JP2543734B2 - 透明感を有する成形品の成形方法 - Google Patents
透明感を有する成形品の成形方法Info
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Description
パウンドを使用した透明感のある人造大理石調の製品を
得るための成形法に関する。
的にも優れており、バスタブ,キッチンカウンター,洗
面化粧台などに用いられる。
しては、室温から80℃程度の温度にて型内に不飽和ポリ
エステルコンパウンドを注入する注型法と、シートモー
ルディングコンパウンド(以下,SMCという)又はバルク
モールディングコンパウンド(以下,BMCという)を用い
て100〜160℃の温度の金型にてプレスで圧縮成形する方
法がある。
現在、市販されてもいるが、得られたものは比較的強度
が小さく10mm以上の肉厚にしたり、製品の裏面を補強材
にてバックアップの必要がある。又1個当たりの成形サ
イクルが長い欠点がある。
ため量産性に優れているが、従来のコンパウンドではそ
の中に含まれる繊維補強材や充填剤により透明性が得ら
れにくい欠点がある。
なかへ三次元スチレンポリマーおよびガラス粉末を添加
する方法が提案されている(特開昭62−64858号公
報)。この方法によれば製品の透明性は改善されるが、
強度の点で必ずしも充分ではない。
が求められるようになってきているが、これはSMCやBMC
等の圧縮成形物に対しても例外ではない。本発明はプレ
ス機械などを用いてSMCやBMC等の圧縮成形用組成物とガ
ラス繊維補強マットまたは布とを一体的に加熱圧縮成形
することによって、美しい透明感と高強度を有した成形
品の量産を可能とすることにより上記の市場要求にこた
えようとするものである。
末または/および長さ0.05〜1mmのガラス繊維を含有
し、25℃における粘度が約107センチポイズ以上の不飽
和ポリエステル樹脂モールディングコンパウンドとガラ
ス繊維補強マットまたは布とを一体的に加熱圧縮成形を
おこなうことにより透明感があり、強度的にも優れた成
形品が容易に得られ、しかも量産性に優れていることを
知見し、これらの知見にもとづき、更に検討した結果、
本発明を完成するに至った。
と増粘剤およびガラス粉末または/および長さ約0.05〜
1mmのガラス繊維を含有し、25℃における粘度が約107セ
ンチポイズ以上の不飽和ポリエステル樹脂をモールディ
ングコンパウンドとを一体的に加熱圧縮して成形するこ
とを特徴とする透明感を有する成形品の成形方法であ
る。
ィングコンパウンドは、従来からSMCまたはBMC等の圧縮
成形物に用いられている不飽和ポリエステルをオレフイ
ン系不飽和単量体に溶解した不飽和ポリエステル樹脂
に、増粘剤およびガラス粉末または/および長さ約0.05
〜1mmのガラス繊維を加えたものである。本発明ではこ
の不飽和ポリエステル樹脂モールディングコンパウンド
のなかで25℃における粘度が約107センチポイズ以上、
特に約5×107センチポイズ以上のものが用いられる。
カルボン酸と2価のグリコールとの縮合で合成されるも
ので、これら2成分のほかに飽和ジカルボン酸や芳香族
ジカルボン酸あるいはカルボン酸と反応するジシクロペ
ンタジエンなども併用することができる。α,β−不飽
和ジカルボン酸の例としては、たとえばマレイン酸,フ
マル酸,イタコン酸,シトラコン酸及びこれらジカルボ
ン酸の無水物が挙げられる。これらα,β−オレフイン
系不飽和ジカルホン酸と併用されるジカルボン酸の例と
しては、たとえばアジピン酸,セバシン酸,コハク酸,
グルコン酸,フタル酸無水物,o−フタル酸,イソフタル
酸,テレフタル酸,テトラヒドロフタル酸,テトラクロ
ロフタル酸などがあげられる。2価のグリコールとして
は、たとえばアルカンジオール,オキサアルカンジオー
ル,ビスフェノールAにエチレンオキシドやプロピレン
オキシドを付加したジオール等が用いられる。これに加
えてモノオールや3価のトリオールを用いてもよい。ア
ルカンジオールの例としては、たとえばエチレングリコ
ール,1,2−プロピレングリコール,1,3−プロピレングリ
コール,1,3−ブタンジオール,1,4−ブタンジオール,ネ
オペンチルグリコール,1,5−ペンタンジオール,1,6−ヘ
キサンジオール,シクロヘキサンジオール等があげられ
る。オキサアルカンジオールとしては、たとえばジオキ
シエチレングリコール,トリオキシエチレングリコール
等があげられる。これらグリコールと併用される1価あ
るいは3価のアルコールとしては、たとえばオクチルア
ルコール,オレイルアルコール,トリメチロールプロパ
ン等があげられる。
オレフイン系不飽和単量体としては、たとえばスチレ
ン,p−クロルスチレン,ビニルトルエン,ジビニルベン
ゼン,アクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1−18個を
有するアルコールとのエステル(例えば、メタクリル酸
メチル,アクリル酸ブチル,ヒドロキシプロピルアクリ
レート,ヒドロキシプロピルメタクリレート,トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート)等があげられる。
などのアルカリ土類金属の酸化物または水酸化物などが
あげられる。増粘剤の量は不飽和ポリエステル樹脂モー
ルディングコンパウンド中の樹脂分100重量部に対して
約0.2〜5重量部である。
径が約20〜350メッシュ,好ましくは約100〜200メッシ
ュのものがあげられる。その量は、不飽和ポリエステル
樹脂モールディングコンパウンド中の樹脂分100重量部
に対して約10〜300重量部,好ましくは約50〜200重量部
程度である。
を用いてもよいが、その平均粒径は約0.2〜5.0μ、特に
約2〜5μ程度のものが好ましい。その量は不飽和ポリ
エステル樹脂モールディングコンパウンド中の樹脂分10
0重量部に対して約10〜300重量部、好ましくは約30〜50
重量部程度である。
しては、単繊維の太さが約9〜15μ程度で、その使用量
は不飽和ポリエステル樹脂モールディングコンパウンド
中の樹脂分100重量部に対して約1〜100重量部、好まし
くは約20〜50重量部である。このガラス繊維を加えると
収縮率などの点ですぐれたものが得られる。
1mmのガラス繊維を不飽和ポリエステル樹脂モールディ
ングコンパウンド中に含有させる手段としては、たとえ
ば不飽和ポリエステル樹脂モールディングコンパウンド
を作成する際に添加する方法などがあげられる。
