JP2543433B2 - 全身性作用物質を植物に投与するための装置 - Google Patents

全身性作用物質を植物に投与するための装置

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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G13/00Protecting plants
    • A01G13/02Protective coverings for plants; Coverings for the ground; Devices for laying-out or removing coverings
    • A01G13/0256Ground coverings

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、クチクラで覆われていない硬い2次組織か
らなる粗い樹木の表面に全身性作用物質を制御して投与
するための装置に関する。
(従来の技術) 多数の作用物質が葉または根を通して植物に吸収さ
れ、植物全体に分配されることが公知である。これらの
作用物質は、例えば植物の病原菌および害虫からの防
護、感染後および被害発生後の処理または成長制御に用
いることができる。
作用物質の有効時間を長くするために、作用物質を抑
制または制御して放出する調剤もしくは剤形が開発され
た。
調剤は植物に吹き付けるか、根近傍の土中に挿入す
る。
これらの投与技術は、噴霧の発生などによる環境汚染
度が高い点が短所である。霧は作用物質の毒性のため
に、人間および動物の健康にとって一部著しく危険であ
り、かつ、方法に制約されて作用物質の消費量が多い。
なぜならば、投与される作用物質の一部は植物に到達し
ないからである。作用物質の正確な用量決定は、風、
雨、温度、土壌などの外的要因のために不可欠なため、
一般に過容量となる。さらに、これらの投与技術の場
合、害虫や病原菌の駆除を1回の成長周期で数回繰返す
ことがあるため、非常に手間がかかる。
新しい投与方法および投与技術の開発により上記の短
所を避けようとする多数の試みのうち、ドイツ特許公開
番号DE−0S 37 23 380に記載された植物の全身性作
用物質をクチクラを透過して投与する装置を引用する。
この装置は、作用物質を貯蔵し、作用物質が植物に投与
される際に通過する植物表面との接触層の働きをする基
体で構成されている。通常面積1〜20cm2、一般に厚さ
5〜200μmを有し、最高200mgの作用物質を含むこの装
置は、家庭および庭園であらゆる種類の植物の害虫駆
除、栄養または成長制御に使用できる。装置は、作用物
質が作用物質貯蔵器から植物部分のクチクラを通して植
物に移行できるように、植物の葉または茎に取付ける。
この装置により、人間および動物、例えば益虫に対する
危険を低減し、従来の技術と比べて作用物質の消費量を
減少せしめ、風、雨または太陽などの外的要因による植
物への作用物質投与の影響を解消することが可能であ
る。
しかし、上記ドイツ特許公開番号DE−0S 37 23 38
0に記載された装置は、従来の技術が有する上記の短所
を部分的にしか回避していない。
公知のように、完全なクチクラは葉組織などの緑色植
物部分、および緑色の茎または花などの若い植物部分に
しか存在しない。
茎または枝などの部分が二次肥厚を示す植物は、樹齢
および木質化が増すにつれて外側の一時外皮組織である
表皮およびクリクラが脱落し、二次皮質、樹皮またはコ
ルク質などの二次外皮組織に変わる。
大部分厚膜組織化し、すなわち硬化し、かつ、表皮お
よびクリクラの生理学的機能を引き受ける組織は、粗く
平滑でない表面を有している。
しかし、例えば樹木の幹や大枝で生じるこのような表
面においては、上記ドイツ特許公開番号DE−0S 37 23
380に記載された装置は所期の効果を発揮し得ない。
なぜならば、貯蔵器の層厚および変形能力が十分でない
ため、植物表面に適合させて、植物表面とのできるだけ
全面的な密接な接触を得ることができないからである。
この全面的な密接な接触は作用物質を植物に最適に投与
するためには不可欠である。
従来の装置を、二次外皮組織のないクチクラで覆われ
た他の植物部分、例えば葉に用いる場合は、その浸透面
積が大きく有効とはいえない。この場合、第1に植物の
全ての部分に必要な作用物質濃度を供給することはでき
ない。第2に、1枚または複数の葉に適用する場合、作
用物質の濃度が適用箇所でのみ局部的に高くなり、植物
にとってむしろ有害である。さらに、クチクラに覆われ
た植物部分が高さ数メートルに成長する植物の場合にも
適用が困難である。
