JP2543916Y2 - アーク式蒸発源用のアーク電源装置 - Google Patents

アーク式蒸発源用のアーク電源装置

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JP2543916Y2 JP1991053017U JP5301791U JP2543916Y2 JP 2543916 Y2 JP2543916 Y2 JP 2543916Y2 JP 1991053017 U JP1991053017 U JP 1991053017U JP 5301791 U JP5301791 U JP 5301791U JP 2543916 Y2 JP2543916 Y2 JP 2543916Y2
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varistor
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P10/25Process efficiency

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カソードにおけるア
ーク放電を利用してカソード物質を蒸発させるアーク式
蒸発源にアーク放電用の電力を供給するアーク電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアーク式蒸発源の一例を図3に
示す。このアーク式蒸発源1は、基本的には、所望の組
成をしたカソード2とアノード12とで構成されてい
る。アノード12は、通常は薄膜形成装置の真空容器等
で兼用される。カソード2は、非磁性体から成るカソー
ドホルダ6によって支持されており、このカソード2、
カソードホルダ6とアノード12との間には絶縁物10
が設けられている。またこのカソードホルダ6の背面部
には、後述するアーク14の状態を制御する等のための
磁石8が取り付けられている。カソード2の周囲には、
それとの間に隙間をあけて、金属製のシールド板4が設
けられており、このシールド板4は抵抗を介してアース
されている。
【0003】このアーク式蒸発源1の動作例を説明する
と、カソード2(具体的にはカソードホルダ6)とアノ
ード12との間にアーク電源装置20を接続して、図示
しないトリガをカソード2に接触させて最初の火花を発
生させた後に当該トリガをカソード2より引き離すと、
カソード2とアノード12との間にアーク放電(14は
そのアークを模式的に示す)が発生し、それによってカ
ソード2が局部的に溶融してそこからカソード物質16
が蒸発する。そして例えばこのカソード物質16を基板
に入射させることにより、当該基板の表面に薄膜を形成
することができる。
【0004】上記アーク電源装置20は、具体的には図
4に示すような構成をしている。即ち、例えば溶接機電
源のような定電流直流電源22の負側の出力ラインに放
電安定化用の安定リアクトル(直流リアクトル)24を
直列に接続し、その自己誘導作用により、前述したアー
ク式蒸発源1におけるアーク放電の持続を図るようにし
ている。また、アークが切れたときに生じる高電圧を吸
収するために、この安定リアクトル24の出力側と正側
の出力ラインとの間に保護回路26を接続している。保
護回路26は、抵抗28とコンデンサ30を並列接続し
たものをバリスタ32に直列接続して成る。
【0005】上記各部品の値の一例を示すと、安定リア
クトル24のインダクタンスは3.5mH、抵抗28の
値は100Ω、コンデンサ30の容量は4700μF、
バリスタ32の制限電圧は86Vである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記アーク式蒸発源1
において、カソード2に高融点金属(例えばTi 、Z
r、Cr 、Ta 、Mo 、W等)を用いて、高融点金属の
窒化物、酸化物、炭化物等の成膜を行う場合がある。
【0007】ところが、上記のようなアーク電源装置2
0を用いた場合、カソード2に使用する金属がTi 、Z
r 、Cr であれば安定したアーク放電の持続が得られる
のに、高融点金属の内でも特に融点の高いTa 、Mo 、
W等をカソード2に使用した場合、アーク放電が断続し
たものとなり、安定した成膜ができないという問題が生
じた。
【0008】そこでこの考案は、Ta、MoまたはWか
ら成るカソードを有するアーク式蒸発源アーク放電を
長時間に亘って安定化させることができるようにしたア
ーク電源装置を提供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案のアーク電源装置は、前述したような保護
