JP2543853B2 - 導電ペ−スト用導電性被覆磁性粉末 - Google Patents

導電ペ−スト用導電性被覆磁性粉末

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JP2543853B2 JP61156195A JP15619586A JP2543853B2 JP 2543853 B2 JP2543853 B2 JP 2543853B2 JP 61156195 A JP61156195 A JP 61156195A JP 15619586 A JP15619586 A JP 15619586A JP 2543853 B2 JP2543853 B2 JP 2543853B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は導電ペーストとして好適な導電性磁性粉末に
関する。
[従来技術と問題点] 導電ペーストは導電フィラーとガラスフリットまたは
有機結合剤を溶媒にてペースト状にして得られるもので
あり、これをセラミックスまたは有機基体に塗布し、乾
燥、必要に応じて焼成し、導電路を形成する。
導電フィラーとしてはAu,Ag,Cu,Niカーボンが知られ
ており、このうち価格および酸化安定性、導電性の点か
らAgが最も一般に用いられている。
ところで近年、導電ペーストを基板に塗布する方法の
1つとして磁気印刷の私用が検討されている。これは磁
気により導電パターンを基板に形成するものであり、複
雑な導電路を描くことが可能である。該磁気印刷に用い
られるフィラーは導電性と磁性とを併せ具えなければな
らない。従来多用されているAgは磁性を有さず、このま
までは磁気印刷のフィラーとしては用いることが出来な
い。そこでAgに磁性を賦与する方法として磁性を有する
粉体の表面にAgを被覆することが検討されている。
一般に磁性粉体としてはNi,Feおよび、これらの合金
または酸化物が知られている。ところが、導電性被膜を
形成する場合に、磁性粉体としてFe,Ni等の金属粉体を
用いるとPdの均一な被膜が出来難く、このため後工程の
AgまたはAg−Pd合金も均一な被膜が生成せず、高温での
酸化安定性に欠ける問題がある。
[問題の解決手段] 本発明者は、Feの二価塩水溶液とアルカリ水溶液とを
混合し、生成した水酸化第1鉄[Fe(OH)]コロイド
を酸化して得られるマグネタイト粉末(Fe3O4)を磁性
担体として用いれば、Pdが良好に披着し、AgないしAg−
Pdの被膜が均一に形成され密着性も良好であることを見
出した。
本発明は上記知見に基ずき、マグネタイト粉末にAgな
いしAg−Pd合金を被覆することにより、均一なかつ密着
性の良い導電性被膜を有し、高温での酸化安定性に優れ
た導電ペースト用導電性磁性粉体を達成したものであ
る。
[発明の構成] 本発明によれば、マグネタイト粉末にAgまたはAgとPd
の合金を被覆後の粉末重量に基づいて30〜70重量%の量
で被覆したことを特徴とする導電ペースト用導電性被膜
磁性粉末が提供される。またその好適な実施態様とし
て、上記マグネタイト粉末の比表面積が1〜15m2/gであ
る上記磁性粉末が提供され、またAgとPdの合金中にPdが
2重量%以上含有されている上記磁性粉末が提供され
る。さらに上記マグネタイト粉末は、Feの二価塩水溶液
とアルカリ水溶液とを混合し、生成した水酸化第1鉄コ
ロイドを酸化して得られたものである上記磁性粉末が提
供される。
以下,本発明を具体的に説明する。
本発明は磁性担体としてマグネタイト粉末を用いる。
該マグネタイト粉末は、該粉末の形状とサイズおよび磁
気特性が重要視される。該粒子の大きさはN2ガス吸着法
による比表面積が1〜15m2/gのものが良い。15m2/gを超
えるとAg−Pd合金の無電解メッキが難しく均一なメッキ
被膜を得にくい。また、1m2/g未満の粒子は磁気印刷す
る際に複雑な導電路を形成するには粗過ぎ、緻密な導電
路のパターンを形成しにくい。次に該粉末の磁気特性は
磁気印刷に適するように抗磁力が50〜200エルステッド
のものが良い。また該マグネタイト粉末の形状について
は、Feの二価塩水溶液とアルカリ水溶液とを混合し、生
成した水酸化第1鉄のコロイドを空気により湿式酸化し
て得られたものが好適である。この製造方法により得ら
れた粉末はサイコロ状もしくは球状を呈しており形状異
方性が殆どなく好適である。
上記マグネタイト粉末に導電性被膜としてAgを被着す
る。Agは単体でも良く、また、Agのマイグレーション、
それによるAgウィスカーの生成を抑えるためAg−Pd合金
も用いられる。Ag−Pd合金においてPdは無電解メッキで
の触媒活性化およびAgのマイグレーション防止の作用を
有する。Pdの含有量は、Pd/(Ag+Pd)で2重量%(以
下%)以上であれば良い。
上記被覆をマグネタイト粉末に被着する方法は無電解
メッキ、置換メッキ等の各種メッキ、真空蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーテイング、金属溶射など種々の
方法を用いることが出来る。
Ag,Ag−Pd合金の被覆量は、30%未満であるとマグネ