(発明の開示) 本発明は、従来の技術において公知の提案の短所を回
避し、それによって全身性作用物質をあらゆる種類、大
きさおよび樹齢の植物に対し、硬化した粗い不規則な外
皮組織を有する樹木表面を通して投与できる装置および
方法を提供するものである。
この課題は、本明細書請求項1記載の特徴による装置
によって解決される。本発明による装置は、裏層と変形
自在で非平滑面に適合できる作用物質貯蔵器とを具備す
るため、クチクラに覆われていない粗い不規則な硬い二
次外皮組織においても、作用植物貯蔵器と植物表面の間
でより良好な接触が得られ、それにより作用物質はより
効果的に移行することができる。
本発明の有利な実施例において、装置は全体が柔軟で
あるため、装置を取付ける相手の表面の湾曲が著しい場
合でも問題なく使用できる。
作用物質貯蔵器の構造、構成および層厚を、全身性作
用物質を植物に投与するために設けた装置の投与面が、
適用箇所のあらゆる凹凸に単純な押圧により適合できる
ように選ぶことにより、投与面と吸収面の間の迅速、簡
単、且つ全面的な接触が得られる。この場合、作用物質
貯蔵器から植物への作用物質への作用物質の移行は、全
適用時間中、持続的に接触する表面を通して行なわれ
る。
作用物質貯蔵器の構成は、それを適用するあらゆる場
合を考慮して、硬く厚組織化した、クチクラで覆われて
いない植物部分を通しても全身性作用物質の投与が行な
われるように選択される。
さらに、多量の作用物質でも、作用物質貯蔵器の構成
および層圧を適当に選択することにより、長時間にわた
り小面積を通して制御された投与を行なうことができ
る。
本明細書において作用物質貯蔵器という言葉は、全身
性作用物質を植物に投与する装置の全ての材料および部
分に対する集合概念として用いる。
本発明による装置の特別の長所は、環境適合性、雨や
風などの天候要因に対する抵抗性、あるゆる樹齢の植物
における接続的な障害の回避、単純な使用、公知の技術
による安価な製造にある。
本発明による装置は、クチクラで覆われていない硬い
2次組織からなる粗い樹木の表面に適用するのに有利で
ある。
作用物質貯蔵器からの投与と植物による吸収は、一連
の部分段階を通して行なわれ、これは種々の要因に依存
している。
全身性作用物質は、植物が吸収できる形で作用物質貯
蔵器に含まれていなければならない。従って、作用物質
貯蔵器の種類、構造および構成は、単位時間あたり特定
量の物質のみが植物に投与されるように形成されていな
ければならない。
作用物質吸収は、植物の表皮おび表皮下組織への物質
の浸透および植物の物質輸送系への物質の移行に依存し
ている。
植物と装置の間の接触面の大きさも、作用物質の投与
と吸収に影響する。単位時間および面積あたり特定量を
投与する特定の作用物質貯蔵器においては、装置の大き
さ、即ち作用物質貯蔵器と植物との接触面の大きさは、
植物の大きさおよび樹齢、特に樹木内で利用される浸透
容量に対応するように選ばれる。投与率は作用物質貯蔵
器の種類、構造および構成ならびに作用物質貯蔵器内の
作用物質の熱力学的活性度に依存する。作用物質貯蔵器
の形成と投与率を選択する際、特に植物内における全身
性作用物質の力学および運動学、つまり、全身性作用物
質の作用機構、効果を得るために最低限必要な作用物質
の濃度、浸透容量と浸透速度、ならびに植物内における
作用物質の生物学的分解の種類と速度を考慮しなければ
ならない。作用物質貯蔵器から植物への作用物質の投与
は、いかなる場合も適当な作用物質貯蔵器を選択するこ
とにより、植物内の全身性物質の濃度が常に有効限度を
満足し、かつ、植物に有害な作用が生じる濃度より低く
なるように制御および調整される。
本発明による装置を用いて植物に投与できる全身性作
用物質には、全身性殺虫剤または全身性殺真菌薬または
全身的に作用する成長制御物質などがある。
全身性殺真菌薬は、例えばトリホリン、アルミニウム
ホセチル(Aluminiumfosetyl)、ビテルタノール(Bite
rtanol)、フェナリモール(Fenarimol)、トリデモル
フ、ヌアリモール(Nuarimol)、ペンコナゾール(Penc
onazol)、プロピコナゾール(Propiconazol)などであ
る。
全身性殺虫剤は、例えばニコチン、デメトンおよびデ
メトン誘導体、ジスルホトン、ジメトエート、メビンホ
ス(Mevinphos)、フェンチオン、メナゾン、アルジカ
ルブ、などである。
全身性成長促進剤は、例えばオーキシン、ジベレリ
ン、サイトカイニンなどである。
全身性成長抑制剤には、例えばアブシジン酸エチレン
などがある。
公知のように上記の全身性作用物質は、市販の薬剤、
例えば溶液、泡、または噴霧の形で適用すると、葉また
は根を通して植物によって吸収され、吸収後に植物の道