回路におけるバリスタの制限電圧を、200V以上かつ
アーク式蒸発源のカソードとアノード間の耐電圧の3.
5〜4倍以下の範囲内に選定していることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】実験の結果、保護回路におけるバリスタの制限
電圧を上記範囲内に選定することで、Ta、Moまたは
という特に融点の高い高融点金属をカソードに使用し
た場合でも、アーク放電を長時間に亘って安定化させる
ことができることが分かった。
【0011】
【実施例】図1は、この考案の一実施例に係るアーク電
源装置を示す回路図である。図4の従来例と同一または
相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該
従来例との相違点を主に説明する。
【0012】この実施例のアーク電源装置20aは、回
路構成的には従来のアーク電源装置20と同じである
が、その保護回路26におけるバリスタ32の制限電圧
を従来例とは大きく異にしている。即ちこのアーク電源
装置20では、バリスタ32の制限電圧を、200V以
上かつ相手側のアーク式蒸発源1のカソード2とアノー
ド12間の耐電圧の3.5〜4倍以下の範囲内に選定し
ている。
【0013】実験結果の一例を示すと、図2は、上記の
ようなアーク式蒸発源1のカソード2にTa を使用し
て、保護回路26のバリスタ32の制限電圧を増大させ
て行き、そのときのアーク持続時間を測定したものであ
る。バリスタ32の制限電圧が180V程度だとアーク
放電が安定する場合もあるし安定しない場合もあるが、
200V以上にすると、アーク放電が極めて長時間に亘
って安定することが分かった。ちなみに従来のアーク電
源装置20におけるバリスタ32の制限電圧は86Vで
あるから、その場合はアーク持続時間は50秒程度以下
と非常に短い。
【0014】但し、バリスタ32の制限電圧を大きくし
過ぎると、アーク放電は長時間に亘って持続するものの
アーク式蒸発源1において、より具体的にはそのカソー
ド2とアノード12との間を絶縁する絶縁物10の表面
等で放電が起こってしまい、絶縁物10が損傷を受ける
ので、バリスタ32の制限電圧を大きくし過ぎるのは好
ましくない。具体的には、アーク式蒸発源1におけるカ
ソード2とアノード12間の耐電圧の3.5〜4倍以下
にするのが好ましい。
【0015】なお、カソード2にTa以外のMoまたは
Wを用いた場合も、上記とほぼ同様の結果が得られる。
【0016】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、Ta、
MoまたはWから成るカソードを有するアーク式蒸発源
アーク放電を長時間に亘って安定化させることができ
る。その結果、そのようなアーク式蒸発源の電源にこの
発明のアーク電源装置を用いることによって、上記のよ
うな特に融点の高い高融点金属を用い安定した成膜が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例に係るアーク電源装置を
示す回路図である。
【図2】 カソードにTa を使用した場合のバリスタの
制限電圧とアーク持続時間との関係の一例を示すグラフ
である。
【図3】 アーク式蒸発源の一例を示す概略断面図であ
る。
【図4】 従来のアーク電源装置の一例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 アーク式蒸発源 2 カソード 12 アノード 20a アーク電源装置 22 定電流直流電源 24 安定リアクトル 26 保護回路 28 抵抗 30 コンデンサ 32 バリスタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ta、MoまたはWから成るカソード
    有していてアーク放電を利用してカソード物質を蒸発さ
    せるアーク式蒸発源にアーク放電用の電力を供給する電
    源装置であって、定電流直流電源と、その負側の出力ラ
    インに直列に挿入された安定リアクトルと、この安定リ
    アクトルの出力側と正側の出力ラインとの間に接続され
    ていて、抵抗とコンデンサを並列接続したものをバリス
    タに直列接続して成る保護回路とを備えるものにおい
    て、前記保護回路におけるバリスタの制限電圧を、20
    0V以上かつ前記アーク式蒸発源のカソードとアノード
    間の耐電圧の3.5〜4倍以下の範囲内に選定している
    ことを特徴とするアーク式蒸発源用のアーク電源装置。
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