JP2543424B2 - ル―プ点制御装置 - Google Patents

ル―プ点制御装置

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JP2543424B2 JP2047483A JP4748390A JP2543424B2 JP 2543424 B2 JP2543424 B2 JP 2543424B2 JP 2047483 A JP2047483 A JP 2047483A JP 4748390 A JP4748390 A JP 4748390A JP 2543424 B2 JP2543424 B2 JP 2543424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は配電系統において工事停電が必要となった
場合、当該工事区間のみを停電させ、他の区間は無停電
で運用する場合に用いられるループ点制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
第2図は例えば中部電力(株)発行の技術開発ニュー
ス39の7頁に記載された従来の配電系統ループ切替時の
原理を示す構成図であり、図中、CBAは変電所Aに接続
される配電線LAを活殺するしゃ断器、CTAは配電線LAに
供給する電流を変成する変流器、CBBは変電所Bに接続
される配電線LBk、LBl,LBm,LBnを活殺するしゃ断器、CT
Bは配電線LBl,LBm,LBnに供給する電流を変成する変流
器、LCSはループ点切替開閉器、SBl,SBmは工事対象配電
線区間LBmの両端の区分開閉器で常時“閉”の状態にあ
る。LSは常開点区分開閉器で常時は“開”の状態にあ
る。OCAは変流器CTAからの電流を受けて動作する過電流
検出器、OCBは変流器CTBからの電流を受けて動作する過
電流検出器を示す。
次に動作について説明する。
今、工事対象配電線区間LBmの両端区分開閉器SBl,SBm
を開いて工事に入る場合、そのまま開くと、工事とは関
係の無い配電線区間LBnまで停電してしまう。無停電を
指向する場合は、先ず常開点区分開閉器LSを投入し、し
かる後に区分開閉器SBl,SBmを開く必要がある。
従って、工事区間切離しの中途段階では、常開点区分
開閉器LS、区分開閉器SBl,SBmが共に“閉”となってい
る時間帯が存在する。
この場合、変電所Aからの電源電圧と、変電所Bから
の電源電圧とにベクトルが無ければ、両系統間を還流す
る形で流れる横流は殆ど無視し得る程度に小さくなる。
ところが両系統間に電圧差がある場合は、ループ横流
が大きくなり開閉能力の小さい区分開閉器SBl,SBmでは
ループ横流を開くことができず、その電流値が変電所に
設けられた過電流検出器OCA,OCBの検出レベルを超える
と、検出器OCAの動作条件でしゃ断器CBAがしゃ断され
る。同様に検出器OCBの動作条件でしゃ断器CBBがしゃ断
され、場合によっては給電対象の全配電線区間が停電す
ることになる。
そのため従来は工事対象区間以外の配電線区間の一時
停電を伴なう形の停電切替を止めを得ないものとしてい
た。
一方、電力供給の信頼度向上要求が強まる中、最近に
なって第2図のループ点切替開閉器LCSを用いて無停電
切替の試みが行われている。
この方法はループ横流開閉能力を有するループ点切替
開閉器LCSを工事区間に隣接する区分開閉器SBmに並列接
続し、しかる後に区分開閉器SBmを開き、さらにその
後、常開点区分開閉器LSを閉じるという操作を実施す
る。最後の操作である常開点区分開閉器LSを閉じた時に
流れるループ横流は、ループ点切替開閉器LCSでしゃ断
することになり、この方法によれば工事対象区間以外は
無停電で切替を完了し得ることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の工事区間無停電切替は以上のようにループ横流
開閉能力を有するループ点切替開閉器LCSによって行っ
ていたため、工事作業が終了し、配電系統を元の状態に
戻す場合、第3図に示すように、今度はループ点切替開
閉器LCSを常開点区分開閉器LSの所へ移動させ、しかる
後に常開点区分開閉器LSを開き、さらに区分開閉器SBm
を閉じる必要があった。そのため、系統をループにした
時のループ横流が小さく、ループ点切替開閉器LCSを用
いずとも、常設区分開閉器のみで無停電切替操作が可能
な場合でも、ループ点切替開閉器LCSを移動させ、電柱
に載せる装柱作業が必要となる煩わしさがあった。
さらに、常開点区分開閉器LSを閉じた後で、例えば配
電線LBlで第2図のF1で示す故障が発生した場合は、2
つのしゃ断器CBA,CBBの両方を開かなければ、故障を除
去することができない。すなわち、通常では常開点区分
開閉器LSは開であるから、上記故障F1が発生した場合
は、単に対応するしゃ断器CBBのみをしゃ断すればよい
が、工事停電を目的として常開点区分開閉器LSを閉とし
た特殊なループ運用の状態にあるときに、上記故障F1
発生して過大な故障電流が流れた場合は、ループ点切替
開閉器LCSではしゃ断することができず、このため2つ
のしゃ断器CBA,CBBをしゃ断して、配電線の全区間を停
電せざるを得ない等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされ
たもので、従来のループ点切替開閉器を用いずに、過大
なループ横流および故障電流をしゃ断することができ
る。ループ点制御装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るループ点制御装置は、工事等に伴う休
止予定区間を介して給電されている健全区間に給電可能
な複数のループ点のおのおのに直列に接続され、過大な
ループ横流や系統故障電流を遮断するスイッチ素子と、
このスイッチ素子の過電流を検出しその検出信号によ
り、スイッチ素子を非導通とする過電流検出器と、この
過電流検出器が動作しないループ点を選択し、過電流検
出器が動作しないスイッチ素子を導通制御する親局とを
設けたものである。
〔作 用〕
この発明におけるスイッチ素子は、各ループ点で試投
入を行い、その過電流検出器が動作しないループ点のス
イッチ素子を導通制御する親局を設けたことにより、ル
ープ点切替開閉器を移動させる手間が省けるとともに、
過大なループ横流および系統故障電流を遮断することが
できるようになる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
1図においては第2図および第3図と対応する部分には