管系に輸送され、植物全体に分配される。植物による吸
収は、物質が表皮および表皮下組織に拡散し、次いで物
質輸送系に移行するか、または作用物質を直接植物に投
与することによって行なわれる。全身性作用物質は、吸
収後先ず木部(木質部、水分輸送)および師部(ふるい
部、同化生成物輸送)の長距離輸送系を通して植物に分
配される。親水性作用物質およびイオン化合物は主とし
て木質部おいて輸送されるものに対し親油性作用物質は
ふるい部において輸送される。全身性作用物質の植物の
端末部および中心索への分配は、細胞壁の細胞から細胞
へ進む中距離輸送、例えば髄索実質部における放射状輸
送、および短距離輸送、すなわち細胞間輸送および膜輸
送によって行なわれる。
(実施例) 本発明による装置の有利な実施例は、少なくとも1種
類のエラストマーを1〜80重量%、少なくとも1種類の
軟化剤を0.5〜50重量%、少なくとも1種類の全身性作
用物質を0.5〜50重量%、および助剤を0.5〜70重量%含
む親油性〜ポリマーフィルムからなる作用物質貯蔵器を
具備する。作用物質貯蔵器は公知の方法により、溶解、
分散または融解によって製造される。エラストマーに
は、天然ゴム、合成ゴム、エチレン・ビニルアセテート
共重合体、スチロール・ブタジエン共重合体、ブロック
共重合体(例:スチロール/ブタジエン/スチロールま
たはスチロール/イソプレン/スチロール)、ポリイソ
ブチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルエステル、ポリクロルブタジエン、ポリウレタン、
ポリカプロラクタム、ポリカプロラクトン(Polcaprola
ctone)、セルロース誘導体、およびシリコーンを使用
できる。
軟化剤には、鉱油、液体ポリイソブチレン、低分子ポ
リエチレングリコール、クエン酸エステル、酒石酸エス
テル、グリセリンエステル、フタル酸エステル、一価お
よび多価アルコール,脂肪または臘が適している。
本装置の他の有利な実施例は、少なくとも1種類の水
溶性または水膨潤性ポリマーを0.5〜50重量、少なくと
も1種類の全身性作用物質を0.5〜50重量%、助剤を0.5
〜70重量%、および水を1〜80重量%含むフィルム状ヒ
ドロゲルまたはフィルム状含水エマルジョンからなる作
用物質貯蔵器を具備する。
水溶性または水膨潤性ポリマーにはポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアセテートポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸およびその誘導体、ポリメタクリル酸およ
びその誘導体、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、セルロース誘導体、澱粉および澱粉誘導
体、ガラクトマンナン、キサンタン、グァル誘導体(Gu
arderivate)、カラゲーン(Carrageen)、アルギン塩
酸、ペクチン、ゼラチン、アラビアゴムを使用できる。
全ての作用物質貯蔵器は、助剤として上記の濃化剤、
膨潤剤、浸透促進剤、粘着剤、保存剤、殺菌剤、pH調節
剤、酸化防止剤、乳化安定剤、架橋剤、湿潤剤、充填剤
および/または起泡安定剤を有することができる。上記
の水溶性または水膨潤性ポリマーの他に作用物質貯蔵器
は濃化剤および膨潤剤、例えばコロイド状珪酸、膨化粘
土、グルコース、フルクトース、ラクトース、マルトー
ス、サッカロースなどの単糖類または二糖類、またはデ
キストランなどのオリゴ糖を含むことができる。
浸透促進剤により、植物による全身性作用物質の吸収
が促進される。この目的のために、アルキル硫酸塩、ア
ルキルスルホン酸塩、アルカリ石鹸、多価金属の脂肪酸
塩、ベタイン、アミンオキサイド、脂肪酸エステル、モ
ノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、長鎖ア
ルコール、スルホキシド、ニコチン酸エステル、サリチ
ル酸、N−メチルピロリドン、2−ピロリドンまたは尿
素を添加できる。
粘着剤として貯蔵器は天然樹脂またはゴム、例えばマ
スチック、ダマール(Damar)、エレミ、スチラックス
(Styrax)、ユーホルビウム(Euphorbium)、サンダラ
ック、ガルバヌム、アラビアゴム、カラヤ、改質天然樹
脂、例えばコロホニウム誘導体(Kolophoniumderivat
e)、合成樹脂またはゴム、例えばポリアクリレート、
ポリメタクリレーと、ポリビニルエーテル、ポリウレタ
ン、ポリイソブチレン、ポリビニルエステルまたはシリ
コーンを含むことができる。
貯蔵器に添加できる適当な保存剤は、p−Cl−m−ク