タイト粉末が完全に被覆されないため高温の酸化安定
性、即ち熱安定性に欠ける。一方、上記被膜が70%を越
えても熱安定性、導電性は変らないので、該被覆量は30
〜70%が好ましい。むしろ被覆量があまり多くなると飽
和磁気量が低くなり、磁気印刷に支障を生じるようにな
る。
[実施例1] 比表面積6.3m2/gを有するFe3O4粉末(抗磁力130Oe)7
gをPdCl20.2g/の濃度1.5中に浸漬、撹拌し、吸引ろ
過によって分離し、水洗し、Fe3O4粉末表面の触媒化を
行なった。この触媒化を施したFe3O4粉末を6g/のN2H6
SO4(硫酸ヒドラジン)及び0.1mol/リッタのNH3水を
含む水溶液2中に投入し活性化を行ない、ついでEDTA
4Na120gを添加した後、この溶液を撹拌しながらAgアン
ミン錯体水溶液(AgNO375g/、NH37mol/ 130mlを約
30分間要して滴下しFe3O4粉末の表面にAgの被覆を形成
した。これをろ別、水洗してAg被覆Fe3O4粉末13gを得
た。該粉末の組成はAg46重量%、Pd1重量%であった。
[実施例2] 比表面積11m2/gを有するFe3O4粉末(抗磁力900e)10g
をPdCl20.4g/の濃度1.5の水溶液中に浸漬、撹拌
し、吸引ろ過によって分離し、水洗し、触媒化を行なっ
た。次にこれを10g/のN2H6SO4及び0.1mol/のNH3
を含む水溶液3に投下し活性化を行ない、EDTA4Na350
gを添加した後、この溶液を撹拌しながらAg−Pdアンミ
ン錯体水溶液(AgNO375g/、Pd3g/、NH37mol/)39
0mlを約1時間要して滴下しAg−Pd合金の被覆を行なっ
た。ろ別、水洗をしてAg−Pd合金被覆Fe3O4粉末29.5gを
得た。該粉末の組成はAg−Pd:66重量%、Pd/(Ag+P
d):7.6重量%であった。
[比較例] 比較例として比表面積0.6m2/gのカーボニルNi粉(イ
ンターナショナルニッケル社、#287)(抗磁力100Oe)
7gを用い実施例1に従ってAg被覆Ni粉を製造した。この
結果Ag45重量%(Pd1重量%は触媒活性化)の組成を有
する粉末13gが得られた。
次にこれらAg被覆の粉末を大気中における高温の酸化
安定性を調べた。
Ag被覆粉末0.4gとガラスフリット(東芝ソーダガラス
GS45−M503、東芝硝子(株))0.4gとを混合し、これに
ビヒクル(エチルセルローズ約2重量%、α−テルピネ
オール(CH3C6H8C(CH32OH)(関東化学(株)#611B
O310)約98重量%を0.32〜0.34g加えてよく混練しペー
スト化させた。このペーストをアルミナ板(5cm×1.0m
m)に巾0.5cm、長さ4cm、膜厚50μmに仕上るように塗
布し、乾燥させた。更に高温酸化安定性を調べるために
900℃、空気中、焼成を行なった後、導電性の測定を行
なった。
実施例1の粉末と比較例の粉末についての結果を図に
示す。また実施例2についての結果を表1に示す。
Ag被覆Ni粉末はAgの被膜が樹枝状を呈し。不均一であ
り、比表面積が大きくなった。このため焼成を行なうと
酸化ニッケルがAg被覆粉末の表面に出てくるため電気抵
抗の増大がみられ高温安定性に欠ける。これに対しAg被
覆Fe3O4粉末は均一にAgが被覆されるため比表面積は粒
径が大きくなりむしろ低下する。電気抵抗も焼成時間を
長くしてもほとんど変化がない。
[発明の効果] 本発明の導電性磁性粉末は高温での酸化安定性に優
れ、900℃の温度下においても体積固有抵抗が殆ど変化
しない。
さらに本発明の導電性磁性粉末は製造が容易であり、
各種のメッキ法等により製造できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の磁性粉末と比較製品について、焼成時間と
体積固有抵抗との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 年治 埼玉県大宮市北袋町1丁目297 三菱金 属株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−85445(JP,A) 特開 昭61−145889(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネタイト粉末を、被覆後の粉末重量に
    基づいて30〜70重量%の量の銀または銀とパラジウムの
    合金で被覆したことを特徴とする導電ペースト用導電性
    被覆磁性粉末。
  2. 【請求項2】上記マグネタイト粉末の比表面積が1〜15
    m2/gである特許請求の範囲第1項の磁性粉末。
  3. 【請求項3】上記銀とパラジウムの合金がパラジウムを
    2重量%以上含有する特許請求の範囲第1項または第2
    項の磁性粉末。
  4. 【請求項4】上記マグネタイト粉末が、鉄の二価塩水溶
    液とアルカリ水溶液とを混合し、生成した水酸化第1鉄
    コロイドを酸化して得たものである特許請求の範囲第1
    項ないし第3項のいずれかの磁性粉末。
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