JP2543398Y2 - スライド式スイッチの接点構造 - Google Patents

スライド式スイッチの接点構造

Info

Publication number
JP2543398Y2
JP2543398Y2 JP1992002110U JP211092U JP2543398Y2 JP 2543398 Y2 JP2543398 Y2 JP 2543398Y2 JP 1992002110 U JP1992002110 U JP 1992002110U JP 211092 U JP211092 U JP 211092U JP 2543398 Y2 JP2543398 Y2 JP 2543398Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
fixed contact
contacts
fixed
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992002110U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH062522U (ja
Inventor
実 西尾
茂夫 原
勝 鈴木
一久 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP1992002110U priority Critical patent/JP2543398Y2/ja
Priority to US07/970,461 priority patent/US5357069A/en
Publication of JPH062522U publication Critical patent/JPH062522U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543398Y2 publication Critical patent/JP2543398Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/12Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage
    • H01H1/36Contacts characterised by the manner in which co-operating contacts engage by sliding
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H15/00Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for actuation in opposite directions, e.g. slide switch
    • H01H15/005Switches having rectilinearly-movable operating part or parts adapted for actuation in opposite directions, e.g. slide switch adapted for connection with printed circuit boards

Landscapes

  • Slide Switches (AREA)
  • Contacts (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、第1及び第2の固定接
点群に対して摺動する第1及び第2の可動接触子を備え
た、いわゆる2連式のスライド式スイッチの接点構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種スライド式スイッチの接点構造の
従来構成を図40及び図41に示す。このものは、例え
ば自動車のウインドガラスをモータにより上下動させ
る、ウインドレギュレータ用のスイッチに用いたもので
ある。
【0003】図40において、基板1に、第1の固定接
点群2と第2の固定接点群3とが並列状態に設けられて
いる。
【0004】第1の固定接点群2は、正逆回転可能なモ
ータ4と接続された第1の共通固定接点2aと、電源の
正端子に接続された第1の正固定接点2bと、アース接
続を介して電源の負端子に接続された第1の負固定接点
2cとを有している。
【0005】また、第2の固定接点群3は、第1の固定
接点群2と同様に、上記モータ4と接続された第2の共
通固定接点3aと、電源の正端子に接続された第2の正
固定接点3bと、アース接続を介して電源の負端子に接
続された第2の負固定接点3cとを有している。
【0006】そして、第1の固定接点群2に対して摺動
する第1の可動接触子5と、第2の固定接点群3に対し
て摺動する第2の可動接触子6とは、図示しないコンタ
クトホルダに取り付けられていて、これら第1及び第2
の可動接触子5,6は、図40中矢印A方向及びこれと
は反対方向へ同時にスライド移動するようになってい
る。
【0007】この構成において、第1及び第2の可動接
触子5,6が図40の二点鎖線で示す中立位置に位置さ
れた状態では、第1の可動接触子5の接点部5a,5b
が第1の共通固定接点2aと第1の負固定接点2cとに
接触し、また、第2の可動接触子6の接点部6a,6b
が第2の共通固定接点3aと第2の負固定接点3cとに
接触しており、この状態ではモータ4は断電状態であっ
て、中立状態となっている。
【0008】スイッチ操作に基づき、第1及び第2の可
動接触子5,6が上記中立位置から矢印A方向へスライ
ドして第1の作動位置へ達すると(図41の一点鎖線参
照)、第1の可動接触子5の接点部5a,5bは第1の
共通固定接点2aと第1の負固定接点2cとに接触した
ままであるが、第2の可動接触子6の接点部6a,6b
が第2の共通固定接点3aと第2の正固定接点3bとに
接触する状態に切り替わる。
【0009】この状態では、モータ4に矢印B方向への
電流が流れることに基づき、該モータ4が正回転するこ
とによりウインドガラスが上昇されるようになり、アッ
プ状態となる。
【0010】また、スイッチ操作に基づき、第1及び第
2の可動接触子5,6が図40の中立位置から矢印Aと
は反対方向へスライドして第2の作動位置へ達すると
(図41の破線参照)、第2の可動接触子6の接点部6
a,6bは第2の共通固定接点3aと第2の負固定接点
3cとに接触したままであるが、第1の可動接触子5の
接点部5a,5bが第1の共通固定接点2aと第1の正
固定接点2bとに接触する状態に切り替わる。
【0011】この状態では、モータ4に矢印Bとは反対
方向への電流が流れることに基づき、該モータ4が逆回
転することによりウインドガラスが下降されるようにな
り、ダウン状態となる。
【0012】なお、第1及び第2の可動接触子5,6
は、スイッチ操作が解除されると、自動的に中立位置に
戻される。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成のものでは、第1及び第2の可動接触子5,6が中立
位置と第1の作動位置との間でスライドする際(中立状
態とアップ状態との切り替えの際)には、専ら第2の可
動接触子6の接点部6aと第2の正固定接点3bとの間
でアークが発生し、また、第1及び第2の可動接触子
5,6が中立位置と第2の作動位置との間でスライドす
る際(中立状態とダウン状態との切り替えの際)には、
専ら第1の可動接触子5の接点部5aと第1の正固定接