レゾール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエチ
ルアルコール、クロルブタノール、4−ヒドロキシ安息
香酸メチルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル
エステル、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニ
ウム、クロルヘキシジン(Chlorhexidin)・ジアセテー
ト、クロルヘキシジン・ジグルコン塩酸、エタノール、
プロピレングリコールなどである。
殺虫剤としてハロゲン化合物、例えばポリビドン(Po
lyvidon)・ヨード、次亜鉛素酸ナトリウムまたはトシ
ルクロルアミド(Tosylchloramid)、酸化剤、例えば過
酸化水素または過マンガン酸カリウム、アリル水銀化合
物、例えばホウ酸フェニル第二水銀またはメルブロミ
ン、アルキル水銀化合物、例えばチオメルサール(Thio
mersal)、有機スズ化合物、例えばトリ−n−ブチル・
スズ安息香酸塩、銀・蛋白化合物、例えば銀蛋白アセチ
ルタンニン酸塩、アルコール、例えばエタノール、n−
プロパノールまたはイソプロパノール、フェノール、例
えばチモール、o−フェニルフェノール、2−ベンチル
−4−クロルフェノール、ヘキサクロロフェンまたはヘ
キシルレゾルシン、または有機窒化化合物、例えば8−
ヒドロキシキノリン、クロルキナルドール(Chlorquina
ldol)、クリオキノール(Clioquinol)、エタクリジン
(Ethacridin)、ヘキセチジン(Hexetidin)、クロル
ヘキシジンまたはアムバゾン(Ambazon)を添加でき
る。
適当なpH調節剤はグリシン緩衝剤、クエン酸塩緩衝
剤、ホウ酸塩衝剤、リン酸塩緩衝剤、クエン酸−リン酸
塩緩衝剤である。
酸化防止剤として、作用物質貯蔵器はアスコルビン
酸、パルミチン酸アスコルビル、酢酸トコフェロール、
プロピルガレート(Propylgallat)、ブチルヒドキシア
ニソールまたはブチルヒドロキシトルエンを含むことが
できる。
乳化安定剤として、非イオン結合乳化剤、例えば高級
脂肪族アルコール、糖の脂肪酸部分エステル、多価ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリ
コール脂肪族アルコールエーテル、ポリエチレングリコ
ール・ソルビタン(Sorbitan)脂肪酸エステル、および
両性乳化剤、例えばリン脂質(Phospholipde)、両性石
鹸または蛋白、陽イオン反応乳化剤、例えば第四級アン
モニウム化合物またはピリジウム化合物、および陰イオ
ン反応性乳化剤、例えば多価金属の脂肪酸塩、アルキル
硫酸塩およびアルキルスルホン酸塩を用いる。
充填剤として、微小結晶セルロース、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、二酸化ケイ素、ケ
イ酸マグネシウム、マグネシウム・ケイ化アルミニウ
ム、カオリン、疎水性澱粉、ステアリン酸カルシウムま
たはリン酸カルシウを使用できる。
架橋剤として、貯蔵器または多価金属陽イオン、多価
イソシアン酸塩、多価アルデヒド、多価アルコール、多
価カルボン酸または過酸化物充填剤を含むことができ
る。
助剤として、作用物質貯蔵器は親油性ポリマーフィル
ムまたはエマルジョンフィルムのベースに加えて、天
然、半合成または合成樹脂および油、例えばオリーブ
油、ひまし油、落下生油、大豆油、亜麻仁油、胡麻油、
ホホバ油、アボガド油、硬化落花生油、硬化ひまし油、
トリグリセリド混合物(ミグリオール(登録商標名)、
ソフチザン(登録商標名))またはシリコン油、天然、
半合成または合成臘、例えば密猟、羊毛臘、地臘、鯨
臘、オレイン酸オレイルエステル、パルミチン酸イソプ
ロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチ
ル、パルミチン酸セチルまたはステアリン酸セチル、脂
肪酸、例えばドデシルアルコールまたはセチルアルコー
ル、脂肪酸、例えばミリスチン酸、オレイン酸またはリ
ノール酸、プロポキシ化(Propoxylirte)、エトキシ化
および硫酸化脂肪族アルコール、脂肪酸アルキルアミ
ド、脂肪酸・蛋白縮合物、リン脂質、ステアリン酸また
は炭化水素、例えばパラフィンまたはパラフィン油を含
むことができる。
作用物質貯蔵器として、ヒドロゲルまたは含水乳剤を
使用する場合、全身生作用物質に対する硬い外皮組織の
浸透性は、樹木内での液体を吸蔵する能力のもととなる
ものであり、全身性作用物質の拡散に抵抗する遮断層が
膨潤することによって高まる。この効果は、作用物質貯
