JPH0746369Y2 - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JPH0746369Y2
JPH0746369Y2 JP8450890U JP8450890U JPH0746369Y2 JP H0746369 Y2 JPH0746369 Y2 JP H0746369Y2 JP 8450890 U JP8450890 U JP 8450890U JP 8450890 U JP8450890 U JP 8450890U JP H0746369 Y2 JPH0746369 Y2 JP H0746369Y2
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JP
Japan
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hanger
top plate
work
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station
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吾朗 内田
博文 原
栄治 菊池
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車車体等のワークに、脱脂処理、化成処
理、電着処理等の表面処理を順に施す表面処理装置に関
する。
(従来の技術) 従来、特開昭63−229167号公報により、ワークを浸漬す
る処理槽を備えるステーションを前後複数段に配置した
ライン上に、ワークをハンガコンベアにより搬送し、各
ステーションにおいてワークを処理槽に入出槽させるよ
うにしたバッチ式の表面処理装置は知られている。
(考案が解決しようとする課題) 上記の如く、ワークをハンガコンベアで搬送する場合、
コンベアレールやハンガの駆動ユニット等から落下する
油や塵埃等の異物がハンガに吊持するワークに付着して
これを汚すことがある。
かかる不具合を解消すべく、ハンガに、これに吊持する
ワークの上方空間を覆う天板を取付けて、ワークへの異
物の落下を防止することが考えられるが、この場合に
は、処理槽内の加温された処理液から立上る蒸気が天板
の下面で結露して、天板からワークに落下し易くなり、
ここで結露液には天板に付着した塵埃等が含まれるた
め、これがワークに付着すると品質不良を生ずる。
本考案は、以上の点に鑑み、ライン上を搬送するワーク
への異物の落下を防止して且つ結露液のワークへの落下
も防止し得るようにした装置を提供することをその目的
としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案では、ワークを浸漬する
処理槽を備えるステーションを前後複数段に配置したラ
イン上に、ワークをハンガコンベアにより搬送し、各ス
テーションにおいてワークを処理槽に入出槽させるよう
にしたバッチ式の表面処理装置において、前記ハンガコ
ンベアの各ハンガに、該各ハンガに吊持するワークの上
方空間を全面に亘って覆う天板を搬送方向前方を高くし
た前上りの傾斜姿勢で取付けた。
(作用) 天板によりハンガ上方から落下する油等の異物のワーク
への落下付着が防止される。この場合、天板上面から異
物が落下してこれが処理槽に混入することを防止するた
め、天板の周縁に起立壁を設けることが望ましい。
又、処理槽内の処理液から立上る蒸気が天板の下面で結
露しても、この結露液は、天板が前上りに傾斜されてい
るため、天板の後縁側に流れてそこから滴下し、天板の
後縁をワークより後方に張出しておけば、結露液のワー
クへの落下が防止される。
ところで、天板を前下りに傾斜させて、結露液を天板の
前縁から滴下させるようにした場合、ハンガの停止中は
問題無いが、ハンガの搬送中は、前縁から滴下する結露
液が搬送方向後方に向う気流によりワークに落下する可
能性がある。これに対し、本考案のように天板を前上り
に傾斜させれば、搬送中における結露液のワークへの落
下も確実に防止できる。
(実施例) 第1図及び第2図は、ワークたる自動車車体Wに、脱脂
処理、化成処理、電着処理を順に施すようにしたバッチ
式の表面処理ラインを示し、一端側の投入作業場所
(1)と他端側の払出作業場所(2)との間にループ状
に配設したハンガコンベア(3)の各ハンガ(4)によ
り、車体Wを、脱脂処理用の第1ステーションS1、水洗
用の第2ステーションS2、化成処理用の第3ステーショ
ンS3、水洗用の第4、第5ステーションS4、S5、水切り
用の第6乃至第8ステーションS6、S7、S8、電着処理用
の第9ステーションS9、水洗用の第10、第11ステーショ
ンS10、S11の順に搬送し、第1乃至第5ステーション及
び第9乃至第11ステーションにおいてハンガ(4)の移
動を停止して、車体Wを該各ステーションに配置した処
理槽(5)に入出槽し、車体Wに所要の処理を施すよう
にした。
ハンガ(4)は、第3図及び第4図に示す如く、天井部
(6)に吊設される左右1対のコンベアレール(3a)
(3a)に夫々ローラ(4a)を介して転動自在に吊持され
る左右1対のハンガ枠(4b)(4b)の下端に横方向に長
手の支持フレーム(4c)を取付けて成るもので、コント
ローラ(4d)によって制御されるモータ(4e)を搭載し
た駆動ユニット(4f)によりハンガ(4)をコンベアレ
ール(3a)(3a)に沿って自走させるようにし、該ハン
ガ(4)に、車体Wを保持する横方向に長手の治具