点2bとの間でアークが発生することになる。
【0014】このため、第2の正固定接点3bと第2の
共通固定接点3aとの間の絶縁スペース部7、及び第1
の正固定接点2bと第1の共通固定接点2aとの間の絶
縁スペース部8においてアークに伴う金属粉等により絶
縁性が低下する、換言すればそれぞれ異極の固定接点間
で絶縁性が低下するおそれがあるという不具合があっ
た。
【0015】そこで、本考案の目的は、2連式のスライ
ド式スイッチにおいて、異極の固定接点間での絶縁性の
低下を防止し得るスライド式スイッチの接点構造を提供
するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の手段は、
第1の共通固定接点、及び第1の正固定接点、並びに第
1の負固定接点を有した第1の固定接点群と、前記第1
の共通固定接点と負荷を介して接続された第2の共通固
定接点、及び第2の正固定接点、並びに第2の負固定接
点を有した第2の固定接点群と、中立位置を挟んだ第1
の作動位置と第2の作動位置との間でスライドすると共
にそのスライドにより前記第1の固定接点群に対して摺
動するように設けられ、中立位置及び第1の作動位置で
は第1の共通固定接点と第1の正及び負固定接点のうち
の一方とに接触し、第2の作動位置では第1の共通固定
接点と第1の正及び負固定接点のうちの他方とに接触す
る第1の可動接触子と、この第1の可動接触子と同期し
て中立位置を挟んだ第1の作動位置と第2の作動位置と
の間でスライドすると共にそのスライドにより前記第2
の固定接点群に対して摺動するように設けられ、中立位
置及び第2の作動位置では第2の共通固定接点と第2の
正及び負固定接点のうちの一方とに接触し、第1の作動
位置では第2の共通固定接点と第2の正及び負固定接点
のうちの他方とに接触する第2の可動接触子とを備えた
スライド式スイッチにおいて、前記第1及び第2の可動
接触子が第1の作動位置から中立位置へスライドする際
に、第2の可動接触子が第2の固定接点群の一つの固定
接点から離間する前に第1の可動接触子を第1の正及び
負固定接点のうちの一方から一旦離間させるように、そ
の第1の正及び負固定接点のうちの一方に第1の絶縁部
を設け、前記第1及び第2の可動接触子が第2の作動位
置から中立位置へスライドする際に、第1の可動接触子
が第1の固定接点群の一つの固定接点から離間する前に
第2の可動接触子を第2の正及び負固定接点のうちの一
方から一旦離間させるように、その第2の正及び負固定
接点のうちの一方に第2の絶縁部を設けたことを特徴と
するものである。
【0017】また、本考案の第2の手段は、第1の共通
固定接点、及び第1の正固定接点、並びに第1の負固定
接点を有した第1の固定接点群と、前記第1の共通固定
接点と負荷を介して接続された第2の共通固定接点、及
び第2の正固定接点、並びに第2の負固定接点を有した
第2の固定接点群と、中立位置を挟んだ第1の作動位置
と第2の作動位置との間でスライドすると共にそのスラ
イドにより前記第1の固定接点群に対して摺動するよう
に設けられ、中立位置及び第1の作動位置では第1の共
通固定接点と第1の正及び負固定接点のうちの一方とに
接触し、第2の作動位置では第1の共通固定接点と第1
の正及び負固定接点のうちの他方とに接触する第1の可
動接触子と、この第1の可動接触子と同期して中立位置
を挟んだ第1の作動位置と第2の作動位置との間でスラ
イドすると共にそのスライドにより前記第2の固定接点
群に対して摺動するように設けられ、中立位置及び第2
の作動位置では第2の共通固定接点と第2の正及び負固
定接点のうちの一方とに接触し、第1の作動位置では第
2の共通固定接点と第2の正及び負固定接点のうちの他
方とに接触する第2の可動接触子とを備えたスライド式
スイッチにおいて、前記第1及び第2の可動接触子が第
1の作動位置から中立位置へスライドする際に、第2の
可動接触子が第2の固定接点群の一つの固定接点から離
間する前に第1の可動接触子を第1の共通固定接点から
一旦離間させるように、その第1の共通固定接点に第1
の絶縁部を設け、前記第1及び第2の可動接触子が第2
の作動位置から中立位置へスライドする際に、第1の可
動接触子が第1の固定接点群の一つの固定接点から離間
する前に第2の可動接触子を第2の共通固定接点から一
旦離間させるように、その第2の共通固定接点に第2の
絶縁部を設けたことを特徴とするものである。
【0018】そして、上記第1、第2の手段において、
第1の固定接点群と第2の固定接点群とを一列状態に配
置すると共に、第1の固定接点群の第1の正固定接点と
第2の固定接点群の第2の正固定接点とを共通化する
か、若しくは第1の固定接点群の第1の負固定接点と第
2の固定接点群の第2の負固定接点とを共通化するとよ
い。
【0019】さらに、前記第1及び第2の絶縁部を凹状
に形成し、第1の絶縁部の第1の可動接触子の移動方向
と交差する両側にその第1の可動接触子の両端部が摺動
するように絶縁材製の一対の第1の受部を設けると共
に、その第1の受部に連なり且つ第1の可動接触子の移
動方向に沿った部位に一対の第1の凹状部を設け、第2
の絶縁部の第2の可動接触子の移動方向と交差する両側
にその第2の可動接触子の両端部が摺動するように絶縁
材製の一対の第2の受部を設けると共に、その第2の受
部に連なり且つ第2の可動接触子の移動方向に沿った部
位に一対の第2の凹状部を設けることが好ましい。
【0020】
【作用】第1の手段において、第1及び第2の可動接触
子が中立位置と第1の作動位置との間でスライドする際
には、専ら第1の可動接触子と、第1の絶縁部が設けら
れた第1の正または負固定接点との間でアークが発生
し、また、第1及び第2の可動接触子が中立位置と第2
の作動位置との間でスライドする際には、専ら第2の可
動接触子と、第2の絶縁部が設けられた第2の正または
負固定接点との間でアークが発生することになる。
【0021】このとき、第1の絶縁部は第1の正または
負の同一の固定接点の領域内であり、また、第2の絶縁
部は第2の正または負の同一の固定接点の領域内である
から、それら第1、第2の絶縁部にアークに伴う金属粉
等が発生したとしても、異極の固定接点間で絶縁性が低
下するということはない。
【0022】また、第2の手段において、第1及び第2
の可動接触子が中立位置と第1の作動位置との間でスラ
イドする際には、専ら第1の可動接触子と、第1の絶縁
部が設けられた第1の共通固定接点との間でアークが発
生し、また、第1及び第2の可動接触子が中立位置と第
2の作動位置との間でスライドする際には、専ら第2の
可動接触子と、第2の絶縁部が設けられた第2の共通固
定接点との間でアークが発生することになる。
【0023】このとき、第1の絶縁部は第1の共通固定
接点の領域内であり、また、第2の絶縁部は第2の共通
固定接点の領域内であるから、それら第1、第2の絶縁
部にアークに伴う金属粉等が発生したとしても、異極の
固定接点間で絶縁性が低下するということはない。
【0024】そして、第1の固定接点群と第2の固定接
点群とを一列状態に配置した場合には、それらを並列状
態に配置する場合に比べて、可動接触子の移動方向と交
差する方向のスペースを抑えられる利点がある。
【0025】またこのとき、第1の固定接点群の第1の
正固定接点と第2の固定接点群の第2の正固定接点とを
共通化するか、若しくは第1の固定接点群の第1の負固
定接点と第2の固定接点群の第2の負固定接点とを共通
化することにより、第1の固定接点群と第2の固定接点