蔵器に含まれている水または水と水和性溶剤との混合物
に、硬い外皮組織を迅速に軟化させるアルカリよりなる
軟化性の助剤を添加すると一層強化される。
本発明による装置の他の有利な実施例は、多孔性構造
を有する作用物質貯蔵器、例えば柔らかい発泡対、羊毛
材、発泡性乾燥ゲルを包含し、または作用物質貯蔵器は
天然、半合成または合成繊維をベースとした繊維状面組
織を含む。全身性作用物質は、当該作用物質貯蔵器に溶
解、分散、乳化するか、マイクロカプセルに分配されて
いる。
全身性作用物質を植物に投与することが可能な作用物
質貯蔵器の内容を、作用物質貯蔵器を使用する直前また
は使用中において準備することも可能である。例えば、
全身性作用物質を粉末または乾燥調剤の形にするか、ま
たは作用物質貯蔵器に多孔性構造、または繊維状面組織
を含むこともできる。
適用前に、助剤を含むことができる特定量の液体を作
用物質貯蔵器に供給する。その際、作用物質を少なくと
も一部溶解することができる液体を選択する。この実施
例は、特に溶解状態で保存期間が2年未満の作用物質に
とって有利である。
全身性作用物質および、場合により助剤を含む特定量
の液体を適用直前に、多孔性構造を有するかまたは繊維
状面組織からなり、ゲル化剤を含むことができる作用物
質貯蔵器に供給することも可能である。液体の供給は適
用中も継続できる。
これは医薬分野の当業者にとって公知の、適用箇所上
方に位置する貯蔵容器から裏層を通し作用物質貯蔵器に
供給する持続注入または間欠性注入の技術によって可能
である。本発明による装置のこの実施例により、多量の
作用物質を小面積を通して長時間にわたり供給すること
が可能となる。さらに、適当な公知の計量装置により、
全身性作用物質の供給を成長周期において変化する必要
条件に適合させ調節することができる。
装置の作用物質貯蔵器を他層積層材とし、積層材の少
なくとも1層に全身性作用物質を含ませることも可能で
ある。その際上記の貯蔵器タイプを任意に組み合わせて
層合成体とすることができる。
この場合、多層合成体を構成する個々の層は互いに関
連および密着している。尚、貯蔵器は切片に分けること
も可能である。切片は、その上方または下泡に位置する
層との関係によって、例えば第5a図,第5b図のごとく、
貯蔵部材6と投与部材7に分ける形式やまたは第6a図,
第6b図のごとく貯蔵器の外周を全て包囲される形式にす
ることもできる。
多層合成体において、作用物質を含んでいない層また
は多孔フォイルが制御部材として種々の層の間または作
用物質貯蔵器と植物の間にある。作用物質貯蔵器は少な
くとも1個の分離部材を含むことができる。例えば、互
いに分離した貯蔵器部分は同一の作用物質を種々の貯蔵
形態で含むことができる。種々の形態によりある部分か
らは全身性作用物質が非常に急速に放出され、植物内で
すばやく十分な作用物質濃度に達し、他の部分からは全
身性作用物質が遅れて放出され、所期の時間にわたり作
用物質濃度を維持するように選択できる。
しかし作用物質貯蔵器の種々の部分に、様々な植物病
の予防および治療のための種々の作用物質も含めること
ができる。作用物質貯蔵器の分離によりそれぞれの作用
物質に対し、作用物質の放出にとって最適な形態を使用
することができる。この実施例の長所は、植物の保護の
ために複数の全身性作用物質を使用しなければならない
場合複数の装置を用いて作用物質を同時に適用する必要
がない点にある。さらに、分離層を設け、分離部材を構
成することにより種々の貯蔵器部分の間の不利な相互作
用、それによって保存中の変化を生じることがない。
植物に対する装置の全接触面、特に作用物質貯蔵器
は、適用前にカバーに覆われている。その際、カバーは
適用時に除去しやすいように剥離手段を具備することが
できる。装置の裏層は一般に水、熱、および空気などの
外的影響に対して抵抗性があり、貯蔵器をこれらの影響
に対して保護するようになっている。
裏層2および非透過性保護層3はなるべくはポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエステ
ル、ポリウレタン、ポリスチロール、ポリテトラフルオ
ロエチレン、セロハン、アセチルセルロース、アルミニ
ウムのフォイルまたは上記材料の合成フォイルからな
る。
裏層には表示や注意書を印刷することができる。
本発明の特別の実施例により、少なくとも一部腐朽可
能である。紫外線の作用または生物学的分解、例えば微
生物または酵素の作用によって装置が腐朽するため、適
用後除去する必要はない。腐朽措置は、装置の分解が所
定の適用時間の経過後に開始するように設計する。装置
は種々の方法で植物に固定することができる。裏層と作
用物質貯蔵器が等しい面積を有する場合、変形可能な作