ンドは、必要に応じて、三次元スチレンポリマー,充填
材,内部離型剤,触媒,繊維,硬化調節剤,顔料等を配
合することができる。
モノマーとたとえばジビニルベンゼン誘導体,アルキレ
ングリコールジアクリレートあるいはアルキレングリコ
ールジメタクリレート誘導体,ジアリルフタレートなど
の架橋剤とを共重合せしめて得られる架橋密度約0.2〜3
0%,好ましくは約0.5〜10%の共重合体であり、スチレ
ンポリマーが架橋剤で架橋された三次元の網目構造を有
する。この三次元スチレンポリマーは通常、粉末状態で
用いられ、その粒径は、約100μ以下、好ましくは約20
〜50μ程度である。三次元スチレンポリマーの添加量
は、不飽和ポリエステル樹脂モールディングコンパウン
ド中の樹脂分100重量部に対して約1〜20重量部、好ま
しくは約3〜15重量部程度である。
シリカ,クレー等があげられる。
テアリン酸カルシウムなどがあげられる。触媒として
は、たとえば過酸化ベンゾイル,パーブチルオクトエー
トなどが、繊維としては、たとえばビニロン,ナイロ
ン,アスベストなどがあげられる。硬化調節剤として
は、たとえばパラベンゾキノン,t−ブチルヒドロキシト
ルエン等があげられる。顔料としては、たとえば酸化チ
タン,カーボンブラック,弁柄,フタロシアニンブルー
などがあげられる。
0.05〜1mmのガラス繊維を含有する上記のような飽和ポ
リエステル樹脂モールディングコンパウンドとガラス繊
維補強マットまたは布とを一体的に加熱圧縮して成形す
る。ガラス繊維補強マットとしては、たとえばチョップ
ドストランドマット(繊維厚みが約200〜800g/m2程
度),コンティニュアスストランドマット(繊維厚みが
約200〜1000g/m2程度)などが、ガラス繊維補強布とし
ては、たとえばロービングクロス,ガラス不織布(繊維
厚みが約10〜500g/m2程度)などがあげられる。この操
作はプレス機械などを用いておこなわれるが、温度は約
100〜160℃,圧力は約20〜100kg/cm2程度である。
マットまたは布をプレス機械などの金型の下型上に載置
した後、このガラス繊維補強マットまたは布の上に不飽
和ポリエステル樹脂コンパウンドを載置した後圧縮する
手段、下型上に不飽和ポリエステル樹脂コンパウンドを
載置し、その上にガラス繊維補強マットまたは布を載
せ、圧縮する手段などの手段があげられる。ガラス繊維
補強マットまたは布の量は得られる成形品の用途などに
より異なるが、通常不飽和ポリエステル樹脂コンパウン
ドに対して約1〜50重量%程度である。
た成形品が得られ、しかも量産性の点でもすぐれている
ので、たとえばバスタブ,キッチンカウンター,洗面化
粧台などの分野において有利に用いることができる。
的に説明する。
モールディングコンパウンドを用いて実験用ミニチュア
バスタブ金型(長辺600×短辺400×高さ300mm,平均厚さ
5mm)第1図および平板800×500mmで厚さ10mmの金型
(第2図)により成形した。いずれもプレス成形の条件
は、金型温度130℃,成形圧力60kg/cm2,成形時間8分,
材料のチャージ率は成形品の投影面積の約35%程度であ
る。その結果、いずれも実施例においても成形品は透明
感のある強度の大きい良好なものが得られた。
金型を第1図に、平板製造用金型を第2図に示した。図
中、1は上型を、2は不飽和ポリエステル樹脂モールデ
ィングコンパウンドを、3はガラス繊維補強マットまた
は布を、4は下型を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】ガラス繊維補強マットまたは布と増粘剤お
よびガラス粉末または/および長さ約0.05〜1mmのガラ
ス繊維を含有し、25℃における粘度が約107センチポイ
ズ以上の不飽和ポリエステル樹脂モールディングコンパ
ウンドとを一体的に加熱圧縮して成形することを特徴と
する透明感を有する成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62300495A JP2543734B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 透明感を有する成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62300495A JP2543734B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 透明感を有する成形品の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01141010A JPH01141010A (ja) | 1989-06-02 |
JP2543734B2 true JP2543734B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17885495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62300495A Expired - Fee Related JP2543734B2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 | 透明感を有する成形品の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
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JPH0732392A (ja) * | 1993-07-20 | 1995-02-03 | Yamato Kako Kk | 強化プラスチックを主材とした軽量トレイの成形法。 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6018320A (ja) * | 1983-07-12 | 1985-01-30 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 絵付けされた圧縮成形品の製造方法 |
-
1987
- 1987-11-27 JP JP62300495A patent/JP2543734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH01141010A (ja) | 1989-06-02 |
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