群とを単純に一列状態に配置する場合に比べて、可動接
触子の移動方向のスペースを抑えられる利点がある。
【0026】さらに、上記第1及び第2の絶縁部を凹状
に形成することで、アークに伴って発生する金属粉等は
そこに落ちることになり、絶縁性の低下を一層確実に防
止できる。
【0027】このように第1及び第2の絶縁部を凹状に
形成した場合、第1及び第2の可動接触子がそれら第1
及び第2の絶縁部を通過する際にがたつくおそれがある
が、第1及び第2の絶縁部の両側にそれぞれ第1及び第
2の可動接触子の両端部が摺動する第1及び第2の受部
を設けることにより、それらのがたつきを防止すること
ができる。
【0028】また、第1及び第2の受部に連ねて第1及
び第2の凹状部を設けることにより、第1及び第2の可
動接触子が第1及び第2の受部に対して摺動することに
伴い摩耗粉が発生したとしても、その摩耗粉はそれぞれ
第1及び第2の凹状部に落下するようになり、よって、
その摩耗粉で第1及び第2の可動接触子の摺動抵抗が増
加するようなことを防止できる。
【0029】
【実施例】以下、本考案を自動車のウインドレギュレー
タ用のスイッチに適用した第1実施例につき図1ないし
図5を参照して説明する。
【0030】まず、図1ないし図3において、基板11
は絶縁材製である合成樹脂により形成されていて、この
基板11上に、第1の固定接点群12と第2の固定接点
群13とが並列状態に設けられている。
【0031】第1の固定接点群12は、負荷としての正
逆回転可能なモータ14と接続された第1の共通固定接
点15と、電源の正端子に接続された第1の正固定接点
16と、アース接続を介して電源の負端子に接続された
第1の負固定接点17とを有している。
【0032】このうち、第1の共通固定接点15と第1
の正固定接点16との間、及び第1の共通固定接点15
と第1の負固定接点17との間には、それぞれ孔から成
る絶縁スペース部18,19(便宜上、図1に斜線で示
す)が設けられていると共に、それぞれ上面が各固定接
点15、16、17と面一となる絶縁材製の案内部20
が2個ずつ設けられている。各案内部20は基板11と
一体に形成したものである。
【0033】第2の固定接点群13は、第1の固定接点
群12と同様に、上記モータ14を介して第1の共通固
定接点15と接続された第2の共通固定接点21と、電
源の正端子に接続された第2の正固定接点22と、アー
ス接続を介して電源の負端子に接続された第2の負固定
接点23とを有している。
【0034】このうち、第2の共通固定接点21と第2
の正固定接点22との間、及び第2の共通固定接点21
と第2の負固定接点23との間には、それぞれ孔から成
る絶縁スペース部24,25(これも図1に斜線で示
す)が設けられていると共に、それぞれ上面が各固定接
点21、22、23の上面と面一となる絶縁材製の案内
部26が2個ずつ設けられている。各案内部26も案内
部20と同様に基板11と一体に形成したものである。
【0035】そして、第1の固定接点群12に対して摺
動する第1の可動接触子27と、第2の固定接点群13
に対して摺動する第2の可動接触子28とは、図示しな
いコンタクトホルダに取り付けられていて、これら第1
及び第2の可動接触子27,28は、図1中矢印C方向
及びこれとは反対方向へ同時にスライドするようになっ
ている。
【0036】また、これら第1及び第2の可動接触子2
7,28は、図1に示す中立位置を挟んで、図4に示す
第1の作動位置と、図5に示す第2の作動位置との間で
スライドするようになっている。
【0037】このうち第1の可動接触子27は、図2お
よび図3に示すように、左右両側に下方へ凸となる接点
部27a,27bを有した構成となっていると共に、第
2の可動接触子28も、図示はしないが、第1の可動接
触子27と同様に左右両側に下方へ凸となる接点部28
a,28bを有した構成となっており、それら各接点部
27a,27b及び28a,28bが上記各固定接点1
5,16,17及び21,22,23に対し摺動して接
離するようになっている。
【0038】さて、上記第1の固定接点群12における
第1の負固定接点17において、第1の可動接触子27
の接点部27bの摺動領域内に、この場合孔から成る凹
状の第1の絶縁部29(便宜上、斜線で示す)を設けて
いる。
【0039】このとき、第1の絶縁部29は、これの左
側縁部29aが第2の固定接点群13における第2の正
固定接点22の右側縁部22a(絶縁スペース部24の
左側縁部)に対して矢印C方向側(左側)となるように
設定していると共に、図1中上下方向の幅寸法を接点部
27bの幅寸法(これの移動方向と交差する方向の寸
法)よりも小さくなるように設定している。
【0040】上記第1の絶縁部29における第1の可動
接触子27の移動方向と交差する両側(図1中上下の両
側)には、上面が第1の負固定接点17の上面と面一と
なるように絶縁材製の一対の第1の受部30,30を設
けている。この第1の受部30も基板11と一体に形成
したものである。
【0041】一対の第1の受部30,30における第1
の可動接触子27の移動方向である左側には、その第1
の受部30と連なるようにして、それぞれ孔から成る一
対の第1の凹状部31,31(これも斜線で示す)を設
けている。
【0042】また、上記第2の固定接点群13における
第2の負固定接点23において、第2の可動接触子28
の接点部28bの摺動領域内に、孔から成る凹状の第2
の絶縁部32(これも斜線で示す)を設けている。
【0043】このとき、第2の絶縁部32は、これの右
側縁部32aが第1の固定接点群12における第1の正
固定接点16の左側縁部16a(絶縁スペース部18の
右側縁部)に対して矢印Cとは反対方向側(右側)とな
るように設定していると共に、図1中上下方向の幅寸法
を接点部28bの幅寸法(これの移動方向と交差する方
向の寸法)よりも小さくなるように設定している。
【0044】上記第2の絶縁部32における第2の可動
接触子28の移動方向と交差する両側(図1中上下の両
側)には、上面が第2の負固定接点23の上面と面一と
なるように絶縁材製の一対の第2の受部33,33を設
けている。この第2の受部33も基板11と一体に形成
したものである。
【0045】一対の第2の受部33,33における第2
の可動接触子28の移動方向である右側には、その第2
の受部33と連なるようにして、それぞれ孔から成る一
対の第2の凹状部34,34(これも斜線で示す)を設
けている。
【0046】次に上記構成の作用を説明する。いま、第
1及び第2の可動接触子27,28が図1に示す中立位
置に位置された状態では、第1の可動接触子27の接点
部27a,27bが第1の共通固定接点15と第1の負
固定接点17とに接触し、また、第2の可動接触子28
の接点部28a,28bが第2の共通固定接点21と第
2の負固定接点23とに接触しており、この状態ではモ
ータ14は断電状態であって、中立状態となっている。
【0047】スイッチ操作に基づき、第1及び第2の可
動接触子27,28が上記中立位置から矢印C方向へス
ライドして図4に示す第1の作動位置へ達すると、第1
の可動接触子27の接点部27a,27bは第1の共通
固定接点15と第1の負固定接点17とに接触したまま
であるが、第2の可動接触子28の接点部28a,28
bが第2の共通固定接点21と第2の正固定接点22と
に接触する状態に切り替わる。
【0048】この状態では、モータ14に矢印D方向へ
の電流が流れることに基づき、該モータ14が正回転す