用物質貯蔵器の構成は、粘着性を有するように選択す
る。その際、この粘着性は高い初期付着と広い温度範囲
にわたる高い粘着力を保証しなければならず、それによ
って装置は、粗く平滑でない、場合により湿った表面
に、夏の高温下でも、春または晩秋の低温下でも確実に
付着する。作用物質貯蔵器に粘着性がないか、またはご
く僅かな場合、装置を植物に当て、表面を軽く押して、
従来の接着テープ、接着フォイル、ひもまたは包帯で植
物部分に巻き付ける。有利な固定方法は、裏層の面積が
作用物質貯蔵器よりも大きく、少なくとも裏層の植物表
面側の張出し部が粘着性であり、この張出し部によって
装置を植物表面に固定することができる。
他の固定方法は、裏層が2個の対向する長尺の帯板ま
たはテープに別れ、装置を植物の幹に取付けた後、幹を
包囲して硬く結ぶことができる。帯板はシール部を設け
るか、互いにかみ合うように形成できる。
装置は従来の方法で製造し、個々に完成される。裏
層、作用物質貯蔵器および場合により保護層が等しい面
積を有する場合、これら一緒に巻き取るか、折畳んで、
1個の容器に保管できる。この場合、利用者は自分で用
途に適した面積の切片に切断などの方法により切取る。
しかしまた切片の面積は、穿孔または切込みなどによる
折取り線によって指定できる。それにより、利用者は技
術的な補助手段を用いることなく個々の切片を切取るこ
とができる。
本発明による全身性作用物質を植物に投与するための
装置の長所は、特に果樹栽培やぶどう栽培などの穀物栽
培において顕著である。これらの分野では、害虫駆除は
特に重要である。なぜならば殺虫剤は殆どの場合、1回
の成長周期に数回散布しなければならないからである。
従来の方法で殺虫剤を散布する場合、しばしば経済的
に側面と環境保護ならびに人間および動物に対する危険
の回避との間で、困難な検討を行なわなければならな
い。本発明による装置を使用すればこの困難はなくな
る。なぜならば、この場合1回適用すれば成長周期に必
要な作用物質が制御されて書物に投与され、全成長周期
にわたり、害虫の被害から植物を保護し、またはすでに
被害がある場合に害虫を効果的に駆除でき、その際、環
境を汚染したり人間および動物の健康を害することがな
いからである。さらに本発明による装置を使用すること
によって、材料および作用物質を著しく節約できる。な
ぜならば、従来の技術を用いた場合より、作用物質をは
かるに効果的に利用でき、利用に際して器具類は全く使
用しないからである。さらに、これらの措置により植物
保護の手間は著しく軽減する。
第1図乃至第6b図は上記種々の実施例を図解したもの
であって、第1図は作用物質貯蔵器1の片側に非透過性
裏層2、反対側に剥離可能な非透過性保護層3を設けた
装置を示す。第2図は多層作用物質貯蔵器を有し、貯蔵
器が2層1a,1bに別れた装置を示す。第3図は作用物質
を含む作用物質貯蔵器1が植物側で制御部材4と結合し
ている実施例を示す。第4図は作用物質貯蔵器が分離部
材5により2つの部分1c,1dに別れている実施例を示
す。第5a図及び第5b図は、切片に分割された、貯蔵部材
6と投与部材7を具備する作用物質貯蔵器を有する装置
を示す。第6a図および第6b図は、作用物質貯蔵器1が保
護層3と裏層2によって覆われた装置を示す。保護層3
および裏層2は作用物質貯蔵器1よりも面積が大きく、
全部(第6a図)または一部(第6b図)に接着フィルム8
を付けている。
以下に、本実施例の種々の実施例を説明する。
実施例1 ビニルアセテート28重量%およびメルトインデックス
800のエチレン・ビニルアセテート共重合体(Evatane 2
8.800)75g、ビニルアセテート28重量%およびメルトイ
ンデックス25のエチレン・ビニルアセテート共重合体
(Evatand 28.25)25g、ヒドロアビエチルアルコール
(Hydroabietylalkohol)(Abitol)275g、ポリオキシ
エチレン−(20)−ステアリルエーテル(Brij 78)7.2
5gおよびポリオキシチレン−(2)−ステアリルエーテ
ル(Brij 72)7.25gを、110℃で融解する。融成物に交
差架橋結合ポリアクリル酸ナトリウム塩(Aquakeep 10S
H)14.5g、およびビテルタノール(Bitertanol)(Bayc
or)の25%散布粉末を分散させる。この融成物を70℃の
温度下で塗布重量1700g/m2および塗布幅20cmでシリコン
加工紙に塗布する。冷却後、この融成物を塗布されたシ
リコン加工紙(作用物質貯蔵器)を、接着層方向にアル
ミ加工した幅42cmの褐色のポリエチレン・ベースフォイ
ル(100μm)の予め接着材を塗布した側の中央に張り
付け、接着材を塗布したポリエチレンベースフォイルが