(7)を昇降及び横方向の水平軸線回りに回動自在に吊
持した。これを詳述するに、治具(7)の両端に同一水
平軸線上に位置させて1対のスプロケット(8)(8)
を固設し、該両スプロケット(8)(8)に夫々チェー
ン(9)(9)を巻掛けして、ハンガ(4)に搭載した
1対の巻上げ機(10)(10)の一方に両チェーン(9)
(9)の一端と、他方に両チェーン(9)(9)の他端
とを連結し、両巻上げ機(10)(10)を共に繰出し方向
又は巻取り方向に回転させることにより、治具(7)を
下降又は上昇させて、これに保持される車体Wを処理槽
(5)に入出槽させ、更に両巻上げ機(10)(10)を互
に逆方向に回転させることにより、治具(7)を水平軸
線回りに回動させて車体Wを横転し得るようにした。
又、治具(7)の昇降に際しての振れを防止すべく、処
理槽(5)の両端部に、前記各スプロケット(8)の軸
部(8a)に係合して治具(7)の昇降を案内する1対の
ガイド枠(11)(11)を立設し、一方、ハンガ(4)の
支持フレーム(4c)の両端部にも、該軸部(8a)に係合
する1対のガイド枠(12)(12)を垂設して、搬送時の
治具(7)の振れを防止するようにした。
ライン上には、第1ステーションS1から第11ステーショ
ンS11に跨るブース枠(13)が天吊り式に設けられてお
り、該ブース枠(13)により、第3図に示す如く、処理
槽(5)の上面を車体Wの搬送空間を囲うようにして覆
い、処理槽(5)への異物の侵入を防止し得るように
し、更に前記コンベアレール(3a)(3a)をブース枠
(13)の上方に配設して、該レール(3a)から落下する
油等の異物を該ブース枠(13)で受けられるようにし
た。ブース枠(13)は、搬送空間を側方から上方の一部
に亘って囲う左右両側部(13a)(13a)と搬送空間の上
方中央部に位置する中間部(13b)とに3分割されてお
り、該各側部(13a)と該中間部(13b)とを夫々天井部
(6)に垂設した各支脚(6a)に吊持し、前記ハンガ
(4)の各ハンガ枠(4b)を該各側部(13a)と中間部
(13b)との間に形成されるスリット(13c)を通して各
コンベアレール(3a)に吊持するようにした。
ところで、上記の如くブース枠(13)を設けても、スリ
ット(13c)を通して或いはハンガ枠(4c)を伝って落
下する油等の異物が車体Wに落下することがあり、そこ
でハンガ(4)の支持枠(4c)の下面に、車体Wの上方
空間を全面に亘って覆う天板(14)を取付けた。該天板
(14)は、搬送方向前方(第4図の矢示方向)を高くし
た前上りの傾斜姿勢で取付けられており、処理槽(5)
内の処理液から蒸発してブース枠(13)内に充満する蒸
気が天板(14)の下面で結露しても、天板(14)の傾斜
により結露液が天板(14)の下面を伝ってその後縁側に
流れるようにし、天板(14)から車体W上に結露液が落
下することを防止した。
天板(14)には、第5図に示す如く、周縁の起立壁(14
a)が設けられ、これにより天板(14)上に落下した異
物の天板(14)からの落下を防止し、更に天板(14)の
上面に格子枠(14b)を設けて、天板(14)を補強する
と共に上面を複数部分に区分し、油等が上面後縁部に集
中してそこから溢れ出ることを防止した。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、請求項1の考案によれ
ば、コンベアレール等から落下する油等の異物を天板で
受けて、ワークへの異物の落下を防止できると共に、天
板下面からのワークへの結露液の落下も防止でき、更に
請求項2の考案によれば、天板上面に落下した異物が天
板から落下することを防止でき、処理槽への異物の混入
も阻止できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置のライン全体の側面図、第2図はその
平面図、第3図は第1図のIII−III線截断面図、第4図
は第3図のIV−IV線截断面図、第5図は天板の斜視図で
ある。 W…自動車車体(ワーク) S1〜S11…ステーション (3)…ハンガコンベア (4)…ハンガ、(5)…処理槽 (14)…天板、(14a)…起立壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを浸漬する処理槽を備えるステーシ
    ョンを前後複数段に配置したライン上に、ワークをハン
    ガコンベアにより搬送し、各ステーションにおいてワー
    クを処理槽に入出槽させるようにしたバッチ式の表面処
    理装置において、前記ハンガコンベアの各ハンガに、該
    各ハンガに吊持するワークの上方空間を全面に亘って覆
    う天板を搬送方向前方を高くした前上りの傾斜姿勢で取
    付けたことを特徴とする表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記天板の周縁に起立壁を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
JP8450890U 1990-08-13 1990-08-13 表面処理装置 Expired - Fee Related JPH0746369Y2 (ja)

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JPH0445568U JPH0445568U (ja) 1992-04-17
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