ることによりウインドガラスが上昇されるようになり、
アップ状態となる。
【0049】また、スイッチ操作に基づき、第1及び第
2の可動接触子27,28が中立位置から矢印Cとは反
対方向へスライドして図5に示す第2の作動位置へ達す
ると、第2の可動接触子28の接点部28a,28bは
第2の共通固定接点21と第2の負固定接点23とに接
触したままであるが、第1の可動接触子27の接点部2
7a,27bが第1の共通固定接点15と第1の正固定
接点16とに接触する状態に切り替わる。
【0050】この状態では、モータ14に矢印E方向へ
の電流が流れることに基づき、該モータ14が逆回転す
ることによりウインドガラスが下降されるようになり、
ダウン状態となる。
【0051】なお、第1及び第2の可動接触子27,2
8は、スイッチ操作が解除されると、自動的に図1で示
す中立位置に戻される。
【0052】ここで、第1及び第2の可動接触子27,
28が中立位置から第1の作動位置へスライドする場合
は、第1の可動接触子27の左側の接点部27bは、第
1の絶縁部29に対応して一旦第1の負固定接点17か
ら離間し、そして第2の可動接触子28の左側の接点部
28aが第2の正固定接点22に接触した後に第1の負
固定接点17に再び接触する状態となるもので、その第
1の可動接触子27の接点部27bが第1の負固定接点
17に再度接触する際にそれらの間でアークが発生する
ことになる。
【0053】また、第1及び第2の可動接触子27,2
8が第1の作動位置から中立位置へスライドする場合
は、第1の可動接触子27の左側の接点部27bは、第
2の可動接触子28の左側の接点部28aが第2の正固
定接点22から離間する前に、第1の絶縁部29に対応
して一旦第1の負固定接点17から離間し、そして第2
の可動接触子28の接点部28aが第2の正固定接点2
2から離間した後に、第1の負固定接点17に再び接触
する状態となるもので、その第1の可動接触子27の接
点部27bが第1の負固定接点17から離間する際にそ
れらの間でアークが発生することになる。
【0054】これに対して、第1及び第2の可動接触子
27,28が中立位置から第2の作動位置へスライドす
る場合は、第2の可動接触子28の右側の接点部28b
は、第2の絶縁部32に対応して一旦第2の負固定接点
23から離間し、そして第1の可動接触子27の右側の
接点部27aが第1の正固定接点16に接触した後に第
2の負固定接点23に再び接触する状態となるもので、
その第2の可動接触子28の接点部28bが第2の負固
定接点23に再度接触する際にそれらの間でアークが発
生することになる。
【0055】また、第1及び第2の可動接触子27,2
8が第2の作動位置から中立位置へスライドする場合
は、第2の可動接触子28の右側の接点部28bは、第
1の可動接触子27の右側の接点部27aが第1の正固
定接点16から離間する前に、第2の絶縁部32に対応
して一旦第2の負固定接点23から離間し、そして第1
の可動接触子27の接点部27aが第1の正固定接点1
6から離間した後に、第2の負固定接点23に再び接触
する状態となるもので、その第2の可動接触子28の接
点部28bが第2の負固定接点23から離間する際にそ
れらの間でアークが発生することになる。
【0056】従ってこの場合、第1及び第2の可動接触
子27,28が中立位置と第1の作動位置との間でスラ
イドする際には、専ら第1の可動接触子27の接点部2
7bと、第1の絶縁部29が設けられた第1の負固定接
点17との間でアークが発生し、また、第1及び第2の
可動接触子27,28が中立位置と第2の作動位置との
間でスライドする際には、専ら第2の可動接触子28の
接点部28bと、第2の絶縁部32が設けられた第2の
負固定接点23との間でアークが発生することになる。
【0057】このとき、第1及び第2の絶縁部29,3
2にアークに伴う金属粉等が発生したとしても、第1の
絶縁部29は第1の負固定接点17の領域内であると共
に、第2の絶縁部32は第2の負固定接点23の領域内
であり、しかも、その金属粉等は孔から成る第1及び第
2の絶縁部29,32内に落下することになるから、異
極の固定接点間で絶縁性が低下するということはない。
【0058】そして、上記第1及び第2の絶縁部29,
32が孔から成ることから、第1及び第2の可動接触子
27,28がそれら第1及び第2の絶縁部29,32を
通過する際に、接点部27b,28bが第1及び第2の
絶縁部29,32部分に入り込んでがたつくおそれがあ
るが、第1及び第2の絶縁部29,32の両側にそれぞ
れ第1及び第2の可動接触子27,28の両端部が摺動
する第1及び第2の受部30,33を設けているから、
それら第1及び第2の可動接触子27,28のがたつき
を防止することができる。
【0059】また、それら第1及び第2の可動接触子2
7,28が第1及び第2の受部30,33に対して摺動
することに伴い摩耗粉が発生したとしても、その摩耗粉
は、それぞれ第1及び第2の凹状部31,34に落下す
るようになるから、摩耗粉で第1及び第2の可動接触子
27,28の摺動抵抗が増加するようなことを防止でき
る。
【0060】しかも、上記した実施例においては、第1
の固定接点群12における絶縁スペース部18,19及
び第2の固定接点群13における絶縁スペース部24,
25をそれぞれ孔によって形成しているから、第1及び
第2の固定接点群12,13に対して第1及び第2の可
動接触子27,28が摺動する際に摩耗粉が発生したと
しても、その摩耗粉はそれら絶縁スペース部18,19
及び24,25、並びに第1及び第2の絶縁部29,3
2に落下するようになる。よって、その摩耗粉で絶縁性
が低下したり、摺動抵抗が増加したりするようなことを
確実に防止することができる。
【0061】また、各絶縁スペース部18,19及び2
4,25には案内部20及び26を設けていて、これら
案内部20,26によって第1及び第2の可動接触子2
7,28のがたつきを防止することができる。
【0062】なお、上記した実施例では、第1及び第2
の絶縁部29,32、第1及び第2の凹状部31,3
4、及び各絶縁スペース部18,19及び24,25を
それぞれ孔によって形成したが、それらは凹部によって
構成しても良いことは勿論であり、また、各固定接点1
5,16,17及び21,22,23と上面が面一状態
をなす絶縁材によって構成しても良い。
【0063】さらに、第1及び第2の負固定接点17,
23は、第1及び第2の絶縁部29,32を包囲する枠
状に形成したが、一部を開放したコ字状をなすように形
成しても良いものである。
【0064】図6ないし図8は本考案の第2実施例を示
したものであり、上記した第1実施例とは次の点が異な
っている。
【0065】すなわち、この第2実施例では、第1実施
例における第1の固定接点群12の第1の正固定接点1
6を第1の負固定接点35に、第1の負固定接点17を
第1の正固定接点36にそれぞれ置き換え、また、第2
の固定接点群13の第2の正固定接点22を第2の負固
定接点37に、第2の負固定接点23を第2の正固定接
点38にそれぞれ置き換えている。
【0066】そして、第1の絶縁部29、第1の受部3
0、及び第1の凹状部31を第1の正固定接点36の領
域内に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部3
3、及び第1の凹状部34を第2の正固定接点38の領
域内に設けている。
【0067】このものにおいて、第1及び第2の可動接