作業物質貯蔵器の両側に11cm張出すようにする。次い
で、幅44cmのシリコーン加工カバーを張付け、作業物質
貯蔵器およびポリエチレンベースフォイルの張出した接
着部を覆う。長手方向を横断して2cmごとに切断する
と、寸法は次の通りとなる。テープ2×44cm、裏層2×
42cm、作用物質貯蔵器2×20cm。この作用物質貯蔵器は
厚さ約2mmでビテルタノール約0.5gを含む。
実施例2 ポリビニルピロリドン(Kollidon 30)75g、ゼラチン
75g、グリセリン50gおよびフェノキシエタノールに種々
のパラヒドロキシ安息香酸エステルを溶かした28%溶液
(Phenonip)1.5gを、70℃で蒸留水300gに溶解させる。
この溶液にホセチル(Fosetyl)・アルミニウム(Alitt
e)の約75%の粉末濃縮物225gを溶解または分散させ
る。生成物を温度50℃の温度下で塗布重量1500g/m2およ
び塗布幅20cmの条件で羊毛材(単位面積重量80g/m2)に
塗布する。冷却後、この生成物を塗布された羊毛材(作
用物質貯蔵器、単位重量80g/m2)を接着剤を塗布したポ
リエチレン・ベースフォイルの中央に張付ける(実施例
1に0準じする)。それを更に、実施例1に準じて、シ
リコーン加工フォイルで覆い作業物質貯蔵器およびポリ
エステルベースフォイルの張り出した接着部を覆う。実
施例1と同様の寸法で切断し個々のテープを製造する。
この場合物質貯蔵器は厚さ約2mmでホセチル・アルミニ
ウム1.4gを含む。
実施例3 実施例2に準じて作用物質を含まない装置を製造する
(接着剤を塗布したポリエチレン・ベースフォイル84cm
2に羊毛材40cm2)。羊毛材層にそれぞれフェナリモール
(Fenarimol)(Rubigan)の12%乳化濃縮物4gを含浸さ
せ、装置をシリコーン加工フォイルで覆う。実施例1〜
実施例3による装置は、痂皮真菌を除去するためにリン
ゴ樹などに使用する全身性殺真菌薬を含む。
効果を試験するために実施例1〜3による装置および
作用物質を含まないプラセボ(Placebo)装置を一年生
リンゴ樹(グロースター種)で春の最終発芽活動の開始
時に、芽接ぎ箇所の直上の幹に巻き付けて適用した。比
較のため、数本の樹木は未処理のままとした。効果は、
2カ月および6カ月後に菌の発生および発芽の程度(痂
皮が発生した葉の数、葉1枚の当たりの痂皮の数)に基
づいて、未処理樹木と比較して判定した。植物毒性の判
定には、成長力の尺度として葉の数を測定した。
実施例1〜3による装置によって、未処理樹木および
プラセボ処理樹木と比較して、樹木の顕著な保護が達成
された。実施例1および3による装置によって処理した
樹木は、6カ月の処理期間後も痂皮は極めて僅かであっ
た。未処理樹木およびプラセボ処理樹木の場合は、葉の
50%以上に菌が多量に発生した。実施例2によって処理
した樹木の場合、痂皮は全く認められなかったが、植物
毒の微候が若干散見された。この場合の樹木における葉
の数は実施例1および3による装置で処理した樹木、プ
ラセボ処理樹木および未処理樹木における葉の数を約15
〜20%下回った。
【図面の簡単な説明】
第1図は作用物質貯蔵器の片側に非透過性裏層を設け反
対側に剥離可能な非透過性保護層を設けた装置を示す
図、第2図は作用物質貯蔵器が2層に別れた多層作用物
質貯蔵器を有する装置を示す図、第3図は作用物質貯蔵
器が植物との接着側で制御部材と結合しているところを
示す図、第4図は作用物質貯蔵器が分離部材により2つ
の部分に別れている実施例を示す図、第5a図及び第5b図
はセグメントに分割されて貯蔵部材と投与部材を具備す
る作用物質貯蔵器を有する装置を示す図、第6a図および
第6b図は作用物質貯蔵器が保護層と裏層によって覆われ
た装置を示す図である。 (符号の説明) 1……作用物質貯蔵器 1a,1b,1c……層 2……非透過性裏層 3……非透過性保護層 4……制御部材 5……分離部材 6……貯蔵部材 7……投与部材 8……接着フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァルター ミューラー ドイツ連邦共和国、5450 ノイヴィート 1、エンゲルザー シュトラーセ 56 (72)発明者 ミカエル ロレガー ドイツ連邦共和国、5450 ノイヴィート 22、オットー・ハーン・シュトラーセ 16 (56)参考文献 特開 昭53−142446(JP,A) 実公 昭57−38324(JP,Y2)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クチクラで覆われていない硬い2次組織か
    らなる粗い樹木の表面を介して全身性作用物質を投与す
