勾
配傾斜面18bを前後に有する台形通路部19と、その
前方に同じく上り勾配傾斜面20aと下り勾配傾斜面2
0bを前後に有する台形通路部24が夫々前記支持ロー
ラ15の移動方向に沿って二個一対で設けられる。そし
て台形通路部19はその上り勾配傾斜面18aが各処理
槽5a〜5c及び水洗槽5d等の液切りを要する槽に設
定される各ハンガー13の所定停止位置26に対応する
支持ローラ15の停止位置に配置され、また、前方の台
形通路部24はその上り勾配傾斜面20aと前記台形通
路部19の下り勾配傾斜面18bとの間隔が前記各支持
ローラ15の取付けピッチPとほぼ同一となる位置に配
置される。
【0013】前記構成のハンガー移送装置の作動を図
3,4に従って説明する。図3に示すように昇降通路板
16に支持されたハンガー13の支持ローラ15が、該
昇降通路板16の上昇位置でキャリアー10の間欠走行
により各処理槽5a〜5c等に設定される各ハンガー1
3の所定停止位置26にくると、スプロケットホイール
6,6の回転停止制御によってキャリアーの走行が止ま
る。このとき前記所定停止位置26に対応する支持ロー
ラ15の停止位置に配置された台形通路部19の上り勾
配傾斜面18aに支持ローラ15が衝当し、該支持ロー
ラ15をその適正な停止位置に停止させる。したがって
ハンガー13に惰性で移動する力が生じていても、該ハ
ンガー13の所定停止位置26の通過が防止される。
【0014】一方、昇降通路板16の下降作動によって
各処理槽5a〜5d等に所定時間浸漬されて段階的処理
が終了した被処理物wは、昇降通路板16の上昇作動に
よるハンガー13の上昇によって当該処理槽5a〜5d
等から引き上げられ、再びキャリアー10の間欠走行に
よって次の処理槽5a〜5d等に対応する停止位置26
に移送されて後続処理を行なうべく各処理槽5a〜5d
等に浸漬される。そしてこのキャリアー10の間欠走行
時において、図4に示すように前記台形通路部19の上
り勾配傾斜面18aに衝当した支持ローラ15は該台形
通路部19の下り勾配傾斜面18bを通過し、また、こ
れに先行する支持ローラ15は台形通路部24の上り勾
配傾斜面20aを夫々通過するのであるが、両傾斜面1
8b,20aの間隔が各支持ローラ15の取付けピッチ
Pとほぼ同一に設けられていることにより、前記両支持
ローラ15が両傾斜面18b,20aをほぼ同時に通過
するため、ハンガー13に前記下り勾配傾斜面18bで
生じる加速力と上り勾配傾斜面20aで生じる制動力が
相殺され、キャリアー10を円滑に走行させることがで
きる。
【0015】また、キャリアー10の間欠走行時におい
て、上記のように各支持ローラ15が台形通路部19,
24によって上下動されるため、ハンガー13が振動す
ることとなり、各処理槽5a〜5d等から引き上げられ
た被処理物wに残留する処理液をその振動によって滴下
させて液切りを行なわせることができる。
【0016】
【考案の効果】本考案は、上述のように昇降通路板上で
ハンガーの所定停止位置に対応する支持ローラの停止位
置に、台形通路部の上り勾配傾斜面を配置し、該上り勾
配傾斜面に支持ローラを衝当させてハンガーを停止させ
るようにしたから、該ハンガーの停止時において、惰性
による所定停止位置の通過を防止することが可能となっ
た。
【0017】また、上述のように昇降通路板上に形成し
た台形通路部によって、移送過程で被処理物を振動させ
て処理液を滴下させるようにしたから、次の処理槽への
処理液の混入を減少させることができるとともに、最終
工程にある乾燥炉での乾燥時間を短縮することができ
る。
【0018】さらに、台形通路部を前後一対に設け、後
方の台形通路部の下り勾配傾斜面と前方の台形通路部の
上り勾配傾斜面との間隔が各支持ローラの取付けピッチ
とほぼ同一となるように配置して、ハンガーに生ずる下
り勾配傾斜面での加速力と上り勾配傾斜面での制動力を
相殺するようにしたから、キャリアーの走行が円滑にな
る等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を表わす表面処理装置の概要
平面図である。
【図2】同上の縦断側面図である。
【図3】台形通路部と支持ローラの部分の概要正面図で
ある。
【図4】図3における作用状態の説明図である。
【符号の説明】
5 処理槽列 5a,5b,5c 処理槽 5e 水洗槽 10 キャリアー 13 ハンガー 15 支持ローラ 16 昇降通路板 18a 上り勾配傾斜面 18b 下り勾配傾斜面 19 台形通路部 20a 上り勾配傾斜面 24 台形通路部 26 所定停止位置 P ピッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔で配設され、処理槽列に沿って
    間欠的に走行する複数のキャリアーに昇降可能に装着さ
    れたハンガーから夫々支持ローラを水平方向に突出し、
    該支持ローラを昇降通路板に乗載して、その昇降作動に
    よりハンガーの昇降を制御するようにした表面処理装置
    において、 前記昇降通路板上に、上り勾配傾斜面と下り勾配傾斜面
    を前後に有する台形通路部を支持ローラの移動方向に沿
    って二個一対として設け、ハンガー進行方向後方の台形
    通路部はその上り勾配傾斜面を各処理槽に設定されるハ
    ンガーの所定停止位置に対応する支持ローラの停止位置
    に配置する一方、前方の台形通路部はその上り勾配傾斜
    面と後方の台形通路部の下り勾配傾斜面との間隔が前記
    各支持ローラの取付けピッチとほぼ同一となる位置に配
    置したことを特徴とする表面処理装置におけるハンガー
    搬送装置。
JP1308192U 1992-02-06 1992-02-06 表面処理装置におけるハンガー移送装置 Expired - Lifetime JP2544631Y2 (ja)

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