触子27,28が図6に示す中立位置に位置された状態
では、第1の可動接触子27は第1の共通固定接点15
と第1の正固定接点36とに接触し、第2の可動接触子
28は第2の共通固定接点21と第2の正固定接点38
とに接触した状態となっている。
【0068】そして、第1及び第2の可動接触子27,
28が中立位置から図7に示す第1の作動位置に移動さ
れると、第1の可動接触子27は第1の共通固定接点1
5と第1の正固定接点36とに接触したままであるが、
第2の可動接触子28は第2の共通固定接点21と第2
の負固定接点37とに接触する状態に切り替わる。
【0069】また、第1及び第2の可動接触子27,2
8が中立位置から図8に示す第2の作動位置に移動され
ると、第2の可動接触子28は第2の共通固定接点21
と第2の正固定接点38とに接触したままであるが、第
1の可動接触子27は第1の共通固定接点15と第1の
負固定接点35とに接触する状態に切り替わる。
【0070】このとき、第1及び第2の可動接触子2
7,28が中立位置と第1の作動位置との間でスライド
する際には、専ら第1の絶縁部29部分においてアーク
が発生し、また、第1及び第2の可動接触子27,28
が中立位置と第2の作動位置との間でスライドする際に
は、専ら第2の絶縁部32部分においてアークが発生す
ることになる。
【0071】図9ないし図11は本考案の第3実施例を
示したものであり、第1実施例とは次の点が異なってい
る。
【0072】すなわち、この第3実施例では、第1及び
第2の固定接点群12,13の配置関係は第1実施例と
同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部30、及
び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の領域内
に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部33、及
び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の領域内
に設けているところが第1実施例とは異なっている。
【0073】また、図12ないし図14は本考案の第4
実施例を示したものであり、第2実施例とは次の点が異
なっている。
【0074】すなわち、この第4実施例では、第1及び
第2の固定接点群12,13の配置関係は第2実施例と
同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部30、及
び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の領域内
に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部33、及
び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の領域内
に設けているところが第2実施例とは異なっている。
【0075】これら第2、第3及び第4実施例において
も、第1実施例と同様な作用効果を奏する。
【0076】次に図15ないし図18は本考案の第5実
施例を示したものであり、第1実施例とは次の点が異な
っている。
【0077】すなわち、この第5実施例では、第1実施
例における第1の固定接点群12と第2の固定接点群1
3とを一列状態に配置(この場合、第1の固定接点群1
2を左側、第2の固定接点群13を右側に配置)すると
共に、第1の固定接点群12の第1の正固定接点16と
第2の固定接点群13の第2の正固定接点22とを共通
化して共通正固定接点39を構成している。
【0078】また、これに伴い第1及び第2の可動接触
子40,41も一列状態となるように配置していて、第
1の可動接触子40の接点部40a,40bが第1の固
定接点群12の各固定接点15,17,39に対し摺動
して接離し、また、第2の可動接触子41の接点部41
a,41bが第2の固定接点群13の各固定接点21,
23,39に対し摺動して接離する構成となっている。
【0079】この場合、第1の絶縁部29、第1の受部
30、及び第1の凹状部31は第1の負固定接点17の
領域内に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部3
3、及び第1の凹状部34は第2の負固定接点23の領
域内に設けている。
【0080】図19ないし図21は本考案の第6実施例
を示したものであり、第2実施例及び第5実施例とは次
の点が異なっている。
【0081】すなわち、この第6実施例では、第2実施
例における第1の固定接点群12と第2の固定接点群1
3とを一列状態に配置(この場合、第1の固定接点群1
2を右側、第2の固定接点群13を左側に配置)すると
共に、第1の固定接点群12の第1の正固定接点36と
第2の固定接点群13の第2の正固定接点38とを共通
化して共通正固定接点42を構成している。
【0082】また、その共通正固定接点42の領域内
に、第1の絶縁部29と第2の絶縁部32とを共通化し
た共通絶縁部43と、一対の第1の受部30と第2の受
部33とを共通化した共通受部44と、第1及び第2の
凹状部31,34とをそれぞれ設けている。
【0083】図22ないし図24は本考案の第7実施例
を示したものであり、第5実施例(図15ないし図1
8)とは次の点が異なっている。
【0084】すなわち、この第7実施例では、第1及び
第2の固定接点群12,13の配置関係は第5実施例と
同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部30、及
び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の領域内
に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部33、及
び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の領域内
に設けているところが第5実施例とは異なっている。
【0085】図25ないし図27は本考案の第8実施例
を示したものであり、第6実施例(図19ないし図2
1)とは次の点が異なっている。
【0086】すなわち、この第8実施例では、第1及び
第2の固定接点群12,13の配置関係は第6実施例と
同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部30、及
び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の領域内
に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部33、及
び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の領域内
に設けているところが第6実施例とは異なっている。
【0087】次に図28ないし図30は本考案の第9実
施例を示したものであり、第1実施例及び第5実施例と
は次の点が異なっている。
【0088】すなわち、この第9実施例では、第1実施
例における第1の固定接点群12と第2の固定接点群1
3とを一列状態に配置(この場合、第1の固定接点群1
2を右側、第2の固定接点群13を左側に配置)すると
共に、第1の固定接点群12の第1の負固定接点17と
第2の固定接点群13の第2の負固定接点23とを共通