    るための装置であって、 裏層と、作用物質キャリアとを有しており、該作用物質
    キャリアは非平滑面に適用しうる変形自在な作用物質貯
    蔵器を有し、 また該変形自在な作用物質貯蔵器は、少なくとも1種類
    のエラストマー又は水溶性もしくは水膨潤性ポリマーで
    構成されると共に、 a)少なくとも1種類のエラストマー又は水溶性もしく
    は水膨潤性ポリマーを1〜80重量%と、 b)少なくとも1種類の軟化剤(softener)を0.5〜50
    重量%と、 c)少なくとも1種類の農薬、殺虫剤、殺菌剤もしくは
    成長制御物質の群より選ばれた全身性作用物質を0.5〜5
    0重量%と、 d)水と、及び e)軟性化剤(softening agent)、濃化剤及び膨潤
    剤、浸透促進剤、粘着剤、保存剤、殺菌剤、pH調整剤、
    酸化防止剤、乳化安定剤、架橋剤、充填剤及び/又は起
    泡安定剤の群より選ばれた助剤0.5〜70重量%とを含ん
    でいる植物に全身性作用物質を投与するための装置にお
    いて、 作用物質貯蔵器としてヒドロゲル又は含水エマルジョン
    が使用され、また、硬化した末端組織を急速に軟化する
    のに効果のあるアルカリよりなる軟性化剤の助剤を、作
    用物質貯蔵器中に含まれる水又は、水と水和性溶剤の混
    合物に加えることを特徴とする全身性作用物質を植物に
    投与するための装置。
  2. 【請求項2】全身性作用物質が分散している多孔性構造
    または繊維状面組織を有し、本装置を樹木表面に適用直
    前または適用中に作用物質貯蔵器の中または作用物質貯
    蔵器の表面上に前記全身性作用物質を液体調剤で供給す
    ることを特徴とする請求項1記載の全身性作用物質を植
    物に投与するための装置。
  3. 【請求項3】前記作用物質貯蔵器が、初めには全身性作
    用物質を植物表面に投与するのに作用しない形態であ
    り、適用直前または適用中において該全身性作用物質を
    植物表面への浸透に適した形態に移行せしめる助剤を貯
    蔵器の中または表面上に供給するされるものであること
    を特徴とする請求項1に記載の全身性作用物質を植物に
    投与するための装置。
  4. 【請求項4】前記作用物質貯蔵器が多数の層からなる積
    層材であり、少なくとも1層に全身性作用物質を有して
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の全身性作用物質を植物に投与するための装置。
  5. 【請求項5】前記作用物質貯蔵器が分離部材(5)及び
    膜の形による透過速度を制御する制御部材(4)を有し
    ていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の全身性作用物質を植物に投与するための装置。
  6. 【請求項6】前記作用物質キャリアは柔軟であり、樹木
    表面に固定するための固定装置を具備することを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の全身性作用
    物質を植物に投与するための装置。
  7. 【請求項7】前記作用物質貯蔵器が少なくとも一部腐朽
    可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    1項に記載の全身性作用物質を植物に投与するための装
    置。
  8. 【請求項8】前記作用物質貯蔵器の植物との接触面が適
    用前はカバーによって保護されていることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の全身性作用物質
    を植物に投与するための装置。
  9. 【請求項9】全身作用物質に対して透過しない裏層に印
    刷することができることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれか1項に記載の全身性作用物質を植物に投与する
    ための装置。
  10. 【請求項10】内樹皮、外樹皮またはコルクのような二
    次外皮組織をもつ樹木部の表面に適用され、また、作用
    物質貯蔵器と樹木表面間の接触が得られたのちにはじめ
    て、全身性作用物質が樹木に浸透されることを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれか1項に記載の全身性作用物
    質を植物に投与するための装置の利用方法。
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