JPS63174291A - ガス放電避雷器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は点弧条片を備えたガス放電避雷器に関する。

［従来の技術］ 少なくとも二つの電極と絶縁材料壁とから成り外部空間
に対して閉鎖されたケースを備え、絶縁材料壁には点弧
被膜、少なくとも−っの点弧条片又は点弧面が配置され
、その際点弧条片が主として絶縁壁上に非接触で塗布さ
れた炭素粒子から成るガス放電避雷器は、アメリカ合衆
国特許第３４３１４５２号明細書から知られている。か
かる避雷器では金属、酸化金属粒子又は炭素粒子から成
る点弧被膜又は点弧面が、吹き付けにより非接触で絶縁
体の内側円筒面上に塗布され続いて熱処理を行われる。

しかしながらこの公知のガス放電避雷器では点弧被膜、
点弧条片又は点弧面の表面導電率が詳細には確定されて
いない、この表面導電率のばらつきに対する公差範囲も
規定されていない。そのためこの公知のガス放電避雷器
では、点弧条片を経て流れる放電電流が有利な範囲内に
存在せず、特に弱いグロー放電の際に点弧条片の過負荷
を招くというおそれがある。その際点弧条片は少なくと
も部分的に気化し、それによりガス放電避雷器の応答特
性が変化するおそれがある。それゆえこの公知のガス放
電避雷器の耐用年数が場合によっては他の構成部品の寿
命に基づいて考えられるものよりは短くなるおそれもあ
る。

［発明が解決しようとする問題点コ この発明は、点弧条片を一定の品質でかつ表面導電率の
比較的小さい公差で構成できるような、ガス放電避雷器
を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段コ この目的は前記の種類のガス放電避雷器においてこの発
明に基づき、点弧条片がケースのまだ閉鎖されていない
状態では不純物及び添加材を含まず、全長にわたるその
抵抗が１０ｎオーム（ここでｎは４ないし７、望ましく
は６）の範囲の公称値を有し、長さに無関係に公称値か
らの抵抗値の偏差が最大で０．５Ｘ１０ｎオームないし
５Ｘ１０ｎオームであることにより達成される。

［発明の効果］ それにより点弧条片を経て流れる電流が比較的狭い公差
範囲内に固定される。ガス放電避雷器全体の耐用年数を
減少するおそれのある不純物及び添加材の気化による点
弧条片の局部的過熱従って同時に起きる破損は確実に回
避される。更に点弧条片を経由する放電電流の範囲が限
定され、それにより点弧条片から電界放出により生じる
電子のＭ＃が、特に急傾斜の過電圧の際に高い応答速さ
を得るための速やかな放電形成に対して最適化される。

不定の電界強さ状態又は接合抵抗を招くおそれのある点
弧条片の材料中の不純物は存在しない。総括すれば点弧
条片の抵抗値はガス放電避雷器の機能に対する最善の範
囲に固定できる。これにより応答電圧の定められた値を
僅かなばらつきで維持することが可能となる。

点弧条片が電極数に相応する数の１倍又は複数倍設けら
れ、点弧条片がその全幅にわたって電極に接触している
と有利である。それにより電極と点弧条片との間の接合
抵抗の形成が避けられる。

更に点弧条片は絶えず各電極に導電結合されることにな
る。この確実な導電結合により応答電圧値の付加的なば
らつきが減少する。

この発明に基づくガス放電避雷器の一実施態様により、
絶縁材料壁がガラスから成るときには製造が特に安価と
なる。非接触で吹き付けられ狭い公差の抵抗値を備えた
点弧条片は、この場合にも避雷器の応答特性に有利な影
響を与える。このことは同様に絶縁材料壁がガラスで被
覆された表面を有するガス放電避雷器に対しても成り立
つ。

ガス放電避雷器の点弧条片の中の炭素粒子の粒度は、こ
の発明の有利な実施態様では１０ｐｍ以下とするのが有
利である。その際点弧条片は外見上一様な状態と特異な
黒ずんだ色とを有し、点弧条片を形成する層は抵抗値の
所望の小さいばらつきを有する。このことは大量生産で
も一定の品質を保証するための前提条件を満たす。