化して共通負固定接点45を構成している。
【0089】そして、その共通負固定接点45の領域内
に、第1の絶縁部29と第2の絶縁部32とを共通化し
た共通絶縁部43と、一対の第1の受部30と第2の受
部33とを共通化した共通受部44と、第1及び第2の
凹状部31,34とをそれぞれ設けている。
【0090】図31ないし図33は本考案の第10実施
例を示したものであり、第2実施例及び第9実施例とは
次の点が異なっている。
【0091】すなわち、この第10実施例では、第2実
施例における第1の固定接点群12と第2の固定接点群
13とを一列状態に配置(この場合、第1の固定接点群
12を左側、第2の固定接点群13を右側に配置)する
と共に、第1の固定接点群12の第1の負固定接点35
と第2の固定接点群13の第2の負固定接点37とを共
通化して共通負固定接点46を構成している。
【0092】そして、第1の絶縁部29、第1の受部3
0、及び第1の凹状部31は第1の正固定接点36の領
域内に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部3
3、及び第1の凹状部34は第2の正固定接点38の領
域内に設けている。
【0093】図34ないし図36は本考案の第11実施
例を示したものであり、第9実施例(図28ないし図3
0)とは次の点が異なっている。
【0094】すなわち、この第11実施例では、第1及
び第2の固定接点群12,13の配置関係は第9実施例
と同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部30、
及び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の領域
内に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部33、
及び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の領域
内に設けているところが第9実施例とは異なっている。
【0095】図37ないし図39は本考案の第12実施
例を示したものであり、第10実施例(図31ないし図
33)とは次の点が異なっている。
【0096】すなわち、この第12実施例では、第1及
び第2の固定接点群12,13の配置関係は第10実施
例と同一であるが、第1の絶縁部29、第1の受部3
0、及び第1の凹状部31を第1の共通固定接点15の
領域内に設け、また、第2の絶縁部32、第2の受部3
3、及び第1の凹状部34を第2の共通固定接点21の
領域内に設けているところが第10実施例とは異なって
いる。
【0097】これら第5ないし第12実施例によれば、
第1実施例と同様な作用効果を奏することに加えて、次
のような利点がある。
【0098】すなわち、第1及び第2の固定接点群1
2,13を一列状態に配置しているので、それらを並列
状態に配置した場合に比べて、第1及び第2の可動接触
子40,41の移動方向と交差する方向のスペースを抑
えられる利点がある。
【0099】また、第1の固定接点群12の第1の正固
定接点16,36と第2の固定接点群13の第2の正固
定接点22,38とを共通化するか、若しくは第1の固
定接点群12の第1の負固定接点17,35と第2の固
定接点群13の第2の負固定接点23,37とを共通化
することにより、第1の固定接点群12と第2の固定接
点群13とを単純に一列状態に配置する場合に比べて、
第1及び第2の可動接触子40,41の移動方向のスペ
ースを抑えられる利点がある。
【0100】なお、本考案はウィンドレギュレータ用の
スイッチに限られず、他の2連式のスライド式スイッチ
にも同様に適用することができる。
【0101】
【考案の効果】請求項1に記載のスライド式スイッチの
接点構造によれば、第1及び第2の可動接触子が中立位
置と第1の作動位置との間でスライドする際には、専ら
第1の可動接触子と、第1の絶縁部が設けられた第1の
正または負固定接点との間でアークが発生し、また、第
1及び第2の可動接触子が中立位置と第2の作動位置と
の間でスライドする際には、専ら第2の可動接触子と、
第2の絶縁部が設けられた第2の正または負固定接点と
の間でアークが発生することになる。
【0102】このとき、第1の絶縁部は第1の正または
負の同一の固定接点の領域内であり、また、第2の絶縁
部は第2の正または負の同一の固定接点の領域内である
から、それら第1、第2の絶縁部にアークに伴う金属粉
等が発生したとしても、異極の固定接点間で絶縁性が低
下するということを確実に防止できる。
【0103】請求項2に記載のスライド式スイッチの接
点構造によれば、第1及び第2の可動接触子が中立位置
と第1の作動位置との間でスライドする際には、専ら第
1の可動接触子と、第1の絶縁部が設けられた第1の共
通固定接点との間でアークが発生し、また、第1及び第
2の可動接触子が中立位置と第2の作動位置との間でス
ライドする際には、専ら第2の可動接触子と、第2の絶
縁部が設けられた第2の共通固定接点との間でアークが
発生することになる。
【0104】このとき、第1の絶縁部は第1の共通固定
接点の領域内であり、また、第2の絶縁部は第2の共通
固定接点の領域内であるから、それら第1、第2の絶縁
部にアークに伴う金属粉等が発生したとしても、異極の
固定接点間で絶縁性が低下するということを確実に防止
できる。
【0105】請求項3及び4に記載のスライド式スイッ
チの接点構造によれば、第1の固定接点群と第2の固定
接点群とを一列状態に配置することで、それらを並列状
態に配置する場合に比べて、可動接触子の移動方向と交
差する方向のスペースを抑えられる利点があり、加え
て、第1の固定接点群の第1の正固定接点と第2の固定
接点群の第2の正固定接点とを共通化するか、若しくは
第1の固定接点群の第1の負固定接点と第2の固定接点
群の第2の負固定接点とを共通化することで、第1の固
定接点群と第2の固定接点群とを単純に一列状態に配置
する場合に比べて、可動接触子の移動方向のスペースを
抑えられる利点がある。
【0106】請求項5に記載のスライド式スイッチの接
点構造によれば、第1及び第2の絶縁部を凹状に形成す
ることで、アークに伴って発生する金属粉等をそこに落
とすことができ、絶縁性の低下を一層確実に防止でき
る。
【0107】そして、このように第1及び第2の絶縁部
を凹状に形成した場合、第1及び第2の可動接触子がそ
れら第1及び第2の絶縁部を通過する際にがたつくおそ
れがあるが、第1及び第2の絶縁部の両側にそれぞれ第
1及び第2の可動接触子の両端部が摺動する第1及び第
2の受部を設けることにより、それらのがたつきを防止
することができる。
【0108】また、第1及び第2の受部に連ねて第1及
び第2の凹状部を設けることにより、第1及び第2の可
動接触子が第1及び第2の受部に対して摺動することに
伴い摩耗粉が発生したとしても、その摩耗粉はそれぞれ
第1及び第2の凹状部に落下するようになり、よって、
その摩耗粉で第1及び第2の可動接触子の摺動抵抗が増
加するようなことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を原理的に示す要部の平面
【図2】図1中イ−イ線に沿う断面図
【図3】図1中ロ−ロ線に沿う断面図
【図4】第1及び第2の可動接触子が第1の作動位置へ
移動した状態の図1相当図
【図5】第1及び第2の可動接触子が第2の作動位置へ
移動した状態の図1相当図