同一符号を付して説明を省略する。
第1図の実施例は3つの変電所A,B,Cを有する配電系
統を示し、LCl,LCm,LCnは変電所Cに接続される配電
線、CBCは配電線LCl,LCm,LCnを活殺するしゃ断器、CTC
は配電線LCl,LCm,LCnに供給する電流を変成する変流
器、OCCは変流器CTCからの電流を受けて動作する過電流
検出器である。
RC1,RC2はこの発明によるループ点制御装置であり、
ループ点で用いられていた従来の常開点区分開閉器LSお
よび他のループ点で用いられていた従来の常開点区分開
閉器の代わりに配電線LA,LBn,LCnに対して直列に接続さ
れている。ループ点制御装置RC1において、SR11,SR12は
互いに並列に接続された高速のスイッチ素子であり、こ
の実施例ではサイリスタSR11,SR12が用いられている。C
T1はサイリスタSR11,SR12に流れる電流を変成する変流
器、OC1は変流器CT1の出力電流から過大電流を検出する
過電流検出器である。ループ点制御装置RC2もサイリス
タSR21,SR22、変流器CT2および過電流検出器OC2によ
り、ループ点制御装置RC1と同一構成されている。Pは
ループ制御装置RC1,RC2と通信を行う親局である。
次に動作について説明する。
今、工事停電区間を配電線LBmとすると、工事に入る
前に、先ず、ループ点制御装置RC1を親局Pにより制御
し、サイリスタSR11,SR12をトリガして強制的に導通状
態と成す。この場合、過電流検出器OC1の動作レベルを
各区分開閉器SBl,SBmのしゃ断可能な電流レベルに設定
して置く。サイリスタSR11,SR12がONになったとき、過
電流検出器OC1が上記電流レベルを越える過電流を検出
しなければ、配電線LBnは変電所Aから給電を受ける。
次に区分開閉器SBl,SBmを開として、配電線LBmを停電し
た後、工事に入る。
また、過電流検出器OC1が過電流を検出した場合は、
サイリスタSR11,SR12は速やかにOFFとなる。従って、こ
の過電流が過大横流、または図のF1で示す故障により生
じたものである場合は、しゃ断器CBBのみがしゃ断さ
れ、しゃ断器CBAはしゃ断されず、配電線LAが停電する
ことが防止される。
また、サイリスタSR11,SR12がOFFとなったときは、配
電線LBnに変電所Cから給電を行うべく、ループ点制御
装置RC2が親局Pによって動作され、サイリスタSR21,SR
22が強制的にONと成される。
通常、配電系統は網目状に構成されているので、工事
により、給電が停止されてしまう区間に給電を可能にす
るループ点は複数個存在している。従って、この発明に
よる方式によれば、各ループ点においてループ点制御装
置の試投入を行い、その過電流検出器が応動しないルー
プ点を選択して、給電を行えばよいことになる。
なお、上記実施例では、従来の常開点区分開閉器に代
えてループ点制御装置を用いたが、ループ点制御装置と
常開点区分開閉器とを並列設置して用い、工事のための
切替え終了後に、常開点区分開閉器を閉じてループ運用
するようにしてもよい。このようにすれば、ループ点制
御装置を短時間定格のものとすることができる。ただ
し、ループ運用中の故障発生時には2ケ所のしゃ断器が
しゃ断されるのを許容する必要がある。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、工事等に伴う休止
予定区間を介して給電されている健全区間に給電可能な
複数のループ点のおのおのに直列に接続され、過大なル
ープ横流や系統故障電流を遮断するスイッチ素子と、こ
のスイッチ素子の過電流を検出しその検出信号により、
スイッチ素子を非導通とする過電流検出器と、この過電
流検出器が動作しないループ点を選択し、過電流検出器
が動作しないスイッチ素子を導通制御する親局とにより
構成したので、従来常開点区分開閉器であったものをス
イッチ素子で構成し、ループ点に本設で備えることがで
きると共に、配電系統の最適ループ点を選択して投入す
るができるので、従来のように工事停電対象区間から常
開点区分開閉器設置点へとループ点切替開閉器を移動さ
せる手間が省けると共に、ループ運用に入っている間に
配電線で故障が発生した場合は、過電流検出器が応動
し、瞬時にスイッチ素子をOFF制御するようにすれば、
従来のように他の配電線のしゃ断器を不要にしゃ断する
ことも無くなる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるループ点制御装置を
適用した配電系統を示す構成図、第2図および第3図は
従来のループ切替方法を示す配電系統の構成図である。 RC1,RC2はループ点制御装置、SR11,SR12,SR21,SR22はサ
イリスタ、CT1,CT2は変流器、OC1,OC2は過電流検出器、
LBn,LCnは配電線。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 順一郎 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 2号 三菱電機株式会社制御製作所内 (72)発明者 金田 明 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 2号 三菱電機株式会社制御製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−287321(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工事等に伴う休止予定区間を介して給電さ
    れている健全区間に給電可能な複数のループ点を備えた
    ループ点制御装置において、上記各ループ点に対して直
    列に接続され、過大なループ横流や系統故障電流を遮断
    するスイッチ素子と、このスイッチ素子の過電流を検出
    しその検出信号により、上記スイッチ素子を非導通とす
    る過電流検出器と、この過電流検出器が動作しない上記
    ループ点を選択し、上記過電流検出器が動作しない上記
    スイッチ素子を導通制御する親局とを備えたことを特徴
    とするループ点制御装置。
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JPH071980B2 (ja) * 1987-05-15 1995-01-11 中国電力株式会社 配電線事故区間検出切離装置

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