［実施例］ 次にこの発明に基づくガス放電避雷器の一実施例を示す
図面により、この発明の詳細な説明する。

この実施例では絶縁材料壁を形成しセラミックから成る
ガス放電避雷器の円筒形のケース部分ｌは内壁２を有す
る。ガス放電避雷器の放電路を形成し相互に同軸に向か
い合った図示されていない電極は、それぞれ円筒形のケ
ース部分ｌの上縁又は下縁上を囲み、このケース部分と
真空密に結合されている。内壁２上には非接触に塗布さ
れた点弧条片３が示されている。図には一つしか示され
ていないが、少なくとも二つのかかる点弧条片３が設け
られ、これらの点弧条片は向かい合って内壁２上に塗布
されている。その際点弧条片３はそれぞれ交互にケース
部分１の上級又は下縁から出発している。それにより点
弧条片３はまた交互に、ガス放電避雷器のケース部分ｌ
の縁に取り付けられ図示されていない電極に、一様にか
つ中断無く導電結合されている。

点弧条片３は塗布の際に及び場合によっては後に硬化の
際に全く工具と接触することは全くない。かかる点弧条
片の製作には真空蒸着法、化学蒸着法、スクープ法又は
吹き付は法が適している。その際通常は点弧条片の画成
のための遮蔽を取り付けるのが合目的であるか又は必要
である。

点弧条片は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第２
８５８５８１号公報から知られており、そこでは無衝撃
プリンタに対する着色のために採用されているアーク溶
射法により、有利に塗布することができる。この際遮蔽
カバーは必要でない。

特に最後に述べた方法ではグラファイト層の密度を単に
変更することにより、点弧条片３の全抵抗値がその長さ
に無関係に１０６オームの公称値に調節でき、目標とす
る０、５Ｘ１０６ないし５Ｘ１０６オームの比較的非常
に狭い公差範囲に保たれる。それにより点弧条片３を経
て流れる電流が主として印加された電圧に関係しかつこ
の電圧に比例する。更に点弧条片３は不純物又は添加材
を含まず塗布され、かつその全断面はケース部分１の縁
まで達し、それにより電極へのその全断面の完全な導電
結合が形成されるので、応答電圧値の小さいばらつきが
達成可能である。更に同時に点弧条片３の長い寿命が、
しばしば起こる主として点弧条片３を経て行われる弱い
グロー放電の場合にも保証される。このことはグラファ
イト層の均質な組織と純度とによりもたらされる。なぜ
ならばその際点弧条片３の添加材が部分的に気化するこ
とに起因する局部的な抵抗増大又は中断が発生しないか
らである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれこの発明に基づくガス放電
避雷器の一実施例のケースの平面図及び縦断面図である
。 １・・・ケース、　　２・・・絶縁材料壁内面、３・・
ψ点弧条片。 ｒニー、：　′、− ′支し′２１、と ＩＧ　Ｉ ＩＧ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）少なくとも二つの電極と絶縁材料壁とから成り外部
   空間に対して閉鎖されたケースを備え、絶縁材料壁には
   点弧被膜、少なくとも 一つの点弧条片又は点弧面が配置され、点弧条片が主と
   して絶縁壁上に非接触で塗布された炭素粒子から成るガ
   ス放電避雷器におい て、点弧条片（３）がケースのまだ閉鎖されていない状
   態で不純物及び添加材を含まず、全長にわたるその抵抗
   が１０＾ｎオーム（ここでｎは４ないし７、望ましくは
   ６）の範囲の公称値を有し、長さに無関係に公称値から
   の抵抗値の偏差が最大で０．５×１０＾ｎオームないし
   ５×１０＾ｎオームであることを特徴とするガ放電避雷
   器。 ２）点弧条片（３）が電極数に相応する数の１倍又は複
   数倍設けられ、点弧条片（３）がその全幅にわたって電
   極に接触していることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の避雷器。 ３）絶縁材料壁がガラスから成ることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項記載の避雷器。 ４）炭素粒子が最大で１０μｍの粒度を有することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか
   １項に記載の避雷器。