【図6】本考案の第2実施例を示す図1相当図
【図7】図4相当図
【図8】図5相当図
【図9】本考案の第3実施例を示す図1相当図
【図10】図4相当図
【図11】図5相当図
【図12】本考案の第4実施例を示す図1相当図
【図13】図4相当図
【図14】図5相当図
【図15】本考案の第5実施例を示す図1相当図
【図16】図15中ハ−ハ線に沿う断面図
【図17】図4相当図
【図18】図5相当図
【図19】本考案の第6実施例を示す図1相当図
【図20】図4相当図
【図21】図5相当図
【図22】本考案の第7実施例を示す図1相当図
【図23】図4相当図
【図24】図5相当図
【図25】本考案の第8実施例を示す図1相当図
【図26】図4相当図
【図27】図5相当図
【図28】本考案の第9実施例を示す図1相当図
【図29】図4相当図
【図30】図5相当図
【図31】本考案の第10実施例を示す図1相当図
【図32】図4相当図
【図33】図5相当図
【図34】本考案の第11実施例を示す図1相当図
【図35】図4相当図
【図36】図5相当図
【図37】本考案の第12実施例を示す図1相当図
【図38】図4相当図
【図39】図5相当図
【図40】従来構成を示す図1相当図
【図41】第1及び第2の可動接触子が第1の作動位置
及び第2の作動位置へ移動した状態の図40相当図
【符号の説明】
12は第1の固定接点群、13は第2の固定接点群、1
4はモータ(負荷)、15は第1の共通固定接点、1
6,36は第1の正固定接点、17,35は第1の負固
定接点、21は第2の共通固定接点、22,38は第2
の正固定接点、23,37は第2の負固定接点、27,
40は第1の可動接触子、28,41は第2の可動接触
子、29は第1の絶縁部、30は第1の受部、31は第
1の凹状部、32は第2の絶縁部、33は第2の受部、
34は第2の凹状部、39,42は共通正固定接点、4
3は共通絶縁部、44は共通受部、45,46は共通負
固定接点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 久保田 一久 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の共通固定接点、及び第1の正固定
    接点、並びに第1の負固定接点を有した第1の固定接点
    群と、 前記第1の共通固定接点と負荷を介して接続された第2
    の共通固定接点、及び第2の正固定接点、並びに第2の
    負固定接点を有した第2の固定接点群と、 中立位置を挟んだ第1の作動位置と第2の作動位置との
    間でスライドすると共にそのスライドにより前記第1の
    固定接点群に対して摺動するように設けられ、中立位置
    及び第1の作動位置では第1の共通固定接点と第1の正
    及び負固定接点のうちの一方とに接触し、第2の作動位
    置では第1の共通固定接点と第1の正及び負固定接点の
    うちの他方とに接触する第1の可動接触子と、 この第1の可動接触子と同期して中立位置を挟んだ第1
    の作動位置と第2の作動位置との間でスライドすると共
    にそのスライドにより前記第2の固定接点群に対して摺
    動するように設けられ、中立位置及び第2の作動位置で
    は第2の共通固定接点と第2の正及び負固定接点のうち
    の一方とに接触し、第1の作動位置では第2の共通固定
    接点と第2の正及び負固定接点のうちの他方とに接触す
    る第2の可動接触子とを備えたスライド式スイッチにお
    いて、 前記第1及び第2の可動接触子が第1の作動位置から中
    立位置へスライドする際に、第2の可動接触子が第2の
    固定接点群の一つの固定接点から離間する前に第1の可
    動接触子を第1の正及び負固定接点のうちの一方から一
    旦離間させるように、その第1の正及び負固定接点のう
    ちの一方に第1の絶縁部を設け、 前記第1及び第2の可動接触子が第2の作動位置から中
    立位置へスライドする際に、第1の可動接触子が第1の
    固定接点群の一つの固定接点から離間する前に第2の可
    動接触子を第2の正及び負固定接点のうちの一方から一
    旦離間させるように、その第2の正及び負固定接点のう
    ちの一方に第2の絶縁部を設けたことを特徴とするスラ
    イド式スイッチの接点構造。
  2. 【請求項2】 第1の共通固定接点、及び第1の正固定
    接点、並びに第1の負固定接点を有した第1の固定接点
    群と、 前記第1の共通固定接点と負荷を介して接続された第2
    の共通固定接点、及び第2の正固定接点、並びに第2の
    負固定接点を有した第2の固定接点群と、 中立位置を挟んだ第1の作動位置と第2の作動位置との
    間でスライドすると共にそのスライドにより前記第1の
    固定接点群に対して摺動するように設けられ、中立位置
    及び第1の作動位置では第1の共通固定接点と第1の正
    及び負固定接点のうちの一方とに接触し、第2の作動位
    置では第1の共通固定接点と第1の正及び負固定接点の
    うちの他方とに接触する第1の可動接触子と、 この第1の可動接触子と同期して中立位置を挟んだ第1
    の作動位置と第2の作動位置との間でスライドすると共
    にそのスライドにより前記第2の固定接点群に対して摺
    動するように設けられ、中立位置及び第2の作動位置で
    は第2の共通固定接点と第2の正及び負固定接点のうち
    の一方とに接触し、第1の作動位置では第2の共通固定
    接点と第2の正及び負固定接点のうちの他方とに接触す
    る第2の可動接触子とを備えたスライド式スイッチにお
    いて、 前記第1及び第2の可動接触子が第1の作動位置から中
    立位置へスライドする際に、第2の可動接触子が第2の
    固定接点群の一つの固定接点から離間する前に第1の可
    動接触子を第1の共通固定接点から一旦離間させるよう
    に、その第1の共通固定接点に第1の絶縁部を設け、 前記第1及び第2の可動接触子が第2の作動位置から中
    立位置へスライドする際に、第1の可動接触子が第1の
    固定接点群の一つの固定接点から離間する前に第2の可
    動接触子を第2の共通固定接点から一旦離間させるよう
    に、その第2の共通固定接点に第2の絶縁部を設けたこ
    とを特徴とするスライド式スイッチの接点構造。
  3. 【請求項3】 第1の固定接点群と第2の固定接点群と
    を一列状態に配置すると共に、第1の固定接点群の第1
    の正固定接点と第2の固定接点群の第2の正固定接点と
    を共通化したことを特徴とする請求項1または2記載の
    スライド式スイッチの接点構造。
  4. 【請求項4】 第1の固定接点群と第2の固定接点群と
    を一列状態に配置すると共に、第1の固定接点群の第1
    の負固定接点と第2の固定接点群の第2の負固定接点と
    を共通化したことを特徴とする請求項1または2記載の
    スライド式スイッチの接点構造。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の絶縁部は凹状をなし、 第1の絶縁部の第1の可動接触子の移動方向と交差する
    両側にその第1の可動接触子の両端部が摺動するように
    絶縁材製の一対の第1の受部を設けると共に、その第1
    の受部に連なり且つ第1の可動接触子の移動方向に沿っ
    た部位に一対の第1の凹状部を設け、 第2の絶縁部の第2の可動接触子の移動方向と交差する
    両側にその第2の可動接触子の両端部が摺動するように
    絶縁材製の一対の第2の受部を設けると共に、その第2
    の受部に連なり且つ第2の可動接触子の移動方向に沿っ
    た部位に一対の第2の凹状部を設けたことを特徴とする
    請求項1、2、3、または4記載のスライド式スイッチ
    の接点構造。
JP1992002110U 1991-11-06 1992-01-24 スライド式スイッチの接点構造 Expired - Lifetime JP2543398Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992002110U JP2543398Y2 (ja) 1991-11-06 1992-01-24 スライド式スイッチの接点構造
US07/970,461 US5357069A (en) 1991-11-06 1992-11-02 Structure of sliding switch contacts

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-99366 1991-11-06
JP9936691 1991-11-06
JP1992002110U JP2543398Y2 (ja) 1991-11-06 1992-01-24 スライド式スイッチの接点構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH062522U JPH062522U (ja) 1994-01-14
JP2543398Y2 true JP2543398Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=26335429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992002110U Expired - Lifetime JP2543398Y2 (ja) 1991-11-06 1992-01-24 スライド式スイッチの接点構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5357069A (ja)
JP (1) JP2543398Y2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5285513U (ja) * 1975-12-19 1977-06-25
JPH0684652U (ja) * 1993-05-11 1994-12-02 株式会社東海理化電機製作所 スライドスイッチ
FR2726119B1 (fr) * 1994-10-20 1997-01-10 Magneti Marelli France Commutateur electrique perfectionne notamment pour vehicules automobiles
US5587886A (en) * 1995-05-04 1996-12-24 Kinpo Electronics Structure for contact points of a shift switch used in a computer
US6979786B2 (en) * 2004-03-18 2005-12-27 Delphi Technologies, Inc. Contact structures for sliding switches
DE102010029979A1 (de) * 2010-06-11 2011-12-15 Zf Friedrichshafen Ag Schleifkontaktschalter
CN104835665B (zh) * 2014-08-11 2018-10-09 北京宝沃汽车有限公司 电器开关及具有该电器开关的汽车

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2837609A (en) * 1953-09-11 1958-06-03 Gen Motors Corp Electric switch
US4012608A (en) * 1974-08-20 1977-03-15 Amp Incorporated Miniature switch with substantial wiping action
US4057520A (en) * 1976-10-05 1977-11-08 Rite Autotronics Corporation Slide switch assembly having flexible housing with movable contacts mounted on printed circuit board
US4316067A (en) * 1980-03-31 1982-02-16 Amp Incorporated Slide switch
JPH0624088B2 (ja) * 1989-08-30 1994-03-30 エルメック株式会社 超高周波スイッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH062522U (ja) 1994-01-14
US5357069A (en) 1994-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2543398Y2 (ja) スライド式スイッチの接点構造
JP6119340B2 (ja) スイッチ
US5041704A (en) Dual disconnect terminal assembly and switch
US5672854A (en) Slide switch
US5130501A (en) Vehicle seat switch with interlocked actuators
JPH0226077A (ja) 半導体機能素子
JPH0343629Y2 (ja)
JPH0346442Y2 (ja)
US6864454B2 (en) Switch apparatus
US3167622A (en) Roller actuated snap action electric toggle switch
US5045654A (en) Switch assembly
JP3348598B2 (ja) 回路遮断器
JPH09147673A (ja) スライドスイッチ
JP2024075459A (ja) 車両用サンルーフ装置
CA2123832A1 (en) Swinging operating device of a sliding control member
US1201424A (en) End-cell switch.
JP2592865Y2 (ja) スティック形スイッチ装置
JPS5823142Y2 (ja) 切替スイッチ
CN106206135B (zh) 开关装置
US20130065452A1 (en) Contactors for Electric Vehicle Charging System
JPH09293431A (ja) 摺動式スイッチ
JPH0438429Y2 (ja)
JP4307661B2 (ja) 可変抵抗素子
JP2011009120A (ja) スイッチ、車両用レバー・スイッチ
JP6249485B2 (ja) スイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term